四十路カワイイ梨花にみる「MORE」が“ハッピー”という病から抜け出せない理由

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「MORE」2012年9月号(集英社)

 先月、蒼井優さんのコッテリ連載についてこちらでレビューをさせていただきましたが、今月号はその拡大版として、3ページのスペシャル対談を展開しています。対談相手は、映画『るろうに剣心』で共演した佐藤健。旧知の間柄(NHK『龍馬伝』の飲み会で知り合ったとか)、しかも年下ということでリラックスしたのか、普段の対談より例の蒼井さんの技「相手の話をしていると見せかけて、その実全部蒼井でした」がストレートに冴えわたっています。2号連続で大変恐縮ですが、ちょっとその発言をご紹介。「私、男の人は自分語りするより“無言実行”が素敵だなって」「実は私イケメン恐怖症なんだけど、健くんは大丈夫だったもん」「いかにもイケメンな人の前だと緊張するの。その人が「オレ、カッコいいでしょ?」って空気を出してると、ますます苦手で逃げたくなっちゃう(笑)。でも、健くんみたいにイケメンでも自意識が薄い人は大丈夫」などなど。結局「蒼井優、男を語る」になっておりました。全国のイケメン俳優の皆様、蒼井さんの前で強い自意識をほとばしらせるのは控えた方がよさそうです。その前に蒼井さんの“すっぴん自意識”を何とかしてくれって話ですけどね。

<トピックス>
◎蒼井優「8740―HA・NA・SHI・WO―」
◎私たちが梨花さんに聞きたい112の質問!
◎「新」友のつくり方

「子育て」を前に結束力を高めるべき! 当たり前すぎて忘れがちな夫婦の関係

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『はるまき日記』(文藝春秋)

(前編はこちら)

――今は育児に関する情報が多く、例えば育児雑誌のQ&Aを見ても、お母さん方が過剰な不安に襲われているように見受けられます。瀧波さんはどのような基準で、情報の取捨選択をしていますか?

瀧波ユカリ氏(以下、瀧波) うちの場合は、夫と話し合って決めています。子どもが熱を出して病院に連れていくか迷う時、本やネットの情報の答えはまちまちなので、それで決めるのはとても無理。夫と話して、互いにいろんな情報を見た中で自分の意見を言い、落とし所を見つける。すごく普通のことなんですけどね。

「自分の強さを守ること」瀧波ユカリ氏にママ同士の“内政干渉”への防護策を聞く

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『はるまき日記』(文藝春秋)より

 赤ちゃんが1人で布団からずりあがった姿を「ずりあがり寿」と名付けたり、赤ちゃんが自身の耳いじりで恍惚とする姿を「ミミニー」と名付けたり……。『臨死!!江古田ちゃん』(講談社)の作者として知られるマンガ家・瀧波ユカリさんの『はるまき日記』(文藝春秋)は、愛娘に対する愛情を文章の端々に宿しつつ、乳児期の赤ん坊の生態を時には下ネタを交えて描き、子育ての“常識”を逆手に取って「笑い」に昇華した子育てエッセイだ。夫婦で同じ方向を見ながら子育てをする姿勢をうらやましく思う一方、現代においてはネガティブなイメージもある育児をこれほどまでに楽しめる姿を、不思議に思う人も多いのではないだろうか。そこで瀧波さんに子育てへのスタンス、ベースとなる夫婦関係について話を聞いた。

「自分の強さを守ること」瀧波ユカリ氏にママ同士の“内政干渉”への防護策を聞く

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『はるまき日記』(文藝春秋)より

 赤ちゃんが1人で布団からずりあがった姿を「ずりあがり寿」と名付けたり、赤ちゃんが自身の耳いじりで恍惚とする姿を「ミミニー」と名付けたり……。『臨死!!江古田ちゃん』(講談社)の作者として知られるマンガ家・瀧波ユカリさんの『はるまき日記』(文藝春秋)は、愛娘に対する愛情を文章の端々に宿しつつ、乳児期の赤ん坊の生態を時には下ネタを交えて描き、子育ての“常識”を逆手に取って「笑い」に昇華した子育てエッセイだ。夫婦で同じ方向を見ながら子育てをする姿勢をうらやましく思う一方、現代においてはネガティブなイメージもある育児をこれほどまでに楽しめる姿を、不思議に思う人も多いのではないだろうか。そこで瀧波さんに子育てへのスタンス、ベースとなる夫婦関係について話を聞いた。

世界一“気にしない”少女キャンディを通して感じる、今の自分と少女との距離

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『キャンディ・キャンディ』/中央
公論新社

とおーいとおーい昔に、大好きだった少女マンガのことを覚えていますか。知らず知らずのうちに、あの頃の少女マンガが、大人になった私たちの価値観や行動に、影響を与えていることもあるのです。あの頃の少女たちと今の私たちはどうつながっているのか? 少女マンガを研究する慶應義塾大学の大串尚代先生と読み解いてみましょう!

<今回取り上げる作品>
いがらしゆみこ 原作・水木杏子『キャンディ・キャンディ』/『なかよし』(講談社)連載、1975~1979年

 キャンディ……あなたにはとても感謝してる。だって私が「少女マンガ」の存在を知ったのは、あなたのおかげなのだもの。そう、あの当時、みんなあなたに夢中だったわね。アニメもあったし。まわりの女の子たちは、みんな落書き帳に大きなリボンをつけたツインテールの女の子を描いていたっけ。

 なにぶん、小学校の低学年の私だったから、物語をきちんと把握できていないところも多かった。シカゴとロンドンの区別もつかなかったり(みんな一律に外国というくくり)、本当は20代のアルバートさんをとんでもなく年上のオッサンだと思いこんでいたり。でも、外国への憧れや、ちょっと不良だけど影のある少年の魅力を教えてくれたり、「戦争と死」というシリアスなことを教えてくれたのも、あなただったわ。

百戦錬磨の「ひよこクラブ」でさえ、“ながら授乳”は「赤ちゃんが寂しいかも」

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「ひよこクラブ」2012年8月号(ベネッ
セコーポレーション)

 「みんなと同じがイチバン!」と言わんばかりの徹底した横並び主義を貫く育児雑誌「ひよこクラブ」。「みんなどうしてるの? 私の子育て、変じゃない? 大丈夫?」と新米ママである読者がものすごい勢いで心配しているというのが前提で、百戦錬磨の「ひよこクラブ」さんがそれに答える、というのがこの雑誌の基本姿勢です。

 夏を乗り切る情報がてんこもりの8月号は、いつにも増して「これでいいの?」のオンパレード! 表紙の見出しの「?」の数が多すぎます! 編集部のパソコンは「?」のキーだけすり減っちゃってるんじゃないですか? そんな「ひよこクラブ」8月号、ただいま0歳児を育児中のママライターが読んでいきます!

<トピック>
◎産後の生理 どう変わる? どう付き合う?
◎おっぱい ミルク「飲ませ方」ってこれでいいの?
◎はいはいってしたほうがいいの?

若者に迎合する「美ST」に喝! “私”主義のババアのプライドを取り戻せ!

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「美ST」2012年9月号(光文社)

 今月の「美ST」の表紙は向井理なんですが、彼について書いた齋藤薫の「読む美容液」がすごかった。「美しすぎる男」「その美しさを素直に評価し、リスペクトすらしたくなる」というヨイショヨイショはいつものことなんですが、問題はその後。

「もちろん、10代からアイドルをやってきた芸能人とは根本的に違う。普通に大学を出て社会に出た人が、自然に培ったバランス感覚と言ってもいいけれど、もっと本質的なところに、正しい知性というものを感じさせる」
「有名大学卒で“理系”。だから知的……という単純な説明では片づけられないが、疑いようもなく“頭がいい”という事実は、美形の男の場合、たいへんに重要。男の美と知は化学反応を起こして、別格のオーラをつくるのだ」

 と記述していました。大卒アイドルがウジャウジャいる平成の芸能界において、「高学歴」は「高学歴(笑)」であり、「クイズ芸人へのエリートコース」ぐらいしか意味をなさないというのに、あえてそこを突くチャレンジャー! 数年後、辰巳琢郎、宇治原史規と並んで「タイムショック」に出ている向井クンの姿が見えちゃいましたよ。で、コラムを最後まで読んだんですが、「顔がよくて大卒」ということしか語られておらず、彼が役者として「何をやってきて、今何をしているか」という“実”の部分がまったく触れられていなかったので、超訳して「男はやっぱり3高」と解釈いたしました。現代の感覚とまるで合っていませんね。

<トピック>
◎全力捜査!「THE・取材拒否の美魔女」
◎40代「迫力美人」と呼ばないで(怒)
◎剃っちゃえばいいんです!「まゆゆ眉」で小顔な私

男は女の欲望のツール……上野千鶴子&湯山玲子が語る『ヘルタースケルター』

(前編はこちら)

 ジェンダー論の第一人者である上野千鶴子氏とカルチャーシーンから女性の生き方を説いてきた著述家の湯山玲子氏が、蜷川実花監督、沢尻エリカ主演映画『へルタースケルター』について語り合った。

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(C)2012映画『ヘルタースケルター』製作委員会

■女の欲望は、“欲望される欲望”

フェアトレードパンツを売って優雅さを得る! 「HERS」的労働の考え方

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「HERS」2012年8月号(光文社)

 今月は「HERS世代は、今も“成長期”なんです」ということで『3年前より「今の自分」が好き!』という大特集が組まれています。50代を過ぎても、昔の自分より今の自分の方が楽しいと思えるのは、経済的だったり、身体的に恵まれているということもあるでしょうけれど、もっと言うと、やっぱりHERS世代は「いい時代に生まれた人たち」なんだなと思わされます。これが、20代だったりすると、「今よりこれからの自分が不安」と感じるのでは……。

 この特集には、萬田久子さんと浅田美代子さんの対談が掲載されているのですが、「ずっと一人でいるとね、楽チンだからずっとこのままいちゃいそうで……」と萬田さんがこの先の恋についての話題を振ったところ、浅田さんが「私たちも、聖子ちゃんみたいに歯医者通っちゃう?(笑)」と時事ネタを投入。「HERS」のお気楽ぶりが垣間見えてしまいました。

<トピック>
◎3年前より「今の自分」が好き!
◎私が「期間限定活動」をする理由
◎湯山玲子の人生相談 かる~く五十路越え!

若さ、美貌、絶望と達観……『ヘルタースケルター』が突きつける“女の十字架”

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女のための『ヘルタースケルター』論、語り尽くします!

 沢尻エリカの映画復帰作として注目されている、蜷川実花監督映画『へルタースケルター』。全身整形のトップスターが、整形の後遺症に苦しみ、次第に精神のバランスを崩していくストーリーで、その狂気的な展開や過激なセックスシーンが話題となっている。

 この作品について、『ビッチの触り方』(飛鳥新社)などの著作を持つ著述家の湯山玲子氏は、Twitterで「エリカ様、マジにあの演技と存在ひとつで、少なくても10個の我がニッポンの現代女性映画が出来る可能性があるね」と大絶賛。このツイートに触発され、試写会に出席したジェンダー論の第一人者である上野千鶴子氏も「圧倒されました、1分たりとも目が離せない」とツイート。ふたりは女性として本作に何を感じたのか。大いに語ってもらった。