セックス=死亡フラグ、耽美な世界で少女たちを魅了した『マリオネット』

『マリオネット』(愛田真夕美、白泉
社)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてけぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史にさんぜんと輝く「迷」作を、ひもといていきます。

 耽美な世界観が好きな女は結構いる。偶像としての人気は、元気にお外を駆け回ってるキャラよりも断然高いはずだ。戦隊ものでも、女子の一番人気は元気はつらつリーダー格の赤よりも、クールな青だそうだ。

 それはなぜか。元気はつらつなヒーローが自分に欲情してきた場合と、耽美主義者の美少年が自分に欲情してきた場合を比べて想像してみよう。元気はつらつは、「あー、なんか遊んでそう」「体も息子もお元気なのですね」という気がする。一方で耽美系が自分に欲情してきたら、「よっぽど私のことが好きなのかしら」という気がする。普段が冷静に美を愛でていそうなキャラクターだから、よほどのことがない限り欲情しないような気がするのである。黒髪ストレートヘアの色白の女が全員処女のような気がするのと同じ理屈である。

五輪特需に乗っかるわよ! ゲイ心をくすぐる特上の女子アスリートを紹介~

 サイ女のみなさん、はじめまして。世間は間もなくロンドンオリンピック! やだやだスポーツなんて興味ないし、放送時間がズレちゃって録画ミスは起きるし、イケメンアスリートは大抵ゲイ疑惑がつきものだし、なんにもいいことない! なんて毒づいてません? 気持ちは痛いほどわかるけど、それじゃあ後輩女子の「○○さん、昨日の男子サッカー見ました? ロスタイム1分のあのプレイに感動しちゃって~、結局昨日眠れてないんですよ~」なんて聞きかじりのスポーツ知識を駆使したモテ・テクニックを苦々しく横目で見るハメになりかねない! そんな明日ならいらない!

 五輪特需に無理矢理にでも乗っかりたいこのコーナーでは、スポーツへの知識も興味もない(なぜならゲイだから)、でも一部の女子アスリートは大好き! という自分が、体中の妖怪アンテナを総動員してピックアップした注目のアスリートを、溢れる愛と共に紹介しちゃいます。というわけで、記念すべき第1回のテーマは…………女子マラソン!(地味)

『最果てアーケード』が描き出す、絶望でも無でもない「死」そして「幸せ」

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『最果てアーケード』(講談社)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
小川洋子・有永イネ
『最果てアーケード』全2巻
講談社 各620円

宇宙スケールでの母性を感じさせる黒柳徹子こそ真・美魔女

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マリー・アントワネット・徹子です!

女性誌から誕生した「美魔女」という女性たち。老いに抵抗し、若く見える外見を手にしようと戦う彼女たちは、果たして本当に美しいのか? 一元化しつつある現代の「美」の基準について、「真の美魔女」像とはなにか、コスティックプランナーの恩田雅世が再考する。

 最近、前にも増して黒柳徹子さんをよくテレビでみかけるようなりとても喜ばしい。ちまたで「美魔女」がもてはやされているが、黒柳さんこそ、真の美魔女ではないかと思っている。今回は、黒柳さんの魅力についてビューティの視点から紐解いていきたいと思う。

「あばたもえくぼ」で、濃厚エッチシーン以外はおざなりの『みだらなご主人様』

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『みだらなご主人様』(叶のりこ、
講談社)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてけぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史にさんぜんと輝く「迷」作を、ひもといていきます。

 「あばたもえくぼ」という諺がある。好きな人のものなら、汚らしいニキビだってチャーミングなえくぼに見えるよ、ということらしい。「見えねーよ」と思わずツッこみたくなるけれど、確かにある部分が自分のツボにはまってると、他は許せるものである。例えば「時代物衣装が好きだから、登場人物がドレス着てる映画はそれだけで評価が高くなっちゃう」とか「京都が好きだからどんなしょっぱい寺院があっても気付かない」とか。

 『みだらなご主人様』(叶のりこ、講談社)は、主人公・愛花が人間ドックで入院した母の代わりに、大企業の独身御曹司・桐生さんの家に家政婦になるところから始まる。この設定だけで読者の胸は期待でいっぱいだ。そしてその期待通り、初対面から桐生さんはその変態っぷりを発揮してくれるのである。

ロマンポルノに描かれた、女の本能的な強さと生き様のリアリティー

(前編はこちら)

 ではいったい、どの作品を見ればいいのだろう。私自身も「まだ見たことがないんだけど、何を見たらいい?」と女性たちからよく聞かれる。今回上映される32作品に関しては、どれを見ても間違いはないと思う。

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『(秘)色情めす市場』(C)日活

セックスを通した男女の“本質”を描き出す、日活ロマンポルノの普遍性

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(C)日活

 私は恋愛にセックスは不可欠だと思っている。男女を描いた映画では、肉体の交わりを通して、互いの魂がぶつかりあうような関わりを見たい。セックスを描くAVの世界では、男が撮ったAVは射精だけだし、女性目線のAVは男をペット化しているように思えて、どうしても萎えてしまう。見たいのは「関係性」なのに。そう感じている女性たちが少なくないのだろう。周りの友人知人たちの間で、「日活ロマンポルノ」が話題になっている。

 映画会社の日活が今年創立100周年を迎える。その一環として、今月12日から渋谷のユーロスペースを皮切りに、厳選された32本のロマンポルノが全国で上映される。

時代を逆行する設定とやわらかな絵で、殺伐とした話が紛れた『夢の果て』

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『夢の果て』文庫版1巻(北原文野、
早川書房)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてけぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史にさんぜんと輝く「迷」作を、ひもといていきます。

 「未来を読む」というのは、結構大変な能力がいる。特に、機械の進化を正しく予測するのは、とても難しい。例えば某アニメで、宇宙戦艦が造れるような技術力があるのに、なぜか電話はランドセル並みにでっかく描かれていたり。まあ細かいところを探せば、山ほどそんな箇所が出てくるわけで、それでも視聴者がそのウソを「まあいいか」と許せる作品は、ストーリー全体の比率の中でウソの割合が低く、人間関係の描き方や話の展開のリアルさがそれを上回るものだろう。

 ましてや、この20年の間のパソコンやインターネットの浸透速度を誰が予測できただろう。あっという間にコンピュータは一般人が当たり前に使う時代になったし、そろそろ人型ロボットだって市販されそうだ。20年前に、コンピュータ関連の情報に関して、先が読めなかった作品があったとしても仕方がない。

まさかの大ヒットに関係者驚愕! 『タイバニ』は投げやり作品だった?

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『TIGER & BUNNY 公式ガイドブック』
(角川書店)

 2011年4月からスタートし、約半年間全25話に渡りMBSほかで放送された『TIGER & BUNNY』、通称『タイバニ』。アニメが終了しても、同年11月の公式イベント『HERO AWARDS 2011』はチケット争奪戦で、オークションでは数十万円代で取引きされていた人気ぶり。アニメ誌にも大きく取り上げられ、表紙も常連、舞台化に今秋は劇場公開にと勢いはとどまるところを知らない。

 関係者にとってはうれしいばかりのこの人気だが、制作陣、スポンサーともにここまで“当たる”作品になるとは全く予想していなかったという。力を入れて臨んだ前クールの『STAR DRIVER 輝きのタクト』(MBS・TBS系列)が大コケしていたことから、『タイバニ』への期待も低かったようだ。

内田春菊先生の「絶頂感を感じると相手を好きになっちゃう」って、納得ね~

 この前、漫画家の内田春菊センセイのイベント『内田春菊×三陰神 愛と性のアレコレ談議』に行ってきたの! 会場はセンセイのファンでもう超満員!! クールな街・代官山だけど、ここだけは熱かったわよ~。主役は内田センセイ&三陰神。三陰神っていうのは、女子のエロユニットで、メンバーはローション好き好き女子の「ローション博士」と、あそこをかたどってデコる“デコまん”を製作している「ろくでなし子」さん、バイブ収集家OLの「OL桃子」さんよ。さすがに専門家だけあって、器具や液体には詳しかったの。ローションの効能や種類、バイブのバリエーションが聞けて面白かったわ~。最初のうち、ちょっと恥ずかしかったけど聞いているうちに気にならなくなってきちゃった。だって、そういうのって便利なんだから今時の女性なら活用しなくちゃ! ワタシが特に気になったのはフランス製の一品。スタイリッシュな形でちょっと欲しくなっちゃったわ~。そんなのワタシだけかしら?