メディアの“審判員叩き”はウソだらけ!? サッカーJ2主審の差別的発言は本当にあったのか 

4105067503_9945d83729_z.jpg
イメージ画像 Photo By Ingy The Wingy from Flickr.
 サッカーの審判員に関する記事の中には、真偽がはっきりしないものも多い。たとえば、先日行われたJ1リーグ第15節・湘南ベルマーレ×川崎フロンターレ戦で、菊池大介のシュートが「スーパーゴールのはずが、ノーゴールになった」とスポニチは“誤審”として記事にしている。しかし、実際は、菊池のシュートがゴールラインを割ったかは微妙であり、誤審とは呼べない判定だった。  また、2011年には、試合後に審判員がモンテディオ山形の選手に対し暴言を吐いたとスポーツ報知がスクープした。だが、これはモンテ選手の狂言だったらしく、のちに日本サッカー協会(JFA)審判部に謝罪したといわれている。  なぜ、審判員はメディアに叩かれてしまうのだろうか?  元サッカー誌編集者は、「多くの記者は、試合後のコメントで記事を構成するため、どうしても監督や選手寄りになってしまう。審判員のコメントは取れませんし……」と話す。  そんなサッカー界で、またまたセンセーショナルな報道があった。スポニチによる<日独ハーフのMF酒井に主審が差別的発言>という記事だ。要約すると、先日行われたJ2リーグ第17節のアビスパ福岡×徳島ヴォルティス戦で、審判員が接触プレーで倒れ込んだ福岡の酒井宣福に「Are you OK?」と聞き、「大丈夫です」という返答に、「なんだ、お前、日本語を話せるんだ」と嘲笑しながら応じたという。  実際にVTRで当該のシーンを見ると、確かに審判員は酒井に一言かけ、酒井がいら立ったような表情を見せている。ただ、「嘲笑」というより、「笑顔でコミュニケーションを取った」というほうが正しい表現のような気がする。  とはいえ、実際に審判員がそのような声かけをすることはあるのだろうか? 「現JFA審判委員長の上川徹氏も、現役時代に似たような経験をしています。試合前に闘莉王に対し、『最近、イライラしてるようだけど、どうしたの?』と声かけをしました。闘莉王が警告をもらうケースが増えていたため、コミュニケーションを図ろうとしたのですが、試合後に『主審に色眼鏡で見られている』と言われてしまった。この経験を受け、上川氏は『選手がどう受け取るかはわからないので、コミュニケーションの取り方は気を付けなければいけない』と語っていたのですが、今回も同様ではないでしょうか」(審判員に詳しいライター)  酒井から報告を受けたクラブ側はマッチコミッショナーに抗議したが、事情聴取を受けた審判員は「そんなことは言ってない」と説明したという。  今回の問題の根本には、審判員と選手の信頼関係の希薄さが挙げられる。J1リーグでは良好な関係が築けていても、よりクラブ数の増えるJ2では浸透しきれていない。不相応に大きくなりすぎたJリーグ全体の問題といえそうだ。 (文=TV Journal編集部)

Jリーグ・浦和の興梠、ついに言っちゃった! 新体制へ“衝撃発言”が波紋を呼ぶ

koorogi061s0.jpg
『興梠慎三|チーム|URAWA RED DIAMONDS OFFICIAL WEBSITE』
 今年からJ1は前後期に分かれ、その後にポストシーズンを実施する“2ステージ制”が導入された。そしていよいよ、その前期である1stステージが残り3節と終盤を迎えている。しかし、一番盛り上がるはずのこの時期に、とんでもない爆弾発言が、優勝目前の浦和レッズ興梠慎三から飛び出した。 「今月7日、埼玉スタジアムでの対清水エスパルス戦を1-0で勝利し、浦和レッズが1stステージ優勝に王手をかけたんですが、決勝ゴールを決めた興梠選手が試合後のヒーローインタビューで『年間優勝を取りたいので、ファーストとか、どうでもいいです』と爆弾発言をしたんです。これには聞いていたファンからも『みんなが思ってることをよく言った!』『あ~ついに言っちゃったよ(笑)』『上昇志向強めと見せ掛け協会批判?』と、この発言に賛成の声が聞こえてきました」(スポーツライター)  そもそも、なぜ急に2ステージ制を導入したのか? それは、年間総合優勝をかけたチャンピオンシップで、代表にしか興味のない“ライトファン”を取り込もうという、Jリーグの人気向上を図る、日本サッカー協会の狙いがあるという。  このチャンピオンシップは、1st優勝、2st優勝、年間勝ち点1位、年間勝ち点2位、年間勝ち点3位の、5チームによる変則的トーナメントによって行われる。しかし、このトーナメント方式が複雑かつ、“1stも2stも優勝していないチームが年間チャンピオンになってしまう可能性がある”という、Jリーグを普段から見ているファンの気持ちを裏切るルールとなってしまっているのだ。そのため、ほとんどのチームのサポーターは反対する運動を起こしたが、協会はこれを強行し、ファンとの遺恨を残す形でシーズンを迎える事になった。  つまりは、今回の興梠の発言は、ファンの声を代弁しているということになる。よって、各方面から拍手喝采になったかと思いきや、実は喜んでいるファンと、そうでもないファンがいるという。 「せっかくこのルールで楽しもうと割り切り始めたところでこの発言でしたからね。一部のファンからは『選手がどうでもいいとか言っちゃったら、見ているファンの気持ちはどうなるの?』『優勝ムードだったのに一気に冷めた』『優勝してもお祝いされたくないってことでいいのかな?』と、非難の声が出ています」(同)  ファンの声を代弁し、協会に意見を言うという行動は間違っていない。しかし、今回のこの興梠の一件は、時と場所をもう少し選ぶべきだったのかもしれない。 (文=沢野奈津夫)

C・ロナウド、レアルに居場所はない? 移籍を意味する“消えた3,000万の腕時計”とは

cr706s09.jpg
『MOMENTS――クリスティアーノ・ロナウド自伝』(講談社)
 惜しくも勝ち点2差でリーガ・エスパニョーラの覇権はライバルのバルセロナに譲ったものの、個人成績としては公式戦54試合61ゴール。リーグ戦では、48ゴールを挙げ、2年連続の得点王にも輝き、文句の付けようがない成績を残したクリスチアーノ・ロナウド。そんなロナウドが、レアル・マドリードを退団に追い込まれそうだという。 「キャリアハイとなる1試合平均1.13ゴールと、30歳を迎えた現在でも恐ろしい得点力を誇るロナウドですが、そのゴール数にこだわる姿勢が、チームメイトとの確執を生んでしまったと言われています。それが顕著に表れたのが、第34節アルメリア戦でのチームの3点目。自分がフリーだったからといって、目の前でゴールを決めてしまったチームメイトのアルバロ・アルベロアに対し、首を横に振り不満を示しました。幸いアルベロアの大人の対応により、大きな騒ぎにはなりませんでしたが、チームメイトやファンは“仲間よりも自分のゴールが大事”というその姿勢に首を傾げていました」(スポーツライター)  そんな自己中心的なプレーを見せるロナウドは、どんどん孤独になっていく。かつては師弟関係のようだったガレス・ベイルとは、お互いのエゴイスティックなプレーで関係が悪化し、次の監督候補と言われているラファエル・ベニテスとの確執も明らかになっている。さらに、意外な物がロナウドの孤独を示しているという。 「ブルガリの腕時計です。昨季、達成した欧州チャンピオンズリーグ10度目の優勝を祝い、ロナウドはチームメイト1人ひとりに、自らのイニシャルと背番号の“CR7”の文字、それぞれ各選手のフルネームを刻印したオリジナルの時計をプレゼントしました。その価格はひとつ120万円ほどで、全部で3,000万以上もかかったと言われています。しかし、最初の頃こそ着けている選手もいたんですが、最近では誰一人着けていません。これが、ロナウドへのリスペクトや、友情関係がなくなったことを示すと理解する関係者も少なくありません。ファンからも『義理で着けている人すらいない』『悲しいから、レアルの選手の手首は見ないようにしている』と意見をよく聞きますよ」(同ライター)  腕時計で、お互いの関係性が必ずしもわかるとは言えない。しかし、今シーズンのロナウドはいつも苛立っており、少なくともサッカーを楽しんでいるようには見えなかった。名門レアル・マドリードのいくつもの記録を塗り替えた“レジェンド”になるべきクリスチアーノ・ロナウド。移籍を決断するにしても、どうか後味の悪いものにはならないでほしいと、切に願う。 (文=沢野奈津夫)

後藤浩輝騎手の自殺で“大スランプ”名手・岩田康誠騎手の復活にトップエージェントの目論見あり

iwatayasunari0604.jpg
『岩田康誠 | 競馬騎手の公式サイト』より
 春のG1シリーズ真っ只中。特に5月は、競馬関係者の誰もが目標にしている日本ダービーが開催された。スターホースや人気ジョッキーの手綱さばきに注目が集まるが、やはり目を引いたのは2着に入ったサトノラーゼンであり、鞍上の岩田康誠騎手だった。  園田競馬時代から小牧太騎手と常にナンバーワン争いを演じてきた岩田騎手だが、中央入り後の活躍では小牧騎手に完全に差をつけたと言わざるを得ないだろう。それほど岩田騎手の勝負勘や追い出しのタイミング、コース取りなどは天才的だ。今年の桜花賞も、レッツゴードンキで絶妙なペース配分で逃げ切ってしまったことは記憶に新しい。  そんな岩田騎手だが、2度も落馬させてしまい、最後は自らの命を絶った後藤浩輝騎手への思いは人一倍強い。 「一部では不仲説もささやかれていた2人ですが、実は意外にソリが合ったみたいなんですよ。積極的に仕掛ける乗り方と個性的な感性が似ていた部分もあったようです。だから後藤騎手の訃報を耳にしたとき、岩田騎手はすごく落ち込んでいたみたいです」(競馬サークル関係者)  2012年の「NHKマイルカップ」で後藤騎手の騎乗馬と接触し、落馬させてしまったときは、岩田騎手の強引な乗り方に各方面から批判が集まった。復帰後も昨年4月27日の東京競馬第10レースで、やはり似たようなシチュエーションで後藤騎手は落馬。しかも頸椎という人間の体幹に大きな影響を及ぼす重要な箇所をまたもや傷めてしまった。何度も頸椎を骨折や損傷したためか、この時ばかりは復帰すら危ぶまれた後藤騎手。当時の状況をよく知る関係者はこう明かす。 「これ以降、岩田騎手は馬群を突き抜けたり、お得意のインコースを突いたりすることができなくなったんです。だから昨年の夏は、岩田騎手は大スランプに陥りました。でも、そんな岩田にも勝負どころがきました。それが昨年秋、京都競馬場で行われたマイルチャンピオンシップだったんです」  勝ったダノンシャークはG1ではいつもチョイ足りずのレースが多く、前走の富士ステークスでは騎乗した福永祐一騎手の早仕掛けのせいもあり、ゴール前で完全にタレてしまった。これにオーナーのダノックスサイドは激怒し、福永騎手降ろしに動き始める。  一方、あまりにも危険な騎乗が目立つ岩田騎手に対して社台グループは「NO」を突きつけていたこともあり、有力馬の1頭であったフィエロに岩田騎手を乗せるという選択肢はなく、福永騎手に白羽の矢を立てていた。  岩田騎手、福永騎手、四位騎手の馬を集めるのは、トップエージェントでもある元「競馬ブック」の小原靖博氏だ。通称「小原軍団」と言われるだけに「彼が3人の騎手をうまく手配してレースに挑ませる。このときはダノックスと社台の思惑が一致したため、すんなりとダノンに岩田、フィエロに福永で決まったが、より勝負気配だったのは前者であることは明白だった」(前出の競馬サークル関係者)  岩田騎手もここで福永フィエロ&社台グループに一矢報いれば自分の価値を高めることにもなり、なおかつダノックスグループの信頼も勝ち得ることにつながり、今後ダノンの馬集めに有利に働く。  結果は言わずもがな。お得意のイン突きが見事にハマり、馬場のド真ん中をなんの不利もなく完璧に乗った福永を競り落とした。このレースで岩田騎手は本来の騎乗を取り戻し、今春の桜花賞制覇へとつながっていくのだ。  G1レースでの岩田騎手の手綱さばきは要注目だ。

ACミラン本田圭佑のユニフォームが捨てられた!? イタリアでは、やっぱり嫌われているのか

honda05s03.jpg
本田圭佑
 31日に放送された『Going! Sports&News』(日本テレビ系)の、とあるワンシーンが話題となっている。ACミランに所属する本田圭佑が、今季最終戦となるアウェイのアタランタ戦で先発フル出場を果たし、3-1の勝利に貢献した。不調だった今シーズンのラストとしては内容もまずまずで、来季に希望を残すポジティブな内容の放送だったにもかかわらず、本田のイタリアでの未来が危ぶまれていると、そのシーンを見た一部のファンから不安の声が上がっている。 「試合終了後に、本田がユニフォームを観客席に投げ入れたシーンが問題になりました。2~3mくらいの高さのフェンスをまたぎながら本田からユニフォームを受け取ったサポーターが、本田が振り向いて背中を見せたと同時に、地面にユニフォームを捨ててしまったんです。これを見ていた一部の視聴者は『見たくなかった!』『本田さんはイタリアで嫌われちゃってるのかな?』『衝撃的すぎて、脳裏に焼き付いてしまっている!』と悲しみの声が上がっています」(スポーツライター)  しかしながら、よくVTRを見直すと、受け取ったのは相手チームのサポーターであり、フェンスの下のミランサポーターにあげているようにも見える。この映像だけで本田の人気がないというのは、早合点ではないだろうか? 「確かに、ほかのサポーターにあげているのかもしれません。しかし、本当のスーパースターのユニフォームだったら、敵サポーターだとしても間違いなく持ち帰ってコレクションにする。もしくは、オークションで売ってしまうでしょうね。今までのミランの10番だったら、間違いなく敵サポーターでも持ち帰っていたはず。少し厳しい言い方になりますが、これが今の本田のイタリアでの位置ということでしょう」(同)  悔しいが、確かに敵サポーターだったとしても、リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドのユニフォームを地面に投げ捨てるサポーターの姿は想像できない。日本ではスーパースターの本田も、向こうでは一選手ということになるのだろう。来季こそは、どこのチームのサポーターにもユニフォームを欲しがられる“本物の10番”として、ACミランを牽引している姿を見たいものだ。 (文=沢野奈津夫)

G1フェブラリーステークスに「談合」で勝った!? 名ジョッキー・武豊にささやかれる“好展開レース”の不可解

takeyutaka0603.jpg
武豊
 JRA通算勝利数3,722勝(※5月28日時点)、国内&海外のG1勝利数は優に100勝を超え、競馬に興味のない人でも“ジョッキー武豊”の名前を知らない者はいないだろう。そんな競馬界のスーパースターも、近年は乗鞍数が激減し、かつて不動のリーディングジョッキーだった頃の輝きは消えつつある。 「いまや“メイショウ”の冠で知られる松本好雄オーナーからの騎乗依頼くらいしか、有力馬に乗る機会はなくなりましたからね。そういう意味では、フェブラリーSでのコパノリッキーは是が非でも勝たなければならなかったというのが、豊の本音でしょう」(栗東関係者)  コパノリッキーは2月22日に東京競馬場で行われたダートのG1レース「フェブラリーS」を勝利。スタートがあまりよくなかったコパノだったが、武騎手は手綱を押して先行争いに加わっていき、大外からハナにいったアドマイヤロイヤルの姿を見るや、2番手に控え、かぶされないように外目から徐々に上がっていき、直線を向くと抜群の手応えで抜け出し、見事に栄冠をつかんだ。  玄人筋をうならせた豊の完璧騎乗だったが、実はこのレースにはとんでもない裏があったという。事情通X氏はこう語る。 「レース前に、これまで豊にお世話になっていた関西を中心とした某ジョッキーたちから『今日は豊さんがG1を勝つチャンスなんだから、無理に先行して競りに行くなよ』といった、信じられない“お達し”が出たんですよ。だから、本来なら前に行く馬が行かずに、先行有利の展開になったでしょう。そんなお達しに耳を傾けなかったとみられるのは、アドマイヤで逃げた横山典弘騎手や、追い込み馬なのに先行してゴール前詰め寄ったインカンテーションの内田博幸騎手くらいですかね」  確かに同レースをよくよく見てみると、本来は逃げるはずだったコーリンベリーの松山弘平騎手は、1枠に入ったにもかかわらず3コーナでは10番手追走、前走逃げた北村宏司騎手のグレープブランデーも4コーナでも5番手追走、これまた先行馬の三浦皇成騎手サトノタイガーに至っては、3コーナで14番手という絶望的な位置取りに終始した。  こういった展開に激怒したのが、勝浦正樹騎手だったという。  別の競馬関係者によれば、レース前に“武豊騎手に絡むな”という通達を出した関西有力騎手をはじめとしたその仲間たちに「冗談だろう! そんなんじゃ、レースにならないよ! おかしいって絶対に!!」と興奮気味に声を荒らげていたとか。  実際に勝浦騎手が乗ったレッドアルヴィスは、前走も前々走も2番手につけてレースを進めていたが、今回は上記のような“武豊G1奪取応援隊”の包囲網に遭い、思うようなレースをさせてもらえなかったように見える。  もっとも「そんなことはレース前からわかりきっていたんだから、思い切って横山騎手みたいに逃げるとか、策はあったでしょう」と勝浦騎手に苦言を呈する声もある。  もちろんすべてのジョッキーが手を抜いたわけでもなければ、直線で追わなかったわけでもないから、“八百長”とは言い難いだろう。しかし、明らかに武豊騎手のコパノリッキーにとっては有利な展開になったことは否定できない。それだけに勝浦騎手の不満も理解はできるが、そういった不利な状況を打破してこそ一流ジョッキーということなのだろうか?

テニス錦織圭の大一番にも、地元・島根は塩反応「スポーツバーの客はわずか5人」

475622372.jpg
 テニスの全仏オープンの男子シングルス準々決勝で敗れ、惜しくもベスト4入りを逃した世界ランク5位の錦織圭(25)。テニス留学で渡米する13歳までを過ごした故郷の島根県松江市では、大一番に大勢の市民が集結……と踏んで現地入りしたが、パブリックビューイングもなく、スポーツバーには客がわずかに5人ほど。地元では「そもそも、テレ東系が入らないので、物理的に試合の中継を見られない」と嘆く声が……。故郷なのに、その勇姿が見られないとは、地方創生もどこ吹く風。悲しい日本海側の現実を見た。
shimane04.jpg
大一番でも街中は静寂に包まれていた(島根県松江市)
shimane01.jpg
一見、試合中継をしているかもわからないスポーツバー
 熱戦が繰り広げられた3日未明、松江市の繁華街を歩いたが、雨が降り始めて人通りもまばら。駅前のスポーツバーをのぞいてみたが、客は4~5人といったところで、むしろマスコミ関係者が10人ほどと、客の倍もいた。あまりの長丁場で次々と帰宅する客に、テレビ局のクルーは座り込んだり、外の喫煙所でタバコを吸ったりとお寒い空気が流れていた。  道行く30代ぐらいのサラリーマンに声をかけると「錦織の世界大会出場は珍しい話ではないので、決勝ぐらいまで進まないと騒ぎにならない」と、あまり関心がなさそうだ。  夜の街があまりに閑散としているため、取材班はやむを得ずホテルに帰ってテレビ観戦することに。だが、地上波チャンネルは民放がフジテレビ系、TBS系、日本テレビ系しかないため、テレビ東京系の試合中継を見ることができなかった。  未明にもかかわらず、関東地区では2桁の視聴率となった錦織の試合。故郷の人は、どう思っているのか?  地元の事情通によると「よっぽどテニスが好きな人は、完全中継のあるWOWOWと契約していると思うが、そこまでする世帯は多くない。ただ、錦織の実家があり、錦織の子ども時代を知る同じ町内会の人は、異様にWOWOW契約率が高いと聞いている」と明かす。 「多くの世帯がケーブルテレビと契約して、テレビせとうち(岡山市、テレ東系)と広島ホームテレビ(広島市、テレ朝系)を見ている。ただ、電波の都合上、雨が強くなると見られなくなることがある」(同) と、ひやひやしながらテレビ観戦したとか。
shimane03.jpg
市役所に置いてあった寄せ書きコーナー
 一夜明けて市内を歩くと、テニスコートで女性2人がのんびりテニスを楽しんでいた。市役所には寄せ書きコーナーも。「女性自身」(光文社)が報じた、錦織の母がパリの会場に差し入れたという地元の和菓子店が販売する銘菓「願ひ菓子」(500円)や、テニス生菓子「無二」(1個250円)はよく売れていた。ただ、店員に確認すると「錦織選手のお母さんが本当に来たかは確認できません」と答えるのみだった。
shjmane05.jpg
微妙にあやかる和菓子屋
shimane02.jpg
錦織の母が差し入れたとされる「願ひ菓子」(右)と、テニスボールの和菓子(左)。けっこうおいしかった
 テレビ中継を含め、故郷に錦を飾るにはグランドスラム優勝しかない? ちょっとやそっとじゃ驚かない、錦織の故郷は、6月末の全英オープンでは盛り上がるのだろうか? (文・写真=編集部)

Jリーグ・川崎vs鳥栖は「W杯より面白い」? 絶対にサッカーが好きになる試合!

tosukawasaki0602.jpg
毎年激戦になるフロンターレvsサガン
 日本人に昔から馴染みのあるスポーツといえば、ゴールデンタイムで放送されてきた野球である。サッカーがいまいち日本で人気がでないのは、その野球と比べて得点シーンが圧倒的に少ないことが大きな理由のひとつだろう。友達に連れられて初めてJリーグを観戦しに行っても、90分間で0-0。面白いことが何もなかったという経験をした人は、大勢いるに違いない。しかし今、Jリーグに、いつ行っても必ず面白いといわれている激闘必至の対戦カードがあるという。 「川崎フロンターレvsサガン鳥栖ですね。1998年に初対戦を迎えて以来、17年間、得点が多く入る乱打戦しか行われていないんです。今シーズンのJリーグ一試合の平均ゴール数は、2.5ゴール。しかし、川崎vs鳥栖は、7.1ゴールもあるんです。前半の45分間だけで3ゴール以上見られちゃう計算なんですから、観ているファンを飽きさせませんよね。」(スポーツライター)  川崎vs鳥栖の過去の対戦を振り返ってみると、7-0、5-2、2-4、4-2、6-1、6-3、7-1、4-5、3-2と、まるで野球の試合のようなスコアが並ぶ。両チームのファンの中でこの乱打戦は有名で、一種の風物詩的な位置づけになりかけているという。 「この試合は必ず盛り上がるから楽しみ、というサポーターは多いみたいですね。一部では『勝っても負けてもいいから、必ず観にいく!』『下手なW杯の試合より断然面白い!』『サッカー好きじゃない人にも、絶対にオススメ!』と大盛り上がりですよ。どっちのファンでもないけど、この試合は観に行くようにしているという話もちらほら聞くようになりましたし、もしかしたらこの先、Jリーグの伝統の一戦になっていくかもしれないですね」(同ライター)  スポーツ観戦というものは「もしかしたら盛り上がらないかもしれない。だから盛り上がった時が最高に面白い」という考え方が往々にしてあるものだ。しかし、なかなかスタジアムに足を運ばないライトなファンからすると、確実に盛り上がる試合ほどありがたいものはない。ぜひ、興味のある方はスタジアムで観戦してもらいたい。 (文=沢野奈津夫)

天皇賞の“神騎乗”は偶然の産物!? 宝塚記念3連覇のかかるゴールドシップに不安の声

go-rudoshippu0601.jpg
JRAホームページより
 5月3日に行われたG1の天皇賞・春を制したゴールドシップ(牡6)。後方待機から2周目の向正面でスパートをかけるという“超ロングスパート”で、先に抜け出したカレンミロティックをゴール前で差し切った。  一昨年は1番人気で5着、昨年は2番人気で7着と人気を裏切ってきた同レースでリベンジを果たし、“鬼門”とされた京都も攻略し、これでG1は6勝目。3連覇を狙う宝塚記念が行われるのは7戦6勝(2着1回)と大得意の阪神競馬場だけに、不動の主役を務めるのは間違いない。  それにしても、ゴールドシップは天皇賞・春で考えられないほど長い脚を使った。 「残り1,200メートルからマクり始める、通常ならありえないロングスパート。しかも、全頭をマクり切るのではなく3番手あたりまで位置取りを上げてから、再び直線で加速し伸び切れる無尽蔵のスタミナを持つのがゴールドシップの強さ。実際、マクってきた時に一緒に動きを見せたキズナ(7着)、サウンズオブアース(9着)ら有力馬は直線でスタミナ切れを起こして見事に惨敗した」(夕刊紙の栗東トラックマン)  鞍上の横山典弘騎手は当初、脚を残さないように逃げの手でスタミナ勝負に持ち込む作戦を描いていた。ところが、発走調教再審査を課せられたほど、ゲート入りをごねたゴールドシップ。その影響か、スタート直後は最後方。これまで以上に行きっぷりも悪かったが、逆にこれが横山の“通常運転”を覆すキッカケになったのだから競馬はわからない。 「馬の行く気を最大限に尊重する騎乗をするノリ(横山)ですが、レース後には、『スタート直後から手応えが悪すぎて、1回も手応えを感じることがなかった』や『惨敗することも覚悟した』と漏らしていたほど。通常ならマクる場合でもノリは馬を押していく程度ですが、そんな檄ではまったく反応しない。諦めたノリは何度もムチを使って強引にマクっていった。一番走る気を見せなかったゴールドシップがノリの通常騎乗を覆し、結果的に真のスタミナを問うレースに持ち込めた」(同)  47歳の大ベテランが、ゴール直前まで本気で追いまくった姿に感動を覚えたファンもいたに違いない。道中のラップに緩みをつくらず、切れないがバテない特徴を生かし切った“神騎乗”。そんな周囲の絶賛する声に「たまたま」と答えた横山騎手。今回に限って言えば、ゴールドシップの想像以上の行きっぷりの悪さが生んだ偶然の産物とも言えたのだ。 「勝った後、ノリは自身の騎乗に納得しておらず、無理をすれば故障のリスクも高まるので、同じような乗り方はしないはず。ゴールドシップについて『これからたまに力を出してくれればいい』と達観しているように、トレセン内では3連覇のかかる宝塚記念もあっさり負けるシーンもあると心配する声もある。それだけ天皇賞・春のゴールドシップはゲートも含めて走ることに飽き始めていた」(同)  その宝塚記念では初の3連覇を狙うことになるが、不安点はやはりゲートだ。 「先月29日に栗東で発走調教再審査に合格したものの、本番でもすんなり入ってくれるかどうか。阪神競馬場ではいいイメージしかなく、手応えが多少悪くても宝塚記念では“大丈夫”とムチを使ってでもマクるような競馬は絶対にしない。まともに走れば、負けようがないが、取りこぼすリスクは意外に多いはず」(前同)  “鬼門”の京都をクリアしたことで圧倒的な人気を背負うことは確実だが、意外な落とし穴が待っているかもしれない。

“サッカー王国”崩壊危機! J1から「意識だけがビッグ」の静岡勢が消える!?

91a6xy6XdaL._SL1500_.jpg
『清水エスパルス2014イヤーDVD』
 J1リーグから、静岡県のチームが消えそうになっている。2013年シーズンにJ2リーグに降格したジュビロ磐田に続き、清水エスパルスも降格しそうになっているのだ。現在、J1リーグは13節を消化し、中盤戦に突入している。そんな中、清水エスパルスは18チーム中17位。このまま行くと、J2降格である。  あるサッカーライターは「近年の結果からJ1リーグに残留する条件を考察すると、勝ち点43以上が必要。現在、清水エスパルスの勝ち点は10だが、失点数が多いチームも危険」と指摘する。  失点数が20台に突入しているのは、先日、監督を交代した16位のヴァンフォーレ甲府と18位のアルビレックス新潟。そして、清水エスパルスだけである。  12年にヤマザキナビスコ杯で準優勝し、14年には天皇杯ベスト4まで勝ち上がった清水エスパルスが、なぜ苦境に立たされているのだろうか? 「兆候は昨シーズンからありました。昨シーズン、最終節でJ1残留を決めたのですが、選手たちは『なぜ、俺たちがこんな順位に……』と口をそろえていた。確かに、清水エスパルスには、大前元紀が海外移籍から戻ってくるなど、明るい話題もあった。でも、戦力がずば抜けている訳ではない。それなのに、意識がビッグクラブなんです」(同)  その裏には、“サッカー王国である静岡県のチーム”というプライドもあったのかもしれない。だが、同じ静岡のチームであるジュビロ磐田は13年に降格するなど、もはや王国の面影はない。  地方クラブは地元で選手を育てないと苦しいという事情があるが、2000年に入るまで高校サッカーでは静岡のチームが猛威を振るっていたものの、いまや全国大会のベスト4で静岡のチームを見かけることはほとんどない。これは「静岡から優秀な選手が生まれていない」と言い換えることもできる。それに起因し、ジュビロ磐田や清水エスパルスに静岡出身の選手が減った。磐田の黄金期のスタメンには8人、清水には7人いたのが、昨季はそれぞれ4人と5人になっている。 「静岡は、昔なら“全国で優勝して当たり前”というプレッシャーがあり、勝てなければバッシングも受けた。そのプレッシャーが、日本代表になる選手を生んだ。ところが今は、そんなことを思っている人はいない。“サッカー王国静岡”は過去の話です」(サッカー指導者)  清水エスパルスが降格し、ジュビロ磐田が昇格できないようであれば、“サッカー王国”の名は返上したほうがいいかもしれない。 (文=TV Journal編集部)