不器用に生き抜く姿に心打たれる! 21世紀的群像劇『恋人たち』

koibitotachi04fri
(C)松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ
 今週取り上げる最新映画は、現代の日本を舞台に、殺し屋たちが暗躍する裏社会の抗争に主人公が巻き込まれるサスペンスと、人を愛するがゆえに挫折し傷つく人々を描く群像ドラマの2作品。ベストセラー小説を原作に人気俳優をそろえた前者と、ほぼ新人の俳優3人をメインに据えて当て書きした脚本の後者とで、構えは大きく異なるが、キャストの熱演と作り手の真摯な姿勢は互いに引けを取らない力作たちだ。 『グラスホッパー』(11月7日公開)は、伊坂幸太郎の小説を生田斗真主演で映画化したサスペンス娯楽大作。仕組まれた交通事故で婚約者を失った教師・鈴木(生田)は、復讐のため退職して、裏社会の組織に潜り込む。だが狙った相手は、車道沿いで背中を押して事故死を偽装する「押し屋」(吉岡秀隆)によって殺されてしまう。命じられて押し屋を追跡する鈴木だったが、復讐の意図がバレ、組織から追われる身に。その頃、相手を絶望させる眼力で自殺に追い込む「鯨」(浅野忠信)、若きナイフの使い手「蝉」(山田涼介)という2人の殺し屋も、組織を揺るがす壮絶な抗争に巻き込まれていく。  3人の殺し屋のキャラがよく立っていて、巻き込まれる普通の男・鈴木との対比も効果的。主軸は男たちの闘いだが、菜々緒が扮する組織の女幹部をはじめ、麻生久美子、波瑠、佐津川愛美ら旬の女優陣もそれぞれ適役でストーリーに絡む。監督は、『脳男』(13)に続き、生田と再びタッグを組んだ瀧本智行。登場人物が複雑に入り乱れる展開を、ハードかつスピーディーな演出で手際よくまとめた一方、伊坂小説独特のユーモアを抑えており、原作ファンの評価が分かれるポイントになりそう。とはいえ、原作の続編『マリア・ビートル』の映画化につなぐためにも、本作のヒットを大いに期待したい。 『恋人たち』(11月14日 テアトル新宿、テアトル梅田ほか全国ロードショー)は、『ぐるりのこと。』(08)の橋口亮輔監督が7年ぶりに手がけた長編新作の人間ドラマ。3年前の通り魔事件で妻を失い、裁判を起こすことを心の拠りどころにしながら、橋梁点検の会社で働くアツシ。冷めた仲の夫と姑との単調な暮らしの中、パート先で出会った男に心が揺れ動く瞳子。完璧主義のエリート弁護士だが、同性愛者として親友への想いを胸に秘めている四ノ宮。3人はもがき苦しみながらも、他者とのつながりを通し、かけがえのないものに気づいていく。  橋口監督がワークショップを通じてアマチュアに近い俳優たち3人を選出し、それぞれの個性に合わせて当て書きした。不器用でも必死に生きる姿と、それぞれの「恋人」を想う純粋な感情に、見る者もまた心を揺さぶられる。脇を固める光石研、安藤玉恵、リリー・フランキーらもいい味。日本社会のよどみを映すかのような暗く重いエピソードが続くが、穏やかな笑いと、苦悩の先に射す希望の光に救われる思いがする。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『グラスホッパー』作品情報 <http://eiga.com/movie/80609/> 『恋人たち』作品情報 <http://eiga.com/movie/81579/>

思わずセミやゴキブリも食べずにはいられなくなる! 意外と真面目でシビアな「昆虫食の世界」

konchushoku01.jpg
内山さんオススメレシピ1「カミキリムシの幼虫のかまぼこ包み」
 どうすればより昆虫をおいしく食べられるか。味や食感、栄養をあらゆる角度から研究し、バッタ会、セミ会、若虫会など昆虫料理イベントを主催する内山昭一さんの本、『食の常識革命! 昆虫を食べてわかったこと』が刊行された。  本書の内容は、「おいしい昆虫ベスト10」「昆虫食あるある」「虫食い女子が昆虫食の魅力を語る」など、エンターテインメントに満ちているが、それだけではない。著者の内山さんは「都会に暮らす人たちは食料を自力で生み出す術を知りません。食料危機という非常時は、動物性タンパク質をどう摂るかを考える必要に迫られます。このとき検討される食材に昆虫が入るかどうかはとても重要です」という。  現代日本の食料問題に警鐘を鳴らす著者に、本書の狙いを聞いた。 ■FAOが食料問題を解決する手段として高く評価した昆虫食 ──内山さんはこれまで、昆虫食レシピ本、昆虫食の研究書などを上梓されていますが、『食の常識革命! 昆虫を食べてわかったこと』は、それらと比べると異彩を放っています。 内山 昆虫食には「捕る楽しみ」「料理する楽しみ」「食べる楽しみ」の三拍子が揃っています。その魅力を伝えたくて、これまで本を出してきましたが、昆虫食に興味がある人でないと手に取りにくかったかもしれません。しかし、2013年の5月13日以降、昆虫食が世に広まると確信したので、昆虫食と聞いて及び腰になる人にも、まずはその世界を覗いてみようと思ってもらえる本を出したいと考えていました。 ──2013年5月13日になにがあったのですか。 内山 その日、国連食糧農業機関(以下、FAO)が、今後予想される人口増加と地球温暖化にともなう食料問題を解決する手段として、昆虫食を高く評価する報告書を出したのです。そして、報告書が出た翌日の夕方、NHKの『ニュースウオッチ9』から取材があり、その夜の番組に放送されました。この出来事で、昆虫食の存在が世に広まると確信しました。実際、2013年5月13日以降、メディアからたくさん取材されるようになり、「昆虫は地球を救う」というタイトルとともに紹介されるようになりました。 ──たしかに本書には、昆虫料理研究家とは何者なのか、興味を喚起する話がたくさん出てきます。カラー写真で内山さんの虫部屋も掲載されていますね。 内山 本書で初めて公開する自宅2階の虫部屋には、定住している虫や四季折々やってくる虫などでいつもあふれかえっています。たとえば、虫の標本、食材を入れる冷凍庫、カイコ、ゴキブリ、カメムシなどが入った飼育ケース、天井から吊り下げている乾燥地蜂がぎっしり詰まったネット、スズメバチ成虫を漬けた焼酎。第1章では、昆虫料理研究家がどんな生活と研究をしているかだけでなく、家族に私の活動をどうやって理解してもらっているかも包み隠さず書きました(笑)。 ■まずい虫はごくわずか。おいしい虫は探せばもっといる ──虫部屋にいる虫は、ご自身で食べるために飼育しているのですか? 内山 はい。ですが、それだけではありません。FAOの報告書が発表されて以来、昆虫食イベントの回数が増え、メディアからの取材依頼も増えています。そうした際には当然ながら数点の昆虫料理を提供することになりますが、この要望に応えるため一定量の食材を常に用意しておかなければなりません。そのためにも飼育しています。普通に店で手に入る食材ではありませんから。 ──ゴキブリも飼育しているんですね。 内山 だいぶ以前のことですが、冬に雑誌「漫画実話ナックルズ」(ミリオン出版)からゴキブリ特集を組みたいという依頼がありました。「この季節に捕まえるのは難しいですよ」と答えると、「では、こちらで用意します」という返答でした。そして取材の当日、なんと連れてきたマダガスカルゴキブリが百匹あまり! 私もさすがに茫然自失。とりあえず取材に参加した仲間数人で食べきれそうな五十匹を調理し、残った五十匹を持ち帰り飼育することにしました。それが、いま虫部屋に同居しているマダガスカルゴキブリたちの先祖です。
konchushoku02.jpg
内山さんオススメレシピ2「セミの親子揚げ」
■もっともおいしかった虫はカミキリムシの幼虫 ──本書からは、昆虫食と聞いて及び腰になる人に興味をもってもらおうという意気込みが伝わります。 内山 第2章の、おいしい昆虫ベスト10で、私が食べた虫の中でも特においしかったものをランキング形式で紹介しました。私はこれまで130種類以上の昆虫を食べてきました。その経験から言えることですが、「これはまずくてとても食べられない!」という虫はほんのわずかにすぎません。たいていは普通の虫の味です。 ──普通の虫の味ってどんな味ですか? 内山 「ほんのり甘くて何となく植物系の味」といえば伝わるでしょうか。たとえば、私たちの主食と同じ米を食べるイナゴを焼いて食べてみてください。昆虫のほとんどは焼いた香ばしいイナゴの風味に似ています。もちろん私が食べていないだけで、ほかにもおいしい虫がたくさんいるに違いありません。実は昨年の夏、初めてスズムシを食べたのですが、コオロギよりずっと濃厚な旨味があることを知ったばかりです。 ──ちなみに、内山さんがおいしいと思う昆虫の第1位を教えていただけますか。 内山 カミキリムシの幼虫です。日本に生息する昆虫の中で最高のおいしさといえるでしょう。テッポウムシ、ゴトウムシ、トッコムシなどさまざまな愛称で親しまれてきたことが、おいしさを物語っています。カミキリムシの幼虫のおいしさは「マグロのトロ」の味にたとえられます。トロリとした脂肪の甘味が特徴です。いっぽうマグロの背側を赤身といいますが、カミキリムシの場合は成虫の胸肉がそれに似ています。よく発達した筋肉の旨味が味わえます。幼虫を好む人が圧倒的に多いのですが、なかにはあっさりして旨味の濃い成虫が好きという人もいます。 ■木の上のほうにいるセミはうまい。落ちたセミはまずい ──昆虫を食べたことがない人でも、おいしいセミの見分け方など、いざというとき役に立つ情報が満載です。 内山 第3章の「昆虫食あるある」で、みなさんに伝えたい昆虫食の情報を盛り込みました。私の経験上ですが、「木の上のほうにいるセミはうまい。落ちたセミはまずい」は間違いありません。 ──その根拠はなんでしょうか。 内山 若いセミほどタンパク質や脂肪が充実しておいしくいただくことができます。そんな羽化したばかりの元気なセミは、木の上のほうにいることが多い。鳥などの天敵に見つかりにくいからでしょう。それに対し、交尾を終え生殖の役目を終えたセミは、身を守るセンサーが鈍くなり、目につく木の下のほうにいることが多くなります。子供でも簡単に捕まる老いたセミはだいぶ味が落ちるように感じます。また、落ちて死んでいると思って触ると、急に鳴いて暴れるセミがいます。いわゆる「セミ爆弾」です。これはかなり弱って死期が近い状態なので、味も一段とまずくなります。セミに限らず小さな昆虫は死ぬと鮮度が急速に落ち、水分が失われ干からびてしまいます。でも昆虫は外骨格なので外観からはそれがよくわかりません。できるだけ竿の長い虫取り網を用意して、木の上のほうにいるおいしいセミを取ってください。 ■虫を食べる女性が増えている理由 ──第4章の「虫食い女子が昆虫食の魅力を語る」では、食の常識が粉々になる話が飛び交い驚きましたが、昆虫食にはまる女性が多いことも意外でした。 内山 昆虫食のイベントに男女で参加する場合、積極的なのはたいてい女性です。昆虫を食べるときの様子を見ればはっきりします。男性はかなり躊躇しますが、女性は調理が始まると一気に食材に見えるようでこだわりなく食べてくれます。女性には、「なんでも食べなきゃ生きていけない」という意識が根底にあるのではないでしょうか。だから飢餓に強いのは女性だと思います。昆虫食への好奇心も、そのあたりに由来するのではないでしょうか。一方、男性は食に対して保守的です。また、狩猟は男性のほうが得意ですが、飼育となると女性の能力が高い。飼うことに対してものすごく興味を持っているように見えます。世話焼き上手でもあるし。でも、そのあと食べるんですが。 ──最近の昆虫食イベントでは、子供連れのお母さんの参加が目立つとか。 内山 昆虫を食べる会を続けてきて感じることは、年々、昆虫を食べることに真剣な女性が増えてきているということです。なかにはお子さんをおんぶして参加されたお母さんもいらっしゃいました。各地で昆虫食イベントが開かれることも多くなり、親子で参加される集まりに呼ばれると、お母さんが率先して食べて子供に勧める光景をよく目にします。「虫を見る目が変わりました。子供たちも『食』で虫に親しんでくれるといいなと思いました」「貴重な体験でした。食糧難時代になっても大丈夫かも」などといったアンケートを読むと、昆虫食に本気なお母さんが多いのに驚きます。
konchushoku03.jpg
内山さんオススメレシピ3「むし寿司」
■不安な日本を生き延びるための昆虫食 ──エンタテインメント色が一転して、第五章「騙されないための昆虫食」では食の危機的状況に警鐘を鳴らしています。これはどういう狙いでしょうか。 内山 第4章までは、昆虫食にかんする珍談奇談を盛り込んで、昆虫食に興味をもってもらおうとしました。しかしそれだけでは、昆虫食に興味はない、あえて食べる必要はないという方が本書を手に取ることはないでしょう。そこで、FAOが提唱した食料問題を解決する手段としての昆虫食から始まって、不安な日本を生き延びる力となる昆虫食について、考えてみました。 ──不安な日本を生き延びる力となる昆虫食とは、具体的にはどういうことでしょうか。 内山 現在、火山噴火、地震、局地的大雨、猛暑など、かつてなかった全地球規模の気候変動がおこっています。私たちはいい知れぬ不安を抱きながら暮らしています。地球温暖化がこれら異常気象の誘因のひとつかもしれません。FAOがいう、人口増加と地球温暖化による地球規模の食料危機はこれからも対策が必要でしょう。しかし、それと同じくらい警戒しなくてはならないのは、日本の政情不安によって生じるかもしれない食料危機です。日本は1000兆円という想像もできない借金を抱えています。アベノミクスの恩恵は貪欲な新自由主義の巨人が食いつくし、多くの国民の生活は改善されず、高齢者の5世帯に一世帯は貧困とされ、将来を担う子供たちも6人に一人が貧困といわれています。日本の食料自給率はカロリーベースで39%と低く、主要国のなかで外国への食料依存度がもっとも高い国です。TPP(環太平洋経済連携協定)の施行によって、さらに外国への食料依存度が高まる可能性があります。そのような状況で、世界的な金融破綻がおこり、国債や株価が暴落したらどうなるでしょう。超インフレで食料を買えなくなる、または激しい円安となって食料輸入が激減したとき、多くの日本人は兵糧攻めにどれだけ耐えられるでしょうか。 ■都会に暮らす人は食料を自力で生み出す術を知らない ──本書では食料危機のリアリティを、内山さんは祖父との会話から説明しています。 内山 私が幼少の頃、農家には、農薬がさほど普及していませんでした。稲などまさしく今どきの有機栽培でした。したがって草は伸び放題でしたから、暑い盛りの草取りほど辛い作業はありません。暑さでめまいがしてフラフラすることもありました。今でいう熱中症なのでしょう。そんなとき、祖父のよく言っていた言葉を思い出しました。 「終戦直後は畦に草一本生えていなかった」  戦争など非常事態には、土地のある農家は有利です。食べ物が自給自足できる強みがあります。米や野菜は自前で収穫できますし、動物性タンパク質は川魚や昆虫で摂取することができます。ところが都会に暮らす人たちは食料を自力で生み出す術を知りません。戦中戦後の非常事態においては、地主に頼んで、せいぜい食べられそうな畦草を刈らせてもらって持って帰るぐらいだったでしょう。非常時は、平時以上に体調維持を心がけ、栄養のバランスにより注意を傾け、動物性タンパク質をどう摂るかを考える必要に迫られます。このとき検討される食材に昆虫が入るかどうかはとても重要です。 ──昆虫を食べるという行為は、嘘を見抜く精神につながると本書で述べています。どういうことでしょうか。 内山 戦後70年が過ぎた今ぐらい、日本人にとって未来が見通せない時代はないでしょう。「そこはかとない不安」を本能的に感じながら暮らしている人がほとんどではないでしょうか。ヒトの学名はホモサピエンス、つまり「知恵のある人」なのですが、どうも学名は買いかぶりのようです。私たちは歴史に学ばず、再び戦前の国家主義に戻ろうとする気配が感じられます。大戦の惨禍を経験している以上、私たちは「国家に騙されるのも罪なのだ」ということを肝に銘じておくべきでしょう。いまこそ騙されない覚悟が求められているのです。昆虫を食べるという行為は卑小なことに思われますが、実は国家と向き合い、ためらい、見つめなおし、その嘘を見抜く精神を養うことにつながります。なぜなら、これまで口にしたことのない昆虫を食べるというのはとても勇気のいることだからです。「昆虫は食べ物ではない」という間違った情報が社会を支配しています。こうした誤った社会通念を鵜呑みにせず、自らの五感を研ぎ澄まし、覚悟を決めて昆虫を食べてみると、意外に肉や魚と同じ普通の食べ物だということが納得できます。「備えあれば憂いなし」という言葉もあります。いまから昆虫食に慣れ親しんで、準備しておくことをお勧めします。 (構成=野口英明) 『昆虫を食べてわかったこと』発売記念イベント開催! 内山昭一(昆虫料理研究家)×カブトムシゆかり(タレント) 「かわいい昆虫がおいしいとは限らない!」 ・11月19日(木)19時半~  ・ジュンク堂書店 池袋本店 ・入場料1000円(1ドリンクつき)。4階喫茶コーナーにて ・要事前予約 電話 03-5956-6111(ジュンク堂池袋本店) ・詳細はコチラ ■さらにディープな世界を知りたい人は…… 「東京虫食いフェスティバル」 ・11月23日(月・祝)15時30分~ ・SHIBAURA HOUSE(東京都港区芝浦3-15-4) ・詳細はコチラ ●内山昭一(うちやま・しょういち) 1950年長野県生まれ。昆虫料理研究家。幼少から昆虫食に親しみ、99年より本格的に研究活動に入る。どうすれば昆虫をよりおいしく食べられるか、味や食感、栄養をはじめ、あらゆる角度から食材としての可能性を追究する。2013年5月、国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨する報告書を発表して以降、メディアから取材殺到。こうした気運を受け、代表を務める昆虫料理研究会の活動が大きく広がる。また、日本初の昆虫食を科学的に研究する食用昆虫科学研究会が14年にNPO法人の認可を受け、理事として啓蒙活動を続けている。 http://insectcuisine.jp/

“現役”ミスキャンパスたちがビキニ姿に! オジサンにはたまらない電子写真集が発売

canpasq1102
『キャンパスクイーンコレクション―あの大学の、気になるあの子たち―』(文藝春秋)
 “女子大生ブーム”は過去のものとなった感があるが、世のオジサンたちにとって、今でも“現役女子大生”は特別な存在だ。  その女子大生がビキニ姿を披露した電子写真集が発売されたというから、ヒジョーに気になるところだ。しかも、フツーの女子大生ではなく、「ミスキャンパスコンテスト」でグランプリ、ファイナリストに選ばれた美女揃いの面々なのだ。  10月29日、写真集『キャンパスクイーンコレクション―あの大学の、気になるあの子たち―』(文藝春秋)が電子書籍限定で発売された。  撮影に参加したのは、現役ミスキャンパス13人で、そのうちの3人が、ありがたいことにビキニ姿にチャレンジしているというから、たまらない。  写真集に収められているのは、「お茶の水女子大学ミスコンテスト2014」ファイナリスト・井上真理子さん、「成蹊大学ミスコンテスト2014」グランプリ/「Miss of Miss2015」アナトレ賞・岡田彩花さん、「慶應義塾大学ミスコンテスト2014」ファイナリスト・西村萌さん、「専修大学ミスコンテスト2014」ファイナリスト・三木茉莉さん、「帝京大学ミスコンテスト2014」準グランプリ・高尾美有さん、「埼玉大学ミスコンテスト2014」準グランプリ・清水みゆきさん、「獨協大学ミスコンテスト2014」準グランプリ・鈴木茉由さん、「横浜市立大学ミスコンテスト2014」グランプリ/「Miss of Miss2015」審査員特別賞・栗本苑さん、「中央大学ミスコンテスト2013」グランプリ・西澤由夏さん、「明治学院大学ミスコンテスト2014」ファイナリスト・平田梢子さん、「横浜国立大学ミスコンテスト2014」グランプリ・末岡志保美さん、「白百合大学ミスコンテスト2014」グランプリ・榊原莉奈さん、「千葉大学ミスコンテスト2014」グランプリ・谷元星奈さんの13人。  このうち、ビキニ姿を披露してくれたのは井上さん、岡田さん、高尾さんの3人。みんな、なかなかの巨乳で、“見応え”は十分。水着にはなっていないが、栗本さんの女子大生らしからぬ妖艶な色香もたまらない。  昨今、ミスキャンパスといえば、女子アナ、キャスター、タレントの登竜門ともいわれるようになった。この13人の中から、後に女子アナやキャスターになる者が出てもおかしくないだろう。そうなれば、この電子写真集は“お宝”になりそう。ビキニ姿にトライした3人には、グラビアやイメージDVDのオファーも殺到しそうだ。 (文=森田英雄)

世界的ファンタジーが装いも新たに登場!『PAN ネバーランド、夢のはじまり』

PAN-17394
(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC.
 今週取り上げる最新映画は、永遠の少年が活躍する有名なファンタジーの新たな実写作品と、登山家たちのエベレスト登頂を描く迫真のドラマ。いずれもハリウッド製の3D大作で、空間の広がりや高さを強調したスペクタクルとアクションを体感できる。 『PAN ネバーランド、夢のはじまり』(10月31日公開、2D/3D上映)は、アニメやミュージカルで広く知られる『ピーターパン』を題材に、新たなストーリーで描く実写ファンタジー。ロンドンの孤児院で暮らす少年ピーターは、ある日地下室で母からの手紙を見つける。母との再会を夢見るピーターだが、海賊・黒ひげの手下たちに拉致され、美しく不思議な国ネバーランドへ連れてこられる。若き日のフック船長や、勇壮な部族の王女タイガー・リリーと出会い、自らの出生の秘密を知ったピーターは、ネバーランドの危機に立ち向かうことを決意する。 『プライドと偏見』(2006)、『つぐない』(08)など、歴史ドラマを得意とするジョー・ライト監督が、3Dファンタジーに初挑戦。第2次大戦期のロンドンで空飛ぶ海賊船を英戦闘機が追う奇天烈なチェイスから、宇宙空間を超え天空に浮かぶネバーランドに至る旅、不思議の国で繰り広げられる冒険と戦いまで、空間の広がりを生かし、ダイナミックなアクションが展開するスペクタクルを活写した。ピーター役は、初のメジャー映画出演となるリーバイ・ミラー。悪役の黒ひげを嬉々として熱演するヒュー・ジャックマン、剣で闘う姿が凛々しくツンデレ要素もあるリリー役のルーニー・マーラら、ぜいたくなキャストも見どころだ。 『エベレスト 3D』(11月6日公開、2D/3D上映)は、世界最高峰エベレストの登頂に挑んだ登山隊の実話を基に3Dで描くサバイバルドラマ。1996年、登山ガイド会社を運営するロブが募ったエベレスト登頂ツアーに、ベテラン登山家やジャーナリストら8人が集まる。ベースキャンプで高地に体を順応させた後、いよいよ山頂へのアタックを開始。だが、道具の不備やメンバーの体調不良などが重なり、下山が大幅に遅れ、天候も急変する。  監督は『ハード・ラッシュ』(12)、『2ガンズ』(13)のバルタザール・コルマウクル。雪山でのリアルな撮影にこだわり、ロブ役のジェイソン・クラークほか、ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホールなどハリウッドの主役級スターたちとスタッフを引き連れ、4,800メートル超のカトマンズをはじめ極限の環境でロケを敢行した。そのかいあって、世界最高峰の山頂を目指す過酷な登山の体験を、3D映像で見事に再現。一般人にはできない冒険を疑似体験させてくれる点で、女性宇宙飛行士の孤独なサバイバルを描く『ゼロ・グラビティ』(13)と並ぶ、屈指の体感型3D映画となった。雄大な景観とド迫力のサバイバルを堪能するためにも、可能であればIMAXスクリーンでの観賞がオススメだ。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『PAN ネバーランド、夢のはじまり』作品情報 <http://eiga.com/movie/81622/> 『エベレスト 3D』作品情報 <http://eiga.com/movie/81189/>

日本一の観光都市・京都に広がる深い闇『京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域』

kyotyo1023
『京都の裏社会 山口組と王将射殺事件の聖域』(宝島社)
 11月に入ると、京都では紅葉の季節を迎える。  2014年には市内年間観光客数5,500万人を上回った、日本一の観光地・京都。しかし、そんな古都には、知られざる深い闇が広がっている。ジャーナリスト・一ノ宮美成氏による『京都の裏社会 山口組と王将社長射殺事件の聖域』(宝島社)は、そんな京都の裏側を描き出す一冊だ。  13年暮れ、山科区で起こった王将フードサービス社長・大東隆行氏の射殺事件は、いまだ犯人が捕まらないどころか、拳銃の発射音を聞いたという証言すらも得られず、捜査は難航を極めている。「餃子の王将」で全国的に知られる同社だが、一ノ宮氏の調査からは、ある不可解な人脈が浮かび上がってきた。  故・上杉佐一郎氏は、部落解放同盟委員長であり、暴力団ですらも恐れをなした人物。王将は、全国展開にあたって上杉氏の力を使い、300億円もの大金をメガバンクから引っ張ってきた。本書では、不動産ブローカーによる、こんな証言が引用されている。 「『王将』のバックは、なんといっても上杉佐一郎さんでしたよ。最盛期の上杉委員長の実力は絶大なもので、(税務申告の書類に)部落解放同盟のハンコがあれば税金フリーパスだったわけです。京都の財界人も、多かれ少なかれ世話になっていたんです」  王将の創業家である加藤一族と、上杉やその異母弟である昌也氏は、かねてから昵懇の関係だった。昌也氏は、王将子会社「キングランド」が投資した「福岡センチュリーゴルフクラブ」の経営者であり、王将ではこのゴルフクラブへの貸付金が回収できずに赤字に転落した過去を持っている。実直な人柄で知られる大東社長は、王将を取り巻く裏社会と手を切ろうとしてトラブルに巻き込まれた可能性が低くない。  さらに、別の側面からも王将の闇が見えてくる。創業者の長男・加藤潔氏の息子の3代目社長・貴司氏は、ウクライナ出身の女性と結婚し一児をもうけるも、妻と息子に対して激しいDVを繰り返すようになる。その後、貴司氏は息子を連れて海外へと逃亡し、7年を経た現在でもその消息はつかめていない。貴史氏は王将フードサービスの株式、約27万株を保有しており、配当金は毎年約2,000万円。現在でも、海外のどこかで逃亡生活を送っているといわれている。  また、世界遺産として知られる「醍醐寺」でも、トラブルが勃発している。  醍醐寺の境内に建立された「真如三昧耶(さんまや)堂」には、新興宗教団体・真如苑の開祖である伊藤真乗氏と二代目・伊藤真聰苑主の胸像が並べられている。さらに、醍醐寺開祖・聖宝理源大師1,100年御遠忌の中日法要の主催は真如苑が務めており、醍醐派の有力者は「醍醐寺は完全に真如苑に乗っ取られた」と漏らしている。  真如苑開祖の伊藤真乗氏は醍醐派で得度したものの、1,100年の歴史を誇る醍醐寺と新興宗教である真如苑との蜜月関係は不可解と言わざるを得ない。一ノ宮氏が調べを進めていくと、そこにはカネにまつわる疑惑が見え隠れする。1987年には、真如苑から醍醐寺に渡った1億円とも1億4,000万円ともいわれる寄付金が行方知れずとなっているほか、08年にも落雷によって消失した上醍醐・准胝(じゅんてい)堂の再建のために4億円が真如苑から醍醐寺に寄進されたという話が持ち上がる。醍醐寺側は、ようやく翌々年になってその一部である1億円の寄付を認めることとなったが、醍醐寺の不透明な経理は信者でもさっぱり全容がつかめないという。  さらに、醍醐寺にすり寄る新興宗教は真如苑にとどまらない。「ゆず」の北川悠仁の母・北川慈敬氏が教祖を勤める新興宗教「かむながらのみち」も醍醐寺に深く食い込んでおり、慈敬氏は醍醐寺仲田順和管長の就任式に参列。また、500万円の寄進を行っている。さらに、醍醐寺・仲田管長は北川悠仁と元フジテレビアナウンサー・高島彩の結婚式にも参列している。  このほかにも、本書ではエムケイタクシーと民族系信組の関係、東本願寺の内紛、そしてパチンコ企業の「マルハン」を支える京都大学人脈など、古都を舞台にさまざまに暗躍する金と闇勢力が描かれている。この秋、京都に足を運ぶならば、美しい景色の裏側に広がる「京都の闇」にも目を向けてみるべきだろう。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

連載終了は権利トラブルだった……集英社・鳥嶋和彦氏の異動で『SLAM DUNK』復活へ!?

slamdunk
『SLAM DUNK 31巻』(井上雄彦/集英社)
 漫画家の鳥山明氏を発掘、育成したことで知られる、集英社の鳥嶋和彦氏が今年8月に同社の専務取締役を退任し、11月より子会社である白泉社代表取締役に就任することになった。 「編集者時代の鳥嶋氏は鳥山明氏、桂正和氏の2人を手がけたことで有名です。とりわけ、鳥山作品の『Dr.スランプ』では、鳥嶋氏をモデルにした悪役キャラクター『Dr.マシリト』として登場し、読者にも知られる存在だった。その一方で、意に沿わない内容であれば原稿を容赦なくボツにする鬼の編集者としての一面も持ち、口癖の『ボツ!』は鳥山氏の作中でたびたび登場し、鳥嶋氏本人の代名詞となっています」(出版関係者)  その鳥嶋氏が異動になったことで、ある不朽の名作に復活の可能性が出てきたと、集英社関係者が声を潜める。 「90年代に一世を風靡し、国内で単行本1億2,000万部を売り上げたバスケットボール漫画の金字塔『SLAM DUNK』の続編の芽が出てきました。本編では、主人公が所属する湘北高校が全国大会2回戦で敗退していますが、実は当初はもっと勝ち進む予定だったんです。というのも、連載中に作者の井上雄彦氏の関係者と編集部の間で、ゲームなどの版権に関するトラブルが発生。それがこじれた結果、集英社幹部である鳥嶋氏の『だったら、もう連載をやめてしまえ』という鶴の一声で、終了が決定したといういきさつがあった。以降、井上氏は『週刊少年ジャンプ』では描かなくなっていますが、因縁の鳥嶋氏が集英社からいなくなったことで、続編の復活が期待できる環境になったといえます」(同)  もしも“スラダン”が復活となれば、ジャンプが再び黄金時代を迎えることは間違いないだろう。

世界的ホラーの旗手による原点回帰的作品が公開!『ヴィジット』

thevisit02
(c) Universal Pictures
 今週取り上げる最新映画は、どんでん返しの傑作スリラーを連発して名を馳せたシャマラン監督の原点回帰作と、中村ゆりのやさぐれた色気が印象的なコメディードラマ。シリアスなのに随所で笑えたり、救いがなさそうでポジティブな感動があったりと、ギャップを生かした演出も見どころの2作品だ。 『ヴィジット』(10月23日公開)は、『シックス・センス』(1999)のM・ナイト・シャマラン監督が自身の原点である、謎と恐怖で観客を引き込むスリラーのジャンルに回帰した作品。15歳の姉ベッカと13歳の弟タイラーは、ペンシルバニア州の人里離れた祖父母の家を訪れ、一週間滞在することになる。優しい祖父、手製の菓子をふるまう祖母から、夜9時半以降は部屋から絶対に出ないよう約束させられた2人だが、深夜に家中に響きわたる異様な音が気になり、部屋のドアを開けてしまう。  シャマラン監督は、『パラノーマル・アクティビティ』(07)などの人気ホラー作品を手がけるプロデューサーのジェイソン・ブラムと初タッグを組み、一人称主観(POV)形式を応用して姉弟が持つ2台のカメラによる映像で全シーンを構成。2人の眼前で起きる出来事を、観客にリアルな体験として伝える手法が奏功している。しっかり者の姉を演じるオリビア・デヨングもいいが、エド・オクセンボールド扮するおませな弟のキャラが最高。自作のラップや、ののしり言葉の代わりに女性歌手の名前を叫ぶギャグで笑いを誘い、重苦しさや緊張感をほどよく緩和してくれる。グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』を思わせる設定も、シャマラン流の仕掛けのひとつ。果たして結末はどうなるのか、周囲やネットからネタバレされる前にぜひ劇場で驚嘆していただきたい。 『ディアーディアー』(10月24日公開)は、黒沢清、石井裕也ら名監督のもとで助監督を務めてきた菊地健雄の初監督作となるコメディードラマ。山あいの町で育った3兄妹は、幼い頃に伝説の鹿を目撃して一躍時の人となるが、やがて虚言だとみなされ、信用を失う。それから25年後、家業を継ぎ借金苦の兄・冨士夫(桐生コウジ)、精神を病み虚言癖の義夫(斉藤陽一郎)、駆け落ちの果てに酒浸りの妹・顕子(中村ゆり)は、父の危篤をきっかけに再会する。  少しずつ壊れているのにどこか憎めない3兄妹を、菊地監督と過去の現場で縁のあった3人の俳優がそれぞれ絶妙に演じた。特に中村が醸し出す色気が哀しくも美しく、彼女の新たな代表作といえる出来。松本若菜、柳憂怜らが脇を固め、染谷将太、菊地凛子も友情出演している。菊地監督の故郷、栃木県足利市でロケを敢行。地方の閉塞(へいそく)感と屈託を示唆するスタンダードサイズ(4対3)の画面からはみ出すほどに、抑圧された思いが爆発して熱量を放つ終盤の長回しの葬儀シーンが圧巻だ。“今年最高の掘り出し物”として自信を持ってオススメできる1本で、今のところ限られている上映館も、今後増えていくことを期待したい。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ヴィジット』作品情報 <http://eiga.com/movie/82414/> 『ディアーディアー』作品情報 <http://eiga.com/movie/81650/>

元祖“出会い系”のいかがわしき世界……伝説のスケベマンガ『テレクラの秘密』

terekura1021.jpg
『テレクラの秘密』(成田アキラ/スケール)
 みなさんは「テレクラ」って、知ってますか? いまやすっかり死語同然になってしまいましたが、1980年代から1990年代にかけて、テレフォンクラブ略して「テレクラ」というお店が繁華街にはたくさんありました。今聞いても、いかがわしくあやしい、なんともいえない響きがたまりません。 「テレクラ」は、いわゆる風俗の一業態。インターネットが普及するまで興隆していた出会い系システムです。基本的には狭い個室に電話とかティッシュが置いてあるだけで、男性がその個室でひたすら女性からかかってくる電話を待つというもの。電話で男女の会話が盛り上がり、交渉が成立すれば、電話を介したチョメチョメ(死語)やら、店外でのニャンニャン(これも死語)などに発展する可能性もあります。  そんな「テレクラ」の世界にどっぷりとハマり、人生をテレクラに捧げ、テレクラマンガという一大ジャンルを築き上げた伝説の漫画家がいます。その名も成田アキラ先生。そして、その成田先生が内外タイムスで連載していた日本初のテレクラマンガが、今回ご紹介する『テレクラの秘密』です。  成田先生こそ、まさしく「スケベマンガの帝王」と呼ぶにふさわしい存在です。この場合、エロマンガでもエッチマンガでもなく、「スケベマンガ」であるというところがポイント。なにしろ成田作品は、漂いまくるオヤジ臭に加え、淡々としたタッチがやけにリアルなギャグテイストになっているのです。やはりこれは、紛れもなく「スケベ」なのであります。 『テレクラの秘密』は、基本的に成田先生自身がテレクラに入店し、電話越しでひたすら女性客と会話。外で会う約束を取りつけられたら、待ち合わせからホテルに連れ込んでエッチするまでの一連のオトコとオンナの駆け引きや、その顛末を体験マンガにしています。  仕事でスケベできるなんて、うらやましい! と思うかもしれません。もちろん若くてかわいいOLや、美人な人妻が来れば超ラッキーですが、当然ながら、そんなにうまい話ばかりではありません。超デブスなオバサンや、性欲ありまくりのお婆ちゃん、手を出したら一発アウトの未成年や性病持ち、ヤクザの情婦に至るまで、あらゆるトラップだらけの中、テレクラで出会ったオンナはどんなにブサイクでもとりあえず口説いてラブホに連れ込もうとする成田先生のテレクラにかけるプロ根性は、ある種の悟りの境地に達しているといえます。 「ボクはこの数十年、かけっこで全力疾走をしたことがない。しかし、いい女とセックスする時は全力を尽くしてする。息切れし、心臓が破裂しそうになってもする。やっている時、これで死んでもいいような気になる。全くボクはどうしようもないスケベだ」 「愛のあるセックスでは決してない。原始的で粗暴で、けもののようなセックス、格闘技セックスなのだ」 「ボクにはヘンなクセがあって、女性が歓んでくれればくたばるまでやってやろーじゃないかという気持ちになる。こうなると、もう耐久レースの観を呈してくる。すでに肉体的快感はなく、頭はモウロウとして、ただ惰性的、自虐的持続があるのみ」  作品中、こんな数々の名言まで残しています。まさに、道を極めた者のみが語ることのできるテレクラ名言。  作品終盤では、テレクラの全国行脚を敢行。北海道、盛岡、仙台、新潟、松本、京都、福岡、鹿児島、沖縄など各地のテレクラに赴いては、現地のオンナとエッチすることに命を懸けます。例えば沖縄では、男勝りのすごいパワーでカニバサミを仕掛け、身動き取れない状態でエッチするオンナが登場。 「これが沖縄の女だ、これがー。来たかいがあった!」 などと、エッチしながら感無量の表情の成田先生。いや、沖縄の女の人が、みんなこんなじゃないと思うんですけど……。  そんなわけで『テレクラの秘密』は、単なるドスケベマンガだと思ったら大違い。最後まで読むと、成田先生のストイックなまでにテレクラ道を追求する姿に感動すら覚える作品だったのでした。まあ結局、ドスケベマンガであることに変わりはないんですが。  成田先生は漫画家でありながら、自らのホームページを「漫画家成田アキラコミュニティーサイト出会い情報館」(http://www.akiragirl.com/top.html)と銘打ち、オトコとオンナの出会いをプロデュースする伝道師としても活躍。さらに、御歳70を迎える現在でも、ブログをガンガン更新されています。しかも「週刊アサヒ芸能」(徳間書店)で、『成田アキラの性感マン遊 女体の旅GTR』などという、むしろ若い時よりも絶倫じゃねーか、というようなタイトルの連載で活躍されております。いやはや、スゴいです。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

巨大おっぱいパネルに、おっぱいポエム……白熱する作家たちの「おっぱい愛」とは

PA101902
 女性のおっぱい写真撮影をライフワークとしている、作家にして写真家・伴田良輔。彼がこれまでに撮影してきたおっぱい写真に、詩人・谷川俊太郎が35編の“おっぱいポエム”を添えた、おしゃれでエッチな共著『mamma まんま』(徳間書店)が発売されたのは、2011年のことだ。  センセーショナルな発売から4年の時を経て、今もなお大型特装版の発行が行われる本書だが、15日には、東京駅前のビル・KITTE内の書店「マルノウチリーディングスタイルカフェ」にて、本書をモチーフとした谷川、伴田両氏によるトークセッション&サイン会が開催された。  オーガニックな雰囲気漂うおしゃれな店内には、およそ1メートル四方のおっぱいパネルが鎮座。その前で、2人の表現者たちは、高らかに“おっぱい愛”を語り明かした。  伴田氏の、おっぱい写真撮影に対する熱いトークで幕を開けたセッション。  対する谷川氏は、「おっぱいを選ぶ基準は?」「何歳から何歳までのおっぱいを撮影したのか?」「(ニューハーフの)人工的なおっぱいは撮ったことがあるか?」など、好奇心旺盛に質問を投げかけるのみならず、「自分の叔母のおっぱいが母親のおっぱいよりもきれいだったので、密かに劣等感を抱いていた」「けっこう大きくなるまで母親のおっぱいを触っていた」と、谷川氏自身のおっぱいへの思い出も開陳。いきなり白熱のおっぱいトークが展開される。  イベント中盤に入ると、谷川氏による『mamma まんま』所載の詩の朗読が行われた。ここでは、会場のスクリーンに、でかでかとおっぱい写真も投影される。限界まで接写され、引き伸ばされたおっぱい写真からは、不思議と性的な要素は感じられず、むしろ造形美を感じてしまう。  そこで読み上げられる谷川氏の詩は、エロ要素あり、子ども目線あり、味や舌触りなどオーラルコミュニケーションを通じて得られるおっぱいの描写あり、そして戦場で死にゆく兵が幻想に見たおっぱいの風景あり……といった具合に、実に自由だ。
PA101901
 合間にも、2人のおっぱいに対するトークが繰り広げられるが、中でも「巨乳とか貧乳とかの言葉で、おっぱいをひとまとめにしたくない。できることなら一つ一つに呼び名を与えたい。自分は今まで一度も、女性におっぱいのサイズを尋ねたことがない。見たおっぱいを、そのまま受け止めたい」という伴田氏の言葉には、観客も大きくうなずいていた。  そしてイベント終盤は、おっぱい写真のスライドをバックに伴田氏お手製の打楽器で、両氏によるジャムセッションが行われた。ほのぼのとした音と、柔らかなおっぱいのコラボレーションが、イベントの締めくくりを飾った。  一見セクシャルなおっぱい。しかし、それを突き詰めていけばアートとなる。そして、そんなアートとして極限まで追求されたおっぱい写真を前に、おっぱいについて語り合う大人たち。彼らをマジメに見守る観客たち。  なんと滑稽な、そしてなんと平和な光景だろうか。  おっぱいの持つ包容力と優しさに包まれているような、気恥ずかしさと穏やかな空気漂うイベントであった。

キアヌ・リーブス演じる元殺し屋の壮絶なる復讐劇!『ジョン・ウィック』

eiga1016
Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (C) David Lee
 今週取り上げる最新映画は、キアヌ・リーブスの巧みなガンさばきが冴えるダークなアクションと、シャイリーン・ウッドリーが人類を解放すべく奮闘するSFシリーズの第2作。前者が現代の暗黒街を、後者が近未来の管理社会をそれぞれ丁寧に描き込み、主人公の戦いに説得力を持たせている(いずれも公開中)。 『ジョン・ウィック』(R15+)は、キアヌ・リーブス主演で元殺し屋の壮絶な復讐劇を描く本格アクション。引退したスゴ腕の殺し屋ジョン・ウィックは、死別した妻から贈られた小型犬と穏やかに暮らし、喪失感を徐々に癒やしていた。しかし、ロシアンマフィアのボスの息子が、ジョンの愛車を狙って自宅に押し入り、犬を殺してしまう。元殺し屋は封印していた闘争本能を解き放ち、マフィア相手に復讐を繰り広げていく。  監督は、『マトリックス』(1999)でキアヌのスタントダブルを務め、これが初メガホンとなるチャド・スタエルスキ。銃撃と格闘技を組み合わせた新銃術「ガンフー」を開発して、ジョンが流れるような動きで次々に敵を撃ち、接近戦で殴り倒すアクションをスタイリッシュに演出した。殺し屋たちが集う中立地帯のホテルなど、雰囲気たっぷりに描写される裏稼業のコミュニティーも見どころ。全米1位の大ヒットを受けて続編の製作も決定しており、“キアヌ完全復活”を印象づける快作だ。 『ダイバージェントNEO』は、全米ベストセラーのヤングアダルト小説シリーズを、『きっと、星のせいじゃない。』(14)のシャイリーン・ウッドリー主演で映画化したSFアクションの続編。全人類が性格別に5つの共同体(勇敢、無欲、平和、高潔、博学)に分かれて暮らす近未来の世界で、独立した思考を持つ「異端者=ダイバージェント」のトリス(ウッドリー)は、「博学」の指導者ジェニーン(ケイト・ウィンスレット)の策略により逃亡の日々を送っていた。仲間たちと「平和」の村に身を潜めるが、追っ手が迫ったため都市部に移動し、反乱を目指す無派閥の集団と合流する。 『きっと、星のせいじゃない。』でウッドリーの恋人役を演じたアンセル・エルゴート、『ファンタスティック・フォー』(公開中)のマイルズ・テラーら続投組のほか、無派閥のリーダー役でナオミ・ワッツが新たに参加。仲間が敵に寝返ったり、敵と思われた人物が味方だったりと、先の読めない展開に興味をそそられる。後半でトリスが挑む仮想空間でのシミュレーションテストは、視覚効果を駆使した超現実的な世界のビジュアルが圧巻だ。米ヤングアダルト小説原作のSF映画シリーズとしては、やはり2作目の『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』(10月23日公開)、4作目にして完結編の『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』(11月20日公開)が相次いで封切られるこの秋、それぞれの世界観とキャラの魅力、アクションの創意工夫を見比べるのも一興だろう。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ジョン・ウィック』作品情報 <http://eiga.com/movie/79911/> 『ダイバージェントNEO』作品情報 <http://eiga.com/movie/81930/>