大阪に本拠を置く商社「山善」が販売している食器乾燥器が、異例の人気を集めて話題になっている。「YD-180」という型式の、どこにでもありそうな3,000円程度のその乾燥器は、ネット通販大手Amazonで「食器洗い乾燥機」部門1位、冷蔵庫や電子レンジなどを含む「キッチン家電」部門でも3位に入る人気ぶり(11月29日現在)。しかも、ユーザーレビューでも、星5つ中4.1を獲得する好評価となっている。 話題となっているのは、この商品のユーザーレビューだ。好評価を書き込んでいるユーザーの多くが、食器乾燥器としてではなく、別の用途で使用しているのだという。そのいくつかを引用してみよう。 「模型用の乾燥ブースとしてのシェアNo.1じゃないでしょうか」 「模型製作を趣味とされている方には最適です。塗装後の強制乾燥機として、かなり使えます」 「ファンド(石粉粘土)の乾燥、ポリパテ、エポパテの硬化促進はもちろんシリコン型から取り出したばかりのキャストの硬化促進に、サーフェイサーや塗装の乾燥にも大活躍」 中には、「食器乾燥機なんて名称が着いていますが、何かの間違いのようです。(中略)とりあえず、模型を嗜む人は買って置いて損はない逸品です」という、ちょっと失礼なものも……。 「機能的には同レベルの模型用ドライブースは、山善の3倍も4倍も価格が高い。山善の食器乾燥器を選ばない理由がないですよ。プラモデルショップの店員も、ドライブースには、まずこれを勧めてくるくらいです(笑)」(模型ファン男性) こうしたプラモデル業界・フィギュア業界からの熱い反響は山善にも届いているそうで、「家庭用の食器を乾燥させる目的で開発しているため、複雑な思いです」(担当者)としながらも、受注数量も「ここ最近は昨年比120%で推移している」という。 実際、この食器乾燥器を模型用ドライブースとして使用することに問題はないのだろうか? 「現状、模型のファンドや塗装などの乾燥を目的としてのテストや商品開発が行えていないため、火災や変形の原因となることが予測されます。このため、取扱説明書にも記載しておりますが、このようなご使用は『禁止』とさせていただいております」(同) あくまで、模型用ドライブースとしての使用は自己責任ということになりそうだが、市場の高評価を受けて同社では、「さまざまな実証試験を行い、専用モデルとして、できる限り早急に発売を目指したい」(同)としている。「山善(YAMAZEN) 食器乾燥器 YD-180」
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肉を食らって男をアゲる!? あの「牛角」で美女に焼肉デートの“お作法”を聞いてきたゾ!

カワイコちゃんとの焼肉……高まります!
で、そのプロモーションに連動して、モテない男が焼肉デートを成功させるための方法を美女に教わり「男をアゲる肉の食い方」を探る、という企画をやりたいらしい。
なるほどー……ってちょっと待て! ボク、「モテない男」として呼ばれたってこと? そこそこモテるよ! ……メンタルが病んでるヤバイ女子には。
■付き合う前の焼肉デートはアリ? ナシ?
そんなことを考えながらやって来た牛角。本日、ボクに「男をアゲる肉の食い方」を伝授してくれるのは、人気モデルにして肉食女子の夏美ちゃんだ。おおっ、美女! こんな娘とマンツーで焼肉を食べるなんて……キンチョーしちゃいますよ、ホント。
それでは早速、夏美ちゃんに質問! 根本的な問題として、まだ付き合ってもいない異性との焼肉デートってアリなの?
「もう、全然アリですよ!」
あ、そうなんだ。どの程度の仲の人だったら焼肉デートに行ってもいいんでしょ?
「知り合ってから少し経って、もっと親しくなりたいなぁー……と思っているくらいの人とだったら、むしろ積極的に行って焼肉屋デートをきっかけに仲良くなりたいですね」
なるほど。ということは、焼肉デートに誘ってオッケーをもらえたとしたら、わりと脈アリと考えてよかったりする?
「はい、そうだと思いますよ」
おおーっ!
牛角が行った「焼肉デート大調査2013」のデータによると、「どんな異性となら2人で行きたいか?」の第2位が「異性の友達」となっているが、「友達」から一歩踏み込むためにも焼肉デートは有効なのかもしれない。
で、普通のレストランなどでのデートと焼肉デートとで大きく違うのが、基本的に同じメニューをシェアして食べるということ。そのため、何を注文したらいいのか友達同士で行ったとしても結構気を遣ってしまうんだけど、果たして焼肉デートでのスマートな注文方法は!?
「『好きなの頼んでいいよ』と、こっちに全部任されるよりは男性に選んでほしいですけど、やっぱり最初に『何か食べたい物、ある?』くらいは聞いてくれるとポイント高いですね」

コレが今、牛角さんのイチオシ・シャトーブリアンですよ~!

いやあこんなすごい肉『男おいどん』の中でしか見たことないよッ

ガツガツ食べてる人にキュンとくるというからがんばってみたんですが……

キュンとしてもらえましたかね?

やっぱり美味しく食べて、楽しくおしゃべりするのが一番!

ここまでキッチリ割り勘するのはNG!
トム・ハンクスが迫真の演技で魅せる“普通の男”『キャプテン・フィリップス』
今週紹介する最新映画は、ベテランのハリウッドスターたちが奮闘するアクションとサスペンスの2作品。シニアな主人公らの体を張った活躍に、中堅・若手世代の観客も大いに刺激を受けるはず。 『REDリターンズ』(11月30日公開)は、引退した元CIA工作員らが国家的陰謀に立ち向かう姿を豪華スター競演で描いた娯楽アクション大作『RED レッド』(2010)の続編。CIAからRED=「引退した超危険人物」のコードネームで呼ばれるフランク(ブルース・ウィリス)、マービン(ジョン・マルコビッチ)、ビクトリア(ヘレン・ミレン)らは、米ソ冷戦時代の極秘核兵器開発計画が露見したのを機に、再び戦いの舞台に呼び戻される。狂気をはらむ物理学者ベイリー(アンソニー・ホプキンス)、REDメンバーの暗殺指令を受けたハン(イ・ビョンホン)といった面々が入り乱れ、刻一刻と迫る核爆発の危機を、フランクらは救うことができるのか……。 銃火器をブッ放すド派手なバトルは前作と同様だが、新たにイ・ビョンホンが参戦したことで、格闘アクションの見せ場が大増量。ウィリスとビョンホンのマッチアップは、今年6月に公開された『G.I.ジョー バック2リベンジ』で実現していて既視感を覚えなくもないが、細かいことは気にせずスピーディーな展開に身を委ねて楽しもう。メアリー=ルイーズ・パーカーが演じるサラは、前作ではREDの死闘に巻き込まれてしまうツイてない素人女性だったが、本作では晴れてフランクの恋人になり、さまざまなスキルを教わってメンバー顔負けの活躍を見せる点も痛快だ。 もう1本の『キャプテン・フィリップス』(公開中)は、米貨物船の船長がソマリアの海賊の人質になった実際の事件を、トム・ハンクス主演で映画化したサスペンスドラマ。09年春、ケニアへの支援物資を積みソマリア海域を航行していた米船籍のコンテナ船が、マシンガンで武装した海賊に襲われる。ベテラン船長のフィリップスは、乗組員20人に機関室に隠れるよう指示し、船が占拠された後もたった1人で海賊らと根気強く交渉。現金3万ドルを手渡し、船を離れるよう説得できたかに思えたが、海賊たちが乗り込んだ救命艇を発進させる際、フィリップスは拘束され人質に取られてしまう。 監督は『ジェイソン・ボーン』シリーズ2作品や、『ユナイテッド93』(06)、『グリーン・ゾーン』(06)のポール・グリーングラス。リアリズムにこだわるアクション演出と、実話ベースのドラマをスリリングに再現する構成力を、本作でも存分に発揮した。アカデミー賞主演男優賞に2度輝いたトム・ハンクスは、死の恐怖に直面しながらも乗組員を守るため勇気を振り絞り、家族のもとに生きて帰りたいと願う「普通の男」を迫真の演技で演じきった。米海軍特殊部隊ネイビーシールズによる、ハイテクを駆使した救出作戦の様子も生々しく再現され、思わず手に汗握ってしまうはず。一方で、海賊という非常手段に訴えるしかないソマリア人たちの窮状への言及もあり、国際的な格差の問題について考えさせる相対的な視点も見逃せない。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『REDリターンズ』作品情報 <http://eiga.com/movie/57263/> 『キャプテン・フィリップス』作品情報 <http://eiga.com/movie/58257/>
病み系の次はぐうたら娘! “映画女優”前田敦子の新境地『もらとりあむタマ子』
今週取り上げる新作映画は、若き日の心のありようと成長の過程をユーモラスに、またフレッシュに描いた邦画と洋画の2本。登場人物が体験する日常やハプニングは、今まさに青春進行中の若者世代と青春の日々を懐かしむ世代、両方に広く共感を呼びそうだ。 『もらとりあむタマ子』(11月23日公開)は、元AKB48の前田敦子がダメダメなぐうたら女子を演じ、女優としての新境地を切り拓いたドラマ。東京の大学を出たものの就職せず、甲府の実家に戻ってきた23歳のタマ子(前田)。スポーツ店を営み、妻と離婚した父・善次(康すおん)に食事の支度も洗濯もさせ、食う、寝る、テレビ、漫画の自堕落な毎日を過ごす。それでも季節はめぐり、タマ子にも少しずつ変化が訪れる。 監督は、『苦役列車』(12)でも前田とタッグを組んだ山下敦弘。『リアリズムの宿』(03)や『リンダ リンダ リンダ』(05)など、社会や周囲に馴染めない若者が自分なりに生き方を模索する姿を優しいまなざしで捉えてきたが、そうしたスタンスは本作でも貫かれている。テレビを見て「ダメだな、日本は」と毒づくタマ子と、「ダメなのはお前だ!」と返す父の掛け合いが楽しい。人生のモラトリアム=猶予期間に、ささやかなきっかけを得て前に進もうとする主人公を見守るうち、自然と「自分も、もうちょっと頑張ってみようかな」という気持ちになるはず。 『ウォールフラワー』(公開中)は、『ライ麦畑でつかまえて』の再来と絶賛されたベストセラー小説を、原作者のスティーブン・チョボスキーが自ら監督・脚本を手がけて映画化した青春ドラマ。16歳で小説家志望のチャーリー(ローガン・ラーマン)は、高校入学と同時にスクールカースト最下層に位置付けられてしまう。友達もなく、壁の花=ウォールフラワーのように片隅で孤独に毎日をやり過ごしていたが、陽気な問題児パトリック(エズラ・ミラー)とその義妹で美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)に出会い、高校生活が一気に好転。チャーリーは初めて友情や恋を知るが、仲間内のトラブルと過去のつらい思い出を機に、暗い影が3人に忍び寄る。 『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニーがすっかり大人っぽくなっちゃって、と思わず親戚気分になるほど、エマ・ワトソンも青春映画が似合う年頃になった。こんな子が仲良くしてくれたらどんな男子でも恋に落ちるよね、と納得のキラキラした魅力。『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)のラーマン、『少年は残酷な弓を射る』(11)のミラーとの相性もバッチリだ。時代設定の90年代に人気を博した英国バンド、ザ・スミスのナイーブだが気高く美しい楽曲が、登場人物らの心情に寄り添うように流れる。同じくスクールカーストを扱った『桐島、部活やめるってよ』(12)とは、外れ者の文系オタクが他者の観察と創作を通じて成長していく姿を描いた点でも共通しており、見比べるのも一興だろう。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『もらとりあむタマ子』作品情報 <http://eiga.com/movie/79100/> 『ウォールフラワー』作品情報 <http://eiga.com/movie/77670/>(c)2013『もらとりあむタマ子』製作委員会 配給:ビターズ・エンド
デリヘルの市場規模は鳥取県クラス! 世界に広がる「下半身」経済のマーケット
「風俗に行く男の気持ちがわからない」という女性は多い。しかし、男性としての意見を言わせていただくなら、「寂しいから」「ストレス解消で」「たまには羽を伸ばしたい」「いつもとは違う抱き心地を」「友達に誘われたから」等々、ネオン街に足を運ばせる理由は枚挙にひまがないのだ(女性には言い訳に聞こえるかもしれないが……)。 そんな、世の男性たちの煩悩が結晶化したような性風俗産業。門倉貴史氏の著書『世界の[下半身]経済のカラクリ』(アスペクト)は、日本をはじめ、世界中の性風俗産業の仕組みを紹介するとともに、経済評論家である門倉氏が、その知見を元に経済規模までを推計してしまった一冊だ。 ソープランドならば9,285億円、イメクラは5,414億円、ピンサロは4,556億円、デリヘルならば鳥取県の県内総生産とほぼ同じ1兆8,362億円……etc.と、門倉氏が計算した下半身経済に集まる金額を累積すると、ほとんど国家予算のような額に膨れ上がっていく。男たちが汗水たらして稼いだお金は、積もり積もって莫大な金額となって歓楽街の闇の中へと消えていく。女性からすれば、とんだバカみたいな話かもしれないが、男性にとってはそれほどまでに切実にならざるを得ないのが下半身経済である! と、ご理解いただきたい。 国内風俗産業の市場規模のみならず、本書では、タイトル通り世界中のあらゆる国々の下半身経済についても実態が語られている。 ドイツ、ケルン市では、売春婦一人につき1日6ユーロ(約800円)の「セックス税」なる税金を課したところ、なんと年間1億円以上の税収増加につながった。ギリシャでは、通例ではGDPに含まれないセックス産業の金額を含めたところ、400~600億ユーロ(約5兆4000億~8兆1,000億円)もGDPが増加し、巨額の財政赤字を押し隠すことに成功した(もちろんこの見せ掛けは、2010年の財政危機で露呈する)。オーストラリアでは、世界で初めて売春宿が株式上場を実現し、タイではGDPの46%となる6.5兆円が風俗産業の市場規模。台湾では公娼制度を一時廃止していたものの、売春婦たちが活動を続けた結果、11年に再び売春が合法化された。 ……と、世界のさまざまな国々で、その国独自の売春産業が営まれている。ただし、殿方の下半身は、世界を動かしているのだ! と、能天気に終わることができないのが、風俗産業の難しいところ。その前には、「人身売買」や「児童ポルノ」「暴力団・マフィアへの資金流出」など、根深い問題が横たわっているのだ。 だからといって、やみくもに規制の網をかければいいというわけではない。 本書で門倉氏は、日本において、地下経済抑制の観点からポルノ解禁を提言。当局が規制をすればするだけ、法律外のポルノは、地下経済を潤す資金源となっていく。インターネットの登場により国境をなくしたポルノ映像、画像を規制していくよりも「北欧諸国のように『見たい人の権利』と『見たくない人の権利』を同時に守るようにしたほうがいい」と門倉氏。また違法とされる売春については、「自らの自由意思で働くセックスワーカーが多数存在しているにもかかわらず、『売春防止法』により売春産業が違法とされるがために、ソープランドをはじめとするセックス産業は、アンダーグラウンド化してしまう。違法であることがネックになって、ソープランドやホテトルなど性風俗で働くセックスワーカーは、労働者として十分な保護を受けることができないのである」と、その合法化措置を真剣に考えている。 もちろん、どこまでが、門倉氏が書くような女性たちの「自由意思」であるかは議論が必要なところ。彼女たちが自ら選んだ選択肢であるとしても、事実上、その選択肢しか選べなかった女性たちもまた少なくないはず。安易に規制の手を緩めることが良策であるとも限らない。 しかし、売春が禁止されているにもかかわらず、ソープランドでは「自由恋愛」の建前のもとに、売春が行われ続け、警察も見て見ぬふりをしている。性に対する男性の衝動は、どんなに国家が禁止しようとも抑えることはできない欲望だ。禁酒法の例を出すまでもなく、国家による欲望の管理がうまくいった事例は多くない。法律が禁止したところで、国家予算規模にまで膨れ上がる男性の欲望はなくならないし、その欲望を利用して金儲けを企む人々もいなくなることはないのだ。 (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●かどくら・たかし 1971年神奈川県生まれ。95年慶應義塾大学経済学部卒業後、銀行系シンクタンク入社。99年(社)日本経済研究センターへ出向、00年シンガポールの東南アジア研究所(ISEAS))へ出向。02年4月から2005年6月まで生保系シンクタンク主任エコノミスト。05年7月からBRICs経済研究所代表。同志社大学大学院非常勤講師(07年度~)。専門は先進国経済、新興国経済、地下経済、労働経済学、行動経済学と多岐にわたる。『世界の[下半身]経済のカラクリ』(アスペクト)
10人に1人の童貞男子のために……『練習彼女。』で経験を積むべし、積むべし!
このような本が出版されて、もしかしたら、嘆きの声を上げる人もいるかもしれない。「日本男児たるもの、小娘一人としゃべれないなんて、なんと嘆かわしいことだろうか。草食男子など甘えだ! 大和魂を鍛えあげよ!!」 おそらく、石原慎太郎のような人が言うはずだ。 コンドームメーカー「相模ゴム」の調査によれば、20代男子のうち、童貞率は40.6%、30代になっても9.5%と実に「10人に1人が童貞」という結果が出ている(相模ゴム工業調査「ニッポンのセックス」)。この草食化を放っておいては、少子化に拍車をかけることにもつながりかねないのだ! 『練習彼女。 はじめての「女の子のお店」ガイド』(スコラマガジン)は、恋人を作るためのハウツー本ではない。さらにその前の段階、「恋人を作るために練習をするお店」を紹介するガイド本。例えるなら、ゴルフ場ではなく、ゴルフ練習場に行くためのマニュアルのようなものだ。この本を執筆したのは、これまでに『30歳の保健体育』『オンナノコになりたい!』『合コンなんてこわくない!』(すべて一迅社)などを執筆し、マニュアル本作りに定評のある「三葉」氏。 学生時代から、自然と女の子との会話の方法や関係の築き方を学び、いつの間にかどんな女の子とでもコミュニケーションを取ることができるようになる……一部の人にとっては、そのようなことはごく当然のことなのかもしれないが、別の一部の男性にとっては、まるで別世界の出来事だ。仲のいい男子ばかりで集い、気づけば、母親や姉などの身内女子としか会話をする機会がない。いざ、クラスの女子と会話をしようものならば、緊張のあまり挙動不審になり、言葉はしどろもどろになってしまう。その結果、さらに自信を喪失し、女子とのコミュニケーションのハードルは上がるばかり……と、負のスパイラルに陥ってしまうのだ。 この悪循環を断ち切るためには、女性と気軽に会話する「練習」をしなければならない! というわけで、本書では、お店でコミュニケーションを取ってくれる女性たちを「練習彼女」と定義し、美容院やガールズバー、キャバクラからヘルス、ソープランドに至るまで、恋人を作るためにあらゆる「練習」となるお店がガイドされている。美容院、メイド喫茶、ガールズバーという会話の実地訓練場での振る舞い方や、キャバクラ、デートサービス、出会いカフェ、リフレでの作法、さらにはピンサロ、ヘルス、ソープなどいわゆる"ヌキあり”なお店でのNG項目まで、さまざまなお店のハウツーが指南されている。 「コミュ力を身につけるために必要な要素は『経験』なのです。特に恋愛を視野に入れたコミュニケーション能力は、実際に女性を相手にして養うしかないでしょう」「どんな形であっても、経験を重ねることは成長につながり、ゆくゆくはお店に頼らなくても、自分だけの力で女の子と仲良くなるスキルが身についてくるでしょう」と、本書において三葉氏は「経験」の大切さを語る。いくら、シミュレーションを重ねても女心はわからない。経験し、悩み、成功や失敗を積み重ねながら、男の子たちはだんだんと女性という存在を学習していく。そして、そんなトライアンドエラーの末に、憧れの恋人が待っている。 あくまでも練習に過ぎない……と言ってしまっては、数多の「練習彼女」たちに申し訳がないものの、本書に掲載されているようなお店を通じて女性とのコミュニケーションを練習すれば、30年間童貞をこじらせ続けたあなたにも、きっとかわいい恋人ができるはずだ。そして、恋人ができた暁には、本書を読んでいたことがばれないように、ひっそりと処分することをオススメする。 ●みつば メディア企業にて勤務の後、現在は東京大学大学院に在学中。主な著書に『30歳の保健体育』『オンナノコになりたい!』『合コンなんてこわくない!』(以上、一迅社)など。また、本書の発売にあわせた『練習彼女。』FBページ(http://www.facebook.com/ren.kanojo)を公開中。『練習彼女。』スコラマガジン
「いつもLINEでエッチの相手探してます!」“恋愛と性” 素人女子によるナ・イ・ショの秘事
――フェチモノから王道モノまで、数多あるAVジャンルの中でも、根強い人気を誇る「素人モノ」。そんなジャンルに特化したのが、『シロウトTV』というサイトである。当企画では、同サイトに動画を投稿した女子2人に、恋愛から性生活まで直撃してみました!!
1995年2月22日、東京都生まれ。身長158センチ、B85、W58、H86。趣味はカラオケ、好きな男性のタイプは優しい人、よく遊ぶエリアは六本木。シロウトTVでは『素人個人撮影、投稿。433』に登場。
えみ(えみ/写真左)
1993年9月7日、東京都生まれ。身長164センチ、B83、W57、H84。趣味はヒップホップダンスと書道、好きな男性のタイプはマッチョ系、よく遊ぶエリアは渋谷。シロウトTVでは『素人個人撮影、投稿。454』に登場。
●『シロウトTV』
動画配信限定のオリジナル素人AVメーカー。アイドルを超えたガチ素人娘のリアルセックスを独占配信!
世の男性たちの間で、今現在、密かに注目を集めているのが『シロウトTV』なる動画配信サイト――。今回、その『シロウトTV』に動画投稿経験があり、現在AVに出演しているという18歳の大学生まやちゃんと、20歳の受付嬢えみちゃんにインタビューを敢行。普段はうかがい知ることのできない”素人女子”のリアルなセックスライフを語っていただきます! はじめに『シロウトTV』に動画を投稿したきっかけから教えてください。 まや 昔からエロい世界に興味があったんです。お父さんのAVを隠れて観たりして(笑)。自分も出てみたいなって思ってて、ナンパされてエッチしちゃった男の人に「動画撮って投稿してもいい?」って聞かれて、「全然いいよ!」って(笑)。 えみ 私はAV関係のスカウトをやっている友だちがいて、動画投稿の話を聞いたことがあったんです。「出てみない?」って誘われたわけじゃないけど、やってみたいなって思って挑戦しちゃいました。 ――(笑)。きっかけもまるでAV作品の展開みたいです。それにしても、自らこの世界に飛び込んだなんて、アグレッシブですね。これまで、普段はどんなふうに性欲を解消してたんですか? まや 同じ街にいる人を検索できて、近くにいる人同士がリアルタイムで出会えるっていうスマホのアプリがあって、それで出会った人とその日のうちにエッチしたり。その街ごとに出会える人がガラッと変わるから、いろいろな土地にいろんな人がいて、おもしろいんです。よくLINEでエッチの相手を探したりもするし。 えみ 私も最近LINEで知り合った人とセックスした! 友だち経由でハーフのグループトークに入ったら、そこのハーフの男の人たちがイケメンばっかりで。その中のひとりと連絡を取るようになって、初めて会った日にやっちゃいました。 ――なんと? SNSきっかけのセックスって、若い子達の間でスタンダードなんですかっ!? まや 周りにも、純粋に恋したくてSNSで出会いを求めてる子が結構いますよ。今は顔写真が見れるものも多いし。 えみ 私はSNSで知り合った人には必ずフェイスブックのアカウントを教えてもらって、写真とか職業とか見て、いろいろ下調べしちゃいます。それで大丈夫そうだったら、会うって感じかな。 ――SNSで体までつながれちゃう世の中ってことですね。ところで冒頭で話が出た『シロウトTV』やAVに出てから、プライベートのセックスに変化はありましたか? まや 普段のエッチの時から「気持ちいいぃぃー!!」とか「そこもっと突いて!!」って言っちゃうんですけど、AVに出てからそれがオーバーリアクション気味になってるみたいで……。ホントに感じてるからいってるのに、それで相手が萎えて中折れされたことがあります(笑)。あとは、口でする時に、つい大きい音を立てちゃったり(笑)。 えみ 彼氏には内緒でAVに出てるんで、撮影の後に彼氏と会ってセックスする時はテクのグレードを落とすようにしてます。じゃないと、『こいつ急に覚醒した!?』って思われちゃうかもしれないじゃないですか。 ――確かに彼女のフェラテクが急に上達してたら怪しすぎる(笑)! ではお約束の質問です。ベッドの上ではS? それともM? まや 基本は受け身なんですけど、相手に「やめろ」って言われると余計したくなるタイプなんです(笑)。だから、両方なのかな。 えみ ドMですね。後ろから攻められるときにおしりを叩かれたりするのが大好きなんですけど、その叩く力が弱かった時は「えっ? なに今の?」ってびっくりしちゃいます。「叩く意味なくない?」って(笑)。 ――強くて痛いのを期待してたのに! ってことですね。では、こちらもお約束の質問です。一番の性感帯は? まや 乳首です。乳首を責められると、もう……(笑)。 えみ 耳とか首がすごい敏感です。あとは、強めにガシガシ指で責められるとすぐイッちゃうので、やっぱりアソコが性感帯かな。 ――なるほど。最後に、この人とセックスしてもいいかな…… と思った時に出すOKサインって、実際あるモンなんですか? まや 上に羽織っていたものを急に脱いだりとか。寒くても頑張って露出して(笑)。そしたら男の人は絶対「色白いね」とか「胸大きいね」とかつっこんでくるので、そのままエッチなムードになったり。 えみ 私は最初からOKな人としか2人きりにならないからな。でも、酔ってる時は自分からホテル行こうって言っちゃいます。 ――最近の“シロウト”は、露出とか誘うとか、もうたまらんです! (構成/田口 慧) 川村まや(かわむら・まや/写真右)(写真/篠田 工 go relax E more)
1995年2月22日、東京都生まれ。身長158センチ、B85、W58、H86。趣味はカラオケ、好きな男性のタイプは優しい人、よく遊ぶエリアは六本木。シロウトTVでは『素人個人撮影、投稿。433』に登場。
えみ(えみ/写真左)
1993年9月7日、東京都生まれ。身長164センチ、B83、W57、H84。趣味はヒップホップダンスと書道、好きな男性のタイプはマッチョ系、よく遊ぶエリアは渋谷。シロウトTVでは『素人個人撮影、投稿。454』に登場。
●『シロウトTV』
動画配信限定のオリジナル素人AVメーカー。アイドルを超えたガチ素人娘のリアルセックスを独占配信!
[テニスウェアが懐かしいオンナ]小島みなみ――Fカップだけどもっと盛りたいです。
──ナイスバディなグラビアタレントさんの下着や水着へのこだわりを拝聴し、げに理解しがたきオンナゴコロに迫りませう!!
今日の衣装は、みなみの中学時代の部活にちなんで、テニスルックにしてみました。AVの撮影ではテニスウェアは着たことがないので、中学以来で懐かしかったです! 下着のほうは以前AVの撮影の際に監督さんからプレゼントされたもので、みなみにとってはTバック第一号なんです。後ろにリボンがついてたり、白いレースがいっぱいだったり横がヒモになってたり、かわいいんだけど、でもちょっとセクシーなところがすごくお気に入り。今では勝負下着になってます。ブランドはリエンダ。ある時、おっぱいがちっちゃい友達に谷間ができてたのに気づいて、ブランド名を教えてもらったんです。 テニスの試合には、巻きスカートにTシャツを着て出てました。テニスのスカートって短くてかわいいんですけど、動いてるとパンツが見えちゃうから、下にはブルマやアンダースコートをはくんですよね。一度ブルマを忘れちゃって、パンツ丸見えで試合をしてた子を見たことがあります(笑)。(写真/三浦太輔 go relax E more)
持ってる下着は白やピンクばかりです。花柄が多いかな。数は12着。新しいものばっかりはいちゃう癖があります。あ、赤も1着持ってます! 雪の結晶の模様とかがついていて、クリスマス用に買ったんです。脱がされた時に「おー!」ってなるじゃないですか。クリスマスシーズン限定の下着ですね。胸は、AVを始めた頃はEカップだったんですけど、今はFに成長しました。仕事でいっぱい揉まれたからかも(笑)。でも中学の時はずっとAカップだったんですよ。ブラをつけたのも遅くて、中2の頃。たまに洗っててつけるのがない時は、ノーブラで学校に行ってたくらいです。で、高校の時に体育の時間に着替えてたら、友達に「めっちゃ胸大きいね」って言われて。測ったらDカップになってました。 水着だとピンクが好き。持ってるのは4着で、首の後ろでヒモをくくるホルタータイプのビキニ。ホルターだとおっぱいが盛れるんですよ。もっともっと巨乳に見せたいんですよね。買う時の基準も、とにかくおっぱいが大きく見えること! 買う前にパットを触って確認します。私、鳩胸気味だから、谷間ができにくくって。だからパットを2枚重ねにしたりします。とにかく盛りたい! 理想の下着の脱がされ方ですか? う~ん、すぐには脱がさないでほしいかな。せっかくかわいいのを着てるから、服と一緒に脱がされるのはイヤですね。1回下着を見て楽しんでほしい。あ、でもエッチの途中で下着を褒められても意識がそれるから、終わった後に言ってほしいかも。で、添い寝でもしながら下着は見ないで言ってほしい。だって、まじまじ下着を見られて、濡れてたりするのに気づかれるのも恥ずかしいし……。 これまでの撮影では白とか清純っぽいのが多かったから、これからはガーターベルトがついてるようなセクシーなのも着てみたいです。みなみが上司で、会社で部下を説教してお仕置きしちゃう、みたいなシチュエーションがいいな~。 (構成/岡島紳士) (ヘア&メイク/ISHINO Rooster) 小島みなみ(こじま・みなみ) 1992年12月14日、神奈川県生まれ。身長150センチ、B85(Fカップ)W56H83。11年7月、アリスJAPANより『真★美少女』でAVデビュー。アニメ声が特徴で、エロアニメの声優をやるのが夢。「オナニーのオカズにはいつもエロアニメを使ってます。学園もので、お兄ちゃんが好きな妹役をやってみたい。で、それを自分でオカズにしたい(笑)」。公式ブログ「こじみなのいちご日記」<http://www.kojimina.alicejapan.co.jp/>(写真/三浦太輔 go relax E more)
ショウモール スマートフォン専用アダルトビデオ配信サイト。月額577円(税込)でDVDフルサイズのAVを月最大70本見放題の「月額見放題パック」が大好評! さらに小島みなみを始め、話題のAV女優の出演最新作も網羅!スマホで賢くAVライフを楽しむなら、断然「ショウモール」!ショウモールトップページ<http://0107.mobi/>
【小向美奈子】「昔から、プレイメイトみたいになりたかった」彼女の密かな夢と野望(と悩み)
――AV女優とストリッパーの両輪で活躍する小向美奈子が、第5弾AVを12月に発売。相変わらずのスライム乳が唸りを上げる同作だが、その裏には彼女の意外な悩みが!?
ここまで常にその動向が取り沙汰されてきたタレントも珍しいかもしれない。元トップグラドルからストリッパーへの転身、そして衝撃のAVデビュー。世間の波紋を呼びまくり、芸能界のあらゆるタブーを破ってきた小向美奈子のインタビューは、芸能人には異例の"タブー質問なし"。 「あたし、なんでも聞いてもらってかまいませんから」 12月13日にリリースする第5弾AV『巨乳ダイナマイト』でも、その規格外の「スライム乳」で世間を蹂躙するのか? 最新作撮影秘話から衝撃のプライベート性癖、そしてAV監督の夢まで、ガチンコ話を聞いた。 ──最新作は「スライム乳」満載の仕上がりになってますね。 小向 「これでもか!」ってぐらい出てますね。ていうか、パイズリが満載です(笑)。でも最近の悩みが、スライム乳がさらにスライム化してるっていう……。パイズリしまくってるせいかな? 水風船みたいに、さらに伸びちゃってるんですよ。 ──プライベートでもしてるんですか!? 小向 いや、一切したことない! もっとガッと押し倒されるような激しいセックスが好きだから。あたし、よくSに見られるけど、ほんとはドMなんで。 ──虐められたいほうなんですね。 小向 でも、言葉責めとか回りくどいのはイヤなんですよ。しゃべられすぎると「うるっせーよ!」って気分になる(笑)。おかしいかもしれないですけど、主導権はあたしっていうか、襲わせるために仕向けるタイプ。焦らしまくったりして相手怒らせて、S心を目覚めさせるのが好き。そう、プライベートといえば、こないだストリップの巡業で九州に行ったらナンパされたんですよ! ──え!? それは小向さんだとわかって声をかけてきたんですか? 小向 いや、最初は普通に声かけてきて。フツーの男の子だったんですけど、顔見てあたしだって気づいたみたいで、「あ! 大丈夫です、すみません!」とか言いだしたからムカついて。「ナンパするんなら最後までヤれよ!」って連行しました。 ──さ、最後まで? 小向 とりあえず「知り合いの店、連れてって」って飲みに行ったんです。そしたら男の子、ずっと恐縮しちゃってて、全然そんな雰囲気にもならないで終わった。 ──小向さんのM心をわからない男子だったんですね(笑)。ちょっとしたAVのストーリーみたいでもありますが、ご自分で監督してみては? 小向 監督作のことは、ヒミツ。 ──ということは…… 具体的に話が進んでるんですか? 小向 いや、全然(笑)。でも妄想はたまにしてます。真面目な話になっちゃうけど、女性目線のAVを作ってみたいんです。いま女の子でも、カレシと一緒にAV観るって子、すごい多いから。ちゃんとストーリーがあるものがいいですね。「人間、SもMも両方の感情を持ち合わせてますよ」ってストーリーが理想。深いとこだと思うけど、もしやるんならそこを追求したいかな? ──最近は小向さんのように、AV業界へ転身するアイドルも増えています。後輩に対して思うところはありますか? 小向 今のアイドルの子たちも、縛りがいろいろあって大変だと思う。ガラでもないのに清純派ぶらされたり…… あたしも同じ経験してきたけど、今のほうがストレスなくてラクなんです。だからみんな、やりたいことやったらいいと思いますよ。ま、乳は伸びますけど……(笑)。あー、そろそろ何か胸に注入しようかな? あたし、昔からプレイメイトみたいになるのが夢だったから。 今度は〈ニュー小向美奈子〉として再デビューか!? タブーなき女の動向からは、今後も目が離せそうにない。 (文=鈴木ユーリ) 小向美奈子(こむかい・みなこ) 1985年、東京都生まれ。15歳でグラビアアイドルとしてデビュー。09年6月にストリップ嬢として浅草ロック座に出演。11年10月には、アリスJAPANから『AV女優 小向美奈子』でAVデビューし、以後AVとストリップの両輪で活動を続けている。(写真/三浦太輔 go relax E more)
『巨乳ダイナマイト 小向美奈子』 発売/アリスJAPAN 発売日/12月13日 価格/3990円(税込) 全180分、収録6チャプターのすべてにパイズリを盛り込んだ最新出演作。「錐揉みパイズリ」「ロデオパイズリ」「おっぱい落とし」と、暴れスライム乳を堪能できる!
原発作業員が綴る現場のリアルと、二極化する報道へのアンチテーゼ『福島第一原発収束作業日記』
先月の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)で、福島第一原発問題が取り上げられた。「本当に汚染水は危険なのか?」「福島第一原発はコントロールされているのか?」「東京電力の今後」について政治家や識者やジャーナリストが議論を交わしていたが、そんな中、「今までの議論を聞いていてどう思うか?」とアナウンサーが観覧者にマイクを向けると、福島から来たという年配の女性の怒りが爆発した。 「現場作業員の士気が下がっているなんて、現場作業員の実態を知らないで簡単にものを言わないでください。皆さん、本当に頑張っています」 テレビを見ていた人たちには、女性の怒りは感情的に映ったかもしれない。しかし、本書を読めば、誰しもがあの場で声を荒らげたくなるはずだ。 『福島第一原発収束作業日記』(河出書房新社)は、とある原発作業員の2011年3月11日からのツイートを、日記調にまとめたものである。福島第一原発でどのような作業が行われているのかが細部にわたってミクロな視点で描かれており、大手メディアが報道しないリアルと、生じている現場との齟齬が感じられる。そして、その齟齬は、そのまま被災地以外と被災地という図式になっていると思う。 というのも、現在の東京の日常において、福島第一原発への意識は薄い。それこそ、何かトピックスがない限り、テレビも新聞もトップニュースとして扱うことはほとんどない。 本書は、我々が福島第一原発の実態を何も知らないことを痛感させる。それは、東日本大震災後、当時の政府や東京電力経営陣の捏造を見抜けず、大本営発表に踊らされた過ちを繰り返す可能性を意味している。政府や東京電力上層部を監視できなかったゆえに生まれた“人災”を。 実は震災直後、内閣総理大臣補佐官に任命された民主党の馬淵澄夫氏は、福島第一原発の汚染水を懸念し、すぐに対策を練っていた。 「当時、東京電力の経営者は(遮水壁を作ることによる)1000億円の新しい債務がのしかかることについて、たいへん債務超過の懸念を示して、これに対して反対する立場を取っておられました。しかしながら海洋流出を止めないといけません。海への汚染を絶対起こしてはならないということで、私は当時のカウンターパートである副社長と話をして、この海への壁を作ることのプロセスを進めようと努力をしていました。 2011年の6月14日、記者発表まで準備をしていました。そこでは四方を囲む遮水壁、ベントナイトというんですが、その記者発表までをする予定だったのですが、最終的にはこれは延期されました。これは東京電力側によって、先ほど申し上げた債務超過の起こることを恐れる要請をうけて、当時の民主党政権が、その懸念を受け入れたのだと私は思います。 そして6月の27日、東京電力の株主総会の前日ですが、私は突然総理大臣補佐官の職を解かれることになりました。理由はわかりませんが、まあ少なくとも任命権者から任を解かれたことで、私はこの収束の作業から身を離れることになりました。そしてその後、民主党政権においてはこの遮水壁は作られませんでした」(エコーニュースより引用) 馬淵氏が明かしたように、汚染水問題は“人災”であり、権力の暴走でもある。それを防げなかったのは、我々が騙され、無知だったからだ。にもかかわらず、馬淵氏がなぜ更迭されたのかという議論も起こさなかった大手メディアに、いまだに身を委ねている。 こういった上層部の迷走のしわ寄せを受けるのは現場である。二転三転する指示に振り回され、自分たちがベストと考える作業ができない。誤ったトップダウンに、なす術もなく翻弄されてしまう。 古代ローマの拷問に、身動きを取れなくした人間を暗闇に入れて、額に水を一滴ずつ垂らすというものがある。数日ならばなんてことのないが、これが延々と続くと耐えられなくなってしまうというものだ。本書で福島第一原発の現場作業員の現状を知り、そんなことを思い出した。 「なぜ、国が一括して作業員を雇い、給料の中抜きをする仲介会社が出ないような仕組みを作らないのか」「なぜ、国が中心になって、事態を収束させないのか」「なぜ、時間的に不可能な工程表を出すのか」「なぜ、予算を削減するのか」 積み重なる「なぜ?」が現場作業員を苦しめる。しかし、当時も今も、そのような現場を伝える大手メディアはほぼ皆無であり、いまだに責任問題すらも論じられていない。芸能人のスキャンダルは追い掛け回すが、当時の東京電力経営陣は糾弾すらされていない。 著者がTwitterをスタートさせたのは、そんなメディアに対するアンチテーゼでもある。現在も変わらず、原発への報道は二極化している。大手主要メディアは驚くほど好意的に報じ、その逆張りのように、週刊誌やネットメディアやフリーランスは過激に煽る。どちらも扇動的であり、ノイズがある。「正確な情報」を見極めるのが難しい。だからこそ我々は、原発について、自分の頭で考えなければいけない。 原発の最終処理は何万年単位の時間が必要だといわれている。未来の人たちからすれば、我々が意味を理解できなかったピラミッドやナスカの地上絵を見るような感覚で、原発という危険な代物の最終処理場と接するのだろう。 このまま、万が一の対応も、最終処理も、未来に託すしか方法がない原発を利用していいのか。それとも、ウルトラC的な技術を生むための研究と並行するのか。原発を甘受してきた日本国民全員が是々非々で論じる必要がある。「どっちでもいい」はやめにしよう。我々が生み出す世論で、メディアや政府を動かさなければいけない。本書はその一端を担うものだ。 (文=石井紘人@FBRJ_JP)『福島第一原発収束作業日記』(河出書房新社)











