世界の立ち入り禁止エリアを写真付きで公開!『絶対に行けない世界の非公開区域99』

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ダニエル・スミス『絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで』(日経ナショナルジオグラフィック社)
 インターネットの普及により、地球上でまったく未知の場所というのは、失われてしまったかのように思える。ところが、「いやいやそんなことはない!」と言うかのように発表された1冊が『絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで』(日経ナショナルジオグラフィック社)。ロンドン在住のジャーナリスト、ダニエル・スミス氏が、公式報告書や新聞社をはじめ、信頼できる報道機関などの膨大な情報をわかりやすく整頓し、世界中の非公開区域99カ所を紹介している。ヒトラーが自殺をして最後を迎えた地下壕、教皇とローマカトリック教会に関する最重要文書が保存されているバチカン機密文書館、グーグルが極秘で完成させた巨大なデータセンター、おびただしい量の廃棄物が海に浮遊する太平洋巨大ゴミベルトなどなど、驚くような非公開区域の存在を浮き彫りにし、それにまつわる事実を補足している。  タイトルにもある、「ガザ地区とエジプトをつなぐ地下の密輸トンネル」のページを開くと、真っ暗なトンネルの中で光の先を見つめる男性、エジプト側から密輸されてきた荷物を中身がわからないまま必死で引き上げる男性の写真が飛び込んでくる。紹介文には、トンネルはどんなところに作られるのか、1本作るためににかかる金額が一体どれぐらいなのか、これまでに何本ぐらい作られてきたのか、どんなものが送られているのかなどの詳細が記され、ともかく彼らがいかに決死の思いで、この密輸トンネルを使い、暮らしているのが伝わってくる。  また、宇宙や地球外生命体などに興味がある人は、宇宙人の地下基地があると疑われている、アメリカニューメキシコ州の「ダルシー基地」に注目してもらいたい。かつて宇宙人が地球にやってきてアメリカ政府と共謀し、人体実験やマインドコントロールを行っているというウワサが一大ブームになったが、そのウワサを発信した主であるポール・ベネウィッツが、本拠地と指摘した場所である。ベネウィッツは1970年の初めから、空に奇妙な光が現れるのを何度も目撃し、近くの空軍基地に何か関係があるのでは、と指摘。基地自体はかねてから極秘の開発を行っているとのうわさが絶えなかった場所で、当時、牛の殺戮体が相次いで発見されるなど、謎の現象が報告されていた。その後、徹底的に証拠をかき集めるも、結局、変人としてのレッテルを貼られ、精神的なバランスを崩して亡くなってしまう。今も謎が多く残る場所だ。  最も身近な場所で気になったのは、コカ・コーラのレシピ保管庫。コカ・コーラは世界中で愛され、毎日17億杯も飲まれているといわれているが、その原材料に何が入っているのか? それを答えられるのは社内でもごくわずかだという。レシピは当然ながらパソコンで記録されることはなく、鋼鉄製の巨大な金庫に収められ、厳重に保管されていている。ここに限ってはなんと誰でも訪れることができるので、アメリカに旅行へ出かけた時に訪れてもいいかもしれない。もちろん、警備員、監視カメラが配置され、数メートル離れた柵越しだが。  このように“絶対に行けない”に差はあれど、こんな場所が世界にはあるのかと衝撃を受ける内容に仕上がっている。世の中にはまだまだ知られざる場所が山ほどある。きっと私たちが住む日本にも……。 (文=上浦未来)

江戸時代の風俗と人情を描いた2作『駆込み女と駆出し男』『百日紅 Miss HOKUSAI』

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(C)2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会
 今週取り上げる最新映画は、江戸時代の風俗と人情を、豊かな季節感とともに描き出す2作品。実写とアニメという表現手法の違いこそあれど、時代を超える普遍的な価値と「思い」を現代に伝えようという気概が伝わる意欲作たちだ。  『駆込み女と駆出し男』(5月16日公開)は、井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を原案に、『わが母の記』(2012年)の原田眞人監督が初めて手がけた時代劇。鎌倉の東慶寺は江戸時代、幕府公認の駆け込み寺として、離縁を求める多くの女たちを受け入れた。駆け込みの前に聞き取り調査を行う御用宿・柏屋で、主の源兵衛とともに、駆出しの医者で戯作者にも憧れる信次郎(大泉洋)は、鉄練りのじょご(戸田恵梨香)や豪商の愛人お吟(満島ひかり)の再出発を助けることになる。  芯の強さと向上心を秘めたじょご、繊細で愛情深いお吟、2人の対照的なヒロインを戸田と満島が熱演。大泉の軽妙なセリフ回しも作品世界にぴったりはまった。脇を固める樹木希林、堤真一、武田真治、山崎努らの演技も味わい深い。ロケ地となった姫路市の書写山円教寺は、原田監督が12年前に『ラスト サムライ』(03年)のロケで出会い、「いつかここで時代劇を」と誓った場所。歴史が刻まれた境内の建築や周囲の景観が映像に風格を添え、見応えある人情絵巻に仕上がった。  『百日紅 Miss HOKUSAI』(5月9日公開)は、漫画家で江戸風俗研究家でもあった杉浦日向子が昭和後期に発表した代表作『百日紅』を、『カラフル』(10)の原恵一監督がアニメ映画化した作品。江戸の町に暮らす葛飾北斎の三女・お栄は、父親と同じ浮世絵師として、美人画などで才能を発揮していた。そんなお栄の視点から、北斎の創作をめぐる逸話や、オンボロ長屋での風変わりな共同生活、自身の絵師としての試練と不器用な恋が語られる。  アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。原作漫画と浮世絵の豊穣な世界を2Dアニメで再現しつつ、街並みや建物などにはパースペクティブを強調した3D描画を織り込んだ。穏やかな川面がにわかに荒れて、有名な北斎画『神奈川沖浪裏』の逆巻く波になるなど、アニメならではのダイナミックな表現が楽しい。主な登場人物の声は、杏、松重豊、濱田岳、高良健吾ら豪華俳優陣が担当している。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『駆込み女と駆出し男』作品情報 http://eiga.com/movie/80976/ 『百日紅 Miss HOKUSAI』作品情報 http://eiga.com/movie/80339/

大阪に点在する中華料理「ちゅー」の謎を追う

 大阪の町をウロウロしていたら、こんなお店を見つけた。
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 「中華料理 ちゅー」。安直だけど、なんとも愛らしい店名。インパクトもある。これはなんとも大阪らしい! と、思わず写真を撮った。  家に帰って検索してみて驚いた。「ちゅー」というお店が、大阪府内に数多く存在するのである……。その数、10店舗以上。ネットの情報を深掘りしてみるも、チェーン店でもないようだし、かといって同時多発的に「ちゅー」という店名があちこちでオープンするというのも変な話。  とにかく、まずは実際にお店に食べに行ってみることにした。  やってきたのは、筆者が偶然通りがかって外観を写真に収めた大阪市城東区今福西にある「中華料理 ちゅー」。大阪市営地下鉄の「蒲生四丁目」という駅からほど近い、閑静な住宅街にポツンと存在する。
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 早速入店。メニューを見ると350円の「中華そば」をはじめ、全体的に大変リーズナブル。定食類も安かったが、500円の「味噌ラーメン」を食べることに。ほどなくして運ばれてきたのがこちら。
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 どんぶりの上部に踊る「ちゆー」の文字がかわいすぎる! クリーミーな味噌がストレート麺によく絡み、シャキッとしたもやしがたっぷり。いわゆる普通の中華料理屋的なおいしさではあるが、心が落ち着く感じだ。    店内も絵に描いたような大衆中華屋さんという感じで、L字のカウンター10席ほどとテーブルが3つ。仕事のお昼休みに定食を食べにくるお客さんでにぎわっている。  お店の人に聞いてみると、こちらは創業41年になるそう。「ちゅー」が点在する謎について聞いてみると、「チェーン店じゃないんですよ。のれん分けですねぇ。出身がみんな同じで、富山なんです」という。なるほど、グッと謎に近づいた気がする。  このお店からそれほど遠くないところに別の「ちゅー」があると知り、そちらへも足を延ばしてみた。
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 場所は大阪市城東区関目。京阪電鉄の「関目駅」が最寄りだ。入店すると、店の雰囲気もガラッと違う。こちらのお店はどちらかというと、本格中華料理店然とした凝った内装。広めの店内に4人掛けのテーブルが6つと、もう少し大きい6人掛けテーブルが3つ置かれている。  メニューにも細かい違いがある。「中華そば」の価格はこちらのお店は450円と、100円高い。さっき「味噌ラーメン」を食べたばっかりなので、ここはおとなしく「中華そば」をいただこう。  これぞラーメン! といった見た目である。
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 内装もメニューも違うが、どんぶりの「ちゆー」は共通している。このどんぶり、欲しくなってきた。  一見シンプルなラーメンだが、ダシの風味が濃厚なスープが後を引き、麺はコシがあってうまい。チャーシューもジューシーでおいしいし、かなりハイクオリティな1杯だ。ふと店内を見渡すと、壁に富山の世界遺産「五箇山」のポスターがいくつも貼ってある。ここでも、さらに核心に近づいた。富山に秘密がある!  気持ちがハイになってきたついでに、さらにもう一店舗別の「ちゅー」を訪ねてみた。  こちらはJR「放出駅」近く。
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 「醤油ラーメン」は、さらに50円アップの500円。どんなものか気になるところだが、立て続けにラーメンを2杯食べてきたのでおなかがいっぱいだ。260円の餃子とビールをいただくことに。  運ばれてきた餃子の皿には、もちろん「ちゆー」。
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 この「ちゆー」を発見する瞬間がたまらない。小ぶりながらパリッとした皮とプリッとした食感の中身に、絶妙な焼き加減を感じた。  気さくなお店の人に「ちゅー」の謎について尋ねると「うちはちゃんとしたチェーンとは違うから……」とのこと。「昔はたくさんお店があったんですか?」と聞くと、「そうですね……」と言葉を濁した。なんだか、触れてはいけない何かがありそうな雰囲気だった。  帰宅後あらためて調べてみると、鍵を握る富山にも「ちゅー」が存在することがわかった。富山県富山市月岡町にある「中華料理ちゅー」に電話で話を聞いてみることに。  忙しい中、店主が聞かせてくれたところによると、 ・富山の出身者が岡山で中華料理店を始めたのが「ちゅー」の起源。その後、縁故関係を持つ人たちがのれん分けの形で金沢と大阪にお店を出していった ・ちなみに金沢のお店はカタカナの「チュー」で、大阪はひらがなの「ちゅー」という違いがある ・のれん分けといっても、登録料などは一切ない。それぞれが独立したお店のため、メニューや価格もそれぞれ  とのこと。店主も以前は大阪にお店を出していたそうだが、40年前には大阪に30店舗近い「ちゅー」が存在したという。しかし、高齢を理由にお店を閉める方が多く、現在は数が減ってしまっているそうだ。  こうして「ちゅー」の謎がかなり明らかになった。筆者はにわか「ちゅーファン」だが、長い年月を耐え抜いて現存している各地の「ちゅー」を急いで食べ歩こうと決意した次第である。 (文=スズキナオ http://roujin.pico2culture.jp/

「半グレ老人」急増中!? ストーカー、売春、万引……超高齢化社会を生きる『老人たちの裏社会』

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『老人たちの裏社会』(宝島社)
 孔子は、『論語』において「七十にして心の欲する所に従いて矩を踰えず」、つまり「欲望に従って道徳から外れることがなくなった」と語っている。しかし、30にして立たず、40にして惑い続け、50にして天命のなんたるかを知らない現代社会。70を越えてもなお、道徳の規範を乱す高齢者は少なくない……。  『老人たちの裏社会』(宝島社)で、ジャーナリストの新郷由起が描く高齢者たちは、読者の予想をはるかに超えて道徳をはみ出してしまった者ばかり。4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎え、彼らは万引をし、売春をし、暴力を振るい、ストーカーになり……と、若者と変わりない犯罪行為や迷惑行為を行っているのだ。  青少年の犯罪という印象が強い万引だが、2013年には未成年者の検挙数1万7,000人に対して、65歳以上の高齢者はなんと2万8,000人あまり。実に、万引検挙者の3人に1人が老人という状況になっているのだ。その動機として、少ない年金では生活ができなくて思わず万引に手を染めてしまった……と、苦しい経済状況を語る高齢者も少なくない。しかし、その一方で、家庭での不満が鬱積し「生きている感じがする」と語る高齢女性や、「大した金額じゃなきゃ、見つかってもそれほど怒れないでしょ」とうそぶき、万引が見つかって問い詰められると「年寄りをいじめて何が楽しいんだ」と逆ギレし……など、「スリルを感じたい」と遊び半分で万引に手を染める若者以上に悪質な事例も多いのだ。  そして、そんな「元気な」高齢者たちは、恋愛やセックスに対しても貪欲。出会い系サイトやシニア専門の婚活パーティーで恋愛を求める老人は、伴侶に先立たれた寂しい生活を共に過ごすパートナーを探すのみならず、自らの性欲を満たすためにも積極的に異性を探している。そんな彼らの下心につけ込んで、年老いた女性たちは個人売春やデート商法、結婚詐欺などさまざまな手法でその預貯金を巻き上げていく。  また、デリヘル嬢やAV女優として活躍しながら、マニアックなニーズに応える高齢女性も少なくない。かつて、「性欲がない」と思われていた老人たちだが、そのあふれんばかりのバイタリティは、草食系と呼ばれる若者顔負け。62歳のデリヘル嬢が「自分がどれほど干からびていたか、どんなに飢えていたのかを思い知りました。いくつになっても女の部分が消えてなくなるわけじゃないんですね」と語る姿からは、生涯にわたって尽きることがない性欲という業の深さを思い知ることだろう。  これら、高齢者をめぐる問題の根底にあるのは、進歩した医療技術によって、かつてよりも格段に向上したシニアの体力と、リタイアした彼らが持て余す時間の大きさ。人生のタイムリミットを意識しながら、「やり残したこと」に対して焦りながら、性欲や物欲を引き金にして犯罪や迷惑行為に手を染めていくのだ。  社会は彼らを「高齢者」の枠に押し込めて接点を持とうとせず、「普通」の社会から遠ざけていく。そんな社会で子や孫などの親類とも疎遠になれば、孤独感や疎外感などの満たされない思いは募るばかりとなる。ストーカーとして、若い女性につきまとっていた男性は「あのときは情熱があって1日が充実していた」と、遠い目で述懐する。犯罪行為や反社会的行為は、彼らが見つけることができた唯一の生きがいとなってしまった……。  元気な老人が増えるのは、超高齢化社会を迎えた日本にとって明るい話であるはず。しかし、元気が余って犯罪に手を染めるような老人が増えるのは困りもの。そのためにも、本書が警告を発する「老人」のあり方について、もう一度考える必要があるのではないだろうか? (文=萩原雄太[かもめマシーン])

安倍首相“中の人”判明、フジ炎上、“ぽっちゃり女子”問題……Twitter事件簿

ヲタ系ITライターと日刊サイゾー新米編集者が、ここ最近、ネットで話題になったいろいろな出来事について語るコーナーです。
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■安倍首相のTwitterの中の人が判明! その正体とは…… ITライター・Dr.T(以下、Dr.T) 世間では官邸ドローンが話題の昨今だけど、それはさんざん地上波でも取り上げられているから置いておくとして。官邸つながりといえば、安倍首相のTwitterの中の人が判明したっていうネタが、いま盛り上がってるみたいだよ(http://togetter.com/li/814951)。 新米編集者・アキ(以下、アキ) 安倍首相のTwitterの中の人は、安倍首相じゃないんですか? Dr.T 本当にそう思ってたの!? アキちゃんはピュアだね~、真っ白い心だね~。 アキ ふざけないでください。Dr.Tが買ったばかりの、AppleWatchの耐水性テストを勝手にしちゃいますよ。 Dr.T やめてよ! ……えっと、安倍首相がTwitterやっているのは知っていると思うけど、あれって、そもそも本人がつぶやいているわけじゃないんだよね。 アキ そうなんですか? Dr.T 演説の内容だって、スピーチライターが考えるのが政治の世界だよ。アメリカでもどこでもそうだけど、一国の宰相の発言だからね。だから当然、安部首相のTwitterにも中の人がいるはずなんだけど……それが今回、ちょっとした事件で明らかになったんだ。該当のツイートはもう消されているから、まとめられたTogetterを見てほしいんだけど、4月30日に安部首相のアカウントで「ワシントンDCからサンフランシスコ行きの便に乗り込んだ。政府専用機より一足先に到着する予定。空港で総理を出迎える。昨晩はほとんど寝ていない。機内で爆睡する。」という内容がツイートされているんだよね。……山本一太議員の自撮り写真と共に……。 アキ えっ、ということはつまり……!? Dr.T 謎はすべて解けた! 安倍首相のTwitterの中の人は、山本一太議員だったんだよ! アキ そうだったんですか!? Dr.T ちなみに、この件に関してはすでに山本一太議員から説明がなされていて、それによると「総理のパーソナルアカウントのツイートは『総理自身の言葉』だ。本人がツイートする時間がなかなか取れないので、総理の要請でネット戦略アドバイザーの自分が代わりに総理の言葉を投稿している。総理にも直接、お詫びしたが、誤操作で混乱を招いたことを重ねてお詫びします。以後十分に気をつけます」とのことだよ(https://twitter.com/ichita_y/status/594018951979409408)。  ただ、山本一太議員だったんだってところはちょっと意外。てっきり秘書とか、専門のスタッフがいるんだとばかり思ってたから。 アキ 確かに。議員自らツイートしているんですね。 Dr.T まぁ、こういうことがあるのが、ある意味オープンで編集もできないネットというメディアの醍醐味なのかもね。 アキ キレイにまとめなくていいですから。 ■フジテレビのTwitterが炎上! 写真を引用したことを口止め
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Dr.T もう一丁、Twitterから。今度は、フジテレビのプチ炎上案件だよ! アキ 炎上来ましたね! Dr.T TVはこれまでにもネット絡みでいろいろやらかしているけど、今回もやっちゃったな~って感じ。発端は、新幹線が停電で止まってしまった件について、乗客が写真付きでツイートしていたことだよ。朝の情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)アカウントが、乗客の何人かに「写真を使わせてほしい」というお願いをしていたんだ。 アキ それ自体は、特に問題ないですよね。 Dr.T うん。ところが、使用許可を取った後、リプライで「また当番組から取材を受けた等の投稿は遠慮していただければと思います。よろしくお願いします。」と返していたんだ。これを見たユーザーから「何言ってんだ?」というツッコミが入りまくったんだよ(http://togetter.com/li/814384)。 アキ えっと、Twitterでのやりとりで、そんな投稿を? だってTwitterですよ? ほかの人に見られているわけじゃないですか。 Dr.T そうなんだよね……。そもそも、取材を受けたことを明かさないでほしい理由もよくわからないしね。取材源の秘匿とか、そういう事情なのかなぁ。 アキ そもそも、このお願いに強制力はないと思いますけどね。 Dr.T そうだね。きっとフジテレビ側にも何か事情があって、このリプライをせざるを得なかったんだろうけど、Twitterやネットの流儀に当てはめて考えるとツッコミが入るのは当然だよね。 アキ でも、炎上ってほどでもない気がしますね。 Dr.T そうだね。ただ、きちんと使用許可取りしているだけマシかもね。勝手に使っちゃうメディアは、TVに限らずまだまだ多いから。 アキ ネットユーザーにはTVを嫌っている人が多いから、余計に反発を買ったのかもしれませんね。 ■154cm、44kgのぽっちゃり女子というありえないイラストに総ツッコミ!
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Dr.T えー、最後もTwitterからです。 アキ 今回、ぜんぶTwitterがネタ元じゃないですか! Dr.T し、仕方ないじゃん……。やっぱりTwitterは使っている人が多いし、オープンなツールだから騒動も起きやすいんだよ。で、今回のは男性絵師が描いた女の子のイラストに、実際の女性から総ツッコミが入った件だね。元のツイートを見てもらうと、ちょっとむちむちした女の子と一緒に、154cm、44kgというプロフィールが添えられている(https://twitter.com/mama_hiro/status/591734787271892992)。 アキ どれどれ……ん? これで154cm、44kg……? 64kgの間違いじゃなくて? Dr.T ……って思うよね、女性なら。 アキ いやいやいや、これで44kgはありえないですよ! 154cm、44kgっていったら、相当細いですよ! あと、この体形だと、もっと顔に肉がついていると思います! Dr.T っていうツッコミが入りまくって、絵師の人も納得したみたい。とはいえ、どっちかっていうとほほえましい勘違いって感じの空気で、大騒動ってわけじゃなかったんだけどね。 アキ 男性の感覚だとそんなもんかもしれないけど、もうちょっと女性のリアル体重をわかってもらいたいですね。 Dr.T 男性は、アイドルとかアニメのアイドルとかの極端なプロフィールくらいしか知識がなかったりするからね……。僕も目の前に女性がいたとして、体重は当てられないし。ちなみにアキちゃんは何kg? アキ 記事になって載るのがわかってるのに、自分の体重を言うわけないじゃないですか! (構成=Dr.T)

マンガ界を震撼させた伝説のゴーストライター 『コミックマスターJ』とは?

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『コミックマスターJ』(少年画法社)
 みなさん、すでに忘れつつあるかもしれませんが、2014年はメディアを中心に世間の話題をさらった「偽ベートーベン問題」というのがありました。まさしく世間が「聞いてないよ!」と突っ込みたくなる一大事件に発展したことにより、「ゴーストライター」という今まであまり表立って語られることのなかったキーワードが注目されることとなり、流行語大賞にまでノミネートされました。最近では、ゴーストを務めた新垣隆さんがあらゆるメディアで引っ張りだこになっていますね。  それに影響されたかどうなのか分かりませんが、っていうかたぶん間違いなく影響されていると思いますが、文字通り「ゴーストライター」というドラマが最近になって放送されたりもしました。  ところで、マンガの世界でも「ゴーストライターはありまぁす!」ということで、マンガの世界のゴーストライターを描いた作品をご紹介しましょう。その名も『コミックマスターJ』(少年画法社)。漫画界を……いや世界を崩壊させてしまうほどの恐るべき実力を持つ、伝説の漫画アシスタントを描いた作品です。  おいおい、伝説の漫画家じゃなくてアシスタントのマンガかよ……と思った方もいるかもしれません。しかし、ナメてもらっては困ります。『コミックマスターJ』はただの漫画アシスタントにあらず、究極のスーパーアシスタントなのです。  なにしろ、依頼料は1回500万円。ブラックジャック並みの高額報酬ですが、奇跡のスピードとあらゆるペンタッチを有する技術でどんな締め切り寸前の修羅場も切り抜ける、プロ中のプロなのです。  例えば漫画家が急病で倒れたり、失踪したり、入稿直前の原稿が火事で焼けたりしてもコミックマスターJが救ってくれるのです。どんなマンガ家の画のタッチも本物そっくりに再現でき、ストーリー作成からネームまでも超スピードで完璧にこなす、まさしく漫画界究極のゴーストライターでもあるのです。  主人公の「J」は、サングラスに全身白ずくめという現代のベートーベンとは真逆のスタイルですが、実力は本物です。真夏でも決して脱ぐことのないコートの下には、すべての漫画道具がそろっています! これはすごい。職務質問されたら一発アウトなレベルです。  そして一度描き始めれば、ほかのアシスタントを寄せ付けないほどの超スピード。周りのアシスタントがドン引きするほどの迫力で、どんなに締め切り直前でも完璧に間に合わせてくれます。  画のタッチも完璧。専属アシスタントでも本物と見分けがつかないレベルなのです。完璧な仕事っぷりで、単なるアシスタントを超えたゴーストとしての役割を果たすJですが、ただ単に500万円という金さえ積めば依頼できるわけではありません。Jが依頼を受ける作品には、条件があるのです。  それは「魂のある作品」でなければ依頼は受けない、ということです。逆にJが認めた作品であれば、たとえ500万円が払えなくても、依頼を受けてもらえる時があります。この辺は、なんかブラックジャックっぽいですね。  なので、Jが作品を読んで「いい作品です!」と言ったら、ほぼ間違いなく依頼を受けてもらえます。ただし、油断はできません。魂のある作品でも、本当に漫画家先生が追い詰められて原稿を落としそうではない時、まだ余裕がありそうだとJに見抜かれた場合は……。 「身を削り自らの全てを賭け限界を超えても、なおその前に締め切りが立ちはだかるときに私は引き受ける」 などと言われて、断ってしまうこともあります。Jが単なる報酬目当ての金の亡者ではなく、真にマンガを愛するプロフェッショナルであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。  さて、そんなプロ中のプロであるコミックマスターJだからこそ、作品中で数々の名言を残しています。漫画界を震撼させるような、強烈な名ゼリフの数々をご紹介しましょう。 「漫画はつねにジャパニーズドリームでなければならない!」 「漫画大国日本で漫画を読めぬ奴は死ねっ」 「どんなに倫理に反していようが、漫画を守るためならどんな者にでもなる。鬼にも悪魔にでもな!」 「紙とペンしかない以上、自分を信じて描くしかない」 「夢であろうが現実でなかろうが、原稿を上げるのが先だ!」 「ギリギリだったな、命も原稿も」 「一家を養うための漫画など必要ないっ」 「逃げられなくなった漫画家達は闘うしかない、漫画という武器でな!」 「一流の漫画家ならば…原稿上げてから病気になれ!!!」  こんな感じで、行き詰まって弱気になった漫画家先生たちに、超厳しい気合を入れます。中にはどう考えても、物理的に無理なこと含まれてますが……。  もちろん、単なる漫画アシスタントが先生に向かってこんなこと言ったら大変なことになりますが、スーパーアシスタントJであれば許されるのです。なぜなら彼は……あらゆる漫画家を超越する存在だから。アシスタントなのに!  そんなに実力がある男がなぜアシスタントに甘んじているのか、自分の作品を出せばいいじゃないか! 皆さん当然そう思うことでしょう。そう、Jが自分の作品を世に出さない理由……それが、本作品の隠されたテーマでもあります。実は、Jが一度自分のマンガを描けば、その作品がすごすぎて世界が崩壊してしまうのです! J自身、それが分かっているから自分の作品を世に出せない……そんな苦悩と日々闘い続けているのです。  ちなみに作品の最終章では、Jが自作を世に出してしまった結果、本当に世界大戦が巻き起こり、崩壊してしまった後の世界が描かれています。それはもはや北斗の拳的な暴力が支配する世の中であり、マンガに関わる者を抹殺しようとするカルト組織が世の中を支配する、『20世紀少年』的世界でもありました。  そしてこの終末世界から再び平和な世界を取り戻すべく、漫画家たちが立ち上がる……そんな壮大なストーリーになっています。世界を崩壊させるのも、取り戻すのも、漫画家たちの役目。この世は、漫画家を中心に回っているのです。全然知りませんでしたね。  というわけで、今回は伝説のゴーストライターマンガ『コミックマスターJ』をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。作中では、ここでご紹介しきれないほどのマンガ名言の数々や、超リアルな漫画家の現場エピソードなどもお楽しみいただけます。とにかくゴーストライターを決して侮ってはいけないのです。ひとたびゴーストライターが本気を出したら、世界を滅ぼしてしまうこともあるかもしれません。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

【PR】仏教ブーム到来に備えろ!注目すべき仏教ロック!『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』

bouzu050102.jpg  現在、テレビ朝日で放映中の『お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺』。仏教をテーマにした番組がゴールデンに進出という、前代未聞の番組だ。  昨年から流行りだした、仏像フィギュアも含め、仏教関連のグッズは数多くあるが、最近、仏教に関連した音楽もじわじわとはやりつつある。  そこで今回、仏教ブーム直前! 「仏教音楽 ロック&ポップス」を紹介しよう。 bouzu050103.jpg  こちら東京四谷にある、いたって普通の坊主BAR。都内に複数存在するといわれる「坊主BAR」については、一度は耳にした事があるのではないだろうか。  ただ、こちらの坊主BAR、他とは少し変わっている。 bouzu050101.jpg  BARの従業員が、「坊主バンド」というグループ名で、バンド活動をおこなっているのだ。POPで聴きやすい音楽と、どこかコミカルだけど意味深な歌詞。そして曲の合間に繰り広げられる、コント調の掛け合い。聞けば聞く程にハマってしまう魅力的なバンドだ。  また面白い事に、昨年“牧師”同士で結成された「牧師ROCKS」というバンドともに、対バンライブも行っていた。BARとともに、現在定期的にライブ活動も行っている。「坊主バンド」 今後注目される事間違いないだろう。  詳しくは、下記画像をクリック!
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 次に紹介するのは、「般若心経」をテーマに歌ったバンド「東京純情倶楽部」。  彼らは、1960~80年代の洋楽ヒット曲の歌詞を、全て般若心経にあてはめて歌っている。それを彼らは「置換心経(ちかんしんぎょう)」と呼び、現在布教活動に励んでいる。 bouzu050104.jpg  曲のメロディに歌詞が上手いことハマっており、「般若心経」の歌詞に思わずふきだしてしまう。  そして、頭から歌詞が離れず、ふと口ずさんでしまうことがあるほど……とにかくユニークなバンド。  現在、ビートルズの「Ob-La Di,Ob-La Da」、The Knack 「 My Sharona」2曲の「置換心経」を配信中。曲を聴きたい方は下記画像をクリック nyorai.jpg tokzifwejfwe.jpg  日本の若者が敬遠しがちな、宗教関連。視点を少し変えてみてみると、それはいつのまにか、カルチャーにもなってしまっていた。宗教・仏教の入り口として、興味をもつのもいいかもしれない……。

【PR】YouTubeの“セクササイズ動画”がエッチすぎる……

sexa0424111.jpg  “セクササイズ”をご存知だろうか?  昨年アメリカで流行った、エッチの行為や動きを利用してダイエットするという方法で、現在、日本でもネットを中心に広がりつつあるのだが、実はYouTubeに大量のセクササイズ動画が落ちているのだ。  インストラクターが教えるハウツーものや、音楽に合わせてセクササイズを行う女性を撮影したものも含め、その全てがエロい……。  もちろん着衣のままセクササイズをレクチャーしていくのだが、むしろそれが余計に、エロさを際立たせているのかもしれない。  特に後背位のポーズなるものが、 sexa04244.jpg  好きな人は、もしかすると下手なAVよりも、興奮するのではないだろうか……。お暇な時に、YouTubeで検索をしてみてはいかがだろうか。 以下セクササイズ動画 (一部) ハウツー動画 https://www.youtube.com/watch?v=5tOXDssWw6Y トレーニング動画 https://www.youtube.com/watch?v=0HznKSe4PoU

看板業者に聞く「大阪名物の巨大立体看板、金かかってるランキング」

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 大阪・道頓堀の記念写真スポットというと、どこが思い浮かぶだろうか?  グリコの看板とか、食いだおれ人形とか……お店の看板的なものばっかりじゃないだろうか。  大阪は、看板がやたらと注目を集める街なのである。「もっと! もっと!」と注目を集めたいがあまり、平面を飛び出したのが立体看板。  軒先から異様にせり出したその姿は、初めて目にする人に強烈なインパクトを与えることと思う。  先日、白昼の道頓堀をぼーっと歩いていた筆者。空を覆う看板の迫力にクラッときつつ「この看板、一体いくらぐらいかけて作られてるんだろう」という疑問が湧いてきた。  そういったことは、プロに相談するに限る! と思ってダメ元でお願いしてみたところ、大阪の代表的な立体看板をはじめ、全国各地の看板や立体物の製作を手掛ける「ポップ工芸」代表取締役・中村雅英さんにご協力いただけることになった。「ポップ工芸」の制作物には、新世界の「キン肉マン像」や、奈良の「せんとくん像」など有名プロジェクトも数多く、多彩で細かな表現とインパクトを合わせもった耐久性の高い作品を世に生み出している。  このたび中村さんには、道頓堀の立体看板の各作品についての解説をしていただいた。ランキングの基準にした推定額は、おおよその相場について伺った上で筆者が概算した、文字通り「推定」の金額。実際の価格は中間の業者さんがどれだけ入るか等で大きく変わってくるので、あくまで参考額として見ていただけたら幸いです。 第5位「大阪王将の餃子」(推定:120万円)
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「これはウチがやりました。観光客が足を止めて写真を撮っていく、人気の看板です。ウチは業界の中でもかなりリーズナブルなほうですから、相場だと200~300万円ぐらいになるかもしれないですね。平米数×20万円というのが、おおよその相場と考えるといいかもしれません。これは2m×5mぐらいの大きさです」 第4位「づぼらやのフグ」(推定:150万円)
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「これはテント地の看板なので、2~3年に1回は張り替えをする必要があるんですよ。看板によっては、メンテナンスの手間が大変なものがあります」 第3位「金龍ラーメンの龍」(推定:400万円)
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「これもウチがやっています。造形は細かいですが、実は、動物とか生き物はまだ簡単なんです。例えば、ボウリングのピンの形のほうが難しい。すべて人の手で造形していっているので、完全に左右対称にしなきゃいけないものは難しいんです」 第2位「ドンキ・ホーテのドンペンくんとえべっさん」(推定:1,000万円)
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「これはウチが主にやっているFRPという素材ではなく、“ウレタン吹き付け”でやっていますね。あまり飛び出させず、壁にくっつけるタイプだからできる手法です。大きさ的には、結構な金額になるんじゃないでしょうか」 第1位「かに道楽のカニ」(推定:2,000万円)
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「(このカニは手足が自動で動く仕掛けになっているが)動くものは、メンテナンスがとにかく大変なんです。作った会社が責任をもってメンテナンスする必要があるので、全国を対象に製作している弊社では物理的にも難しくて、こういった動きのあるものは今はやっていないですね。サイズも大きいし、相当お金がかかっていると思いますよ」  ちなみに、「元禄寿司」のニョキッと寿司を握る手が飛び出している看板
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 も「ポップ工芸」によるもので、依頼主は当初寿司のお皿をたくさん壁に並べようと思っていたらしい。しかし、「それではインパクトが弱い。道頓堀ならこれぐらいやらないと」と中村さんが提案してこの形になったのだという。この看板もまた、人気の記念写真スポットになっている。  中村さんいわく、「ビルの上の看板でも1,000万円ぐらいします。つまり、特に立体看板だから高いわけではないんです。どこまで飛び出していいかは地方によって規制があるのですが、立体看板は、平面の看板と同等かそれより低いコストでより強いインパクトを与えることができます」とのこと。細かい造形や彩色が可能な“FRP”にこだわる「ポップ工芸」は、業界内でも破格の低価格で製作を請け負っているので、自分の店舗に注目を集めたい方はぜひご相談を! (文=スズキナオ http://roujin.pico2culture.jp/<取材協力> 「株式会社 ポップ工芸」 <http://www.zoukeikanban.com/> 住所:大阪府八尾市高安町南6-2

平均年齢72歳のベテラン俳優陣が大暴れ!『龍三と七人の子分たち』

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(C)2015「龍三と七人の子分たち」製作委員会
 今週取り上げる最新映画は、日本のみならず世界から高く評価される2人の天才監督、北野武と押井守が放つ話題作2本。コメディと近未来SFアクション、作風は大きく異なるが、虚構の物語を通じて現代の日本のあり方を問いかける姿勢は共通している。  『龍三と七人の子分たち』(4月25日公開)は、北野武監督が脚本も手がけ、元ヤクザの高齢者たちが巻き起こす騒動をコミカルに描いた作品。70歳の龍三(藤竜也)はかつてヤクザの組長だったが、引退した現在は息子夫婦の家に身を寄せ、肩身の狭い思いで暮らしていた。ある日、オレオレ詐欺に引っかかった龍三は、詐欺や悪徳訪問販売で稼ぐ組織を成敗しようと、昔の仲間を呼び寄せて決起する。  北野組初参加の藤をはじめ、近藤正臣、中尾彬、小野寺昭ら主要キャスト8人のベテラン俳優陣は平均年齢72歳。任侠心こそ昔のままだが体は老い、世間ズレした「やんちゃジジイ」たちをユーモラスに演じた。露店の並ぶ狭い商店街を路線バスが暴走する迫力満点のシーンでも、実際にバスに乗り込み、楽しみながらロケに臨んだ様子が伝わってくる。オレオレ詐欺や食品偽装といった現代社会の問題も取り込みつつ、監督が描き続けてきたヤクザの義理人情と抗争を、喜劇のスタイルで再構築。バイオレンスを笑いで包む、今までにない北野映画となった。  『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』(5月1日公開)は、人気アニメ『機動警察パトレイバー』を実写化したドラマ『THE NEXT GENERATION パトレイバー』の長編劇場版。レイバーと呼ばれる人間型ロボットが普及した「もう一つの日本」で、お台場のレインボーブリッジが爆破される。この事件は、数日前に陸上自衛隊の演習場から強奪された戦闘ヘリコプター「グレイゴースト」を利用したテロと判明。最新鋭のステルス機能と強力な火器を搭載するグレイゴーストは、警察と公安の部隊、さらには自衛隊の戦闘ヘリをも圧倒する。いまや最後の砦となった警察用レイバーを擁する特車二課の隊員たちは、テロから首都を守るべく、グレイゴーストとの決戦に臨む。  監督・脚本は、同シリーズと四半世紀以上の付き合いになる押井守。漫画・アニメから派生した実写プロジェクトの目玉はなんと言っても、全高8メートルのリアル「パトレイバー」を制作し、実景の中に屹立させたことだろう。アクションシーンではCGモデルが描画されるが、実機とCGモデルの質感を統一し、重厚な存在感とスピーディーな躍動感を見事に両立させた。真野恵里菜、福士誠治ら若手キャストの中では、太田莉菜が軽快な身のこなしと目力で特に印象的。押井監督がこだわる世界観は、シリーズの過去作を未見の人には十分に理解できない部分もあるが、本作を入口に歴代の傑作をたどる楽しみ方もアリだろう。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『龍三と七人の子分たち』作品情報 <http://eiga.com/movie/81333/> 『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』作品情報 <http://eiga.com/movie/79683/>