「スカパー!アダルト放送大賞2013」PRキャラバン 成瀬心美がサイゾーに来た!!!

いらっしゃいませ!
 真冬の東京で繰り広げられるエロと涙の祭典「スカパー!アダルト放送大賞2013」。この冬も来年2月26日に開催されることになり、昨年「女優賞」を受賞した“ここみん”こと成瀬心美ちゃんがPR大使としてマスコミ各社をキャラバン行脚。サイゾー編集部にもやってきてくれました! かわいい!
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キターーー! かわいい!!

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──えっと、すごいかわいいんですけど、キャラバンは何社回るんですか? 成瀬 えっと、4社目ですね。 ──サイゾー編集部の印象はどうですか? 他の会社に比べて。 成瀬 なんか、今まで行った編集部さんは、もっとごちゃっとしてたりして、サイゾーさんはキレイだと思う。全体的に白い感じ。 ──キレイにしといてよかったです。 成瀬 あはは。 ──『スカパー!アダルト放送大賞2013』のPRということですが、成瀬さんは去年の女優賞ですよね。女優賞というのは、いわゆるグランプリということですが、受賞されてから良かったことや変わったことはありますか? 成瀬 2月にいただいてから、メーカーさんの専属にもなったし、「AIDL5(アイドル・ファイブ)」っていうユニットを組んで、スカパー!さんのほうで看板の番組を持たせていただいたりとか、TBSさんでラジオをレギュラーでやらせていただいたりとか、いろいろやらせていただきました。 ──仕事の幅がどーんと広がった感じ。 成瀬 そうですね、仕事の内容がガラって変わりました。 ──今までやったことのない仕事で、今後やってみたいことってありますか? 成瀬 声優さん! 声の仕事がめちゃくちゃ好きで。私、顔を見られると、「ふぇ~」ってなっちゃうんで、声の仕事のほうが向いてると思うんです。
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──ちなみに、今年の女優賞のノミネートの4名の方、神崎詩織さん、吉沢明歩さん、さとう遥希さん、大槻ひびきさんですが、ずばり賞レースを予想していただけませんか? 成瀬 えー、みんな普通にプライベートでも遊ぶ友達なんですよ。2人(神崎・大槻)は同じ事務所だし……。でもやっぱ、吉沢さんかな……? ──授賞式では成瀬さんがトロフィーを手渡すんですよね。 成瀬 そうなんです! 超緊張しますよ~。 ──では最後にイベントのPRをしていただきたいんですが、今回は投票の受付と、観覧希望の募集ですよね。会場に来るとこんな楽しいことがあるよ、っていうのを教えていただければと。 成瀬 なんか、思っているよりも、すごいちゃんとしてる賞なんですよ!(笑) やっぱり、作品で見る女優さんが緊張してたりとか、涙流したりとか、普段見られない顔が見られるし、女優さんたちがこんな思いで仕事やってるんだとか、いろんな面を知ることもできるし、あと、受賞の瞬間とか、ホント、ファンの方と女優さんの一体感っていうか、すごい感動する場面だと思うので、特にファンの女優さんがいなくても楽しめると思います!  * * *  イベントでは女優さんたちによる握手会なども行われるとか。来年の2月26日が、今から待ちきれない!
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サイゾー編集のH&Mと。
●スカパー!アダルト放送大賞2013 2012年のNo.1アダルト女優は誰だ! 成瀬心美、Rio、穂花、明日花キララ、原紗央莉らが受賞してきた「スカパー!アダルト放送大賞」が、より一層ゴージャスに今年も開催決定! 公式サイトにてノミネート女優・作品の人気投票と、2月26日(火)に開催される授賞式イベントの無料観覧を応募受付中! 「スカパー!アダルト放送大賞2013」公式サイト http://adult-awards.com/ ◇投票期間:2012年11月1日(木)~2013年1月15日(月) ◇無料観覧応募〆切:2013年1月15日(月)

「市民球団」なんて真っ赤なウソ!? “最弱キャラ”に甘んじる、広島カープ球団フロントを徹底糾弾

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『「マツダ商店(広島東洋カープ)」
はなぜ赤字にならないのか?』
(文工舎)
 ペナントレースが終了し、今年も4位、Bクラスに甘んじた。21世紀に入って、12球団の中で唯一、Aクラス入りを果たしていない広島東洋カープが、最後に優勝の美酒を浴びたのは山本浩二監督時代の1991年にまでさかのぼる。それ以来、毎年成績は下がり続け、今では不甲斐ない成績が当然のものとなってしまった。  もはや、“最弱キャラ”が板につき、それが魅力となってしまった感もある。人気バラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「広島カープ芸人」回では、チュートリアル徳井、アンガールズ、ロザン宇治原、有吉弘行などが「マスコットが気持ち悪い」「野次を飛ばしやすい」などと、カープをネタに盛り上がっていた。  もちろん、勝つことだけがスポーツを応援する楽しみではない。だが、ファンならば、やはり応援するチームが勝利する姿を見たいものだろう。広島市在住の作家・堀治喜氏の著作『「マツダ商店(広島東洋カープ)」はなぜ赤字にならないのか?』(文工舎)は、広島不調の原因として、オーナーである松田元氏を痛烈に批判する一冊だ。  タイトル通り、万年Bクラスであるにもかかわらず、カープの経営は赤字になることはない。それどころか、40年にわたって、黒字を出し続ける優良経営だ。有力な親会社があるわけではないカープでは、他球団と比較すると選手の年俸は安く、1億円プレイヤーは数えるほど。かつては名物の“たる募金”を募りながら、球団の運営をやりくりするほどだった。そんな姿勢が許されてきたのが、広島に貼られた「市民球団」という免罪符だ。しかし、本書はそのイメージを打ち破る。  創設時こそ本来の意味での「市民球団」であったものの、時を経るにつれて、その実態は形骸化。現在では、球団株式のほとんどは松田元を中心とする松田家によって保有されている。3代目オーナーである松田恒次は、経営危機に陥っていたカープを救うために、東洋工業に援助を依頼。当初の約束では「球団を私物化することはない、一時預かるだけだ」といって株を引き取ったものの、恒次の後を継いだ4代目オーナー・松田耕平は球団株を松田家に集約、その約束は果たされないまま今に続いている。  そして、現在のオーナーを務める5代目・松田元氏が2002年に球団を譲り受けると、広島の転落劇は決定的なものとなり、Bクラスが指定席となっていった。  だが、それでもカープの人気は衰えることはなく、2011年には158万人もの来場客を維持している。その理由を、堀氏は、一部メディアの報道姿勢に問う。球団批判は行われることはなく、ほとんどがカープに対して好意的なものばかり。時折、批判が行われたとしても、本質的な球団トップの経営姿勢にまで踏み込まれることはない。メディアとのなれ合いのもとに、カープはぬくぬくと“市民球団”の甘い汁を吸い続けた。その結果、オーナー自らが「勝率5割を目指す」と、最弱チームらしい低い目標を語り、万年Bクラスに甘んじても大規模な戦力補強がなされることはない。観客が入り、興行が成立するのであれば、年俸の高いスター選手を抱える必要はないのだ。経営術としては一流なのかもしれないが、チームは弱体化の一途をたどる。堀氏の言うとおり、「勝つ気がない」と勘繰られてもおかしくない。  帝京大経済学部教授・大坪正則氏も「奇想天外な提案」と前置きしながらも、松田家がオーナーを務める弊害を説き、「市民の、市民による、市民のための」球団としてNPO法人による運営を提唱。誰もが、このままではいけないと気づきはじめているのだ(http://www.sankeibiz.jp/business/news/121114/bsg1211140502003-n1.htm)。  シーズン終了後に行われたドラフト会議でカープは、龍谷大平安高の高橋大樹や二松学舎大付高の鈴木誠也など野手を指名。また、助っ人外国人としてメッツに所属していたフレッド・ルイス外野手の獲得に乗り出している。来年こそは、ネックとなっている貧打を克服したい考えだ。  どんなに負け続けても愛され、入場客を獲得し続ける広島東洋カープは、スポーツ経営にとって、稀にみる理想の球団だろう。しかし、その負けが経営陣の怠慢と保身、そして金儲け主義によって続いていると知れば、ファンたちはいったいどんな顔をするだろうか? 「まな板の鯉」ではなく「鯉の滝登り」を見るために必要なのは、選手のトレードや補強ではなく、球団トップの退場なのかもしれない。 ●ほり・はるよし 1953年生まれ、作家。主な著書に『衣笠祥雄はなぜ監督になれないのか?』(洋泉社)、『ダメージ―復活に賭けたプロ野球トレーナーの戦い』(現代書館)、『カープ猛者列伝』(文工舎)など。

「NHK+白石さん+のだめ+バカリズム=?」 @NHK広報のツイートはなぜユルい?

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『中の人などいない@NHK広報の
ツイートはなぜユルい?』(新潮社)
 数ある企業の公式Twitterの中でも、1、2を争う人気アカウント「NHK_PR1号」。お堅いNHKらしからぬ“ゆるさ”を全面的に押し出し、日々、お叱りの声とも戦いながら、マイペースに更新。現在のフォロワー数は50万を超える。普段、わたしたちが持っているNHKのイメージとはあまりにかけ離れたツイートの数々に、戸惑いを覚えた人も少なくないだろう。このアカウント、NHKから委託を受けた広告代理店や放送作家がやっているのかと思いきや、「中の人」はれっきとしたNHK広報部の職員。近年バラエティ化が著しいNHKとはいえ、こんなお遊びが許されるなんて、いったいどういうことなのか――。  『中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?』(新潮社)は、そんなNHK_PR1号のつぶやきの秘密と正体に迫る一冊だ。  実はこのアカウント、もともとはPR1号が会社の了解なしに勝手に始めた非公式のもの。視聴者と直接コミュニケーションを取って、NHKに対するイメージを変えてもらおうと実験的に活用していたアカウントだったが、ある日、ネット管理業務を担当する同僚にそのユニークさを認められ、公式アカウントとなることを命じられるのだった。  あまり知られていないが、一応キャラ設定があるそうで、NHKの真面目なイメージ、「生協の白石さん」の誠実さ、のだめ(『のだめカンタービレ』)の天然さ、バカリズムの面白さ、そしてPR1号本人の性格を合わせたものだという。「3時ヽ(*´∀`)ノだよ!」「(* ̄ω ̄) チラッ。oO(2号先輩の机の上におせんべいがある…)」など、他愛のないことを顔文字とともに綴ったり、「きょうの『ピタゴラスイッチ』は“やくにたつあな”です。中にはあまり役に立たないアナも…うわやめろ何をする…んtんとどkzとどkz尾rまたはい異kk…」といった番宣なのにどこかツッコミたくなるツイートなど、言われてみればそのキャラ設定も分からなくもないが、それにしても遊びすぎなのではないかと、こちらが不安になってしまう。  これまで、NHKで中継していない小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還の様子を生放送している他のネット配信を紹介したり、「さかなクン」に“さん”を付けるかどうか論争、エイプリルフールの不適切発言など、数々の話題を振りまいてきたPR1号だが、その存在感をより印象付けたのは、やはり東日本大震災だろう。  いつものゆるキャラを封印し、NHKに届く最新情報を簡潔にまとめ、停電などでテレビが見られない人に向けてツイートするだけでなく、当時はまだ認めていなかったNHKの放送をネット上で動画配信しているサイトを知らせたり、政府の公式発表前に福島第一原発の爆発の可能性を示唆するツイートなども行ったが、緊急時とはいえ、多大な影響力を持つNHKの一職員が独断で情報を流す、という行為は前代未聞だし、この行為は賛否を呼んだ。だが、「クビになるかもしれない」という覚悟の上、それでも“たった一人でも助かるなら”“わずかでも事故の可能性があるのなら”ツイートすべきだと決断をしたPR1号の行為は、日々のユーザーとのやりとりの中で築かれた信頼関係に、非常時こそ真摯に向き合おうとする誠実さが感じられるものだった。  そして、それが最も象徴的に表れたのが、震災4日後にツイートされた、こんな文章だった。 「被災地では、被災された方も支援にあたっている方も疲労がたまり、たいへんお辛い状況かと存じます。孤立状態にある方も大勢いらっしゃいます。誰もが緊張しています。だからこそ、このアカウントでは、今後、出来る限り日常的なユルいツイートをします。ご批判もあるとは思いますが、ご理解ください」  未曾有の大震災を前に、誰もが底知れぬ不安と苛立ちを抱える中、ことネットの世界では攻撃的な発言で埋め尽くされていた。せめてPR1号のタイムライン上だけでもこの流れを変えたい、という思いでのツイートだったが、もちろん、これにも非難が殺到。「状況を考えろ」「ふざけるな」「不謹慎だ」――。しかし、「不謹慎なら謝ります。でも不寛容とは戦います」と、厳しい意見にも屈することなく、PR1号は自らの信念を貫いた。  ゆるキャラを装いながらも、ユーモアがあって大事な局面では上に頼らず自ら判断し、厳しい意見にも耳を傾ける――。NHK_PR1号のそんな姿は、報道だけでなく、真面目なドキュメンタリー番組から子ども向け番組、お笑い番組まで、実は幅広い間口を持つNHKの本当の姿を反映しているようにも思える。このアカウントの活躍によって、少なくともネットユーザーの間では、NHKのイメージが変わりつつあることは間違いない。

“超絶かわいい”人気モデル・本田翼が初主演『FASHION STORY Model』

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宣伝・配給:ユナイテッド エンタテインメント/
(c)2012F.S.フィルムパートナーズ/企画:オールインE
 今週も続々と封切られる新作映画の中から、新進スターのフレッシュな魅力と、ハラハラドキドキの緊張感が楽しめる2作品を紹介しよう(いずれも11月17日公開)。  まず1本目の『ボディ・ハント』は、『ウィンターズ・ボーン』(10)でアカデミー賞主演女優賞ノミネートのジェニファー・ローレンスが主演するサスペンススリラー。高校生のエリッサ(ローレンス)は母サラ(エリザベス・シュー)と2人で、森に囲まれた郊外の一軒家に引っ越してきた。格安の家賃で借りられた理由は、4年前に隣家で起きた惨殺事件。その家で1人暮らす孤独な青年ライアン(マックス・シエリオット)と、新生活を始めたエリッサは次第にひかれ合う。だが、隣家には隠された秘密があり、エリッサの身にも危険が迫る。  『ターミネーター3』(03)を監督したジョナサン・モストウによる原案を、英国出身の新鋭監督マーク・トンデライが映画化。手持ちカメラのドキュメンタリー風映像を効果的に使い、ヒロインの心情の変化を巧みに映し出す。注目は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)、『ハンガー・ゲーム』(12)と話題作への出演が続き、早くも大スターの仲間入りを果たしたジェニファー・ローレンス。豊かな胸が強調された白のタンクトップ姿で魅力を発散させながら、アクションシーンなどを熱演している。彼女のファンならもちろん必見だし、サスペンス映画やホラー映画好きを喜ばせる仕掛けもしっかり用意されている。  もう1本の『FASHION STORY Model』は、「non-no」(集英社)の専属モデルで、女優、タレントとしても活躍の場を広げている本田翼が映画初主演を果たした青春ドラマ。あるファッション誌の駆け出し専属モデル・雛子(本田)にとって、ナンバーワンモデルのミホ(加賀美セイラ)は憧れの存在。だがある日、編集長・森崎(手塚理美)から抜擢され、ミホとコンビで撮影をすることに。モデル業を続けることに不安も感じていた雛子は、ミホやほかのモデル仲間もそれぞれ悩みや葛藤を抱えていることを知る。  若い女性の憧れの職業、ファッションモデルの世界をドキュメンタリータッチでリアルに描いた作品。本作が劇場映画デビューとなる中村さやか監督は、メインキャストを含むモデルたちへの入念な取材やワークショップ等を重ねて、彼女らの素の部分や内面に迫った。見どころも当然、現役モデルたちが大挙出演している点で、モデル役は言うにおよばず、ファッション誌を作るスタッフ役も美女揃い。女性観客は憧れの業界を身近に感じながら、一方で男性は目の保養をしながら、仕事や恋愛に悩む彼女たちのストーリーを楽しめるだろう。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ボディ・ハント』作品情報 <http://eiga.com/movie/77479/> 『FASHION STORY Model』作品情報 <http://eiga.com/movie/58058/>

「中国の動物園は雑すぎる!」日本だからこそできた動物目線の写真集

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カンガルー様。(『どうぶつぶつ』より)
 「ヤベェ。マジでかぁー。だーら、ちゃんとセーブしとけって言ったべ」と、カメラ目線でぼやくキリン。まっすぐカメラを見つめながら、「あ・・・! すいません・・・。人違いでした・・・」と謝るプレーリードッグ──。  写真家・橘蓮二が撮影した“カメラ目線”の動物たちに、リリー・フランキーが謎のひと言をつけた世にも不思議な写真集『どうぶつぶつ』(パルコ出版)。写真でボケる大喜利のようでもあり、人間の縮図を動物で表現した深い哲学書のようでもあり……これは一体、何の本なの? 著者の2人に率直な疑問をぶつけてみた。 「まあ、歯医者の待合室か何かに置いてあって、治療前に読んでやんわり癒やされてもらえたらうれしいって本なんですけどね。そもそも、動物を真っ正面から見つめる機会って、滅多にないじゃないですか。この珍しい構図だけでも十分に面白いと思います。言葉に関しては、なんの前情報もなく写真を見て、感じたことをそのまま書きました。ゴリラなんて完全にヤクザの親分にしか見えなかったし、派手なクジャクは着飾ったおばさんにしか見えなかった。その印象をコメントにした感じですね。多分、クジャクはオスだと思いますが(笑)」(リリー)  ひたすら動物の正面写真が続いていく構成になっているので、リズムよくすらすら読めてしまう本書だが、よく考えてみると、大きさも棲息している場所も動物によってバラバラなはず……。撮影するのに苦労も多かったのでは? 「すべて真っ正面から平行に写しているので、キリンは背が高すぎて大変だったし、逆にカメなんかは地を這うようなところにいますからね。鳥たちも小刻みに動くから撮影が難しかった。というか、そもそも動物たちは撮影に関してまったく協力してくれません。だから真っ直ぐカメラ目線になってくれるまでひたすら待つ感じになるので、夏なんかは熱中症になりかけました。しかも、近づきすぎると動物たちも怒りますからね。ここに登場するラマなんか、唾を吐く直前の顔です。これはラマにとって“威嚇”の表現なんですが、ホント、危機一髪でした(笑)」(橘)  これらの撮影はすべて、動物園の全面協力のもとに行われたとか。動物園に寄った際は、動物たちに“カメラ目線をいただく”という鑑賞方法も、面白いかも。 「それにしても、日本の動物園は動物にも観客にも優しいですね。前に中国の動物園に行ったとき、トラと2ショットを撮らせてくれるサービスがあったんですよ。500円で。怖いし、別にまったくやりたくなかったんですが、コーディネーターさんがゴリ押しするんで仕方なくトラと隣に並んだんです。そしたら、トラが全然カメラの方を向いてくれなくて。それでも一向に構わなかったんだけど、コーディネーターさんがバンバントラの頭を叩くんで相当ビビりました。突然キレて襲ってきたらどうするんだって話ですよね。どう猛な動物も野放し気味だし、申し訳程度に設置された柵も超低くて頼りないし……とにかく、中国の動物園はすべてにおいて雑でした。多分、こんな企画は日本じゃないと成立しなかったと思います」(リリー)  トラをバンバン殴るなんて、さすが中国クオリティ! ともあれ、動物たちとじっくり向き合い、聞こえてくる声に耳を傾ける。これは“動物萌え”の新たなスタイルになるかも。 (文=清田隆之) ■たちばなれんじ(橘 蓮二) 1961年生まれ。写真家。現在、人物、落語演芸、動物園を中心に活動、作品を発表。 著書に『高座』『橘 蓮二写真集 噺家(全五巻)』『おやすみ動物園』(ともに河出書 房新社)、『東京ねこ景色』(ちくま文庫)、『ず~っといっしょ』(小学館)、など、著 書多数。 ■リリー・フランキー 1963年生まれ。イラストレーター、文筆家、写真家、俳優など。代表作は絵本『おで んくん』、小説『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』、主演は『ぐるりのこ と。』など。

オナホが日中関係の架け橋に!? トイズハートが見た反日デモの実像

トイズハートブースの前には人だかりが……!
 尖閣諸島国有化を端緒に、この秋、中国で突如勃発した反日デモ。その規模は過去最大級のものとなり、テレビやネットニュースなどでも盛んに報道された。日系スーパーやコンビニエンスストア、工場などが暴徒の標的となり、徹底的な攻撃や強奪を受ける様子を映した映像は日本人にとっても恐怖を感じるものだった。  この暴動を受け、日系企業は相次いで中国での経済活動を縮小、もしくは停止という措置をとった。また、中国市場におけるリスクを目の当たりにしたことから、これまで続いていた中国進出の波も、退潮の兆しをみせている。だが、そのような緊張状態の最中に、中国・広州で開催された「2012広州性文化節」に出展を行ったのが、オナホールやバイブなどのアダルトグッズを手がける「トイズハート」だ。反日デモの熱気が冷めやらない10月に、どうしてトイズハートは展示会への出展を行ったのだろうか? そして、現地の様子はどのようなものだったのだろうか……?
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会場前、「性文化」の文字が見える。
 広州は上海、北京に続く中国第三の都市。10年ほど前から開催されている「2012広州性文化節」は、中国国内外から数万人単位の来場者と、コンドームやアダルトグッズなどを手がける業者が集う、中国国内最大級のイベントだ。経済発展を続け、まだまだ伸びしろが見込まれる中国市場。トイズハートは広州では2回目、中国市場としては4回目の出展となるが、今回は暴動に巻き込まれるリスクは非常に高かったはずだ。だが、同社常務取締役の石田貴之氏の観測は、あくまでも楽観的なものだった。 「反日デモが激化する直前の9月15日まで、中国・深センに出張で訪れていたんです。夜の街もふらふらしていましたが、日本人と気づかれても何もありませんでした。日本に帰って、みんなから『大丈夫?』と心配されて、デモの大きさを知ったくらいです。実情を知っていたので、広州での展示会もおそらく問題ないだろうと考え出展を決めました」  展示会の主催者からは、トラブルを避けるために「ブース内で日本語で話すな」「日本とわかるものを掲示するな」との注意がなされた。しかし、パンフレットは出稿してしまっているし、パッケージを見れば日本企業ということは一目瞭然……。「主催者の言うことは気にせず、普通に出展しました。そもそも、この展示会に入場するためには30元(約400円)のチケット代が必要なんです。わざわざお金を払って、暴動に来るような人はいないでしょう。結果、中国のバイヤーとも交渉は進み、ビジネスとしてとても有意義でしたね。日本企業がほとんど出展しておらず、ライバルが少なかったのも好材料でした」
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コンパニオンさん
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カメコのみなさんの熱量は日本も中国も同じ?
 まるで、反日デモなどなかったかのように、トイズハート社は大盛況のうちに展示会を終了した。石田氏は、現地をつぶさに観た印象から中国の現状をこのように語る。「デモに参加している人は一部の人だと思います。特に、ハイパーインフレが起こっている中国で、収入が上がらない低所得層が参加しているのではないでしょうか。中国人に話を聞いたところ、『中国政府はデモの様子をビデオに収めているため、何かあれば違う理由で逮捕されてしまうかもしれない』と言っていました。その意味でも、やはり“一般層”は参加していないようです。通訳をしてくれた20代の方も『まさか中国であんなことがあるなんて……』と驚いている様子でしたね」
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現地メディアの取材を受ける石田氏(写真左)
 そして、石田氏が語るのは、反日デモの報道からはうかがい知ることのできない“新しい”中国の側面だ。 「特に、20代〜30代前半の中国人には、日本と中国のニュースをネットで見比べている人が多いそうです。そういう意味では、彼らのほうが冷静に事態を眺めているのかもしれないですね。また、かつては“偽物大国”と知られていた中国ですが、偽物/本物の区別にも厳しくなっています。弊社のコピー製品も大量に出回っているようですが、特に若い層には本物の価値が浸透してきており、ちゃんと本物を購入しています。彼らが40代になったら、きっと中国という国は大きく変わっていくことでしょう」 IMG_1142.jpg  トイズハートの手がけるオナホールは、関税や輸送コストの影響で4,000〜5,000円という販売価格となり、オナホとしては最高級品の部類。それでも、中国の富裕層はメイド・イン・ジャパンの高品質を求めて同社の製品を購入している。今後もますますの成長が見込める“おいしい”市場であることは間違いない。石田氏も「経済成長によって、弊社製品に手が届く層も増えてきています。来年は、現在出展している上海、広州の他に、北京の展示会にも参加し、北京のバイヤーにもアプローチをしていく予定です」と、中国進出の手綱をより一層強めていく方針だ。  反日デモに参加する中国人が偏った情報をもとに動いているように、日本人もまた、偏った視点からしか中国のことを見ていないのかもしれない。相互を理解するためには、お互いの意見にもっと耳を傾ける必要があるのではないか。「同じトイズハートのオナホを使っている」そんなつながりが、日中関係の回復に一役買う……かもしれない。

ゲームの神様・横井軍平「枯れた技術の水平思考」が意味する、本当の“ものづくり”とは

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『ものづくりのイノベーション
「枯れた技術の水平思考」とは何か?』
(P-Vine-Books)
 コンシューマゲームファンにとってのXデーが近づきつつある。  その日は12月8日。世界に名をはせる任天堂が放つ、最新ゲームハード「Wii U」の日本国内発売日である(海外では先駆けて11月に発売される)。ゲーム市場全体の冷え込み、相対的に市場規模を拡大し続けるソーシャルゲームの台頭など、さまざまなニュースが関係者やゲームファンに届けられる中、果たして任天堂はどのようなゲームライフを我々に提示してくれるのだろうか。  そのように世界中が注目する今だからこそ、任天堂の次の一手に期待を寄せつつ『ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か?』(P-Vine-Books)を読んでみてはいかがだろうか。  本書は大ヒット玩具「ウルトラハンド」に始まり、「ゲーム&ウオッチ」「ファミコン」「ゲームボーイ」といった任天堂のヒット商品を次々と考案しながらも、1997年に不慮の交通事故で他界したクリエイター・横井軍平氏がよく口にしていた発想方法「枯れた技術の水平思考」を、彼自身の言葉から読み解く発言集である。ゲームファンのみならず、技術分野・開発分野に携わる人ならこの言葉を、一度でも聞いたことがあるだろう。  「枯れた技術」=「すでに広く使用されてメリット・デメリットが明らかになっている技術」でコストを減らし、「水平思考」=「現在利用されているジャンルから離れ、まったく別のものに置き換えて使うことにより新しいものを生み出す、というこの考え方は、今や任天堂という大企業の根幹をなす思想となっている。  それを裏付けるように、家庭用ゲームが高度化・複雑化する中、任天堂はひと世代前のコンシューマゲーム機「ゲームキューブ」のアーキテクチャを応用しながらも、「家族で遊べるゲーム機」というコンシューマゲーム機の根本に立ち返った思想で設計された「Wii」や、タッチパネルという直感的な操作で老若男女問わず楽しめる「ニンテンドーDS」などを次々とヒットさせたことを記憶している読者も多いだろう(ただ、その後、ファミリー層が「ゲームファン」として定着したかどうかは別の話)。  世界一のゲームメーカー・任天堂に、今もなお多大な影響を残す横井軍平という人物が、いったいどのようなことを考え、ゲームという「ものづくり」に向き合ってきたかがうかがえる本書だが、 「本当の先端技術を使ったら売れるものはできません。娯楽の世界ではそんな高い商品は誰も買ってくれないのです」 「テレビのような受動的な機器には、そもそも立体の必要がないんじゃないですか。能動的に関わる世界ではじめて、立体であることが意味を持つんです」  など、ゲームファンのみならず、すべての「ものづくり」に携わる人々にとって多くの示唆を含んだ発言も多数収録されている点にも注目したい。  そして本書最大のポイントは、稀代の失敗ゲーム機として今もなおゲームマニアの間で語りぐさとなっている「バーチャルボーイ」の狙いについての、横井氏の発言がまとめられている点である。  かつては新機種が出るたびに、新たなエンタテインメント性を提案してきたゲーム機だが、ゲームのアイデアや内容ではなく性能勝負となってきた94~95年当時、彼が感じた閉塞感と新たな娯楽を提案せねばならないという危機感もまた、現在のコンシューマゲーム業界を先取ったものだといえる。  ゲーム機の性能競争が進むことでライトユーザーが振り落とされ、やがてゲームはマニアのものとなって先細っていく……。そんなゲーム業界の趨勢に危険性を感じた横井氏が、新たなゲームの価値観を提唱すべく誕生したのが「バーチャルボーイ」だったのだ。  バーチャルボーイを評価できなかったゲームファンに見る目がなかった、と断罪するつもりは毛頭、ない。だが、あの時……いや今も、我々はあまりにも表層的にしかゲーム、ひいては「ものづくり」というものを捉えていなかったのではないだろうか。  「ものづくり」という行為に対して物の見方をあらためて問い直し、日本が「ものづくり大国」として復権するためのヒントがちりばめられている現代のバイブル。それが本書なのだ。

「直接取引や返品詐欺に注意!」手を変え品を変え進化する、オークション詐欺の手口

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Yahoo!オークション
 昨今、大人気のネットオークション。「Yahoo!オークション」には現在、2000万件を超える出品があり、多数のユーザーが利用している。一般的な中古ショップやリサイクルショップで買い取ってもらえない商品でも、オークションなら意外な値が付くことがあったり、発売が終わっている商品やそのパーツなどを探すときにも重宝する。しかし、人とカネが集まれば、当然よからぬ輩も集まってくる。  オークション詐欺は黎明期から問題になっていたが、手を変え品を変え、今でも頻繁に起きている。被害に遭わないためにも、オークション詐欺の手口を把握しておくことは大切だ。    一番多いのが、つり上げ詐欺。スタート価格を安く設定し、誰かが入札してきたら、出品者が別のIDで入札して価格をつり上げる方式だ。細かく上乗せして、その人が出せる限界まで価格を上げる。このIDが商品を落札してしまったらキャンセルし、「1番の人がキャンセルしたので、あなたに権利が移りました」と連絡するのだ。喜んで購入してしまう人がいるが、これはれっきとした詐欺行為だ。対策としては、別IDのアカウントをチェックし、落札件数や評価などをチェックすると効果的。とはいえ、今では別IDの履歴まで偽造して良好に見せる輩がいるので、1番がキャンセルしたと連絡が来ても無視するのがベストだ。  商品を誤解させるような詐欺もはやっている。ブランド品の写真を掲載して出品し、落札者にその商品の写真を送るというものだ。よく出品ページを読むと、商品そのものを送るとは書かれておらず、「説明を十分把握した上で入札して下さい」などという注意書きまである。これは、注意深く見れば判別しやすい。また、ブランド品の場合、明らかに相場より安いなら注意が必要。オイシイ話はそう転がっていないものだ。同様に、写真ではなく、偽物を送るケースも多い。この場合は、落札者が偽物だとわかっていて取引していることも多く、評価がよかったりするのも困りものだ。こちらも、相場より大幅に安いために見分けが付く。  商品がなかったり、そもそも発送するつもりがないのに出品し、代金をだまし取るケースもある。多人数からの入金を待つために、可能な限り発送を遅らせようとする。チケット詐欺の場合は、偽造チケットを送付して時間稼ぎをすることもある。最近のオークションサイトは、出品者の身元確認をするサービスが多いので、このような露骨な犯罪は起きにくい。しかし、ソーシャルハッキングで他人のIDを乗っ取り、入金だけは自分の口座に振り込ませるという事例が散見されている。出品者の名前とことなる名義の口座に振り込ませようとしているなら要注意だ。  入札のコメント欄や、落札後のやりとりで、直接取引を持ち掛けることも多い。匿名取引ができるエスクローサービスや代引きサービスなどを使いたくないため、直接振り込ませたいからだ。この時の常套文句は、「すぐに振り込んでくれるなら10%値引きします」というもの。「即発送します」「粗品を付けます」といった手口もある。直接取引は無視する。そもそも、そんな提案が来た時点で、入札からは手を引くべきだろう。また、直接取引を持ち掛ける際、簡単な英語を使うことがある。なぜか、英語だと簡単に引っかかってしまう人がいるが、こちらも同様に無視するといいだろう。  反対に、落札者が出品者を詐欺にかけることもある。商品を先送りしてもらい、代金を振り込まないというものだ。これは、先払いしてもらえばいいだけ。悪質なのは返品詐欺だ。普通に入金して商品を受け取り、その後、破損していたり故障していると難癖を付けて返品する。その際、別の商品を送付するのだ。例えば、自分のスマホを落として壊した場合、同じ製品を落札して、壊れた製品を送り返すのだ。これを防ぐためには、出品物のシリアルナンバーなどをしっかり控えておく必要がある。また、DVDビデオやソフトウェアなどのコンテンツの場合、商品をコピーしてから傷を付けて送り返して返金を要求する手口もある。これも、出品時にきっちり撮影して証拠を残し、トラブルがあったらオークションサイトに連絡するといいだろう。  詐欺に遭うと、いろいろな手続きをしなければならず、とても疲労する。保証サービスがあっても100%返ってくるわけでもないし、時間もかかる。自分の目を鍛え、詐欺に遭わないようにしよう。 (文=柳谷智宣)

摩訶不思議な幻想空間にトリップ!『シルク・ドゥ・ソレイユ3D』

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Photo: Mark Fellman (C) 2012 Cirque du Soleil Burlesco LLC.
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 今週も続々と封切られる新作映画の中から、驚異の身体パフォーマンスに触れる新感覚の3Dエンタテインメントと、変わらぬB級アクションの魅力を楽しむニコラス・ケイジ主演作を紹介しよう。  11月9日公開の『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』は、総勢1200人のパフォーマーからなるエンタテインメント集団『シルク・ドゥ・ソレイユ』の主要なラスベガス公演の収録映像を、映画オリジナルのストーリーに組み込んで構成した3D映画。サーカスを訪れた若い女性が、異空間に迷い込んだ曲芸師の青年の後を追い、色とりどりの舞台で大勢の男女が繰り広げる幻想的なパフォーマンスの世界を体験する。  オリンピック出場経験者を含む世界トップクラスのパフォーマーたちによるアクロバティックな身体表現と、創設から28年の歴史で培ったシルクの緻密で大胆な舞台演出をおいしいとこどりできる作品。ビートルズの名曲とのコラボで話題になった『LOVE(ラブ)』など7つのショーのハイライトが、3D映画を革新した『アバター』(09)のジェームズ・キャメロンによる製作総指揮で映像化された。観客も女性主人公の視点で、シルクの摩訶不思議な世界に出会い、立体的に迫る超絶パフォーマンスに興奮し、気づいたら自らも物語の一部になっているという、映画ならではの仕掛けが心憎い。  11月10日公開の『ゲットバック』は、『コン・エアー』(97)でケイジと組んだサイモン・ウェスト監督が15年ぶりの再タッグで描くサスペンスアクション。かつて腕利きの銀行強盗で鳴らすも、逃走時の仲間割れから逮捕され、8年間服役していたウィル(ケイジ)。出所した足で会いに行った娘アリソン(サミ・ゲイル)に受け入れられず気を落とすが、直後、ウィルに恨みを抱く昔の仲間がアリソンを誘拐。身代金として8年前に失った1000万ドルを要求されたウィルは、12時間というリミットの中、無謀な銀行襲撃を計画し、娘を取り戻すため奔走する。  『ドライブ・アングリー3D』(11)、『ハングリー・ラビット』(12)、『ブレイクアウト』(12)と、近年は中規模予算のアクション主演作が続くニコラス・ケイジ。誘拐された愛娘を命懸けで救出するタフなオヤジの図も、『ダイ・ハード4.0』(06)、『96時間』(09)など先行する傑作があり新味はないが、肩の力を抜いてスクリーンに向かい、ほどほどのスリルとそれなりのドンパチを味わうのがB級映画の愉楽。一方で、ウェスト監督が手がけたアクションスター総出演の超大作『エクスペンダブルズ2』も今年世界的なヒットを記録したが、シリーズ第3作にケイジの出演が決定したというニュースも。十分ビッグなスターなのに、B級アクションでも熱演するケイジが微笑ましい。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』作品情報 <http://eiga.com/movie/77161/> 『ゲットバック』作品情報 <http://eiga.com/movie/58148/>

“プレゼンの天才”肉声CDに胸躍る『スティーブ・ジョブズ 伝説のスピーチ&プレゼン』

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『スティーブ・ジョブズ 伝説の
スピーチ&プレゼン』
(朝日出版社)
 先日開催されたAppleのイベントでは、待望の小型タブレット端末・iPad miniをはじめ、RetinaディスプレイになったMacBook Proや、冗談みたいに薄くなったiMacなど注目の新製品がバンバン発表され、テレビのニュース番組などでも大きく扱われていた。  一方、その数日後に発売されたMicrosoftの新OS・Windows 8の方はイマイチ話題になっていなくて、Appleが悲惨だった時代を知る古くからのファンとしては「時代も変わったなぁ~」と感慨ひとしおってもの。  そんな感じで話題性も、時価総額でもMicrosoftを抜いて名実ともに世界一の企業となったApple。その創業者、スティーブ・ジョブズが亡くなってから、もう一年が過ぎてしまった。  命日である昨年の10月5日、Twitter上はもうジョブズ追悼ムード一色で「えーっコイツが!?」っていうような人までもが「世界が少し退屈になった(ドヤッ)」的なツイートをしていて「スティーブ・ジョブズって、ここまで一般に浸透してたんだ!?」と、逆にビックリさせられたものだ。……ま、どうせあの時ドヤ顔追悼ツイートしてた人の大半は「スティーブ・ジョブズ」って名前を知ったの、iPodとかiPhone以降でしょ!?  確かに、倒産寸前の状態だったAppleに電撃復帰し、iMac、iPod、iPhone、iPad……と次々ヒット商品を生み出して一気に世界一の企業にまで押し上げたスティーブ・ジョブズの手腕はスゴイとしかいいようがないし、不世出のカリスマであることにも異論はない。そしてボク自身もジョブズにガッチリ心をわしづかみにされ、Appleの新製品が発売されるたびにホイホイ金をつぎ込んでいるApple信者ではあるのだけれど、晩年~死後にかけての過剰な神聖視されっぷりには若干違和感を覚えずにはいられないのだ。  だって……やっぱ頭おっかしいもん、あの人! ワガママ過ぎて自分が立ち上げたプロジェクトから(しかも社長なのに)追い出されたとか、部下が開発していた新製品を奪い取って自分の手柄にしたとか、Appleに復帰した際に当時の社長からプレゼントされた20周年記念Macintoshを窓から投げ捨てたとか、気に入らない部下には罵詈雑言を浴びせかけてバンバン首切りまくったとか……どこまでホントか分からないけど、とにかくカリスマ性はスゴイが上司や友達には絶対したくないタイプ、というのが古いAppleファンの共通認識だったような気がする。  このように人格はちょいと破綻しちゃってると思うし、理想的な経営者かといわれるとビミョーなところだとは思うけど、あの天才的なプレゼン能力に関しては、やっぱり認めざるを得ないところだろう。ただでさえ魅力あふれる新商品をさらに何倍も魅力的に見せてくれるワクワク感満点なプレゼン。めんどくさいおっさんなんだろうなー……とは思いつつも、あの語り口、グッとくる演出で、ボクらはいつも夢中にさせられてしまっていたのだ。ソフトバンクの孫社長あたりが、ジョブズみたいになりたいんだろうなって感じのプレゼンをよくやってるけど、ちょっと足元にも及んでないもんなぁ。  そんな、スティーブ・ジョブズのスピーチやプレゼンを教材にして英語の勉強ができてしまうという謎の本が、この『スティーブ・ジョブズ 伝説のスピーチ&プレゼン』。ジョブズのスピーチやプレゼンを紹介する本……ならまだわかるけど、なぜそれを英語教材に!? 英語でプレゼンをできるようになりたいと思っている人にとっては、最適な教材ってこと?  ビジネスプレゼンをする予定も、海外で活躍する予定も皆無なボク的には、コレが実践で役に立つ英語教材なのかどうかは判断しかねるところだが、英語の勉強を抜きにしても、iPodやiPhoneなどの新製品発表時のプレゼンや、2005年に米スタンフォード大学の卒業式で行った伝説のスピーチ(『Whole Earth Catalogue(全地球カタログ)』から引用した「Stay Hungry, Stay Foolish」という言葉はあまりに有名!)をジョブズの肉声で収録したCDが付属しており、それを聞きながら対訳付きの英文を読むというのはなかな面白い体験だった。時差のせいで日本時間の深夜に行われるAppleの新製品発表会を眠い目をこすりながら待って、スティーブ・ジョブズのプレゼンに夢中になった、あの時のワクワク感がよみがえってくるかのようだ。  ただ少し残念なのは、音声ソースがCNNのニュースからということで、せっかくのジョブズの肉声に、変なBGMやナレーションがかぶっちゃっている部分があること。そして、ここまでやるなら映像付きでDVDにしてほしかったなーと。自分のジーパンを指さしながら「こっちの(小さい方の)ポケットが何のためにあるのか不思議に思ったことはありませんか。僕はつねづね不思議でした。さあ、やっと分かりました」といって超小さいiPod(iPod nano)をジーパンの小銭入れみたいなポケットから取り出した時のコーフンときたら……あー、やっぱり映像でもう一度見たいなぁ。ぜひとも続編ではDVD付きにしてほしい!  ちなみに、ボクが一番印象に残ってるジョブズのプレゼンは、2001年に行われたMacWorld EXPO TOKYOでのもの。「ジョブズが日本にやって来てスゴイ新製品を発表する!」という噂を聞きつけ、「いよいよ小型軽量のノート型マック(今でいうMacBook Airみたいな……当時は力持ちのバカが作ったとしか思えない、デカくて重いノートしかなかったの)が発表されるのでは!?」とワクワクしながら会場へプレゼンを聞きに行ったんだけど、発表されたのは気持ち悪い花柄とヘビのうろこみたいな模様のiMacだけだったという……。発表自体は相当ガッカリ感が高かったものの、生ジョブズの生プレゼンはやはり衝撃&コーフンもので、プレゼン後、なんと客席に降りてきたジョブズにウヒョーウヒョーと夢中で歓声をあげまくったのをよく覚えている。……まあ、あの変な柄のiMacは、さすがに買わなかったけど。  先日発表されたiPad miniがビミョーだとか、iPhone 5のマップがヒドイということで「スティーブ・ジョブズ亡き後のAppleはダメだな」みたいにネット上ではいわれているようだけど、まあジョブズが元気だった頃から超革新的なスゴイ製品もあれば、超ガッカリなダメ製品もあったからね(変な柄のiMacとか、アホデカくて高いスピーカーとかね)。なので、これからもまだまだAppleにはワクワク感を喚起してくれるような新製品&新製品発表プレゼンを期待してしまうのだ。がんばれティム・クック新社長!?  最後に思いっきり蛇足な話題だが、この『スティーブ・ジョブズ 伝説のスピーチ&プレゼン』を出版しているのは、橋下大阪市長が「週刊朝日」を発行している「朝日新聞出版」と間違えて社名を名指ししたために、まったく関係ないのに苦情がガンガン届いているというかわいそうな「朝日出版社」。かわいそうだからみんな本を買ってあげるといいと思うよ、そしてDVD付きの第二弾が出るといいと思うよ! (文=北村ヂン)