「美魔女」ビジネスの絶頂で、誌面の衰えを感じる「美ST」1月号

bist1201.jpg
「美ST」2012年1月号(光文社)

 「美ST」1月号の巻頭インタビュー「美しき40代へのメッセージ」に、五月みどりが登場しています。紹介文は、「元祖・ヌードで人生変えた」五月みどり。なんだ、その元祖は! 35歳で初めてヌードになったことが、人生の大きな転機だったからだそうです。いわく、それまでは子どものために生きようと思っていたけれども「裸になったとき、思い切り自分の人生を生きてみようと思えたんです」と。自分の人生を生きるのに、別にマッパにならなくても......と思うのですが、もはや「ヌードで人生変える」のはいちジャンルとして確立しているようです。そんなことより、インタビューの前半で、ブラにティッシュを詰めているとか、カツラ用の粘着テープをカットして思い通りの二重にしているとか、髪はほとんど真っ白だから自分で染めているとか、ふつう芸能人があまり言わないようなことをあっけらかんと暴露していて清々しい内容でした。

<トピック>
◎五月みどりさんから、美しき40代へのメッセージ
◎決定! 日本一のグランプリ美魔女
◎植松晃士さんとチーム「デブST」ダイエット大作戦

「Baby-mo」に見る、出産間もない女のセックス事情「2人めがほしいからがまん」!? 

baby-mo1112.jpg
「Baby-mo」(主婦と友社)12月号

 子育て雑誌「Baby-mo」(主婦と友社)が女性誌レビューに初登場です。媒体資料によりますと、読者の年齢は「27~29歳」が35.7%、「30~32歳」が35.3%とボリュームゾーンを占めています。専業主婦(パート含)が56.1%、「出産を機に退職」が23.7%と大黒柱は夫一人ですが、世帯年収は「300~500万円」が37.8%、「500万~700万円」30.5%と広告主が安心する金額です。 

 今月号の大特集は「達人ママ100人の買い物極意!」です。女性誌レビュー読者の方にはなじみの深い「I LOVE mama」(インフォレスト)のように年柄年中「新語大賞」開催中みたいな、びっくりするキャッチコピーもなければ、仰天裏技もございません。「スーパーには基本週1回だけまとめ買いでムダなく!」とか「5つのお店をかしこく使い分け」など、「まあ......そう...だよね」と言わざるを得ない内容ですので、気になる方は購入後、ご確認ください。もう表面を見る限り、とっても優等生の子育て雑誌ですが、中身はどうなんでしょうか?

シングルマザーの生々しい恋愛事情に、「I LOVE mama」が迫る!

ilovemama1201.jpg
「I LOVE mama」2012年1月号(イン
フォレスト)

 今月の「I LOVE mama」は表紙に大注目! 立派なお腹を突き出したマタママ(マタニティーママ)3人の土俵入りです! 今までも何度か幸せお腹を表紙に据えていたラブママですが、今月は群を抜いてすごいです。肩にかけたファーでビーチクを隠すママ、素肌に付け襟で微笑むママ、腰にモコモコの毛布を巻きつける野獣系ママ......なんでしょう、人類の最終形態を見る思い。妊婦ヌードに付与されがちな、「妊娠という神秘のベールに包まれた私を見て」などの安っぽい自意識は一切ナシ。出っ張った腹は盛るにかぎるべ、コレですよ。奇しくももうすぐクリスマス。「オンナは命を宿して聖母になる」というキャッチとともに、ラブママ版「聖母(マドンナ)たちのララバイ」を今月も拝見させていただきます。

<トピックス>
◎セルフデコでウチ中エンジョイクリスマス
◎憧れママモの実寸大メイク
◎ラブママ的シンママLoveジャーニー

ズル可愛卒業の「HERS」と、片山さつきハマトラを脱せない読者の温度差が気になる!

hers1112.jpg
「HERS」12月号(光文社)

 先月号の「HERS」で、萬田久子が「ズル可愛は卒業」と発言し、シンプル路線への移行に躍起になっていましたが、今月号も浮かれモードを封印して大人の女路線を突き進んでいるようです。ただ、齢50を過ぎて今更「可愛い」を卒業して「大人」って言われても......という気も若干してしまいます。

<トピック>
◎萬田久子さん「愛しいのはセクシーで可愛い服」
◎SNAP関東VS関西 "主役はブーツ"でお出かけスタイル
◎山田美保子の「世間が気になる」 岡野あつこ

毎日同じコートでもタイツを変えれば別の服に!? 今すぐ使える冬服お助けテクとは!?

re-hyooushi-last1.jpg
『legseleven』(竹書房)

 だいぶ風が冷たくなってきたので、いそいそと去年使っていたタイツをたんすの奧から取り出して履いて出かけたところ、女友だちから「そのタイツ、もう賞味期限切れじゃない?」と指摘を受けました。確かに、よく見てみるとところどころ薄くなっていて、線が入っています。朝、出かけ際にバタバタと選んで履いたから気がつかなかった......。さらに「女子力足りないね」と追い打ちをかける女友だちに、返す言葉が見つからない自分が情けない......。

「生涯現役」の弊害・四十二病で溢れ返っている、「婦人公論」の40代特集

hujinkouron111122.jpg
「婦人公論」(中央公論新社)11月
22日号

 東日本大震災後、5月22日号(5月7日発売号)から表紙に「日本に希望を 女性の力を信じて!」というスローガンを掲げてきた「婦人公論」でしたが、前号からなくなりました。半年を節目にやめたようです。女性誌には珍しい硬派な被災地ルポ、女性目線の原発報道などを掲載してきた雑誌なのですから、読者に意識付けするためにもあと数年くらい掲げ続けてもよかったのでは? 復興にはまだ時間がかかります。あのスローガンの復活を希望します。

"かわいけりゃモテる"という「steady.」の考えが、逃げ腰男子を遠ざける

steady1112.jpg
「steady.」12月号(宝島社)

 先月の「HERS」(光文社)で湯山玲子さんが指摘していたように、現代の日本では「生身の女性から逃げ出しがちの若い男性」が多くなりつつあり、20代の若い女性の間では「いい男の青田買い」が熾烈に繰り広げられているそうです。

 それを知ってか、ぼんやりしている未婚のアラサー、アラフォー世代をよそに、20代の女性たちはいかにして男性と結婚するかに躍起になっているよう。また、若い女性の専業主婦志向が高まっているとよく聞きますが、実際に筆者が20代の女子に「もっと結婚する前にやりたいこととかないの?」と聞いたところ、「自分たち不況しか知らないんスよ」と達観した顔で諭されてしまいました。

女子会もそこそこに、イケダン癒やしに余念がない「VERY」妻の奉仕精神

very1112.jpg
「VERY」 2011年12月号/光文社

 「女子会」という言葉が一般的になってはや数年。たいそうな名前がついたことで、ムズがゆい感じもありますが、結局、異性と話すよりも同性と話すほうが共感も得られるし、ストレスの解消にもなる......ということで、現在も日本全国で催されているのではないでしょうか。

 今月の「VERY」の第一特集は「今どき、金曜の妻たちは。」だそうです。「金曜日の妻」と言われると、80年代のドラマの影響もあって普通に不倫を思い浮かべてしまいますが、「今どきの妻」は、もっぱら女子会なんだそうですよ。その理由とは?

「LEE」の"女を捨てた"ファッションは、良妻賢母と同性へのけん制の証?

lee1112.jpg
「LEE」12月号(集英社)

 今月号の「LEE」はクリスマス前の12月号ということもあり、赤や緑、白を基調としたファンシーなデコレーションの特集があったり、冬ということでざっくりニットやノルディック柄セーターなど、現在の東京の気候を無視するかのような「北欧」具合。実際に底冷えのような寒さや雪が降って交通麻痺を起こすとみんな舌打ちしてるのに、「季節感って大事だよね~」という変な空気を流すのが女性誌の無責任なところ。いつの間にか、「季節感を大事にする私」がファッションになっちゃったんでしょうね。本当に季節感を大事にしたいなら、まずは二十四節気の日にちをカレンダーに赤丸つけることから始めてみましょう!

「Domani」の雨宮塔子の連載最終回がうっとり2倍増しで、おかしなことに!

domani1112.jpg
「Domani」12月号(小学館)

 いよいよクリスマスシーズン到来。「Domani」にも「知花くらら、エルメスのボーイフレンド時計と一緒に」「"今年も一年、頑張りました" ダイヤモンドジュエリー原寸大図鑑」など、ハイブランドが軒並み広告を出しています。そこでぶっ込んできた特集が「冬こそ、"華麗なる貧乏"でいこう!」。ハイブランドのアイテムと日常使いできるブランドのMIXコーディネートという内容は、他の女性誌では「High&Low」という言葉で置き換えていますよね。ただ、そこは常に自分というワインに酔っている川島なお美と同じレベルで自家中毒気味な「Domani」、そんな陳腐な言葉は使えないわと選んだ言葉が、「華麗なる貧乏」。しかも以前もこの企画をやって、「あちゃー」という声の大合唱だったのにもかかわらず、2度目の登板。「Domani」のハートの強さを垣間見つつも、この特集だったらハイブランドのアイテムを紹介しやすい(=広告に絡めやすい)から手放せなかったんだろう、という勘ぐりまでしてしまいまいた。さて肝心の中身は?