陰鬱すぎる『不思議の国のアリス』その暗さがクセになりそう!!

──節電で大変そうな今年の夏に、暑さを忘れられるDVDを、お化けメイクの小明ちゃんほか、本誌になじみの深いお歴々が、厳選レビュー!! ■『アリス』
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(C)CONDORFEATURES,Zurich/Switzerland,1988
【小明の『アリス』レビュー】  多くの人が思い浮かべる「アリス」って、ディズニーアニメの『ふしぎの国のアリス』なんじゃないでしょうか。だから、この『アリス』を観たときは、ギャップにたいそう驚きましたよ。
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 ストーリーはルイス・キャロルの原作に沿ってるんですけど、世界観がひどく陰気で悪趣味なんです。もうね、「遅刻だー!」って慌ててる白ウサギとアリスの関係性が最悪。アリスはしょっちゅう白ウサギの邪魔をしてるし、白ウサギはボートを漕ぐオールでアリスをバンバンぶっ叩いたり、あるいはお互いにレンガをぶつけ合ったり。この白ウサギは、もともとはアリスの部屋にあった剥製なんですけど、腹が裂けてるんです。そこから詰め物のおがくずがボロボロこぼれてくるから、安全ピンで留めたりして。まあグロい。でもね、そういう不気味さ、醜悪さが、逆にクセになりそう。  ほかの登場人物っていうか人形たちも、みんなグロテスクで意地悪。出てくる食べ物も全部まずそう。「終わらないお茶会」とか、すごく楽しいシーンなはずなのに、「おまえの席なんかねーから!」みたいな陰湿なイジメが延々続くような感じ。アリスもアリスで、まあカワイイ幼女ではあるんですけど、終始無表情で、パンツ丸出しで体育座りしてるシーンとかあっても、ぜんぜん萌えない(笑)。しかも体が縮むと、アリス自身も気持ち悪い人形になっちゃって。  冒頭のお姉さんとのピクニックシーンから、どうもアリスがかわいそうな子に描かれてるから、愛されてない子どもが頭の中で考えた、ひねくれたお話なのかな。愛された子どもだったら、きっとディズニーみたいにガーリーでドリーミーな世界に行けたんでしょうか......。 (構成/須藤輝) (ヘア&メイク/梁取亜湖) (写真/田中まこと) 【宣伝担当者おすすめポイント】 シュヴァンクマイエルの特徴のひとつである、細部まで作り込まれた小道具や人形がふんだんに登場する本作。今回のブルーレイ化で、それらの汚れやほつれた糸、動物の骨のディテール、今は亡き妻エヴァの絵のタッチなどが鮮明になり、まるで別の作品のような新たな感動があります。ぜひ、アート作品として繰り返しご鑑賞ください。
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『アリス』 シュヴァンクマイエルが3年の歳月をかけて作り上げた、初の長編作品。1988年のベルリン映画祭後、翌年には日本でも公開された。実写と人形アニメーションを組み合わせ、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を源泉に、シュヴァンクマイエルのいかがわしくも悪趣味な妄想が噴出する。 発売/日本コロムビア 監督/ヤン・シュヴァンクマイエル 出演/クリスティーナ・コホウトヴァー ブルーレイ版4935円、DVD版3990円(共に税込)にて8月24日に発売
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小明(あかり) 1985年1月14日、栃木県生まれの千葉県育ち。エプロンアイドルとして華々しくデビューするも、今ではなぜかフリーのアイドルライターに。地デジ化にもついていけずにテレビはDVD専用なので、知らない間に映画通に。

■【DVD特集】この夏観るべき激ヤバ映画8本!女優として一皮むけた演技に注目!! 『軽蔑 ディレクターズ・カット』ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画 『BADBOYS』ホラーマンガの巨匠3人の映画企画 "古潤茶"に岩井センセイが息子の売り込み!?原紗央莉ちゃんがやり切るすがすがしさよ!! 『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』陰鬱すぎる『不思議の国のアリス』その暗さがクセになりそう!! 『アリス』 ・"メンヘラビッチ"な妻をシャルロットが好演!! 『アンチクライスト』 ・ナタリー・ポートマンがサエないメガネ女を好演!! 『メタルヘッド』 ・生身のアクションが光るタイ映画 『マッハ! ニュー・ジェネレーション』

「TBSアニメフェスタ2011」放課後ティータイムがオーディエンスの度肝を抜いた!

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オープニングアクトは『けいおん!』から!
■HTT登場!  8月13日、東京・文京シビックホール大ホールにて「TBSアニメフェスタ2011」が開催された。旬の作品が一堂に会する毎年恒例のこのイベントにも、強烈なサプライズがあった。  通算11回目となるTBSアニメフェスタのオープニングはなんと、放課後ティータイムのライブ! この日のパンフレットには声優個人としても一切名前が記載されておらず、完全な不意打ちだった。  幕が上がると同時に第2期『けいおん!!』のOP「GO! GO! MANIAC」を熱演。平沢唯役・豊崎愛生のフロントマンぶりが輝かしい。しかもこの1曲だけでなく、長めのトークと映画『けいおん!』の告知を挟み、同パートの最後には第2期ED「NO,Thank You!」まで披露。  トークではテレビシリーズの思い出を語りつつ、12月3日からの全国136館ロードショーが決まった『映画けいおん!』の話題へ。スクリーンに映し出された本邦初公開となるキービジュアルは、平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬、中野梓ら放課後ティータイムのメンバーが卒業旅行で英国に渡ったときのショットで、場内は騒然。9月3日からは予告編で新曲(レコーディング中)が聴ける旨も告げられ、年末への期待を膨らませる内容。最後は「1、2、3は『けいおん!』」との掛け声で、キャスト5人がオーディエンスと気勢を上げて終了した。 ■第1部~第2部  続く紹介作品は、『電波女と青春男』。 藤和女々役・野中藍が「今日はあっち(コミケ)じゃなくて、こちらにいらしていただいてうれしいです」と謝意を述べる。同日に湾岸で3日間連続のイベントが開かれている最中、大勢のファンが駆けつけた盛況ぶりは、キャストにとっても感慨深いものだったようだ。
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『電波女と青春男』の面々。
 メインキャスト5人で名場面を振り返ると時間はあっという間に過ぎ、同パートのエンディングへ。野中藍が「いまさっき登場して、もうまとめなんですよね」と自虐的なコメントで笑いを取ると、御船流子役・加藤英美里の発案で、Blu-ray&DVD3巻の発売日に向け「8、2、4は『電波』ー!」と叫び、客席と声をそろえて『電波』パートは終了した。『けいおん!』パートを意識してのパロディーがまた『電波』らしい!? 最後は藤和エリオ役・大亀あすかが神聖かまってちゃんによるビデオメッセージでの応援を受け、エリオとかまってちゃんとしてOPの「os-宇宙人」を電波な音程操作で歌い、最後まで「電波らしさ」を放出していた。  「新作番組特番」とだけ記されていたそのアニメの正体は、6月に製作が発表されていた『IS 〈インフィニット・ストラトス〉 』の新作映像「IS 〈インフィニット・ストラトス〉 アンコール『恋に焦がれる六重奏』」(Blu-ray&DVDで11月25日発売)。初めての公開となる1分間のPVが上映され、シャルロット・デュノアのセリフ「来ちゃった」ではかなり極端な反応の歓声が上がった。ストーリーは原作4巻に該当するものとみられ、潔くISが登場しない"萌え専用回"となる模様。
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『IS』キャストもノリノリでした。
 6月に開催されたBlu-ray&DVD購入者限定イベント『IS ワンオフ・フェスティバル』を振り返った後は、そのライブで披露したEXILE風? の踊りを女性メインキャスト5人で再現するなど、ノリノリであった。こちらのイベントBlu-ray&DVDは10月26日発売。  『IS』パートの後には栗林みな実がライブを行い、デビュー10周年記念シングルでもある『IS 〈インフィニット・ストラトス〉 』OP「STRAIGHT JET」と『けんぷファー』OP「あんりある・パラダイス」を熱唱、興奮の余韻が冷めやらぬなか第1部が終了した。  休憩を挟んで第2部のスタートは『緋弾のアリア』から。キャストがそれぞれのキャラクターを演じた感想を語るうち、司会の向井政生TBSアナウンサーから「『灼眼のシャナ』との演じ分けが大変だったのでは」と尋ねられると、神崎・H・アリア役の釘宮理恵は思い切り苦笑。「類似点が多々、いろいろなキャラでありまして」と、独特なツンデレ美少女役を演じる機会の多さから来るキャラ作りの苦労を語った。
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『緋弾のアリア』みんな大好き釘宮も!
 トークの後は12月21日発売のBlu-ray&DVD bullet.7(7巻)に収録されるテレビ未放送話の"さわり"映像。ストーリーはサービス回として絶対安心の温泉回になるらしく、「これでは間島さんは四六時中ヒステリアモードに入っていそうな感じですね」と問われ、遠山キンジ役・間島淳司は「好きかと言われれば好きですね」と大肯定。  続くコーナーでは、質問に対してキャスト全員の回答が一致すればポイントゲットというゲーム大会。第3問「間島さんが一番ヒステリアモードになりそうなキャラクターは誰」では、絶対領域が好みであるということから、全員がニーハイソックスを履いたアリアと回答。また罰ゲームとして担当キャラクターのセリフを生アフレコするコーナーでは、間島淳司が釘宮理恵と星伽白雪役・高橋美佳子ふたりの、ニーハイソックスを履いた足元を覗き込み「くそっ......ダメだ......また......ヒステリアモードに......!」というセリフを演じ、「本当に気持ち悪いよー」と失笑されてしまうなど、ヒステリアモード推しを徹底して盛り上がる。  最後はキャラクターソングの作曲も担当した中野愛子によるED「カメリアの瞳」ライブのあと、キャストがそろってあいさつをして締めた。 ■アマガミSS第2期製作発表、第2部~  第2部の中盤は『まよチキ!』。冒頭のあいさつが終わるとキャラクターコメンタリーの生アフレコに突入した。1話と2話を中心に特別に編集した映像(放送版とは異なるBlu-ray&DVD版。パンツが追加されていたりする)に声を当てる、Blu-ray&DVDには収録されないこの場限りのものということで、想定外のアドリブが頻出。どこからどこまでが元々のセリフで、どこからがアドリブか分からないフリーダムな生アフレコとなった。
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『まよチキ!』も大盛り上がり!
 特に坂町近次郎役・日野聡は役名ではなく「日野さん、どういうこと!?」「日野さん、あんたなんでこんな妄想してるのよ」と袋叩きに。  「大丈夫だ。問題ない」「ありがとう、そしてありがとう!」「コスモを感じました」「えっちなのはいけないと思います」など、どこかで聞いたようなセリフの数々も爆笑を誘っていた。  この生アフレコと『緋弾のアリア』の流れを受けて日野聡は「オレもマジくん(間島淳司)に負けないくらいニーハイ好きだからね」と言い、ピタッとまとめていた。  最後は涼月奏役・喜多村英梨がいちアーティストとしてOP「Be Starters!」 を公開の場で初披露。「私が一番のチキン野郎です」と恐縮、緊張しながらも歌い切ると、ED「君にご奉仕」を近衛スバル役・井口裕香、宇佐美マサムネ役・伊瀬茉莉也とともにキャラクターソングとして熱唱した。  続いては新作情報。『機動戦士ガンダムAGE』、『ペルソナ4』アニメーションなどのPVが流れた後、『アマガミSS』のヒロインたちがスクリーンに映し出される。音声が止まると観衆は異変を感じ取ったのかおとなしくなり、ざわついた。そして画面が切り替わり、第2期製作決定の第一報が流れるや否や、「うぉぉおおおー!」と爆発的な驚きの声が重なった。
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『アマガミSS』からはazusaが熱唱
 その後、azusaが『アマガミSS』第2期のふたつのOP、「i Love」と「君のままで」を優しく歌い上げて、作品の甘い雰囲気を醸し出す。第2期は第1期よりもさらに甘いテイストになるということで、早くも期待する声は大きいようだ。  「新作アニメタイトル」とパンフレットに記されていた作品は『ラストエグザイル─銀翼のファム─』。2003年度の『LAST EXILE』の続編にあたり、ヒロイン・ファム役の豊崎愛生がコスプレ姿で登場、ナビゲーターを買って出て各キャラクターの紹介をしていた。  そして10月から始まる同作品の1話をまるまる放映、独特の世界観が場内を満たしていく。  休憩を挟んだ第3部では、『僕は友達が少ない』『アイドルマスター』『ひだまりスケッチ特別編』に熱狂、会場を埋め尽くしたファンは長い1日を終え、満ち足りた表情で家路についた。 (取材・文・写真=後藤勝)
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【関連記事】 スカイハイ回の15話先行上映に湾岸が沸いた『TIGER & BUNNY』初のイベントを緊急レポ! 『ウテナ』の幾原邦彦最新作『輪るピングドラム』1話先行上映! 豪華声優陣が集結した初日舞台あいさつに歓声が爆発!!

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原紗央莉ちゃんや京本政樹さんがやり切っちゃってるすがすがしさよ!!

──節電で大変そうな今年の夏に、暑さを忘れられるDVDを、お化けメイクの小明ちゃんほか、本誌になじみの深いお歴々が、厳選レビュー!! ■『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』
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(C)2010 雨宮慶太/東北新社, 2011「呀」 雨宮慶太/東北新社
【小明の『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』レビュー】 一見するとイタさ全開の作品で、『牙狼〈GARO〉』は、「ホラー」という魔獣を、「魔戒騎士」の主人公が「魔戒法師」と一緒にやっつけるお話です。でも、最初は引っかかるこのイタさが逆に効いてきて、最後は感動さえ覚えてくるんです。
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 出演者では、AV女優の原紗央莉ちゃんがラスボスを演じてて、CG加工でデビルマンレディーっぽい姿になるんですけど、顔も体も彫刻みたいに美しいんです。気前よく脱げるっていうのはイイね! それから、女魔戒法師役の松山メアリちゃん。彼女は太ももの肉付きが理想的で、一人称が「オレ」っていうのもポイント高い。ホットパンツ姿でホラーと闘うんですけど、ああ、私もあのムチムチの太ももで退治されたいっ! この作品はCGに目が行きがちですけど、生身のアクションもレベル高くて、特にワイヤーアクションのスピード感は素晴らしいです。  一方の『呀〈KIBA〉』は、京本政樹さんがスゴイ。「我が名はバラゴ」みたいな、ハンパな俳優じゃコントになっちゃうようなセリフを自分のものにしてて、もうカッコいい!  この京本さん扮する闇の魔戒騎士バラゴに軟禁されるヒロイン役の肘井美佳ちゃんは、今は亡き「ホットドッグ・プレス」(講談社)の「ドリームガールズ」コンテスト出身なんですよ。初代グランプリが眞鍋かをりさんで、2代目が彼女、そして第4回の準グランプリが私。だから「先輩がんばれ!」っていつも応援してます。あと、ちょっと懐かしいリア・ディゾンが、闇の魔戒騎士に拾われていた! 回想シーンで恋人を殺されるわ、次に愛したバラゴには振り向いてもらえないわ、もう悲壮感漂う役柄なのもグー。 (構成/須藤輝) (ヘア&メイク/梁取亜湖) (写真/田中まこと) 【宣伝担当者おすすめポイント】 人気テレビシリーズ『牙狼〈GARO〉』の初劇場版にして日本初の全編フルデジタル3D作品がブルーレイで登場。家のテレビじゃ3Dは観られない......という方のためにブルーレイは2D版も同梱し、別途、DVDも発売。また、豪華特典満載の全部入りコンプリートBOXも満足度高いです。一方の『呀〈KIBA〉』は、シリーズ初のスピンオフ作品。主人公は、ドラマ版で鋼牙の宿敵となった超人気キャラクター〈暗黒騎士キバ〉です。「映像絵巻」と名付けられた、実写・イラスト・VFXを組み合わせた実験的かつ斬新なスタイルで、独自の世界観を構築しています!
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『牙狼〈GARO〉~RED REQUIEM~』 2005年にテレビ放送された特撮ドラマの劇場版。闇より出て人を喰らう魔獣・ホラーを狩る魔戒騎士。その最高位の証し"ガロの称号"を持つ黄金騎士・冴島鋼牙は、仲間と共に邪悪な闇を斬り裂いていく。 販売/ポニーキャニオン 監督/雨宮慶太 出演/小西遼生、松山メアリ、原紗央莉ほか 4枚組のコンプリートBOXは1万3440円、2枚組の3Dブルーレイ+2Dブルーレイ通常版は7140円、DVD通常版は5040円(すべて税込)にて発売中
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『呀〈KIBA〉~暗黒騎士鎧伝~』 ドラマ版『牙狼〈GARO〉』のスピンオフ作で、同作で冴島鋼牙と死闘を演じた暗黒騎士キバの誕生秘話が描かれる。闇に堕ちた魔戒騎士バラゴ(暗黒騎士キバ)は、鋼牙の運命の人・御月カオルを拉致幽閉する。 販売/ポニーキャニオン 監督/雨宮慶太 出演/京本政樹、肘井美佳、リア・ディゾンほか ブルーレイ通常版は6090円、DVD通常版は5040円(共に税込)にて9月7日に発売
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小明(あかり) 1985年1月14日、栃木県生まれの千葉県育ち。エプロンアイドルとして華々しくデビューするも、今ではなぜかフリーのアイドルライターに。地デジ化にもついていけずにテレビはDVD専用なので、知らない間に映画通に。

■【DVD特集】この夏観るべき激ヤバ映画8本!女優として一皮むけた演技に注目!! 『軽蔑 ディレクターズ・カット』ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画 『BADBOYS』ホラーマンガの巨匠3人の映画企画 "古潤茶"に岩井センセイが息子の売り込み!?原紗央莉ちゃんがやり切るすがすがしさよ!! 『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』 ・陰鬱すぎる『不思議の国のアリス』その暗さがクセになりそう!! 『アリス』 ・"メンヘラビッチ"な妻をシャルロットが好演!! 『アンチクライスト』 ・ナタリー・ポートマンがサエないメガネ女を好演!! 『メタルヘッド』 ・生身のアクションが光るタイ映画 『マッハ! ニュー・ジェネレーション』

【日刊サイゾーアプリ for iPhone】リリースのお知らせ

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 日刊サイゾー読者のみなさまお待たせしました!  日刊サイゾー for iPhoneがアップルの審査を無事通過し、アップストアにリリースされました。  ここ数日続いていたアップストアのバグ(3G回線でアプリがDLできない)が解消されたようなので、満を持して正式リリース発表となります。  日刊サイゾーの記事が今までよりもサクサク読めるようになるばかりでなく、twitter連携やコメント機能も実装しており、非常に充実した内容となっています。  iPhoneユーザーのみなさん、ガシガシDLしまくってください! アプリのダウンロードはこちらから
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ホラーマンガの巨匠3人の映画企画 "古潤茶"に岩井センセイが息子の売り込み!?

──節電で大変そうな今年の夏に、暑さを忘れられるDVDを、お化けメイクの小明ちゃんほか、本誌になじみの深いお歴々が、厳選レビュー!!  誰もが一度は読んだことのあるであろう、ホラーコミック界の巨匠、古賀新一・伊藤潤二・御茶漬海苔。この3人が、自分のマンガ作品を自分で映画化したプロジェクト「古潤茶」が始動!そこで本誌ではおなじみのホラー作家・岩井志麻子女史をお呼びして、本企画の発起人でありプロデュースを務めた御茶漬海苔先生と対談を実施。豪華プロジェクトのウラ側に迫る!
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──まず、今回の企画は、どういった経緯で始まったのでしょうか? 御茶漬海苔(以下、) 『エコエコアザラク』の古賀先生が、映画を撮りたいと言ったのがきっかけです。それを実現するに当たり、伊藤先生も呼んで自作を監督することにしたら面白いんじゃないかと。映像化する作品もそれぞれに自分で選び、キャストもこだわって選ばせてもらいました。古賀先生も、今までで一番イメージに近い黒井ミサ(『エコエコアザラク』の主人公)になったとおっしゃってます。 岩井(以下、) 『エコエコ~』は、何度も映画化されてたのに! それはもう、ご自身で撮る醍醐味ですね。  先生はいつも夜8時には寝ちゃうんですけど、撮影で夜中の3時まで起きてた日もあったんです。絵コンテもご自分で描かれて、すごい熱意で取り組んでましたから。僕も『惨劇館』はマンガのイメージ通りの女優さんに演じてもらえましたね。撮影日数が短くて、現場であまり会えなかったのが残念ですが(笑)。 『富夫』の役者さんが美青年【古川雄輝。ドラマ『アスコーマーチ』などに出演】ですね! ホラーには美少女がつきものだけど、私としてはこれを機に「美青年ホラー」のシリーズを作ってほしいですよ。でも、映画を撮るとなると、普段のマンガ制作とはかなり勝手が違ったんじゃないですか?  マンガは基本的にひとりで作り上げるものだけど、映画はスタッフをどう動かすかが監督の仕事。その違いは感じましたね。でも自分が描いた絵が映像になるのは、やっぱり気持ちいいし楽しかったですよ。  御茶漬海苔さんは、映画監督をやってみたいと昔から思ってたんですか?  そうですね、過去に一本撮ったこともあるんです。もともと、子どもの頃や、若い頃に観た『エクソシスト』(73年)や『シャイニング』(80年)に憧れてホラーマンガを描くようになったくらいで。
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『富夫』/(C)2011 ジェネオン・ユニバーサル・
エンターテイメント
 男性は、映画監督に憧れる人が多いですよね。  岩井さんは憧れないんですか?  ないですねぇ。むしろ、女性は女優に憧れることが多い気がします。 ──岩井さんの初期代表作『ぼっけえ、きょうてえ』も三池崇史さんによって映画化されましたが、自身で監督したいとは思いませんでしたか?  ぜんっぜんないですよ! 映像化はできないと思ってたし、自分で撮るなんて一切考えなかった。  じゃあ、観るほうだったら、ホラー映画だとどういった作品がお好きなんですか?  大島渚監督の『愛の亡霊』(78年)ですね。ある女が若い男に惑わされて、夫を殺しちゃう話。それで夫が幽霊になって出てくるんだけど、ぼやっと座ってるだけなんです。呪うわけでも襲いかかるわけでもなく、ただ座ってる。それが本当に恐ろしくて。怪物にチェーンソー持って追いかけられたほうが、どれだけラクかと思った(笑)。  日本とアメリカだと、怖いものの価値観がかなり違いますよね。  アメリカでは、暴力的なキチガイが襲ってくる作品がホラーとされてますね。その違いはどうしてなんでしょうねぇ。私には、ギャグに見えてしまうことがよくあるんだけど。 『エクソシスト』のブリッジで階段を降りてくるシーンも、普通に考えたら笑っちゃいますよ。だから、笑いと恐怖は紙一重なんだと思います。『呪怨』(03年)も、気づいたら布団の中に白い子供が入ってるなんてギャグですよ。 「いつの間に!?」ってね(笑)。子どものころ怖がっていたホラーを今観たら、笑っちゃったりするんだろうなぁ。しかしどうして子どもはホラーが好きなんですかね?
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『惨劇館─ブラインド─』/(C)2011 ジェネオン
・ユニバーサル・エンターテイメント
 怖い怖い言いながら観ますよね。それは僕もいまだに不思議。怖がることに、なんらかの楽しさや快感があるんだとは思うんですけど。  御茶漬海苔先生の作品だと、「蟲男爵」(ぶんか社『暗黒辞典2』収録)は本当に気持ち悪いですよね。虫って身近にいるし感情がないから、ライオンやトラとは違う怖さがある。あれとは絶対仲良くできない!  実はあれは最初、魚で考えてたんですよ。みんな食べてるから、これはホラーにできるなと思って。 ──そういった作品の発想は、どこから生まれるんですか?  恋愛小説だと実体験を基にできるけど、ホラーは自分が怖いものを描くしかないんです。怖いとはなんぞや、って突き詰めるしかない。  おっしゃる通りですね。  それと、私の場合はなぜか"電波"な感じのキチガイがたくさん寄ってくるので、ネタにさせていただくこともあるんです。先生の周りにもいますか?  グチャグチャの銀紙で包んである、手作りチョコレートが届いたことはあります。「これは食べても大丈夫なのかな......」と(笑)。封筒にカミソリが入っていたこともあるし、中学校の学級委員長を名乗る生徒から手紙が来たこともありました。「あなたのような人がいるから、犯罪がなくならない」って。  やっぱり怖い作品を書く人には、怖い人が集まるんですね。ちなみに......私は映画に関しては素人なんですけど、今回のプロジェクトの予算ってどれくらいなんですか?
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『エコエコアザラク─黒井ミサ ファーストエピ
ソード─』/(C)2011 ジェネオン・ユニバーサル
・エンターテイメント
 それはまぁ、頑張りました(笑)。でも予算に関係なくいい作品が作れるのが、ホラー映画のいいところだと思うんです。大作ホラーって、あまりないですから。強いて言えば、『ハリー・ポッター』シリーズ(01〜11年)ですかね。あれは木がしゃべったりするし、よく考えたらかなり怖いですよ。  あれもホラーですか!? じゃあ一番怖いのは『ターミネーター』シリーズ(84年~)で大儲けしたシュワルツェネッガーが不倫してた家政婦ですよ。だってシュワちゃんは地位も名誉も金もあって、どんな女だってモノにできるはずなのに、あのゴリラみたいな女ですよ。狂気の沙汰としか思えない(笑)。 ──そんな怖さをベースに(笑)、今後も「古潤茶」としての活動・企画は続くのでしょうか?  そうですね、古賀先生が元気な限り続けたいです。   古賀先生のマンガは私も中学生の頃から愛読してましたから、もう大ベテランですよね。でも今度は違う先生の作品を映像化するのもいいんじゃないですか? 古賀先生の原作を伊藤先生が撮るとか、シャッフルして。  それはいいですね、新しい世界が広がりそうです。  そうそう、それと実は、ウチの息子が映画に関わる仕事を目指しているので、次回作では、ぜひ使ってやってください......!  あっ、私の作品でよければぜひ!(笑) (文/田島太陽) (ヘア&メイク/梁取亜湖) (写真/田中まこと) 岩井志麻子(いわい・しまこ) 1964年、岡山県生まれ。少女小説家を経て、99年、『ぼっけえ、きょうてえ』で、日本ホラー小説大賞を受賞し再デビュー。媒体を股にかけ、エロと恐怖を本音で語る最凶オバハンキャラとして活躍中。『5時に夢中!』の木曜レギュラー。近著に『備前風呂屋怪談 湯女の櫛』(角川書店)など。 御茶漬海苔(おちゃづけのり) 1960年、神奈川県生まれ。マンガ家。84年に『精霊島』でデビュー。代表作に『惨劇館』(扶桑社ほか)『恐怖実験室』(秋田書店)など。その独特の絵柄にはファンも多い。「古潤茶」プロジェクト以前にも、実写ホラー映画の監督を務めている。 【宣伝担当者おすすめポイント】 マンガ界の巨匠だけあり、撮影現場でも本職の映画監督に負けない迫力で、特にマンガにはない効果音や音楽に気を使っていたのが印象的でした。古賀先生念願の「イメージ通りのミサ」、伊藤先生らしいおかしく不気味な恐怖感、「最後に残るのは愛」という御茶漬海苔先生のメッセージ。三者三様の良さが詰まった濃密な3作品です! 【作品解説】
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『エコエコアザラク─黒井ミサ ファースト・エピソード─』 原作・脚本・監督/古賀新一 出演/前田希美、栩原楽人ほか 価格/3990円(税込) 発売/ジェネオン・ユニバーサル 美園ヶ丘高校に通う黒井ミサ。クラスメートが黒魔術により囚われの身になったことで、黒井家に代々伝わる魔術を駆使し、友人の奪還に向かう。古賀新一自ら描くシリーズの原点であり、真の『エコエコアザラク』。

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『富夫』 原作・脚本・監督/伊藤潤二 出演/古川雄輝、木口亜矢ほか 価格/3990円(税込) 発売/ジェネオン・ユニバーサル 恋人と共に占いの館を訪れ、そこで出会った美しい年上の女性に魅せられてしまう富夫。誘惑されるがままに関係を結んでしまうが、女の目的は男の首をコレクションすることだった。御茶漬海苔先生の怪演も必見!

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『惨劇館─ブラインド─』 原作・脚本・監督/御茶漬海苔 出演/逢沢りな、とっきー、高田宏太郎ほか 価格/3990円(税込) 発売/ジェネオン・ユニバーサル 団地に住む桜はある夜、自室のブラインド越しに殺人事件を目撃してしまう。仮面をつけた犯人は姉の夫・浩司だった。御茶漬海苔作品の中でも、人間の愛憎にスポットを当てた作品であり、日常に潜む狂気が描かれる。

[上映情報] 8月27日~9月2日、ユーロスペース(東京・渋谷)にて、「古潤茶」3作品のレイトショー公開(舞台挨拶あり)が決定! チケットぴあ(Pコード558-269)にて前売券発売中。 ■【DVD特集】この夏観るべき激ヤバ映画8本!女優として一皮むけた演技に注目!! 『軽蔑 ディレクターズ・カット』ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画 『BADBOYS』ホラーマンガの巨匠3人の映画企画 "古潤茶"に岩井センセイが息子の売り込み!? ・原紗央莉ちゃんがやり切るすがすがしさよ!! 『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』 ・陰鬱すぎる『不思議の国のアリス』その暗さがクセになりそう!! 『アリス』 ・"メンヘラビッチ"な妻をシャルロットが好演!! 『アンチクライスト』 ・ナタリー・ポートマンがサエないメガネ女を好演!! 『メタルヘッド』 ・生身のアクションが光るタイ映画 『マッハ! ニュー・ジェネレーション』

イケメンたちがガチで殴り合い!!ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画

──節電で大変そうな今年の夏に、暑さを忘れられるDVDを、お化けメイクの小明ちゃんほか、本誌になじみの深いお歴々が、厳選レビュー!! ■『BADBOYS』
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(C)2011 田中プロダクション・少年画報社/「BADBOYS」製作委員会
【小明の『BADBOYS』レビュー】  ヤンキー映画って大嫌いなんですよ。私は引きこもりでイジメられる側の人間ですから、ヤンキーは恐怖の象徴で、トラウマの扉が開くんですよね......。
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 でも、この『BADBOYS』はよかった! 姉がヤンキーだったんで原作マンガも家にあって、わりと読んでたんですけど、キャスティングも見事にハマってます。段野かっこいい! 司くんカワイイ! 豊役の三浦貴大さんは山口百恵さんの息子さんなんですけど、男臭くて、大写しになると昭和スターのようなオーラが出てて、広島最強の男・段野のライバルにふさわしい!  でもね、一番よかったのは、石本役の細田よしひこさん! まさに「狂犬」って感じで、金属バット振り回して「げひゃひゃひゃひゃ!」って下品な笑い方して。細田さんは、ご実家が江戸時代から続く老舗の和菓子屋さんで、慶應の幼稚舎から大学までエスカレーター、っていうエリートのイケメンなんですよ。そんなお人が、積極的に白目をむいてアゴをしゃくって、舌を突き出して、ほんとにイヤなハジけ方をしてて、「俺はイカレてるぜ!」感がすごい。  イケメンが出てるヤンキー映画って、イケメン同士がお顔を崩さないように、カッコつけて殴られるフリしてることが多いじゃないですか。でも『BADBOYS』の面々は、イケメンなのにドロドロになってやり合ってますから! クライマックスの乱闘シーンも、次から次へと敵が押し寄せてきて、いいとこで味方の援軍が駆けつけて、もう三国志みた~い! ドラマ部分も原作をベースにきっちりいい話に仕上げてて、広島の若者って、こんな感じなのかしら。いや違うか。とにかく、若いっていいよね! (構成/須藤輝) (ヘア&メイク/梁取亜湖) (写真/田中まこと) 【宣伝担当者おすすめポイント】 一見、よくあるイケメン映画だと思われがちですが、原作ファンで原作のキャラクターを深く理解している人ほどうなる、絶妙のキャスティングです! 広島弁も、原作者・田中宏先生の納得がいくまで、キャストの皆さんに猛特訓してもらいました。何カ所かのシーンではアフレコまでやって、徹底的に生の広島弁に近づけています!
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『BADBOYS』 広島は、「BEAST」の段野秀典、「極楽蝶」の桐木司、「廣島Nights」のヒロのTOP3によって均衡が保たれていた。しかし、段野の旧友であり"段野を倒した唯一の男"野村豊が、ある事件をきっかけに広島に舞い戻る。そしてBEASTを抜けた石本千春は、その豊を利用し「狂連合」を立ち上げ、広島制覇を狙う。 発売/ポニーキャニオン 監督/窪田崇 出演/三浦貴大、阿部進之介、細田よしひこほか 6300円の初回限定豪華3枚組バリクソBOXと3675円(共に税込)の通常版を9月7日に発売
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小明(あかり) 1985年1月14日、栃木県生まれの千葉県育ち。エプロンアイドルとして華々しくデビューするも、今ではなぜかフリーのアイドルライターに。地デジ化にもついていけずにテレビはDVD専用なので、知らない間に映画通に。

■【DVD特集】この夏観るべき激ヤバ映画8本!女優として一皮むけた演技に注目!! 『軽蔑 ディレクターズ・カット』ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画 『BADBOYS』 ・ホラーマンガの巨匠3人の映画企画 "古潤茶"に岩井センセイが息子の売り込み!? ・原紗央莉ちゃんがやり切るすがすがしさよ!! 『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』 ・陰鬱すぎる『不思議の国のアリス』その暗さがクセになりそう!! 『アリス』 ・"メンヘラビッチ"な妻をシャルロットが好演!! 『アンチクライスト』 ・ナタリー・ポートマンがサエないメガネ女を好演!! 『メタルヘッド』 ・生身のアクションが光るタイ映画 『マッハ! ニュー・ジェネレーション』

「正直、自分が受けたショックの100分の1も描けていない」しりあがり寿が見た3.11とマンガの可能性

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 マンガ家・しりあがり寿が東日本大震災以降に描いたマンガをまとめた単行本『あの日からのマンガ』(エンターブレイン)が話題を呼んでいる。震災からわずかひと月後に掲載され大きな反響を呼んだ「月刊コミックビーム」(同)発表作や、朝日新聞夕刊に連載中の時事4コマ「地球防衛家のヒトビト」などが収められた本作。"あの日"から現在進行形で続く信じがたい現実を前に、なぜしりあがり氏は震災をテーマにしたマンガを描き続けているのか。話を聞いた。 ――「地球防衛家のヒトビト」では3月14日掲載分から震災をテーマにマンガを描き続けていらっしゃいますが、創作意欲は衝動的に湧いてきたものだったんですか? しりあがり寿(以下、しりあがり) 11日に地震が来た後、すぐに描き始めたんです。衝動的でもあったし、「地球防衛家のヒトビト」という時事ネタを扱ったマンガを描いているのだから、描かないわけにはいかなかったんです。 ――震災から1カ月後には岩手県でボランティア活動をされたそうですね。その前後で、描く4コママンガに何か変化はありましたか? _MG_6061.jpg しりあがり ちょっと吹っ切れた感じはありました。僕は小心者だしボランティアとかガラじゃないけど、被災地に行かずに想像だけで描くっていうのは、どこか気が引けてしまって。本当に描いていいのかな、とか、被災者の気持ちはどうなのだろうとか思うけれど、でも描かなきゃいけない。どうしたらいいんだろうとモヤモヤしていたんです。でも実際に現地に行ってみると、たとえ2~3日でも、この目で見たことはウソじゃない。ストーリーがなくてガレキだけしか描いていない回もあるんだけれど、あれはしょうがないよ。何も浮かばなかったんだもの。あれしか浮かばなかった。 ――「コミックビーム」に掲載された短編「海辺の村」は特に大きな反響を呼びました。震災から50年後の未来を描いたこの作品ですが、「いつ失われるか分からない不安の中で豊かな生活を送ることをやめ、いつまでも続く幸せを選んだ」という一節はすごく印象的でした。まるで昭和30年代に戻ったかのように人々はつつましやかに暮らし、福島第一原発の周辺は風力発電でいっぱいになる、という風景は、現在のしりあがりさんが思い描く、理想の未来なのでしょうか? しりあがり 「海辺の村」は、3月20日くらいから描き始めたのかな。あのエンディングは僕の理想の未来というわけじゃなくて、消去法みたいなもんだよね。今までは、"幸せの中の不安"というのをテーマにマンガを描くことが多かったんだけれど、この時は逆だった。どこを向いても不安だらけだから、せめて希望を描かないといけないなって思ってね。で、その時点で自分なりにいろいろ考えたら、希望ってやっぱり、50年先まではないなって思ったんです。すぐは無理でも50年くらいのスパンで考えれば、下降から反転する可能性はあるかもしれない。再生エネルギーがうまく行き出すとか、それによって災害や放射能だけでなく戦争の不安からも解放されるような。戦争って結局は資源の取り合いだから、それがなくなるって希望じゃない? 逆に言うと、そこまでいかないと希望を見つけられなかった。みんなが明るく楽しくやっている時は「ちょっとどうなのよ?」って言いたいし、ヤバくなると、希望を見つけなきゃって思う。そういう意味では、僕は相当なへそまがりだよ。
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『あの日からのマンガ』「地球防衛家のヒトビト」より
――マンガというのはフィクションなわけで、もっとハッピーなエンディングにしようと思えばできたはずですが、ものすごくリアリティーのある形に落とし込んだのはなぜなんですか?  しりあがり 僕のマンガって、自分ではすごくリアリズムだと思っているんです(笑)。たとえば、シュールレアリスムって、ダリとかあり得ない光景を描いているけれど、ある意味、人の意識の中まで入ってきているから、見えるままの風景を描くよりもリアルでしょ? 不安な人にとっては、そういう風景の方がリアルだったりする。そういう意味では、常にリアルに描こうと思っているし、ずっと追求しているつもりでいるんだけどね。  マンガって割とファンタジーが多いけど、ファンタジーにしてもどこか現実に足場がないとリアリティーがない。僕は現実方向にもう一歩近づきたいなという気持ちがあって。10年前、9.11が起こったときにそれをテーマにしたマンガってあまり目にしなかった。文学とか音楽がそういう社会と連動するのに、それに比べてマンガってちょっと鈍いなって感じがして。力があるのにもったいないなって。僕は「くだらないもの」が大好きだけど、「くだらないもの」も「ファンタジー」も結局ある程度世の中が豊かで安定してないと成立しない気がしていて。だから少しは社会にコミットする必要があると思っているんです。そこにこの震災だからなー。  でも正直、自分が受けたショックの100分の1も描けていない気がするんです。だから期待して読まれるとすごく困る(笑)。そんなたいしたこと描いていないというか、その都度その都度の断片でしかないからね。
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『あの日からのマンガ』「海辺の村」より
――いま振り返ると、もうちょっと違う描き方ができたんじゃないかと? しりあがり うーん、やっぱり僕の力じゃ......っていうところもある。手を抜いたわけじゃないし、その時は一生懸命だったけれど、もっと絵がうまくてストーリーがうまい人が描いたら違うものが描けただろうし。逆にこれがきっかけになって、みんないろいろ描けばいいと思う。1,000年に1度の大地震だよ? 後世の人は、この地震が記されたマンガをいっぱい読みたいんじゃないかな? (ページをめくりながら)懐かしいね、今見ると。なんで僕、こんなに絵がヘタなんだろう?(笑) もうちょっと上手だったら泣けるのに......。泣けるシーンなのに、なんか笑えちゃうんだよね。 ――作品によってそれぞれ違うと思いますが、誰に向けて、どういう立場で描かれたんですか? しりあがり 特別に誰かに向けて描いたというよりは、それぞれの連載の一部分なので、それまでのシリーズの中で描いたっていう感じですね。しょせん、自分目線からは逃れられないし。 ――自分の気を静めるために描いていたという部分もあるんですか? しりあがり それもあるよね。さっき、希望というか未来を探したって言ったけど、それは自分のためだよね。モヤモヤとしていることを定着させることで落ち着くというか、踏ん切りがつくんじゃないかな。作品として描くことで、自分の体から切り離される感じ。変な話、例えば僕の身内に不幸があったとしても、僕は作品を描くと思うよ。 ――今回のマンガにはどれも、政府や東電に対する怒りの表現はありません。しりあがりさんご自身としては、今回の震災や原発に対して憤りはないんですか?
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『あの日からのマンガ』「川下り双子のオヤジ」より
しりあがり 本の中で「大きな賭けに負けた」っていう文章を書いているんだけれど、僕はまさかこんな大きな地震は来ない方に賭けていた。危険を訴える人がいるのは知っていたけれど、まさか原発が爆発するなんてことにはならない 方に賭けていた。誰が悪いというより、日本まるごと「しくじった」という思いが強かった。  マスコミや政府を批判するのも大切だけど、結局真実もウソもひっくるめて不信感に包まれただけじゃ元も子もないからね。代わりに信頼できる情報が出るようになったかというと、そんなに簡単な話じゃない。こうなったら怒っているよりも、小さなコミュニティーでもつくって、大切な人たちと生きていけるような仕組みをつくる方に力を使ったらいいんじゃないかと思ってしまう(笑)。 ――原発事故はまだ収束していないし、日々、放射能汚染が目に見えるかたちで表れてきています。現在進行形の問題をフィクションにして描くことには、作家として相当の覚悟があったと思うのですが。 しりあがり やっぱり怖かったですよ。だって、描いていることが変わっちゃうかもしれないから。3月下旬に描いたものが4月10日くらいに発売される間に致命的な爆発が起こるかもしれなかったし、状況は刻々と変わっていくから。それに、今回の震災は地域によって受け止め方に差があって、誰かの共感は呼ぶけれど別の誰かの反感を買う恐れもある。でも、描かざるを得ない感じだったなー。マンガのルーツにはポンチ絵とか風刺マンガとかもあるんだけれど、あれって写真の技術がそこまで普及していなかった時代に、従軍マンガ家が描いていたのが元だったみたい。戦場の様子をスケッチして新聞に載せる。マンガはジャーナリズムの一端を担っていた。そういう意味では、そこにあるものを描くっていうのは、基本っていう感じがしますね ――なるほど。実はそれとはまた別の視点になるんですが、想像を絶するような恐ろしい「現実」と向き合うには、やっぱり何らかのフィルターが必要だと思うんです。その役割の一端を、マンガも担えるということを証明した作品なのではないかという気がしています。不謹慎だとか自粛とかいう言葉がはびこる窮屈な状況の中で、「フィクションとして震災を捉える」という視点は、ひとつの風穴を開けてくれた。エンタテインメントとしてだけではない、マンガの新しい可能性を見せてくれたのではないかと。 しりあがり 「エンタテインメントって何か?」って、これも難しいけれど、僕は30年くらいマンガを描いてて、常にマンガの可能性を広げていきたいというのはあった。マンガって、コマがあって絵があって、そういうシンプルなものから広がって無限の可能性があるじゃん? ストーリーを入れなくたっていいし、何をしたっていい。最近、美術館で絵を描かせてもらう機会もあるんだけど、それって自分ではアートではなく、マンガの延長線上にある気がしているんです。 ――帯には「『たとえ間違っているとしても、今描こう』と思った」とありますが、このマンガを通して伝えたいメッセージとはどんなものなんでしょうか? しりあがり メッセージはないんです。今までの作品は何か伝えたいことがあってそのためにマンガを描くみたいなところがあったんだけど、今回は断片ばかりだから。もう、「あの時、自分はあんな想いでした」という記録でしかない。それぞれの作品に深みとかひねりや表現としての新鮮さがあるわけじゃないし、そもそも面白いとかうまいとかいうものではない。だけど、迷ったり、混乱したりしながらその都度描いたマンガは少なくとも「ウソ」じゃない。「確かにあの日からマンガを描いた」という証のようなものです。正直、1冊の本として出版するには自信がなかったんです。でも僕の周りの信頼している何人かが「これはいいよ」って言ってくれて、それで世に出してもいいかなって。これからも震災をテーマにした作品は描き続けたいなという思いはあるけれど、そろそろ本当に力がある人が描き始めるんじゃないかな(笑)。 (取材・文=編集部/写真=後藤匡人) ●しりあがり・ことぶき 1958年静岡市生まれ。81年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン・広告宣伝等を担当。85年単行本『エレキな春』でマンガ家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。94年に独立後は、幻想的あるいは文学的な作品などを次々に発表、マンガ家として独自な活動を続ける一方、近年ではエッセイ・映像・ゲーム・アートなど多方面に創作の幅を広げている。
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とことんダメな男に尽くす鈴木杏ちゃん 女優として一皮むけた演技に注目!!

──節電で大変そうな今年の夏に、暑さを忘れられるDVDを、お化けメイクの小明ちゃんほか、本誌になじみの深いお歴々が、厳選レビュー!! ■『軽蔑 ディレクターズ・カット』
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(C)2011「軽蔑」製作委員会
【小明の『軽蔑』レビュー】  オトナになっとったー! そうです、本作でヌードを披露している鈴木杏ちゃんのことです。子役のイメージが強かったあの杏ちゃんが、しかもハードな濡れ場まで......。  でも、日本の女優さんて守りに入りすぎてません? 乳くらい見せてやったらいいんですよ!『蛇にピアス』の吉高由里子さん(そういえばお相手は、本作でも主演の高良健吾さんですね)とか、脱いだことで道が開けることもあるし、要は事務所のアフターフォロー次第ですよ。って話がそれましたが......。
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 杏ちゃんは歌舞伎町のトップレスダンサー役で、彼女は高良さん扮するチンピラのカズ君と恋に落ちて、何もかも捨てて彼の田舎で同棲するんです。でも、実はカズ君は名家のボンボンで、カズ君のお父さんも、町の人も、彼女のことをすぐヤラせてくれる女だと軽蔑する。私も元着エロアイドルなんで、仮に結婚するとして、相手の実家がそういう感じで、自分の名前をググられたらと思うと......。とにかく、そんなつらい状況でなおカズ君を愛す、情の深い女を演じる杏ちゃんの成長ぶりをぜひ見届けてください!  しかもカズ君はね、チンピラとしてもダメ、カタギの仕事をさせてもダメ、借金まみれになった挙げ句「俺、いいヒモになるよ」なんて言っちゃうくらいダメダメなんです。私だったらむしろ、カズ君を借金まみれにする高利貸し役の大森南朋さんをヒモにしたいわ。「彼は、たまに帰ってきては私を殴って引き出しからお金を抜いて......そんなかわいそうな自分に酔いたい」なんて妄想しちゃうくらい男の魅力むんむん。あと、杏ちゃんの唯一の味方だった喫茶店のママ役の緑魔子さんも味のある演技をされているので、脇を固める役者さんにも注目です。 (構成/須藤輝) (写真/田中まこと) (ヘア&メイク/梁取亜湖) 【宣伝担当者おすすめポイント】 世間的には鈴木杏ちゃんのヌードが話題ですが、若い男女の破滅的な恋が見どころです。人間がダメになっていくさまや人間らしい弱さ、世間的にはダメな部類に入る若者の赤裸々な恋愛模様を楽しんでください。「私ってダメかも」などと行き詰まっている人にこそ、「人間ってそんなものなんですよ」ということを感じてほしいです。
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『軽蔑 ディレクターズ・カット』 夜の街で勝手気ままに生きるカズと、歌舞伎町でダンサーとして働く真知子。孤独な2人は一瞬で激しい恋に落ち、衝動に流されるままカズの故郷で新たな生活を始める。しかし、カズは地方の資産家の息子だった。彼の父親をはじめ周囲の人間は2人の関係を認めようとしない。愛すれば愛するほど、運命が2人を隔てていく。 発売・販売元/角川書店 監督/廣木隆一 出演/高良健吾、鈴木杏、大森南朋ほか DVD版4935円、ブルーレイ版6090円(共に税込)にて11月4日に発売
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小明(あかり) 1985年1月14日、栃木県生まれの千葉県育ち。エプロンアイドルとして華々しくデビューするも、今ではなぜかフリーのアイドルライターに。地デジ化にもついていけずにテレビはDVD専用なので、知らない間に映画通に。

■【DVD特集】この夏観るべき激ヤバ映画8本!女優として一皮むけた演技に注目!! 『軽蔑 ディレクターズ・カット』 ・ヤンキー嫌いも必見のリアルヤンキー映画 『BADBOYS』 ・ホラーマンガの巨匠3人の映画企画 "古潤茶"に岩井センセイが息子の売り込み!? ・原紗央莉ちゃんがやり切るすがすがしさよ!! 『牙狼〈GARO〉』&『呀〈KIBA〉』 ・陰鬱すぎる『不思議の国のアリス』その暗さがクセになりそう!! 『アリス』 ・"メンヘラビッチ"な妻をシャルロットが好演!! 『アンチクライスト』 ・ナタリー・ポートマンがサエないメガネ女を好演!! 『メタルヘッド』 ・生身のアクションが光るタイ映画 『マッハ! ニュー・ジェネレーション』

今度のジェイソン・ステイサムは暗殺請負人!『メカニック』

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(C) Scared Productions, Inc. 2010
公式HP<http://mechanic-movie.jp/>
 今週は、夏向きの痛快なアクションと、バディ(仲間)の存在のありがたさや時に起こる困難を描く新作映画2本を紹介したい。  ジェイソン・ステイサムが凄腕の暗殺請負人に扮する『メカニック』(公開中、R15+指定)は、1972年にチャールズ・ブロンソン主演で公開された同名アクション・スリラーのリメイク版。闇組織から殺人指令を受け、どんなに厳重に警護された標的も事故死に見せかけて暗殺するビショップ(ステイサム)。だが、新たに指示された殺しの相手は、親友で恩人のマッケンナ(ドナルド・サザーランド)だった。組織への抗議は受け入れられず、仕方なく任務を遂行するビショップ。感情を抑えて次の仕事に移ろうとする彼のもとに、マッケンナの息子スティーブ(ベン・フォスター)が、父の死の真相を知らないまま、暗殺請負人の弟子にしてくれと志願してくる......。  監督のサイモン・ウェストは、『コン・エアー』(97)『トゥームレイダー』(01)など、記憶に残るアクション大作を手がけてきた実力派。基本ストーリーにキャラクター描写、ファッションなどでオリジナルの趣をスタイリッシュに再現しつつ、現代的なアクションとスピーディーな展開で新たな魅力を加えることに成功した。出世作の『トランスポーター』シリーズをはじめ、これまで一匹狼的な役どころの多かったステイサムだが、中盤以降ではベン・フォスターとのバディ・ムービー風の掛け合いにも挑戦。精密機械のように緻密な暗殺計画を、卓越した身体能力で正確かつ大胆に遂行する姿から漂う「男の美学」と、仲間同士で交わされる繊細な感情の揺らぎからにじむ「人間味」もほどよくミックスされて、作品全体の味わいを深めている。  もう1本は、ウィル・フェレルとマーク・ウォールバーグがサエない"脇役"刑事コンビに扮したアクション・コメディー『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(8月20日公開)。ニューヨーク市警でデスクワークに精を出すアレン(フェレル)と、過去の失敗を引きずっているテリー(ウォールバーグ)。同じ署では、捜査のたびに派手なカーチェイスと銃撃戦を繰り広げ、犯人を逮捕する黒人刑事コンビがヒーローで、彼らに憧れるアレンとテリーは"その他の連中"だった。だが、ある出来事をきっかけに、2人は難事件を自ら解決しようと乗り出す......。  04年の『俺たちニュースキャスター』以来、監督アダム・マッケイ、主演ウィル・フェレルのコンビでおバカな男どもを描く一連のコメディー映画は、内容的には直接の関連性はないものの日本では「俺たち○○」とシリーズ風の邦題が付けられ、コアなファンたちに愛されてきた。フェレルのキャラを活かした笑い、映画マニア受けするパロディー、ユーモアで包んだ社会風刺がこれらの作品に共通する特徴で、本作は刑事もののバディ・ムービーを徹底的にパロっている点が最大の爆笑ポイント。特に、サミュエル・L・ジャクソンとドウェイン・ジョンソン扮するヒーロー刑事コンビが、序盤で早々に映画から"退場"するシーンは、アクション映画のばかばかしいほどに過剰な演出に対する皮肉も込められ、笑い死にしそうになるので要注意。ほかにも、理不尽なほど美女にモテまくるフェレルや、相棒の妻(エバ・メンデス)にやたらと執着するウォールバーグなど、小ネタでもしっかり笑いを取る。  一方で、本作の裏テーマは、サブプライムローン問題、リーマンショックなどに代表される米国発の金融危機に対する批判だ。主人公コンビが挑む敵役に金融投資家を配した点もそうだが、インフォグラフィックスを駆使して金融業界の不正を視覚化したエンドロールまで、笑いというオブラートに包んだ製作陣の怒りのメッセージもしっかり受け止めていただきたい。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 「メカニック(2011)」作品情報 <http://eiga.com/movie/55998/> 「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」作品情報 <http://eiga.com/movie/55287/>
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