恋愛体質になるには髪を伸ばせ! 「日経ウーマン」の時代錯誤な恋愛白書

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「日経ウーマン」6月号(日経BP社)

 先月のレビューでもお伝えしましたが、今月の「日経ウーマン」には恋愛特集が組まれています。大特集じゃないのが残念ですが、「働く女性に役立つ情報」を伝えることが本誌の使命ですので、致し方ありません。恋愛特集に掲げられた「恋のお悩みからセックスライフまで」という見出しに期待が膨らみますが、順番に中身を見ていきたいと思います。それでは今月のトピックをどうぞ!

<トピック>
◎心を動かす最高の言葉
◎おひとりさまの防災マニュアル
◎働く女性500人のリアル恋愛白書

アソコがハレツしそう! オーガズム体験を赤裸裸に語る「婦人公論」

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「婦人公論」5月22日号(中央公論
新社)

 「婦人公論」今号の巻頭特集は、「40代から始めよう 豊かな人生は老いない心と体がつくる」。アンチエイジング特集なのですが、89歳の瀬戸内寂聴インタビューあり、47歳の南果歩インタビューあり、ダイエットあり認知症予防ありとごった煮状態。何号かに1度はこうした何が言いたいのかわからない散漫な特集がありますね。ということで、今回は特集についての紹介はスルーさせていただきます。では、それ以外のページを見てみましょう。

関西での売り上げも順調! やはり震災後は結婚願望が高まっている

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ちゃんと婚約指輪をあげるんだねー

 東日本大震災以降、各女性誌や情報サイトでは「震災をきっかけに復縁するカップルが増加している」「価値観が変わり、女性の結婚願望が増えている」という記事が多く見受けれられるようになった。

 結婚相談所には女性からの問い合わせが殺到、大手オーネットでは今年4月から資料請求の件数が前年比15%増、新規会員の男女比も女性が5%アップしているという。また、避難所ではボランティアと被災者が結婚するケースが伝えられている。

ただ歩いても「いい女通勤」! 「Domani」の盛大な「いい女」マジック

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「Domani」6月号(小学館)

 先月号のレビューでご案内した通り、今月の「Domani」は「白」特集です。表紙には「女には『白』しかできないことがある!」という勇ましい文字が躍っていますが、筆者30年あまり女をやっておりますが、"白しかできないこと"が分からずに、のっけから困惑しています。このレビューを最後まで破たんせずにお届けできるか分かりませんが、表紙から読み取るに今月号は「白」「いい女」「美脚」がテーマのようです。それでは、今月も「Domani」というワンダーランドへ飛び込んでみましょう。

3.11以降、まんがに課せられた意味を「マンガ大賞」から読み解く

 マンガ大賞2011のノミネート作品が発表されたのは1月17日のことでした。遠い昔の出来事のようにも思えますし、実際のところ3.11世以降世界はすっかり変わってしまいました。それでも大賞受賞作『3月のライオン』(白泉社)をいま読み直して思うのは、震災後もこの作品は空々しくなるどころか、より確かな説得力と強度を獲得しているということです。詳しくは昨年6月に本作を紹介した記事をご覧いただくとして、今回はその他のノミネート作品の中からお薦めを紹介したいと思います。

「何、この煮しめ色!」、「STORY」でバブル世代とDJK世代が激しいバトル!

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「STORY」(光文社)2011年6月号

 今月号の「STORY」、特集は「セレクトショップの達人になる!」です。"もしも富岡佳子さん(表紙モデル)が、セレクトショップのカリスマ店員だったら"という体で、「オシャレの森=セレクトショップ」を紹介しています。ショップやアイテムの紹介に終始してカタログ化しそうな企画を、ドリフ直系の「もしもシリーズ」で乗り切る妄想力は、さすが「STORY」。といっても微笑む富岡佳子に「わぁ、お似合いですね♪」「サイズ、いかがですか?」と吹き出しで言わせているだけなんですけど。こんな美人店員に「何かお探しですか?」なんて言われた日には「じゃ、ジャストルッキング」と尻尾を巻いて逃げだしたくなりますが、読者の方々ならそこは堂々と「普段着だけど、ホテルのラウンジにも行けるような、ほら、LAセレブみたいな服ありますか?(原文ママ)」と言えちゃうのでしょうね。輝ける40代に向けて、今月も勉強させていただきます。

ネットで楽しむコミックレンタル! BL・TLなど、1万冊以上が立ち読み無料!

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「電子貸本Renta!」

 「iPad」「GALAPAGOS」などの電子書籍用端末が普及し、いわゆる「電子書籍市場」が盛り上がっている、ということは知っていても、「実際に使ったことがある」という人は少ないのでは? その要因の一つが、「多すぎる情報」。例えば「どのリーダーを使えば、より多くの書籍を閲読できるか」「端末は何が便利なのか」。何をするにしても情報が必要で、面倒臭くなって諦めたという人も多いはず。

「MORE」の着やせコーデに近藤春菜登場で、露呈してしまった"限界"

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「MORE」(集英社)2011年6月号

 今月号「MORE」の表紙は女優の柴咲コウです。ハリウッド進出が決定し、今最もノリにノッてる彼女が、「迷った分だけ、強くなる」というタイトルで、読者からのお悩みに答えています。「MORE」特有の、"素敵なうすぼんやり"な部分(「迷いながらも自分なりの答えを見つけ、前進する」など)も若干あるものの、単なるガールズトークとして終わらせない存在感はさすが。例えば、「仕事がやっと楽しくなってきたのに、彼が海外転勤に......ついていくべき?」という相談には、「仕事は好きでも、一生続ける覚悟まではないから揺れるんだろうね」。「取引先の人を好きになってしまった」というお悩みには、「答えは単純。飲みに誘えばいいよ!」。

「CLASSY.」の「痩せて見える服」特集で待っていた、後出しジャンケンとは?

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「CLASSY.」6月号(光文社)

 先月号の「結婚できる服」特集から、今月号の「『痩せて見える』が夏を制する!」の流れを考えてみると、「CLASSY.」は女性誌における新たな編集手法を実験的に始めているような気がします。というのも、実は「結婚できる服」も「痩せて見える服」も、紹介しているアイテム自体は取り立てて目新しいものではありません。もしかしたら、「Domani」(小学館)や「InRed」(宝島社)とカブっているかもしれない、今期の新作アイテムです。他誌が「日本の春服」(「GINGER」6月号/幻冬舎)、「真実のヘビロテ服ランキング」(「MORE」6月号/集英社)と、役にも立たないタイトルでまとめているところを、「結婚できる」「痩せて見える」という「CLASSY.」読者である妙齢女性の"欲望"でまとめてあげることで、雑誌の求心力を上げているのでは、と邪推します。

「婦人公論」の「女の友情」特集に仕掛けられたドロドロの落とし穴

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「婦人公論」5月7日号(中央公論
新社)

 いつも男の存在を軽んじがちな「婦人公論」。今号の特集は「一生ものの友達をつくる」です。「一生ものの友達」というのは、セックス友達ではなく女友達のことです。表紙には「日本に希望を 女性の力を信じて!」と赤字のメッセージ。非常時に当たり、「頼れるものは男ではなく女友達」というメッセージを強烈アピール。友達づくりは筆者個人としてはかなり気がめいるジャンルなんですが、おそらくそう思っている読者が多いからこういう特集が組まれるんでしょうね。仕方ないので中身を見てみるとしますか。