9月、中国新疆ウイグル自治区で発生した一連の爆弾テロでは、犯人グループを合わせて40人以上の死者が出る結果となった。相次ぐテロの恐怖に全人民が怯えているが、とんでもない新型爆弾が登場したという。 福建省泉州市安渓県で、ラーメン屋の配達員が、客の男に託された荷物の中から導線のようなものが付けられたソーセージ数本を発見した。不審に思った配達員は、警察に通報。その後、客の男は逮捕され、懲役1年と2,000元(約3万5,000円)の罰金の判決を受けることになったが、彼はいったい何をしたかったのだろうか? 同県に住む20代のこの男は、長いこと職にありつけず、なんとかラクして金を稼ぐ方法はないかと考え、別荘エリアに住む富豪に爆弾を送りつけ、金を脅し取ることを思いついた。だが、爆弾を手配する手立ても金もなかった彼は、冷蔵庫にあったソーセージをおもむろに取り出し、コードなどと一緒に黒いテープでぐるぐる巻きにし、ニセ爆弾を作成したのだった。さらに、ご丁寧にも「爆発物」「金を振り込まなければ爆発させる」と書いたメッセージとともに梱包。ラーメンの出前を頼み、やって来た配達員に、指定した住所に届けるよう言付けた。 配達員は承諾したものの、その住所は存在しなかった。そこで、不審に思い荷物の中を開け、驚いて警察に通報したのだ。 お粗末すぎるニセ爆弾騒動だが、中国ではたびたびソーセージを爆弾に見せかけるという事件が発生している。09年には、黒竜江省で、腹にソーセージ爆弾を巻きつけた20代の男が銀行強盗をしようとしたところ、到着した警官らに見抜かれ、失笑されるという事件もあった。 スイカや携帯電話、マンホールに至るまで、ありとあらゆるものが爆発する中国。もう少し、マシな手段があるだろうに……。 (文=牧野源)くだんの「ソーセージ爆弾」
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30歳の長谷部誠を外した新生アギーレジャパン、ハーフナーのポストは“世界”に通用するか
国際親善試合のジャマイカ戦(10日)とブラジル戦(14日)を戦う、サッカー日本代表のメンバー23人が発表された。海外組ではMF香川真司(ボルシア・ドルトムント=ドイツ)、FWハーフナー・マイク(コルドバ=スペイン)がハビエル・アギーレ監督就任後初招集となった一方で、ブラジルW杯でキャプテンを務めたMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト=ドイツ)がメンバーから外れた。 「今回招集されたフィールドプレーヤーは、全員30歳未満。記者会見でアギーレ監督は『3年後のロシアW杯を見据えて選んだ』と語っていたので、30歳の長谷部は選考に漏れたのでしょう。あくまでも若手の力を試したいということだと思うので、このまま呼ばれないというのはないでしょうが、若手の起用にメドがつけば、一気に“世代交代”の可能性もなきにしもあらずです」(サッカー雑誌編集者) 今回の注目は、なんといっても香川だろう。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)時代、出場機会を得られなかったために試合勘が鈍り、W杯では不振を極めた。今季、古巣のドルトムントに移籍して、どの程度復調しているのかもチェックポイントだ。 「ドイツでの復帰第1戦では、1ゴール1アシストと大活躍して称賛されましたが、その後は尻すぼみの印象。まあ、“完全復活”はこれからでしょうね。アギーレ監督の布陣はトップ下を置かないシステムなので、ウイングかインサイドハーフの位置で起用だと思っていたのですが、今回はどうやら中盤のインサイドハーフで起用が濃厚のようですね。これは右ウイングを務めるFW本田圭佑(ACミラン=イタリア)との共存を考えているからでしょう」(同) システムという観点からすると、ザッケローニ監督時代とは異なり、センターFWには高身長のポストプレーヤーを起用するのが、アギーレ監督の特徴。ハーフナーの招集は、そのためなのだが……。 「ハーフナーも今季、オランダリーグのフィテッセからスペインのコルドバに移籍したのですが、活躍しているとは言い難い状況。ザッケローニ時代にも招集されたことがありますが、欧州の強豪国相手に何もできなかった。今回の代表戦で機能しないようなら、今後呼ばれない可能性も。ただ、それはハーフナーに限らず、エースの香川も同様だし、所属のミランでは好調ながら代表で本領を発揮しているとは言い難い本田にしてもそう。これからいろんな選手を試しながら、能力を見極めていくのだと思います。その意味では、すべての選手に可能性があります」(同) ザックジャパンでは早くからメンバーを固定したために、チームが硬直化してしまう弊害が見られたが、アギーレ監督には同じ轍を踏まないよう願いたいものだ。
「親の献血で子どもの入試点数を加点!?」慢性的な血液不足に悩む中国でトンデモ奇策が続々
近年、中国で血液不足が深刻化している。広東省、四川省など10以上の省では今年、血液の在庫量が危険水準に達し、複数の病院で手術ができない状態となった。経済発展によって普及した高度先進医療は、輸血や血液製剤の消費量を増加させたが、それらに見合う献血量が確保されていないためである。 世界保健機関によると、献血率(年間に人口の何%が献血に参加したかを示す数値)は、先進国で10~20%とされているのに対し、中国では1%ほどにとどまっている。 こうした事態には、「中国社会にはびこる他人への無関心の結果」と指摘する向きもあるが、中国で献血が根付かない理由はほかにもある。広東省ブロック紙の社会部記者は話す。 「かつて中国では売血が認められており、HIVや肝炎をはじめとする感染症が献血や輸血を通して拡大した。また、市民の献血で集められた血液が、地方政府の役人によって不正転売されていたという疑惑もたびたび持ち上がっている。国民の献血に対するマイナスイメージは根強い」 こうした中、必要な献血量を確保するため、各自治体はさまざまな政策を展開している。浙江省浦江県では7月、親の献血実績に応じ、子どもの中学入試の得点にゲタを履かせるという優遇策を打ち出した。親が8,000 ccを献血した場合、子どもの入試の得点に3点が、6,000ccなら2点、4,000ccなら1点が加算されるという。これに対し、ネット上では「売血と何も変わらない」との批判も出ている。 一方、陝西省宝鶏市では、軍人、大学生は年に一度、新人公務員は赴任前に、そのほかは自動車免許、結婚証書、大学入学許可書を受け取る際に献血を義務付ける条例を、10月から実施する。あの手この手で民衆に献血させようとする政府は、吸血鬼そのもの!? (文=牧野源)日本における街頭献血の様子(Wikipediaより)
プロ野球楽天・星野仙一監督退任も、球団は“スポンサー対策”のために残留要請か
今季限りでの退任を発表したプロ野球・楽天の星野仙一監督。来季の監督についてはシーズン終了直後に発表される見込みで、星野氏もなんらかの形で球団に残る模様だが、この“引き留め作戦”には、意外な理由があるという。 退任発表した18日以降、チームは破竹の連勝街道をまっしぐらだった。23日からの首位・ソフトバンク戦ではまさかの“4タテ”。一時はゲーム差が8もあった3位・日本ハムを猛追し、奇跡のCS進出を狙っていたが、29日にオリックス戦に4-7で負け、日本ハムが勝利したため、完全に終戦となった。 「連勝中は特に、星野チルドレンの面々の目つきが変わってきた。星野氏も年齢や体調を考えた場合、ユニフォームを着て指揮を執るのはこれが最後。『オヤジを最後に男にしたい!』という想いは、ナインの中で日増しに強まっていました」(チーム関係者) 昨年は絶対的エース・田中将大のシーズン24連勝で、一気に球団史上初の日本一まで登り詰めた犬鷲軍団。今シーズン終盤は2010年の千葉ロッテ以来となる、3位からの「下剋上日本一」というしっかりとした目標設定があったため「チームの雰囲気も明るくなってきた」というが、球団サイドは喜んでばかりもいられない。実は今、球場のある広告の“後任探し”も正念場を迎えているのだという。 「本拠地・コボスタ宮城の1・3塁側ベンチの屋根には、星野監督がイメージキャラクターを務める大手警備会社の大きな広告看板があります。もちろん、年間契約料は数千万円と、球団にとっては大きな収入源の1つ。ですが、星野氏が退任となった場合、その広告も徹底するという話が出ています。もちろん名誉監督や、阪神時代のようにSD(シニア・ディレクター)職など球団に残れば、広告も継続される可能性は高いのですが……」(別のチーム関係者) もっとも、星野監督といえば中日、阪神の監督時代から政財界に太いパイプを持っていることで有名だ。 「監督賞の軍資金も、星野さんを応援する政財界のトップが集う後援会がバックアップしており、潤沢な資金がある。球団側にとっても、知名度とお金に強い星野さんを内部に置いておくメリットは計り知れない。当然、手放すと、これまで入っていたスポンサーも離れる危険性が伴う」(球界関係者) 現場で指揮を執らなくても、今後も闘将の“看板”は不可欠となりそうだ。東北楽天ゴールデンイーグルスによる公式プロフィール
iPhone 6だけじゃない!? 「外国人免税対象拡充」「円安」で、中国人転売ヤーに新たなチャンス到来
純粋なアップルファンを辟易させた、中国人転売ヤーによる新型iPhone買い占め騒ぎ。しかし彼らの多くが、日本人より安い価格でiPhone 6を手にしていたことはあまり知られていない。 「中国人の転売ヤーたちは、目当てのiPhoneを購入する際、パスポートを店員に提示して免税手続きをしていた。手続きには書類の記入などが必要なので、そのせいで行列が進むスピードが遅くなっていた」 そう話すのは、発売日当日の9月19日、銀座のアップルストアでiPhone 6を手にした日本人だ。中国人転売ヤーが利用したのは、「外国人旅行者向け消費税免税制度」だ。1万円以上の商品を購入する際、国外のパスポートを提示することで、8%の消費税が免除になる。 外国人観光客の消費拡大を狙った制度だが、今回ばかりは中国人転売ヤーに悪用されたこととなる。利ざやの大きさから転売ヤーたちの注目を集めたiPhone 6 Plusをめぐっては、発売から2週間がたとうとする現在でも品薄状態が続いている。日本人が購入していれば、相当の消費税が国の税収となったわけだが、中国人転売ヤーによって免税手続きが取られたものに関しては機会損失以外の何ものでもない。 そんな一長一短の外国人旅行者向け消費税免税制度だが、10月1日よりこれまで対象となっていなかった消耗品が免税対象に追加された。これにより、転売ヤーの主力商品である日本製化粧品や、彼らの買い占めによって品薄に陥ったこともある紙おむつ(記事参照)も、すべての商品が免税対象となった。つまり、中国人転売ヤーにチャンスが広がったと言っても過言ではない。 さらに現政権では、消費税に関しては再増税への議論も進められており、実現すれば転売ヤーにとって免税制度の価値は高まりそうだ。加えて加速する円安も彼らにとっては追い風。こうして見ると、アベノミクスは転売ヤーに好都合なことばかり!? (文=牧野源)「Thinkstock」より
グローバル人材育成に弊害も……急激な円安で、海外留学生が激減する!?
3月に発表された文部科学省の「日本人の海外留学者数」に関する統計によると、2011年時点で海外に留学中の日本人は約5万7,501人で、7年連続で前年を下回る結果となった。 少子高齢化や人口減少により国内市場が低迷する中、日本企業にとって海外進出の重要性は日々高まっている。しかし、各企業の採用担当者からは、グローバル人材の不足を嘆く声も聞こえてくる。文部科学省は、東京五輪が開催される6年後に留学生を倍増させる計画を立て、26年度の留学に関する予算を前年度比20億円増の355億円に補強したが、どれほどの効果が期待できるのかは定かではない。 海外留学生の減少の背景には、若者に内向き志向が増えていることなどが指摘されているが、さらに切実な理由で留学を諦めなければならない者も増えている。 米ミシガン州のコミュニティカレッジに留学中だったAさん(女性・23歳)は、4年間の留学計画を2年でを切り上げ、帰国したばかりだ。その理由について、こう話す。 「渡米からの2年間で、ドルは円に対して3割以上高くなった。生活費と学費は親からの仕送りと月2万円ほどの奨学金でまかなっていたんですが、為替差損でまったく足りなくなってしまった。これほど急激に円安になるとは思ってませんでした。うちの家はごく普通のサラリーマン家庭で、それ以上の仕送りは無理。学生ビザではアルバイトもできないし、非合法で働いたとしても課題が多く出されるアメリカの大学で、外国人が学業とバイトを両立するのはかなり厳しい。当初は私立の4年制大学に編入しようと思っていましたが、コミュニティカレッジ修了を機に帰国を決めました」 第2次安倍政権発足以降の円安傾向により、国内の輸入品価格だけでなく、留学費用も割高となっているのだ。Aさんによると、日本人留学生の間で、私立大学から学費の安い公立大学に編入する動きもあるという。 一方、都内で留学エージェントとして働く男性(32歳)もこう明かす。 「留学を希望する人にとって、円安が大きな向かい風になっているのは事実ですね。今の為替レートでアメリカの大学に私費留学するとなると、公立校でも生活費も含め年間300万円近くはかかる。ただ、物価水準の高い国への留学が減る一方で、物価の安いフィリピンやマレーシアなどへの語学留学はむしろ増えている印象です」 グローバル化に意欲を見せる安倍政権にとって、隠れた円安デメリットのひとつと言えそうだ。 (文=牧野源)イメージ画像 photo by codnewsroom flickr
飛び降り自殺からたたき売りまで……iPhone 6供給過剰で大赤字に泣く中国転売業者たち
製品自体よりも、それに群がる中国系転売業者や彼らに雇われた並び屋たちのほうが話題となった感のあるアップルの新型スマートフォン「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」だが、発売から2週間足らずの間に転売価格が大暴落している。日本やアメリカをはじめとする第1次発売国から転売品が流入し、供給過剰になっているものとみられる。 両モデルの合計販売台数は、発売から3日間で1000万台を突破したが、中国メディア「参考消息網」によると、その半数に当たる約500万台が中国に並行輸入されたというから、さもありなんである。 例えば、日本国内では9万9,800円で販売されているiPhone 6 Plusの128GBモデルには、一時約50万円の値段もついたが、ショッピングサイト「淘宝網」に出品された商品を見ると9月29日現在、12~14万円ほどに相場は落ち着いている。並び屋たちの人件費や輸送コストを考えれば、利ざやはほとんど残されていないといえる。 そんな中、大損したのは転売業者たちだ。中国版Twitter「微博」では、転売業者を名乗る人物が残した「3日間で50万元(約900万円)損した。明日飛び降ります。さようなら。来世で会おう」という書き込みが発見された。ちなみにこのアカウントは、その書き込みを最後に更新されていない。 また、深セン市の電気街、華強北路のビルの屋上から、iPhone転売で巨額の損失を抱えたとされる男性が、飛び降り自殺を図る一部始終を収めた動画がアップされている。さらに、現地在住の日本人男性によると、華強北路ではiPhone 6のたたき売りも始まっているようだ。 「発売からちょうど1週間がたったくらいの頃、華強北路を歩いていると『iPhone 6』買わないか?』と複数の業者が声をかけてきた。最初の言い値はiPhone 6 16GBモデルで約15万円でしたが、『不要』と言って立ち去ろうとすると、すぐに9万円くらいまで値段が下がった。本気で交渉すれば、値段はさらに下がったはず。アップルは中国でもまもなく正規品を発売するでしょうし、そうなると転売品は見向きもされなくなる。その前に、早々と損切りしたいのでしょう」 すべては、アップルのシナリオ通りだった!? (文=牧野源)アップルストア前に並ぶ、中国人転売ヤー集団の一員。
【アジア大会・サッカー】J3のU-22選抜も効果なし!? 準々決勝、Bクラスの韓国に完敗
28日に行われた、アジア大会男子サッカーの準々決勝。日本は開催国の韓国に0-1で敗れた。 「日本は21歳以下のチームですが、韓国は優勝を狙うために、23歳までを使っています」 試合中、アナウンサーはしきりにそう繰り返し、韓国が難敵であることを強調したが、実情は違うようだ。韓国サッカーに詳しい関係者は、次のように話す。 「今回の韓国チームは、よく言ってもBクラス。確かにオーバーエイジを使い、海外クラブの選手も招集していますが、逆に招集できる程度の活躍しかしていない選手なんです。Aクラスのソン・フンミンはレバークーゼンが手放さず、招集できませんでしたし、エースのキム・シヌクはケガでベンチスタート。GKのキム・スンギュはスーパー選手ですが、トータルでは一線級のチームだったとは言いがたい」 とはいえ、韓国を率いるイ・グァンチョン監督は過去に日本と対戦し、5戦5勝。名将ともいえる成績だが、選手からの評判は決してよくないようだ。というのも、イ監督はユース年代のスペシャリストなので、トレーニング強度を高め、選手たちを教育する手法をとる。その最たる例が軍隊のようなフィジカルトレーニングで、ゆえに選手がコンディションを整えづらく、それが不満となっているのだ。アジア大会のような決戦でそれがどう出るか微妙に思えたが、結果はU-21日本代表を圧倒し、1-0での勝利をつかんだ。 この敗戦に対し、手倉森誠監督は「あれが本当にPKのジャッジ(が正しいの)かは分からない」と暗に批判したが、前出の関係者は「完全なPKで、コーチ陣のミス」と指摘する。 「16番のイ・ジョンホは運動量こそ豊富ですが、ペナルティエリアで仕事をする選手ではない。日本でいえば、古い選手ですが、北澤豪氏のような存在。PKとなったシーンでも、イにボールをキープさせればよかったんです。あそこで競りにいくとは……。日本のスカウティングに疑問が残ります」(同) 試合後、日本の選手たちはJリーグでの更なる飛躍を誓ったが、実際、Jリーグでフル出場している選手はほとんどいない。それを打破するため、J3にU-22選抜の専用チームを設けてはいるが、その効果は怪しいものである。日本サッカー協会 公式サイトより
“性産業大国”の汚名返上のはずが……施行から10年、韓国「性売買特別法」の功罪
性産業大国――。その汚名を返上すべく、韓国政府が施行したのが「性売買特別法」だ。同法は、去る9月23日に施行“10周年”を迎えており、この10年間、韓国国内では風俗店に対する厳しい取り締まりが続いている。例えば、大田の風俗店は、2009年の263軒から今年6月までに160軒へと縮小。現在、閉鎖の危機に追い込まれているのは、大邱市中区桃園洞の風俗街だ。日本統治時代に誕生し、100年の歴史を持つ韓国の代表的な風俗街なのだが、最近、地元市民団体らが協力して圧力を加えており、閉鎖は時間の問題とささやかれている。 そもそも韓国の風俗店は、02年当時、5万軒あまりあったといわれていた。刑事政策研究院の「性売買経済規模全国調査」によると、売春婦は最低でも33万人で、性産業の総売上規模は24兆ウォン(約2兆4,000億円)。当時の国内総生産(GDP)の4.1%を占めており、これは農林漁業とほぼ同規模だったというのだから驚く。そんな性産業を抑圧しようと韓国政府が04年に施行したのが性売買特別法なのだが、同法の施行以降、07年には風俗店が4万6,000軒、売春婦は26万人、売上規模は14兆ウォン(韓国女性政策研究院などによる「全国性売買実態調査」参照)に減少した。10年になると、性産業の売り上げは6兆8,600億ウォン(ソウル大女性研究所の調査)と、02年当時の30%ほどの規模にまで縮小している。 統計を見る限り、まさに絶大な効果を発揮している性売買特別法。だが、実態ははなはだ怪しい。というのも、まず性売買の舞台が国内から海外へと移ったという指摘があるからだ。例えば、09年の海外性売買に関連する検挙者数は128人だったが、13年は496人と4倍近くまで増加。検挙者が性売買を行っていた国としては、61%の日本が最多であり、フィリピン、アメリカ、オーストラリアなどが続いている。 そして、国内の風俗事情が“進化”を遂げていることも見逃せない。ルームサロン(ホステス付きの個室クラブ)などの売春行為の温床となっている“飲み屋”は、04年当時3万軒に過ぎなかったが、現在は4万5,000軒と1.5倍に増加。個室にカラオケやシャワーを完備した“ホテル型風俗店”の数も増えており、その摘発数は昨年11月からの3カ月間に975件に上り、前年同時期の441件を大幅に更新している。女性とキスを楽しめる“キス部屋”などの新型風俗店の摘発数も上昇。警察の資料によると、10年の2,068件から13年は4,706件に、今年も7月までに3,620件が摘発されている。 さらに問題なのは、そうした新型風俗店には、営業停止や閉鎖などの行政処分が下せないという点だ。食品衛生法や公衆衛生管理法などの違法事実が確認できれば刑事処罰も下るが、新型風俗店はそもそも登録や届け出をしていないケースが多く、行政処分を下す根拠がないという。そのため事業主の名前だけ変えて営業を再開するケースも珍しくなく、いつまでたっても根絶に向かわないのだ。 施行から10年を迎えた韓国の性売買特別法。「性売買は犯罪」という認識を広く韓国人に与えたという点では意義もあったが、同時に韓国の性産業をさらに多様化・巧妙化させるという反作用も生まれている。性産業大国の汚名を返上するための道のりは、まだまだ厳しそうだ。イメージ画像 photo by Chris from flickr.
プロ野球楽天・星野仙一監督、退任決断のワケ「負け戦はしない……」
プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督が18日、仙台市内の球団事務所で会見を開き、今季限りでの退任を発表した。昨年の日本一から一転、今年は最下位に沈む期間が長く「(退任の)直接の原因は成績」と言い切ったが、周囲では「それ以外にも大きな理由がある」という見方が強いようだ。 そもそも“闘将”の去就問題は、9月に入って大きく揺れだした。 「9月に入ってから、スポーツ各紙が突如、星野監督の去就問題を報じ始めた。まあ、立花球団社長が言及したことに端を発しているのですが、“基本路線は続投”と書いた社が多かった。ただ水面下では、“体調不安を理由に退任するのでは?”という話はずっと出ていた」(スポーツ紙記者) 会見でも、星野監督は5月に胸椎黄色靱帯骨化症を患い手術を受けたため、2カ月にわたって現場を離れたことに触れ「選手、ファンに大変迷惑を掛けた」と謝罪している。 「以前、阪神の監督を退任してSD(シニアディレクター)になった時も、高血圧による体調不安が引き金になっていた。“次、倒れたらもうダメ……”という気持ちは、周囲が想像する以上に大きかったと思いますよ」(同) ただ一方で、今季は田中将大、マギーという投打の軸がごっそり抜けて、厳しい戦いを強いられることはある程度見えていた。 「だからこそ、球団サイドも外国人選手の補強に力を入れていたのですが、ほとんど効果はなかった。元来、勝てる戦力が整わないと勝負の土俵に上がらないことで有名な星野監督が、今後の戦略を考えた時にあえて“負け戦”をせず、土俵から降りたという見方も非常に強い」(球界関係者) 来季の監督最有力候補には、監督代行を務めたデーブこと大久保博元2軍監督の再昇格が濃厚となるが「球団内外にアンチも多く、就任すれば試合以外で良くも悪くも注目を集める可能性が高まる」(同)。 大久保政権の船出は、前途多難といえそうだ。東北楽天ゴールデンイーグルスによる公式プロフィール









