“でぶす”は楽しいからモテる!? 木嶋佳苗を意識した「美ST」の勘違い企画

「美ST」2012年11月号/光文社

 「美ST」(光文社)11月号は、別冊付録があります。「美に効く名著100選」という16ページの冊子です。表紙には「今年の秋は読書こそ美容液。読んで“キレイ”を育てませんか?」と書かれています。なるほど、一時期「美ST」は、「美は内面から」と精神論推しをしていた時期がありましたが、ぶっちゃけ内面を輝かせるために何をしたらいいかわかりませんよね。今さら自分探しなんてしたくないので、できればすべてマニュアル化していただきたい(本末転倒?)。ということで、こういうブックガイドはとても便利です。

 この付録の表紙は中谷美紀。インテリジェンスを感じさせる女優ナンバーワンです。が、フタを開けてみたら、プライベートで読む本は気負わずに読める実用書や随筆が中心とのことで、紹介している5冊中3冊が『「女性の脳」からストレスを消す食事』(溝口徹著、三笠書房)てな具合の実用書で、残り2冊が谷崎潤一郎と花人・川瀬敏郎だったのでした。どっかの婆さんの庭の写真集とか、小さな国の詩集とかを期待してたヨ……。というかですね、この別冊全体として美容実用本の紹介が多すぎます! 『ほしのボディ。』(ほしのあき著、学研パブリッシング)とか、8割くらいそんなのなんです。これ“名著”なの、“読書”なの? 思わず“底辺高校の生徒がパチスロ攻略雑誌で読書感想文を書いた”というイタいニュースを思い出しちゃいました。読書の定義って難しいわ~。

<トピック>
◎モテの極意は“でぶす”が知っていた!
◎帰ってきた「最速マダム伝説」
◎特集 負けるもんか。45歳の壁

子どもの遠足“いも掘り”をなぜか“ミラノ”と結びつける「VERY」の力技

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「VERY」2012年10月号(光文社)

 先月は、読者モデルの滝沢眞規子さんが表紙に起用され、これから「VERY」はどう変わるのか? という視点でお送りしましたが、単にイレギュラーな事態だったようで、何事もなかったように、今月号では井川遥さんが舞い戻り、通常営業に戻っていました……。一安心というか、若干の肩透かし感も! 今月はファッションの秋ということで、広告ページが普段よりも多くてかなり厚めの「VERY」。華やかな、景気の良さを感じます。そんな中に垣間見える、「子どもができても絶対主役の座を降りたくない!」というような、今の日本の既婚女性の本音を探ってみましょう。

<トピック>
◎主婦的、細見え服
◎秋の運動会&遠足は肩肘張らないオシャレで参戦!
◎関西ママの公立志向・座談会

子どもの遠足“いも掘り”をなぜか“ミラノ”と結びつける「VERY」の力技

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「VERY」2012年10月号(光文社)

 先月は、読者モデルの滝沢眞規子さんが表紙に起用され、これから「VERY」はどう変わるのか? という視点でお送りしましたが、単にイレギュラーな事態だったようで、何事もなかったように、今月号では井川遥さんが舞い戻り、通常営業に戻っていました……。一安心というか、若干の肩透かし感も! 今月はファッションの秋ということで、広告ページが普段よりも多くてかなり厚めの「VERY」。華やかな、景気の良さを感じます。そんな中に垣間見える、「子どもができても絶対主役の座を降りたくない!」というような、今の日本の既婚女性の本音を探ってみましょう。

<トピック>
◎主婦的、細見え服
◎秋の運動会&遠足は肩肘張らないオシャレで参戦!
◎関西ママの公立志向・座談会

今なお愛される雑誌「オリーブ」が志向した、“かわいい”と“少女性”の強さ

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Photo by jetalone from Flickr 

「トレンドに流される事なく自分の気持ちや環境に応じて行動するようになったのも『オリーブ』の影響かも。言葉にすると難しいけれど、『オリーブ』は私のバイブルです」
「女の子が男の真似をしなくても、女の子らしく独自の道を切り開いてもいい、という絶対的な肯定感を『オリーブ』からもらった」
(元読者へのアンケート、金沢21世紀美術館「Olive 1982-2003 雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ」展、2012年1月実施)

 1980~90年代の少女たちに多大な影響を与えた雑誌「オリーブ」(マガジンハウス)が休刊して約10年。かつて「オリーブ少女」と呼ばれた愛読者たちは、大人になった今もなお、その精神が自分の中に宿っていることを感じている。「オリーブ」の魅力を振り返る「Olive 1982-2003 雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ」展(2012年2月25日~7月1日開催)を企画した金沢21世紀美術館キュレーターの高橋律子さんも、「私の感性はオリーブでできている」と語る元オリーブ少女だ。公立美術館が、私企業の1つの雑誌をテーマにすることはあまり例がないが、高橋さんの熱意によって実現した。その高橋さんによる講演「雑誌『オリーブ』をめぐって ~「雑誌の時代」と少女カルチャー~」が9月17日、東京・原宿にあるVACANTで開かれた。会場には、元オリーブ少女だけでなく、男性や「オリーブ」を知らない若い女性も多く見られた。

「のびのび子育てで東大に」、“必死”を“余裕”で隠す「edu」母

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「edu」2012年11月号(小学館)

 女性誌速攻レビューに「edu」(小学館)が初登場です。「子育ての視界不良がいままでになく深刻な時代です。そんな時代に『edu』は『子育てに日々奮闘する小学生のお母さん』のための雑誌として生まれました。子育てという濃霧の中の航海を安全に目的地に着くためのいろいろな情報をお届けする、小学生ママのための子育てナビゲーションマガジンなのです」(HPの媒体説明より)。「個」が確立されつつある小学生の子どもを持つ親は、「面倒をみる」から「育てる」へ一つの転換を迫られます。しかしなかなかその層に寄り添うママ雑誌は少なく、そういう意味で「edu」はかなり貴重な媒体。それまでママ雑誌が「赤ちゃんカワイイ! 子育てハッピー!」と煽ってきたのに、突然「子育てという濃霧の中の航海……」ですよ。己がタイタニック号のように沈没しないためにも「edu」、しっかりチェックさせていただきます。

<トピックス>
◎花まる学習会 高濱正伸先生の「5分間」集中法
◎ママたちに聞きました ウチの子が言われなくても勉強するようになったワケ
◎連載 手とり足とり 陰山メソッド「テストは細部までこだわって」

子作りに前のめりでパパドン引き! 「I LOVE mama」のセックス特集

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「I LOVE mama」2012年11月号
(インフォレスト)

 ようやく秋到来ですね。「濡れたまんまでイっちゃって~」と湘南乃風ファンのみなさんがタオル振り回す夏は過ぎて、「秋からも、そばにいて」と南野陽子が懇願する季節。ナンノちゃん、そんなお願いをせずとも「I LOVE mama」(インフォレスト)は春夏秋冬みんなのおそばに寄り添っていますよ! イベント大好き美ママたちにとっては、ハロウィン~クリスマスと続くこれからの季節こそが2012のまさに本番。今月は筆者が最も盛り上がる企画「日本全国列島縦断 わっしょい!!96人美ママの秋祭り」も登場します。北は北海道から南は九州・沖縄まで、全国の美ママたちが一堂に会する、いわば“ラブママサミット”。わっしょいわっしょい地方だわっしょい! ラブママの神髄である地方力を、まざまざと見せつけてくれるはずです。では早速今月のラインナップを。

<トピックス>
◎日本全国列島縦断 わっしょい!!96人美ママの秋祭り
◎ハロウィン仮装パレード2012
◎子作り計画&H事情大リサーチ!!

『ギャルと不思議ちゃん』から“女子”“ガール”へ……女の子たちの戦争の果て

『ギャルと不思議ちゃん論: 女の子た
ちの三十年戦争』(原書房)

 バブル時代のボディコンギャルや90年代のコギャル、2000年代のエビちゃんOL、森ガールなど、途切れることなく盛り上がり続けている女性カルチャー。『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(原書房)は、文字通り「ギャル」と「不思議ちゃん」という、日本だけでなく海外からも「GYARU(渋谷)」「Kawaii(原宿)」として注目される現代女性カルチャーの二大陣営の成り立ちとその背景を追っていき、そこから見える女性と社会の関わりとその変化を丁寧に綴っています。

 本書では、雑誌「CUTiE」(宝島社)や「egg」(大洋図書)、「東京ストリートニュース!」(現・学研ホールディングス)、「アウフォト」(新潮社)、「CanCam」(小学館)、「小悪魔ageha」(インフォレスト・パブリッシング)、映画『桜の園』『下妻物語』、マンガ『ホットロード』(紡木たく/集英社)、『ヘルタースケルター』(岡崎京子/祥伝社)、『天使なんかじゃない』『NANA』(矢沢あい/集英社)、『致死量ドーリス』(楠本まき/祥伝社)などを通して、近代の「少女」という概念から、差異化競争の果てに生まれた現代の「ギャル」「不思議ちゃん」についての分析を試みています。男性による女性カルチャー論というと、「女性の理解者になりたい」という欲求が行間からうかがえたり、単純に萌え萌えしていたりというケースが割りと見受けられますが、本書は対象と距離を置いた冷静な筆致です。

女から自由になったババアたちが、「婦人公論」で説く幸せな生き方

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「婦人公論」(中央公論新社)
2012年9月22日号

 書店で今号の「婦人公論」(中央公論新社)を見かけたら、まず57ページを開いてください。すごいです、迫力あります、瀬戸内寂聴×美輪明宏×藤原竜也のスリーショット。じっと見ていると“何か”が発せられているような気がします。写真を見てこんな気持ちになったのは、小学生の時に見た心霊写真集以来です。切り取って壁に貼っておけば魔除けになりそう。妊婦さんは安産祈願に、受験生は合格祈願に、玄関に貼ってピッキング防止に、ぜひいかがでしょうか。

 で、なぜこの3人なのかというと、誕生日が同じ5月15日なのだそうです(寂聴90歳、美輪77歳、藤原30歳)。ただそれだけ。それだけで鼎談をしているのです。当方の調べによると、美川憲一、大森うたえもん、井上康生、南明奈も同じ5月15日生まれ。トランプに例えれば、寂聴と美輪がジョーカー、これさえ固めれば、藤原を美川だろうがデスブログの旦那だろうが、どの札に入れ替えても勝てそうです。ほかの雑誌がやれば完全にネタになってしまいますが、「婦人公論」だと前世から約束されていたように見える奇跡の6ページ。では、さっそく見てみましょう。

<トピック>
◎特集「幸せな老後を迎えたい」
◎瀬戸内寂聴×美輪明宏×藤原竜也 われら、揃って“反骨の日”生まれ
◎谷ナオミ 明日死んでも、まったく後悔ありません

男にモテるためじゃない! 「日経ウーマン」一生モノの女子力の使い道

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「日経ウーマン」/日経BP社

 女性誌レビューに久々登場の「日経ウーマン」(日経BP社)、俳優・高岡蒼佑との離婚も記憶に新しい宮崎あおいが10月号の表紙を飾っています。earth music&ecologyの最新CMでは、カフェの常連客を異国の言葉でやりこめている知的なあおいちゃん。ブランドも本人もイメージチェンジを図っているのか、「なんとなーくー幸せー」などとやけくそ気味に歌いながら、釣りをしたり、雪山をさまよい歩いたり、にんじんが積まれた重そうなリヤカーを押していた結婚時代の面影は微塵もありません。結婚・離婚と、それにまつわるすったもんだを経験し、「自分で選択し責任を持つ生き方を大切にしたい」とカバーインタビューで力強く語る彼女は、男性に頼ることなく、仕事に打ち込む「日経ウーマン」愛読者たちの新たな目標と成り得るのでしょうか。普段、悪目立ちしないように粛々と働く「日経ウーマン」読者が、新生・宮崎あおいに感化されてしまい、あおいちゃんお気に入りの新ヘアスタイル「前髪・オン・ザ・眉毛」を突如模倣し、オフィスで驚かれたりしないことを祈りつつ……。早速、今月号の誌面を見ていきましょう!

<トピック>
◎もっと自分を好きになる!女子力&マナーLesson
◎ラクラク貯まる財布術
◎働く女性600人の「リアルごはん」大公開!

やんちゃモデルと葉山系を生かしきれないママ雑誌「SAKURA」

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「SAKURA」2012年秋号(小学館)

 モデルや女優が子どもを産むたびに「Yahoo!トピックス」にニュース記事が掲載され、「おめでとう☆」「え~、逆算するとやっぱデキ婚じゃん!」「いまはデキ婚って言わないんですぅ、授かり婚って言うんですぅ」というコメントが並ぶ、ここ平和の国・ニッポン。本来ならさして自分に興味のない輩から妊娠日に疑惑をもたれながら、それでも出産後は誌面に載りやすいベビーグッズをリサーチして買ったり、旦那さんとの不仲を隠したりしながら、幸せを振りまくマシーンと化しているのが、ママタレです。そのママタレント・モデルを主役に置いたママ雑誌が「SAKURA」(小学館)。あまり馴染みのない人もいるかもしれませんが、それは季刊誌だから(だと信じたい)。「自分らしく、ママを楽しむ。好感度カジュアルファッション」という手垢まみれの文言は、雑誌を読んだ後にかみしめると、別の意味合いが出てきます。というわけで、早速「SAKURA」の世界へご案内いたしましょう。

<トピック>
◎神田うの流こだわりのママライフ
◎二子玉系×葉山系 ベーシックアイテムで始める“こなれママ”秋物語
◎秋のこなれルール公開