幕内上位で失速した遠藤と、新入幕で13勝の逸ノ城……大相撲、日・蒙ホープの“明と暗”

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『遠藤(左)と逸ノ城(右)』日本相撲協会公式サイトより
 先に行われた大相撲の9月場所で話題を独り占めしたのが、新入幕で横綱・鶴竜から金星を奪うなど13勝を挙げたモンゴル出身の逸ノ城だ。 「今年の1月場所に幕下付け出しでデビュー。192センチ・199キロと他の力士を圧倒する巨体とパワーで幕下・十両をそれぞれ2場所ずつで通過。今場所、横綱・白鵬にこそ格の違いを見せつけられたが、間違いなく未来の横綱候補。モンゴル出身の力士の中でも、初の遊牧民出身でキャラも際立ち、来場所の活躍が大いに期待される」(相撲担当記者)  1場所にして、角界のスターに躍り出た逸ノ城だが、先場所まで話題を独り占めにしていたのが、名門・日大出身で、アマチュア横綱の肩書を引っさげ鳴り物入りでデビューした遠藤だった。 「昨年の3月場所でデビューすると、十両を1場所で通過。新入幕を果たすと、“遠藤フィーバー”が巻き起こり、“相撲ギャル”が激増。昨年はいきなり永谷園のCMに起用され、11勝4敗で敢闘賞を獲得した今年の1月場所では、平幕力士としては異例の懸賞本数を集めた」(同)  逸ノ城もそうだが、遠藤もあまりのスピード出世だったため、なかなかまげが結えず、初めてまげを結った姿をめぐり、メディア各社が“初出し”の争奪戦を繰り広げるなど、さらに人気が過熱したのだが……。 「先輩力士からは『たかが、まげぐらいでチヤホヤされやがって……』と、やっかみの声も聞こえてきていた。その声は、土俵上にもしっかりと反映され、遠藤と当たる各力士たちは目の色を変えて取り組みに臨むだけに、遠藤は鼻血を流したり、体のあちこちを負傷したり、もはや満身創痍」(角界関係者)  今年の3月場所以降で勝ち越したのは7月場所(8勝7敗)のみで、西前頭筆頭に番付を上げた9月場所は3勝12敗と大きく負け越してしまったが、どうやら遠藤には番付以上の大きな壁が立ちはだかっているようだ。 「大相撲といえば、一時期は八百長問題に大揺れで観客も激減していたが、いつの間にか騒動が収束してしまった。とはいえ、八百長撲滅は難しかったようで、特に外国人力士は手を染めやすい。逸ノ城は今や幕内での一大勢力となったモンゴル人力士。それに対して、遠藤は“ガチンコ力士”として知られ、さらに先輩力士たちのやっかみも加わり、実力以上に勝つのが難しくなってしまった」(同)  来場所には関脇への昇進も取り沙汰される逸ノ城に対し、遠藤は平幕下位が決定的。早くも番付を逆転されることになった。

【中国】大型連休中に相次いだ旅行者マナー違反で大論争「マナーがないのは農村出身者」?

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イメージ画像  photo by Chris Feser's flickr
 建国記念日に当たる10月1日からの1週間、中国は毎年恒例の大型連休を迎えた。今年の連休期間中に旅行に出かけた人は昨年より12%増え、過去最高となる延べ4億8,000万人に達したとみられている。毎年、この時期に取り沙汰される旅行者らによる迷惑行為も、その分、著しいものとなった。  観光地として公開されている江蘇省の周恩来元首相の旧家では、この1週間のうちに観光客が残したとみられる大量の落書きが見つかった。また、広東省深セン市のテーマパークでは、展示していた陶製の小型の人形、5万個近くが来園客によって持ち去られ、被害額は約6,000万円に達した。また、北京の天壇公園にある600年前に製作された漢白玉石彫では、写真撮影のために上部に座ったり立ったりする者が後を絶たなかった。  こうした旅行者による非文明的行為は、中国でも報道されており、議論も巻き起こっている。中国版Twitter「微博」では、こんな書き込みが散見される。 「だから俺はずっと農民を町に入れるなと言っているだろ!」 「習慣の問題だ。都市部の生活に慣れた人ならゴミは自然とゴミ箱に捨てに行く。農村の生活に慣れた人は適当に投げ捨てる」 「俺も農村出身だ。実家ではゴミをその辺に捨てる。大学を卒業して一部上場の会社にインターンに行ったが、つばをどこにでも吐くという理由で解雇された。それから俺は自分をしっかり管理するように心がけた。ある面接で、俺は会社の入り口にあった紙くずを拾ってゴミ箱に捨てた。それが理由で採用されるとは思っていなかった」  つまり「マナーがないのは農村出身者」というわけである。しかし一方では、こんな反論も。 「こういったことは、みんな都市の人間がやっているに違いない。農民には旅行に行くような時間も金もあるわけない」 「杭州に旅行に行ったら、マナーの悪い奴らはみんな北京なまりだったぞ!」  さらには、「入場料を払っているんだから別にいいだろう? 保護や掃除は管理者の仕事だ」という開き直ったような書き込みもある。結局、誰もが責任のなすり合いに終始し、他人ごとを決め込んでいる点に、問題の本質がありそうだ……。 (文=牧野源)

【サッカー日本代表】ジャマイカ戦勝利もメディアは手厳しい反応……アギーレ批判の裏にJFAの権力争い?

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JFA公式サイトより
 先日行われた「キリンチャレンジカップ2014」でジャマイカ代表に勝利したにもかかわらず、試合後の記者会見では「日本代表は常に決定力不足だったが、解決する具体策はあるのか?」とプレスから手厳しい質問を受け、新聞にも「コンセプト見えないアギーレ 今後も同様なら処遇考えるべき」などと書かれるなど、メディア側からどこか否定的な雰囲気が漂うアギーレジャパン。歴代の日本代表監督を見ても、就任して半年もたたないうちにここまでバッシングを受けるのは異例の事態である。実際のところ、アギーレ監督の采配はいかがなものなのだろうか? 「アギーレ監督のサッカーは興味深いですよ。確かにジャマイカは低調なパフォーマンスでしたが、それでも身体能力は折り紙付き。そんな相手に対し、前線から激しくプレッシングをかけ、かつコンビネーションでの崩しもあった。高い位置でボールを奪って、速くゴールに向かうというのはサッカーの原理原則で、それをコンセプトにしている。現時点では、批判される要素は見当たりません」(フィジカルトレーナー)  では、なぜアギーレ監督は批判されるのか? あるメディア関係者は「日本サッカー協会(JFA)内の権力争いがあるのでは」といぶかしむ。 「JFAは、2016年の次回役員改選から、会長や理事を決めるために立候補者を募って選挙制を導入します。今までは密室の中で行われていたものが、オープンになるんです。そうなると、今までの権力闘争が無になる。前JFA会長の犬飼基昭氏が『(在任中)田嶋(幸三:現JFA副会長)の派閥に業務の邪魔をされた』と語っているように、JFAには派閥があり、正しいことよりも派閥の力学が優先される傾向がある。そんな中、アギーレ監督を招聘した原博実氏は無派閥。原氏は欧州とのコネクションも豊富で、アギーレ監督招聘後に技術委員長から専務理事に出世しました。そんな原氏を、JFA会長に推す声は多い」(同)  原氏が会長に就任すれば、JFA内に新しい風が吹き込むことは確実。だが、そうはさせじと“派閥側”が暗躍しているのではないか、と前述のメディア関係者は見る。 「アギーレ批判をしているのは、主にJFAの“派閥側”と蜜月の記者が多い気がします。アギーレ監督を追い落とすことで、原氏の失脚を画策しているのでは、と勘ぐってしまう」(同)  今夜のブラジル戦、アギーレジャパンには周囲の雑音を吹き飛ばすような快勝を期待したい。

北朝鮮版AKB48? それとも少女時代? 北朝鮮のアイドルグループ「モランボン楽団」とは

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麗しの「モランボン楽団」
 情報が閉ざされた独裁国家「北朝鮮」。国民は北朝鮮当局のプロパガンダ情報のみを与えられ、洗脳されているといわれているが、国家主導で作られるすべての文芸作品は、金日成一族(金日成、金正日、金正恩)を偶像化するワンパターンでつまらないものだと思われるだろう。  しかし、そんな北朝鮮にも、実に魅力的なエンタメ文化が存在した。その中でも、とりわけ熱い視線が注がれているのが、「モランボン楽団」だ。  モランボン楽団が結成されたのは、金正恩第一書記が名実共に北朝鮮の指導者となった2012年。お披露目公演で衝撃的なデビューを果たしたモランボン楽団は、北朝鮮国内のみならず、海外の北朝鮮ウォッチャーの度肝を抜いた。ステージは派手な照明で彩られ、北朝鮮からすれば不倶戴天の敵である「米帝(アメリカ帝国主義)」文化を代表するディズニーの着ぐるみが登場し、バックスクリーンには『ロッキー4』の映像まで流れた。  演出以上に驚かされたのは、全員女性で構成された楽団メンバーの装いだった。ボーカル7人(後に8人となる)、ギターとドラムなどの楽器演奏者11人を含む18人(後に19人)編成。それまでの北朝鮮楽団の舞台衣装といえば、民族衣装(チマ・チョゴリ)や軍服など地味なもの多く、化粧はデーハー系でヘア・スタイルなどは、一昔前の場末のスナックをイメージさせる古くさいものだった。  しかし、モランボン楽団のメンバーの多くは、ショートカットでスッキリとしたヘア・スタイル。時には、体のラインがくっきり見えて肩も露わな黒のロングドレスや、派手な色のボディコン(!)衣装に身を包み、「セクシーさ」を強調しており、韓国の「少女時代」を意識したような白い軍服姿(下半身はタイトなミニスカート)まである。 ステージアクションでは悩ましく腰を振り、体を斜めにして流し目で、高音を基調とした歌声と重唱の美しいハーモニーを響かせた。そして、歌の最後を締めくくる派手なキメのポーズ! いささか世界標準からは遠いものの、それまでの北朝鮮歌謡(NK-POP)とは一線を画すものだった。  モランボン楽団設立の最大の動機とは、いったいなんなのだろうか? 筆者は、金正恩の父親への対抗心と見る。2011年、父・金正日の急逝により、若くして指導者となった金正恩は虚勢を張るきらいがあると同時に、どうも自己顕示欲が強そうだ。 「オヤジみたいに、俺も自分の楽団を持ちたい。オヤジがやったような古くさいものでなく、もっとスタイリッシュな垢抜けた北朝鮮音楽文化を造ってやる!」  彼がそう思った可能性は十分に考えられる。事実、モランボン楽団は、北朝鮮国内だけでなく国外的にも新しい金正恩時代をアピールするのに一役買っている。
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 筆者は、新宿新大久保のネイキッドロフトで北朝鮮歌謡、いわゆる「NK-POP」を紹介するイベントを開催しているが、モランボン楽団は大人気だ。メンバーの中でも、とりわけ人気が高いのは「そるみん(筆者が勝手につけたニックネームです)」ことキム・ソルミ同志(写真)。美女ぞろいのモランボン楽団のメンバーの中でも、ひときわ目立つ美貌の持ち主だ。  ただし、経済難が続く今の北朝鮮で、国家主導で頻繁に行われる派手な公演コストなどを考えると、「分不相応」ではある。そういった問題点はさておき、金正恩時代と北朝鮮エンタメ事情を知るためにも自由社会に生きている我々が、ポップにカジュアルに北朝鮮のエンタメを代表する「モランボン楽団」を楽しむのもアリだろう。 (文=高英起) ●こう・よんぎ 北朝鮮情報専門サイト「デイリーNK」東京支局長。北朝鮮朝鮮問題を中心にフリー・ジャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオ等でコメンテーターも務める。主な著作『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』(新潮社)『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 』(宝島社)。ブログ「高英起の無慈悲なブログ」<http://choson.blog.jp/>

シャトルバス・通訳員の不足、弁当からサルモネラ菌……トラブル多発、仁川アジア大会のトホホぶり

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大会公式サイトより
 「2014仁川アジア大会」の影響で、韓国が焦っている。セヌリ党のキム・ムソン代表は最近、2018年に冬季オリンピックが開かれる平昌を訪れ、「仁川アジア大会と同じミスを繰り返してはならない」と釘を刺した。現在、平昌ではオリンピックで使用される各種競技場の建設が計画通りに進んでおらず、メイン・スタジアムは設計さえ終えていないといわれている。さすがにオリンピック開催中止という前代未聞の事態にはならないと思われるが、現在のような準備不足のままで当日を迎えるようだと、仁川アジア大会の“二の舞い”になると危惧されているのだ。  それほど仁川アジア大会は、主催者側が原因のトラブルが多発した大会だった。その事例は枚挙にいとまがないが、代表的なものを振り返ってみよう。  まず、最も問題となっていたのは、選手やマスコミを運ぶシャトルバスの不足だ。常に満員状態で、各国選手団が何度も足止めされた。男子フェンシングで銅メダルを取って記者会見を受けていた中国のスン・ウェイ選手は、会場に置き去りにされ、1時間半もバスを待つことに。彼に対して主催者側は「指定のシャトルバスに乗らずに何をしていたんだ!?」と怒鳴りつけ、タクシーに乗って帰れと伝えたという。9月22日には選手村からメディア村に向かうシャトルバスの運行が中止となり、外国人記者100人が警察の車やバスで移動する事案も発生。大会期間中に不満の声があふれたが、シャトルバス不足の問題は最後まで改善されることはなかった。  通訳の不足も深刻だった。事前に提示されていた通訳料が支払われないということが大会中に明らかとなり、多くの通訳員が仕事を放棄。公式記者会見が正常に行われない事態が頻発した。特にアラビア語の通訳員が不足して、金メダリストが自ら“セルフ通訳”する珍場面もあった。低費用を追求するあまり、ボランティアを数多く使ったことも大会に少なくない悪影響を及ぼしたといえるだろう。ボランティアスタッフの一部はミックスゾーンに侵入して選手の写真を無断で撮影したり、練習中の選手たちにサインを要求したりとやりたい放題。大会組織委員会は開催前の6月に、ボランティアに“事前教育”を実施したのだが、半数の人たちが参加すらしていない。開幕から5日が過ぎたころには、あまりの激務からボランティア500人が仕事を投げ出したという。ただ、公共交通機関が動かない時間になってようやく解放し、自腹で帰宅させるという待遇では、逃げ出したくなる気持ちもわからなくはないかもしれない。  選手に配った弁当からサルモネラ菌が検出されるという、笑えないトラブルも。食中毒こそ起きなかったものの、食事抜きで試合に出場した選手もいたと伝えられている。ちなみにボランティアには、賞味期限が5日過ぎた弁当が配られたそうだ。各種競技が行われた施設にも問題が多発。疑惑の空調で日本でも話題となったバドミントンの会場・ケヤン体育館だけでなく、26日にはセパタクローの会場で雨漏りが発生し、試合が中断するアクシデントも。重量挙げの競技場は、ビニールハウスのような臨時の建物で、各国の選手やマスコミを驚かせた。各競技場に設置された仮設トイレは、配管に問題が多くて小便があふれ出す事態が多発したとの報告もある。  閉会式でも音響設備から白煙が上がる事故が発生し、最後までゴタゴタ続きだった仁川アジア大会。平昌オリンピックでは今回の失敗を教訓として生かしてほしいところだが、現在の準備状況を見る限り、多くは期待できそうにない。各国選手団は、今から対策を検討しておくしかなさそうだ。

テニス錦織圭の楽天オープン テレビ東京“尻切れ”独占中継で何が起こったか?

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『錦織圭 in 楽天ジャパンオープン2012 優勝への全記録』(ポニーキャニオン)
 男子テニス・錦織圭が5日、楽天ジャパン・オープンの決勝戦でミロシュ・ラオニッチを破り、2年ぶりに優勝した。全米オープンテニス・男子シングルスで準優勝して以降、急激に注目度が上がった錦織。この日はテレビ東京が緊急で地上波独占生中継を放送したが、まさかの尻切れでの放送に視聴者からはクレームが殺到。この「中継のドタバタ劇」の舞台裏を探った。  注目の一戦。当初、テレ東は深夜での中継対応を予定していた。 「今回の大会で、テレ東は土日の深夜にそれぞれ録画中継の形を予定していました。以前、同大会の地上波中継はテレビ朝日が放映権を購入していましたが、その際も深夜での中継対応でした」(在京テレビ局スポーツディレクター)  というのも、前回の全米オープンの際にも問題になったように、テニスは試合終了時間が読めず、地上波のソフトにはそぐわないためだ。 「野球中継は別として、基本的にスポーツ中継はラストが見られないなら、事前収録にしてオンエアするという方針が、どの局もあります。ただ、前回も今回も、衛星波ではWOWOWが生中継で最後まで放送している。『スポーツを全部見たけりゃ、有料チャンネルで見てください!』という傾向は、今後も増えると思われます」(同)  今回、地方のテレ東系列局ではオンエアされず、当該局に苦情が殺到したとも一部で報じられているが、これも「事前に全国ネットでやるか、ローカルでやるか決めていたのを急に変えるのは編成サイドとの調整もあり、かなり難しい。それでも、テレ東はローカル枠が多いので、せめて自局だけでも深夜から昼間の生中継に可能な範囲で切り替えた、というのが現状だった」(在京テレビ局編成マン)  10年ほど前からフィギュアスケートに力を入れて成功したフジテレビ・テレ朝のように、テレビ局側もスポーツコンテンツが当たれば、番組としても営業収入としても大きな柱になる。来年1月の全豪オープンに向けて、早くも民放では放送権の争奪戦が始まっているというが……。

プロ野球阪神・金本知憲氏、来季入閣の可能性は?「巨額の収入を捨てるかどうか……」

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阪神タイガース 球団承認 「金本知憲選手フィギュア『カリスマアスリート』」
 プロ野球・阪神は6日、クライマックスシリーズ(CS)争いをしていた広島がマツダスタジアムで巨人相手に惜敗したことで、他力本願ながら、11日から開催されるCSの本拠地開催を手にした。2位となった阪神は、和田豊監督の来季続投が内定。また、一部でOB・金本知憲氏の入閣が報じられた。  CSのファーストステージ開催まで5日。ギリギリの日程で、ようやくレギュラーシーズンの順位が決まった。チケット発売は明日8日からと「ある程度、現場も繁忙になることを想定して準備はしていますが、グラウンド以外でも関係者はドタバタになることは避けられそうにない」(球界関係者)と、まさに待ったなしの状況。  一方、グラウンドに目を向けると、すでに来季の組閣の話が出始めている。 「和田監督が留任した場合、基本的にコーチ陣はフロント主導でほぼ刷新する予定。やはり、9年ぶりのリーグVを逃しているわけですから、誰かが責任を取らないといけない状況は変わっていません」(同)  そんななか浮上したのが、金本氏への入閣要請報道だった。 「9月に入りチームが大失速したことで、スポーツ紙上には金本氏を含め、次々に次期監督候補の名前が躍りました。金本氏本人は周囲に『そんなのないよ!』と笑い飛ばしていましたけどね」(同)  ただ、ここにきてあらためて報道が出たことで、球団サイドが水面下で就任要請をしていることは確実。そんななか、受けるか受けないかの分かれ目について、別の球界関係者は「アレを捨てられるかどうかにかかっている」と目を細める。 「今回のセ・リーグのファーストステージ、パリーグのCS全戦の冠協賛は、大手コンビニチェーンが初めて入った。その斡旋に金本氏が関与している、という話が根強い。もっとも、今年は阪神のオフィシャルスポンサーにも同社が名を連ねている。あまり知られていませんが、金本氏のマネジメントはこのコンビニ社と深い関わりがある企業が担当。そんななか、今回の冠協賛の決定ですから、巨額の“斡旋料”が金本氏側に入っているのは間違いないと見ていい。評論家の立場であれば、今後もこうした形で収入を得られる機会はあるが、入閣するとまったくなくなる。金本氏がおいしい商売を手放してでも、指導者の道を歩む気があるどうか」(同)  来年、金欠が何度も報じられているアニキがユニフォームを着ていたら、それは「覚悟」の現れだ。

民主化より生活が大事!? 香港デモに対し、高まる市民からの批判の声

YouTUbe「The New York Times」チャンネルより
「香港当局にはなんの裁量もない。やるなら北京に行ってやれ!」 「人の仕事を邪魔しておいて、何が民主化だ!」  罵声にも似た叫び声が、路上に居座る若者たちに浴びせられた。    梁振英行政長官の辞任を求めて行われている、香港のデモの現場での出来事だ。デモ隊に対し、当局は6日を撤収の期限として迫っていたが、行政や金融の中心地であるセントラルと、商業地区の旺角の公道では依然として「占拠」が続いている。    しかし、デモが長期化するに従い、デモ隊と市民との温度差が顕著となっている。    10月3日夜には、デモに反発する市民がデモ参加者を取り囲み、危害を加えるという事件が各地で頻発。40人近くの負傷者が出た。一部のデモ参加者は、当局に雇われた黒社会の人間の仕業であると主張している。しかし、一般市民からの風当たりも、強くなりつつあることは確かなようだ。    6日昼過ぎ、旺角の路上でデモ反対派の市民が、デモ隊が設置した垂れ幕の一部を剥ぎ取ると、周りから拍手が巻き起こる一幕もあった。香港の街中には、随所で「占拠は経済に損害を与えている」という張り紙も目につく。    また、道路の封鎖によって営業に支障が出ているバスやタクシー運輸業界の各団体は、「我々の飯の種を奪うな」とカウンターデモを展開している。    香港のテレビニュースでは、16歳の娘がデモに傾倒し、家に帰ってこないとして、「娘を返せ!」と泣き叫ぶ母親の姿も放映された。    富裕層向けの飲食店が軒を連ねるSOHOにいた28歳の女性は「中国支配が強まると不利益を被る者と弱まると、不利益を被る者、利権者同士の争いに学生が利用されているだけ」と冷ややかに話した。    中国支配からの脱却と民主化は、多くの香港人にとっての理想だが、大切なのは目先の生活ということか。 (文=牧野源)

「すいません、1位に勝っちゃいました(笑)」パンクラストップを撃破した渋谷莉孔“大金星”のワケ

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 格闘界の常識を覆すビッグサプライズが起きた。地下格闘技出身でプロ経験わずか3戦目の選手が、メジャープロ団体「パンクラス」のトップランカーを撃破したのである。大番狂わせを演じたのは、アマチュア総合格闘技イベント「THE OUTSIDER(アウトサイダー)」でデビュー後、地下格闘技を渡り歩いてきた渋谷莉孔(29)。かつては奇抜な不良的言動で話題になることが多かった渋谷だが、いまや格闘技の実力のみで世界へ羽ばたこうとしている。パンチもキックもキャラクターも「アウトサイダーに出ていたころとは完全に別人」と自負する渋谷に話を聞いた。 ――9月13日に東京・Coconeriホールにて開催された「TTF CHALLENGE 02」で、パンクラス・スーパーフライ級1位の古賀靖隆選手に勝利(延長判定3-0)。「大金星」「大番狂わせ」との声も多いですが、本人としては? 渋谷 実は最初から勝算はありました。試合前、動画で相手のKO勝ちのシーンを見たら、パンチが大振りだったんで、「あ、これは見えるな。寝技になんなきゃ打撃で勝てるな」と思いました。試合前にジムの先生とかからも、「お前のほうが強い」と言われていたし。一般的に見たら「どう考えても負ける」という試合かもしれないけど、自分的にはそこまでの差があるとは思わなかったです。実際、試合をやっている最中も、相手のことを「全然強くないな」と思いました。ただ、「(タックルが)しつこいな」っていうのはありましたけど。 ――ベテランの格闘ライターいわく、「キャリアが違いすぎるので、普通なら絶対に組まれないカード」とのことでした。どういう経緯であの試合が決まったのでしょう? 渋谷 知り合いのブッカーから、自分にオファーがあったんですよ。「TTF CHALLENGE」と大会名にあるように、経験が浅い選手にもチャレンジの機会を与えようという趣旨だったみたいです。こういうマッチメイクはいいですよね。自分みたいな奴が埋もれているってことが、わかるじゃないですか。 ――当日、会場にいた世界トップクラスの寝業師・青木真也選手が、「アウトサイダー出身の選手が今日勝った試合が凄く良い試合だった。普通に強かったし練習してる人の試合でした」とTwitterで評価をしていました。 渋谷 光栄ですね。 ――渋谷選手の「タックルを切る技術」を評価する声も多いです。 渋谷 切る技術っていうより、それ以前に対戦相手が、自分の打撃が完全に効いて、心が折れているのがわかりましたね。「ちょっと待ってくれよ……」って顔をしていたのがよくわかりました。
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古賀を攻め立てる渋谷。(c)TTF CHALLENGE
――打撃の威力が増したのでしょうか? 渋谷 パンチもキックも、アウトサイダーに出ていたころとは、完全に別人だと思います。自分ってけっこう寝技のイメージがあるでしょうけど、寝技はぶっちゃけ、地下格(闘技)対策で使っていただけ。地下格って試合数がやたらと多いじゃないですか。試合した翌週にまた試合したりとか。そんな中、ケガをしたくないから、サクッと勝つには寝技が一番なんですよ。そういう理由で、ずっと打撃は封印していたんですが、その打撃の技術がここ最近、さらにレベルアップしたのが自分でもわかります。 ――なぜでしょう? 渋谷 今回の試合の約1カ月前から、大沢ケンジさんが代表を務める「和術彗舟會HEARTS」というジムに本格的に通うようになったんですが、そこでいろいろと考え方が変わったのが大きいですね。昨年末から別のところでムエタイも習っていたんですけど、それを総合格闘技で応用するコツなどを、わずか1カ月で体得した感じですね。 ――大沢さんは指導者として何が優れていますか? 渋谷 教え方がとにかく上手いし、頭がいいですね。大沢さんはかつて、修斗やDREAM、アメリカのWECなどで活躍した選手で、日本の格闘界の知将と呼ばれているんですが、実際、作戦を立てるのが上手い。自分も地下格時代からわりと作戦を立てて戦うタイプだったんで、そのへんも大いに参考になります。あとは人柄もいいんで、UFCの選手とかも、たくさん教わりにくるんですよ。そういう一流選手と技術交換もできるんで、非常に恵まれた環境ではありますね。
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延長戦の末、3-0の判定で渋谷が勝利。(c)TTF CHALLENGE
――ところで昨年6月のアウトサイダーに出て以来、しばらく表舞台から遠ざかっていたようですが、この間、何をしていたのでしょう? 渋谷 ホント、なんもしてないっすよ。遊んでいました。友達のジムにたまに通ったり、いろんな地下格に出たりはしていましたが、いずれも趣味みたいなもんですね。地下格に関していえば、応援してくれるみんなを喜ばせたいから出ていただけ。ついでにいうとアウトサイダーも自分にとっては遊びだったんで、あのころもトレーニングはほとんどしていなかった。今回生まれて初めて必死で1カ月間練習してみて、その成果がいきなり出たからうれしいですね。 ――今後の展望は? 渋谷 1位を倒しちゃいましたが、パンクラスに出ようかな、って気持ちはあります。パンクラス側も、自分のことを欲しいんじゃないですかね。実は以前にも、パンクラスに出るチャンスはあったんですけど、そのときは邪魔が入って話が流れました。ある格闘界の実力者に「選手生命長くないから挑戦したい」と相談したら、「じゃあ引退するか、死んじまえ」みたいなことを言われて、話を潰されちゃったんですよ。その人には「お前なんかがパンクラスで勝てるわけない」とも言われたんですけど、すいません、1位に勝っちゃいました(笑)。
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「和術彗舟會HEARTS」の大沢ケンジ代表(左)は、渋谷の技術を以下のように評する。「渋谷の長所は『逃げるのが上手い』ところと、『打撃の距離感がいい』ところですね。特に寝技などから逃げる技術に関しては、この階級ではトップクラス。逆に短所は、打撃にせよ寝技にせよ『技が雑』なところです。直す気があれば直るんでしょうけど、雑さを好む選手もいるので、こればっかりは本人次第ですね」。
――その人の一言が、渋谷選手の闘争心に火をつけたとも言えそうですね。 渋谷 ですね。おかげで踏ん切りがついたし、逆に頑張れた。こないだの試合中、「プロとしてやっていける」という確信を得たので、今は毎日練習浸けで、格闘家として生きています。今後はパンクラス、DEEP、修斗などのメジャー団体でベルトを狙ってもいいし、海外からもオファーが来ているんで、そっちでやってもいいかなと思うんですけど、まだまだ穴が大きいんで、大沢先生からゴーサインが出ないんですよ。 ――穴というのは? 渋谷 レスリングと寝技ですね。自分は打撃だけ特出したタイプなんで、特に海外に行ったら強いレスラーが山ほどいるから、今のまんまだと通用しない。戦争でいったら、ライフルはあるけどヘルメットはないわ靴もないわ、っていう状態。せめて防弾チョッキぐらいは持って行こうよ、という感じですね。
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「和術彗舟會HEARTS」(わじゅつけいしゅうかい・はーつ)
新宿駅・代々木駅の近く。キックボクシング・柔術・グラップリング・MMA(総合格闘技)などのクラスがある。インストラクターは日本トップクラスのMMAファイターや柔術帯取得者ばかり。マットスペースは都心有数の広さで、格闘技以外でも、フリートレーニングやフィットネスで楽しく運動できる。
東京都渋谷区代々木2-20-12 呉羽小野木ビル1階A号
TEL 03-6383-4057
http://www.hearts-mma.com
――アウトサイダーに戻る気はもうないですか? 渋谷 ないですね。戻ったところで、もう相手がいないですよ。街で声をかけてくれるファンの方もそうだけど、いまだに「あ、アウトサイダーの渋谷さんだ!」と言われます。この「アウトサイダーの」っては、いつまで付くんだろう? というのが悩みの種。主戦場をしっかり作らないと、きっといつまでも付いて回るんでしょうね。そこが歯がゆいところです。 ――次の試合は決まっていますか? 渋谷 10月13日にアクロス福岡で開催される「HEAT in Fukuoka」に参戦しますけど、相手が弱すぎるので、観光に行くようなもんですね。「なんでパンクラスの1位を下したあとにコイツと?」という相手です。本当は違う奴とやる予定だったんですけど、自分がパンクラス1位に勝った翌日に「ケガをした」とか言ってキャンセルしてきたから、急遽そいつに変わったんです。正直、今やるレベルの相手じゃないけど、古賀をKOできなかった悔しさもあるので、憂さ晴らしにそいつを血祭りに上げます(笑)。旅行でストレス発散してきます。 (取材・文=岡林敬太/撮影=長谷英史) shibusmile.jpg 「HEAT in Fukuoka」 2014年10月13日 (月・祝) 開場/16:30 開始/17:00 会場/福岡・アクロス福岡 チケット料金/SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 自由席5,000円 ※当日券は各席500円増し。 チケット販売/チケットぴあ 問い合わせ先/HEAT事務局 TEL 052-734-8866 HEAT公式サイト/http://heatofficial.com

「すいません、1位に勝っちゃいました(笑)」パンクラストップを撃破した渋谷莉孔“大金星”のワケ

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 格闘界の常識を覆すビッグサプライズが起きた。地下格闘技出身でプロ経験わずか3戦目の選手が、メジャープロ団体「パンクラス」のトップランカーを撃破したのである。大番狂わせを演じたのは、アマチュア総合格闘技イベント「THE OUTSIDER(アウトサイダー)」でデビュー後、地下格闘技を渡り歩いてきた渋谷莉孔(29)。かつては奇抜な不良的言動で話題になることが多かった渋谷だが、いまや格闘技の実力のみで世界へ羽ばたこうとしている。パンチもキックもキャラクターも「アウトサイダーに出ていたころとは完全に別人」と自負する渋谷に話を聞いた。 ――9月13日に東京・Coconeriホールにて開催された「TTF CHALLENGE 02」で、パンクラス・スーパーフライ級1位の古賀靖隆選手に勝利(延長判定3-0)。「大金星」「大番狂わせ」との声も多いですが、本人としては? 渋谷 実は最初から勝算はありました。試合前、動画で相手のKO勝ちのシーンを見たら、パンチが大振りだったんで、「あ、これは見えるな。寝技になんなきゃ打撃で勝てるな」と思いました。試合前にジムの先生とかからも、「お前のほうが強い」と言われていたし。一般的に見たら「どう考えても負ける」という試合かもしれないけど、自分的にはそこまでの差があるとは思わなかったです。実際、試合をやっている最中も、相手のことを「全然強くないな」と思いました。ただ、「(タックルが)しつこいな」っていうのはありましたけど。 ――ベテランの格闘ライターいわく、「キャリアが違いすぎるので、普通なら絶対に組まれないカード」とのことでした。どういう経緯であの試合が決まったのでしょう? 渋谷 知り合いのブッカーから、自分にオファーがあったんですよ。「TTF CHALLENGE」と大会名にあるように、経験が浅い選手にもチャレンジの機会を与えようという趣旨だったみたいです。こういうマッチメイクはいいですよね。自分みたいな奴が埋もれているってことが、わかるじゃないですか。 ――当日、会場にいた世界トップクラスの寝業師・青木真也選手が、「アウトサイダー出身の選手が今日勝った試合が凄く良い試合だった。普通に強かったし練習してる人の試合でした」とTwitterで評価をしていました。 渋谷 光栄ですね。 ――渋谷選手の「タックルを切る技術」を評価する声も多いです。 渋谷 切る技術っていうより、それ以前に対戦相手が、自分の打撃が完全に効いて、心が折れているのがわかりましたね。「ちょっと待ってくれよ……」って顔をしていたのがよくわかりました。
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古賀を攻め立てる渋谷。(c)TTF CHALLENGE
――打撃の威力が増したのでしょうか? 渋谷 パンチもキックも、アウトサイダーに出ていたころとは、完全に別人だと思います。自分ってけっこう寝技のイメージがあるでしょうけど、寝技はぶっちゃけ、地下格(闘技)対策で使っていただけ。地下格って試合数がやたらと多いじゃないですか。試合した翌週にまた試合したりとか。そんな中、ケガをしたくないから、サクッと勝つには寝技が一番なんですよ。そういう理由で、ずっと打撃は封印していたんですが、その打撃の技術がここ最近、さらにレベルアップしたのが自分でもわかります。 ――なぜでしょう? 渋谷 今回の試合の約1カ月前から、大沢ケンジさんが代表を務める「和術彗舟會HEARTS」というジムに本格的に通うようになったんですが、そこでいろいろと考え方が変わったのが大きいですね。昨年末から別のところでムエタイも習っていたんですけど、それを総合格闘技で応用するコツなどを、わずか1カ月で体得した感じですね。 ――大沢さんは指導者として何が優れていますか? 渋谷 教え方がとにかく上手いし、頭がいいですね。大沢さんはかつて、修斗やDREAM、アメリカのWECなどで活躍した選手で、日本の格闘界の知将と呼ばれているんですが、実際、作戦を立てるのが上手い。自分も地下格時代からわりと作戦を立てて戦うタイプだったんで、そのへんも大いに参考になります。あとは人柄もいいんで、UFCの選手とかも、たくさん教わりにくるんですよ。そういう一流選手と技術交換もできるんで、非常に恵まれた環境ではありますね。
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延長戦の末、3-0の判定で渋谷が勝利。(c)TTF CHALLENGE
――ところで昨年6月のアウトサイダーに出て以来、しばらく表舞台から遠ざかっていたようですが、この間、何をしていたのでしょう? 渋谷 ホント、なんもしてないっすよ。遊んでいました。友達のジムにたまに通ったり、いろんな地下格に出たりはしていましたが、いずれも趣味みたいなもんですね。地下格に関していえば、応援してくれるみんなを喜ばせたいから出ていただけ。ついでにいうとアウトサイダーも自分にとっては遊びだったんで、あのころもトレーニングはほとんどしていなかった。今回生まれて初めて必死で1カ月間練習してみて、その成果がいきなり出たからうれしいですね。 ――今後の展望は? 渋谷 1位を倒しちゃいましたが、パンクラスに出ようかな、って気持ちはあります。パンクラス側も、自分のことを欲しいんじゃないですかね。実は以前にも、パンクラスに出るチャンスはあったんですけど、そのときは邪魔が入って話が流れました。ある格闘界の実力者に「選手生命長くないから挑戦したい」と相談したら、「じゃあ引退するか、死んじまえ」みたいなことを言われて、話を潰されちゃったんですよ。その人には「お前なんかがパンクラスで勝てるわけない」とも言われたんですけど、すいません、1位に勝っちゃいました(笑)。
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「和術彗舟會HEARTS」の大沢ケンジ代表(左)は、渋谷の技術を以下のように評する。「渋谷の長所は『逃げるのが上手い』ところと、『打撃の距離感がいい』ところですね。特に寝技などから逃げる技術に関しては、この階級ではトップクラス。逆に短所は、打撃にせよ寝技にせよ『技が雑』なところです。直す気があれば直るんでしょうけど、雑さを好む選手もいるので、こればっかりは本人次第ですね」。
――その人の一言が、渋谷選手の闘争心に火をつけたとも言えそうですね。 渋谷 ですね。おかげで踏ん切りがついたし、逆に頑張れた。こないだの試合中、「プロとしてやっていける」という確信を得たので、今は毎日練習浸けで、格闘家として生きています。今後はパンクラス、DEEP、修斗などのメジャー団体でベルトを狙ってもいいし、海外からもオファーが来ているんで、そっちでやってもいいかなと思うんですけど、まだまだ穴が大きいんで、大沢先生からゴーサインが出ないんですよ。 ――穴というのは? 渋谷 レスリングと寝技ですね。自分は打撃だけ特出したタイプなんで、特に海外に行ったら強いレスラーが山ほどいるから、今のまんまだと通用しない。戦争でいったら、ライフルはあるけどヘルメットはないわ靴もないわ、っていう状態。せめて防弾チョッキぐらいは持って行こうよ、という感じですね。
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「和術彗舟會HEARTS」(わじゅつけいしゅうかい・はーつ)
新宿駅・代々木駅の近く。キックボクシング・柔術・グラップリング・MMA(総合格闘技)などのクラスがある。インストラクターは日本トップクラスのMMAファイターや柔術帯取得者ばかり。マットスペースは都心有数の広さで、格闘技以外でも、フリートレーニングやフィットネスで楽しく運動できる。
東京都渋谷区代々木2-20-12 呉羽小野木ビル1階A号
TEL 03-6383-4057
http://www.hearts-mma.com
――アウトサイダーに戻る気はもうないですか? 渋谷 ないですね。戻ったところで、もう相手がいないですよ。街で声をかけてくれるファンの方もそうだけど、いまだに「あ、アウトサイダーの渋谷さんだ!」と言われます。この「アウトサイダーの」っては、いつまで付くんだろう? というのが悩みの種。主戦場をしっかり作らないと、きっといつまでも付いて回るんでしょうね。そこが歯がゆいところです。 ――次の試合は決まっていますか? 渋谷 10月13日にアクロス福岡で開催される「HEAT in Fukuoka」に参戦しますけど、相手が弱すぎるので、観光に行くようなもんですね。「なんでパンクラスの1位を下したあとにコイツと?」という相手です。本当は違う奴とやる予定だったんですけど、自分がパンクラス1位に勝った翌日に「ケガをした」とか言ってキャンセルしてきたから、急遽そいつに変わったんです。正直、今やるレベルの相手じゃないけど、古賀をKOできなかった悔しさもあるので、憂さ晴らしにそいつを血祭りに上げます(笑)。旅行でストレス発散してきます。 (取材・文=岡林敬太/撮影=長谷英史) shibusmile.jpg 「HEAT in Fukuoka」 2014年10月13日 (月・祝) 開場/16:30 開始/17:00 会場/福岡・アクロス福岡 チケット料金/SRS席15,000円 RS席10,000円 S席7,000円 自由席5,000円 ※当日券は各席500円増し。 チケット販売/チケットぴあ 問い合わせ先/HEAT事務局 TEL 052-734-8866 HEAT公式サイト/http://heatofficial.com