「『わからない』という男は女が怖いのかも」瀬戸内寂聴『花芯』、園子という女性像

<p> 映画『花芯』は、瀬戸内寂聴氏の同名小説(講談社文庫)を映像化した作品。寂聴氏が瀬戸内晴美時代に発表した小説で、文中に「子宮」という言葉が多く出てくるため、批評家から「子宮作家」「エロ作家」と呼ばれ、しばらく文芸雑誌から干されるきっかけとなった小説です。</p>

リオは危険なだけじゃない! 旅行通が語る、世界中の人を惹きつける魅力とは?

<p> 8月5日、ブラジルでついに開幕する「リオデジャネイロオリンピック2016」。204 の国と地域から参加するトップアスリート1万500人がメダルを競う同大会、4年に1度のスポーツの祭典を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。その一方で、ジカウイルスの問題や、ひったくりや盗難など多発する犯罪、さらには警察官のストライキなどが報道され、開催国の現状に不安を覚えた人も多いかもしれません。<br />  すっかりマイナスイメージが浸透してしまったリオですが、実は世界有数の観光地でもあります。そんなリオに惹かれてやまないという2人、これまで世界81カ国を巡り、ブラジル渡航歴を多数持つ旅行作家の嵐よういちさんと、地上で読む機内誌をコンセプトにした雑誌「PAPERSKY」編集長ルーカス B.B.さんに、知られざるリオの魅力や、ほかの都市にない面白さを教えてもらいました。</p>

年間30人以上の子どもが親に殺されている 親子心中事件は、なぜ起こるのか?

<p> 今年に入り、子どもを道連れにした心中事件が数多く報道されています。7月に千葉県・鴨川海岸、東京都・西東京市と、親子の無理心中とみられる事件が相次いで起きました。報道によると、周囲からは幸せな家庭とみられていたり、直前までいつも通りに元気な様子であったり、死に至る原因が推測できない事件ばかりです。親子心中事件は、なぜ頻発しているのでしょうか? その防止策はあるのでしょうか? 子どもの虐待を調査している、子どもの虹情報研修センター(日本虐待・思春期問題情報研修センター)の川﨑二三彦センター長に話を伺いました。</p>

同僚・ママ友・姉妹、怖いけど面白い“女の友情”――嫉妬も独占欲も女同士で生まれる

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『悪母』(実業之日本社)

 身近にいそうな嫌な女や、女たちが集団になった時に起こり得る現象や彼女たちの心理について、サスペンスやホラー要素を交えて表現している、小説家の春口裕子氏。これまでに、見栄を張り合う女たちのサガを浮き彫りにした『女優』(幻冬舎文庫)や、女性社会のチクチク感を掬った『イジ女(め)』(双葉文庫)などを発表している。

 そんな春口氏がこのたび、出産や育児を経て6年振りに執筆した作品『悪母(あくぼ)』(実業之日本社)を刊行。一人娘の真央を持つ奈江を主人公に、真央が通う幼稚園や小学校で出会う母親たちと、彼女たちによって奈江の身に降りかかる出来事などをリアルに描き出している。

 奈江が良き相談相手として信頼している年上の佐和子や、奈江との間に強い友情関係があることを妄信する広美、自分の主張を通すために子どもを利用する貴里子、身なりや体面には無頓着だが正義感が強いきららなど、それぞれに人格や思惑が異なる母親たち。子どもや夫も登場するが、ここに描かれるのは奈江と彼女を取り巻く女たちのめまぐるしい関係だ。今回は春口氏に、女について書き続ける理由や、女の恐ろしさと面白さについて聞いた。

■姉妹という女の最小単位が嫉妬を生んだ

――春口さんの作品には、これまでも女のジメジメとした怖さを描いたものが多いのですが、今回の『悪母』のアイディアや構想はどういったところからきているのでしょうか。

春口裕子氏(以下、春口) 主人公の奈江の性格については、自分自身に対するイライラを重ねた部分があります。要領が悪いところとか、影響されやすいところとか。そういう、自分の中の嫌な部分やダメな部分を核にして、それを大きく膨らませていった感じです。

 連載当初(「月刊ジェイ・ノベル」の連載を元に単行本化)は子どもがまだ小さくて、執筆や取材にあまり時間が割けなかったこともあって、身近なママ友の世界を土台に選びましたが、実体験や知人がモデルになっているということはありません。作中で起こるトラブルの中にはSNS絡みのものもありますが、私自身はガラケーでSNSもやっていないので、身内や友達に教えてもらいながら書きました。お受験のシーンに関しては、お受験入門本を手に取るところから始めて、近隣の塾事情を調べたり、ネットの掲示板を覗いたり。材料だけ揃えて、あとはひたすら妄想するわけですが、平凡で臆病、かつ時代に遅れた一主婦の私は、「こんなことになったらどうしよう」と怯えながら書いていました。

――『悪母』は、普段見てるようで見えていない人間関係の、表と裏の怖さがあります。そうしたことを妄想してしまうというのは、昔からですか?

春口 そうですね。私自身は10代の頃から友達付き合いが苦手で悩むことが多く、今でも「もうちょっとうまくできないかな」と思う時が多々あります。昔から、言葉の根っこを探るようなところがあって、例えば笑顔で「ありがとう」と言われても、その言葉がどこから来ているのか、裏に何かあるのではないかと、つい考えてしまうんです。

 自分の言動についてもクヨクヨしがちで、自分のちょっとした一言が、誰かを傷つけているのではないか、怒らせているのではないかと考えてしまう。布団に入って「さあ寝よう」という時に思い出して、怖い方向に妄想が膨らんで、寝られなくなったりしています。実際どうなのか――誰かを傷つけたり怒らせたりしているのかどうか、実情がわからないままに延々と、1人で最悪の展開を怖がって苦しむ、超ネガティブ思考なんです。 

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著者の春口氏

――経歴を拝見すると、慶應義塾大学、テニスサークル、大手損害保険会社勤務と、コミュニケーション能力が高い、ポジティブ思考の女性に囲まれていたイメージです。そうした女性とはどう付き合ってきましたか?

春口 居心地の良い場所は人それぞれだと思いますが、私自身はいつでもどこでも地味な集まりの中にいました。親しくなるのは今も昔も、そういえばネガティブな友人が多いですし、ポジティブな人に対しては、「いいなあ」と、ただただ眩しい思いです。

 一番身近な存在でいうと、私とは正反対の性格をしている妹のことを、ずっと羨ましく思っていました。誰にでもオープンな態度で、社交的でとにかく明るい。「ありがとう」の根っこなんて掘らないし、黒い根っこがちょろっと見えていたとしても、花の方を見ようとする。私なんて根の黒さに釘づけです。「なぜ、姉妹でこんなにも違うのだろう」という疑問や葛藤は、幼い頃から感じていました。姉妹という、生まれながらにして所属していた女同士の最小単位が、コンプレックスやネガティブ思考を生んだのかもしれないです。

 会社員時代、広報部で社内広報誌の編集長をやったことがあります。ひっそり文章を書く仕事だと思って臨みましたが、甘かった。事前の根回しやたくさんの人とのコミュニケーションなどが必要なのに、それらがとにかくヘタすぎる。頑張ったけれど、とことん向いておらず、切ないやら申し訳ないやらの一時期でしたが、同時にたくさんのことを学んで、いろいろ考えるきっかけにもなりました。「物書きになったら?」と先輩社員に勧められたのもこの時期でした。

――その後、30歳で作家になり環境が変わることでご自身に変化はありましたか?

春口 20代までは理想と現実のギャップというか、「こうありたい」と「こうである」が違ったり、「やりたいこと」と「できること」があまりに違ったりしてしんどかったんですが、30代に入って、「人間の器の大きさって生まれつきなのかも」と思えるようになってからは、少し楽になりましたね。今では、良い意味で自分の性格にあきらめがつくようになった気もします。このネガティブ思考は人としてどうかと長年悩みの種でしたけど、どうせなら作品に生かしてやろうという、ある種のポジティブ思考も生じてきています。図太くなっているんでしょうか。でも年を取ることって悪くないと本当に思います。

■友達への独占欲を、大人は理性で抑えている

――本書の最終章には、「トモダチ契約」というエピソードがあります。幼い時は女の子同士のグループを作ったり、「親友だよ」と確認し合ったりしますが、大学生や社会人になるとそれらもなくなっていき、それが母親になると、またグループへの所属欲が増していくように思えました。

春口 友達の独占欲みたいなものは、もともと根本に持っているものなんじゃないでしょうか。
大人になってそういう思いや欲望は理性で抑えられるようになっても、母親になり子どもと一緒にいることで、子どもにつられてむき出しになる側面が、ひょっとしたらあるのかも。実際に子どもを見ていると、自分の小さな時を思い出したり「私もこうだったよな」とおさらいするような感覚になったりします。

 ママ友グループの中で自分はどんな存在か。たとえ浮いても気にしなければ楽だろうことは誰しもわかっているけれど、なかなかそうもいかなくて、その時々で必死に振る舞い、バランスを取ろうとします。自分のため、可愛い子どものために、仲良くやろううまくやろうと協調しつつ、でも自分はこうだ、こんなに頑張っていると主張し評価されたい気持ちもある。さまざまな気持ちが両極からグラデーションになっていて、その間のどのあたりで自分は折り合いをつけていくのか、多くの母親は手探りで迷っているのではないかと思います。

――これまで女をテーマに書き続けていますが、女のどういうところに刺激されているのでしょうか?

春口 正直わからないんです。ただはっきりしているのは、男性に対しては一向に妄想が膨らまないということ。例えば女性の集団の中に、ぽんと1人男性が入ったとします。その時に起こる女性たちの現象や、女性一人ひとりの喜怒哀楽、嫉妬や憎悪といった感情の機微みたいなものには興味があっても、ぽんと入ったその男性を描きたいという気持ちは湧かない。私にとって、主役はいつでも女性なんです。

 これからも、私が妄想を膨らませて、嫌だなあ怖いなあとワクワクしてしまう対象は、女性であり続けるんだと思います。
(石狩ジュンコ)

レズビアン風俗に行ったのは母から自立するため 人間関係に悩んだ漫画家の生きづらさの乗り越え方

<p>「誰と付き合った経験も 性的な経験も ついでに社会人経験も ないまま28歳になった私は 2015年6月、真っ昼間、レズビアン風俗でおねえさんと対峙していた」<br />  大学を半年で退学した後、うつや摂食障害などの生きづらさを抱え、親や周囲との関係に悩んでいた永田カビさんが自分の心を深く洞察し、内面をさらけ出した漫画『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)が話題です。pixiv掲載、そして2016年6月に書籍化、発売から1カ月で5刷と多くの人からの注目を集めているのは、レズビアン風俗の体験記という点よりも、自らの困難を克服していく過程が共感を呼んでいるようです。著者の永田カビさんに、出版後の反響や、生きづらさの乗り越え方、漫画を描くことの効果をもたらすかをお聞きしました。</p>

レズビアン風俗に行ったのは母から自立するため 人間関係に悩んだ漫画家の生きづらさの乗り越え方

<p>「誰と付き合った経験も 性的な経験も ついでに社会人経験も ないまま28歳になった私は 2015年6月、真っ昼間、レズビアン風俗でおねえさんと対峙していた」<br />  大学を半年で退学した後、うつや摂食障害などの生きづらさを抱え、親や周囲との関係に悩んでいた永田カビさんが自分の心を深く洞察し、内面をさらけ出した漫画『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』(イースト・プレス)が話題です。pixiv掲載、そして2016年6月に書籍化、発売から1カ月で5刷と多くの人からの注目を集めているのは、レズビアン風俗の体験記という点よりも、自らの困難を克服していく過程が共感を呼んでいるようです。著者の永田カビさんに、出版後の反響や、生きづらさの乗り越え方、漫画を描くことの効果をもたらすかをお聞きしました。</p>

「年を取って後悔しても遅い」アラサー女性が“とりあえず結婚”を考えてみるべき理由

<p> 晩婚化が進み、結婚に前向きではない男女が増える一方、街コンや相席居酒屋などの婚活ビジネスは盛況中です。矛盾を感じてしまいますが、結婚したい人とそうでない人が、極端に分かれているとも言えそうです。6月5日に『とりあえず結婚するという生き方』(ヨシモトブックス)を上梓した、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美さんに、アラサー世代へ向け、なぜ今、あえて結婚を勧めるのかを聞きました。</p>

男の半数は浮気している! 不倫が許される人と許されない人――「今どきの不倫」匿名座談会

<p> ベッキーに始まり、宮崎謙介前衆議院議員、乙武洋匡、桂文枝、石井竜也、とにかく明るい安村、三遊亭円楽、ファンキー加藤、などなど、芸能界から国会議員まで、なぜか今年は不倫騒動が続いている。そこで、身近で不倫をよく目にしたり、実際に不倫の当事者である女性3人に「今どきの不倫」について語ってもらった。</p>

不倫している女、された女、目撃した女――「今どきの不倫」匿名座談会

<p> ベッキーに始まり、宮崎謙介前衆議院議員、乙武洋匡、桂文枝、石井竜也、とにかく明るい安村、三遊亭円楽、ファンキー加藤、などなど、芸能界から国会議員まで、なぜか今年は不倫騒動が続いている。そこで、身近で不倫をよく目にしたり、実際に不倫の当事者である女性3人に「今どきの不倫」について語ってもらった。</p>

イヤな男には「隠れ上から目線」 女が楽になるコミュニケーション術とは?

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高野麗子さん

 働いていてもいなくても、女は大変だ。会社や地域でのセクハラ、パワハラは当たり前、ちょっとがんばれば「自立した女」としてけむたがられる始末。いったいどうすりゃいいのよ? というわけで、早稲田大学第一文学部の学生からナンバーワンキャバ嬢を経て、日本初の「キャバ嬢さん専門カウンセラー」として活躍する高野麗子さんに、がんばっている女が楽になる失敗の乗り越え方や、男性との上手なコミュニケーション方法を聞いてみた。

■甘えるとは、「素直に自分を出すこと」

――この春に出版された『甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法』(WAVE出版)が話題です。甘えるにも技術が必要なんですね。

高野麗子さん(以下、高野) ありがとうございます。この本は、キャバ嬢さんに限らず、男性に甘えられないすべての女性に向けて書かせていただきました。「今さら甘えるなんて、気恥ずかしい」とか、「そんなキャラじゃない」とかの理由で甘えることをためらっておられる方は多いのですが、いろんな男性を見てきて思うのは、「男性は女性に甘えてほしい」ということです。甘えるのは媚びるのとは違うのです。そこで、「甘え方」についてまとめさせていただきました。

――ご著書には、いろいろな場面での具体的なアドバイスが書かれていて、20~30代の女性にとってはかなり実用的だと思います。

高野 私の講演会には50代の独身のOLさんもいらっしゃいます。男性から長く深く愛される秘訣に、年齢は関係ありません。上手に甘えることですよ。

――本の一番の読みどころを教えてください。

高野 甘えるには、まずは自分を出すことです。「こんなことしたらウザがられるのでは?」などの心配はひとまず置いて、「来週のプレゼンのことで悩んでるの」とか気になる方に相談してみてください。男性は甘えられたいし、頼られたいんです。そこを狙ってください。

 また、喜怒哀楽はオーバーなくらい表現してください。手伝ってもらったりした時には、「すっごくうれしい!」と言ったり、時には弱音も吐いちゃったり。それから、「恥ずかしい」「照れる」「緊張する」など、内面を出すのもオススメです。

■オタク少女からキャバ嬢に

――少しずつトライしてみます。次に、高野さんご自身のことについてお聞きしたいです。小さい頃から勉強ができて、漫画やアニメが大好きな少女時代を過ごしておられますよね。なぜキャバ嬢になられたのですか?

高野 直接のきっかけは、ネットワークビジネスに手を出してつくってしまった借金返済のためですね。でも、高校時代は“出会い系”にハマっていて、300人くらいの男性と会っていたんですよ。

――どうして出会い系にはまってしまったんですか?

高野 高校も進学校で、親の期待もありましたから、学校にも家にも居場所がなくなっていたんです。出会い系は電話をかけるだけでいいので、高校生でも簡単にできました。まあ皆さんヤリ目ですから、電話でかわいい声とトークで盛り上げてデートの約束をすることと、ホテルに連れ込まれそうになったら、途中で逃げることを中心に考えていました。友だちにはナイショでしたが、いろんな男性に会えて楽しかったし、電話トークはいいトレーニングになりました。

――10代の頃から「下地」はあったんですね。そういう体験を経て、ナンバーワンキャバクラ嬢として7,000人以上の男性を接客されていくんですね。

高野 そうですね。でも最初からナンバーワンだったわけではなく、むしろ失敗ばかりでした。店長からその場でクビにされたこともあります。不器用で弱いからこそいろいろ調べて、研究したのです。だから今の自分があるのだと思います。

――たとえばどんな工夫を?

高野 お客さんが指名してくれないとか、売り上げが悪いとかを自分のせいにしてウジウジしないで、「どうすればいいかな」と考えてきました。とりあえず営業のメールを送るとか、今できることを前向きに考えるんです。そうすれば、やる気も出てきます。ナンバーワンになれる人は、こういうことがきちんとできていますね。

■「スルーする力」を身につける

――いろんなお客さんが来店されるでしょうから、イヤな思いをすることもありますよね。それを乗り越えられるようになったきっかけは、どんなことでしたか?

高野 キツいことを言われたり、セクハラされたりしたら、スルーできずに落ち込むのは当たり前です。でも、そのたびにいちいち落ち込んで仕事が手につかなかったら、もったいないですし、自分の魅力を発揮できなくなってしまいます。だから、イヤなことはスルーして、お仕事に戻ることを考えていきました。

 私の場合は、漫画の登場人物からもいろいろ学びました。たとえば、古いけど1970年代の池田理代子さんの人気漫画『おにいさまへ…』(中公文庫ほか)に登場する金髪縦ロールの「一の宮蕗子」はいいですね。超お嬢様の高飛車キャラで、高校生には見えない外見と毅然とした態度には学ぶところが多いです。「このあたくしにあんなことを言うなんて、あの男はバカじゃないの?」とか、そういう感じで。いい意味での「隠れ上から目線」です。

――なるほど。お客さんが怒鳴っている時はどうされていました?

高野 そんな時は、怒鳴るだけ怒鳴らせておきます。これも子どもと一緒ですよね。こちらにも非がある時には、キープされているボトルのグレードを後でこっそりアップしておくとかというテもあります。まあ、ひどいお客さんは「別の生き物」とか「子ども」と思えばいいんですよ。酔っぱらって怒鳴るのは、「小さな子がおもらししてる」のと同じですからね。

 それから、男性の言葉のニュアンスは、女性とは違います。「バカだなあ」とは、「かわいいなあ」という意味なんです。これがわからないと、カチンときますよね。この違いがわかれば、「スルーする力」もついてきます。

 顔を見たとたんに「チェンジ!」って言われても、そんなに傷つかなくなりました。「ブス!」って言われても、「ブスが好きなんでしょ?」と笑ってればいいんですよ。

■完璧を目指さない

――最後に失敗したり、イヤなことがあった時のストレス解消法を教えてください。

高野 がんばりすぎないことも大事ですよ。いくらがんばっても失敗する時は失敗しますし、結果が出ないこともあります。その時に「まあいいか」と思えればいいですね。「プチ放棄」も必要ですし、あまりにも完璧な存在になっても、愛されないと思います。

 それから、自分の機嫌は自分で取ること。ちょっと高めのフルーツとかお菓子とか入浴剤とか、自分のための「癒やしグッズ」をそろえてください。高級品でなくてもいいので、新品のパジャマもあるといいですよ。私は、さらに漫画も買いだめしてあります(笑)。
(伏見敬)

高野麗子(たかの・れいこ)
早稲田大学第一文学部の学生から紆余曲折を経てキャバ嬢に転身、「愛されのプロ」であるNO.1キャバクラ嬢として、7,000人以上の男性を接客。日本初の「キャバ嬢さん専門カウンセラー」として、講演を続け、キャバ嬢以外の女性からも絶大な支持を得る。2016年春に『甘える技術 彼があなたを手放せなくなる魔法』(WAVE出版)を上梓。