
井岡一翔公式ブログより
WBC世界ミニマム級王者・井岡一翔が、次戦でWBA同級王者・八重樫東と4月に統一戦を行う可能性が高まっている。
昨年、国内最短となるデビュー7戦目で世界王座を獲得した井岡は、大みそかに1ラウンドTKOで2度目の防衛に成功。TBSでは総合格闘技や亀田兄弟を差し置いて抜擢されゴールデンタイム放映、同局スポーツ部門のトップスターとして売り出されている。
広告代理店の営業マンも「井岡はテレビのバラエティ番組での露出も増えていて世間の知名度も長谷川穂積より上」と話しており、八重樫との対決は「世界王者対決というより、辰吉丈一郎と薬師寺保栄や、内藤大助と亀田興毅のように世間の注目を集める日本人対決として高視聴率が期待できる」という。
しかし、ネックとなるのが対戦相手の八重樫所属の大橋ジムが長くテレビ東京と契約してきたことだ。
ジム関係者によると「特に八重樫は早くからテレ東さんが次期スター候補として試合を中継してきた選手で、昨年の世界獲得試合もゴールデンタイムで流してくれました。井岡戦は八重樫の価値を上げるチャンスなので実現させたいですが、テレビ放送はTBSに譲ることになりそう」だという。
実際、井岡側の関係者に聞いてみても「試合場所は大阪、放送局はTBS、あくまでこっちがホームでやることが条件。それは譲れない」という声が聞かれた。
こうなると八重樫陣営は、今回を特例としてテレ東に背を向ける形になる可能性が高いわけだが、そもそもTBSとテレ東には昨年からの因縁があった。
昨年の大みそか、井岡のタイトルマッチの裏番組にぶつけたのがテレ東のプロボクシング中継で、先に発表されたのは井岡のほうだったが、テレ東はWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志の防衛戦をぶつけ、近年では稀に見るボクシング中継バトルが勃発していた。
「結果、TBSが6%台、テレ東が4%台でともに低視聴率で、明らかにファンを食い合った形だった」(前出・営業マン)
「例年の平均値が低いテレ東にダメージはないですが、ビートたけし司会で金をかけたTBSからすれば"おまえのせいだ"と言いたくなるような状況。井岡と八重樫の試合を放送するのは、そのときの反撃みたいなもの」(同)
すでに両陣営の交渉は大詰めだという話だが、昨年の段階ですでに大橋ジムがTBSと交渉を始めていたというウワサもあり、どうやら井岡側の要求は通りそうだ。これにはテレ東関係者も「八重樫が勝って戻ってきてくれることを願うだけですよ」と残念そうな表情。
今月中旬までには結論が出るという統一戦交渉。実現すれば放送局は片方でも、TBSとテレ東の代理戦争というべき試合になる。
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緊急レポ! プリンセステンコーの秘蔵っ子女優が女子プロレスに参戦!!
2月5日、新木場1stRINGにて、女子プロレス団体スターダムの興行「スターダムseason5 NEW YEAR STARS 2012」が行われた。なんといってもこの日のニュースは、あのプリンセステンコー所属事務所の秘蔵っ子であり、蜷川幸雄主催NINAGAWAスタジオ出身という異色のキャリアを持つ本格女優、安川結花がリングデビューを飾ったことであった。


安川の対戦相手に選ばれたのは、彼女とは対照的に愛くるしいフェイスで周囲を魅了するアイドル出身のはるか悠梨。加藤悠(かとうはるか)の名でグラビアアイドル活動をしているはるかも、昨年12月にスターダムでプロレスデビューを飾ったばかり。

安川のデビュー試合は1試合目に行われた。リングサイドにはプレスのカメラが集い、安川はウイスキーボトルを手に悠々と登場。紙テープの飛び交う中、はるかに握手を求められて、口に含んだウイスキーを吹きかけるなど、憎々しい態度でのっけから挑発的。ゴングとともにはるかに勝負を挑む姿は、それまでの安川のイメージを完全に覆すほど過激なヒールっぷりだった。
試合は、これぞプロレスといった技の応酬、迫力のある展開。安川がデビュー戦を見事に勝利で飾るわけだが、やるほうもやられるほうも、髪を振り乱し、胸を揺らしながら、大股を開いて組み付いていくというセクシーなもので、女子プロレスの魅力を再認識させられた。プロレスをプロレスと見ればただの一試合でしかないだろうが、女子プロレスがこれほどまでアイドル化している昨今、プロレスという枠を外して考えてみても、既存のどんなイベントよりもこちらのほうがずっと面白く、魅力的に感じた。
テレビではなかなか見る機会も少なくなってしまった女子プロレスだが、ファンにとってはアイドルレスラーに気軽に会いにいけるプライベートイベントとしての魅力も高い。そういった側面を楽しんでいるファンも多かった。会場で販売されているグッズもアイドル性を意識したものが多く、彼女たちの喜怒哀楽をむき出しにしたファイトを見ていると、会場を満員にする魅力が自ずとわかるような気がした。この日安川と対戦したはるかも、試合後、プロレスに入るきっかけを「女の子が普段見せないような顔をして闘うじゃないですか。あれを見て、自分もやりたいと思ったんです」と語っていた。そういう魅力がリング下にいても伝わってくる。
試合は意識もうろうとなったはるかに対して、安川がコーナー2段目からローリングセントーン(=惡トーン)を投下して終了した。試合後、安川は控え室で「気合いで勝ちましたよ!」と雄叫びを上げ、勝利を喜んだ。ヒールらしく、最後まで悪役らしく振る舞おうと、記者会見の言動も最初は荒々しいものだったが、時折女の子らしい表情も垣間見られた。プロレスを初めて間もなかった昨年9月、バセドー病を患っていることを知り、甲状腺ホルモンが人の3倍あることを知った安川。そんな苦境にも負けずトレーニングを続け、40キロ台の細かったウエイトを56キロまで増量。今日の試合に臨んだ。その背景には芝居で鍛えられた強い精神力があった。
安川は、「舞台とリングなら身体を使う分、やはりリングのほうが半端なく大変ですよ」と話しつつも、「わたしにとってプロレスは客に楽しんでもらう、それだけなんです。自分が楽しくなければ人も楽しくないという。だから自分も楽しむ。そこは舞台と何も変わらないんです。女優道もヒール道も同じ」と語気を荒げた。
ふだん、「願晴る」と書いて「がんばる」という自分の言葉を大切にしているという安川だが、苦労の末の勝利、そして自身の新しい門出を勝利で飾れたことを素直に喜び、「初勝利をレスラーになるにあたってお世話になった風香GMと総合格闘技の大山峻護先生に伝えたいです」と最後に語った。
敗れたはるかは「本当に勝ちたくて挑んだんですけど、惡斗は本当に力が強くて、必殺技も結構重い感じだった。自分の力が及ばなかった部分があったので、今すごい悔しいです。スピードではわたしのほうが勝っていると思うので、スピードで惑わせるような戦いをして次は絶対に勝ちたいです」とコメント。再戦への意欲を燃やしていた。
女子プロレス、なかなか侮れない面白さかもしれません。
▼安川惡斗デビュー戦15分1本勝負
安川惡斗○(10分44秒/惡トーン→片エビ固め)はるか悠梨●
その他の試合結果はスターダム公式ホームページを参照ください。
スターダム公式ホームページ
<http://wwr-stardom.p-kit.com/>
(取材・文=名鹿祥史)
『孤独のグルメ』原作者・久住昌之インタビュー「店選びは失敗があるから面白いんでしょ」(後編)

■前編はこちらから
──いわゆる美食にはあんまり関心がないんですか?
久住 ないです、全然。結局、育ちなんじゃないですかね。うちは貧しかったし、でも家で何でも作ってたからね。「おふくろの味」ってわけでもないけど、たとえば漬物は絶対漬けてたから。朝ごはんに茄子の漬物が出てくると「夏休み近いな」とか、食べ物で季節の変化を感じたり。わりとそういうのを丁寧に作ってたのかもしれないですね。
おばあちゃんが面白い人で、「おいしいものは知ってなきゃだめだ」って言ってたんですよ。田舎に行った時にたまたまウニが出てきたんだけど、子どもなんてウニが好きなわけないじゃない? 「うわ、まっずい!気持ち悪い!」って言ったら、「ウニってのはすごくおいしいものだ」って。それの味がわかると他のこういうものも食べれるって言ってたの。だから「ぜいたくはいけないけど、おいしいものの味は知ってたほうがいい」っていう、昔にしては変わった考えの人で。けっこう影響受けてる気がしますね。
小学校の時、魚が嫌いで。それで給食で嫌いだったのがアジフライだったんだけど、おかずは残しちゃいけなかったから、もう本当に泣きそうな思いで食べ切ったのね。それが大人になっておいしいアジフライ食べたら「なんだよ、俺だまされてた!」って思って。そっち(おいしいほう)を最初に食べてれば、あっち(まずいほう)だって食べれてたんじゃないかと思うよね。おいしいほうを先に食べてれば、「おいしくないなあ」って思いながらも頭の中ではおいしい味のベースができてるから、まあ許せちゃうっていうか。
──子どもの頃、嫌いだったものを大人になって好きになるということはよくあることですよね。しかも「だんだん」じゃなくて、「急に」だったりして。
久住 好き嫌いがあるというのは、(嫌いなものを)好きになる余地があって将来に楽しみがあるってことだからね。子どもの頃なんて"ひかりもの"が全然食べられなかったの。コハダとかしめ鯖とか怖いの、メタルで(笑)。それが酒飲むようになって食べてみると、「なんだ、おいしいじゃないか」と思って。そうするとオセロで駒がいっぱいひっくり返されるように、自分の駒がいっぱい増えるっていうかね。だから好き嫌いが多い人を見るとうらやましいよね。俺はもうかなり少なくなっちゃったから。
──逆に、子どもの頃は好んで食べてたけど、大人になって冷静に考えると「実はおいしくなかったのでは?」と思うものもあるんじゃないですか?
久住 そういうのあるよね。駄菓子とか、あんなものよく好きで食べてたよね。あとは......グミとか食べてたからね。
──えっ、グミ?
久住 庭に生えてるほうのグミね。桑の実も食ってたよ。
──桑の実ってうまいんですか?
久住 まずいんじゃない(笑)?
──はははははは!
久住 ちょっとは甘いけどね。そういえば、水木しげるさんが軍隊でラバウルに行った時、現地の人が焼いてくれたタロ芋を食べて、「軍隊の食い物よりうまい!」って言ってたんだけど、20年経って現地に行ったら「ほら、お前の好きなタロ芋だ」っていっぱい出してくれたけど、まずくて食えなかったって(笑)。
──ははははは! でもそういうのはありますよね。それでいくと、今の時代って普通に生活してたら「劇的にまずいもの」ってほとんど出合ないですよね。
久住 今の給食なんておいしいからね。やんなっちゃうよ。今の小学生の給食で人気一位って何だと思います?
──えっ、カレーじゃないんですか?
久住 俺たちはそうだったよね。度肝を抜かれましたよ.........バイキングだって。
──ええええええええええ!
久住 一年に一回あるんだって。違うじゃん、ジャンルが。あまりの感覚の違いにびっくりしましたね。俺、『中学生日記』(扶桑社)ってマンガ書いてて、子どもが中学の時、親と先生が給食を食べながら話す会があったから、「取材だ!」と思って出かけたんですよ。そこでやっぱり人気のメニューを出してくれたんだけど、それが「こぎつねごはん」っていうやつで。ごはんに油揚げを煮たのとニンジンとかを混ぜた、要はまぜご飯なんだけど、それがすごいおいしいんだ! でもおいしすぎるとマンガにできないんだよね。おいしいけど面白くないんだよ。「おいしいね、今の子っていいよね」で終わっちゃうじゃない。それよりは昔のまずかった話のほうが面白いからね。
──で、放送中のドラマ『孤独のグルメ』についてですが。実際にご覧になってみて、マンガ版とは違う発見みたいなものはありましたか?
久住 マンガは自分のペースで読めるじゃないですか。だけど映像は向こうのペースに合わせて見ることになる。そこが一番違うところで。マンガはパパっと読んでても、いっぱい情報は得てるんだよね。だけどテレビの場合は見てるとじれったいって感じはあると思うんだよね。「何やってんだ、早く食え」とか。第一話の放送後、制作者に言ったんだけど、「僕は食べ物のマンガを描いてきたからよくわかるんだけど、なかなか食べないとみんなイライラするんですよ」と。
──たしかに最初、食べるまでずいぶん時間かかるなと思いました。
久住 食欲と性欲を置き換えてみればわかる。エロビデオを借りてきて、前置きが長かったら「早くヤれよ!」ってなるよね(笑)。だからそれまでに、なんでもいいから食べるシーンを入れようと。メインの食べものじゃなくてもいいから。
──エロビデオでいうと、ペッティング的な。
久住 イメージシーンだけでは飽きちゃうのと同じだよね。イメージシーンは早送りで飛ばせるけど、テレビは(リアルタイムで見てると)飛ばすことができないからね。
──じゃあ、これからもっとよくなっていくと。
久住 制作者が原作をとても大事にしてくれているドラマですからね。期待していいと思いますよ。
(取材・文=前田隆弘/撮影=オカザキタカオ)
● くすみ•まさゆき
1958年東京生まれ。美学校・絵文字工房で赤瀬川原平に師事する。1981年に美学校の同期生である泉晴紀と組んだ「泉昌之」として、ガロ「夜行」でデビュー。1990年には実弟の久住卓也とのユニット「QBB」で発表した「中学生日記」で第45回文藝春秋漫画賞を受賞。原作者としても活動しており、代表作に谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』、水沢悦子との共著『花のズボラ飯』などがある。
●ドラマ『孤独のグルメ』
個人で輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎は商用で日々いろいろな街を訪れる。そして一人、ふと立ち寄った店で食事をする。そこで、まさに言葉で表現できないようなグルメたちに出会うのだった――。
原作:『孤独のグルメ』作・久住昌之、画・谷口ゴロー/脚本:田口佳宏、板坂尚/音楽:久住昌之、Pick & Lips(フクムラサトシ 河野文彦)ほか/主演:松重豊
毎週水曜深夜0時43分~放送中
<http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/>
※次回放送は2月15日放送
『孤独のグルメ』原作者・久住昌之インタビュー「店選びは失敗があるから面白いんでしょ」(後編)

■前編はこちらから
──いわゆる美食にはあんまり関心がないんですか?
久住 ないです、全然。結局、育ちなんじゃないですかね。うちは貧しかったし、でも家で何でも作ってたからね。「おふくろの味」ってわけでもないけど、たとえば漬物は絶対漬けてたから。朝ごはんに茄子の漬物が出てくると「夏休み近いな」とか、食べ物で季節の変化を感じたり。わりとそういうのを丁寧に作ってたのかもしれないですね。
おばあちゃんが面白い人で、「おいしいものは知ってなきゃだめだ」って言ってたんですよ。田舎に行った時にたまたまウニが出てきたんだけど、子どもなんてウニが好きなわけないじゃない? 「うわ、まっずい!気持ち悪い!」って言ったら、「ウニってのはすごくおいしいものだ」って。それの味がわかると他のこういうものも食べれるって言ってたの。だから「ぜいたくはいけないけど、おいしいものの味は知ってたほうがいい」っていう、昔にしては変わった考えの人で。けっこう影響受けてる気がしますね。
小学校の時、魚が嫌いで。それで給食で嫌いだったのがアジフライだったんだけど、おかずは残しちゃいけなかったから、もう本当に泣きそうな思いで食べ切ったのね。それが大人になっておいしいアジフライ食べたら「なんだよ、俺だまされてた!」って思って。そっち(おいしいほう)を最初に食べてれば、あっち(まずいほう)だって食べれてたんじゃないかと思うよね。おいしいほうを先に食べてれば、「おいしくないなあ」って思いながらも頭の中ではおいしい味のベースができてるから、まあ許せちゃうっていうか。
──子どもの頃、嫌いだったものを大人になって好きになるということはよくあることですよね。しかも「だんだん」じゃなくて、「急に」だったりして。
久住 好き嫌いがあるというのは、(嫌いなものを)好きになる余地があって将来に楽しみがあるってことだからね。子どもの頃なんて"ひかりもの"が全然食べられなかったの。コハダとかしめ鯖とか怖いの、メタルで(笑)。それが酒飲むようになって食べてみると、「なんだ、おいしいじゃないか」と思って。そうするとオセロで駒がいっぱいひっくり返されるように、自分の駒がいっぱい増えるっていうかね。だから好き嫌いが多い人を見るとうらやましいよね。俺はもうかなり少なくなっちゃったから。
──逆に、子どもの頃は好んで食べてたけど、大人になって冷静に考えると「実はおいしくなかったのでは?」と思うものもあるんじゃないですか?
久住 そういうのあるよね。駄菓子とか、あんなものよく好きで食べてたよね。あとは......グミとか食べてたからね。
──えっ、グミ?
久住 庭に生えてるほうのグミね。桑の実も食ってたよ。
──桑の実ってうまいんですか?
久住 まずいんじゃない(笑)?
──はははははは!
久住 ちょっとは甘いけどね。そういえば、水木しげるさんが軍隊でラバウルに行った時、現地の人が焼いてくれたタロ芋を食べて、「軍隊の食い物よりうまい!」って言ってたんだけど、20年経って現地に行ったら「ほら、お前の好きなタロ芋だ」っていっぱい出してくれたけど、まずくて食えなかったって(笑)。
──ははははは! でもそういうのはありますよね。それでいくと、今の時代って普通に生活してたら「劇的にまずいもの」ってほとんど出合ないですよね。
久住 今の給食なんておいしいからね。やんなっちゃうよ。今の小学生の給食で人気一位って何だと思います?
──えっ、カレーじゃないんですか?
久住 俺たちはそうだったよね。度肝を抜かれましたよ.........バイキングだって。
──ええええええええええ!
久住 一年に一回あるんだって。違うじゃん、ジャンルが。あまりの感覚の違いにびっくりしましたね。俺、『中学生日記』(扶桑社)ってマンガ書いてて、子どもが中学の時、親と先生が給食を食べながら話す会があったから、「取材だ!」と思って出かけたんですよ。そこでやっぱり人気のメニューを出してくれたんだけど、それが「こぎつねごはん」っていうやつで。ごはんに油揚げを煮たのとニンジンとかを混ぜた、要はまぜご飯なんだけど、それがすごいおいしいんだ! でもおいしすぎるとマンガにできないんだよね。おいしいけど面白くないんだよ。「おいしいね、今の子っていいよね」で終わっちゃうじゃない。それよりは昔のまずかった話のほうが面白いからね。
──で、放送中のドラマ『孤独のグルメ』についてですが。実際にご覧になってみて、マンガ版とは違う発見みたいなものはありましたか?
久住 マンガは自分のペースで読めるじゃないですか。だけど映像は向こうのペースに合わせて見ることになる。そこが一番違うところで。マンガはパパっと読んでても、いっぱい情報は得てるんだよね。だけどテレビの場合は見てるとじれったいって感じはあると思うんだよね。「何やってんだ、早く食え」とか。第一話の放送後、制作者に言ったんだけど、「僕は食べ物のマンガを描いてきたからよくわかるんだけど、なかなか食べないとみんなイライラするんですよ」と。
──たしかに最初、食べるまでずいぶん時間かかるなと思いました。
久住 食欲と性欲を置き換えてみればわかる。エロビデオを借りてきて、前置きが長かったら「早くヤれよ!」ってなるよね(笑)。だからそれまでに、なんでもいいから食べるシーンを入れようと。メインの食べものじゃなくてもいいから。
──エロビデオでいうと、ペッティング的な。
久住 イメージシーンだけでは飽きちゃうのと同じだよね。イメージシーンは早送りで飛ばせるけど、テレビは(リアルタイムで見てると)飛ばすことができないからね。
──じゃあ、これからもっとよくなっていくと。
久住 制作者が原作をとても大事にしてくれているドラマですからね。期待していいと思いますよ。
(取材・文=前田隆弘/撮影=オカザキタカオ)
● くすみ•まさゆき
1958年東京生まれ。美学校・絵文字工房で赤瀬川原平に師事する。1981年に美学校の同期生である泉晴紀と組んだ「泉昌之」として、ガロ「夜行」でデビュー。1990年には実弟の久住卓也とのユニット「QBB」で発表した「中学生日記」で第45回文藝春秋漫画賞を受賞。原作者としても活動しており、代表作に谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』、水沢悦子との共著『花のズボラ飯』などがある。
●ドラマ『孤独のグルメ』
個人で輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎は商用で日々いろいろな街を訪れる。そして一人、ふと立ち寄った店で食事をする。そこで、まさに言葉で表現できないようなグルメたちに出会うのだった――。
原作:『孤独のグルメ』作・久住昌之、画・谷口ゴロー/脚本:田口佳宏、板坂尚/音楽:久住昌之、Pick & Lips(フクムラサトシ 河野文彦)ほか/主演:松重豊
毎週水曜深夜0時43分~放送中
<http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/>
※次回放送は2月15日放送
『孤独のグルメ』原作者・久住昌之インタビュー「店選びは失敗があるから面白いんでしょ」(前編)

知らない土地でメシを食う時、ついつい「食べログ」を見て、少しでも点数の高い店に行こうとする......。現代人なら誰しも日常的にやっている店選びである。だが、『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎はそんな店選びはしない。なんとなくふらりと立ち寄った店で、小さな失敗と成功を繰り返し、でも最後はなんとなく満足して店を後にする......。情報過多になった今の時代こそ、『孤独のグルメ』の持つ価値が高まってきているのではないか。そこで、1月よりテレビ東京系でドラマ化されたこの作品について、原作者の久住昌之氏に話を聞いた。店選びのポリシー、食体験のルーツ、そしてドラマ版の見どころとは?
──『孤独のグルメ』って、題材がすごく幅広いですよね。店の料理だけじゃなくて、駅弁やコンビニ飯まで取り上げたりして。「なんでも題材にしようと思えばできちゃう」みたいなところはあるんですか?
久住昌之氏(以下、久住) いや、いつも苦労してますよ。何をやろうか、どこにしようかというのは、いっぱい失敗しながらやってますね。
──そこでいう「失敗」というのは?
久住 要は「マンガにならないな」と。
──実際にどの店を取り上げるかどうかはともかく、まず「この店を取材しよう」というのはどうやって決めるんですか? 何かで調べて?
久住 調べないです。だいたい「調べる」って、「インターネットを見る」ってことでしょ? そんなことをしてたら面白くないですよね。やっぱり(店の面構えを見て)「ここがよさそうだな」とまず思って、でもすぐに「いいかもしれない......悪いかもしれない......」とか迷ったりして。中に入ってもいいのか悪いのかわかんなかったり。「おいしい......ような気がする」とか。そういうのがいいんですよ。
──ドラマではマンガと違う店を取り上げてますけど、これはどういう意図で?
久住 ドラマ化にあたって僕が出した条件はただ一つ、「マンガに出た店ではやらないでくれ」ということで。店に迷惑がかかるし、同じ店に行くとマンガと同じものを期待しちゃうから読者がガッカリしたりもする。だから「原作で出た店には行かないでくれ」と。それで店選びにすごい苦労してるんですよ(笑)。
──ドラマの店選びも久住さんが?
久住 僕はやってないです。ドラマのスタッフが「すごい苦労してます」って言ってたんで、僕は「そういうマンガなんですよ」って。そこに苦労してるのが原作だから。作っている人たちがすごく誠実だなと思うのは、ネットで見た店に行っていないこと。一生懸命歩いているわけです。それで失敗したり成功したりしながら店選びをやっているってことは、そういうマンガなんだとわかってくれている。今そういうことをするとみんな驚きますよね。
──「食べログ」とか「ぐるなび」に頼るってことですよね。
久住 それもそうだし、「面白いものはネットで拾うものだ」みたいな感覚ね。僕は自分のライブやトークショーで、散歩してる時に見つけた面白いものをスライドで見せたりするんですけど、終わってから観客の若者が「こういう映像ってネットで拾うんですか?」って。本当にびっくりしましたね。
──ネットの店選びに慣れてしまうと、「街を歩く」という行為が「調べた目的地にたどりつくための手段」でしかなくなってしまうんじゃないですかね。
久住 ただの確認ですよね、それは。誰かが行ったところをなぞって、失敗しないようにする。でもマンガなんてやっぱり失敗するから面白いんでしょ。だから失敗しなきゃどうしようもないわけだよね。僕はマンガ家だからそうなのであって、他の人は別にネット使ったっていいんだけど、そのほうがドキドキして面白いよね。経済効率と面白いってことは全然違うってことだからね。効率よくおいしいものを食べることはできるかもしれないけど、効率よく面白い体験をすることはできないからね。
──店に入って注文すると「思っていたのと違った」というのは割とあることですよね。でも、主人公の五郎はそれを受け入れる。ちょっと違うのが出てきても、とりあえず食べてみる。食べてみて初めて、「予想とは違うけど、うまいぞ」って流れになるじゃないですか。普通といえば普通のことなんですけど、事前に調べれば調べるほど「自分の予想と違ったものが来ると不機嫌になりやすい」ってタイプの人も多いんじゃないかなと思いました。
久住 一つには自分で選んでしまった責任があるから、自分でなんとかしようとするじゃないですか。おいしかったらうれしいし、ハズレたら悔しいし。悔しいけど文句を言うところはない。自分の感想って、そういうところが純粋なんですよね。そういうのが自分で調べないで行く面白さだし、大きく言えば人生なんてそんなもんじゃないですか。自分で選んで、その成功なり失敗を受け入れるっていうね。
──久住さん自身は、店のルールとか雰囲気みたいなものに積極的に合わせるほうですか?
久住 それはもう、一軒の店は一つの国だと思ってるからね。外国に入ったんだから合わせないといけないと思いますよね。そこの法律があるんだろうから。自分に合わなければもう来ないだろうし、合えばまた行く。本当に外国に行くみたいな気がしますね。「この王様いいぞ、まるでブータンだな......」とか「ここは北朝鮮だなあ......」とか。
──作画の谷口ジローさんは取材に同行するんですか?
久住 いや、しませんね。
──でも作画にかなり臨場感がありますよね。背景自体にシズル感があるというか。
久住 谷口さんの描く背景ってのはすごいですよ。「背景で語る」っていうところがある。僕は「こんなに描かなくても」って言うんだけど、谷口さんいわく「きちんと描くのは、そうしないと主人公の気持ちがわかんないから」って言うの。(五郎は)感情的にいろいろ言わない人で、「いい店だな」くらいしか言わないけど、その「いい店だな」と感じたリアリティまで描き込まないと読者にわからないって言うの。写真をトレースして描きこんだものを何倍も超えてる。もちろん写真を使ってトレースしたりするんだけど、元の写真を見ると実はつまんなかったりするんですよ(笑)。谷口さんが描くことによってよくなる。
──あのマンガの中での「おいしい」の表現というのは、純粋に食べ物の描写だけじゃなくて、描きこまれた雰囲気も込みで、ってことですよね。
久住 込みっていうか、7割くらいそう(笑)。いま『孤独のグルメ』がいま世界5カ国で訳されてるんだけど、その話をするとみんな「外国の人にわかるんですか?」って言うんですよね。「高崎の焼きまんじゅうの味をイタリアの人はわかるのか?」みたいな。イタリアの人はもちろん味はわかんないんだけど、「辛いと思ったら甘かった」とか、「つい頼みすぎた」とか、そういうことはあるから彼の気持ちはわかる。それで非常に食べてみたくなるって言うんですよ。
自分自身のことを考えてみたら、子どもの時に白黒テレビでマカロニウエスタンの映画を見てたんだけど、メキシコとの国境あたりで主人公が酒場に入って、「腹が減ったから何か食わせろ」って言ったら自分の見たことない料理が出てくる。スチールの皿に入ってて、主人公はそれをスプーンですくって食ってるんだよね。「これ食いたいなあ」って思ったんだけど、なんだかわかんない。母親に聞いても「モツでも煮たものかねえ」って(笑)。それ、今考えたらチリコンカーンなんだよね。ビーンズを煮たもの。当時はそんな料理知らないし、画面も白黒だったし。でも「食べたい!」って思ったんだよね。外国の人が見てもわかるっていうのは、そういう気持ちなんじゃないですかね。食べるってのは共通のことだからね。
(後編に続く/取材・文=前田隆弘/撮影=オカザキタカオ)
● くすみ•まさゆき
1958年東京生まれ。美学校・絵文字工房で赤瀬川原平に師事する。1981年に美学校の同期生である泉晴紀と組んだ「泉昌之」として、ガロ「夜行」でデビュー。1990年には実弟の久住卓也とのユニット「QBB」で発表した「中学生日記」で第45回文藝春秋漫画賞を受賞。原作者としても活動しており、代表作に谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』、水沢悦子との共著『花のズボラ飯』などがある。
●ドラマ『孤独のグルメ』
個人で輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎は商用で日々いろいろな街を訪れる。そして一人、ふと立ち寄った店で食事をする。そこで、まさに言葉で表現できないようなグルメたちに出会うのだった――。
原作:『孤独のグルメ』作・久住昌之、画・谷口ゴロー/脚本:田口佳宏、板坂尚/音楽:久住昌之、Pick & Lips(フクムラサトシ 河野文彦)ほか/主演:松重豊
毎週水曜深夜0時43分~テレビ東京にて放送中
<http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/>
※第6話は2月8日放送
『孤独のグルメ』原作者・久住昌之インタビュー「店選びは失敗があるから面白いんでしょ」(前編)

知らない土地でメシを食う時、ついつい「食べログ」を見て、少しでも点数の高い店に行こうとする......。現代人なら誰しも日常的にやっている店選びである。だが、『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎はそんな店選びはしない。なんとなくふらりと立ち寄った店で、小さな失敗と成功を繰り返し、でも最後はなんとなく満足して店を後にする......。情報過多になった今の時代こそ、『孤独のグルメ』の持つ価値が高まってきているのではないか。そこで、1月よりテレビ東京系でドラマ化されたこの作品について、原作者の久住昌之氏に話を聞いた。店選びのポリシー、食体験のルーツ、そしてドラマ版の見どころとは?
──『孤独のグルメ』って、題材がすごく幅広いですよね。店の料理だけじゃなくて、駅弁やコンビニ飯まで取り上げたりして。「なんでも題材にしようと思えばできちゃう」みたいなところはあるんですか?
久住昌之氏(以下、久住) いや、いつも苦労してますよ。何をやろうか、どこにしようかというのは、いっぱい失敗しながらやってますね。
──そこでいう「失敗」というのは?
久住 要は「マンガにならないな」と。
──実際にどの店を取り上げるかどうかはともかく、まず「この店を取材しよう」というのはどうやって決めるんですか? 何かで調べて?
久住 調べないです。だいたい「調べる」って、「インターネットを見る」ってことでしょ? そんなことをしてたら面白くないですよね。やっぱり(店の面構えを見て)「ここがよさそうだな」とまず思って、でもすぐに「いいかもしれない......悪いかもしれない......」とか迷ったりして。中に入ってもいいのか悪いのかわかんなかったり。「おいしい......ような気がする」とか。そういうのがいいんですよ。
──ドラマではマンガと違う店を取り上げてますけど、これはどういう意図で?
久住 ドラマ化にあたって僕が出した条件はただ一つ、「マンガに出た店ではやらないでくれ」ということで。店に迷惑がかかるし、同じ店に行くとマンガと同じものを期待しちゃうから読者がガッカリしたりもする。だから「原作で出た店には行かないでくれ」と。それで店選びにすごい苦労してるんですよ(笑)。
──ドラマの店選びも久住さんが?
久住 僕はやってないです。ドラマのスタッフが「すごい苦労してます」って言ってたんで、僕は「そういうマンガなんですよ」って。そこに苦労してるのが原作だから。作っている人たちがすごく誠実だなと思うのは、ネットで見た店に行っていないこと。一生懸命歩いているわけです。それで失敗したり成功したりしながら店選びをやっているってことは、そういうマンガなんだとわかってくれている。今そういうことをするとみんな驚きますよね。
──「食べログ」とか「ぐるなび」に頼るってことですよね。
久住 それもそうだし、「面白いものはネットで拾うものだ」みたいな感覚ね。僕は自分のライブやトークショーで、散歩してる時に見つけた面白いものをスライドで見せたりするんですけど、終わってから観客の若者が「こういう映像ってネットで拾うんですか?」って。本当にびっくりしましたね。
──ネットの店選びに慣れてしまうと、「街を歩く」という行為が「調べた目的地にたどりつくための手段」でしかなくなってしまうんじゃないですかね。
久住 ただの確認ですよね、それは。誰かが行ったところをなぞって、失敗しないようにする。でもマンガなんてやっぱり失敗するから面白いんでしょ。だから失敗しなきゃどうしようもないわけだよね。僕はマンガ家だからそうなのであって、他の人は別にネット使ったっていいんだけど、そのほうがドキドキして面白いよね。経済効率と面白いってことは全然違うってことだからね。効率よくおいしいものを食べることはできるかもしれないけど、効率よく面白い体験をすることはできないからね。
──店に入って注文すると「思っていたのと違った」というのは割とあることですよね。でも、主人公の五郎はそれを受け入れる。ちょっと違うのが出てきても、とりあえず食べてみる。食べてみて初めて、「予想とは違うけど、うまいぞ」って流れになるじゃないですか。普通といえば普通のことなんですけど、事前に調べれば調べるほど「自分の予想と違ったものが来ると不機嫌になりやすい」ってタイプの人も多いんじゃないかなと思いました。
久住 一つには自分で選んでしまった責任があるから、自分でなんとかしようとするじゃないですか。おいしかったらうれしいし、ハズレたら悔しいし。悔しいけど文句を言うところはない。自分の感想って、そういうところが純粋なんですよね。そういうのが自分で調べないで行く面白さだし、大きく言えば人生なんてそんなもんじゃないですか。自分で選んで、その成功なり失敗を受け入れるっていうね。
──久住さん自身は、店のルールとか雰囲気みたいなものに積極的に合わせるほうですか?
久住 それはもう、一軒の店は一つの国だと思ってるからね。外国に入ったんだから合わせないといけないと思いますよね。そこの法律があるんだろうから。自分に合わなければもう来ないだろうし、合えばまた行く。本当に外国に行くみたいな気がしますね。「この王様いいぞ、まるでブータンだな......」とか「ここは北朝鮮だなあ......」とか。
──作画の谷口ジローさんは取材に同行するんですか?
久住 いや、しませんね。
──でも作画にかなり臨場感がありますよね。背景自体にシズル感があるというか。
久住 谷口さんの描く背景ってのはすごいですよ。「背景で語る」っていうところがある。僕は「こんなに描かなくても」って言うんだけど、谷口さんいわく「きちんと描くのは、そうしないと主人公の気持ちがわかんないから」って言うの。(五郎は)感情的にいろいろ言わない人で、「いい店だな」くらいしか言わないけど、その「いい店だな」と感じたリアリティまで描き込まないと読者にわからないって言うの。写真をトレースして描きこんだものを何倍も超えてる。もちろん写真を使ってトレースしたりするんだけど、元の写真を見ると実はつまんなかったりするんですよ(笑)。谷口さんが描くことによってよくなる。
──あのマンガの中での「おいしい」の表現というのは、純粋に食べ物の描写だけじゃなくて、描きこまれた雰囲気も込みで、ってことですよね。
久住 込みっていうか、7割くらいそう(笑)。いま『孤独のグルメ』がいま世界5カ国で訳されてるんだけど、その話をするとみんな「外国の人にわかるんですか?」って言うんですよね。「高崎の焼きまんじゅうの味をイタリアの人はわかるのか?」みたいな。イタリアの人はもちろん味はわかんないんだけど、「辛いと思ったら甘かった」とか、「つい頼みすぎた」とか、そういうことはあるから彼の気持ちはわかる。それで非常に食べてみたくなるって言うんですよ。
自分自身のことを考えてみたら、子どもの時に白黒テレビでマカロニウエスタンの映画を見てたんだけど、メキシコとの国境あたりで主人公が酒場に入って、「腹が減ったから何か食わせろ」って言ったら自分の見たことない料理が出てくる。スチールの皿に入ってて、主人公はそれをスプーンですくって食ってるんだよね。「これ食いたいなあ」って思ったんだけど、なんだかわかんない。母親に聞いても「モツでも煮たものかねえ」って(笑)。それ、今考えたらチリコンカーンなんだよね。ビーンズを煮たもの。当時はそんな料理知らないし、画面も白黒だったし。でも「食べたい!」って思ったんだよね。外国の人が見てもわかるっていうのは、そういう気持ちなんじゃないですかね。食べるってのは共通のことだからね。
(後編に続く/取材・文=前田隆弘/撮影=オカザキタカオ)
● くすみ•まさゆき
1958年東京生まれ。美学校・絵文字工房で赤瀬川原平に師事する。1981年に美学校の同期生である泉晴紀と組んだ「泉昌之」として、ガロ「夜行」でデビュー。1990年には実弟の久住卓也とのユニット「QBB」で発表した「中学生日記」で第45回文藝春秋漫画賞を受賞。原作者としても活動しており、代表作に谷口ジローとの共著『孤独のグルメ』、水沢悦子との共著『花のズボラ飯』などがある。
●ドラマ『孤独のグルメ』
個人で輸入雑貨商を営む男・井之頭五郎は商用で日々いろいろな街を訪れる。そして一人、ふと立ち寄った店で食事をする。そこで、まさに言葉で表現できないようなグルメたちに出会うのだった――。
原作:『孤独のグルメ』作・久住昌之、画・谷口ゴロー/脚本:田口佳宏、板坂尚/音楽:久住昌之、Pick & Lips(フクムラサトシ 河野文彦)ほか/主演:松重豊
毎週水曜深夜0時43分~テレビ東京にて放送中
<http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/>
※第6話は2月8日放送
寡占化が進む同人誌書店 リブレット撤退は新たな業界再編の布石か

男性向け同人誌に定評のあるメロンブックスだが、
今回の撤退は果たしてどのような結果をもたらすのか
(2011年末秋葉原店の店頭にて)。
新たな業界再編の動きの一部なのか。1月末、同人誌書店の大手・メロンブックスが女性向け部門のリブレットの事業を2月末で取りやめることを発表し、注目を集めた。これにより、同社は女性向け事業からは完全に手を引き、男性向け同人誌を中心に据えた事業を展開していくことになる。
リブレットは、メロンブックス店内にコーナーとして展開するものも含めて全国に6店舗。中でも池袋店は昨年9月にオープンしたばかりで、早期撤退を決めた背景には、この店舗の売り上げが芳しくなかったことがうかがい知れる。業界の動向に詳しい同人誌書店関係者は語る。
「損失が拡大する前に、早期に不採算部門を切り捨てたのは経営判断としては的確です。その点については英断といえるでしょう」
同人誌市場全体の動向を見ると「市場が縮小している」という分析が大勢を占めるが、その実態は女性向けに限らず男性向けも含めて、飽和状態というのが正しい。需要に対して供給が過剰な状態が続いており、結果として同人誌書店の売り上げも右肩下がりのスパイラルから抜け出せていない。その中で、メロンブックスが女性向けを切り捨て、従来から得意としてきた男性向けに絞って経営戦略を立てるのは妥当といえるだろう。
ただ、メロンブックスの内部にもさまざまな問題が存在するという話もある。
「近年、盛んに経費節減が叫ばれていて社員も苦労しているという話を聞きますね。また、経営陣が同人作家や即売会対応を担っている社員に対して"ルート営業と同じ"と発言したとかで、男性向け同人誌を担当していた幹部社員が一時退社する騒動もあったとか。その後、復帰したそうですが、その発言が事実なら、経営陣はちょっと同人誌について理解が不足しているといえるでしょう」(同前)
いずれにしても、メロンブックスは男性向けに強い同人誌書店として、一定の支持を集めていることは確かだ。リブレットの撤退によってあらためて、そのイメージが顧客層に認識されるのであれば、経営的には吉と出るのではあるまいか。
■アニメイトグループの寡占化は現在進行形
もうひとつ、リブレット撤退の背景としてウワサされているのが、アニメイトグループの事業再編というものだ。本来、女性向け同人誌はアニメイトの得意分野。それをグループの別会社であるメロンブックスが行っているのは、確かに不採算だろう。しかし、業界の事情通たちに話を聞いたところ「もしそうならば、そもそもリブレットを出店しないはず」と否定する。
「アニメイトグループは、出版業界でいえば角川書店に似た経営スタイルです。同じグループ内にユーザーが被る事業があっても、なんら問題にしていません」(事情通)
そもそもアニメイトグループは、かなり奇妙な部分がある。メロンブックスやらしんばんがアニメイトグループに属していることは、同人誌業界では誰もが知っている事実なのだが、アニメイト側が積極的にそれをアナウンスすることはない。昨年、秋葉原に同人誌書店・らしんばんがオープンする際にアニメイトの割引券を配ったときには「ついに正体を明かすとは、一体なにが起こるのだろうか」と、業界内では注目を集めたほど。
なにより、メロンブックスやらしんばんがグループ会社なのは明らかなのに、経営の形態はどうなっているのか等々、肝心なところは公開情報ではまったく見えてこない。また、リブレット撤退が事業再編の一貫という説を補強する「アニメイトは社内の世代交代に向けて再編の真っ最中である」というウワサも、実態はどういうものなのか判然としない。高橋豊社長の子息が社員として働いているのは事実だが、世襲が行われるのかも不明である。
巨大化するアニメイトグループだが、寡占化は業界にどのような影響を及ぼすことになるのだろうか。特定の一社が市場を占有してしまえば、競争力が衰えるのは自明の理。同人誌書店における「競争」の意味もあらためて考えてみたいものだ。
(取材・文=昼間たかし)
寡占化が進む同人誌書店 リブレット撤退は新たな業界再編の布石か

男性向け同人誌に定評のあるメロンブックスだが、
今回の撤退は果たしてどのような結果をもたらすのか
(2011年末秋葉原店の店頭にて)。
新たな業界再編の動きの一部なのか。1月末、同人誌書店の大手・メロンブックスが女性向け部門のリブレットの事業を2月末で取りやめることを発表し、注目を集めた。これにより、同社は女性向け事業からは完全に手を引き、男性向け同人誌を中心に据えた事業を展開していくことになる。
リブレットは、メロンブックス店内にコーナーとして展開するものも含めて全国に6店舗。中でも池袋店は昨年9月にオープンしたばかりで、早期撤退を決めた背景には、この店舗の売り上げが芳しくなかったことがうかがい知れる。業界の動向に詳しい同人誌書店関係者は語る。
「損失が拡大する前に、早期に不採算部門を切り捨てたのは経営判断としては的確です。その点については英断といえるでしょう」
同人誌市場全体の動向を見ると「市場が縮小している」という分析が大勢を占めるが、その実態は女性向けに限らず男性向けも含めて、飽和状態というのが正しい。需要に対して供給が過剰な状態が続いており、結果として同人誌書店の売り上げも右肩下がりのスパイラルから抜け出せていない。その中で、メロンブックスが女性向けを切り捨て、従来から得意としてきた男性向けに絞って経営戦略を立てるのは妥当といえるだろう。
ただ、メロンブックスの内部にもさまざまな問題が存在するという話もある。
「近年、盛んに経費節減が叫ばれていて社員も苦労しているという話を聞きますね。また、経営陣が同人作家や即売会対応を担っている社員に対して"ルート営業と同じ"と発言したとかで、男性向け同人誌を担当していた幹部社員が一時退社する騒動もあったとか。その後、復帰したそうですが、その発言が事実なら、経営陣はちょっと同人誌について理解が不足しているといえるでしょう」(同前)
いずれにしても、メロンブックスは男性向けに強い同人誌書店として、一定の支持を集めていることは確かだ。リブレットの撤退によってあらためて、そのイメージが顧客層に認識されるのであれば、経営的には吉と出るのではあるまいか。
■アニメイトグループの寡占化は現在進行形
もうひとつ、リブレット撤退の背景としてウワサされているのが、アニメイトグループの事業再編というものだ。本来、女性向け同人誌はアニメイトの得意分野。それをグループの別会社であるメロンブックスが行っているのは、確かに不採算だろう。しかし、業界の事情通たちに話を聞いたところ「もしそうならば、そもそもリブレットを出店しないはず」と否定する。
「アニメイトグループは、出版業界でいえば角川書店に似た経営スタイルです。同じグループ内にユーザーが被る事業があっても、なんら問題にしていません」(事情通)
そもそもアニメイトグループは、かなり奇妙な部分がある。メロンブックスやらしんばんがアニメイトグループに属していることは、同人誌業界では誰もが知っている事実なのだが、アニメイト側が積極的にそれをアナウンスすることはない。昨年、秋葉原に同人誌書店・らしんばんがオープンする際にアニメイトの割引券を配ったときには「ついに正体を明かすとは、一体なにが起こるのだろうか」と、業界内では注目を集めたほど。
なにより、メロンブックスやらしんばんがグループ会社なのは明らかなのに、経営の形態はどうなっているのか等々、肝心なところは公開情報ではまったく見えてこない。また、リブレット撤退が事業再編の一貫という説を補強する「アニメイトは社内の世代交代に向けて再編の真っ最中である」というウワサも、実態はどういうものなのか判然としない。高橋豊社長の子息が社員として働いているのは事実だが、世襲が行われるのかも不明である。
巨大化するアニメイトグループだが、寡占化は業界にどのような影響を及ぼすことになるのだろうか。特定の一社が市場を占有してしまえば、競争力が衰えるのは自明の理。同人誌書店における「競争」の意味もあらためて考えてみたいものだ。
(取材・文=昼間たかし)
DMMライブトーク グラビアアイドル桜京子と一緒に飲んで踊ろう!
全東京写真連盟2004年度の準ミスフォトジェニックに選ばれるなど、癒し系グラビアアイドルとして大人気! 最近はアイドルユニット「.jp(どっとじぇーぴぃ)」のメンバーとしても頑張っている"きょーたん"こと桜京子ちゃん。
現在、直接交流ができちゃう「DMMライブトーク」の番組「桜京子のさくらちゃんねる」が隔週水曜日に好評放送中。ほんわか笑顔と抜群のプロポーションに、毎回ファンはメロメロ状態だとか。
早速、番組のことはもちろん、大好きなアニメの話から、彼女の妄想グセについてまで、いろいろ聞いちゃいました。
――「桜京子のさくらちゃんねる」はどんな番組?
桜京子(以下、桜) 「さくらちゃんねる」という一つの放送局にいろんな番組がある、というのをテーマに、毎回、「歌番組」や「クイズ番組」など違った設定でやっていく番組です。でも最近は見てくれる方とのフリートークが盛り上がってしまうので、チャットでのやり取りがメインになってきてますね。
――中でも桜さんが特に好きな企画は?
桜 毎回やっている、みんなで一緒に晩酌を楽しめるコーナーですね。だいたいの人が揃ったらモニターに向かって「カンパ~イ」って一緒にお酒を飲むんですけど、いつも盛り上がります。あと、最近だと「踊ってみた」をやったりとか。
――動画サイトに素人さんが上げてるやつですか?
桜 はい。チャットで「あの曲踊って~」ってリクエストを頂くので、プロモーションビデオを見ながら踊ったりするんですけど、なんか私が上手に踊れないのが面白いみたいで(笑)。
――AKB48とか踊るんですか?
桜 いや、普通はそうなんですけど、この間はパラパラを踊りました(笑)。私はただ恥ずかしいだけなんですけど......。
――あらら(笑)。ところで2月8日の放送では、バレンタイン企画を用意しているそうですね。
桜 放送中にチョコレートフォンデュを作ろうかなって。チョコバナナとかチョコイチゴとか。
――ちなみにバレンタインの思い出はあります?
桜 バレンタインの前日にクッキーを焼いていたら、なぜか生地が膨らんで全部つながってしまって、鉄板一枚の大きなクッキーが焼けてしまったことがあるんです。失敗したのでお父さんにあげました(笑)。
――今後、ライブトークでやってみたい企画は?
桜 一人だとなかなか恋愛について話したりできないので、女の子のゲストを呼んでガールズトークがしてみたいですね。あと、温泉から生中継がしてみたいです!
――桜さんの可愛いらしい声は、ライブトークで聞いていると心地いいです。
桜 ありがとうございます! 声はよく「変わってる」って言われるんです。私、アニメが結構好きなので、声優のお仕事とかもやりたいですね。
――一番好きなアニメは?
桜 『ドラゴンボール』です! 特にゴテンクスっていうキャラクターが大好きなんです。悟天くんとトランクスくんがフュージョンしたキャラなんですけど、ちっちゃくて小生意気なところがかわいくて。あと、ゴテンクスからポヨンて出てくる「スーパーゴーストカミカゼアタック」っていう技がすごいかわいいんです(興奮気味に)!
――ハマッたきっかけは?
桜 小さい頃に劇場版を見たんですけど、登場人物がみんな倒されるシーンですごい大泣きして、必死で応援しているうちにいつの間にか好きになりました。

DMMライブトーク グラビアアイドル桜京子と一緒に飲んで踊ろう!
全東京写真連盟2004年度の準ミスフォトジェニックに選ばれるなど、癒し系グラビアアイドルとして大人気! 最近はアイドルユニット「.jp(どっとじぇーぴぃ)」のメンバーとしても頑張っている"きょーたん"こと桜京子ちゃん。
現在、直接交流ができちゃう「DMMライブトーク」の番組「桜京子のさくらちゃんねる」が隔週水曜日に好評放送中。ほんわか笑顔と抜群のプロポーションに、毎回ファンはメロメロ状態だとか。
早速、番組のことはもちろん、大好きなアニメの話から、彼女の妄想グセについてまで、いろいろ聞いちゃいました。
――「桜京子のさくらちゃんねる」はどんな番組?
桜京子(以下、桜) 「さくらちゃんねる」という一つの放送局にいろんな番組がある、というのをテーマに、毎回、「歌番組」や「クイズ番組」など違った設定でやっていく番組です。でも最近は見てくれる方とのフリートークが盛り上がってしまうので、チャットでのやり取りがメインになってきてますね。
――中でも桜さんが特に好きな企画は?
桜 毎回やっている、みんなで一緒に晩酌を楽しめるコーナーですね。だいたいの人が揃ったらモニターに向かって「カンパ~イ」って一緒にお酒を飲むんですけど、いつも盛り上がります。あと、最近だと「踊ってみた」をやったりとか。
――動画サイトに素人さんが上げてるやつですか?
桜 はい。チャットで「あの曲踊って~」ってリクエストを頂くので、プロモーションビデオを見ながら踊ったりするんですけど、なんか私が上手に踊れないのが面白いみたいで(笑)。
――AKB48とか踊るんですか?
桜 いや、普通はそうなんですけど、この間はパラパラを踊りました(笑)。私はただ恥ずかしいだけなんですけど......。
――あらら(笑)。ところで2月8日の放送では、バレンタイン企画を用意しているそうですね。
桜 放送中にチョコレートフォンデュを作ろうかなって。チョコバナナとかチョコイチゴとか。
――ちなみにバレンタインの思い出はあります?
桜 バレンタインの前日にクッキーを焼いていたら、なぜか生地が膨らんで全部つながってしまって、鉄板一枚の大きなクッキーが焼けてしまったことがあるんです。失敗したのでお父さんにあげました(笑)。
――今後、ライブトークでやってみたい企画は?
桜 一人だとなかなか恋愛について話したりできないので、女の子のゲストを呼んでガールズトークがしてみたいですね。あと、温泉から生中継がしてみたいです!
――桜さんの可愛いらしい声は、ライブトークで聞いていると心地いいです。
桜 ありがとうございます! 声はよく「変わってる」って言われるんです。私、アニメが結構好きなので、声優のお仕事とかもやりたいですね。
――一番好きなアニメは?
桜 『ドラゴンボール』です! 特にゴテンクスっていうキャラクターが大好きなんです。悟天くんとトランクスくんがフュージョンしたキャラなんですけど、ちっちゃくて小生意気なところがかわいくて。あと、ゴテンクスからポヨンて出てくる「スーパーゴーストカミカゼアタック」っていう技がすごいかわいいんです(興奮気味に)!
――ハマッたきっかけは?
桜 小さい頃に劇場版を見たんですけど、登場人物がみんな倒されるシーンですごい大泣きして、必死で応援しているうちにいつの間にか好きになりました。




