主役はアニキか納豆か? 水木一郎が納豆づくしになっちゃうDVD『頑張れ!!  納父さん』

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アニキ、納父さん食っちゃってますよ!
 背広にネクタイを身にまとった納豆のキャラクター「納父さん」のDVD『頑張れ!!  納父さん』(TCエンタテインメント)が発売された。この納父さん、普段は冴えないサラリーマンだが、夢の中では地球を守るヒーローに変身するらしい。  だが、DVDのジャケットを見ると、主役のはずの納父さんの影は薄く、なぜか主題歌を歌う水木一郎が大々的にフィーチャーされている。  いざ再生してみると、アニメ主題歌っぽさ全開の「ヒーローはNever ねば Give Up!」(歌:水木一郎)に合わせ、納父さんが悪役と戦うロボットヒーローアニメさながらのオープニング映像が流れた。  本編への期待が高まる中、「チャレンジ! 納豆クッキングだZ!」という水木のシャウトとともに始まったのは、なぜか料理番組。もちろんアニメではなく、水木本人が出演する実写映像だ。ここでは、水木が居酒屋のシェフに教わりつつ、納豆を使ったレシピにチャレンジするようだ。納豆ピザ、納豆シューマイ、納豆ちらしなどを作る合間も、水木は「ネバネバだZ!」「発酵、発酵だZ!」と常時ハイテンション。一方、引きつり気味の表情で調子を合わせるシェフ。彼らのまるで噛み合ってないテンションが見どころだ。
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(上)冴えないサラリーマンの納父さん。
(下)夢の中でヒーローに変身した
納父さん。夢なので、理想の
スリム体型になっている。
 納豆クッキングのコーナーが終わると、「水木一郎 納豆大使任命式で熱唱!」「水木一郎チャリティーライブ in 石巻」とイベントでの模様が流れ始めた。「Z(ゼェエーット!)」のシャウトとともに"納豆大使任命式"に登場した水木。"納豆大使"に任命され、壇上で納豆愛をスピーチする水木。"ミス納豆"という謎のキャンギャルとともに納豆を混ぜる水木。石巻市の会場で歌う水木。  肝心の納父さんのアニメがまるっきり始まらないまま、ラストチャプターに入ってしまった。最後は、子どもたちが元気いっぱいに踊る「みんなでおどろう なっとうさんダンス」のコーナーだ。最後に子どものダンスコーナーを持ってくるあたり、納父さんのアニメを1話も収録しなかった失態を愛くるしさでごまかそうとしているのだろうか。そんな筆者のひねくれた邪推をよそに、子どもたちは、水木の歌「ヒーローはNever ねば Give Up!」に合わせて腕をグルグル回し、「粘りだZ!」と力いっぱい決めポーズ。いいね、君たちは無邪気で。  結局、納父さんのアニメらしいアニメはオープニングパートのみで、そこから先は水木一郎による各地での納豆絡みのイベント映像ばかりが詰め込まれていたこのDVD。納父さんは一体どこへ......?
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これはオープニングテーマ映像で一瞬だけ
流れる画像。右が、納父さんとイイ仲の
"イソフラガール"。その正体は納父さん
の娘。
 すっかり肩すかしを食らった気分で公式HPを調べてみると、どうやらこのDVD、全国納豆協同組合連合会公認ソング「ヒーローはNever ねば Give Up!」のアニメーションPVだったようだ。つまり、納父さんはおまけ。ただ、主人公の納父さんのほか、悪役やヒロインまで、いずれもしっかりキャラクター設定が決められているようで、設定によると、納父さんはイソフラ・フーズ株式会社の総務部部長。美人の妻と高校生の娘がいるが、家族とは会話がなく、特に娘には話しかけようとすると睨まれるほど毛嫌いされている。だが、納父さんがヒーロー化した夢の中では、なんと娘と恋仲に発展しているのだとか。  何その、アブない設定! こんなにいい設定がありながら、DVDにアニメが1話も収録されていないだなんて、キャラクター設定の持ちぐされだZ! (文=朝井麻由美)
頑張れ!!納父さん 発売元・販売元:TCエンタテインメント 価格:1,890(税込) amazon_associate_logo.jpg
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思わずドキっ!? 人気声優・能登麻美子が初エッセイで見せた意外な内面世界

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(c)能登麻美子/TOブックス
 『君に届け』の黒沼爽子や『地獄少女』の閻魔あいなど、儚げな美少女を演じさせたら右に出る者はいない。そんな史上最強のウィスパーボイスを持つ人気声優・能登麻美子。  地球環境をテーマにしたラジオ番組「地球NOTE」のMCを務め、オーガニックなサウンドとその歌声が優しくマッチする主題歌「青のキセキ」(ランティス)でアーティストとしてもデビューするなど、「声」と「言葉」を通じてさまざまな表現に挑む彼女が、自身初となるオフィシャル・フォトエッセイ『クオリア』をTOブックスより発行した。  今回は、沖縄と箱根で撮影された多数のフォトと、能登自身が直筆で書き下ろしたエッセイで、自身の全てをビビッドに描きだしたファン必見の一冊『クオリア』の世界を、彼女自身に解説してもらった。 ■心のおもむくままに綴った直筆エッセイ ──今回出版された『クオリア』は、能登さんの初の公式本になるわけですが、どういう経緯で今回の企画がスタートしたのでしょうか。 「もともと声優の雑誌や、保険会社のウェブサイトなどにコラムを書かせていただいていて、そのネタになるかなと思って日々感じることなどを書き留めていたんです。それを、たまたま見ていただく機会があって、そこから『面白そうだね』という声をかけていただいて、今回の企画につながったんです」 ──なるほど。『クオリア』の本文はすべて能登さんの手書きとなっていますが、これらのテキストは今回のために書き下ろされたのでしょうか。 「今回の本を出すことが決まってから書いたものもあれば、それ以前に誰に見せるでもなく、ばっと書きなぐったものもあったり。あとは全体の構成が見えてきてから、セクションごとに付け加えていった文章もあります。さまざまなシチュエーションで書きましたね」 ──その文章も、きれいで耳触りのいい言葉ばかりではなく、「醜い」「卑しい」といった強い言葉も出てきます。個人的には「儚い」とか「優しい」というようなイメージを能登さんの声や演じるキャラクターから感じることが多いのですが、生々しい手書きの文字で書かれたこのフレーズを目にした時、思わずドキッとしてしまいました。 「人は清濁を併せ持つ存在なので、汚い部分や醜い感情、卑しい感情も持っていると思うんです。だから、きれいなものもきれいじゃないものが隣り合う生々しさというものを表現したかったんです。どちらの感情も飾らずに、シンプルに書くよう努めました。もしかしたら読んでくださる方が、『この本をもう2度と開きたくない』と思うかもしれないという不安もあったんですが、それでもありのままを書くことのほうがいいと思ったんです」 ──今まで、ここまでリアルに能登さんの内面をさらすことはありましたか? 「あるとするなら、それがお芝居だと思います。今まで、いろんな役をアニメーションでやらせていただく中でものすごい負の感情を持っている役や、怨念めいている役との縁もあったのですが、役の感情と自分を結び付けて昇華させるのが『芝居』だと思っています。ただ、自分のリアルな言葉で感情を表現するという経験は初めてだったので、そういう意味ではまたお芝居とは違うのかな。書いている時は夢中だったので、書き終わるとぐったりとしていました(笑)」 ──怒りのセクションでは、文字にもすごく力がこもっていますね。 「そうですね。ひどい殴り書きですね(笑)。清書したものも中にはあるんですが、多少見にくくても、そのままでいってしまった部分もあります」 ──読んでいて面白かったのが、絵具で書かれた文字の色の濃淡がはっきりと見える点ですね。「ここで絵具を付け直したのかな?」とか「ここまで一気に書いたんだな」という風に能登さんの呼吸が感じられるような気がしました。 「本当ですか? うれしい! そういう部分もあえてそのままに、心の赴くままに、自然体でやれたらいいなと思っていたんです」 ■初めての経験をした箱根での撮影 ──写真と文章は互いに関連付けて撮影したり、書いたりしたのでしょうか。 「もともとは文章が先なんです。たくさんある文章の中からある程度絞り込んで、そこからセクションごとに分けて、この言葉にはこの写真かなと後から当てはめていきました」 ──撮影はどこでされたんですか? 01notomamiko.jpg 「緑が多い写真は沖縄ですね。沖縄の写真は、今やっているインターネットラジオ番組『地球NOTE』主題歌のシングルCD『青のキセキ』のジャケット撮影の際に撮ったものです。実は『クオリア』は『地球NOTE』との連動企画でもあるので」 ──なるほど。他にも街中や電車の中でのシチュエーションもありますね。 「そちらの舞台は箱根の強羅です。黒い衣装のところは旅館を貸していただいて撮ったんですよ。なるべく自然がいっぱいな沖縄の風景と被らないように。かつ日常性があって、ちょっと日本的な雰囲気があるところ。あとは秋が近い時期に撮ったので、赤や黄色が強いところというところで箱根になりました」 ──撮影時の思い出深いエピソードなどはありますか? 「旅館の中での写真は、お芝居のようにシチュエーションを決めて撮ったのですが、そういう撮影は初めてだったので印象深かったですね。『笑ってください』と言われることはあっても、『苦しそうな顔をください』とか『悲しそうにお願いします』と言われることはなかなかなかったので(笑)」 ──そういう点では、今まであまり見ることのできなかった能登さんの姿が見られそうな一冊ですよね。 「そうですね。人にはこういう部分もあるんだ。自分にもこういう部分があるかな、という風に読者のみなさんの心に引っかかるフックになればうれしいですね」 ──ちなみに能登さんご自身は写真を撮ったりするんですか? 「実は最後のページの写真だけは私が撮った写真なんです。最初は自分の撮った写真と自分の言葉で本を作る、という案もあったんですけど最終的にはこういう形に落ち着きました。今回、写真って本当に難しいんだなって痛感しました(笑)。昔、写真家さんの事務所でアルバイトをしていた時に壊れた一眼レフをもらって、よく写真を撮っていたんですが、このところはちょっと御無沙汰で......」 ──ある意味、言葉、歌、ラジオ、芝居、そして写真と、今まで能登さんが経験してきたことが、一つにつながった本がこの「クオリア」という風にもいえますよね。 「確かに。本当に不思議な縁ですよね」 ■次の目標は絵本? 能登麻美子の目指す次なる表現とは......? ──今回の『クオリア』もそうですが、ラジオ番組「地球NOTE」、シングル『青のキセキ』。あとは作詞家・松井五郎さんとのコラボで朗読CD『地球NOTE 時のしおり』をリリースされたりと、ここ最近の能登さんは声と言葉というものを通していろいろな表現に挑戦されているように感じます。 「そうかもしれません。もちろんベースは声のお仕事なんですけど、垣根を作らずに言葉や声というものを通した表現にかかわっていけたらいいなということは思っています」 02notomamiko.jpg ──自分自身の言葉で表現をするという行為は楽しいですか? 「苦しいけど楽しいです。私の普段のお仕事である誰かの言葉で表現するということと、自分自身の言葉で表現するということは、根っこは同じでもやっぱり違う作業だと思います。なので、今回の「クオリア」では生々しいというか、そのものを表わせたというか。そういうことをできたということが、最大の喜びです」 ──今後もそのようなお仕事をやっていきたいと思いますか? 「そうですね。今後も自分の中から出てくる言葉を表現するお仕事に携わる事ができたらいいなと思っています。それが文字で表すという形か自分でしゃべるという形かは分からないのですが、もっと自分の生身を使って表現していきたいです」 ──では、小説なんかどうですか? 「いや! 物語が本当に書けないんです! 挑戦したことがあるんですけど、うんともすんとも書けなくて! 本当に小説家ってすごいんだなと思いましたね。絵本くらいの文章の量ならいけるんじゃないかなと思うんですけど......(笑)」 ──個人的には、能登さんの文字のタッチで描かれた絵本も読んでみたいような気もします(笑)。 「本当ですか? じゃあがんばろう(笑)!」 ──それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。 「今回の本に収められた言葉なり色なり、写真なり、それらを見ることで、何か一つでも皆さんが感じて、喜んでいただけたらすごくうれしいです」 (取材・文=有田シュン) ●のと・まみこ 1980年石川県生まれ。声優、ナレーター。唯一無二ともいわれる「癒し声」を持つ声優として知られる。おっとりとした少女役を演じることが多い一方で、メインで少年役を演じることもあり、演技の幅は広い。また、CMのナレーションも数多くこなしている。
能登麻美子フォトエッセイ 「クオリア」 イベントも要チェック! amazon_associate_logo.jpg
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思わずドキっ!? 人気声優・能登麻美子が初エッセイで見せた意外な内面世界

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(c)能登麻美子/TOブックス
 『君に届け』の黒沼爽子や『地獄少女』の閻魔あいなど、儚げな美少女を演じさせたら右に出る者はいない。そんな史上最強のウィスパーボイスを持つ人気声優・能登麻美子。  地球環境をテーマにしたラジオ番組「地球NOTE」のMCを務め、オーガニックなサウンドとその歌声が優しくマッチする主題歌「青のキセキ」(ランティス)でアーティストとしてもデビューするなど、「声」と「言葉」を通じてさまざまな表現に挑む彼女が、自身初となるオフィシャル・フォトエッセイ『クオリア』をTOブックスより発行した。  今回は、沖縄と箱根で撮影された多数のフォトと、能登自身が直筆で書き下ろしたエッセイで、自身の全てをビビッドに描きだしたファン必見の一冊『クオリア』の世界を、彼女自身に解説してもらった。 ■心のおもむくままに綴った直筆エッセイ ──今回出版された『クオリア』は、能登さんの初の公式本になるわけですが、どういう経緯で今回の企画がスタートしたのでしょうか。 「もともと声優の雑誌や、保険会社のウェブサイトなどにコラムを書かせていただいていて、そのネタになるかなと思って日々感じることなどを書き留めていたんです。それを、たまたま見ていただく機会があって、そこから『面白そうだね』という声をかけていただいて、今回の企画につながったんです」 ──なるほど。『クオリア』の本文はすべて能登さんの手書きとなっていますが、これらのテキストは今回のために書き下ろされたのでしょうか。 「今回の本を出すことが決まってから書いたものもあれば、それ以前に誰に見せるでもなく、ばっと書きなぐったものもあったり。あとは全体の構成が見えてきてから、セクションごとに付け加えていった文章もあります。さまざまなシチュエーションで書きましたね」 ──その文章も、きれいで耳触りのいい言葉ばかりではなく、「醜い」「卑しい」といった強い言葉も出てきます。個人的には「儚い」とか「優しい」というようなイメージを能登さんの声や演じるキャラクターから感じることが多いのですが、生々しい手書きの文字で書かれたこのフレーズを目にした時、思わずドキッとしてしまいました。 「人は清濁を併せ持つ存在なので、汚い部分や醜い感情、卑しい感情も持っていると思うんです。だから、きれいなものもきれいじゃないものが隣り合う生々しさというものを表現したかったんです。どちらの感情も飾らずに、シンプルに書くよう努めました。もしかしたら読んでくださる方が、『この本をもう2度と開きたくない』と思うかもしれないという不安もあったんですが、それでもありのままを書くことのほうがいいと思ったんです」 ──今まで、ここまでリアルに能登さんの内面をさらすことはありましたか? 「あるとするなら、それがお芝居だと思います。今まで、いろんな役をアニメーションでやらせていただく中でものすごい負の感情を持っている役や、怨念めいている役との縁もあったのですが、役の感情と自分を結び付けて昇華させるのが『芝居』だと思っています。ただ、自分のリアルな言葉で感情を表現するという経験は初めてだったので、そういう意味ではまたお芝居とは違うのかな。書いている時は夢中だったので、書き終わるとぐったりとしていました(笑)」 ──怒りのセクションでは、文字にもすごく力がこもっていますね。 「そうですね。ひどい殴り書きですね(笑)。清書したものも中にはあるんですが、多少見にくくても、そのままでいってしまった部分もあります」 ──読んでいて面白かったのが、絵具で書かれた文字の色の濃淡がはっきりと見える点ですね。「ここで絵具を付け直したのかな?」とか「ここまで一気に書いたんだな」という風に能登さんの呼吸が感じられるような気がしました。 「本当ですか? うれしい! そういう部分もあえてそのままに、心の赴くままに、自然体でやれたらいいなと思っていたんです」 ■初めての経験をした箱根での撮影 ──写真と文章は互いに関連付けて撮影したり、書いたりしたのでしょうか。 「もともとは文章が先なんです。たくさんある文章の中からある程度絞り込んで、そこからセクションごとに分けて、この言葉にはこの写真かなと後から当てはめていきました」 ──撮影はどこでされたんですか? 01notomamiko.jpg 「緑が多い写真は沖縄ですね。沖縄の写真は、今やっているインターネットラジオ番組『地球NOTE』主題歌のシングルCD『青のキセキ』のジャケット撮影の際に撮ったものです。実は『クオリア』は『地球NOTE』との連動企画でもあるので」 ──なるほど。他にも街中や電車の中でのシチュエーションもありますね。 「そちらの舞台は箱根の強羅です。黒い衣装のところは旅館を貸していただいて撮ったんですよ。なるべく自然がいっぱいな沖縄の風景と被らないように。かつ日常性があって、ちょっと日本的な雰囲気があるところ。あとは秋が近い時期に撮ったので、赤や黄色が強いところというところで箱根になりました」 ──撮影時の思い出深いエピソードなどはありますか? 「旅館の中での写真は、お芝居のようにシチュエーションを決めて撮ったのですが、そういう撮影は初めてだったので印象深かったですね。『笑ってください』と言われることはあっても、『苦しそうな顔をください』とか『悲しそうにお願いします』と言われることはなかなかなかったので(笑)」 ──そういう点では、今まであまり見ることのできなかった能登さんの姿が見られそうな一冊ですよね。 「そうですね。人にはこういう部分もあるんだ。自分にもこういう部分があるかな、という風に読者のみなさんの心に引っかかるフックになればうれしいですね」 ──ちなみに能登さんご自身は写真を撮ったりするんですか? 「実は最後のページの写真だけは私が撮った写真なんです。最初は自分の撮った写真と自分の言葉で本を作る、という案もあったんですけど最終的にはこういう形に落ち着きました。今回、写真って本当に難しいんだなって痛感しました(笑)。昔、写真家さんの事務所でアルバイトをしていた時に壊れた一眼レフをもらって、よく写真を撮っていたんですが、このところはちょっと御無沙汰で......」 ──ある意味、言葉、歌、ラジオ、芝居、そして写真と、今まで能登さんが経験してきたことが、一つにつながった本がこの「クオリア」という風にもいえますよね。 「確かに。本当に不思議な縁ですよね」 ■次の目標は絵本? 能登麻美子の目指す次なる表現とは......? ──今回の『クオリア』もそうですが、ラジオ番組「地球NOTE」、シングル『青のキセキ』。あとは作詞家・松井五郎さんとのコラボで朗読CD『地球NOTE 時のしおり』をリリースされたりと、ここ最近の能登さんは声と言葉というものを通していろいろな表現に挑戦されているように感じます。 「そうかもしれません。もちろんベースは声のお仕事なんですけど、垣根を作らずに言葉や声というものを通した表現にかかわっていけたらいいなということは思っています」 02notomamiko.jpg ──自分自身の言葉で表現をするという行為は楽しいですか? 「苦しいけど楽しいです。私の普段のお仕事である誰かの言葉で表現するということと、自分自身の言葉で表現するということは、根っこは同じでもやっぱり違う作業だと思います。なので、今回の「クオリア」では生々しいというか、そのものを表わせたというか。そういうことをできたということが、最大の喜びです」 ──今後もそのようなお仕事をやっていきたいと思いますか? 「そうですね。今後も自分の中から出てくる言葉を表現するお仕事に携わる事ができたらいいなと思っています。それが文字で表すという形か自分でしゃべるという形かは分からないのですが、もっと自分の生身を使って表現していきたいです」 ──では、小説なんかどうですか? 「いや! 物語が本当に書けないんです! 挑戦したことがあるんですけど、うんともすんとも書けなくて! 本当に小説家ってすごいんだなと思いましたね。絵本くらいの文章の量ならいけるんじゃないかなと思うんですけど......(笑)」 ──個人的には、能登さんの文字のタッチで描かれた絵本も読んでみたいような気もします(笑)。 「本当ですか? じゃあがんばろう(笑)!」 ──それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。 「今回の本に収められた言葉なり色なり、写真なり、それらを見ることで、何か一つでも皆さんが感じて、喜んでいただけたらすごくうれしいです」 (取材・文=有田シュン) ●のと・まみこ 1980年石川県生まれ。声優、ナレーター。唯一無二ともいわれる「癒し声」を持つ声優として知られる。おっとりとした少女役を演じることが多い一方で、メインで少年役を演じることもあり、演技の幅は広い。また、CMのナレーションも数多くこなしている。
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思わずドキっ!? 人気声優・能登麻美子が初エッセイで見せた意外な内面世界

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 『君に届け』の黒沼爽子や『地獄少女』の閻魔あいなど、儚げな美少女を演じさせたら右に出る者はいない。そんな史上最強のウィスパーボイスを持つ人気声優・能登麻美子。  地球環境をテーマにしたラジオ番組「地球NOTE」のMCを務め、オーガニックなサウンドとその歌声が優しくマッチする主題歌「青のキセキ」(ランティス)でアーティストとしてもデビューするなど、「声」と「言葉」を通じてさまざまな表現に挑む彼女が、自身初となるオフィシャル・フォトエッセイ『クオリア』をTOブックスより発行した。  今回は、沖縄と箱根で撮影された多数のフォトと、能登自身が直筆で書き下ろしたエッセイで、自身の全てをビビッドに描きだしたファン必見の一冊『クオリア』の世界を、彼女自身に解説してもらった。 ■心のおもむくままに綴った直筆エッセイ ──今回出版された『クオリア』は、能登さんの初の公式本になるわけですが、どういう経緯で今回の企画がスタートしたのでしょうか。 「もともと声優の雑誌や、保険会社のウェブサイトなどにコラムを書かせていただいていて、そのネタになるかなと思って日々感じることなどを書き留めていたんです。それを、たまたま見ていただく機会があって、そこから『面白そうだね』という声をかけていただいて、今回の企画につながったんです」 ──なるほど。『クオリア』の本文はすべて能登さんの手書きとなっていますが、これらのテキストは今回のために書き下ろされたのでしょうか。 「今回の本を出すことが決まってから書いたものもあれば、それ以前に誰に見せるでもなく、ばっと書きなぐったものもあったり。あとは全体の構成が見えてきてから、セクションごとに付け加えていった文章もあります。さまざまなシチュエーションで書きましたね」 ──その文章も、きれいで耳触りのいい言葉ばかりではなく、「醜い」「卑しい」といった強い言葉も出てきます。個人的には「儚い」とか「優しい」というようなイメージを能登さんの声や演じるキャラクターから感じることが多いのですが、生々しい手書きの文字で書かれたこのフレーズを目にした時、思わずドキッとしてしまいました。 「人は清濁を併せ持つ存在なので、汚い部分や醜い感情、卑しい感情も持っていると思うんです。だから、きれいなものもきれいじゃないものが隣り合う生々しさというものを表現したかったんです。どちらの感情も飾らずに、シンプルに書くよう努めました。もしかしたら読んでくださる方が、『この本をもう2度と開きたくない』と思うかもしれないという不安もあったんですが、それでもありのままを書くことのほうがいいと思ったんです」 ──今まで、ここまでリアルに能登さんの内面をさらすことはありましたか? 「あるとするなら、それがお芝居だと思います。今まで、いろんな役をアニメーションでやらせていただく中でものすごい負の感情を持っている役や、怨念めいている役との縁もあったのですが、役の感情と自分を結び付けて昇華させるのが『芝居』だと思っています。ただ、自分のリアルな言葉で感情を表現するという経験は初めてだったので、そういう意味ではまたお芝居とは違うのかな。書いている時は夢中だったので、書き終わるとぐったりとしていました(笑)」 ──怒りのセクションでは、文字にもすごく力がこもっていますね。 「そうですね。ひどい殴り書きですね(笑)。清書したものも中にはあるんですが、多少見にくくても、そのままでいってしまった部分もあります」 ──読んでいて面白かったのが、絵具で書かれた文字の色の濃淡がはっきりと見える点ですね。「ここで絵具を付け直したのかな?」とか「ここまで一気に書いたんだな」という風に能登さんの呼吸が感じられるような気がしました。 「本当ですか? うれしい! そういう部分もあえてそのままに、心の赴くままに、自然体でやれたらいいなと思っていたんです」 ■初めての経験をした箱根での撮影 ──写真と文章は互いに関連付けて撮影したり、書いたりしたのでしょうか。 「もともとは文章が先なんです。たくさんある文章の中からある程度絞り込んで、そこからセクションごとに分けて、この言葉にはこの写真かなと後から当てはめていきました」 ──撮影はどこでされたんですか? 01notomamiko.jpg 「緑が多い写真は沖縄ですね。沖縄の写真は、今やっているインターネットラジオ番組『地球NOTE』主題歌のシングルCD『青のキセキ』のジャケット撮影の際に撮ったものです。実は『クオリア』は『地球NOTE』との連動企画でもあるので」 ──なるほど。他にも街中や電車の中でのシチュエーションもありますね。 「そちらの舞台は箱根の強羅です。黒い衣装のところは旅館を貸していただいて撮ったんですよ。なるべく自然がいっぱいな沖縄の風景と被らないように。かつ日常性があって、ちょっと日本的な雰囲気があるところ。あとは秋が近い時期に撮ったので、赤や黄色が強いところというところで箱根になりました」 ──撮影時の思い出深いエピソードなどはありますか? 「旅館の中での写真は、お芝居のようにシチュエーションを決めて撮ったのですが、そういう撮影は初めてだったので印象深かったですね。『笑ってください』と言われることはあっても、『苦しそうな顔をください』とか『悲しそうにお願いします』と言われることはなかなかなかったので(笑)」 ──そういう点では、今まであまり見ることのできなかった能登さんの姿が見られそうな一冊ですよね。 「そうですね。人にはこういう部分もあるんだ。自分にもこういう部分があるかな、という風に読者のみなさんの心に引っかかるフックになればうれしいですね」 ──ちなみに能登さんご自身は写真を撮ったりするんですか? 「実は最後のページの写真だけは私が撮った写真なんです。最初は自分の撮った写真と自分の言葉で本を作る、という案もあったんですけど最終的にはこういう形に落ち着きました。今回、写真って本当に難しいんだなって痛感しました(笑)。昔、写真家さんの事務所でアルバイトをしていた時に壊れた一眼レフをもらって、よく写真を撮っていたんですが、このところはちょっと御無沙汰で......」 ──ある意味、言葉、歌、ラジオ、芝居、そして写真と、今まで能登さんが経験してきたことが、一つにつながった本がこの「クオリア」という風にもいえますよね。 「確かに。本当に不思議な縁ですよね」 ■次の目標は絵本? 能登麻美子の目指す次なる表現とは......? ──今回の『クオリア』もそうですが、ラジオ番組「地球NOTE」、シングル『青のキセキ』。あとは作詞家・松井五郎さんとのコラボで朗読CD『地球NOTE 時のしおり』をリリースされたりと、ここ最近の能登さんは声と言葉というものを通していろいろな表現に挑戦されているように感じます。 「そうかもしれません。もちろんベースは声のお仕事なんですけど、垣根を作らずに言葉や声というものを通した表現にかかわっていけたらいいなということは思っています」 02notomamiko.jpg ──自分自身の言葉で表現をするという行為は楽しいですか? 「苦しいけど楽しいです。私の普段のお仕事である誰かの言葉で表現するということと、自分自身の言葉で表現するということは、根っこは同じでもやっぱり違う作業だと思います。なので、今回の「クオリア」では生々しいというか、そのものを表わせたというか。そういうことをできたということが、最大の喜びです」 ──今後もそのようなお仕事をやっていきたいと思いますか? 「そうですね。今後も自分の中から出てくる言葉を表現するお仕事に携わる事ができたらいいなと思っています。それが文字で表すという形か自分でしゃべるという形かは分からないのですが、もっと自分の生身を使って表現していきたいです」 ──では、小説なんかどうですか? 「いや! 物語が本当に書けないんです! 挑戦したことがあるんですけど、うんともすんとも書けなくて! 本当に小説家ってすごいんだなと思いましたね。絵本くらいの文章の量ならいけるんじゃないかなと思うんですけど......(笑)」 ──個人的には、能登さんの文字のタッチで描かれた絵本も読んでみたいような気もします(笑)。 「本当ですか? じゃあがんばろう(笑)!」 ──それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。 「今回の本に収められた言葉なり色なり、写真なり、それらを見ることで、何か一つでも皆さんが感じて、喜んでいただけたらすごくうれしいです」 (取材・文=有田シュン) ●のと・まみこ 1980年石川県生まれ。声優、ナレーター。唯一無二ともいわれる「癒し声」を持つ声優として知られる。おっとりとした少女役を演じることが多い一方で、メインで少年役を演じることもあり、演技の幅は広い。また、CMのナレーションも数多くこなしている。
能登麻美子フォトエッセイ 「クオリア」 イベントも要チェック! amazon_associate_logo.jpg
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(c)能登麻美子/TOブックス
 『君に届け』の黒沼爽子や『地獄少女』の閻魔あいなど、儚げな美少女を演じさせたら右に出る者はいない。そんな史上最強のウィスパーボイスを持つ人気声優・能登麻美子。  地球環境をテーマにしたラジオ番組「地球NOTE」のMCを務め、オーガニックなサウンドとその歌声が優しくマッチする主題歌「青のキセキ」(ランティス)でアーティストとしてもデビューするなど、「声」と「言葉」を通じてさまざまな表現に挑む彼女が、自身初となるオフィシャル・フォトエッセイ『クオリア』をTOブックスより発行した。  今回は、沖縄と箱根で撮影された多数のフォトと、能登自身が直筆で書き下ろしたエッセイで、自身の全てをビビッドに描きだしたファン必見の一冊『クオリア』の世界を、彼女自身に解説してもらった。 ■心のおもむくままに綴った直筆エッセイ ──今回出版された『クオリア』は、能登さんの初の公式本になるわけですが、どういう経緯で今回の企画がスタートしたのでしょうか。 「もともと声優の雑誌や、保険会社のウェブサイトなどにコラムを書かせていただいていて、そのネタになるかなと思って日々感じることなどを書き留めていたんです。それを、たまたま見ていただく機会があって、そこから『面白そうだね』という声をかけていただいて、今回の企画につながったんです」 ──なるほど。『クオリア』の本文はすべて能登さんの手書きとなっていますが、これらのテキストは今回のために書き下ろされたのでしょうか。 「今回の本を出すことが決まってから書いたものもあれば、それ以前に誰に見せるでもなく、ばっと書きなぐったものもあったり。あとは全体の構成が見えてきてから、セクションごとに付け加えていった文章もあります。さまざまなシチュエーションで書きましたね」 ──その文章も、きれいで耳触りのいい言葉ばかりではなく、「醜い」「卑しい」といった強い言葉も出てきます。個人的には「儚い」とか「優しい」というようなイメージを能登さんの声や演じるキャラクターから感じることが多いのですが、生々しい手書きの文字で書かれたこのフレーズを目にした時、思わずドキッとしてしまいました。 「人は清濁を併せ持つ存在なので、汚い部分や醜い感情、卑しい感情も持っていると思うんです。だから、きれいなものもきれいじゃないものが隣り合う生々しさというものを表現したかったんです。どちらの感情も飾らずに、シンプルに書くよう努めました。もしかしたら読んでくださる方が、『この本をもう2度と開きたくない』と思うかもしれないという不安もあったんですが、それでもありのままを書くことのほうがいいと思ったんです」 ──今まで、ここまでリアルに能登さんの内面をさらすことはありましたか? 「あるとするなら、それがお芝居だと思います。今まで、いろんな役をアニメーションでやらせていただく中でものすごい負の感情を持っている役や、怨念めいている役との縁もあったのですが、役の感情と自分を結び付けて昇華させるのが『芝居』だと思っています。ただ、自分のリアルな言葉で感情を表現するという経験は初めてだったので、そういう意味ではまたお芝居とは違うのかな。書いている時は夢中だったので、書き終わるとぐったりとしていました(笑)」 ──怒りのセクションでは、文字にもすごく力がこもっていますね。 「そうですね。ひどい殴り書きですね(笑)。清書したものも中にはあるんですが、多少見にくくても、そのままでいってしまった部分もあります」 ──読んでいて面白かったのが、絵具で書かれた文字の色の濃淡がはっきりと見える点ですね。「ここで絵具を付け直したのかな?」とか「ここまで一気に書いたんだな」という風に能登さんの呼吸が感じられるような気がしました。 「本当ですか? うれしい! そういう部分もあえてそのままに、心の赴くままに、自然体でやれたらいいなと思っていたんです」 ■初めての経験をした箱根での撮影 ──写真と文章は互いに関連付けて撮影したり、書いたりしたのでしょうか。 「もともとは文章が先なんです。たくさんある文章の中からある程度絞り込んで、そこからセクションごとに分けて、この言葉にはこの写真かなと後から当てはめていきました」 ──撮影はどこでされたんですか? 01notomamiko.jpg 「緑が多い写真は沖縄ですね。沖縄の写真は、今やっているインターネットラジオ番組『地球NOTE』主題歌のシングルCD『青のキセキ』のジャケット撮影の際に撮ったものです。実は『クオリア』は『地球NOTE』との連動企画でもあるので」 ──なるほど。他にも街中や電車の中でのシチュエーションもありますね。 「そちらの舞台は箱根の強羅です。黒い衣装のところは旅館を貸していただいて撮ったんですよ。なるべく自然がいっぱいな沖縄の風景と被らないように。かつ日常性があって、ちょっと日本的な雰囲気があるところ。あとは秋が近い時期に撮ったので、赤や黄色が強いところというところで箱根になりました」 ──撮影時の思い出深いエピソードなどはありますか? 「旅館の中での写真は、お芝居のようにシチュエーションを決めて撮ったのですが、そういう撮影は初めてだったので印象深かったですね。『笑ってください』と言われることはあっても、『苦しそうな顔をください』とか『悲しそうにお願いします』と言われることはなかなかなかったので(笑)」 ──そういう点では、今まであまり見ることのできなかった能登さんの姿が見られそうな一冊ですよね。 「そうですね。人にはこういう部分もあるんだ。自分にもこういう部分があるかな、という風に読者のみなさんの心に引っかかるフックになればうれしいですね」 ──ちなみに能登さんご自身は写真を撮ったりするんですか? 「実は最後のページの写真だけは私が撮った写真なんです。最初は自分の撮った写真と自分の言葉で本を作る、という案もあったんですけど最終的にはこういう形に落ち着きました。今回、写真って本当に難しいんだなって痛感しました(笑)。昔、写真家さんの事務所でアルバイトをしていた時に壊れた一眼レフをもらって、よく写真を撮っていたんですが、このところはちょっと御無沙汰で......」 ──ある意味、言葉、歌、ラジオ、芝居、そして写真と、今まで能登さんが経験してきたことが、一つにつながった本がこの「クオリア」という風にもいえますよね。 「確かに。本当に不思議な縁ですよね」 ■次の目標は絵本? 能登麻美子の目指す次なる表現とは......? ──今回の『クオリア』もそうですが、ラジオ番組「地球NOTE」、シングル『青のキセキ』。あとは作詞家・松井五郎さんとのコラボで朗読CD『地球NOTE 時のしおり』をリリースされたりと、ここ最近の能登さんは声と言葉というものを通していろいろな表現に挑戦されているように感じます。 「そうかもしれません。もちろんベースは声のお仕事なんですけど、垣根を作らずに言葉や声というものを通した表現にかかわっていけたらいいなということは思っています」 02notomamiko.jpg ──自分自身の言葉で表現をするという行為は楽しいですか? 「苦しいけど楽しいです。私の普段のお仕事である誰かの言葉で表現するということと、自分自身の言葉で表現するということは、根っこは同じでもやっぱり違う作業だと思います。なので、今回の「クオリア」では生々しいというか、そのものを表わせたというか。そういうことをできたということが、最大の喜びです」 ──今後もそのようなお仕事をやっていきたいと思いますか? 「そうですね。今後も自分の中から出てくる言葉を表現するお仕事に携わる事ができたらいいなと思っています。それが文字で表すという形か自分でしゃべるという形かは分からないのですが、もっと自分の生身を使って表現していきたいです」 ──では、小説なんかどうですか? 「いや! 物語が本当に書けないんです! 挑戦したことがあるんですけど、うんともすんとも書けなくて! 本当に小説家ってすごいんだなと思いましたね。絵本くらいの文章の量ならいけるんじゃないかなと思うんですけど......(笑)」 ──個人的には、能登さんの文字のタッチで描かれた絵本も読んでみたいような気もします(笑)。 「本当ですか? じゃあがんばろう(笑)!」 ──それでは最後に読者へのメッセージをお願いします。 「今回の本に収められた言葉なり色なり、写真なり、それらを見ることで、何か一つでも皆さんが感じて、喜んでいただけたらすごくうれしいです」 (取材・文=有田シュン) ●のと・まみこ 1980年石川県生まれ。声優、ナレーター。唯一無二ともいわれる「癒し声」を持つ声優として知られる。おっとりとした少女役を演じることが多い一方で、メインで少年役を演じることもあり、演技の幅は広い。また、CMのナレーションも数多くこなしている。
能登麻美子フォトエッセイ 「クオリア」 イベントも要チェック! amazon_associate_logo.jpg
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「誰が動画を消せるのか」ニコニコ動画"丸ごと1本アップ"を巡る権利問題の行方

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国内でも有数の有名サイトとなった「ニコニコ動画」だが......。
 インターネット上には「共有」の名のもとに各種のコンテンツをアップロードするサイトが多数存在する。動画を例に取れば、その代表は世界的にはYouTubeであり、日本ではニコニコ動画が相当する。  これらのサイトは一歩運営を間違うと「海賊版の巣」になりかねない。実際両サイトともに海賊版サイトとしか言いようのない時期があった。その後権利者の通報により削除するシステムを導入して、アニメ丸ごと一本アップロードなどといった違法性の高い動画は駆逐されるようになった。  ただ、完全に違法ファイルが一掃されたかと言うとそうでもなく、どちらのサイトにもまだかなりの著作権者に無断でアップロードされた動画が多数存在する。ニコニコ動画だけでも、その数は1,000本に迫るという勢いなのだ。  共有サイトは基本的に「権利者からの通報」によって違法動画の削除を決定する。第三者の通報には対応しない。というのは、第三者の場合当該のコンテンツが、正当な権利者によってアップロードされたものである可能性を否定できないからだ。  さらに、権利者の方にもいろいろある。簡単に説明すると、アニメや映画などのコンテンツの場合、それを商品として流通させるかどうかの権利は制作会社や配信会社などが持っている。実際に製作に関与した監督やアニメーターなどは、コンテンツが完成した時にそれらの権利を制作会社に譲渡するなどしているため、権利を喪失している。上で書いた「権利者からの通報」は通常制作会社や配信会社によってなされるもので、監督やアニメーターからされるものではない。  では、監督やアニメーターは完全な無権利かというとそうでもなく、著作者人格権というものを保持している。これには、未公開のコンテンツを公開するか否かを決める権利(公開権)、コンテンツに自分の名前をクレジットする(あるいは非表示にする)権利(氏名表示権)、コンテンツを勝手に改変されない権利(同一性保持権)、コンテンツの製作意図とあまりにかけ離れた使い方に異議を唱える権利(名誉声望保持権)などが含まれる。ただ実際に、現場の製作者がこうした権利を盾に海賊版の削除を申し入れたことはほとんどないと考えられていた。  だが今月3日の未明、Twitterでニコニコ動画を運営するニワンゴの取締役K氏を名乗るユーザーが、他の多くのユーザーから同社の違法動画の削除基準について質問を受けていた。K氏は当初「削除するかどうかは著作権侵害が明らかになった後、つまり裁判所で判決が下った後」としていた。  しかし会話の途中にアニメ監督の北久保弘之さんを名乗るユーザーが「自分の作品がニコニコ動画に不法にアップロードされている。自分は著作者人格権しか持たない。当該ファイルは改変なしの丸ごと一本アップなのでそれらのうち同一性保持権を盾に取ることはできないが、それでも通報すれば削除に応ずるのか」という旨の質問をしてきた。するとK氏は、これまでの態度を一変させ、削除すると言ったばかりか、名誉声望保持権に基づく削除要請に対しても応ずるかのような発言をしたのだ。  これは要するに、一作品あたりでもかなりの数がいるアニメスタッフのひとりひとりに、「お前のサイトは自分の作品を公開するのにふさわしい場所ではないから削除せよ」と言われたらその通りにする、と宣言したのに等しい。  もちろんK氏を名乗る人物のTwitterでの発言を同社の公的なコメントであるとすることもできない。ただ、コンテンツを扱う企業の取締役の地位にある人物の著作権法に対する知識・認識がこの程度であると思われることは、たとえ噂レベルであっても同サイトの利用者やコンテンツの各種権利者に不安を抱かせるのに十分であろう。  ニコニコ動画は、ネット時代の新しい著作権のあり方を模索すると称して、「ニコニ・コモンズ」というサイトを立ち上げ、二次創作を広く認める素材コンテンツの収拾を行なっている。「盗品」の管理がきちんとできないと、こちらの崇高な理念も根元から崩れてしまいかねないだろう。
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【関連記事】 ・GACKTが認めたニコニコ動画ユーザー かにみそPが語るボーカロイドの未来トップクリエイターが語る「ニコニコ動画」と「商業」の未来AKB48、ももクロ......ヒャダイン/前山田健一が語るニコ動&アイドル曲方法論

「誰が動画を消せるのか」ニコニコ動画"丸ごと1本アップ"を巡る権利問題の行方

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国内でも有数の有名サイトとなった「ニコニコ動画」だが......。
 インターネット上には「共有」の名のもとに各種のコンテンツをアップロードするサイトが多数存在する。動画を例に取れば、その代表は世界的にはYouTubeであり、日本ではニコニコ動画が相当する。  これらのサイトは一歩運営を間違うと「海賊版の巣」になりかねない。実際両サイトともに海賊版サイトとしか言いようのない時期があった。その後権利者の通報により削除するシステムを導入して、アニメ丸ごと一本アップロードなどといった違法性の高い動画は駆逐されるようになった。  ただ、完全に違法ファイルが一掃されたかと言うとそうでもなく、どちらのサイトにもまだかなりの著作権者に無断でアップロードされた動画が多数存在する。ニコニコ動画だけでも、その数は1,000本に迫るという勢いなのだ。  共有サイトは基本的に「権利者からの通報」によって違法動画の削除を決定する。第三者の通報には対応しない。というのは、第三者の場合当該のコンテンツが、正当な権利者によってアップロードされたものである可能性を否定できないからだ。  さらに、権利者の方にもいろいろある。簡単に説明すると、アニメや映画などのコンテンツの場合、それを商品として流通させるかどうかの権利は製作会社や配信会社などが持っている。実際に制作に関与した監督やアニメーターなどは、コンテンツが完成した時にそれらの権利を製作会社に譲渡するなどしているため、権利を喪失している。上で書いた「権利者からの通報」は通常製作会社や配信会社によってなされるもので、監督やアニメーターからされるものではない。  では、監督やアニメーターは完全な無権利かというとそうでもなく、著作者人格権というものを保持している。これには、未公開のコンテンツを公開するか否かを決める権利(公開権)、コンテンツに自分の名前をクレジットする(あるいは非表示にする)権利(氏名表示権)、コンテンツを勝手に改変されない権利(同一性保持権)、コンテンツの製作意図とあまりにかけ離れた使い方に異議を唱える権利(名誉声望保持権)などが含まれる。ただ実際に、現場の制作者がこうした権利を盾に海賊版の削除を申し入れたことはほとんどないと考えられていた。  だが今月3日の未明、Twitterでニコニコ動画を運営するニワンゴの取締役K氏を名乗るユーザーが、他の多くのユーザーから同社の違法動画の削除基準について質問を受けていた。K氏は当初「削除するかどうかは著作権侵害が明らかになった後、つまり裁判所で判決が下った後」としていた。  しかし会話の途中にアニメ監督の北久保弘之氏(※編註=本人確認済)が「自分の作品がニコニコ動画に不法にアップロードされている。自分は著作者人格権しか持たない。当該ファイルは改変なしの丸ごと一本アップなのでそれらのうち同一性保持権を盾に取ることはできないが、それでも通報すれば削除に応ずるのか」という旨の質問をしてきた。するとK氏は、これまでの態度を一変させ、削除すると言ったばかりか、名誉声望保持権に基づく削除要請に対しても応ずるかのような発言をしたのだ。  これは要するに、一作品あたりでもかなりの数がいるアニメスタッフのひとりひとりに、「お前のサイトは自分の作品を公開するのにふさわしい場所ではないから削除せよ」と言われたらその通りにする、と宣言したのに等しい。  もちろんK氏を名乗る人物のTwitterでの発言を同社の公的なコメントであるとすることもできない。ただ、コンテンツを扱う企業の取締役の地位にある人物の著作権法に対する知識・認識がこの程度であると思われることは、たとえ噂レベルであっても同サイトの利用者やコンテンツの各種権利者に不安を抱かせるのに十分であろう。  ニコニコ動画は、ネット時代の新しい著作権のあり方を模索すると称して、「ニコニ・コモンズ」というサイトを立ち上げ、二次創作を広く認める素材コンテンツの収拾を行なっている。「盗品」の管理がきちんとできないと、こちらの崇高な理念も根元から崩れてしまいかねないだろう。
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今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』

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(上)『男子高校生の日常』
(下)『Another』公式サイトより
 アニメの定番ジャンルといえば「学園モノ」。  やはり義務教育制度が行き届いている現代日本において、学生生活を描く「学園モノ」はもっとも視聴者に受け入れられやすいジャンルなのだろう。今クールも、学生生活というこれ以上ない共有体験をベースにした、さまざまな「学園モノ」アニメがテレビをにぎわせている。  中でも大きな話題を呼んでいるのが、『男子高校生の日常』(テレビ東京系)である。男子校を舞台に繰り広げられる日常アニメ......というと、いかにも女性ファン向けのボーイズ・ラブ的な作品という先入観を持つ読者も少なからずいるだろうが、本作の監督を務めるのは、『銀魂'』も手掛け、そのパンキッシュな作風がしばしばアニメファンの間に物議を醸しだす高松信司だ。  その鋭い切れ味は本作でも一切鈍ることはない。  放送開始直前にもともとEDテーマを担当する予定だったビジュアルバンド・人格ラジヲのメンバーの不祥事によって、急きょ楽曲が差し替えられるというトラブルに見舞われた本作だが、第1話のEDテーマには、代わりに本編のセリフをそのまま歌詞にした、ある意味適当だがセンスを感じさせる楽曲を用意。さらにその後、字幕スーパーで「放送に間に合いませんでした!」と一連の事件を堂々とネタにしてアニメファンの度肝を抜いた。  本編に関しても、体は大人で頭脳は子ども、という思春期の(非モテ)男子ならではのどうしようもない日常をあっけらかんと描いており、その作風は女性よりもむしろ男性のほうが共感を持って受け入れられるはずだ。  一見、平穏な学園生活。そのすぐ隣に潜む暗部を描くサスペンスホラー『Another』(TOKYO MXほか)も注目だ。  本作を手がけるのは水島努監督。  『おおきく振りかぶって』『侵略!?イカ娘』など、朗らかな作品で高い支持を受けている水島監督だが、彼の本領が発揮されるのはやはりスプラッタ描写を盛り込んだ作品だろう。  古くは『撲殺天使ドクロちゃん』、近作では『よんでますよアザゼルさん』『BLOOD-C』など、血と肉が乱れ飛ぶスプラッタ描写をギャグやアクションなどさまざまな作風で料理してきた彼が今回挑むのは、サスペンス&ホラーである。  物語の語り口は、どこまでもクール。淡々と描かれる平穏な学園生活は、ただクラスメイトと主人公・榊原恒一の日常風景を静かに描き出すばかりだ。  だが、そこに切れ目を入れるように登場する隻眼の少女・見崎鳴の存在と、時折見せる友人たちの「何かに怯える」不自然な言動がドラマに言いようのない緊張感と不安感をもたらす。そしてその緊張感と不安感が限界に達した時、唐突に不条理でグロテスクな死の描写が投げ込まれるのだ。  初の犠牲者となったクラス委員長・桜木ゆかりの死に様はこうだ。  階段から足を滑らせ転がり落ちる最中に、自分が持っていた傘の先端を喉に突き立て、悶絶死。  その描写も、実にエグい。  じわじわと広がる血だまりと、もがくように宙をさまよう手。そして痙攣する四肢が執拗に描かれるも、次第に身体は動きを失っていき、再び静寂が画面に戻ってくるのだ。抑え目な演出と、限界まで張りつめた緊張感を一気に解放するかのようなスプラッタ描写。そこから再びいつもの「日常」へと収斂していく演出は圧巻である。ここに水島監督の、「やっと描けたぜ!」という無言の喜びを感じてしまうのは気のせいだろうか。  ハイテンションな作風が多かった水島作品に新風を吹き込むような、静と動の対比の果てに描かれるスプラッタシーンは一見の価値がある。  一口に「学園モノ」といっても、これだけ差がある辺りに日本のアニメ文化の懐の深さを感じずにはいられない。今回紹介した作品を見て、かつて自分たちが体験した日常的な学生時代と、もしかしたら体験していたかもしれない非日常的な学生生活に思いをはせてみてはいかがだろうか。 (文=龍崎珠樹)
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話題のドラマがまさかの映画化!?『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』

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(C)2012 中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズ
 今週紹介する2本の邦画はジャンルこそ異なるが、共に日本の伝統的な映画作りの枠にとらわれず新しい感性で表現しようという意欲が伝わってくると同時に、「多様性」と「不条理」が作品のカギになっているという共通点も興味深い。  2月4日公開の『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』は、青年漫画雑誌「コミックガンガン」に連載中の中村光の人気コミックを実写化したファンタジードラマ。荒川地区再開発を進めたい大企業社長(上川隆也)の命を受け、息子の若きエリート・リク(林遣都)は河川敷の不法占拠者たちを立ち退かせるため乗り込む。だが、川で溺れかけたところを自称金星人の少女ニノ(桐谷美玲)に助けられ、成り行きでニノの恋人として河川敷に住み込むことに。河童の着ぐるみを着た村長(小栗旬)をはじめとする個性的な住民たちとの奇妙な共同生活が始まる。  昨年7~10月には同キャストでドラマ版も製作。ドラマ版のシュールなコメディに対して、映画版はリクとニノの恋の行方を中心にドラマチックに展開する。淡く切ない恋を表現する林と桐谷の主演2人の爽やかな演技も興味をそそるが、それ以上に強烈なのが小栗と山田孝之による「河童」と「星」の特殊メイク。ほとんど素顔が出ないキャラへの異例の大物キャスティングは、小栗自身からの売り込みにより実現した。他の共演陣も、奇抜なコスプレや髪型の住人たちに城田優、安倍なつみ、有坂来瞳のほか、井上和香、高嶋政宏らも加わってとにかく豪華。基本はファンタジーだが、「個性の異なる人たちが支え合って生きることの素晴らしさ」という現実的なメッセージもしっかり込められている。  もう1本は、現在公開中のミステリー映画『すべての女に嘘がある』。精神科専門の病院で、3人の女性が拉致監禁され院長の妻が殺害される事件が発生。捜査に乗り出した刑事は、監禁されていた3人の事情聴取を始めるが、彼女らはそれぞれ嘘をついているのか、証言が食い違う。刑事は果たして、女たちの嘘を見破って事件を解決できるのか......。  出演は「日テレジェニック2010」ファイナリストの浅居円、グラビアアイドルの長谷川ミク、セクシー女優のかすみりさ、琴乃ら。ほかにキャバ嬢や素人なども加え、職業や経歴も異なる多様な女性たちが「ハリウッド映画に出演する女優になる」という目標にむけて「KU.RO.FU.NE PROJECT」を結成。その第1弾として製作されたのが本作だ。率直に言って出演者らの演技力は発展途上、セクシー度も慎ましいものだが、今後の舞台やラジオ出演も通じて実力とファン層を獲得できるよう期待したい。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」作品情報 <http://eiga.com/movie/56214/> 「すべての女に嘘がある」作品情報 <http://eiga.com/movie/57538/>
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「次の選考委員は町田康? 角田光代?」石原慎太郎辞任で芥川賞はどう変わるか?

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まさかの降板劇となった石原氏。
 第146回芥川賞が先日発表されたのはご存じの通り。発表前には候補者に「話題性の高い作家がいない」ことなどから、地味な受賞になるのではとの声もあった。が、一転、歴史的大騒ぎの芥川賞となったのだ。もちろんその立役者は田中慎弥。地味な風貌の田中だが、受賞決定後の不機嫌会見&石原慎太郎"東京都知事閣下"への宣戦布告ともいうべき発言で、ワイドショーなどでも大きく取り上げられる事態となった。  さらにこれを受けて、当の石原都知事は「芥川賞選考委員を辞める」との辞意を表明したのだ。 「ただ石原さんはこれまで何度も辞める、辞めると狼少年のように繰り返していたから、当初は今回もブラフだと思われていました」(文芸評論家)  しかし騒動は拡大。本当に辞任を正式に表明した。 「彼のプライドもありますが、騒動が大きくなったため、結局は引くに引けなくなり、辞任に追い込まれたのでしょう」(前同)  その後も文藝春秋には芥川賞受賞作家2人宛てにプラスチックケースに入った「黒い粉」が送りつけられ、またまた騒動に。さらに封筒には「赤報隊」と記されていたことからも騒動は拡大したが、今のところ悪質ないたずらとの見方が強い。  そこで問題になっているのが、「今後の芥川賞選考委員」だ。2011年には池澤夏樹が主催者側の慰留にもかかわらず委員を辞任、さらに同年末には黒井千次も今回の選考会をもって辞任することを表明していた。さらにイレギュラー的に石原慎太郎が辞任したことで、芥川賞選考委員は、短期間に小川洋子、川上弘美、高樹のぶ子、山田詠美、島田雅彦、宮本輝、村上龍の7人と少人数なってしまったのだ。 「通常、芥川賞選考委員は10人前後の要員でしたので、今後早急に補充が必要だと主催者サイドは考えているようです」(前同)  そのため石原辞任表明直後から、次期選考員候補の名前が文芸関係者の間で取り沙汰されているのだ。 「有力なのが町田康、多和田葉子という2人の芥川賞作家と、そして角田光代といわれています。角田は直木賞作家ですが、それ以前には何度か芥川賞にノミネートされたこともある。直木賞作家の山田詠美が芥川賞選考委員になった前例もありますから、可能性はあるでしょう。そして、もしこれが実現すれば男4人vs 女6人と女性が多くなる。これは芥川賞史上初めてのことになるのです」(文芸編集者)  そうなると、文壇においても女性の発言力はさらに大きくなり、中でも芥川賞の山田詠美と直木賞の林真理子という"2大女帝時代"の到来か!! との声も出てきそう。ともあれ今後の選考委員人事という事態にまで発展させた新キャラが登場した今回の芥川賞。田中氏の受賞作『共喰い』(集英社)の売れ行きも早くも10万部と突破と順調だとか。同じく、破天荒な芥川賞受賞作家としてそのキャラが注目され、結局は大手芸能プロダクション・ワタナベエンターテインメントに所属し、テレビでも活躍中の西村賢太と同様、人前で話すのが嫌いな田中氏にも、芸能事務所からのオファーも舞い込んでいるとの情報もあるらしい(笑)。 (文=神林広恵)
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【関連記事】 ・『猫とあほんだら』著者・町田康さんに学ぶ、猫との微妙なカンケイついにロリマンガ消滅へ 業界団体が示した「自粛案」の苛烈さ「ビジネス書籍も氷河期時代に......」老舗出版社にも倒産ラッシュか?