「steady.」読者の漠然とした悩みと、もやっとしたコラムで、雑誌全体がおかしな空気に

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「steady.」(宝島社)1月号

 先月号で終了していた加藤夏希の連載ページですが、予告の通りまた別の内容でスタートしていました。題して「ナツキの大人手芸部」。今月はもうすぐお正月ということで、コラージュカレンダーの作り方を紹介。どうせ、2回目はニードルで人形を作るか、バレンタイン関連かなんかなのでしょうか。先月までと違っているのは、「今月のお仕事」というコラムがあり、そこでコスプレ写真を嬉々として掲載しているところに、加藤夏希のオタクの意地を感じました。

<トピック>
◎スペシャル インタビュー 綾瀬はるか
◎恋もコーデもすべらない 着回し31days
◎20代のうちにやるべきこと 石井竜也

「VERY」読者の魂を救うのは、女神・井川遥とアイドル・イケダン

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「VERY」 2012年1月号/光文社

 今月号は「VERY」の集大成ともいえる気合いの入りよう。特に、「私たちの井川遥さん大特集」は、なんと46ページにわたっての特集です。最近は表紙に登場していても、中身にはほんの数ページしか取り上げられない月も多く、その割にはほかの雑誌でも見かけることが多かった井川遥ですが、今月で一気にお役目を果たした印象です。

<トピック>
◎私たちの井川遥さん大特集
◎イケダン鍋&お帰りなさい鍋
◎ボクの好きな人。リリー・フランキー×大竹伸朗

解決できない感情が赦されていくカタルシス『つなぐと星座になるように』

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『つなぐと星座になるように』(講
談社)

――幼いころに夢中になって読んでいた少女まんが。一時期離れてしまったがゆえに、今さら読むべき作品すら分からないまんが難民たちに、女子まんが研究家・小田真琴が"正しき女子まんが道"を指南します!

<今回紹介する女子まんが>
雁須磨子
『つなぐと星座になるように』1〜2巻
講談社 各620円

 喜怒哀楽で言い表すことのできる感情はまだ良いのです。これは怒りなのか? はたまた哀しみなのか? 生きているとそうした「名づけようのない感情」に直面することが多々あります。感じているのはほかならぬ自分なのに、その自分ですら捕捉しきれず、もちろん他者に分かってもらうこともできないモヤモヤとした思い。雁須磨子先生はそうした言語化し得ないモヤモヤを確かに描き出すことのできる稀有なタレントであるのです。

 本作『つなぐと星座になるように』は、『幾百星霜』に続く雁先生の本格長編作品です。借金を踏み倒して東京へと去っていた彼氏を追い、なりゆきと勢いで上京した主人公・瑠加。とりあえず制作会社に勤める姉の部屋へと転がり込むのですが、姉は彼氏と同棲しており、なにかと気を遣う日々......。

一人飯をズボラで豪華に! あのマンガの料理を再現できるレシピ集

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『花のズボラ飯 うんま~いレシピ』
(主婦と友社)

 『魔女の宅急便』のニシンとカボチャのパイ包み焼き、『パーマン』の小池さんの伸びたラーメン、『ぐりとぐら』のカステラ――。アニメやマンガ、絵本で描かれている料理は、ニオイや音といったリアルな"情報"がない分、脳が勝手にイメージを作り出し、「どうしても食べてみたい」という欲望を駆り立てる。

 『このマンガがすごい!2012』のオンナ編1位、『マンガ大賞2011』4位の『花のズボラ飯』(久住昌之原作、水沢悦子・漫画)にも、どうしても食べたくなるB級グルメがあふれている。"ズボラ"な料理はさることながら、主人公・花の「おいしいもの」に対する執念と、一口食べた瞬間の相好を崩した表情、料理の湯気やとろみを表すやわらかな線、白米に卵をかけたときの「とぅるるぁあ~」といった擬音語など、マンガという表現方法の中に詰め込まれたヒントが視覚、嗅覚、聴覚すべてを研ぎ澄まし、読み手の食欲を刺激する。ブラウザの検索ウィンドウに「花のズボラ飯」と入力してみると、「レシピ」「再現」などの候補が並び、あの味を食してみたいという人の多さが分かる。

売れない時代ゆえの勝者? 「LEE」のバランスの良さが他誌を追いつめる

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「LEE」1月号(集英社)

 今月号の「LEE」、まずは巻頭の連載コラムに驚きです。フランス生活でのあれやこれやをつづっている中山美穂の連載「『気づくこと』の楽しさ」。今回の内容をざっくりとお伝えすると、「パリは寒くってベランダでオリーブを育てようと思ったら、凍っちゃった。テヘペロ」ということなんですが、芥川賞を受賞した準女装旦那が監修しているのか、とってもオシャレで分かりにくい文章になっていました。が、そんなことはどうでもいいんです。問題は写真!!

 美人女優で鳴らしたミポリンの写真が色飛びしちゃって、もはや誰だか分からない。真っ白けっけの顔。恐らく自撮りしたように思われますが、デジカメ全盛期、というか携帯電話のカメラだって高スペックなこの時代、「写ルンです」で失敗した時のような写真になっています。筆者は2011年も年の瀬を感じるこの頃に、ミポリンだか樹木希林(a.k.a綾小路さん)だか分からない写真が雑誌に載るとはゆめゆめ思いませんでした。時代に追い付く気がないのか、追い付けないのか、ミポリンという女に無駄に思いを巡らせてしまいました。みなさんも大掃除の合間にでも、ミポリンのことを考えてみてください。

「媚薬もおもちゃも必要ない」! 「媚薬ナイト」で岩井志麻子がアンチ表明?

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『媚薬の検証』(データハウス)

 媚薬......それは、恋の炎を燃え上がらせてくれる魔法の薬? 狙った相手をイチコロにできる下心満載の夢の薬? 世にある"媚薬効果"を謳うアイテムはどう考えても怪しいのに、「これを使ったら......」と魅せられてしまう自分も確かにいる。そこで、新宿ロフトプラスワンで「媚薬ナイト」という怪しいトークイベントが開催されるという情報を聞きつけ潜入してきました。事前情報によると、ここでは「媚薬=惚れ薬」ではなく、精力剤や強壮剤など性的能力や興奮度を高めるアイテム全般を指すのだそう。なるほど、自分と相手が興奮しさえすればそれでよいのであれば、媚薬は実在するのかも。しかしやっぱり怪しすぎる「媚薬」の世界。さてその実態は?

「てか、脱ぎたかったし」道端アンジェリカのヌードも霞む「Scawaii!」

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「Scawaii!」(主婦の友社)1月号

 道端三姉妹の末っ子、道端アンジェリカが専属モデルを務める「Scawaii!」(主婦の友社)。90年代半ばの女子高生ブームに多大な影響を与えた「Cawaii!」のお姉さん版として誕生した雑誌なので、正真正銘こちらもギャル誌。「Cawaii!」は2009年に休刊となりましたが、「板垣死すとも自由は死なず」よろしく、その精神は「Scawaii!」に息づいているはず。現在はギャル誌も数多く出ていますが、本家本流、ギャルの礎を作った精神を見せていただきましょう。

<トピックス>
◎冬の着やせ詐欺テク30
◎道端アンジェリカという女。
◎たくらみ女子ゆりあのオシャレ論

夢を見させるという役を果たした、「Domani」の着回しコーデ企画

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「Domani」1月号(小学館)

 今月号の「Domani」を触った瞬間、「薄っ!!」と衝撃を受けてしまいました。12月号と比べたら、何と約90ページ減。これまで寅さん特集、華麗なる貧乏特集と耳目を集める特集を続けていたのですが、今月号は「2012年これが30代(オトナ)の"リアル"です!」と平凡な企画で広告が集まらなかったのでしょうか?

 ちなみに「30代のリアル」特集は箸にも棒にもかからない特集。ハイライトはお馴染みの「Domani」うっとりポエムです。30代のオトナを演出するアイテムを一つひとつ紹介していますが、「テーラードジャケット」の文章にしびれました。

「細身のジャケットを着たら大人になれる気がしていたあのころ、思い描いていた"オトナ(30代)"にいつの間にやらなっていた。背伸びのためから、等身大のアイテムへ。Not真面目に、But気楽に。着こなす気分に進化を感じる」

「更年期までは女として選択を迫られる」リミットに惑う独身女性の答えとは

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映画『不惑のアダージョ』より

(前編はこちら)

――30代で独身だと、ひとりでやってきた自分に自信を持つ半面、焦りがあるのも事実ですよね。『不惑のアダージョ』に出てくるシスターも、自分の強い意志で潔癖を貫いてきたはずなのに更年期を迎え揺れている。

井上都紀(以下、井上) 結婚していないことを何かのせいにしようとするけど、結局は自分に問題があるんですよね。じゃあ今から婚活を始めるかというと、「婚活なんて......」って小馬鹿にしてしまう。「結婚は好きな人とするものだ」、という憧れがいつまでたっても消えないんですよ(笑)。好きなことをやって生きてきたのに、誰かのせいにするなんてでいたくな話だと思います。ただ、30代になってから、恋愛することに本当に不器用になってしまいましたね。もう若くないっていう自覚もあるし、結婚や出産が頭によぎるから浮かれた恋愛に浸ることもできない。

「更年期までは女として選択を迫られる」リミットに惑う独身女性の答えとは

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映画『不惑のアダージョ』より

(前編はこちら)

――30代で独身だと、ひとりでやってきた自分に自信を持つ半面、焦りがあるのも事実ですよね。『不惑のアダージョ』に出てくるシスターも、自分の強い意志で潔癖を貫いてきたはずなのに更年期を迎え揺れている。

井上都紀(以下、井上) 結婚していないことを何かのせいにしようとするけど、結局は自分に問題があるんですよね。じゃあ今から婚活を始めるかというと、「婚活なんて......」って小馬鹿にしてしまう。「結婚は好きな人とするものだ」、という憧れがいつまでたっても消えないんですよ(笑)。好きなことをやって生きてきたのに、誰かのせいにするなんてでいたくな話だと思います。ただ、30代になってから、恋愛することに本当に不器用になってしまいましたね。もう若くないっていう自覚もあるし、結婚や出産が頭によぎるから浮かれた恋愛に浸ることもできない。