「NG? だが、それがいい」映像作家・長江俊和 フェイク・ドキュメンタリーの極意

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 そのショッキングな内容に加え、視聴者からの苦情の多さも話題となった伝説の深夜番組『放送禁止』(フジテレビ系)。2003~08年に不定期で6作品が放送され、深夜帯にも関わらず高視聴率を記録。当時、さほど浸透していなかったフェイク・ドキュメンタリーという手法に挑み、同シリーズの企画・構成・演出を手掛けたのが長江俊和氏だ。  昨年、監督・脚本を手掛けた映画『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』で好評を得た彼が、今回、DVD作品『トラウマQ 笑ふ生首』『トラウマQ かなりヤバイ家』(共にソフト・オン・デマンド)を発表。2作品共にフェイク・ドキュメンタリーの魅力を存分に味わえる上、それぞれにとびきりヤバイ結末が待っているという。  『食人族』や『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』にも負けない、日本製ならではのフェイク・ドキュメンタリー作品を次々と生み出す長江俊和氏に、話を聞いた。 ――まず、長江さんが思うフェイク・ドキュメンタリーの魅力を教えてください。 長江俊和氏(以下、長江) 本物風に見せる迫力の面白さですね。僕は15年くらい前に、普通のドラマや映画の撮り方に物足りなさを感じて。ドキュメンタリーが持つ本物の映像の迫力を応用できないもんかと思って、フェイクを撮り始めたんです。
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長江俊和監督
――最初に手掛けたフェイク作品は何でしょうか。 長江 1996年くらいかな、深夜に『FIX』(フジテレビ系)っていう90分ドラマをやったのが最初です。2本立てで、前半は「現代版必殺仕事人に密着」、後半は「超能力を持っていたあの少年少女たちは、今?」という内容でした。 ――面白そうですね。 長江 元超能力少年が悲惨な人生を送ってたり、「あたしは超能力なんてなくなりました!」って言ったら何かがパリンッて割れて、「まだなくなってないじゃん」ってツッコまれたり(笑)。これが高視聴率だったので、その後すぐに『Dの遺伝子 Fiction Documentary』(同)という30分番組のシリーズが始まりました。 ――03年からは、いよいよ『放送禁止』シリーズがスタート。当時は、放送局に苦情が殺到したことも話題になりましたね。 長江 フェイク・ドキュメンタリーっていうのは、だいたい苦情は来るもんなんですけど、同じくらい「面白かった」っていう肯定的な意見も来るそうなんです。なので、視聴者の心にいろいろな形で残っていくというのは、悪いことじゃないのかなと。苦情がまったく来ないというのも、なんか気持ち悪いですしね。 ――ドキュメント風に撮るコツを教えてください。 長江 『放送禁止2 ある呪われた大家族』という作品で、お父さんが娘を別の部屋へ連れて行って殴るシーンがあるんです。それを追っかけたカメラマンが、たまたまのれんに引っかかっちゃって、慌ててグラグラ揺れてるんですよ。カメラマンはNGだと思って「もう一回いきましょう」とか言うんだけど、僕は「それがいいんだよ!」って。 ――普通の現場じゃありえないですね(笑)。 長江 カメラマンが普通に撮るとキレイに撮り過ぎちゃうところがあるので、役者さんにカメラを持たすことも多いですね。『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』なんかは、ほとんど役者さんにカメラを持ってもらいました。 ――ロケハンの判断基準なんかは、普通の映画やドラマと違ったりするのでしょうか。 長江 普通は、撮りやすかったり、特徴があったりする場所を選びがちなんですけど、フェイクの場合は、何の変哲もない家だったり、変な位置関係の撮りづらいビルだったりした方がリアリティーが出るんです。ロケでよく貸してる場所は、見栄えがする場所が多いので、逆に見栄えがしない場所を探す大変さはありますね。 ――フェイク・ドキュメンタリーを作る上でのこだわりは? 長江 「これは別に、フェイクじゃなくて、普通にドキュメンタリーで撮った方がいいんじゃない?」っていうものは作っちゃいけない気がするんです。オチに行き着くまでも予期せぬことが起きたりと、あくまで映画やドラマとして面白く見せられるように心掛けてます。 ――ちなみに長江さん自身は、どんな映像作品がお好きなんですか? 長江 やっぱり、ちょっと怖いものとか、SFじみたものが昔から好きでしたね。学生時代はデヴィッド・クローネンバーグとか、デヴィッド・リンチとか、ヘンテコな監督が撮るホラーものを見てましたし。邦画は、大林監督の『転校生』とか、寺山修司監督のATG映画にハマったり。今は、『ファニーゲーム』のミヒャエル・ハネケが一番好きです。 ――なんかちょっと鬱屈していて納得しました(笑)。ところで今回、『トラウマQ 笑ふ生首』と『トラウマQ かなりヤバイ家』を発表されましたが、それぞれどんな作品か教えてください。
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(上)『トラウマQ 笑ふ生首』/
(下)『トラウマQ かなりヤバイ家』
長江 『笑ふ生首』は、しゃべる生首が映った恐怖映像が動画サイトで出回っていて、それがどこで、なぜ撮られたのかというのを探っていくストーリーです。『かなりヤバイ家』は、ある家を舞台にしたホラーで、タイトル通り家がヤバイんですが、最後まで見ていただくと違う意味でヤバイってことが分かるという。こちらはいろんな伏線となる映像も忍ばせてあるので、よく目を凝らしてご覧いただければと。 ――俳優さんのセリフの多くはアドリブだと伺いましたが、役者一人ひとりの力量が重要になってきますね。 長江 アドリブは知識がないとできないので、聡明な役者さんの方が助かります。オーディションでも、シナリオを渡さずにアドリブでしゃべってもらってます。 ――2作品の製作で大変だったことはありますか? 長江 時間がなくて、電車の中でノートパソコンを広げて、生首の映像を編集してたんです。そしたら隣の人がのぞき込むんですよ。案の定、変な人だと思われたみたいで、ジロジロ見てきたので「通報されたらマズイなあ」と思って慌てました。 ――(笑)。ちなみに『かなりヤバイ家』もそうでしたが、家が舞台のホラーでは、玄関を入ってすぐに階段がある家が多い気がします。 長江 やっぱり階段って怖いんですよね。知らない家の階段とか、上がると先が見えなくて「どこに行くんだろう......」みたいな。階段の下の部分も死角で怪しかったり。まあ、階段(怪談)っていうくらいですから(笑)。 ――なるほど!(笑) では最後に読者へメッセージをお願いします。 長江 フェイク・ドキュメンタリーって、人をだましてるわけじゃないんです。確かに『放送禁止』のころはだまされてる人も多かったけど、今はそこからだいぶ脱却して、一つの手法として世界中に広がってきています。なので、ウソだと分かっていても楽しんでいただけるっていうのが一番嬉しいですね。 (取材・文=林タモツ) ●読者プレゼントのお知らせ 日刊サイゾーよりDVD『トラウマQ 笑ふ生首』『トラウマQ かなりヤバイ家』を各3名様にプレゼントさせていただきます。 ●ながえ・としかず 1966年、大阪府生まれ。演出家、映像監督。『富豪刑事』(テレビ朝日系)、『MMR』『木曜の怪談 妖怪新聞』(ともにフジテレビ)などのドラマや、バラエティー『奇跡体験!アンビリバボー』(同)、フェイク・ドキュメンタリー『放送禁止』(フジテレビ系)、映画『パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT』など、多数の作品を手がけている。
トラウマQ 笑ふ生首 始まりは1本の動画。 amazon_associate_logo.jpg
トラウマQ かなりヤバイ家 舞台はとある一軒家。 amazon_associate_logo.jpg
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女たちの愛憎が複雑に交差 鬼才・園子温監督最新作『恋の罪』

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(C)2011『恋の罪』製作委員会
 日常の風景があれよあれよという間に修羅場に変わっていく。もちろん巻き込まれたくはないが、怖いもの見たさも捨てきれない――そんな都合のいい欲求にしっかり応えてくれる、日米の鬼才監督ふたりの最新作を紹介しよう。  11月12日公開の『恋の罪』(R18+指定)は、海外の映画祭でも評価の高い園子温監督が、1990年代に渋谷区円山町のラブホテル街で実際に起きた殺人事件から着想を得て"女の性(さが)"を探求した衝撃作。殺人課の過酷な仕事と穏やかな家庭生活のギャップを埋めるかのように、愛人との情事を重ねる刑事・和子(水野美紀)は、円山町の廃墟同然の木造アパートで女性の変死体が見つかった事件に興味を抱く。人気作家を夫に持つ専業主婦・いずみ(神楽坂恵)は、空虚な生活の寂しさを紛らすため販売員のパートを始め、やがて"女"を売りものにする仕事へと踏み込む。いずみが渋谷で出会った美津子(冨樫真)は、昼は大学のエリート助教授、夜は街角に立つ売春婦という2つの顔を持っていた。女たちの愛憎がエスカレートし、事態は避けがたく破局へと向かっていく。  ベルリン国際映画祭で2賞を受賞した『愛のむきだし』(09)、ベネチア国際映画祭正式出品の『冷たい熱帯魚』(2010)に続き、本作でもカンヌ国際映画祭正式出品を果たした園監督。過激な演出と圧倒的な表現が持ち味の監督の挑戦に、主演女優3人がそれぞれヌードも厭わぬ渾身の演技で応えた。彼女たちが演じる愛の営みは、時に妖艶で、また時に葛藤に満ち、さらに壮絶ですらある。女性との関係に悩んでいる、あるいは女子をもっと深く知りたい男子は全員必見。そして願わくば女性観客にも、「恋の罪」で描かれた女の生き様を正面から受け止め、新しい時代の女性像を模索する手がかりにしてもらうことを期待したい。  同じく11月12日に封切られる『コンテイジョン』は、マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウ等々、主役級のスターをきら星のごとく配したサスペンス大作だ。強力な新種ウィルスが香港で発生し、出張で訪れたアメリカ人女性をきっかけに感染が世界中に拡大。接触感染し数日で命を奪う未知のウィルスに対し、新薬開発は遅々として進まず、暴動や略奪、誘拐が各国で横行する。目に見えない恐怖の中で、人々は生き残る道を必死で探る。  『オーシャンズ』シリーズで豪華キャストならお手のもののスティーブン・ソダーバーグ監督が、アカデミー賞4部門受賞の『トラフィック』に近い実録風のスリリングな群像劇を巧みに構築。ワクチン開発にあたる研究者、自ら感染するリスクを負いながら患者を診る医師、ブログで大衆の不安をあおるフリー記者、そして家族をウイルスに奪われた人々が、世界規模で感染とパニックが広がる状況でどう感じ、どう行動するかを、シミュレーションのようにリアルに描いた。東日本大震災後に食料やガソリンなどが品不足になり、今も放射性物質による汚染が懸念される日本で暮らす私たちにとって、『コンテイジョン』のストーリーは決して無縁の絵空事ではない。「自分ならどうするだろう?」と自問自答しながら見ることで、いつか訪れるかもしれない危機的な状況への心構えを養う効用もありそうだ。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『恋の罪』作品情報 <http://eiga.com/movie/56001/> 『コンテイジョン』作品情報 <http://eiga.com/movie/57182/>
性戯の達人 女体壺さぐり 園子温、幻のピンク映画。 amazon_associate_logo.jpg
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「20年前は恋人同士の歌だったけど……」槇原敬之が新曲「冬がはじまるよ 2012」熱唱

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左から、サッポロブランド戦略部の林直樹部長、
槇原敬之、葉月ミカ
 期間限定ビール「サッポロ 冬物語」のプレス向け発表会が11月10日、東京・恵比寿ガーデンプレイスにて行われ、CMソングを担当するアーティストの槇原敬之と、2011年サッポロビールイメージガールの葉月ミカが登場。2人によるトークショーと、槇原のスペシャルライブが行われた。  槇原は20年前に同商品のために書きおろした楽曲「冬がはじまるよ」を再レコーディング。バージョンアップした「冬がはじまるよ 2012」が、タイアップソングとして、この冬、各所で流れるという。
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熱唱するマッキー
 槇原は20年前を思い出し、「(タイアップが)『どんなときも』の後だったので、全然違う曲にしようと思って作ったのを覚えてます。初めてのCMソングで、しかもビールのコマーシャルだったので、なんか大人っぽい感じがして嬉しかったですね」と当時の様子を語った。  今回の「冬がはじまるよ 2012」については、「20年前は恋人同士の歌という感じで作らせてもらったんですが、今回は当時の恋人同士にお子さんができたり、家族ができたりして、今度はみんなで冬にワイワイとやっているようなイメージの曲にしました」と話した。  スペシャルライブでは、「今年の冬」「冬がはじまるよ 2012」の2曲を披露。槇原の透き通るような歌声と、恵比寿ガーデンプレイス名物の"バカラ製シャンデリア"とが相まって、会場は一足先にロマンチックな冬の空気に包まれていた。 (取材・文=林タモツ) ■サッポロ 冬物語限定「槇原敬之 ミニCDアルバムプレゼントキャンペーン」実施中! http://www.sapporobeer.jp/fuyumonogatari/

「日本刀&青龍刀持参で!?」"アウトローのカリスマ"瓜田純士が地下格闘技に衝撃参戦!

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 日本屈指のトラブルメーカーが、酔っぱらいながら「刀持参」でリングイン!──6日(日)、ディファ有明で開催された地下格闘技『益荒男-MASURAO-第伍陣』に、"アウトローのカリスマ"こと瓜田純士(31歳)が緊急参戦した。  問題行動の多さゆえ、前田日明主催の『THE OUTSIDER』を追放され、このところ格闘技から遠ざかっていた瓜田だが、なぜ今この時期に再びリングに上がることを決意したのか? 対戦相手のミスターXとは何者なのか? そして気になる試合の結末は?──戦々恐々の密着レポートをお届けしよう。  開会式直前のバックステージ──。これから行われる試合に向け、選手たちはみな軽装に着替え、ストレッチやスパーリングに励んだり、目をつぶって精神統一を図ったりしている。そんな中、ただひとり、異彩を放つ男がいた。  洒落た普段着のままサングラスをかけ、靴のカカトを踏みつぶし、ポケット瓶のジャックダニエルをストレートでグビグビ飲み続ける男──そう、それが、瓜田純士であった。
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まるでロックスターのような出で立ち。この日の会場で一番目立っていた。
 開会式が始まり、全選手が挨拶のためにリングイン。ここでも瓜田はジャックダニエルを飲み続け、そして、対戦相手の覆面男・ミスターXに絡み始める。顔を近付け、メンチを切り、ヤクザじみた言葉で恫喝。期待を裏切らないアウトローぶりに、会場が沸く。
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開会式のさなか、リング上でウイスキーを飲む瓜田。
 開会式終了後も、瓜田の無軌道な振る舞いは続く。なんと、選手控え室ではなく、「選手立ち入り禁止」と書かれた応接間を陣取り、仲間と酒盛りを始めたのだ。  その宴に恐る恐る近付き、インタビューを試みた。以下は、瓜田との一問一答。
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自身が手がけるファッションブランド「JOKE」の
モデルとツーショット。
──ここ、選手は入っちゃダメみたいですよ。 「ルールは破るためにあるんでね」 ──開会式での存在感がすごかったですね。 「やっぱ、『この人違うな』っていうのを最初にわからせてやんないと。そこいらのかわいい偽物たちと違って、俺は本物のアウトローなんで。試合でも、盛り上げますよ。とりあえず、教えてやろうかな、と。ケンカとはなんなのか、アウトローとはなんなのかを」 ──格闘技の大会からはしばらく遠ざかっていましたが、なぜ今回、『益荒男』に出ようと思ったんですか? 「単に暴れたかったってのもあるけど、自分のルーツに立ち返りたかったってのもある。今から3年前、ここディファ有明で、とある興行(THE OUTSIDER)に出て、大会を盛り上げた。あれがきっかけになって、地下格闘技が全国に広がっていったんだよね。"地下格ブーム"の火付け役は、間違いなく俺。最近、そういう自分のルーツを振り返る機会があって、久々に原点のディファ有明に帰りたくなったんですよ」 ──練習は? 「もちろん、まったくしてない。飲んでばっかり。昨日も東高円寺で朝3時まで飲んでました」 ──どれぐらいの量を? 「タンタカ(鍛高譚)2本と、クロキリ(黒霧島)1本空けて、そのあとJINRO飲んでる最中に具合悪くなって、家帰って寝て、起きてディファ着いてからは、ずっとジャックダニエル飲んでます」 ──最近は、どういう日常を? 「つねに、酒かセックス。モテちゃうんで。俺クラスになると」 ──顔のタトゥーが随分と増えましたね。 「もうね、ここまで入れたら、居直っちゃってるからね。頭にもいっぱい彫ったし。こっちに『Mafia』、こっちに『Sex』」 ──タトゥーのお値段は、どれぐらいかかるんですか? 「知れてる」 ──はい? 「知れてる質問しないでよ」 ──失礼しました。ところで、飲んだくれている割には、相変わらずスマートですね。現在の体重は? 「63キロかな」 ──今日の対戦相手のミスターX選手は、体重150キロと言われています。瓜田さんの2.5倍ですよ! 「つか、だから何? おいデブ、教えてやるよ、みたいな感じですね。体重なんか関係ない。ケンカなんで」 ──ミスターXの正体は、元力士の露鵬との噂もありますが。 「たぶん違うね。さっき開会式で睨み合ったときに確かめようと思って、眼球覗き込んだら、違うな、と。何者かはわかんなかったけど」 ──会場は早くもほぼ満席。瓜田さん目当てのファンも多そうですね。 「これから夜にかけて、もっと増えるでしょ。下手すりゃ4分の1は、俺目当てじゃないかな」 ──ところで、なぜそこに、青龍刀と日本刀が置いてあるのでしょう......? 「ああ、これ?(と言って鞘から日本刀を抜く)近付くと危ないですよ、ホントに切れるから」
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日本刀の解説を始める瓜田。酔っぱらっているので、近付くのは危険!
 身の危険を感じたので、ひとまず退散。  会場のロビーへ戻ると、なんとそこには、地下格闘技界の"問題児"、山田史博選手の姿が!誰もが認める実力者でありながら、さまざまな大会を立て続けに欠場し、あちこちで怒りを買っているのが、この山田である。
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会場で見つけた山田史博選手。この男からも目が離せない!
 次週(13日)開催の『THE OUTSIDER 第19戦』への参戦も決まっているが、「今回もどうせ体重制限を守れずにドタキャンするのでは?」と、対戦相手のみならず、ファンをもヤキモキさせているのだ。  今日は一観客としてディファ有明に来たという山田。観戦している余裕があるということは、減量は順調なのか? それとも......?いい機会なので、ぶっちゃけた話を聞いてみよう。 ──お久しぶりです。最近、あちこちで山田選手のことが話題になっています。 「ああ、調子に乗ってるヤツが、いっぱいいるみたいですね」 ──連続欠場への批判が相次いでいますが、それに対する弁解や反論は? 「まったく、何もないです! まわりが何を言っていようが、僕は僕。待たせたファンに試合を見せたいって思いはありますけど、他の選手がどう言おうと、なんてことないですね。別にその人とやるためだけに格闘技やってるわけじゃないし。僕は僕が試合したいときにして、そのときにファンにお礼をできればと思ってます」 ──13日に対戦予定の宮永一輝選手が、ブログで山田選手のことを強烈に皮肉っていますが。 「笑いながら読んでます。僕のほうがかなり年下ですけど、今回の対応は、僕のほうが大人だと思ってます」 ──今おっしゃったことは、記事にして大丈夫ですか? 「いいですよ。なんの問題もないです」 ──現在の体重はどうなんでしょう? 「バッチリです! みんなに不安をあえて与えるために、これまでずっと黙ってましたが、実はバッチリです!」 ──練習で絞ったんですか? 「いや、水泳っすね。最近、プールにハマっちゃって、泳いでばっかいます」 ──最後に一言。 「間違いなく僕が勝つんで、13日に会場に来る方は、変な期待をしないでください」 ──「変な期待」とは? 「向こうが勝つ、っていう期待です」  今度こそ間違いなく、山田の試合を見られるはず。ファンもアンチも大いに楽しみにしておこう。  さて、いよいよ瓜田の試合が近付いてきた。  バックステージでは、「蘇れ新宿魂」と書かれた手製の旗を羽織った瓜田が、鬼気迫る表情で精神集中を図っていた。もうさすがにお酒は飲んでいない。  その逆サイドでは、対戦相手の覆面男・ミスターXがパイプ椅子にデーンと腰掛け、入場を待っていた。恐る恐るミスターXに声をかけてみる。 ──日本語は話せますか? 「はい」 ──今日の抱負を聞かせてください。 「ぶっ殺すだけ。すぐに終わらせてやる。向こうが主役かもしんないけど、間違いなく、こっちが食うから」 ──現在の体重は? 「150キロ! 今もオニギリ食ったばかり!」 ──あなたの正体は? 「木こり、あるいは、通り魔だ!」 ──格闘技の経験は? 「ない。ただ、ストリートファイトでは負けたことがないね。35戦35勝」 ──ご出身とご年齢は? 「東京の下町出身で、30歳」 ──てことは、瓜田さんとほぼ同世代ですね。 「だね。昔から彼の名前はよく聞いていたよ」  結局、何者なのかはよくわからなかったが、露鵬でないことだけは確かなようだ。
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ミスターX、入場!
 そのミスターXが、先に入場。歩く度に上半身の贅肉がゆさゆさ揺れる力士体型。鍛えているのかどうかは不明だが、この体に押しつぶされたら、ひとたまりもない。ストリート無敗という話もあながち嘘ではなさそうだ。  続いて、映画『トップガン』のテーマ曲「デンジャー・ゾーン」が爆音で流れ出すと、青龍刀を持ったセコンドに先導されて、日本刀を持った瓜田が入場。花道の途中で歩みを止めた瓜田は、刀を鞘から抜き、リング上のミスターXに刃先を向ける。  さらに、リングインした瓜田は敵コーナーに詰め寄りガンを飛ばすが、ミスターXは「あっち行け」という仕草で、これを追い払う。  「この試合は無差別級MMAルール、2分無限ラウンドとなっております」とアナウンスされると、会場がドッと沸く。両者の身長はほぼ一緒だが、体重差が2.5倍もあるため、横幅の違いがハンパじゃない。まさに無差別級と言うほかない。  いざ、ゴング。両者距離を取ったまま、睨み合い。「こっちへ来い」と言わんばかりに瓜田が地団駄を踏むと、ミスターXは両手を掲げながら「お前が来い」という仕草。やがて、しびれを切らしたミスターXが突進。瓜田が闘牛士のようにクルリと反転してこれをかわすと、客席から「おおっ」というどよめき。
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試合中に微笑む瓜田。


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この体格差を見よ!


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瓜田のヒザ蹴りがヒット!
 両者サークリングの末、徐々に距離を詰め、ファーストコンタクトで瓜田は小刻みなパンチのラッシュ。ミスターXも大振りの右フックを返すが、これは空振り。  再び距離を置き、「来い、来い」と挑発する瓜田。ミスターXの左ハイを腕でディフェンスした瓜田は、左ロー、ワンツースリー、右ローのコンビネーションを素早く打ち込むが、ミスターXは下がるどころかジリジリと前進。圧力に押された瓜田は、ロープを背負う直前にクルリと身を翻して、また距離を置く。  瓜田はその後、フェイントからのローキックを糸口にパンチをラッシュするチャンスを何度か得る。が、その都度、体躯に勝るミスターXに押し込まれ、ロープを背負ってはクルリとかわす、の繰り返し。  そして迎えた1ラウンド終盤、ついにミスターXは、瓜田の腰をつかまえることに成功。そのまま力任せに瓜田をブン投げる。
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ミスターXの投げを食らい、数メートル飛ばされる瓜田。
 起き上がった瓜田は、「俺の顔を殴ってみろ」という仕草を見せ、ミスターXが飛び込んできた隙に左ローを入れ、素早く逃げる。ミスターXはこれを追走し、背後から抱きつき、遠心力を効かせて再び瓜田をブン投げる。  倒れた瓜田は、そのまま猪木アリ状態の戦いに持ち込もうとするが、ミスターXはスタンドを要求。会場から大きな拍手が起きる。  残り10秒。起き上がった瓜田は、ミスターXの頭部を首相撲のような形でとらえ、そのまま覆面を剥がしてしまう。と同時に、1ラウンド終了のゴング。
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1ラウンド終了。睨み合う二人。


 覆面を剥がされても正体はよくわからず、「ミスターXが、ただのデブになった」との野次が飛ぶ。
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インターバル中、ロープにもたれる瓜田。
この直後、「事件」が起きた!
 インターバルの間も、瓜田はせわしなくリング上を歩き回る。そして、その歩みを止め、ニヤリと笑ってロープにふんぞり返った直後に、「事件」は起きた! なんと瓜田は、突如として敵コーナーに突入し、椅子に腰掛けていたミスターXを、ヒザ蹴りで急襲したのである。
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ミスターXのコーナーに突如駆け寄り、ヒザ蹴りで急襲!
 椅子から崩れ落ちるミスターX。怒るセコンド。暴れる瓜田。瓜田を押さえるセキュリティー。それらこれらで、リング上は大混乱。ここでなぜか会場の電気も消え、混乱に拍車がかかる。  突然の出来事に、客席は唖然呆然、そして騒然。怒号と野次が飛び交う中、リングアナから以下のような説明が。 「これ以上の試合は続行不可能と判断いたしましたので、よって、この試合はノーコンテストとさせていただきます」
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場内は大混乱。やはり瓜田はトラブルメーカーだ。
 暗がりにまぎれて会場を抜け出した瓜田は、最後にこう語った。 「なんでもいいから倒せばいい。これがケンカ。これがアウトロー」 (取材・文=岡林敬太/撮影=オカザキタカオ)
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美人広報が顔出しPR! 男性の夜の生活をサポートする"魅惑の最高級ブレンド"ドリンク

_MG_3036.jpg  あのソフト・オン・デマンドから、夜をもっと楽しみたい男性をサポートする「ソフト・オン・デマンド ドリンク」が発売。同社が一からじっくりと開発し、随所にこだわりの詰まった力作だという。  ドリンクには、男のバイタリティーのためにマレーシアで古来より愛されてきた植物「トンカットアリ」や、古代インカ帝国時代から愛用されていると言われる「ウアナルポマチョ」、さらに「L-シトルリン&L-アルギニン」などの天然素材をブレンド。また、「高麗人参エキス」「クエン酸」など、男性だけでなく女性が飲んでも嬉しい効果が期待できるのだとか。  既に各メディアで話題となっている「ソフト・オン・デマンド ドリンク」について、その癒やし系笑顔にファンも多い宣伝プロモーション部の桜井彩さんに紹介してもらった。 ――か、かわいい......。本当に社員さんですか? 桜井彩(以下、桜井) はい。今年の4月に入社致しました、宣伝プロモーション部の桜井と申します。よろしくお願い致します。 ――よろしくお願いしますっ!! では早速、「ソフト・オン・デマンド ドリンク」について教えてください。 桜井 「ソフト・オン・デマンド ドリンク」は、男性の夜の力をサポートするさまざまな素材が入っておりまして、これ1本飲んでいただければ、夜の方はバッチリという商品になっております。 _MG_3122.jpg ――以前から発売されていた「ソフト・オン・デマンド サプリメント」との違いはどこですか? 桜井 サプリメントは、何日間か飲み続けて効果があるような商品ですが、個人差はございますが、ドリンクはより即効性を求めてご購入いただく方が多いため、最高のブレンドを追求した商品となっております。 ――一般的な栄養剤と比べると、見た目がカッコいいですね。 桜井 パッケージにもこだわっています。びんの外側は、香水のような雰囲気のアルミ容器で、家に置いてもスタイリッシュだと思います。 ――桜井さんは、もし彼氏がセックスの前にこれをゴクゴク飲んでいたらどう思いますか? 桜井 一緒に飲みたいです。カップルで飲んでいただきたいですね。 ――もしよければ、飲みながら味の感想をお伝えいただければと......。 桜井 はい!(ゴクゴク......)濃度があって少しドロッとした感じです。若干苦味がありますが、わたくし個人としては効きそうな味がします。
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――どこで買えますか? 桜井 ソフト・オン・デマンドのネットショップをはじめ、全国のドラッグストアや大型雑貨店、セルDVDショップなどでご購入いただけます。常温でそのままお楽しみいただければと思います。 ――はい、買いに行きます! ところで桜井さん自身のこともお聞きしたいのですが、ソフト・オン・デマンドに入社した動機は? 桜井 AV業界は男性のイメージが強く、女性が入る隙間がないように感じていたんです。それで、女である私の意見で、この業界を少しでも変えられたらと思って入りました。あと、"男性が抱きたいと思う女の体作り"という本を出したいんです。一般的なダイエット本が紹介するダイエットと、男性が抱きたい女性の体って少し違うと思うんですよ。なので、こういう業界ならではの得られる知識で、今までとは違うダイエット本を出したいです。 ――ちなみに今の桜井さんの体は、"男が抱きたいと思う体"ですか? 桜井 まだ未完成です......(照)。 ――桜井さんは、女優さんのお仕事には興味ないんですか? 桜井 そうですね。まだ人に見せられる体ではないので。今は隠語を読むだけでも恥ずかしくて精一杯ですし......。 ――約半年間働いてみて、いかがですか? 桜井 女優さんひとりのプロモーションにも、本当にたくさんの方が関わっていますし、一つひとつの作業がとても丁寧で、AV業界の深さを感じました。それに、社内に女性が少ないので、"新入社員の意見"ではなく、"女性の意見"として話を聞いていただけるのでうれしいですね。 ――ところで、桜井さんはどんな男性がタイプ? 桜井 一緒にお出かけしてくれたり、私をかわいがってくれる人です。ふふふ。 ――では、最後に読者へメッセージを! 桜井 この「ソフト・オン・デマンド ドリンク」を飲んで、ソフト・オン・デマンドのDVDを見て、TENGAも使って、ソフト・オン・デマンドを存分に楽しんでいただければと思います! (取材・文=林タモツ/撮影=後藤匡人) ●ソフト・オン・デマンド ドリンクCM 「いなり横丁:本物のラストエンペラー篇」をご覧ください。 <http://www.sod.co.jp/anime/
ソフト・オン・デマンド ドリンク キク~!! amazon_associate_logo.jpg
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『ゲゲゲの女房』で一念発起!?  サブカルチャー界のシンデレラ・ボーイの素顔

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 「謎漫画作品集」で漫画家デビュー。その後、ひとりでさまざまなペンネームを使い分け、複数の作品を同時に連載する「週刊オオハシ」を刊行。その独特な自費出版活動がサブカルチャー界隈でじわじわと話題を呼び、今や「モーニング・ツー」(講談社)で表紙を飾るまでの人気連載漫画家となった大橋裕之。哀愁と笑いが入り交じったショートストーリー『シティライツ』第1巻の発売を祝し、来る11月14日新宿LOFTにて開催されるイベントには、大橋のためならえんやこらと元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎、いましろたかし、しまおまほをはじめとする錚々たる面々が顔をそろえるという。そんな、サブカルチャー界のシンデレラ・ボーイともいえる大橋裕之の気になる素顔に迫った。 ――しかし、まつげが長いですね。 大橋裕之(以下、大橋) よく言われます。本当に無駄なんですけどね。 ――作品の印象から、大橋さんって周りをよく見ている方なんだろうなと思っていたんですが、子どものころから客観的だったんですか? 大橋 あんまり主張せず、端から見てることが多かったですね。まぁ、仲の良い友達はいたんですけど、クラスとか大勢になっちゃうとしゃべれなくて......。
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(c)大橋裕之/講談社
――あまり他人としゃべりたくなかったんですかね。 大橋 いやいや、全然しゃべりたかった......。でも、恥ずかしかったりしてできなかったですね(笑)。自意識がもうすごく過剰だったので、なんか笑われるんじゃないかとかいつも気にしてて。ブランコなんかも漕げるんだけど、漕ぐことが恥ずかしかったり。保育園に入って、同級生の女の子と会ってもしゃべれなくて、その後もずーっとしゃべれなかったですね(笑)。気持ちはものすごくしゃべりたいんです、けどしゃべれないから悩んで毎日辛かったんです。そこから解放されたかったんで、高校はほぼ男子校みたいなところを自ら選びました。 ――それは相当消極的ですね。でも大橋さん、まだ商業誌での連載が何も決定していなのに上京されていますよね。ポジティブなのかネガティブなのかどっちなんですかね。 大橋 自分でも正直分からないんですけど、周りからは、「あんまりしゃべらなかったり、消極的なことを言ったりしてるのに、意外とやってる」と言われて、ああそうなのかと後から気づくというか。あまりポジティブではないと思います。何も決まってないのに上京しちゃったのは、3年間就職していたところを辞めたかったのもあるし、漫画を自費出版でしか出せてなかったので、ネタがどんどん無駄にたまってきていて、それをどういうかたちでも早く出したかったんで。そんな大したネタを考えていたわけでもないんですけど......。
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――NHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』を見たことが『シティライツ』連載のきっかけとなったというのは本当なんですか? 大橋 そうですね。水木(しげる)先生の当時の家と、今住んでる僕の家のボロい感じも近かったりして、おこがましいですけど、自分に重ね合わせてしまって、見終わったときに、これはもうやんなきゃなってなりましたね。連載が始まる1~2年前、ちゃんとしたネームじゃなくて、アイデアみたいなものを1度「モーニング・ツー」編集部に持って行ったことがあって、そのときに「キャラとか続きものとかを考えてみたら?」と言われたんですが、まったく考えられなかったんです。それで、商業誌は完全にあきらめてたんですけど、『ゲゲゲの女房』を見てから、自信はないけどとりあえず持ってかなきゃ始まらないなと思って。 ―― それが『シティライツ』の元ネタだったというわけですね。 大橋 最初は4ページくらいの短編だったら、スキがあればもしかしたら載せてくれるのかなとか思ったんで、短編を持っていきました。それで、連載が決まる前くらいに、何かしらの括りがあった方がいいんじゃないかということで、ひとつの街で起きている話にしようと決めたんですけど、徐々にあまり関係なくなってしまっていますね(笑)。一応、同じような町名は出してるんですけど。 cl03.jpg ――毎日の中で起きる、テンションが上がる瞬間とか、すごく落ち込む瞬間とか、すごく共感するんだけれど、読み終わるとそれはすべて幻想です、と言われているような、笑えるんだけどちょっと寂しくなるエピソードが多いですよね。 大橋 もし、実際自分が体験したら悲しいだろうし嫌ですけど、ちょっと悲しい感じが好きというか、アホっぽいのに悲しいみたいな場面が好きですね。なんとも言いようがないような、笑えもしないし悲しいわけでもなく、よく分からないけど心に残るような、そういうのが好きなんですよね。 ――確かに、そういうシーンばかりですもんね。ベースにある気持ちは同じだと思うんですが、自費出版と商業誌でテンションや意識の違いはありますか? 大橋 まぁ、自費出版は自分勝手にやれるので、主人公が何もせずに終わったりもするんですけど、『シティライツ』の場合は、あまりに何もなさすぎると担当さんが許してくれないんで(笑)。多少、物語の抑揚みたいなものには気をつけてますね。本当に微妙なところをもうちょっとだけ伝わりやすいようにしよう、と意識しています。 ――漫画連載以外にも、バンドや紙芝居など多岐にわたる活動をされていますが、そのモチベーションはいったいどこからくるものなんですかね? 大橋 最初は絶対漫画じゃないと、とは思ってなかったんです。楽器が弾けるなら音楽でもいいし、人前に立って何かやるんだったら芸人でもよかったんですけど、こんなヘナヘナな絵ですけど、これでもやっていけるなら自己完結でできるものなので、漫画を選んだんです。漫画に使えるネタを考えることが好きなので、それを発表したいというのと、見た人に面白いって思ってもらいたいっていうのが大きな動機ですね。それは、最初も今も変わらないです。「週刊オオハシ」の方は、いま止まってしまってる状態なんですけど、続いている話があって、筋書きはもう決まっているので描きたくてしょうがないんです。けど、どうしてかその作業をやる気になれなくて......。時間がないわけじゃないんですけどね。『シティライツ』も、このまま同じ感じではまずいかなと思ってはいるので、なんか考えなきゃなと。
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「週刊オオハシ」。
――担当編集さんにおうかがいしたいのですが、『シティライツ』の連載を決断された大橋さんの魅力ってなんだったのでしょう? 担当編集・柳川さん 決断したのは私じゃなく編集長なんですけど......(笑)。初めは、絵柄的に難しいのかなって思ってたんですけど、話がすごく面白くて完成度も高かったんです。「モーニング・ツー」は比較的自由な雑誌なので、「この人だったら大化けする可能性があるんじゃないか」という編集長の一言で連載が始まりました。ただ連載の条件として、自費出版で描かれているときの大橋さんの世界観とは少し変わってしまうかもしれないとは思ったんですが、手書き文字を写植に変えることと、枠線を定規で引くことの2点を提案させていだいて。 ――大橋さんはその提案、すぐ快諾されたんですか? 大橋 はい。枠線をちゃんと引くの大変だなぁとは思いましたけど。定規使うの苦手なんで......。ホント、とんでもないところから話をしていましたよね。 ――独特な絵柄の世界観なので、UFOとか宗教とかも出てきても、ああこういうことあるよねと妙に納得させられてしまうというか、キャラクターにすごくリアリティーがありますよね。 大橋 自分的にはUFOとか出てきてめちゃめちゃなんだけど、普通の人たちを描いてます。この絵柄でめんどうくさいとこは省いているだけなんですけど。 ――各界のクリエイターの方々から賞賛の声も上がっていて、おモテになっているのに本当にガツガツしてないというか謙虚ですね。 大橋 いや、モテてはないですよ。うれしいんですけど、そこまでたいしたことやってる気もないし、新しいこともあんまりやってないんで。本当に周りに紹介してくれたりする人が多かっただけで。だから、完全なラッキー・ボーイなんです。 ――大橋さん、浮かれたりはしゃいだりすることもあるんですか? 大橋 自信があるときとないときの波がものすごいんで、たとえば褒めてもらっても調子に乗れないんですよね。心の中ではちゃんとスキップしてますし、仲良い友達といるときは大声出して騒いたりしますけど、自分に酔うみたいなことは全くないですね。 (取材・文=小川知子) DSC_5028.jpg ●おおはし・ひろゆき 1980年生まれ。愛知県出身。2005年、初ミニコミ「謎漫画作品集」、06年ひとり連載漫画雑誌「週刊オオハシ」を自費出版で開始。07年、「QuickJapan」(太田出版)にて商業誌デビュー。73から75号まで『世界最古の電子楽器 静子』を連載。10年、「モーニング・ツー」(講談社)にて『シティライツ』連載開始。著書に『音楽と漫画』(太田出版)、『シティライツ』(講談社)がある。 ●『シティライツ』第1巻発売記念イベント 【サイン会&インストアライブ @ タワーレコード新宿店】 日時: 11月13日(日)19:00~ 場所:タワーレコード新宿店  東京都新宿区新宿3-37-1 フラッグス7階   TEL 03-5360-7811(お問い合わせは、10階書籍コーナー担当まで) 出演バンド: マリリンモンローズ/paradise 参加方法:タワーレコード新宿店10階にて『シティライツ』第1巻を購入・もしくは予約していただき、サイン会参加券をもらってください。サイン会参加券配布は、タワーレコード新宿店書籍コーナーのみの取り扱いとなります。他の店舗での取り扱いはありませんのでご注意ください。 【ライブ&トークイベント @ 新宿LOFT】 日時: 11月14日(月)18:00~ 場所: 新宿LOFT  東京都新宿区歌舞伎町1-12-9 タテハナビルB2 TEL:03-5272-0382 出演者:【大喜利&トーク】いましろたかし、大橋裕之、坂本慎太郎、しまおまほ、中原昌也、山下敦弘、吉田豪、古泉智浩ほか   【ライブ】GELLERS、Paradise、平賀さち枝、マリリンモンローズ チケット価格: ADV 2,300円/DOOR 2,500円(ともに+1ドリンク)
シティライツ(1) クセになる漫画。 amazon_associate_logo.jpg
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「店内で赤ちゃんみたいにハイハイしたり……」磯山さやかは意外と酒乱!?

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 11月1日、「ポッカ焼酎用 お湯割りのすすめ 潰しうめ」「ポッカ焼酎用 お湯割りのすすめ 土佐ゆず」のPRイベントが都内で開催され、広告キャラクターを務める磯山さやかが登壇。お酒にまつわるエピソードなどを語った。  同商品は、これからの季節にぴったりの割材。焼酎のお湯割りはもちろん、料理の味付けにも応用することができ、この日は「ポッカ焼酎用 お湯割りのすすめ 潰しうめ」を使用した「潰しうめ漬けチキンとレンコンのグリル」も紹介された。  また、実施中の「磯山さやかと新年を祝おう♪ お湯割りのむすめ大新年会ご招待キャンペーン」のために結成された、磯山を含む5人組美女グループ「お湯割りの"むすめ"」も勢ぞろい。抽選に当たると、彼女たちがプロデュースした新年会に参加できるという。
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 独身の磯山は、「この新年会に参加していただいた男性も、(結婚相手の)対象にさせていただきます!」とリップサービス。理想の男性については「子ども好きで、遊園地で長時間並んでもケンカにならない人がいいですね。将来は、『うちのお母さん元気でしょ』って言われるようなお母さんになりたい」と話した。  さらに「日刊サイゾー」取材班は、会見後の磯山を直撃。たびたび事務所の後輩を集め開催するという、女子会の様子などをうかがった。 ――後輩との女子会などでお酒を飲まれるそうですが、盛り上がる話題は何ですか? 磯山「みんな韓国が好きなので、韓国の話をしたり、お互いの仕事の話をしたりして、うるさいくらいキャーキャー盛り上がります!」 ――ちなみに今、いちばん一緒にお酒を飲みたい男性は誰ですか? 磯山「ウォンビンさん! あの肉体美を見てみたいです」 ――お酒の失敗談はありますか? 磯山「結構ありますね~。酔っ払うと活発に動きたくなってしまうみたいで、お店の中で赤ちゃんみたいにハイハイしたりとか(笑)。あと酔っ払って部屋に帰ってきたときに、後輩の大島麻衣ちゃんに『靴下脱がしてー! 早くメイク落としてー! 化粧水ー!』って全部世話してもらったり......」 ――その一部始終は、覚えてるんですか? 磯山「いくら飲んでも記憶をなくすことがないので、全部覚えてます。次の日は、麻衣ちゃんにずっと謝ってました(笑)」
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 忘年会や新年会など、お酒を飲む機会も多いこれからの季節。外でわいわいとビールもいいけど、お湯割りをお供におうちでゆっくり体を温めるのもオツなのでは? さらに磯山さやかちゃんみたいな癒やし系美女が一緒に飲んでくれたら何も文句なし! (取材・文=林タモツ/写真=尾藤能暢) ■「ポッカ焼酎用 お湯割りのすすめ 潰しうめ」「ポッカ焼酎用 お湯割りのすすめ 土佐ゆず」 各300ml/367円(税込) 「磯山さやかと新年を祝おう♪ お湯割りのむすめ大新年会ご招待キャンペーン」開催中!(12月9日まで) <http://pokka.jp/uchinomi/

ますだおかだ・岡田もメロメロ♪ "萌えるマスコット"バファローベルにアキバがキュン死に!

IMG_9532.jpg  "萌えるマスコット"として、ネット上で異常な人気を見せているプロ野球オリックス・バファローズの球団マスコット「バファローベル」。そんなベルの初の写真集『バファローベル公式フォトブック ベルがいっぱい』(PHP研究所)が発売され、東京・秋葉原でサイン会が行われた。会場を埋め尽くしたファン約60人はもちろん、ゲストとして登場した自称"オリックス応援団長"のますだおかだ・岡田も、そのかわいらしさに終始ヤラれっぱなしだった。 IMG_9526.jpg IMG_9489.jpg IMG_9488.jpg  ベルは、「バファローブル」とともに今年登場したマスコットキャラクターで、ブルとは牛型ロボットの兄妹という設定。5月に行われた東京ヤクルトスワローズとの交流戦でスワローズのマスコット・燕太郎にちょっかいを出されている動画がYouTubeにアップされたことをきっかけに火がつき、7月にはぬいぐるみの売り上げが前年同月比で約3倍。イラスト投稿サイト「pixiv」には200点近い"萌え"イラストがアップされるなど、話題となっている。 IMG_9535.jpg IMG_9538.jpg IMG_9544.jpg IMG_9548.jpg  しかし、いくらかわいいとはいえ、「マスコットに萌える」というのはなんとも異常な現象。そこで、この本の担当編集・伊丹氏に、ベルの魅力と制作裏話を聞いた。 ――先週行われた京セラドームのサイン会も大好評だったそうですが、担当編集さんから見たベルちゃんの魅力ってどんなところですか? 「一重にマスコット自体がかわいい、というところですね。動いている動画ももちろんかわいいんですが、実物も本当にかわいいんですよ~(照)。一応、ロボットという設定なんですが、ふわふわしている毛の質感やゆらゆらしたしっぽ、それに女の子らしいしぐさなど、見れば見るほど愛おしくなってくるんです」 ――まさにアイドルの写真集のようなつくりですが、制作にあたり、いちばんこだわった点は? 「プロ野球のマスコットなので、球団さんから『あんまりへんな方向には持っていかないでくれ』と言われていたんですが、僕らとしては野球色が強いものにはしたくなかったんです。野球を知らない人も、ベルちゃんをきかっけにしてオリックスファンになってほしいという思いもありまして......。撮影では、ベルちゃんが自由にポージングしてくれて、カメラマンも「いいね! じゃあ次、飛んでみようか」みたいなノリで、本当にアイドルのグラビア撮影現場のようでした(笑)」 ――読者の反応はどうですか? 「発売されたばかりで編集部には感想はまだ届いていないんですが、アマゾンのレビューを見ると、概ね好評のようですね。ただみなさん、けっこうこだわりがあるみたいで『表情がカタい』とか『ベルには節度ある正しいマスコット道を歩んで欲しい』なんてコメントもありました(笑)」  本書には、球場でかわいらしくポーズをとったり、寝そべったり、すべり台で遊ぶベルの撮り下ろしショットが多数掲載。オリックスの切り込み隊長・坂口智隆外野手らがベルの魅力を語るコーナーや、ベル&ブルの生みの親であるイラストレーターへのインタビューなど、もりだくさんの内容となっている。球場から飛び出したベルの今後の活躍が楽しみだ。  IMG_9540.jpg
バファローベル公式フォトブック ほんと、かわいかったです。 amazon_associate_logo.jpg
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仲里依紗がまぶし過ぎる! 粋な妊婦の人情コメディー『ハラがコレなんで』

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(C)2011『ハラがコレなんで』製作委員会
 今回紹介する3本の映画は、コメディー、サスペンス、ドキュメンタリーとジャンルこそ違えど、いずれも「女性の生きる姿」に迫った注目作だ。  11月5日公開の『ハラがコレなんで』は、『時をかける少女』(2010)の仲里依紗が個性的な妊婦役を演じた人情コメディー。義理人情に厚く、「粋」に生きることが何より大事と考える妊娠9カ月の光子は、恋人と別れて所持金もなくなり、幼少期を過ごした時代遅れの長屋に戻る。幼なじみの陽一とその叔父が細々と営む食堂を光子が手伝うようになり、店と長屋は少しずつ活気を取り戻すが......。  『川の底からこんにちは』(10)の石井裕也監督が、持ち味である独特の笑いのセンスと、社会の底辺に生きる人々への温かいまなざしを本作でも発揮。何よりも粋であることにこだわる妊婦という、今どきあり得ない光子の設定にもかかわらず、監督の演出力と仲里依紗の太陽のような魅力のおかげで、作品世界の中ではしっかり存在感のあるキャラクターに。今の日本の状況で、「気楽に待っていれば、そのうちきっといい風が吹くから」という光子のせりふを、励まされる思いで聞く観客はきっと多いはず。  同じく11月5日に封切られる『スリーピング・ビューティー~禁断の悦び~』は、川端康成の『眠れる美女」』を新解釈で映画化した官能サスペンス。苦学生のルーシーは、さまざまなアルバイトを掛け持つが、なかなか楽にならない。そんなある日、雑誌の求人で見つけた秘密クラブで高収入の仕事を始める。初めのうちは下着姿で上流階級の男性たちに給仕していたが、仕事の内容は次第にエスカレート。邸宅の寝室で睡眠薬を飲み、眠ったまま男性客と一夜を過ごすという謎めいたものになっていく。  『エンジェル ウォーズ』(11)のセーラー服に日本刀という金髪美少女ヒロイン役で世のオタクたちを虜にしたエミリー・ブラウニングが、今作では白い肌がまぶしいフルヌードを披露。上流社会の倒錯した遊興をのぞき見ているような気分も味わえる。登場人物たちを観察しているかのような冷めた映像と、独特のアンニュイな雰囲気が心に残る作品だ。  最後は、現在公開中のドキュメンタリー『がんばっぺ フラガール! フクシマに生きる。彼女たちのいま』。今年3月の地震、津波、原発事故と風評被害で、休業に追い込まれた福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」。同施設に所属するフラガールたちを中心に、施設の従業員や一時避難所として宿泊していた住民たちなどの今の暮らしを追う。  営業再開に向け力を合わせる従業員たちや、復興に向けて全国に笑顔を届ける「全国きずなキャラバン」で巡業するフラガールたちの奮闘ぶりに、思わず目頭が熱くなる。復興の想いを胸に笑顔で踊り続ける彼女たちの姿を、できるだけ大勢の人に見てほしいと切に願う。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ハラがコレなんで』作品情報 <http://eiga.com/movie/56326/> 『スリーピング・ビューティー~禁断の悦び~』作品情報 <http://eiga.com/movie/57107/> 『がんばっぺ フラガール! フクシマに生きる。彼女たちのいま』作品情報 <http://eiga.com/movie/57220/>
時をかける少女 かわゆす。 amazon_associate_logo.jpg
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現役大学生が仕掛ける「早稲田爆音」みんなで「Danceでバコーン!」

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モーニング娘。研究会の方々の決めポーズ
 真夜中、急に℃-uteの名曲「Danceでバコーン!」が猛烈に聴きたくなってしまった。あの曲には、確かにそんな中毒性がある。そこでパソコンを立ち上げYouTubeを検索していたところ、℃-uteが所属するハロー!プロジェクトの公式動画に混じって、踊り狂う若き男女のヲタたちの姿をとらえた不思議な動画を発見。背景には早稲田大学の象徴、大隈講堂。動画のタイトルには、「早稲田爆音2010」とある。  どうやら早稲田大学の学園祭での光景のようだが、よくある「踊ってみた動画」とはひと味もふた味も違うキレキレのダンスとすさまじいまでの熱量に、思わず圧倒される。いてもたってもいられなくなり、この「早稲田爆音」なるイベントの主催者を直撃した。 john(早大4年・真野恵里菜推し/以下、J) あれは、去年の「早稲田爆音」の映像です。早稲田爆音というのは、僕が代表を務める、早稲田大学の「モーニング娘。研究会」(通称・モー研)が主催して、秋に開催される早稲田大学の学園祭で行っているイベント。07年からやっているので、今年の早稲田祭で5回目になります! ──モー研には、今どのくらいのメンバーがいるんですか?? j 今はインカレサークルになっていて、早稲田よりほかの大学の学生のほうが多いんですが、きちんと活動しているメンバーで、25人くらいでしょうか。上智、法政、東工大、大妻女子......本当にいろんな大学から来ていますね。 ソイル(慶応3年・℃-ute中島早貴推し/以下、ソ) 僕は慶応のモー研の代表をしているんですが、慶応と早稲田のモー研ってメンバーがかぶっていて、一緒に活動をすることが多いんです。慶応でも「三田爆音」というイベントを03年から毎年やっていて、そっちの仕切りは慶応のモー研がやってます。 j 昔は東大でも爆音をやってたけど、やる人がいなくなってやらなくなったんです。だから今は、早稲田と慶応だけですね。
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モー研代表のjohnさん(早大4年
・真野恵里菜推し)
──ハロプロ全盛期の2000年代前半頃から、ハロプロの曲で盛り上がる「爆音娘。」という伝説のクラブ系音楽イベントが定期的に開催されていましたが、早稲田爆音もその流れの中にあるんですか? j  一応、爆音の主催をしている方に毎年『今年も爆音の名前をお借りします』とメールはしてます。ただ、ここ1~2年、爆音娘。自体が開かれてないですから、今は、「アイドルソングをかけて盛り上がるイベントのことを『爆音』と呼んでいる」くらいの感覚です。 ソ 流れを汲んでいるというよりは、影響を受けているって感じだよね。 j  ただ、モー研の先輩たちの中には、もうヲタをやめている人も多いんですけど、DJをしにきてくれたりと、今でも繋がりはあります。まあ、普通のサークルで後輩のとこに遊びにくるのと同じだと思いますよ。 ──早稲田や慶応のモー研は、昔から有名でしたもんね。 j  そうですね。早稲田祭の運営からも「オープニングをやってくれ」とオファーされたり、学内でも知名度のあるサークルでだと思います。最近はまたアイドルブームなので、入会希望者が増えてるんですよ。今年は30~40人くらい来ました。でも、オタクって常識欠けてる人もたまにいるじゃないですか(苦笑)。今年の新歓飲み会でも、ヘンな方にはちょっとご遠慮いただきました......。 ──世間的には、「アイドルヲタは非モテ」みたいなイメージがありますが、女性メンバーも多いんですね。 j 今は、割合でいうと男が7で女が3くらい。去年から女の子がすごいたくさん入ってきて、ちょっとやりづらいくらいなんですけど(笑) 。
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練習風景
ソ 僕らの世代だと、小学校低学年ぐらいの頃にハロプロが盛んだったのを見てるんですよね。最近のアイドルブームで、またアイドルに興味をもって聴き出した子が多いみたいです。 j 僕も、高校時代にハロプロ熱が再燃したんですよ。でも、当時は周りにアイドル好きな人がいなかった。大学に入ってからサークルに入って、やっとヲタの友達ができたんですよ。だから、爆音も「みんなで盛り上がろうぜ」って感じでやっているところはありますね。 ──爆音のほかに、普段はサークルとしてどんな活動を? j 月に1回の飲み会と、あと「アイドルナイト」という、アイドル全般をかけるクラブ系イベントにも参加しています。あとはみんなでアイドルコンサートの現場に行ったり。去年は、5人でコンパクトカーにぎゅうぎゅうに乗り込んで大阪のコンサートに遠征とかしました。 ──なんか青春って感じがして、楽しそう......。 j 年に2回は、サークル合宿でみんなでどこかへ遊びにいったりとかもしますね。実は自分は、「ヲタ友」っていう呼称がすごく嫌いで。確かにたまたまアイドル好きで繋がったけど、ちゃんと「友達」って呼びたいなって思うんですよ。 ──なんというか、johnさん、彼女とか普通にいそうですね......。 j  一応、いますけど......。 ──あ、でも、そんなにサークルに入れ込んでると留年しちゃうぞ? j 僕はもう就職も決まったんで、大丈夫かなと。就職面接の時も「芸能ファンサークルで、野外でダンスイベントを開いて1000人以上のお客さんを集め、後輩・スタッフを統率しました」と、ちょっと誇張してアピールしました(笑)。 ──こ、これが勝ち組のヲタってやつか......。というか、早稲田爆音は1,000人も集まるんですね? j ハロヲタの皆さんが何百人単位で来てくださるし、学内でもモー研はわりと有名なので、外部から来てくださる方も多いですしね。内容としては、今年も例年通りステージで10数曲をやります。前方で踊るセンターだけ人数を決めて、ほかのメンバーはほとんどフリーに動き回りますね。囲んで踊るなり、「振りコピ」するなり、「ヲタ芸」を打つなり、そこは個人によりますね。ステージのほかにも、教室を使ってDJイベントもやってるんで、楽しんでいただけると思いますよ。 ──昨年の映像を見たんですけど、踊りのレベルが高いですね j 一曲だけ、「フォーメーションも含めて、きっちり踊ろう」という課題曲を決めているんですけど。それは練習してますね。でも、ほとんどのメンバーは、アイドル現場で振りコピをして、勝手にマスターしてるんじゃないかな(笑)。 ──早稲田爆音は今もハロプロ縛りでやっていますけど、新しいアイドルがたくさん出てきている中で、そこへのこだわりは強いんですか? j 正直、どうしてもハロプロでなければという感覚はないですね。実際、今回の早稲田祭では、オープニングアクトとして、「YMT56」という、男だけでAKB48のダンスを踊る早稲田生のグループとコラボパフォーマンスをするんです。彼らも、AKBだけでなくハロプロの現場も行ってるみたいだし、正直、僕らの世代では、「専ヲタ」ってほとんどいないと思いますよ。それでもハロプロは、自分にとっては生まれ育ったアイドル、いわば「ふるさと」なので、一番大切な存在です。 (構成/エリンギ) ●「早稲田爆音2011」 教室編 11/5(土) 10:00~17:00 早稲田大学学生会館B101(地下)教室にて ステージ編 11/6(日)12:00~12:30 早稲田大学戸山キャンパス記念会堂ステージ Waseda Days for You 11/6(日)13:30~17:00 早稲田大学早稲田キャンパス7号館2階219教室 詳しくは「早稲田爆音2011」特設サイト<http://w-moken.com/bakuon/>にて 「早稲田爆音2010 Danceでバコーン!」
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