ピン子色と聖女色が強まった「STORY」、その"変化"は何を試みる?

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「STORY」2012年3月号(光文社)

 春、出会いと別れが交差する季節です。「STORY」3月号の大特集は「変わろう!富岡さんといっしょに」。富岡さんとは「STORY」の表紙モデルであり、同誌が絶大な信頼を寄せる40代女性のアイコン。長くバブル世代の残滓を引きずってきた「STORY」は、富岡佳子の表紙モデル起用辺りから、DKJ(団塊ジュニア)世代を意識した誌面づくりへと変わっていったように思います。何人のアッシー&メッシーを従えていたのか、ミツグくんに何を献上されたかで女の価値が決められる(と思っていた)バブル世代の分かりやすさから一転、女としてよりよく生きるにはどうすればいいのか、さらに言えば内在する"女"を克服するにはどうすればいいのかという、非常に難解な命題を突きつけられている40代女性及び「STORY」。これから何を「変えよう」と提案しているのでしょうか。まずは今月のラインナップを。

<トピックス>
◎大特集 変わろう!富岡さんといっしょに
◎[クチコミ]40にして旅立つ!「韓国・台湾・香港」弾丸ツアー
◎"アスリート夫人"に学ぶ「夫の逆境は夫婦のチャンスです」

流行は「シンクロ服」! 「CLASSY.」で学ぶ、第一線の"モテ市場"動向

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「CLASSY.」3月号(光文社)

 かつて日本女性の多くが目指していた上昇婚をけん引してきた光文社の女性誌たち。女子大生向けの「JJ」が低迷の末に「おしゃP」という金看板を見出し、一足早く赤文字系カルチャーから脱却。上昇婚したはずの「STORY」「美ST」読者も若かりし自分を引きずる洋服やメイクを「痛い」と総括し始めて、妙にずる賢い印象が漂う光文社カルチャー。その中にあって、「本命彼女」(=結婚相手)という目標を堂々と言ってのけるのが、「CLASSY.」です。

 これまでもレビューで紹介してきたように、「結婚できる服」「着るだけで幸せになれる服」など、もう何が何でも結婚! という清々しい姿勢、そして常に「どういう女性が理想か」という男性の意見を反映させた誌面展開で、「モテ・結婚市場」の第一線を知るには「CLASSY.」を読むのが早いと言っても過言ではないでしょう、きっと。「オーネット」ファッション版=「CLASSY.」ですわな、きっと。

 今月も「肩ひじ張らない自然体こそ新しい本命彼女スタイル もうオシャレは"頑張らなくて"いいんです」という大特集を展開しています。先月号に引き続き、これまでの主張に微妙な軌道修正がなされているので、早速見てましょう。

ハイテンションなギャクの中に、負の側面が見え隠れする『美少年名言集』

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『美少年名言集』(桂明日香、太田
出版)

 「イケメン」という言葉はカラッとしていて面白くない。淫靡なニオイもなく、直球すぎるのだ。それには、「イケメン」という言葉が持つ概念が広すぎて、「雰囲気イケメン」などもはや「美」を基準にした言葉ではなくなっていること。そして、数年前に流行した「ただしイケメンに限る」のように、自己否定に見せかけた、強烈な自己愛を表す利便性の高い言葉として男性の中で定着してしまったことが根底にあるように思えてならない。

 それに比べて、「美少年」という言葉がもらたす響きは圧倒的だ。そもそも「あの子は美少年だね」という会話は、日常ではなかなか耳にしない。人々が「美少年」と共通の認識を持てるのは、ごくわずかな人だけだから。リバー・フェニックスにしろ、エドワード・ファーロングにしろ、美少年の絶頂期は恐ろしいほどに美しい。それは同性さえも魅了してしまうほどであり、その禁忌的イメージを彷彿させる力こそが「美少年」の危うげな一面なのだ。

「婚活できたらマジョリティでいられた」歪んだ自己顕示欲を持つ「MORE」娘

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「MORE」3月号(集英社)

 今月号の表紙を飾るのは女優の柴咲コウです。実物を見ないと分かりにくいのですが、左半分黒髪、右半分が金髪という"ひとりオレオ"風奇抜ヘアで登場したコウさん。姐御肌が高じて地元の友達との旅行に際し全員の旅行代金を持ってしまうというエピソードを披露しつつ、「何かをしてあげているなんて意識はみじんもないし、何かをしてもらいたいとも思わない」「"だれかのために"って、めぐりめぐって、"自分のために"なることだと思う」と語ります。見た目はオレオですが、心はマザーテレサ。また恋愛において大切なのは「変化する相手をきちんと観察して尊敬し続けること」だそうで、インタビュアーの「彼の部屋を掃除したり、手料理を作ることよりも大切と」という問いに「それって自己満足。彼へのマーキングでしょ(笑)」とバッサリ。先月号で提唱していた「結婚するには料理・掃除・貯蓄といった基本的な"妻としての即戦力"を磨いておくこと」を一刀両断されたにもかかわらず、何事もなかったかのようにシレっと受け流していた「MORE」。今月もノッケから本領発揮です!

<トピックス>
◎「アガる↑↑春靴」ノンストップ300
◎HUMAN&LIVING 向井理
◎"おひとりさま"という生き方

「婦人公論」暴排条例企画の後に、吉本社長インタビューのミラクル技

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「婦人公論」(中央公論新社)2月
7日号

 今号は江原啓之の大特集が組まれています。テレビ界では4年ほど前にBPO(放送倫理・番組向上機構)が「面白さを求めて『スピリチュアルカウンセリング』をPRするような構成・演出は避けるべき」とのお達しを出したため、とっくに手を引いたというのに、雑誌界ではいまだにしぶとく起用されています。その中でもこの「婦人公論」は、代表的なご活躍の場所といえます。ま、数ページのインタビューやコラム程度ならお遊び感覚であってもいいのかもしれません。しかし、巻頭で特集を組み、しかも表紙&グラビアに起用となると編集部の良識を疑わざるをえません。よくよくみたら婦人公論発行元の中央公論新社から江原の書き下ろしが今月発行になったので、そのPRでもあるようです。いろいろ事情があるのでしょうか。今号は別のページで氷川きよしが登場しているので、どうせならきよしクンを表紙にすればいいのに......残念。婦人公論編集部は江原様>きよしクンなんですね。いやそれとも、婦人公論読者はふだん「セックス、セックス」「イケメン、イケメン」と煩悩にとらわれ過ぎているので、たまには非イケメンのビジュアルに耐えて厄落とししやがれというメッセージなのでしょうか。そうか、これは修行なのか。想像以上に辛い修行です。

<トピック>
◎特集 江原啓之さんがみちびく 負の感情をプラスに変える秘訣
◎暴力団排除女性、あなたはどう考えますか?
◎氷川きよし「離れていても、心はいつもあなたと一緒です」

漠然と幸福を求めてるだけ? "モテ"のゴールはどこにある?

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結局モテへの道は細く険しいことだと再認識

(前編はこちら)

――では、モテの本丸である「本命」になるために、大事なことは何でしょうか。

雨宮:天性のモテではないけど、テクニックを磨いてモテの境地に達する人はいます。いつもはつっけんどんなスナックのママが二人きりになったら急に「ゴメンね......アンタ、昔の男に似ててサ......」って言ってお客の心を離さないって話。すごいベタだけど、言われた男は通っちゃうらしいですよ。

――先日から裁判が始まった木嶋佳苗被告も、"テクニックモテ"の人ですね。

「今の時代、モテても恩恵はない!」峰なゆか×雨宮まみが"モテ"を分析

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峰なゆか氏(左)と雨宮まみ氏(右)による「モテ」論

 ツイッターやFacebookといったSNSで自意識が飛び交う時代、至る所で個人の我がぶつかり合っている。殊に恋愛においては、一挙手一投足すべてに自意識が付きまとい、素直に「モテたい」とは言えず、恋愛をこじらせている人も多いのではないだろうか。そこで今回は、「モテ」を切り口に女の生態を鋭くえぐった4コママンガ『アラサーちゃん』(メディアファクトリー)の筆者・峰なゆか氏と、モテない日々を回顧しながら自らの「女」を克服しようとする様を描いた『女子をこじらせて』(ポット出版)の雨宮まみ氏を招き、オンナの生き方を模索し続けるふたりとともに、現代の「モテ」を再構築してみたい。

――まず最初に確認なのですが、おふたりの中ではどういう状態を指して「モテ」と言いますか?

雨宮まみ氏(以下、雨宮)
:自分が好きな人から求められて、初めて「モテた」と言えるんじゃないですか。

峰なゆか氏(以下、峰):モテるというのは、もちろん好きな人に好かれたいという欲求もあるんですけど、私は全方位的に素敵な女性だと思われたいという気持ちもありますよ。ただ、好きでもない人から性的に求められても困るだけですよ。

雨宮:「嫌いな人には寄ってきてほしくない」ということだよね?

『彼氏はドーベルマン』、忠犬彼氏にエロをまぶしておかしなことに!

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『彼氏はドーベルマン』(西城綾乃、
小学館)

――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてけぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女マンガ史にさんぜんと輝く「迷」作を、ひもといていきます。

 「恥ずかしい話」といって、たいていの人が思いつくのは、「勘違いしちゃった話」だろう。それも、「自分に都合のいい方に勘違いしちゃった話」が一番恥ずかしい。恋人に振られたのに「私のためを思って別れ話してるのよね」とか妄想大爆発でつきまとったり、アイドルのコンサートに行って「今、翔くんと目が合った!」みたいな。まあ人に話せる「恥ずかしい話」は、せいぜいおつりを間違えた程度の話で、ここまで痛々しい話はあまり人には話さないかもしれないですが。

 『彼氏はドーベルマン』(西城綾乃、小学館)という短編がある。タイトルの通り、ドーベルマンを彼氏にする話である。『ネオ・ドーベルマン』(清水玲子)という読み切り作品も、同じくドーベルマンを彼氏にする話だが、こちらは垂涎モノの面白さである。ドーベルマンの彼氏は、犬のときには犬の彼女がいてプレイドッグな感じなんだけど、好きなのは飼い主である主人公。危なくなったら危険を冒して助けに来てくれて、クールで知的で、頼れるお兄さんみたい。こんな犬なら今すぐ飼いたい。

働かなければいけない時代に! 白河桃子氏が"現代の"専業主婦願望に警告

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「ロールモデルがない初めての時代を生きる女性に、決
断思考という武器を持ってほしい」と話す白河桃子氏

 結婚・出産をとるか、キャリアをとるか。長らく女性を悩ませているこの問題。近年は、仕事と子育てを両立させているパワフルな女性がカッコイイとされる風潮があった。ところが、最近は20代を中心に「専業主婦」を志望する女性が増えているのだという。アレレ、専業主婦って昭和のモノじゃなかったの? 本書『専業主婦に、なりたい!? "フツウに幸せ"な結婚をしたいだけ、のあなたへ』(講談社)は、「婚活」の提唱者である白河桃子さんが、専業主婦になって"フツウの幸せ"を望む女子たちの本音と、実際の専業主婦の実態に迫ったルポである。なぜ今、専業主婦が女の幸せなのか。白河さんにインタビューした。

――まだやりたいことがたくさんあるはずの20代女性に専業主婦熱が高まっているとは意外でした。なぜ専業主婦になりたいのでしょうか。

白河桃子氏(以下、白河) 女子大生にアンケートをとると、「専業主婦志望」が3割、「いつかは専業主婦」「子育て期間中は一度仕事を辞めて、手が離れたら復帰する」も含めると7割近くになりました。今の大学生ぐらいの女子たちの母親は、ほとんどが専業主婦かパート主婦。だからみんな家庭のロールモデルとして主婦しか見たことがないんですね。両立してフルタイムで働き続けた母親ではない。それがひとつの要因だと思います。

"出会い美人"を提唱する「an・an」の極意は、絢香にあった!?

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「an・an」(マガジンハウス)2月1
日号

 今週の「an・an」、特集は「出会いを高める11の方法」。目次にはSNS、職場、おまじない、算命学といった言葉が並んでいます。身近な出会いに気づかせ、恋愛運は占いでアップさせましょう、という女性誌によくある展開が予想できますね。しかし、「an・an」といえば暴走の女王。普通の展開と見せかけて、一筋縄ではいかない存在。果たして、今号は?

<トピックス>
◎出会いの美人vs出会いブスちゃん 運命の分かれ道はいったいどこ?
◎男子の出会い願望は意外に単純。傾向を知って、利用しよう!!
◎今すぐ出会いが欲しくなる、恋愛小説ベスト