便宜供与の見返りに中国高官子息を採用 日系企業でも常習化する、新しい賄賂形態

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上海(Wikipediaより)
 中国での便宜供与の見返りに、中国政府高官の子女を採用した可能性があるとして、米金融大手JPモルガン・チェースが米証券取引委員会の贈収賄対策部門や、米司法省の調査を受けている。  一例を挙げると、2007年、鉄道建設大手「中国中鉄」の株式公開のアドバイザー役指名と引き換えに、鉄道省元幹部の娘を採用していた疑いがもたれている。しかし、外資系企業と中国政府高官とのこうした取引は、珍しい話ではない。  ロイター通信などの報道によると、同様の取引は外資系投資銀行を中心に20年前から行われており、業界関係者もJPモルガンは「運が悪かっただけ」と話しているという。  一方、「日本企業の多くも、高官の子息を採用している」と話すのは、中国在住フリーライターの吉井透氏だ。 「長年、中国で好調をキープしている某日系商社は、上海市党委員会常務委員の息子をはじめ、主要自治体の幹部の子息を社員として抱えている。また、ある大手重工メーカーでは、江沢民の縁戚に当たる人物が社外役員として名を連ねており、現在は東京本社に勤務している。ほかにも某有名広告代理店や、自動車メーカーなど、日本を代表する名だたる企業が、いわゆる“太子党”に属する人物を採用している。有力者の子息の採用は、人脈形成など、結果的に企業に利益をもたらすこともあるが、ほとんど場合は“子息への給与”の名を借りた賄賂といっていい」  9月には、自動車マフラー最大手のフタバ産業が、中国公務員への贈賄容疑で愛知県警に逮捕されたが(記事参照)、中国に進出する日系企業で常習化する形を変えた賄賂に、捜査のメスは入るのか? (文=牧野源)

サッカー界のみのもんた!? 闇に埋もれた、日本サッカー協会幹部のセクハラ疑惑

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公益財団法人日本サッカー協会 公式サイトより
 生放送中のセクハラ疑惑が問題になったみのもんただが、コンプライアンスよりも視聴率を優先させ、うやむやにする隠蔽体質はテレビ局だけではない。 「みのもんたのセクハラ疑惑は、各メディアが是々非々を論じているだけマシです。日本サッカー協会(JFA)の幹部にもセクハラ疑惑がありましたが、一切追及は受けていません」(サッカー誌記者)  このセクハラ疑惑とは、今年6月、以前からセクハラ疑惑が噴出していた田中道博専務理事が、日本体育協会の若い女性職員に対してセクハラを行ったと報道された件だ。この件に対し、JFAは2カ月後の8月に会見を開き、田嶋幸三副会長が厳重注意したことを認め、事態を収束させた。  しかし、田中専務のセクハラ疑惑は今に始まったことではない。2008年や11年にも問題になっている。普通なら2度の発覚時に失脚しても不思議ではないのに、12年6月には事務局長から専務理事に昇格している。なぜ、そのような不可思議な人事が起きるのか? 「田中専務は川淵(三郎:元JFA会長、現最高顧問)さんの側近中の側近です。元M銀行支店長で、Jリーグに出向した後に、川淵さんによってJFAの幹部に引き上げられた。ウワサでは、過去の田中専務のセクハラ疑惑時には、誰の指示かは不明ですが、田嶋副会長がもみ消すために奔走したといわれている」(同)  内部昇格ではない形でJFA会長になった犬飼基昭氏(一期で会長を退任)は以前、「JFAには改革を邪魔する派閥があった」と語っていたが、そういった勢力を一掃するには、まずは出世する必要がある。だが、出世するには幹部に気に入られなければいけない。その幹部の席には、ほとんどの人間が長きにわたり居座り続けているのが現状だ。さらにJFAには、基本的にコネクションがある人間しか入れないため、その結果、“幹部と意見を戦わせない”体質に拍車がかかる。  それを打開するはずの第三の権力であるメディアも、JFAのスクープを報じる気概がない。週刊誌で語られているように、川淵会長時代に、その権力で部署を換えられた記者がいたため、及び腰になってしまっているのだ。また、日本代表関連の取材に便宜を図ってもらいたいメディア側が、JFAと蜜月になっているという点もある。  本来、JFAとはパブリックな組織であり、幹部の給料は入場料、スポンサー料、そして登録費から支払われている。社会問題となっている体罰の撲滅に向け、スポーツ界の先陣を切り、率先して指導を行っているJFAの姿勢は素晴らしい。一方で、幹部たちは、自らを律することも忘れてはいけない。それは、無給でサッカー界のために汗を流している人たちへの礼儀ではないだろうか。  数人の幹部を守るために、組織が汚れるのはナンセンスだ。“セクハラ疑惑”を徹底的に追及し、公益財団法人として求められるガバナンスの下に処罰を下してほしい。

優勝寸前でも座席ガラガラ……プロ野球・楽天ナインの憂鬱な「ロードの旅」

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Kスタ宮城(Wikipediaより)
 優勝目前となったプロ野球・楽天は24日、西武ドームで4位の西武と対戦。先発したルーキー・則本昂大の力投も報われず、最後は3-4でサヨナラ負けを喫した。球団創設9年目で初のリーグVに向け、周辺もさぞかし騒がしくなってきたのかと思いきや、実は肝心のファンが一番盛り上がっておらず、ナインたちは憂鬱な日々を送っているという。  9月21日から、およそ2週間もの遠征に出ている楽天ナイン。札幌、所沢、千葉、福岡、大阪と、まさに全国を飛び回る日程だ。 「長距離移動を繰り返しながら試合をする選手も大変ですが、もっと大変なのは裏方さんやマスコミ。優勝した時のビールかけ会場の確保や設営準備、ビールそのものの運搬など、常に“その時”に備えて動きます。特に在仙のテレビ局は優勝特番を初めてやる上に、あちこちに会場が移動する。ノウハウもなく、みんな慌てふためいているのが実情です」(球界関係者)  それでも、東北復興のシンボルであるイーグルスの優勝となれば、その経済効果は大きい。さらに、復興と想いを重ねて応援するファンも多いのかと思いきや、24日の西武ドームは「内野も外野も、楽天側は空席がかなり目立っていた」という。 「確かに、球場は都心から離れているので試合開始1時間後くらいには埋まるかなぁと思っていたが、いつまでたっても埋まらない。優勝目前で『いつ盛り上がるの? 今でしょ!』という状況なのに、ファンがいないのは、これほど寂しいものはない」(スポーツ紙プロ野球デスク)  また、あるナインはこの光景に肩を落としながら「やっぱり、僕らはまだまだ認められていないという証拠だと思います。確かに、楽天ファンでスタンドが埋まらないのはガッカリですが、現実から目を背けてはいけない。(客を動員できる)マー君も来季、どうなるか分からない状況下で、こうしたことにもちゃんと取り組まないと……」と話す。  この日、千葉ロッテも勝ったため、マジックは減らないまま。マジック同様、ファン獲得もコツコツ攻めていく必要がありそうだ。

路面電車の復活も計画中……東京オリンピックを契機に、東京23区の路線がさらに複雑怪奇になる!?

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 2020年の東京オリンピックに向けて、景気のよい話が繰り広げられている。特に、晴海から豊洲・有明といった湾岸地域は、東京オリンピック開催によってさらなる開発が進むと予測されている。いまだ反対の声もあるものの、移転が決定している築地市場の跡地も、どう再開発されるか注目度は高い。  これから起こるであろう開発ラッシュの中で、最も期待値が高まっているのは、新たな交通網の整備である。  そうした中で、選手村などが設けられる中央区が独自に計画しているのが、路面電車の復活である。中央区では、晴海をはじめとした湾岸地域の開発で人口が大幅に増加中。しかし、区内で最も栄える有楽町・銀座界隈と晴海あたりを結ぶ交通手段は、都営バスに頼っているのが現状である。かつて晴海通りには都電8番系統が築地まで通っていたのだが、昭和42(1967)年に廃止されてしまった。中央区の計画は、それをさらに海側に延ばし、次世代型路面電車(LRT)を走らせようとするものだ。  中央区では、平成28(2016)年までに、まずバス高速輸送システム(BRT)の導入を計画している。ここで計画されているBRTとは、2両の車体を連結した大型のバスを専用レーンで運行するというもの。現状、晴海通りは常に渋滞している区間なので、平成27(2017)年に開通予定の環状2号線を通ることになりそうだ。将来的にLRTを実現するかはまだ不透明だが、BRTだけであれば、かかる費用は18億円程度。財力の豊かな中央区では、今年中に事業者を選定する方針と、かなり本気度は高い。将来的には、東京駅やお台場への延伸も検討されているそうで、湾岸地域の交通地図は大きく変わることになりそうだ。  また、開発の勢い次第では、環状2号線と交差する清澄通りも延伸することになりそうだ。この清澄通りは、計画上は環状3号線の一部になっているのだが、その東端は豊海でどんづまりになっている。計画上は、この先で海を越えて、浜松町駅の南側あたりに道路が接続されることになっている。環状3号線は、文京区のあたりで絶対に接続できなそうな、計画倒れのシロモノ(予定ルートを見ると、どれだけ住宅地を買収しなければならないのか唖然)だったが、オリンピックの勢いでちょっとはマシな姿になりそうだ。  そして、オリンピックに向けて、ゆりかもめも延伸を計画中だ。現在のゆりかもめは新橋駅~豊洲駅のみだが、豊洲駅側はいつでも晴海方面へ延伸できるような形で建設されている。こちらもオリンピックのおかげで、いよいよ新橋まで延伸し、環状ルートが完成しそうである。豊洲駅では、有楽町線を分岐して押上方面へ延伸する計画も進展中だったりと、湾岸の中心地域として発展する期待に満ちあふれている。  あちこちで期待が膨らむ、オリンピックを景気とした交通インフラの整備。23区にはまだ、環状7号線の地下に環状鉄道を走らせる「メトロセブン」とか、同じく環状8号線地下を利用する「エイトライナー」など、できれば便利になりそうだがまったく現実になっていない鉄道網が山のようにある。  東京オリンピックに向けてどこまで実現するかは不透明だが、いずれにしても東京の交通網がさらに便利になることだけは間違いなさそうだ。ただでさえ複雑極まりない東京の路線図が、さらにとんでもないことになりそうではあるが。 (文=昼間たかし)

iPhone 5s発表の裏でiPod classicが消えた……!? 販売再開に歓喜の声も

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アップル公式サイトより
 9月20日から発売されるiPhone 5s・5c。今回はついにドコモが参入することになり、注目を集めている。iPhone5Sは指紋認証を搭載するなど、まさに最先端の仕様だ。  この新製品の発表の陰で、多くのAppleユーザーがホッとしたのは、iPod classicの販売が継続したことである。iPhone 5sの発表を前に、Appleストアでは一時、同製品の販売が停止。ネット上では「いよいよ終了か……」との臆測も流れた。  iPod classicは、2001年に発売された初代iPodの流れを汲む製品。01年には最大でも5GBだった容量は、現在は160GBまで増量。発売当初の「1,000曲の音楽をポケットに入れて」は「ベスト40,000曲を持ち歩こう」まで増加した。しかしiPod touch、そしてiPhoneの登場で、もはや主流からは外れた製品になっている。  07年に発売された第6世代からは、名称を現在のiPod classicに改定。現在発売されているのは、09年発売の第6.5世代である。これ以降、価格の改定はあったものの、新製品発売のアナウンスはまったくなされていない。iPod touchやiPhoneの普及した現状では、もはや過去の遺物のように扱われており、愛用者の中には「もう買えなくなるのでは」と複数台購入している人もいるとか。確かに店頭でも、iPod classicは見かけないことはないにしても、隅っこにポツンと展示されている程度なのだ。  iPod classicの利点は、なんといっても容量の膨大さだ。160GBの容量を埋め尽くすのは、並大抵な努力ではできない。実際に愛用している筆者も、34GBしか使っていない。それに半数以上は「なんで、こんなCDを買ってしまったのだろう……」といった類いの、二度と聴かない曲で埋め尽くされている。  とはいっても、「容量を気にしなくてもよい」「持っている音楽をすべて持ち歩ける」のは、大きな魅力だ(でも、人に入っている曲名を見せられないよね、絶対……)。  やはり同様の理由で、まだまだ需要は高い様子で、今回も無事に販売が継続したことを受けてTwitterでは「iPod classic 生存確認!!」「大丈夫だ! iPod classicは生きているぞー」などとツイートをする人も。  やはり、まだまだ需要が高いiPod classic。今後も販売を継続してほしいと願ってやまない。でも、iPod touchが160GBになったりしたら、乗り換えるけどね。

サポーター大激怒! 2ステージ制反対の裏にある、Jリーグ幹部への不信感 

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Jリーグ公式サイトより
 9月14日に行われたJ1リーグ25節。各会場でサポーターが、『2ステージ制』に戻すことに決めたJリーグ幹部に対する批判の横断幕を掲げた。  2ステージ制とは、J1クラブ18チームが一回戦総当たりのシーズンを2回行うというもの。前後期それぞれのステージの上位2クラブがノックアウト方式のスーパーステージへ進出し、そこで優勝したクラブが年間勝ち点1位となったクラブとチャンピオンシップを行うことになる。  確かに、2ステージ制にすることによるメリットもある。まず、チャンピオンシップの放映権料やスポンサー料で、10億円以上がJリーグに入ってくる。チャンピオンシップやスーパーステージ期間は、Jリーグ幹部の狙い通り、民放で取り上げられる機会も増えるだろう。さらに、秋春制になり、プロ野球とシーズンが重ならなくなれば、キラーコンテンツになる可能性も考えられる。  一方で、デメリットも大きい。たとえば、平日の試合開催が増えてしまうことが挙げられるが、実際、現在も平日開催は観客数が大きく減少している。また、2ステージ制になることによって、リーグの仕組みも複雑になる。一般層から見たリーグ戦の価値は相対的に低くなるし、消化試合が増えれば、サポーター層の観戦意欲の低下にもつながってしまう。  だが、サポーターが2ステージ制に反対したのは、こういったデメリットだけが原因ではない。Jリーグ中西大介競技・事業統括本部長をはじめとする現Jリーグ幹部への不信感が募りに募っているのだ。彼らはこれまで、Jリーグというサービスを顧客に提供しているという感覚が欠如したまま、利益を最優先させた改革を強引に推し進めてきた。たとえば、サポーターたちは、今回の件だけではなく、「選手のための秋春制と言いながら、より過酷なスケジュールを組もうとしている」と、Jリーグ幹部の詭弁を見破っている。  失態はほかにもある。3年前の2010年。幹部たちは人気が低迷しつつあるJリーグの現状を打破するという名目で、ユッキーナこと木下優樹菜を、Jリーグ特命PR部広報部長に任命した。博報堂の提案による一大プロジェクトには数千万円の費用が充てられたが、当時、関係者、メディア、そしてサポーターも、なぜユッキーナなのかと首をかしげた。 「当時、ユッキーナはブレーク中。そのため事務所がなんでもかんでも仕事を入れていたのでしょうけど、本人はもともとサッカー好きでもなければ、勉強するそぶりもなかった。またJリーグの試合が行われる土日のスケジュールがほとんど確保できず、まったくの無名タレントを“影武者”として立てる始末に。もちろん、この一大プロモーションは効果なく終了し、Jリーグは“ジリ貧”状態に。この件について幹部たちは誰一人責任を取らず、説明責任も果たしていません」 (元関係者)  横断幕には、「中西大介氏、貴方の辞任がJの改革だ! 即刻辞任せよ!」との厳しい言葉が書き殴られていたが、幹部たちの目に2ステージ制の先に明るい未来が見えているなら、その2ステージ制をサポーターに受け入れてもらうために総退陣し、Jリーグ事務局の信頼回復に努めるべきではないか。大東和美チェアマンに、「新たなJリーグの歴史を皆様と共に刻んでまいる決意」が、本当にあるのならば。

“ジリ貧”ソフトバンク・孫正義はどう出る!? iPhoneドコモ参入で三つ巴の争い

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アップル公式サイトより
 とうとう、ドコモからiPhoneが登場する。ずっと前から出る出ると言われていたが、筆者としては正直、出ないと思っていた。いくらなんでも蜜月というか、ズブズブの関係だった国内メーカーを切るとは思えなかったからだ。しかし、ドコモ夏モデルで「Xperia A」と「GALAXY S4」のツートップ戦略を実施。ソニー以外の国内メーカーに激震が走った。iPhone販売に向けて舵を切ったのかと思いきや、冬モデルはソニー、シャープ、富士通の3トップ戦略で行くという。そんな矢先、ドコモiPhone販売のリーク情報が飛び出たのだ。やはり、iPhoneのプレッシャーには抗えなかったのか。それとも、ジョブズなきAppleがわらをもつかみに来たのか。  新シリーズではiPhone 5c・5sの2モデルが登場。iPhone 5cはすでに予約が始まっているものの、それほどの盛り上がりはない。やはり、高機能モデルのiPhone 5sに人気が集まるだろう。3キャリアとも、月額料金などの違いはほとんどない。MNPにより、基本使用料が一定期間無料になるサービスも、3キャリアとも用意している。ドコモは唯一、機種変更でも割高にならない料金プランを打ち出した。せっかくiPhoneをゲットしたのに、これ以上MNPサービス目当てで流出されたら目も当てられないからだ。  肩すかしを食らったのがソフトバンク。ほとんどauと同じサービス内容で、下取りサービスの金額などはau以下。発表会でも孫正義社長の姿はなく、8月30日から現在(9月17日17時)まで一切のツイートがない。勢いづいているドコモとauに反撃するべく、とんでもない切り札を切るのかと週明けまで待ってみたものの、音沙汰無し。一定量のユーザーがドコモにMNP流出すると思われるが、どうするのだろうか。ドコモはここぞとばかりに販促するだろうし、auは秘蔵していたプラチナバンドが使えるようになったので、鬱憤晴らしにネットワーク品質を打ち出してくるだろう。  ユーザーとしては、選択肢が増えたことはうれしいところだ。今のところ、サービスや料金はほぼ横並びだが、ドコモ信者は待ちに待ったという感じ。キャリア選びに迷うことはないだろう。ガラケーから初めてスマホを持つなら、安くて手に入りやすいiPhone 5cでもいい。iPhone 5とほぼ同じ性能で、バッテリー駆動時間がやや延びている。ポップなカラーバリエーションが5色揃っているのも人気が出そうだ。スマホユーザーならiPhone 5sをオススメする。パワーアップしたカメラや新搭載した指紋認証機能は、とても便利だ。価格も、割引があるので、分割金は0~860円/月で済む。  iPhoneはすでに2012年度の機種別シェアで第1位となっており、調査会社カンター・ジャパンのレポートによれば国内のスマホシェアはiOS端末が49.2%を占める。世界的に見ても突出しているiPhone大好きな日本だが、ドコモの参入によりiPhoneのシェアはさらに増えることだろう。一方で、孫社長がこのままジリ貧になるとは思えない。また、とんでもないサービスを打ち出し、iPhone戦争の局面を面白くするのを期待している。 (文=柳谷智宣)

「郷に従ったら逮捕された……」賄賂摘発で懸念される、日本企業の中国離れ

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イメージ画像 photo by cogdog from flickr. 
 現地法人の便宜供与と引き換えに、中国の地方政府幹部に賄賂を渡したとして、トヨタ系の自動車マフラー大手「フタバ産業」の元専務が、愛知県警に不正競争防止法違反容疑で逮捕された。  元専務は、2007年12月ごろ、広東省東莞市のフタバ産業現地法人の工場が、中国の税関から違法行為を指摘された際、地元政府幹部に日本円で数十万円の現金や女性用バッグなどを渡し、処罰の軽減を依頼していた。元専務の証言によると、このほかにも複数の公務員に賄賂を渡しており、その総額は数千万円にも上るという。  98年に外国公務員への贈賄が禁止されて以降、中国を舞台にしたものとしては初となるこの事件は、中国在住邦人たちに衝撃を与えている。 「数十万円程度で立件されるなら、多くの日系企業は商売上がったりになる」  そう話すのは、中堅商社の上海駐在員だ。 「例えば新規事業の許可を申請するときでも、役所の窓口で“寄付”を要求される。応じれば3日で受理されるところが、断ると書類の不備を重箱の隅をつつくように指摘され、1カ月以上通いつめないといけなくなったりする。こんな社会ですから、金額の大小はあれ、中国に進出している日本企業の半数以上は、なんらかの形で役人に袖の下を渡しているはず」  また、広東省深セン市の自営業の男性によると「私の周りでは、逮捕された元専務に同情的な人がほとんど」だという。  一方、広州市にある日系メーカーの現地採用社員は不安に怯えている。 「そもそも、中国での賄賂行為が日本で罰せられること自体、知りませんでした。うちの会社では毎年、納税の時期になると税務署の職員を食事に招待し、帰りには手土産と足代まで渡している。こうすることで、申告に不備があっても大目に見てもらえる。ここ数年は、僕がこの食事会の幹事を担当しているんですが、バレたら捕まるのでしょうか……」  賄賂はビジネスの潤滑油といわれる中国で、仕方なく「郷に従う」という日本企業も少なくないようだ。そんな中、逮捕にまで至った今回の事件は、日本企業の中国離れを加速させる可能性もありそうだ。 (文=牧野源)

プロ野球 楽天、初優勝目前も「驚くほどスポンサーがつかない」地元ラジオ局の苦悩

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東北楽天ゴールデンイーグルス オフィシャルサイトより
 球団創設9年目にして、悲願の初優勝を目前に控えたプロ野球・楽天イーグルス。全国各地で戦うイヌワシ軍団には連日、多くのメディアが取材に詰めかけているが、実は「金欠」で、そうもいかないマスコミもあるようで――。  楽天が所属するパ・リーグは普段、地上波での放送は地元主催のゲームでも毎試合あるわけではない。ビジターの場合はなおさらだ。そこで、貴重なメディアとなるのがラジオの野球中継。仙台では老舗放送局・東北放送が唯一、AMラジオを持っているが、「実はつい最近まで、ビジターの試合については、かなり“歯抜け”な中継スケジュールだった」という。 「福岡(ソフトバンク)、北海道(日本ハム)も、地元のラジオ局はホーム/ビジター関係なしに中継を行いますが、東北放送はロッテ、オリックスのビジターゲームについて、長年やってこなかった。少し前には、さらに中継回数を減らしていたこともある。原因はズバリ、予算不足です。球団創設から数年間は、球団親会社の楽天がスポンサーに入り、ホーム/ビジター共に満足に中継ができていましたが、楽天が撤退して以降、ホームはともかく、ビジターの場合は基本的に自社制作での中継はなし。相手側の局に中継をお願いする“代理制作”すら、できていませんでした」(在仙メディア関係者)  また、別のメディア関係者は「イーグルスの地元貢献の浸透度が、球団が考えているよりもはるかに低く、局サイドが営業をかけても、驚くほどスポンサーがつかない」という見方も。さすがに10日からは、「優勝が決まるまでの全試合、なんらかの形で全戦中継が決まった」というが、初優勝による経済効果で、なんとかいい方向に解決してほしいものである。

ボクシング井岡一翔、強敵との試合を避ける“亀田システム”の複数階級制覇に意味はあるのか

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『井岡伝説2階級制覇への道』(TCエンタテインメント)
 11日、プロボクシングWBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔が2度目の防衛戦を行い、同級5位のタイ選手を7ラウンドでノックアウト。同級での世界戦3試合連続KO勝利を記録するとともに、同王座の防衛に成功した。  井岡は試合後のリング上で「僕がライトフライ級にいる限り、僕のスペースしか空いてない。この座は誰にも譲らない」と堂々宣言。過去にWBAミニマム級王者だったこともある井岡陣営は、年内にもフライ級にウエイトを上げて3階級制覇を目指す方針を明かした。日本史上最速のデビュー7戦目で世界のベルトを巻き、以降も順風満帆に見える井岡のプロキャリアだが、ファンの視線は意外にも冷ややかだという。 「試合後のインタビューには、思わず笑ってしまいましたよ。同じ階級にローマン・ゴンザレスがいることは、もう忘れたんですかね」(観戦したファン男性)  ローマン・ゴンザレスとは、現在「WBA世界ライトフライ級スーパー王者」という地位にあるニカラグア出身の選手。実は、井岡が現在保持しているベルトには、このゴンザレスに関係する“いわく”がある。 「昨年12月に、WBAは突如、当時チャンピオンだったゴンザレスを、この“スーパー王座”に認定したんです。“スーパー王座”とは、いちおう『WBA王座を5度、もしくは10度連続で防衛に成功した選手』または『他団体との王座を統一した選手』という基準があるものの、実情はWBAが恣意的に運用できる制度です」(専門誌記者)  このゴンザレスの“スーパー”認定によって、WBAの正規王座は空位に。その空位をランキング5位の選手と争って獲得したのが、現在井岡が保持しているタイトルである。事実上、井岡はゴンザレスに“スペースを空けてもらった”形になったのだ。 「WBAはこの決定戦から90日以内に、井岡とゴンザレスとの指名試合を行うよう通達を出しました。今年2月には試合の入札が予定されていましたが、なぜか延期され、そのままうやむやになっています。統括団体の意思決定さえ反故にして押し通す陣営の手際には恐れ入りますが、井岡が年内に階級を上げて3階級制覇を狙うということは、このままゴンザレスから逃げるということですよ」(同)  過去に日本のボクシング界で3階級制覇を達成しているのは、現WBA世界バンタム級王者の亀田興毅ただ1人。だが、関係者・ファンの間で、興毅が日本ボクシング史上最も偉大な選手だという認識は皆無だ。 「興毅は、徹底的に強い相手を避け、統括団体に手を回し、効率的に各階級のベルトをコレクションしていっています。その過程には、もちろん放送局であるTBSも重要な役割を果たしている。今回の井岡陣営の動きは、TBSが得意とする“亀田システム”そのものです。とてもファンに理解が得られるものではない」(同)  複数階級制覇といえば耳触りはいいが、過去に6階級制覇を達成したオスカー・デ・ラ・ホーヤ(米国)やマニー・パッキャオ(比国)、5階級のシュガー・レイ・レナードやトーマス・ハーンズ(ともに米国)らが国際的な尊敬を集めているのは、決してその数字のためではない。その時代のトップ選手たちと臆することなく対戦し、しのぎを削り合ったからにほかならない。  前出のファン男性が言う。 「井岡の試合はデビューから全部、生で見てます。実力は、間違いなく本物なんですよ。本物だから、亀田みたいな路線で行こうとするのが、たまらないんです……」  ゴンザレス自身も今後フライ級への転向を明言していることから、近い将来、一階級上で井岡対ゴンザレスが実現する可能性もゼロではないだろう。  当然だが、現在、客観的な地位としてライトフライ級で井岡より上にいるローマン・ゴンザレスの存在が、TBSの試合中継で触れられることは一度もなかった。  このまま、パチンコメーカーからのスポンサーマネーに浴してご自慢のランボルギーニを乗り回すのか、本当に強い男と戦って己の人生を証明するか──井岡一翔の、明日はどっちだ。 (文=編集部)