美と男、自己実現に表現欲求……もがく女たちの現代の肖像

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『ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク
編』(河出書房新社)

 パティ・スミス、ランナウェイズからマドンナ、そして戸川純から中島みゆき、安室奈美恵までをも引き合いに、女性アーティストから女と社会の関わりあいを読み解いた『ゼロ年代の音楽 ビッチフォーク編』(河出書房新社)。彼女らの表現が生まれた背景、提示してきた女性像とは? そしてその表現への男性社会の評価とは? 女性アーティストが音楽の世界で開拓してきた道は、そのまま女性の意識変革の道であったことが見えてくる一冊だ。本書の中で、それぞれの見解を示したライター・水越真紀氏と文筆家・五所純子氏に、ロールモデル不在と言われる現代で求められる女性像について語ってもらった。

「普通の男」に何を求める? 結婚できない女たちに緊急提言!

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『普通のダンナがなぜ見つからない
?』(文藝春秋)

 30代、気づけば周囲も同級生も既婚者ばかり。「どうしてうちらの周りって普通のオトコがいないんだろう」「そうそう見た目とか普通でいいのにさ」と女子トークを繰り広げていた私のもとに、こんな本が届きました。『普通のダンナがなぜ見つからない?』(文藝春秋)というタイトルの新書。おそるおそるめくると、「『普通の人でいいのに......』の普通の人は、0.8%しかいない」「年収600万円以上の独身男性は3.5%」「35歳女性、5歳歳をとると、候補男性は3分の1に」といった、衝撃の見出しが並んでいるではありませんか。データを持ち出してここまで理論的に語られては、グウの音も出ない......。とはいえ、どうにも納得したくないことばかり。どういうことかと著者の西口敦さんに話を聞きに行ってきました。

「子育てを楽しむ方で伝えたい」、宇仁田ゆみが『うさぎドロップ』に込めた思い

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 (C)2011 宇仁田ゆみ/祥伝社/アニメ「うさぎ
ドロップ」製作委員会

 30歳の独身男性・ダイキチが、祖父の隠し子である6歳の女の子・りんを引き取り、子育てという経験ゼロの出来事に向き合いながら奮闘する姿が描かれたマンガ『うさぎドロップ』。りんを子ども扱いしすぎないダイキチの言動や、子育てマンガにありがちな過剰な感動演出を一切排したストーリーは、子育て経験のない女性にも支持され人気を集めている。「FEEL YOUNG」5月号(祥伝社)にて5年半もの連載に幕を下ろしたばかりの著者・宇仁田ゆみさんに、作品を通して描きたかったことを伺った。

辛酸なめ子がロールキャベツ系男子に接触! 口説きテクは命令系が基本?

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 リアクションが薄い草食系男子との恋愛に疲れ、かといってギラギラしている肉食系男子は受け付けない......そんな乙女心を察したように増殖しているのが「ロールキャベツ系男子」。見た目は知的で清潔感がある草食的だけれど、キャベツの内側にはミンチした肉のようなソフトな肉食性を持ち合わせている......女性がサインを出せば積極的に応えてくれる、まっとうな男性本能の持ち主です。芸能人では二宮和也や向井理、そして髪が草っぽかっただけで実は肉食だった瑛太などが挙げられるようです。実際どんな方々なのか、ロールキャベツ系男子を自称する二名と会ってきました。

「ブスを笑いたい」「乱暴にせまられたい」、酒井順子が女の欲望を読み解く

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「古典を読むと、人間の変わらなさにビックリする」
と話す酒井順子さん

 「ブスを笑いたい」「モテ男を不幸にしたい」「秘密をばらしたい」。これらはすべて、エッセイスト・酒井順子さんが『源氏物語』に見い出した作者・紫式部の欲望。酒井さんは、『源氏物語』は作者自身の欲望を思い切り吐き出すために書いた物語ではないかと考え、長大な物語を細かに分析、『紫式部の欲望』(集英社)という一冊の書に著した。それらの欲望は、現代に生きる女性のそれとどう似通い、どう異なるのか。酒井さんに女の欲望と自意識について伺った。

辛酸なめ子流ディープスポット攻略法は「ファン心理になって世界を愛す」!?

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『無銭ひとり散歩』(コアマガジン)

 節電、節約ムード漂う現在の日本。日ごろからエコのふりをしてドケチライフを送っている身としては、節電節約にも気合が入ってきますが、貧乏なりにもどこかへ遊びに行きたい......。そんな今の日本、そして東京に最適な本が辛酸なめ子さんの最新著書『無銭ひとり散歩』(コアマガジン)。話題の「東京スカイツリー」に始まり、「新興住宅地のイルミネーション」、「訳ありアウトレットスイーツ」、「ガム取りボランティア」、「ギャル男系ファッションのバーゲン」などなど、参加費無料、あるいは格安で楽しめる東京のスポット32カ所をレポートしています。

素直になれない人必見! "めんどくさい女"の脱却法は地獄との付き合い方

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『「めんどくさい女」から卒業する
方法』(廣済堂出版)

 男性に愛されるがために女性誌の提言を実践する女性を見ては「スイーツ(笑)」と笑い、「ちょっと変わった自分」をアピールしてくる女性と出会っては背を向けて舌を出す。だからといって、自分の個性やビジョンを表立って訴えることもせずに、「周囲に理解されない私」に酔っている女性というのは少なからず居るのではないだろうか。多くの場合、知らず知らずのうちに、「素直になること」のハードルが上がっていき、「めんどくさい女」をこじらせる。

 そんな女性に愛のムチを打っているのが、『「めんどくさい女」から卒業する方法』を上梓した、心屋仁之助氏。本書では、素直になって愛されて幸せになる、「すあしの女」を推奨しているが、その第一歩が見えやプライドを捨て、地獄にいるありのままの自分を受け入れることだという。自他共に「めんどくさいやつ」と言う心屋氏に、実体験をもとに見つけた「めんどくさい女から卒業する方法」を教えてもらった。

マシンガンズさん、「ノースリーブ女はやりたがり」って間違い過ぎなんですけど!!

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「今日は戦ってやろうじゃねえか」と滝沢さん(左)西堀さん(右)

 男は夜な夜な居酒屋で「女ってやつは......」と語りたがり、女は女子会で「男なんて......」と嘆きたがる。「常に自分が主人公」な意見は大抵、異性に支持されない。それは十分理解しつつも「ちょっと待った~!!」とストップかけたくなる問題本がこのたび発売された。ダブルキレつっこみでおなじみ、お笑いコンビ・マシンガンズが自らの実体験をもとに"女の本性を暴きだす"『女はみんな同じ教科書を読んでいる。』(幻冬舎)。理不尽に怒る女、すぐオトせる女、深入り危険な女......そんなクセのある女ばかりを取り上げては女を知った気で語る姿は、ちといただけない! 義憤に駆られたサイ女編集部は、マシンガンズに殴り込み取材を敢行。男と女の間に立ちはだかる険しい山に挑んだ。

深澤真紀氏の至言「結婚=自意識の発表会」ではなく、制度として参加すべき

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"リアルな結婚"を容赦なく語って
くれた深澤真紀氏

 婚活がブームから定番化し始めている。女性誌は"結婚によって輝ける私"をうたうマシーンと化し、そもそも「結婚」とは何であるかを見えにくくしている。深澤真紀氏の近著『結婚問題』で描き出されるのは、歴史的な考察とデータを用い、希望的観測を排したところにある、制度としての結婚。「結婚=制度」という思想は、結婚市場でさまようウエディングジプシーにどんな影響をもたらすのか、話を伺った。

――結婚の「参考書」と銘打たれた本書『結婚問題』。客観的な結婚制度についての話を書こうと思ったきっかけは?

エイズ村、売春宿……男女差別と社会格差の中で生きる『中国の女』

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『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋)

「男の子を産まないと、一人前の女じゃないから」

 エイズに侵され死に瀕しながらも、男の子を産むために3度出産した女性は言った。中国の貧しい農村、文楼村は村民の半数がHIVキャリアの「エイズ村」と呼ばれている。生きるために自らの血を繰り返し売った結果、不潔な器具がウイルスを拡大させた。