
『アルカナ・ファミリア』公式サイトより
春アニメが続々とクライマックスを迎えるこの時期だが、我々アニメファンには終わった作品の余韻に浸る間などない。7月に入れば、また新たなアニメが次々とスタートする。
ライトノベル原作アニメが豊作ということで話題沸騰の今夏スタートのアニメ作品たちだが、この夏イチオシなのが「乙女ゲーム原作アニメ」だ。「乙女ゲーム原作アニメなんてスイーツ(笑)な女性ファンしか楽しめないんじゃないの?」と思うなかれ。女性が理想とする男性キャラが数多く登場する「乙女ゲーム原作アニメ」には、男性から見ても魅力的な要素が盛りだくさんなのだ。
大人気作品『Fate/Zero』(TOKYO MX・MBSほか)を例に挙げると、髭面マッチョなライダーと最高に守ってあげたい男性ヒロイン・ウェイバー君のカップル、もといコンビにはその熱い友情と主従関係に燃える男性ファンもいれば、思わずほっこりする二人のやり取りに萌える女性ファン(あと、腐った妄想を抱く女性ファンも……)もいるように。また、冬クール作品『男子高校生の日常』(テレビ東京系)の灰色の高校生ライフをゲラゲラ笑う男性ファンもいれば、女性がほとんど介入しない作品世界で思う存分妄想の翼を広げる女性ファンもいるように、ここ最近は以前にも増してホモソーシャルな描写を、そのベクトルは異なるとはいえ、男女問わずエンジョイするアニメファンが増えているように感じる。近年、ますます喪失されつつある力強い男性性に男性自身は憧れ、女性はそのような男性を求めているのだ! とかなんとか妄言をこれ以上重ねるとフェミニストな方々に怒られそうなので、この辺りで切り上げるとして、さっそく今夏スタートの期待の乙女ゲーム原作アニメをチェックしてみよう。
まず紹介するのは、「乙女ゲーム×少年マンガ」という文字面だけでも「ああ~」と納得できてしまうコンセプトの『アルカナ・ファミリア』(tvkほか)だ。
イタリアのとある島の自警組織「アルカナ・ファミリア」のボスの座と、次期トップの座をめぐって、「アルカナ能力」という特殊能力を操る主人公たちが「アルカナ・デュエロ」という大会でバトルを繰り広げるという、あらすじだけを見ると「どこの黄金の風だ?」と言いたくなるような本作。
男社会の中で繰り広げられるトップ争いというプロットは、少年マンガの王道。そこにヒロインとのロマンス成分をちょっぴりブレンドすることで、乙女要素も追加したという『アルカナ・ファミリア』のスタッフには、『ひぐらしのなく頃に』『のだめカンタービレ』『おとめ妖怪 ざくろ』など群像劇に定評のある今千秋監督、『とある魔術の禁書目録』シリーズのシリーズ構成を手掛けた赤星政尚など、J.C.STAFFではおなじみの実力派が並ぶ。どんなバトル・アンド・ロマンスが展開するのか、期待が募る。
そして、『薄桜鬼 黎明録』(TOKYO MXほか)も忘れてはいけない。幕末を舞台に新選組の活躍を描く本作は、2008年のゲーム第1弾の発売以来、着実にファンを増やし続け、2作のテレビアニメ、全5巻のOVAシリーズはいずれも大ヒット。10年には早乙女太一・主演で舞台化。今年4月にはミュージカルにもなるなど、破竹の快進撃を続ける人気タイトルだ。
第3シリーズとなる今回のテレビアニメシリーズは、従来のスタッフ&キャストで制作されることが発表されている。信念を貫く男たちの生き様には、男女問わず燃えること必至の本作。こちらも要チェックである。
ふだん乙女ゲーム原作アニメを見ない男性アニメファンも、この夏は思い切って新たな世界に踏み込んでみてはいかがだろうか? きっと、より豊かなアニメライフが送れるはずだ!
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
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キーワードはホモソーシャルな描写!? 今夏は「乙女ゲーム原作アニメ」が熱い!

『アルカナ・ファミリア』公式サイトより
春アニメが続々とクライマックスを迎えるこの時期だが、我々アニメファンには終わった作品の余韻に浸る間などない。7月に入れば、また新たなアニメが次々とスタートする。
ライトノベル原作アニメが豊作ということで話題沸騰の今夏スタートのアニメ作品たちだが、この夏イチオシなのが「乙女ゲーム原作アニメ」だ。「乙女ゲーム原作アニメなんてスイーツ(笑)な女性ファンしか楽しめないんじゃないの?」と思うなかれ。女性が理想とする男性キャラが数多く登場する「乙女ゲーム原作アニメ」には、男性から見ても魅力的な要素が盛りだくさんなのだ。
大人気作品『Fate/Zero』(TOKYO MX・MBSほか)を例に挙げると、髭面マッチョなライダーと最高に守ってあげたい男性ヒロイン・ウェイバー君のカップル、もといコンビにはその熱い友情と主従関係に燃える男性ファンもいれば、思わずほっこりする二人のやり取りに萌える女性ファン(あと、腐った妄想を抱く女性ファンも……)もいるように。また、冬クール作品『男子高校生の日常』(テレビ東京系)の灰色の高校生ライフをゲラゲラ笑う男性ファンもいれば、女性がほとんど介入しない作品世界で思う存分妄想の翼を広げる女性ファンもいるように、ここ最近は以前にも増してホモソーシャルな描写を、そのベクトルは異なるとはいえ、男女問わずエンジョイするアニメファンが増えているように感じる。近年、ますます喪失されつつある力強い男性性に男性自身は憧れ、女性はそのような男性を求めているのだ! とかなんとか妄言をこれ以上重ねるとフェミニストな方々に怒られそうなので、この辺りで切り上げるとして、さっそく今夏スタートの期待の乙女ゲーム原作アニメをチェックしてみよう。
まず紹介するのは、「乙女ゲーム×少年マンガ」という文字面だけでも「ああ~」と納得できてしまうコンセプトの『アルカナ・ファミリア』(tvkほか)だ。
イタリアのとある島の自警組織「アルカナ・ファミリア」のボスの座と、次期トップの座をめぐって、「アルカナ能力」という特殊能力を操る主人公たちが「アルカナ・デュエロ」という大会でバトルを繰り広げるという、あらすじだけを見ると「どこの黄金の風だ?」と言いたくなるような本作。
男社会の中で繰り広げられるトップ争いというプロットは、少年マンガの王道。そこにヒロインとのロマンス成分をちょっぴりブレンドすることで、乙女要素も追加したという『アルカナ・ファミリア』のスタッフには、『ひぐらしのなく頃に』『のだめカンタービレ』『おとめ妖怪 ざくろ』など群像劇に定評のある今千秋監督、『とある魔術の禁書目録』シリーズのシリーズ構成を手掛けた赤星政尚など、J.C.STAFFではおなじみの実力派が並ぶ。どんなバトル・アンド・ロマンスが展開するのか、期待が募る。
そして、『薄桜鬼 黎明録』(TOKYO MXほか)も忘れてはいけない。幕末を舞台に新選組の活躍を描く本作は、2008年のゲーム第1弾の発売以来、着実にファンを増やし続け、2作のテレビアニメ、全5巻のOVAシリーズはいずれも大ヒット。10年には早乙女太一・主演で舞台化。今年4月にはミュージカルにもなるなど、破竹の快進撃を続ける人気タイトルだ。
第3シリーズとなる今回のテレビアニメシリーズは、従来のスタッフ&キャストで制作されることが発表されている。信念を貫く男たちの生き様には、男女問わず燃えること必至の本作。こちらも要チェックである。
ふだん乙女ゲーム原作アニメを見ない男性アニメファンも、この夏は思い切って新たな世界に踏み込んでみてはいかがだろうか? きっと、より豊かなアニメライフが送れるはずだ!
(文=龍崎珠樹)
■バックナンバー
【第14回】「まるで90年代の夕方6時枠アニメ!?」『モーレツ宇宙海賊』の大器晩成ぶり
【第13回】もはや“声優アイドルフェス”!? アニソン重鎮不在の「アニサマ2012」に不安の声
【第12回】「期待外れ?」「これぞ京アニ?」 賛否両論『氷菓』の本当の見どころ
【第11回】「燃え上がれ、俺の小宇宙よ!」前作ファンもニヤリ『聖闘士星矢Ω』
【第10回】「見たかったのはコレジャナイ!?」声優アイドルアニメ『夏色キセキ』に早くも黄色信号
【第9回】大コケの『機動戦士ガンダムAGE』を徹底検証! 求められる新たな「ガンダム像」とは?
【第8回】アニメ業界の新トレンド!? “分割2クール作品”急増の裏事情
【第7回】ついに世代交代!? 若手アイドル声優が続々歌手デビュー
【第6回】AKB48 vs 声優アイドルユニット アニメ界もついにアイドル戦国時代突入か!?
【第5回】一流アニメファンなら女児向け作品もチェックせよ!? 『スマイルプリキュア!』
【第4回】過激なピンク描写が男子の下半身を直撃!『アマガミSS+ plus』
【第3回】今クール話題の学園モノを徹底分析!『男子高校生の日常』『Another』
【第2回】ロボット好き必見! 洗練されたメカたちが大活躍『輪廻のラグランジェ』
【第1回】水樹奈々が歌いながらバトル!? 「戦うヒロイン」アニメに大注目!
現役の隊員が多数出演! リアリティーにこだわったアクション映画『ネイビーシールズ』

(C)2012 IATM, LLC
今週紹介する新作2本は、若干マニアックなアクション映画だが、フィクションに現実を巧みに取り込んでいるのが共通点。架空のストーリーで観客を楽しませながら、実社会の問題に向き合うことを教えてくれる、マニア以外にも注目してもらいたい力作たちだ。
6月22日に封切られる『ネイビーシールズ』は、一握りの精鋭で組織される米海軍特殊部隊ネイビーシールズ(Navy SEALs)の戦いを描く軍事アクション。コスタリカでテロに関与する人物を追っていたCIAの女性エージェントが拉致される。エージェント奪還の命を受けた特殊部隊シールズは敵の拠点を急襲し、激しい銃撃戦の末に人質を無事確保した。だが拠点で押収した証拠品から、史上最大規模のテロ計画が判明。決行の時が迫る同時多発テロを未然に防ぐため、シールズの各チームはアフリカ、南太平洋、メキシコへと展開する。
SEALsとは海(SEa)、空(Air)、陸(Land)に由来する名称で、陸海空にまたがる偵察や対テロ作戦などの特殊任務を遂行するエリート兵たちの部隊を指す。チャーリー・シーン主演の『ネイビー・シールズ』(1990)で存在が広く認知され、昨年5月にオサマ・ビン・ラディン殺害作戦を遂行したことでその実力を改めて知らしめた。本作の最大の売りは、現役のシールズ隊員たちが主要キャストをはじめ大勢出演していること。さらに、初めて撮影が許可された原子力潜水艦を含む各種ビークルや、アサルトライフルから対戦車ロケットまで多種多様な銃器も本物なら、敵地で実際に遂行される作戦を脚本に取り入れ、銃撃戦のシーンでも実弾を使用するなど、徹底してリアリティーにこだわった。テロとの戦いの最前線を迫真のアクションと映像で追体験させる本作は、ともすれば抽象的にとらえてしまいがちな「戦争」「宗教と正義」といったテーマを、身近に感じる契機ももたらしてくれることだろう。
一方、打って変わりコミカルな要素を多分に含むのが、6月23日公開のSFパニックアクション『アタック・ザ・ブロック』。ロンドンの低所得世帯向け公営団地に住むモーゼスら5人の悪ガキ仲間が、帰宅途中の見習い看護師サムを取り囲んで金を奪おうとしたとき、近くに停めてあった車に隕石が落下。モーゼスは飛び出してきたエイリアンに襲われ傷を負うが、すぐに仲間と反撃しエイリアンを殺してしまう。悪ガキたちがエイリアンの死体を引きずり意気揚々と戻った団地の周囲に、今度は多数の隕石が次々に落下。最初よりも大型で凶暴なエイリアンの群れが人間たちを襲い始める。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(07)で日本にも熱狂的なファンを持つエドガー・ライトが製作総指揮を務め、両作品や『宇宙人ポール』(11)のニック・フロストも出演。非人間の敵の襲来に仲間が力を合わせて戦う展開を、ユーモアとオマージュを込めて描く点では『ショーン・オブ・ザ・デッド』に通じるが、本作が監督デビューのジョー・コーニッシュは実際に子どもたちのギャングに財布と携帯を奪われた体験から着想を得たとか。主要キャラが未成年ということで、エイリアンから逃げるのに乗るのが自転車や原チャリだったり、武器がバットや花火だったりと、ある意味ショボいが身の丈にあった道具でがんばる姿が微笑ましい。近所の迷惑者でしかなかった不良たちが、危機を乗り越え団地を救う存在へと成長する物語に、共同体再生への希望を読み取ることもできるだろう。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『ネイビーシールズ』作品情報
<http://eiga.com/movie/57891/>
『アタック・ザ・ブロック』作品情報
<http://eiga.com/movie/56960/>
現役の隊員が多数出演! リアリティーにこだわったアクション映画『ネイビーシールズ』

(C)2012 IATM, LLC
今週紹介する新作2本は、若干マニアックなアクション映画だが、フィクションに現実を巧みに取り込んでいるのが共通点。架空のストーリーで観客を楽しませながら、実社会の問題に向き合うことを教えてくれる、マニア以外にも注目してもらいたい力作たちだ。
6月22日に封切られる『ネイビーシールズ』は、一握りの精鋭で組織される米海軍特殊部隊ネイビーシールズ(Navy SEALs)の戦いを描く軍事アクション。コスタリカでテロに関与する人物を追っていたCIAの女性エージェントが拉致される。エージェント奪還の命を受けた特殊部隊シールズは敵の拠点を急襲し、激しい銃撃戦の末に人質を無事確保した。だが拠点で押収した証拠品から、史上最大規模のテロ計画が判明。決行の時が迫る同時多発テロを未然に防ぐため、シールズの各チームはアフリカ、南太平洋、メキシコへと展開する。
SEALsとは海(SEa)、空(Air)、陸(Land)に由来する名称で、陸海空にまたがる偵察や対テロ作戦などの特殊任務を遂行するエリート兵たちの部隊を指す。チャーリー・シーン主演の『ネイビー・シールズ』(1990)で存在が広く認知され、昨年5月にオサマ・ビン・ラディン殺害作戦を遂行したことでその実力を改めて知らしめた。本作の最大の売りは、現役のシールズ隊員たちが主要キャストをはじめ大勢出演していること。さらに、初めて撮影が許可された原子力潜水艦を含む各種ビークルや、アサルトライフルから対戦車ロケットまで多種多様な銃器も本物なら、敵地で実際に遂行される作戦を脚本に取り入れ、銃撃戦のシーンでも実弾を使用するなど、徹底してリアリティーにこだわった。テロとの戦いの最前線を迫真のアクションと映像で追体験させる本作は、ともすれば抽象的にとらえてしまいがちな「戦争」「宗教と正義」といったテーマを、身近に感じる契機ももたらしてくれることだろう。
一方、打って変わりコミカルな要素を多分に含むのが、6月23日公開のSFパニックアクション『アタック・ザ・ブロック』。ロンドンの低所得世帯向け公営団地に住むモーゼスら5人の悪ガキ仲間が、帰宅途中の見習い看護師サムを取り囲んで金を奪おうとしたとき、近くに停めてあった車に隕石が落下。モーゼスは飛び出してきたエイリアンに襲われ傷を負うが、すぐに仲間と反撃しエイリアンを殺してしまう。悪ガキたちがエイリアンの死体を引きずり意気揚々と戻った団地の周囲に、今度は多数の隕石が次々に落下。最初よりも大型で凶暴なエイリアンの群れが人間たちを襲い始める。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(07)で日本にも熱狂的なファンを持つエドガー・ライトが製作総指揮を務め、両作品や『宇宙人ポール』(11)のニック・フロストも出演。非人間の敵の襲来に仲間が力を合わせて戦う展開を、ユーモアとオマージュを込めて描く点では『ショーン・オブ・ザ・デッド』に通じるが、本作が監督デビューのジョー・コーニッシュは実際に子どもたちのギャングに財布と携帯を奪われた体験から着想を得たとか。主要キャラが未成年ということで、エイリアンから逃げるのに乗るのが自転車や原チャリだったり、武器がバットや花火だったりと、ある意味ショボいが身の丈にあった道具でがんばる姿が微笑ましい。近所の迷惑者でしかなかった不良たちが、危機を乗り越え団地を救う存在へと成長する物語に、共同体再生への希望を読み取ることもできるだろう。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『ネイビーシールズ』作品情報
<http://eiga.com/movie/57891/>
『アタック・ザ・ブロック』作品情報
<http://eiga.com/movie/56960/>
「自殺者が3万人いる理由? 僕と会ってないから!」“新政府総理”坂口恭平が本気でやろうとしていること

“建てない建築家”、作家、画家、ミュージシャンなど、
さまざまな顔を持つ坂口恭平氏。最近では車輪が付いた
「モバイルハウス」という家を建設し、話題に。
そして現在は、新政府の初代内閣総理大臣でもある。
坂口恭平は暴論を言っているようで正論を言っているのだろうと思う。彼の新著『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)を読むと、何度となく目から鱗が落ちる感覚を覚えるのはそのためだろう。新政府樹立。「自殺者ゼロ」という目標。ものすごく荒唐無稽な話のように思えるが、あながち「ドン・キホーテ」という感じでもないのである。彼が繰り返し言う「レイヤー」や「空間の拡張」という言葉には、今のどん詰まった日本を生き抜くための重要なヒントが詰まっている。
──坂口さんが故郷である熊本に移住し、新政府を設立するきっかけとなったのが3.11とその後の原発事故ですけど、今でも当時の恐怖感は残っていますか?
坂口恭平氏(以下、坂口) うーん、娘や嫁がいなかったら、怖くないんだってことがわかりました。嫁と娘がどうなるかは怖いけど、僕は別にどうでもいいかな、って。でも、3月11日、12日、13日ぐらいの時は僕、足が震えたんですよ。で、震えながら知り合いに電話したら、みんな「仕事だよ」って言うんです。「震えてないの?」「いや、震えてるよ」「逃げらんないの?」「逃げらんない。仕事あるし上司もいるし」って。「じゃあその上司、お前が困って所持金0円になったら50万円くれる奴?」って聞くと、「いや、絶対くれない」って。それヤバくない? って思うんですよ。その人たちは恐怖心によって動けないわけですよ。不安感を動機にして働いているわけ。「なんでその会社辞めないの?」って聞くと、「食ってかなきゃヤバイっしょ」みたいなこと言う。「辞めてもやっていけるなら、ほかの仕事やってるよ。僕Excel苦手だし」って。「なんでExcel苦手な奴がExcelやってんだよ!」って、わけわかんないことになってる。なんのためにそんな競争社会的なものに入ったの? って。そういうの、不思議じゃないすか?
──うん、不思議ですね。
坂口 ヤバイでしょ? そのことに怖さを感じない人だったら、全然いいんですけど。
──「怖さを感じてるのに抜け出せない」というのが本当のところなんでしょうけど。
坂口 身体の消費量を考えると「自分の体ならどうなってもいい」って感覚は、DNA的には絶対に罪なんですよ。やっぱり、果ててしまう前にちゃんと次にバトンタッチしないと。駅伝の途中で勝手に座ったり、首つり自殺したりすることってないでしょ?
──もちろん。で、その新政府ですが、大きなテーマとして掲げているのが「自殺者を限りなくゼロに近づけること」なんですよね。
坂口 それが唯一のテーマですから。
──今、毎年3万人を超える自殺者がいるわけですけど、なんでこんなに自殺者が出てくるんだと思います?
坂口 僕と会ってないから、っていう結論(きっぱり)。
──すごい答えですね。
坂口 僕もそうだし、僕の周りには、会ったら死ぬことをやめたくなるような、面白い人間がたくさんいるわけですよ。そういう奴らが8人くらい集まって、自殺を考えている9人目が入るでしょ。そしたら、そいつはずーっと泣いてるんですよ。つまり、もう心の内をさらけ出せるような関係になっているんです。今までこんな関係を誰かと築いたことがなくて、「なんで何もしゃべらなくても、所属しているような感じがあって、しかも音楽の話とか一発で合うんですか?」って驚くんですよ。僕は5分話しただけでその人の特徴と、いい使い方と完璧な状態がだいたいわかるので、5分で対処法を考える。だから、僕に10分くれって思います。
──僕も坂口さんが提唱する生き方とか考えにはすごく共感を覚えるんですけど、その一方で、「もしかしたら、そうそう実践できるようなものではないのかもしれない」とも思ったりもします。

坂口 でも、僕にしかできない特殊なことだったら、Twitterもみんな読まないし、あんなにリアクションはないと思うんですよね。これはつまりシンパシーを感じてくれているってことじゃないかって。
──そういう坂口さんの生き方を実践するための具体的なメソッド(方法)について書いたのが、今回の著書『独立国家のつくりかた』だと。
坂口 “独立国家をつくる”って聞くと、今の政府に対するカウンターとして、いわゆる70年の安保的な発想で受け取る人もいるかもしれないですけど、“自分の中に独立国家をつくる」という考えは、小さい頃はみんな持っていたと思うんですけどね。自分の家にこもってファミコンやっているときとか、秘密基地作ってるときとか、僕の中では完全に独立国家の感覚だったんですよ。だって、政府は僕に手を出せないですから。
――この本のキーワードになっているのは「レイヤー思考」(*)だと思いますが、こういう「レイヤー」で考える感覚って、大人になって身につけたものですか? それとも子どもの頃から?
(*物事を「複数の層が折り重なったもの」と捉えて、一つ一つの層に分けてつぶさに見ていくこと)
坂口 ずっとだと思いますね。人間って、どこかの段階で質問することを止めちゃうんですけど、僕は質問を止めなかった。
──子どもの頃から問いかけを常に続けてきた、と。
坂口 小1の記憶ですけど、小学校行く途中に酒屋があって、裏に日本酒の空き箱がいっぱい置いてあるんですよ。で、空き箱をいろいろいじっていると、配置が全然変わってきて。「あれ、これレゴブロックっぽいね?」って感じで、たかちゃん(友人)とやってたら、母ちゃんがそれを知って「ここは酒屋さんのバックヤードだから入っちゃだめだ」と。だから僕は「違う、これは僕の家なんだけど?」「ここは僕とたかちゃんの重要な居住区で、ここがないとやってけないんだけど?」って。でも母ちゃんは「あなた意味わかるでしょ? ここは酒屋さんだから」って。で、僕は「母ちゃんが言うのは一応納得するよ。でも、僕にとってはここは居住区だから」って返した。そのことは強く記憶に残ってる。
──小1で大人の論理に屈しないあたり、すでに坂口さんって感じですね。
坂口 そこは僕らにとってはルーム、完全子宮ですから!
──完全子宮…?
坂口 (無視して。話の勢い止まらず)ルームっていうのは、エンドルフィンという脳内物質が分泌している状態(モルヒネの主成分に似てる脳内物質)。僕の場合、基本的にそっちに重点を置いてるんですよ。
――空間を「物理的に捉える」のではなくて、「自分の感覚をベースに捉える」みたいなことですかね。
坂口 (無視して。話の勢い止まらず)「大人っていうのは、なんてもったいない空間の使い方をしてるんだ、かわいそうだな」と思って、哀れみの目で見てたんですよ。大人になって公園行くと「公園が小さくなった」って言う人いるでしょ? それ、かわいそうですよね。「小さい頃は、その公園の奥に【上野の動物園】があって、裏には【『エルマーのぼうけん』のジャングル】があって、もっと行くと【『オズの魔法使い』のエメラルドの宮殿】があったのに、お前はそれを失くしちゃったんだね」って。

──うんうん。
坂口 みんなそれを笑うわけですよ。でも、鈴木さん(*)のところに行くと、3畳間より広いんですよ。なぜならば、それを知ってるからなんです!
(*坂口恭平が大きな影響を受けたホームレス。映画『MY HOUSE』のモデル)
──自分の感覚を変えれば空間の認識も変わる、と。
坂口 鈴木さんの中には【『オズの魔法使い』のエメラルド宮殿】がある。彼は、東京の中で何もかも失ったとき、「何もない、絶望しかない」と思っていたら、全部が宝に見えた体験をした。つまりそういうふうにして、もう1個違うものが空間に付随されるようになっている。そういうものが鈴木さんの家には全部詰め込まれているから、3畳間なのに25畳ぐらいの体験をするわけですよ。
──その家はあくまで「寝室」みたいなもので、そこに接している土地や風景まで含めて自分の空間だと認識してしまえば世界が変わる、と。
坂口 それをやってたのが千利休ですから。つまり歴史的にも、常にそういうテーマでみんなやってたはずなんです。それこそ、鴨長明からずっと。そういう空間認識について僕が説明すると、みんな「わかる」って言うんですよ。なのに、なぜか不動産に行くと「何平米がいいです」ってなってしまう。
──気づいたら単一レイヤー的な思考になっている、と。
坂口 中学くらいで断ち切られてしまうんです。空間と同じく時間もそういう感覚で捉えることができるし、本当は世の中には多層なレイヤーがあるのに、単一のレイヤーで生きるように仕向けられているんです。
──でも、そういう「何かが拡張していく感覚」って、もともとは誰しも経験してるものではあるんでしょうね。
坂口 僕、昔1回だけバク転できたことがあるんです。その時の「レイヤーのめくり際を見た瞬間」を覚えてるわけですよ。あと、縄跳びで二重跳びできた時の感覚とか。できないものができるようになった瞬間の「できない自分とのサヨナラ」みたいな。自転車乗ってる奴に「自転車乗れなくて泣いてたことを覚えてる?」って聞いたら、「覚えてない」って言う。乗れなかった自分を忘れてるのは、つまり「匿名化したレイヤー」になっちゃってるってことなんですよ。
──大人になった今でも「二重跳びできた瞬間の感覚」みたいな、新しいレイヤーを獲得する感覚って経験してますか?
坂口 僕の最大の敵が、時間と空間なんですよ。これをどうやって延ばせるか。「縄跳びの二重跳びができた時の感覚は、お前の人生の何かの分岐点の動き方のメッセージだから、そこを忘れずに残しておけ」って、ずーっと言い聞かせているんです。そうすると、いろんな穴がブワーッとできるんすよ。その穴にありえないぐらい入り始めるんで。
──穴? 何が入るんですか?
坂口 玉入れ合戦のありえない一瞬ってあるでしょ? ズボズボズボズボーッて入っていく瞬間。パチンコでいう確変(確率変動)みたいなもんです。「パチンコにだって確変があるのに、なんでお前、人生で確変がないと思ってんだよ」みたいな。「これがあるとしたら、こっちもあるじゃないか」つっても、なかなかわかってもらえない。でも、僕の経験によると、「空間を広げていく」ってことを意識するだけで全然違ってくるんですよ。
──坂口さんの話は全部「いまを生きる」ということに直結している気がします。生きることに悩む人に対して、スローガンみたいなことを唱える人はたくさんいるけれど、坂口さんは「レイヤー思考」や「空間や時間を拡張していく」みたいに具体的なツールを提示しているところが説得力あると思いました。
坂口 よくわからない理由で、なんとなくぼんやりとした不安を感じている状態になったら、それはほっとけって。むしろそれはクリエイティビティの契機なんだから。そういう時こそ精神の解像度を上げて、必死に考える。生きるとはなんだ。恥ずかしがるんじゃねえよ、みたいな。僕、ずっと「生きるとはなんだ」しか考えてないですからね。
(取材・文=前田隆弘/撮影=尾藤能暢)
●さかぐち・きょうへい
1978年、熊本生まれ。2001年、早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家・作家・絵描き・踊り手・歌い手。2012年5月、新政府を樹立し、初代内閣総理大臣に就任。写真集『0円ハウス』(リトルモア)、著書に『TOKYO 0円ハウス 0円生活』(河出文庫)、『隅田川のエジソン』(幻冬舎文庫)、『TOKYO一坪遺産』(春秋社)、『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(太田出版)がある。
ブログ「0円ハウス」 <http://www.0yenhouse.com/>
ダメ過ぎてキッチュな魅力アリ!? アルコール推奨アニメ『AKB0048』

『AKB0048』公式サイトより
総選挙の盛り上がり、指原莉乃のスキャンダルも記憶に新しいAKB48。CD売り上げランキング上位の大半を関連楽曲が占め続け、ドラマにCMに雑誌のグラビアにと、いまやその姿を見掛けない日はない。国内のエンターテインメント産業は、もはやAKB48なしでは回らないといっても過言ではないだろう。
そんな彼女たちの存在をアニメ業界も見逃すわけがなく、現在、『AKB0048』という、AKB48を題材にしたアニメが放送中だ。
舞台は、世界大戦を経て荒廃した地球を捨て、人類が宇宙へとその居を移した未来。AKB48は襲名制のユニット「AKB0048」へと形を変え、芸能が禁止された世界で、星から星へと芸能を届ける非合法アイドル――「会いに行けるアイドル」ではなく「会いに行くアイドル」――として活動している。テロリスト呼ばわりされ、権力による攻撃を受けながらも、練習に励み、夢と希望を高らかに歌い続けるアイドルたちの、汗と涙の日々を描いた青春スポ根美少女SFアニメ、それが『AKB0048』なのだ。
……と、いちおう説明してみたが、正直なところ「なんのこっちゃ?」な話ではなかろうか。書いた当人もいまひとつわからないというのが本音だ。芸能禁止とはどういうことだろうか。公式サイト(http://akb0048.jp/)の用語集から説明を引けば、
「星間航法の開発により、宇宙へ生活の場を移した人類だったが、間もなくして、深銀河貿易機構(D.G.T.O)の支配・統制がはじまる。
軍事政権が実権を握る背景として、『異星人及び生命体との遭遇戦闘に備えなければならない』という考えがある。この思想の元、強固な軍隊が組織された。
また、同時に“芸能”や“歌”が『人のココロを乱すもの』として、『芸能禁止条例』や『芸能禁止法』が成立。
(中略)
D.G.T.Oの勢力圏内では、芸能活動するものをテロリストと認定。それらを拘束するために強制鎮圧を行う。
そのための特殊部隊がDES(デス)である。
AKB0048のゲリラライブもDES軍の攻撃に合うことが多い。」(原文ママ)
……だそうだが、ナチス・ドイツでもあるまいし、未来の世界ならもうちょいスマートな支配の方法があるんじゃないの? などと思ってしまうのは野暮だろうか。しかも、その設定の割に、AKB0048のメンバーはテロリストなのに日々歌と踊りのレッスンに励み、それなりに呑気に生きている。「芸能絶対防衛圏」という特区で生活しているから、ということのようだが、テロリストが潜伏しているところが特区だからといって見逃してもらえる世界観というのは、ちょっとどうだろう。随分甘い軍事政権である。
百歩譲って、そうしたSF設定を全部受け入れるとしよう。しかし、肝心のAKB0048の芸能活動描写が、AKB48にまつわるもろもろの事象からキレイな部分だけを取り出して、さらにそれを何重にもオブラートで包んだようなものであることに、やはり奇妙さを感じてしまう。『0048』の世界には、キモオタやアンチはいちおう登場する。しかし、総選挙のためにCDを大量購入するような行為は描かれないし、握手会は描かれても、ひとりで何周もするようなファンや、メンバー間での人数格差といった部分は登場しない。AKB48メンバー間の所属事務所の力関係にともなったメディア露出の多寡といった要素も出てこないし、グラビアでオナニーする童貞中高生ファンの姿も、見事に作品から捨象されている。「週刊少年マガジン」(講談社)に連載されている『AKB49~恋愛禁止条例~』ですらヌルいと思っていたが、『AKB0048』と比べればはるかにマシだ。
要するに、ライトなAKB48ファンからしてみれば基本設定のハードルが高く、コアなファンからしてみれば描写がヌルく、アニメファンからしてみればSF設定やドラマ面でツッコミどころが多く、下世話なファンからしてみればキレイごと過ぎて萎える。『AKB0048』は、そんな「誰得」なアニメになってしまっているのだ。
しかし、ここまで企画的に大外しをしていることで、逆に作品にキッチュな魅力が宿っているというのも、否定しがたいところだ。大体、数年前、秋葉原の小さな劇場で活動を始めた頃のAKB48に対するオタクの失笑ぶり(「秋元康みたいな時代遅れの男が秋葉原に目をつけたってさ。秋葉原の盛り上がりも、もう終わりかもね(笑)」「秋葉原=えーけーびー、ってセンスのないネーミングだよな(笑)」)を思い出してみれば、ある意味で、このアニメのダメっぷりはプロジェクトとして正しいような気もしてくる。ダメといえば、声のキャストとして出演しているAKBメンバーの熱演のへなちょこっぷりも味があるし。
というわけで、結論としては「見よう!」なのである。できれば、大人数でアルコールでも入れながら深夜に見るといいと思う。
(文=御船藤四郎)
「かっこいいだけじゃない!」"現役音大生AKB"松井咲子が迫る→Pia-no-jaC←の魅力
時に、嵐のメンバーからラブコールを受けてアルバムの楽曲に参加し、時に、宝塚歌劇団への楽曲提供を行い……クラシックに限らず、さまざまな音楽をジャックしてきたインストゥルメンタルデュオ、→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)。力強く激しいピアノで聴かせるHAYATOと、独特な存在感と音色を持つカホンを奏でるHIROの2人から成る→Pia-no-jaC←は、今年3月、9枚目となるアルバム『暁』をリリースした。さらに、7月にはクラシック界の大物、葉加瀬太郎とのコラボアルバム『BATTLE NOTES』のリリースも控え、まだまだ加速し続けている。そんな『暁』『BATTLE NOTES』の魅力を伝えるべく、先日のAKB48選抜総選挙では53位にランクインした現役音大生、チームKの松井咲子さんに、アルバムの感想を聞いた——。現役音大生!
——早速ですが、松井さんは→Pia-no-jaC←のことはご存知でしたか? 松井咲子(以下、松井) 私、実はヴィレッジヴァンガードが大好きで、しょっちゅう行くんですよ。→Pia-no-jaC←さんの曲は、そこで流れているのをよく耳にしていて、ずっと「いいなぁ」と思っていたんですが、実は誰だか知らなくて……。今回、この『暁』を聴きながら、「あのかっこいい人たちは→Pia-no-jaC←さんだったのか!」と(笑)。 ——松井さんは、アイドルながら現役の音大生。AKB48のコンサートでも時々ピアノを披露されています。普段からいろんなジャンルのピアノ曲を聴くんですか? 松井 ピアノの曲だと、どうしてもクラシックが多いんですけど、J-POPをアレンジしたものとか、映画のサントラなんかもよく聴きますね……と、言いつつ、普段はPerfumeさんとか、もっぱらアイドルソングばっかり聴いてます(笑)。 ——アイドル好きで有名ですもんね(笑)。ちなみに、AKB48グループ内の推しメンは? 松井 えー! いっぱいいるんですけど……私、AKB48に入る前からこじはる(小島陽菜)さんが大好きで、そこは今も変わりません! あとは、SKE48だと小木曽(汐莉)ちゃんがめっちゃ好き! で、NMB48なら上西恵ちゃんで……本当にアイドルが大好きなので、すぐかわいい子に目がいっちゃうんです。あ、あと、SKEの秦(佐和子)さんも推してます! 初めて一緒にお仕事をさせてもらった時、キャラクターにびっくりしたんですよ。カメラが来ると「映さないでください! ほんと、カメラダメなんです! うぅー」ってなってて、面白くて(笑)。そんな謙虚なキャラだったけど、段々「宝塚(歌劇団)が好き」とか「ゲームが好きでPSPを7台持ってる」とか、いろんな面が見えてきて……目が離せません。 ——おぉ! 我らが二次元同好会の会長ですね! 確かにあのキャラクターは面白いです……って、いきなり脱線してしまいました。本題に戻して、→Pia-no-jaC←さんの『暁』、聴いた率直な感想はいかがでしたか? 松井 私は弾く事のないタイプの曲ばかりだったんですけど、男っぽいというか、本当に力強い音楽だなと思いました。特に、最初の「Paradiso」がとにかくかっこよくて華やかな曲だったので「全体的にこういう路線なのかな?」と思いきや、メロディーラインの曲もすごく良くて。限定盤にはその「Paradiso」と「雪月花」のPVが入ったDVDも付いてるんですけど、映像と合わせてみるとまたキレイで、完全に"ヘビーローテーション"になってます。 ——特に気に入った曲はありましたか? 松井 4曲目の「雪月花」ですね。私、この曲すごく気に入ってしまって、ずっと聴いてるんです。メロディが懐かしくて、聴き入ってしまうんですよ。うちの家族は母と兄も音楽をやっているんですが、音楽をやっていない父も巻き込んで、みんなで聴いてます。
「雪月花」→Pia-no-jaC←
——ちなみに、→Pia-no-jaC←さんのプロデューサーの樫原伸彦さんは、AKB48さんの楽曲にも多数携わられています。チームKさんの「RESET」公演だと、「ジグソーパズル48」の編曲や「夢の鐘」の作曲は樫原さんなんですよ! 松井 そうなんですか!? 意外なつながり! 「夢の鐘」って、すごいかっこいい曲なので、→Pia-no-jaC←さんに演奏してもらえたら、さらにかっこよくなりそうですね。あと、私、AKB48のシングルだと「言い訳Maybe」が好きなんですけど、ああいう可愛い曲を→Pia-no-jaC←さんがやったらどうなるんだろう……。聴いてみたいです! ——最後に、7月には葉加瀬太郎さんとのコラボアルバム『BATTLE NOTES』が発売されます。その中の表題曲「Csardas(チャールダーシュ)」も聴いていただきましたが、いかがでしたか? 松井 葉加瀬さんという大物と一緒に演奏しているのに、全然負けてないですよね。葉加瀬さんのバイオリンもすごく力強くて主張があるのに、なぜか、完全に→Pia-no-jaC←さんの曲でした。もう、「かっこいい」の一言です。普段、クラシックを聴く人ってあんまり多くないと思うんですけど、そんな人たちでも→Pia-no-jaC←さんの曲は絶対に入りやすいと思います。→Pia-no-jaC←さんが演奏する曲は、どんな曲も「→Pia-no-jaC←」です。そこからクラシックに興味を持ってもらえたら……今度は秋にリリースされる私のピアノソロアルバムもぜひ聴いてください! ——お、しっかり宣伝!(笑) ありがとうございました! (構成=舛田未来/撮影=後藤秀二) ●松井咲子(まつい・さきこ) 1990年、埼玉県生まれ。AKB48、チームK所属。アイドルとして活躍すると同時に、東京音楽大学でピアノを専攻する現役の女子大生でもある。6月6日に行われた第4回AKB48選抜総選挙では、53位でフューチャーガールズ入りを果たした。 ■RELEASE 『暁』 3月7日に発売された→Pia-no-jaC←9枚目のオリジナルアルバム。松井さん推薦の「Paradiso」「雪月花」をはじめとした全6曲入り。「日本の未来に祈りを込めた」という同アルバムが、→Pia-no-jaC←の第二章の幕開けとなるという。9月1日にはデビュー5周年アニバーサリーイヤーを記念して、日比谷野外大音楽堂でオリジナルからクラシックまで怒濤の全曲ライヴを敢行! 価格:通常盤/2000円、限定盤(CD+DVD)/2500円 レーベル: PEACEFUL RECORDS 『BATTLE NOTES』 葉加瀬太郎がオーガナイズした2011年の野外フェス「情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA」に出演したことがきっかけとなり、実現したコラボレーションアルバム。それぞれの代表曲である「情熱大陸」「組曲『 』」をはじめ、葉加瀬の書き下ろし曲も含む全7曲を収録予定。このアルバムの発売を記念し、7月16日には埼玉のイオンレイクタウンにて→Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎のインストアライブを開催。 発売日:7月11日 価格:2500円 レーベル:ハッツ・アンリミテッド ■LIVE 「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary EAT A 野音 〜全曲ジャック〜」 9/1東京・日比谷野外大音楽堂公演 6/30一般発売に先駆け、→Pia-no-jaC←のオフィシャルHP 2次先行受付中! 2012/9/1(土) 日比谷野外大音楽堂 16:15開場/17:00開演 全席指定 受付窓口:→Pia-no-jaC←オフィシャルHPにて http://pia-no-jac.net/index.html 受付期間:2012/6/15(金)19:00 〜 2012/6/25(月)23:00 ※規定枚数になり次第終了致します。
「かっこいいだけじゃない!」"現役音大生AKB"松井咲子が迫る→Pia-no-jaC←の魅力
時に、嵐のメンバーからラブコールを受けてアルバムの楽曲に参加し、時に、宝塚歌劇団への楽曲提供を行い……クラシックに限らず、さまざまな音楽をジャックしてきたインストゥルメンタルデュオ、→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)。力強く激しいピアノで聴かせるHAYATOと、独特な存在感と音色を持つカホンを奏でるHIROの2人から成る→Pia-no-jaC←は、今年3月、9枚目となるアルバム『暁』をリリースした。さらに、7月にはクラシック界の大物、葉加瀬太郎とのコラボアルバム『BATTLE NOTES』のリリースも控え、まだまだ加速し続けている。そんな『暁』『BATTLE NOTES』の魅力を伝えるべく、先日のAKB48選抜総選挙では53位にランクインした現役音大生、チームKの松井咲子さんに、アルバムの感想を聞いた——。現役音大生!
——早速ですが、松井さんは→Pia-no-jaC←のことはご存知でしたか? 松井咲子(以下、松井) 私、実はヴィレッジヴァンガードが大好きで、しょっちゅう行くんですよ。→Pia-no-jaC←さんの曲は、そこで流れているのをよく耳にしていて、ずっと「いいなぁ」と思っていたんですが、実は誰だか知らなくて……。今回、この『暁』を聴きながら、「あのかっこいい人たちは→Pia-no-jaC←さんだったのか!」と(笑)。 ——松井さんは、アイドルながら現役の音大生。AKB48のコンサートでも時々ピアノを披露されています。普段からいろんなジャンルのピアノ曲を聴くんですか? 松井 ピアノの曲だと、どうしてもクラシックが多いんですけど、J-POPをアレンジしたものとか、映画のサントラなんかもよく聴きますね……と、言いつつ、普段はPerfumeさんとか、もっぱらアイドルソングばっかり聴いてます(笑)。 ——アイドル好きで有名ですもんね(笑)。ちなみに、AKB48グループ内の推しメンは? 松井 えー! いっぱいいるんですけど……私、AKB48に入る前からこじはる(小島陽菜)さんが大好きで、そこは今も変わりません! あとは、SKE48だと小木曽(汐莉)ちゃんがめっちゃ好き! で、NMB48なら上西恵ちゃんで……本当にアイドルが大好きなので、すぐかわいい子に目がいっちゃうんです。あ、あと、SKEの秦(佐和子)さんも推してます! 初めて一緒にお仕事をさせてもらった時、キャラクターにびっくりしたんですよ。カメラが来ると「映さないでください! ほんと、カメラダメなんです! うぅー」ってなってて、面白くて(笑)。そんな謙虚なキャラだったけど、段々「宝塚(歌劇団)が好き」とか「ゲームが好きでPSPを7台持ってる」とか、いろんな面が見えてきて……目が離せません。 ——おぉ! 我らが二次元同好会の会長ですね! 確かにあのキャラクターは面白いです……って、いきなり脱線してしまいました。本題に戻して、→Pia-no-jaC←さんの『暁』、聴いた率直な感想はいかがでしたか? 松井 私は弾く事のないタイプの曲ばかりだったんですけど、男っぽいというか、本当に力強い音楽だなと思いました。特に、最初の「Paradiso」がとにかくかっこよくて華やかな曲だったので「全体的にこういう路線なのかな?」と思いきや、メロディーラインの曲もすごく良くて。限定盤にはその「Paradiso」と「雪月花」のPVが入ったDVDも付いてるんですけど、映像と合わせてみるとまたキレイで、完全に"ヘビーローテーション"になってます。 ——特に気に入った曲はありましたか? 松井 4曲目の「雪月花」ですね。私、この曲すごく気に入ってしまって、ずっと聴いてるんです。メロディが懐かしくて、聴き入ってしまうんですよ。うちの家族は母と兄も音楽をやっているんですが、音楽をやっていない父も巻き込んで、みんなで聴いてます。
「雪月花」→Pia-no-jaC←
——ちなみに、→Pia-no-jaC←さんのプロデューサーの樫原伸彦さんは、AKB48さんの楽曲にも多数携わられています。チームKさんの「RESET」公演だと、「ジグソーパズル48」の編曲や「夢の鐘」の作曲は樫原さんなんですよ! 松井 そうなんですか!? 意外なつながり! 「夢の鐘」って、すごいかっこいい曲なので、→Pia-no-jaC←さんに演奏してもらえたら、さらにかっこよくなりそうですね。あと、私、AKB48のシングルだと「言い訳Maybe」が好きなんですけど、ああいう可愛い曲を→Pia-no-jaC←さんがやったらどうなるんだろう……。聴いてみたいです! ——最後に、7月には葉加瀬太郎さんとのコラボアルバム『BATTLE NOTES』が発売されます。その中の1曲「Csardas(チャールダーシュ)」も聴いていただきましたが、いかがでしたか? 松井 葉加瀬さんという大物と一緒に演奏しているのに、全然負けてないですよね。葉加瀬さんのバイオリンもすごく力強くて主張があるのに、なぜか、完全に→Pia-no-jaC←さんの曲でした。もう、「かっこいい」の一言です。普段、クラシックを聴く人ってあんまり多くないと思うんですけど、そんな人たちでも→Pia-no-jaC←さんの曲は絶対に入りやすいと思います。→Pia-no-jaC←さんが演奏する曲は、どんな曲も「→Pia-no-jaC←」です。そこからクラシックに興味を持ってもらえたら……今度は秋にリリースされる私のピアノソロアルバムもぜひ聴いてください! ——お、しっかり宣伝!(笑) ありがとうございました! (構成=舛田未来/撮影=後藤秀二) ●松井咲子(まつい・さきこ) 1990年、埼玉県生まれ。AKB48、チームK所属。アイドルとして活躍すると同時に、東京音楽大学でピアノを専攻する現役の女子大生でもある。6月6日に行われた第4回AKB48選抜総選挙では、53位でフューチャーガールズ入りを果たした。 ■RELEASE 『暁』 3月7日に発売された→Pia-no-jaC←9枚目のオリジナルアルバム。松井さん推薦の「Paradiso」「雪月花」をはじめとした全6曲入り。「日本の未来に祈りを込めた」という同アルバムが、→Pia-no-jaC←の第二章の幕開けとなるという。9月1日にはデビュー5周年アニバーサリーイヤーを記念して、日比谷野外大音楽堂でオリジナルからクラシックまで怒濤の全曲ライヴを敢行! 価格:通常盤/2000円、限定盤(CD+DVD)/2500円 レーベル: PEACEFUL RECORDS 『BATTLE NOTES』 葉加瀬太郎がオーガナイズした2011年の野外フェス「情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA」に出演したことがきっかけとなり、実現したコラボレーションアルバム。それぞれの代表曲である「情熱大陸」「組曲『 』」をはじめ、葉加瀬の書き下ろし曲も含む全7曲を収録予定。このアルバムの発売を記念し、7月16日には埼玉のイオンレイクタウンにて→Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎のインストアライブを開催。 発売日:7月11日 価格:2500円 レーベル:ハッツ・アンリミテッド ■LIVE 「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary EAT A 野音 〜全曲ジャック〜」 9/1東京・日比谷野外大音楽堂公演 6/30一般発売に先駆け、→Pia-no-jaC←のオフィシャルHP 2次先行受付中! 2012/9/1(土) 日比谷野外大音楽堂 16:15開場/17:00開演 全席指定 受付窓口:→Pia-no-jaC←オフィシャルHPにて http://pia-no-jac.net/index.html 受付期間:2012/6/15(金)19:00 〜 2012/6/25(月)23:00 ※規定枚数になり次第終了致します。
押井守の“新作映像”『重鉄騎』スペシャルトレーラー本邦初公開に湧いた!

『重鉄騎』左から片岡P、押井守監督、北林P

『重鉄騎』試遊台。まさに全身を使って遊ぶ。

上映された押井監督によるトレーラー
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『重鉄騎』左から片岡P、押井守監督、北林P

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上映された押井監督によるトレーラー


