劇場で体験せよ! 壮大な映像魔術にグイグイ引き込まれる『グランド・イリュージョン』

gim.jpg
(C) 2013 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
 今週も続々と封切られる新作映画の中から、選り抜きの2作品を紹介したい。  『グランド・イリュージョン』(10月25日公開)は、大金を盗み出したマジシャン4人組とFBI捜査官らの攻防を豪華スター共演で描くクライムエンタテインメント。カリスママジシャンのアトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)率いるイリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでのショーの最中にパリの銀行から金を奪うという超絶マジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディラン(マーク・ラファロ)とインターポールのアルマ(メラニー・ロラン)は、4人を逮捕し取り調べるが、証拠がなくしぶしぶ釈放。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウス(モーガン・フリーマン)に協力を依頼し、4人の次なる犯行を阻止しようと万全の体制を敷くが……。    『トランスポーター』のルイ・レテリエ監督による、小気味よいカット編集とスペクタクルな映像魔術にグイグイと引き込まれる。マジックと映画が、これほど相性がいいものだったとは、と驚喜してしまう大傑作。まず壮大なイリュージョンで観客の度肝を抜き、そのあと緻密に組み合わされた数々のトリックの種を明かす。見事なマジックを目にした興奮と、疑問が鮮やかに解き明かされる快感。この構造がストーリー中3回のバリエーションで提示されるが、映画全体にも大きな1つのトリックが仕掛けられている。ネットや口コミでネタバレされる前に、早めに劇場でイリュージョンを「体験」することを強くオススメしたい。ラストですべての謎が明らかになった後、再見したくなる人が続出するはずだ。  続いて10月26日公開の『潔く柔く きよくやわく』は、いくえみ綾の人気少女コミックを原作に、長澤まさみと岡田将生の初共演で映画化した切ないラブストーリー。幼なじみのカンナ(長澤)とハルタ(高良健吾)は、高校1年で同級になったマヤ(中村蒼)やアサミ(波瑠)と、それぞれの思いを秘めたまま仲良く過ごす。だが花火大会の夜、カンナがマヤから告白されたのと同じ頃、携帯でカンナにメールを送っていたハルタが事故死。そのせいで恋ができなくなったまま社会人になったカンナは、出版社で働く禄(岡田)と出会う。無遠慮で悩みなどなさそうな禄が、実は自分と似たつらい過去を背負っていることを知り、カンナの気持ちが徐々に変化してゆく。  監督は『ただ、君を愛してる』(06)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(09)など恋愛物を多く手がける新城毅彦。原作のオムニバス形式の群像劇を、カンナと禄を両軸に再構成したためか、若干強引な展開や説明不足に思われる描写も。とはいえ、久しぶりの純愛映画主演となる長澤まさみをはじめ、主要キャストがピュアな登場人物をいずれも魅力的に演じていて、若い世代の観客を中心に広く共感を呼びそう。淡い恋の終わりや大切な人との死別など、誰もが胸の奥にしまっている忘れがたい記憶に、穏やかな気持ちで向き合うことを教えてくれる感動作だ。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『グランド・イリュージョン』作品情報 <http://eiga.com/movie/78217/> 『潔く柔く きよくやわく』作品情報 <http://eiga.com/movie/77839/>

TOKYO MXで再放送中『ガンバの冒険』徹底分析「なぜノロイは、あんなに怖いのか!?」

51ALufuLmOL.jpg
『EMOTION the Best ガンバの冒険 DVD-BOX』(バンダイビジュアル)
 30~40代が語る「怖かったアニメキャラ」「トラウマになったアニメの敵役」などの話題では、『ドラゴンボール』のフリーザとともに、必ずといっていいほど登場する『ガンバの冒険』の白イタチ「ノロイ」。  『ガンバの冒険』は現在TOKYO MXで再放送されているが、原作は斎藤惇夫の小説で、もともと1975年に放送された作品だ。その後、何度か再放送されているため、再放送で見た世代も多いだろう。  それにしても、「暴力と恐怖で島を支配する白イタチにネズミたちが立ち向かう」というシンプルなストーリーのどこに、それほどまでの恐怖があったのだろうか?  いまだに「アニメ史上最凶最悪のラスボス」などと言う人も多いが、記憶の中のノロイはというと、とにかく「デカい」「ものすごく怖い」というイメージばかり。実は幼い頃の記憶によって、強調されてしまっているのではないかとも思う。  だが、再放送であらためて見てみたところ、驚いたのは「記憶以上に怖い」ということだ。大人が見ても、絶望的に怖い。なぜなのか?  マンガ編集者やアニメ好きのライターなどに「怖さ」のポイントを挙げてもらい、以下にまとめてみた。 ●圧倒的サイズ感  ガンバたちネズミとの大きさの対比は言うまでもないが、周りの普通のイタチたちともまったくサイズが違い、そびえ立つ姿はまるで山のよう。しかも、夕日や月夜をバックに立つことが多く、体と夕日や月明かりの境界線がぼやけていることで、余計に大きく見える。 ●最初から「ラスボス」として存在すること  話の引き延ばしで次々に強い敵が出てくる少年漫画などと違い、最初から「ラスボス」として登場。合間にさまざまな敵が登場するものの、桃太郎の鬼退治などと同じく、話がブレないところも怖さを引き立てている。 ●「島」という引き返せない立地  ガンバたちは苦労を重ねつつ山を越え、覚悟を決めて海を渡り、ノロイたちがいる島へ行く。海を渡ることによって「引き返せない切迫感」が生まれるのは、『ドラゴンクエスト』などのラスボスステージにも近い印象。 ●ずば抜けて頭がいいこと  催眠術やスパイを使ったり、兵糧攻めをやってのけたりする優れた頭脳の持ち主であるという怖さ。 ●美意識が強いこと  白い体は気品があって美しい。本来は正義を表現することが多い「白」が、残虐な悪役という怖さもある。さらに、美しい「白」を汚したというだけの理由で、自分の手下をも躊躇なく殺してしまう美意識の強さも恐怖そのもの。 ●殺しを楽しんでいること  ネズミを殺す目的は、捕食としてではなく、「楽しみ」だけという恐ろしさ。「まだまだ殺すな。いつでも殺せる。ゆっくり殺せ。楽しく殺そう。薄汚いネズミどもを」と言ってのける、殺しを遊びとしか思っていない残虐さは最大の恐怖。白く気品のあるルックスと殺しを楽しむ残虐性などは、やはり『ドラゴンボール』のフリーザとも似ている。 ●エンディングテーマが怖すぎる  「けれど ゆうひは おまえとなかまの どくろをうつす」という、底なしに絶望的な歌詞のバックに、巨大なノロイの姿が映し出される。これだけで十分最恐!  時を経て、何歳になってもますます怖い『ガンバの冒険』のノロイ。あらためて恐怖の世界に浸ってみるのもいいかも。

店構えは外国人の勘違いした日本──国会だけじゃない、赤坂にあった“元祖・高級吉野家”の伝説

yoshigyu1022.jpg
吉野屋公式サイトより
 11日に国会議事堂の衆議院敷地内で営業が始まった、牛丼チェーンの吉野家・永田町一丁目店。その目玉商品となっているのが、国産和牛をふんだんに使った「牛重」だ。立派な重箱に入ったこのお重の値段は1,200円。国会見学の名物になるかと思いきや、自民党の平沢勝栄衆議院議員らが「『国会だけで食べられるのはおかしい』と地元で言われた」などと物言いをつけ、早くも暗雲が漂っているのは、すでにさまざまなメディアが報じている通り。  この吉野家で、一般国民が食べることのできる可能性は極めて低い。通常、国民が国会に入る方法は見学に申し込むことだが、吉野家は見学コースから外れているので、食べることはできない。希少価値、和牛を用いた高級さゆえに1,200円、という値段は妥当に思える気もするのだが……高級牛丼の行方やいかに?  さて、前代未聞の雰囲気が漂う吉野家の高級牛丼。だが、通常の牛丼からすれば桁外れの値段の商品は、吉野家にとって初めての挑戦ではない。今を去ること28年前の1985年、吉野家は、もっとマジな高級牛丼に挑戦しようとしたことがあったのだ。  それが、赤坂のTBS近くの一ツ木通りにあった「特選吉野家あかさか」である。バブルの前夜のこの時期、外食産業では並外れた高級志向が一つのブームになっており、ファミレスチェーンのすかいらーくでは、一個880円の高級ハンバーガーを発売し話題になっていた。  そうした流れの中に出現した高級吉野家の牛丼は、一杯600円。味噌汁とおしんこのセットは750円であった。当時は牛丼並が370円だったので、ちょっとした割高感がある。  しかし、値段に見合って味は確かだった。今、ちまたに広がっている「B級グルメ」のワードの考案者であり、現在もB級グルメライターとして活躍する田沢竜次氏は「肉質もアップしていて、確かにおいしかった」と、当時の味を思い出す。その味の素晴らしさを記録するのは、田沢氏の著書『東京グルメ通信』(主婦と生活社、1985年/この本が“B級グルメ”というワードの初出である)の一節だ。ちょっと、引用してみよう。 <やけに底の深い牛丼を持ち上げると、おや確かに吉野家牛丼の“匂い”がする。材料も同じ牛肉+玉ネギコンビだ。さすがに牛肉は、脂身がほとんどなく、しっとりと柔らかい。漬け物のレイアウトも美しい。紅ショウガの入った容器だって重々しいのだ。  こんなムードだからして、ガツガツと一気食いってなわけにもゆかず、どんぶりパワーも心なしか気落ちしているようだ。なんか“場違い”なのよね>  この文章からも、当時の通常の牛丼とはひと味違った高級感があったことがわかる。だが、この「特選吉野家あかさか」がトンデモなかったのは、値段もさることながら、なにか高級感をアピールする方向を間違っていたことだ。 「通常の吉野家とは違う高級そうな深い丼に入った牛丼が、朱塗りのお盆で運ばれてくるし、従業員が絣の着物を着ているし……ちょっとした和食処……いや、ハリウッド映画に出てくる、なんか間違った日本そのまんまだったんです」(田沢氏)  田沢氏の回想を聞いただけでも、ちょっとやり過ぎた感のある店舗だったのがよくわかる。そして、消費者からの反応も芳しいものではなかった。 「高級さをアピールしても結局は吉野家。今半をはじめとする本当に高級で売る店に太刀打ちができるはずもなかったんです」(同)  かくて、わずか数年で潰れた赤坂の高級吉野家のことを覚えている人は、もはや少ない。28年の時を超えて、吉野家の高級牛丼は、今度は成功するのか? 野暮なことは言わずに、まずは食してみるべし! (取材・文=昼間たかし)

奈良美智もご立腹! “イルカの絵”画家クリスチャン・ラッセンは、なぜヤンキーにウケるのか

lassen.jpg
クリスチャン・ラッセン公式サイトより
 9月末頃からネット上で話題となった、現代美術家・奈良美智のTwitter激怒騒動。事の経緯は、「ギャラリーセラー」のディレクター・武田美和子が鼎談で「奈良さん好きな人とラッセン好きな人は同じだと思う」と発言し、実況ツイートを見た奈良が「武田さんの発言は、なんだか心外だなぁと思います(中略)ほんとにそうだったら、発表を辞めます。本気で」「つうか、俺、ラッセン大嫌い」などと反論したのだ。  ご存じだとは思うが、ここで名の挙がったラッセンとは、神秘的なイルカの絵で知られるアメリカの画家クリスチャン・ラッセンのこと。奈良氏は同じくTwitterで、ラッセンについて「ああいう平和頭の理想的自然志向は理解できない。自分はもっとリアルな現実という壁に向かって立っている」と批判したが、実は武田氏の発言は“作風や作家としての姿勢”を同じだと言ったわけではなく、“マーケティングのプロモーションが同じ”と意見したもの。とはいえ、ラッセンと販売契約を結ぶアールビバン社は強引な販売手法で知られており、奈良氏にとってはマーケティングが同じと言われるのも心外に違いない。  もちろん、奈良のファンたちもこの騒動に対し、「奈良さんとラッセンを同列にするなんて、ひどい話だ」「奈良さんとは対極にいると思いますけど?」と擁護。ラッセンのすさまじい嫌われっぷりがあらわとなった。しかし、なぜここまでラッセンは嫌われるのか? 先日発売された『ラッセンとは何だったのか? 消費とアートを越えた「先」』(フィルムアート社)から、その理由を考えていこう。  まず、ラッセンとはいかなる人物なのかを軽く紹介しよう。ラッセンは1956年生まれで、現在57歳。最初に脚光を浴びたのは弱冠17歳、しかしその時は美術家としてではなく、サーファーとして、雑誌のカバーを飾ったり、テレビに出演するなどメディアに登場したのだという。20代になって絵画の世界で、「イリュージョナル・リアリズム」と呼ばれる作風を確立し、89年に日本でのエージェントであるアールビバンと契約を結び、一気に人気を博すように。バブル期には、あのイルカの絵がリビングやベッドルームに飾られていることが、若者の間で一種のステイタスシンボルとなった。さらにその後、アールビバンは全国で原画展を開催し、その人気は都市部から地方にも飛び火。「都市文化よりも地方や郊外の文化との親和性」を高めたという。  ちなみに、05年にはパチンコメーカーとコラボレーションしたり、06年の来日時には「AV女優とホテル密会」をフライデーされたことも。さらに、ラッセン自身が愛するものとして挙げているのが「海、サーフィン、高級車、有名ブランド(ヴィトン含む)、美食、マウイの豪邸」と、画家イメージから遠く離れた、世俗まみれの成り上がりぶりが全開。これに対し、精神科医の斎藤環氏は「(ラッセンの)成金趣味は、日本においては『成功したヤンキー』のそれとほぼ重なる」と指摘し、元・美術家の大野左紀子氏も、ラッセンが日本で人気を得た理由を「日本人のヤンキー心に訴えたからではないか」と分析している。  ここでいう“ヤンキー”とは、単なる不良ではなく「どんなに頑張っても、いまいち垢抜けず、安っぽい趣味に染まりやすい田舎者」のこと。斎藤氏いわく、ラッセンのようにヤンキーにウケるアーティストに共通するのは「伝統や具体的影響の否認であり、みずからの経験と感性のみに基づいて描く、という態度」。これがヤンキー特有の「反知性主義」につながるというのだ。また、矢沢永吉やBOOWYなどのヤンキー音楽同様、ラッセンの絵が持つ「機能性」(アロマキャンドル的なリラクゼーション効果)と、「自己投影の希薄さ」(BGMのようにムードを醸成する効果だけを追求)も、ヤンキーウケする要因だという。当然、ここには現代美術界が最重要視する“文脈”もへったくれもない。その販売手法やインテリア・アートだからという点だけでなく、文脈で語れないという点も、ラッセンが忌み嫌われてきた大きな理由なのだろう。一方、奈良ファンをはじめとする“反ラッセン”の人々にしてみれば、「ヤンキーが好むものなんてダサい」という気持ちも強いはずだ。  しかし、単純にファンのあり方だけを見ると、「癒やされる」といって支持されるラッセンと、「かわいいから好き」というファンが多い奈良美智の違いとは、一体なんなのか? それは単に、ヤンキーであるか、雑貨や文学好きをアピールしたがるサブカル男子&女子かの違いだ。そこにあるのは、ただの“趣味の問題”である。奈良自身が高級車だのマウイの豪邸だのを好む画家と一緒にされたくない心情は十分理解できるが、一般的に見てファンのミーハー感は、はっきり言って似たり寄ったりだ。  文脈でしか評価しない美術界の狭量さも問題だが、ラッセン好きを「ダサい」「アートを理解していない」と後ろ指をさすことも、またなんとダサいことか。たとえどんなに嫌われようが「好きなものは好き」と言い切る、ヤンキーのたくましさを見習いたいものだ。

幽霊捜査官コンビの活躍を描いた、異色のバディームービー『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』

ripdm.jpg
(C) 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
 今週紹介する2本の最新映画は、どちらもある意味、亡霊を題材にしたフィクションといえるかもしれない。殉職した警官があの世の警察組織で悪霊どもを退治するコミカルなハリウッド製活劇と、旧日本軍が隠した資金として詐欺の手口にたびたび使われ、半ば都市伝説化した「M資金」をめぐる陰謀を描くシリアスな和製サスペンスだ。  公開中の『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』(3D/2D上映)は、幽霊の捜査官コンビが世界滅亡をたくらむ悪霊たちと戦う奇想天外で痛快なアクション。恋人と幸せに暮らしていたボストン警察の警官ニック(ライアン・レイノルズ)は、捜査中に同僚の悪徳警官ボビー(ケビン・ベーコン)に撃たれ殉職。肉体を離れ昇天するかに思われた直後、現世にはびこる悪霊を取り締まる組織「R.I.P.D.」にスカウトされる。西部開拓時代のガンマンだったベテランのロイ(ジェフ・ブリッジス)とコンビを組んだニックは、R.I.P.D.の捜査官として活動を開始。逮捕した悪霊から、世界を滅亡させる陰謀が進行中だと聞き出し、ロイと協力して陰謀を阻止すべく奮闘する。  原題にもなっている「R.I.P.D.」は、死者に送る言葉「安らかに眠れ」を意味するR.I.P.と、警察の分署を表すPDを組み合わせた、いわばダジャレの造語。名は体を表すということわざの通り、バディムービー、ポリスストーリー、『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)に代表される幽霊と人間の恋愛物語など、ジャンル映画のさまざまな定番要素をヒップホップよろしく巧みにミックスし、シニカルな笑いで味付けしてテンポのよい娯楽作に仕上げた。監督は『RED レッド』(10)のロベルト・シュベンケ。『RED レッド』でブルース・ウィリスの恋人役で注目されたメアリー=ルイーズ・パーカーが、白いブーツがキュートな60年代風ファッションの上官を好演しているのも見どころだ。3D上映では、静止した立体的な背景でキャラクターが動く映像など、さりげなく織り込まれた斬新な視覚効果も見逃せない。  続いて10月19日公開の『人類資金』は、敗戦直前に旧日本軍が隠匿したとされる財宝「M資金」をめぐって繰り広げられる陰謀を描く経済サスペンス大作。M資金をネタに詐欺を繰り返してきた真舟(佐藤浩市)は、石(森山未來)と名乗る男に連れられ、ある財団のビルを訪問。そこで防衛省の秘密組織に襲撃を受けるが、石の助けで難を逃れる。財団の人物から「10兆円のM資金を報酬50億円で盗み出してほしい」と依頼された真舟は、M資金をめぐる国際的な争いに巻き込まれていく。  原作・福井晴敏と監督・阪本順治という『亡国のイージス』のコンビが、邦画の常識を超える壮大なスケールのサスペンス巨編に再び挑む。諸説飛び交い今も謎に包まれるM資金を素材に、リーマン・ショックでその危うさが顕在化した金融資本主義への批判と、人類の未来の幸福につながる新たなルール作りの提言という、真摯なテーマを訴えた。佐藤、森山に加え香取慎吾、観月ありさ、オダギリジョー、ビンセント・ギャロら豪華キャストが顔を揃え、ロシア、タイ、アメリカでの海外ロケを敢行。特に森山は、敵対組織の工作員と戦うアクションシーン、米映画以外では初のロケというニューヨークの国連本部での英語スピーチなどを熱演し、準主役として輝きを放つ。金融分野の用語にも分かりやすい解説が添えられ、経済の入門にも役立つ1本としてオススメしたい。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ゴースト・エージェント R.I.P.D.』作品情報 <http://eiga.com/movie/77680/> 『人類資金』作品情報 <http://eiga.com/movie/78192/> –

なんでこんなところに!? 崖、島、絶景にぽつんと建つ家々の写真集『世界の絶景の家』

zekkei.jpg
『世界の絶景の家』(エクスナレッジ)
 世の中、とんでもない絶景に家があるもんだ!   『世界の絶景の家』(エクスナレッジ)は、「うわぁ~、すごい!」と、口に出さずにはいられない絶景に建つ家々の写真集。モロッコのサハラ砂漠、グリーンランドの氷山、スペイン・アンダルシアのひまわり畑、ブータンの標高3000メートル以上の断崖絶壁……などなど、世界中が舞台で、誰かの家だけでなく、ホテル、教会、僧院も含め、55カ所が紹介されている。あまりの美しさに、“世の中にはこんな素晴らしい絶景があるのか”と、心がワナワナと震えるが、同時に“なんでまたこんなところに!?”と疑問も膨らむ。  ゆっくりとページをめくっていく中で「おぉ、ここは!」と目に留まったのが、以前、筆者が訪れたことがある、ボリビアのウユニ塩湖の「塩の家」。  近年、旅行者を中心に話題のスポットなので知っている人も多いかもしれないが、ウユニ塩湖は、南北約100キロ、東西約120キロに広がる塩の湖で、雨季には鏡のように空が湖に映し出され、「天空の鏡」と表現される。その景色が、本当にこの世の景観とは思えぬ美しさで、夜になると見たこともない数の星が湖に映り込み、まるで宇宙にやってきたかのようになる。「塩の家」は、そんな素晴らしき景色を一晩中、満喫できるホテルで、本書『絶景の家』の世界の中に入り込めるのだ。
51nkC+yKToL._SS400_.jpg
本書より
51pZ4jCN+FL._SS400_.jpg
 ただ、絶景ということは、イコール辺鄙な場所。とんでもない場所であり、究極に不便な場所の可能性がある。このホテルも、電気は大人数お客さんが宿泊した時だけに点灯し、普段はろうそくのみ。当然、お風呂にも入れないし、水や食料はとても貴重。朝食に出されたパンはいつもなのか、運が悪かったのか、カピカピ。そんな状況ではあったが、それでも、この景色を見たいがために、ウワサを聞きつけ、旅行者が次々にやってくる。  本書には、ウユニ塩湖のほか、モンゴルのテレルジ国立公園内の巨大な岩の前に建つ家や、高さ82メートルの溶岩の頂にある、フランスのサン・ミッシェル・デギレ礼拝堂、見上げればオーロラがゆらめく、アラスカのデナリ国立公園内の小屋など、実際に訪れることができる場所も多く紹介され、旅好き、絶景ファンにとっては、情報収集できる本としても大いに役立つ。ページをめくるたびにじーっと見入ってしまい、「あぁ、行ってみたい!」と、どうしようもなく旅に出たくなる一冊だ。 (文=上浦未来)

「商売としてはオイシイが……」故・山崎豊子さんの遺作『約束の海』続編に複数の作家が名乗り

51XCEN71YGL._SS500_.jpg
『白い巨塔』(新潮社)
 『白い巨塔』『大地の子』など数々の社会派小説で人気だった作家・山崎豊子さんが9月29日、心不全のため88歳で逝去したが、「週刊新潮」(新潮社)で連載していた『約束の海』を引き継ぎたいという作家が複数、名乗りを上げているという。  新潮社は山崎さんから1部20回分の原稿は受け取っているが、それ以降のことについては終了ではなく「未定」と含みを持たせている。ただ、わざわざ巨匠の続編を書きたいとする作家が登場しているのはなぜか。山崎さんと生前、付き合いのあった編集者が語る。 「山崎さんをリスペクトするあまり、生前から弟子を自称する若い作家がいるんですよ。山崎さんは一本気な性格で弟子など取らなかったんですが、それでもなんとか接触していた者もいたんです」  『約束の海』は、潜水艦に乗り込む二等海尉を描いた作品で、1988年に起きた「なだしお」の衝突事件をもとにしたもの。名乗りを上げている作家は「山崎さんが所属した毎日新聞社の人脈や新潮社の人間に接触したりしていますが、実際に山崎さんの代わりに書ける者は日本中探してもなかなかいないのでは。森村誠一さんなど筆力のある大物作家なら歓迎されるでしょうが、こういう仕事を引き受けるとは思いませんし」(同)  続編の執筆には当然、山崎さん側の許可も必要となるが、財団法人 山崎豊子文化財団は「出版社に聞いてください」とあまり関心がない様子。当の週刊新潮の編集部に問い合わせると「続編はありません」と否定した。  ただ、同誌の関係者は非公式に「出せば、1冊50万部はいけるといわれるのが山崎さんの著作ですし、ドラマ化しやすい話でもあるので、完成を楽しみにしていたテレビプロデューサーもいた」と話しており、商売としてはオイシイという感触は示している。  実際、各出版社は山崎さんの作品を緊急増刷。新潮社も『女系家族』『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』などの文庫合計30万部の増刷を決めた。  亡くなった大物の続編は過去、伊藤計劃の30枚の原稿を円城塔が完成させた『屍者の帝国』や、夏目漱石の未完成小説『明暗』を引き継いだ水村美苗の『續 明暗』などがあり、「あくまで他人が書いた続編としてなら可能性はある」と前出編集者。不世出の作家、山崎さんの遺作に注目が集まる。 (文=ハイセーヤスダ)

あの人が「黒ギャル生着替え」を!? Twitterで本人が見た動画を勝手にツイートするアプリの猛威

grewuklreq.jpg
この画面にご注意!
 15日未明あたりから、Twitter上を騒がしている検索ワードがある。そのワードとは、「plays」。試しに検索してみると、「plays」の後に「“○○○”」で動画タイトルらしき文字列、そのあとにURLと続いている。  つまり、それぞれのユーザーが「“○○○”という動画を再生しています」とつぶやいているのだ。  だが、これらのツイートが本人の意図しない形でつぶやかれていることは明らか。その証拠に、「“○○○”」に含まれるタイトルのほとんどは「黒ギャル生着替え」「吉野家でヤッてた学生を盗撮」「XVIDEOSに自撮り画像動画を投稿された~」など、おおよそ他人に知られたくないであろう動画ばかりが並んでいるのだ。  Twitterのフォロワーたちに、図らずも自身の性癖を暴露してしまうユーザーが続出中の現在。いったい何が起こっているのか? 「『Plays Now』というアプリの仕業のようですね。これらのツイートに貼られているURLにアクセスすると、このアプリが連携アプリの認証を求めてきます。ここでキャンセルをすればなんの問題もないんですが、動画を見たい一心で連携してしまうと、自動的にツイートされてしまう。意図しないツイートをしてしまったユーザーの中には『ウイルスにアカウントを乗っ取られて、勝手に卑猥なツイートをされた』と訴える者もありますが、自分で連携を認証して、自分で動画を見ているわけですから、アプリの挙動にはおかしな点はありませんよ。気づかなかったというなら、それほど一刻も早く『黒ギャル生着替え』動画が見たかったということでしょう」(ネットに詳しい記者)  連携アプリはTwitterの設定画面から解除することができるが、Twitterの使用目的やフォロワーとのコミュニケーションの範囲によっては、取り返しのつかないイメージダウンを被ってしまったユーザーも少なくない様子。他人に秘密にしたい動画の視聴は、くれぐれも慎重に……。

天才医学博士が本気で考えた!あなたの性癖が丸わかり!?の診断テスト

 国家機関をはじめ、国内外の医療関連企業から調査依頼が殺到する行動生理学の権威であり、脳科学から心理学まで幅広い研究を続ける医学博士が、隠れた性癖を15秒で暴いてしまうエロティックな診断テストを考案。インターネット上で公開し、無料診断が受けられるとして話題になっている。  話題の性癖診断テストの正体は【SOFT ON DEMAN覆面調査団 風俗ランキング kaku-butsu】内にあるコンテンツ『風俗属性診断テスト』である。誰もが無料で診断を受けることが可能だ。 ghwtrtgrw.jpg  その中身は、15問の簡単なワンクリック式テストを受けるだけで、「極SMタイプ」「ナンパタイプ」「女性支配タイプ」「評論家タイプ」等、8種のタイプに選別。さらに「聴覚型」「視聴型」「感覚型」の3つのパターンに分類され、全24種の性的属性の中から、自分でも知らなかった秘めたる性癖を導きだすというものだ。 gtrwhwrthrwt.jpg  さらに興味深いのは、各性癖に適した風俗ジャンルを紹介してくれるという点。お勧めのエロプレイなども教えてくれる。  しかし、わずか15問でそこまで細密に性癖が診断できるとも思えないし、そもそも質問自体が変わっている。「車を購入しました、決め手は?」「英単語を記憶する時、どうする?」等、質問意図が全くもって検討がつかない。  さらに不思議なのは掲載されている【SOFT ON DEMAN覆面調査団 風俗ランキング kaku-butsu】とは、AVメーカー・ソフトオンデマンドが運営する風俗サイト。なぜ高名な医学博士が、風俗サイトに独自開発を行ったテストを提供するに至ったのか?  続々と浮かび上がる謎に迫るべく、ソフトオンデマンド本社を直撃取材。すると、風俗属性診断テストの開発者である医学博士本人から話を伺うことができた。 ******* ──まずは自己紹介をお願いできますか? 「○○大学医療研究室所属の医学博士・服部涼と申します」(名刺を差し出す服部氏) ──本物の医学博士だったとは!? しかし、風俗調査団とどのような関わりがあるのですか? 「私も風俗調査団の団員なんです。一般の団員同様の覆面調査を行いつつ、調査団の中の先鋭メンバーで構成された元老院の一員としても関わらせていただいています」 ──元老院!? 閣議か何かを行っているのですか? 「いえいえ(笑)。風俗業界をよりよいものにするために、一般団員の指針となるべき模範的風俗調査を行うとともに、本部からの要請に対して審議調査を実行。意見の答申、調査方針や店舗審査の最終評価を下す重要な役目を果たしています」 ──風俗調査団体とは思えない物凄い会議を行っていそうですね。そもそも、風俗調査団とはなんなのですか? 「ソフトオンデマンドが『風俗業界の世直し』を目指して結成した、覆面リサーチャー団体です。風俗業界を誰もが安心して使えるマーケットへと改革することで、ビジネスの健全化を狙い、ユーザーだけでなく風俗で働く女の子たちにとっても働きやすい環境を作り、7兆円といわれている市場を10兆円超まで拡大することを目指しています」 ──はぁぁ~、噂には聞いていましたが、予想を超える壮大な目的をもっていらっしゃるのですね。いやはや頼もしい。では、早速、テストにまつわる質問をさせて下さい。属性診断を製作することになった経緯は? 「調査団本部からの指示で『ユーザーが、参考すべきレポートにたどり着くために、自分の性癖と似た調査員を見つける方法がないだろうか?』という宿題をもらって作成したのが経緯となります。そこで、その人が今までの人生の中で女性とどうか変わってきたのかについて分類しようと思い立ちました。まずは、約100人名の調査団員に対して『女兄弟がいたか?』『共学だったか?』など、女性との関わりにまつわるアンケートを実施。それら回答を最新の科学理論で分類し、共通項をまとめあげた結果、8つの属性分析が誕生しました」 ergrgegtgtee.jpg ──最新の科学理論とは何ですか? 「人工知能(AI : Artificial Intelligence)という科学分野の中に機械学習(Machine Learning)という学問領域があります。その中の手法のひとつであるk-means法という心理学理論をもとに属性分析を作成しています。k-menas法というのは、たくさんあるデータの中からコンピュータが自動的に最適な分類してくれる手法です。え~、計算方法もお教えしましょうか?」 ──いえいえ、それは別の機会にでも(苦笑)。一番お伺いしたいのは『英単語の記憶法』などの質問で本当に性癖が判るかどうかなのですが? 「たしかに疑いたくなるお気持ちは解ります。女性との関わりに関する質問は多少あるものの、性癖に関する質問がありませんから。その理由は、殆どの人は自身で認識している性癖と実際の性癖が異なることが多いからです。風俗経験を重ねるうちに、Sだと思っていた人が実はMだったり、熟女好きだと思っていたけど若い子が好きだと気づく人は多いのです。そういった意味で、属性診断を行うことで『もしかしたら気づいていないかもしれない自分の性癖』について知ることができるのです」 ──たかが風俗、されど風俗。性癖の探究に風俗体験が関わっているとは奥が深いですな~。しかし、それだけ服部氏が風俗経験を重ねているという証拠でもありますよね?(笑) 「ははは……そうですね(笑)」 ──最後に日刊サイゾー読者さんにメッセージをお願いします。 「自身の性に関する趣向はわかったつもりでもわかっていないことのほうが多いんです。属性診断を活用して、自分にあった楽しい性生活&風俗生活を送って下さい。そして、私が提出したレポートもぜひ読んで参考にして下さいね」  性癖をも科学してしまう驚異のインテリ系風俗サイト【SOFT ON DEMAN覆面調査団 風俗ランキング kaku-butsu】は、10月15日にリニューアルオープンを迎え、使いやすさもパワーアップ。これまで、デリヘル店に限られていた調査ジャンルを拡大。M性感や即プレイ系、老舗の箱ヘル、ソープなども調査対象に加えると共に、サイトの利用システムもバージョンアップ。無料会員登録を行うことでマイページを製作することができ、お気に入りのレポートや女の子の情報を管理することが可能に。またユーザーがレポートに対してコメントを行える機能や、一般ユーザーが製作した調査レポートを調査団が採点。点数に応じて賞金が獲得できるイベント等、参加型企画も盛りだくさんとなった。  風俗愛好家は勿論、風俗未経験者にも役に立つ『風俗属性診断テスト』。テストの結果に従えば、未知なる快感に目覚める日も近い!? (取材・文=七海タモツ)

メディアの注目度もアップ中! ネトウヨのアイドル“竹田恒泰萌え”とは?

takedatsune.jpg
『竹田恒泰責任編集 日本を元気にする本』(学研パブリッシング)
 2020年の東京オリンピック開催決定の効果で今、滝川クリステルが注目を浴びているが、実はもう一人、にわかに引っぱりだこの人物がいる。それは、JOC竹田恒和会長の息子で、「明治天皇の玄孫」である慶應義塾大学の非常勤講師・竹田恒泰だ。最近はワイドショーをはじめ、『もてもてナインティナイン』(TBS系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などのバラエティ番組にも出演。“旧皇族”という肩書と強気な反韓発言で、ネット上では「若きイケメン」「たたずまいに気品がある上に、日本古来の伝統を体現した本物の教養を持つ人」と、ネトウヨを中心に支持を集め、辛酸なめ子にも「聖なる王子様」と呼ばれる人物だ。  その人気を象徴するように、9月には“まるごと一冊 竹田恒泰”を謳ったムック『竹田恒泰責任編集 日本を元気にする本』(学研パブリッシング)を発売。「日本に新しい風を吹かせる貴公子を徹底解剖」しているのだという。果たして、ネトウヨを魅惑する気品とはいかなるものか、この本から紹介しよう。  まず、ページをめくって早々に度肝を抜かれるのが、『日本で一番忙しい男と行った「サハリン鎮魂の旅」同行記』なる記事だ。北方領土返還を求めている竹田の活動にスポットを当てた旅行記なのだが、竹田は日本最北端にある宗谷岬の突端に立ち、唐突に「樺太を返せぇぇぇーーー!」とロシアに向かって絶叫。立ち寄った北方記念館では、樺太で殉死した乙女の写真を見て「おんのれぇ~!」と怒りをたぎらせたという。これには同行した編集者さえも思わず「ええええええっ」と引き気味なのだが、確かに「明治天皇の玄孫」をウリにする人物とは到底思えない言葉遣いの荒さは、かなり気になる。Q&Aのコーナーでも「歴史上の人物でなってみたいのは?」と聞かれ、「大日本帝国連合艦隊司令長官の山本五十六。もう一度アメリカとやったら、今度は勝てると思うから」と勇ましく答えているが、この“口だけ番長”感は……ちょっとコワい。  さらにプライベートを明かしたコーナーでは、湘南の閑静な住宅街の一角にあるという邸宅を紹介。明治天皇から竹田家に贈られたというステンドグラスや、「皇室御用達」の籐椅子などをアピールしているが、ご自慢の「後陽成天皇真筆の掛軸」も人からもらったものだといい、お宝である『孝明天皇紀』もインターネットの古本屋サイトで購入したというから、「旧皇族」というよりも“皇室オタク”のようなノリである。  しかも、愛車のロールスロイスは「カーセンサー」で探して購入したそうで、こだわりの財布を披露したくだりでは、財布を買うと最初の2週間は「財布に可能性を気づかせるため」に、入る限りの1万円札を入れるという「金運上昇法」を紹介。そういえば、過去には貸倉庫の保管料滞納をめぐって、父・恒和と揃って“詐欺師親子”と「週刊新潮」(新潮社)に書き立てられたこともあった彼。本書では、「今まで食べた中で一番高額な料理は?」という質問に「東京六本木の纏鮨だって5万円くらいだろうし。そんな高い料理って、食べたことありましたかね」と中途半端なセレブ感を披露しているものの、意外とその内情は厳しいのでは? と邪推したくなる部分も……。  ただ、「旧皇族」と紹介されることも多いが、終戦後に皇籍離脱していることを考えれば、恒泰に皇族だった時期は一度もない。しかし、本書でも“竹田宮の血統の高貴さ”を強調したりと、並々ならぬ皇族への強いこだわりを見せている。とくに昨年、女系天皇問題に際して「旧皇族の一族(一部)が集まって皇統の問題を協議しました」「いざとなったら男系を守るために、一族から復帰者を用意する必要があると意見が一致しました」と発表するなど、皇族復帰を画策しているように映る行動も。一応、「もちろん、自ら皇籍復帰を希望する者はいませんが」と断ってはいたが、家を重んじる割に38歳にして独身であることから、ネット上では「愛子様との結婚を狙っているのでは?」という声も上がっているほど。そんなまさかと思うが、結構やりかねない感があるから、これは目が離せない。  ちなみに本書の見どころは、思いのほか、本人の写真が多用されていることだろう。明治神宮の鳥居をバックにニッコリ微笑む竹田、海に向かって何かを叫んでいる様子の竹田、リビングでくつろぐ竹田──はっきり言ってビジュアルは“残念な長谷川博己”“面長になったくるりの岸田繁”といったところだが、「旧皇族」ならば、これでもイケメンとして許される……のだろうか? (文=エンジョウトオル)