「最初の10分が痛かった」とニュージーランドのエンブレン監督は試合を振り返り、ザッケローニ監督は「最初の25分間、いいプレーができた」と胸を張った。 5日、東京・国立競技場で行われたキリン・チャレンジ杯。日本はニュージーランドに4-2で勝利したが、時間に多少のズレはあるものの、前半中盤以降は見るべきものがなかった試合だったというのが、両監督の言葉にも表れている。セルジオ越後氏が言うように「弛緩した雰囲気の中で、2失点を喰らうおまけまでつく体たらくで、淡々と時間が過ぎていった」(FootballWeeklyより)。 そんな試合で孤軍奮闘した選手が2人いる。一人は、表のMVPといえる岡崎慎司だ。ザックジャパンの右サイドに求められる、ワイドな位置から斜めに飛び出す動きを体現し、攻撃を活性化させた。2得点という結果は、必然である。 もう一人は、陰のMVPである山口蛍だ。後半、日本代表が停滞したのは、“縁の下の力持ち”である山口がいなかったことが大きい。日本代表キャプテンである長谷部誠と、長きにわたり日本代表に君臨する遠藤保仁という不動のボランチコンビからレギュラーを奪いつつある山口。持ち味は、後ろに体重を置けるバランス感覚と、それでありながら前からも潰すことができる守備力。かつ、ゲームを作るパスと打開するシュートを兼ね備えた、日本では珍しい“センターハーフ”タイプである。 その山口が、“ブラジルW杯メンバー発表前ラストマッチ”で何を考えていたのか? 試合後のミックスゾーンで話を訊いた。 「(前半)30分くらいの時間まではチームとして点も取れていたし良かったと思うけど、残り15分はちょっとスペースが空いて間延びして、ボランチのバランスも崩れましたね」 ――今日のチョイスとしては、まずは守備のスペースを埋めることだったんですか? 「チョイスとしてというか、立ち上がりから点も入ったし、押せ押せになっていたので、逆にそういう時こそカウンターだったりに気を付けたほうがいいと思っていたんで、そのへんを意識していたというのはあります」 ――相手が左から仕掛けてきて、右サイドを埋めることが多かったと思うんですが、メンバーと何かコミュニケーションは取っていたんですか? 「コミュニケーションは特に取っていなかったというか、後ろからそこまで声がかかっていなかったので、相手のセンターバックから一発でサイドに振られた時に、まさかあそこであんなにフリーになっているとは思っていませんでした。オカ(岡崎)さんをはじめ、前の選手が全員、結構、前に行っていたので、あそこに戻れていなかったのは仕方ないけれど、もう少しコミュニケーションが取れていればよかったかなと思います」 ――交代前は山口選手がうまくスペースを埋めていて、その後はバランスを取れる選手がいなくなったように見えたんですが、ベンチに下がってから、試合をどのように見ていましたか? 「ヤット(遠藤)さんが入って、ボールはやっぱり落ち着いてましたね。確かに、守備の部分では4人も代わって、連携不足っていうのもあるかもしれないけど、自分だったら“ここを埋めていた”というのは、多少なりともありました」 ――山口選手がスペースを埋めることで、日本がうまく回る半面、もう少し(持ち味である)前に出て行きたいというのもあるのかなと思うんですが。 「それもありますけど、今日は比較的、前で完結できていたというか、点入るところまでいいコンビネーションで崩せていたので、自分が行く必要がないと思いました。あとは、両サイドバックも高い位置を取っていたので、それを考えると、リスクを考えてステイしていたほうがいいかなと考えていました」 ――ビルドアップの時は山口選手が落ちて、センターバックを開かせる意図があった? 「それもありますし、自分がサイドバックのスペースに落ちてサイドバックを押し上げる意図もあった。そのパターンがいくつかあって。ただ、それだけじゃなくて、自分のボランチのポジションの位置で、もっと受けて散らせればよかったかなと思います」 *** 試合後でありながら、まるで試合を俯瞰から見ていたように丁寧に答えてくれた山口。自身のボールを受ける位置という課題はもちろん、バックラインからのコントロールなどチームとしての課題も分析できている。右ヒザを負傷している長谷部がブラジルW杯に間に合うかどうかが不安視されているが、今の日本代表にとって、山口はそれ以上の存在になりつつある。 (文=石井紘人@FBRJ_JP)セレッソ大阪 公式サイトより
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日本側の妨害を避け、秘密裏に進行した「慰安婦決議案記念碑」建立を主導したキーマンを直撃!
「女性の尊厳を奪った大きな罪だ。日韓政府で話し合い、決着をつけてほしい」 訪韓した村山富市元首相はそう話したが、フランスの漫画祭を挙げるまでもなく、慰安婦問題は今や日韓を超えて欧米でも注目のイシューとなっている。とりわけアメリカでは各地に慰安婦関連の像や碑が建立されており、その数は5つにまで増えた。 全米で慰安婦碑の建立を主導しているのは、ほかでもなく韓国系団体だ。例えば、カリフォルニア州グレンデール市の慰安婦像を設置したのは、「カリフォルニア州韓米フォーラム」。マイク・ホンダ米下院議員が発案した、「対日謝罪要求決議案」の可決を支援するために結成された団体だという。 もちろん日本側も黙っていない。グレンデール市の慰安婦像撤去嘆願書には、在米日本人らを中心に12万以上の署名が集まっており、日本の地方議員らも抗議の声を上げた。さらに、グレンデール市の在米日本人らのNPO法人は、市に慰安婦像撤去を求めて提訴している。 そんな攻防を尻目に、ニューヨーク州ナッソー郡には慰安婦決議案記念碑が新たに設置された。建立を主導したのは「韓米公共政策委員会(KAPAC)」。韓国の報道によると、その記念碑は「日本の妨害工作を避けるために、秘密裏に作られた」という。真相を探るべく、韓米公共政策委員会を直撃。同団体幹部は、ゆったりとした口調で語り始めた。 「私たちが非公開で記念碑の設置作業を行ったのは、韓国と日本の感情的な対立を避けるためです。オープンに設置作業を行うと、両国に外交的な摩擦を与えかねない。お互い傷つけ合っても意味がないし、そうなることを私たちは望んでいません」 彼らが最も望んでいることは、あくまでも「慰安婦問題の早期解決」だという。 「記念碑を設置したのは、慰安婦被害者がどんどん亡くなっている中で、一日も早くこの問題を解決したいから。日本の一部の人たちは、慰安婦碑を撤去しろとまで主張している。だから記念碑を設置することで、“私たちはこんなに力がある”ということを示しているわけです。韓国人が動けばアメリカの人たちも同調するし、アメリカ議会をも動かすことができる」 問題が解決するまで、力を行使していく――。そんな宣言ともとれる発言ではないだろうか。実際に韓米公共政策委員会は、ニューヨーク州の教科書に慰安婦問題を盛り込む動きも見せている。カリフォルニア州韓米フォーラムのユン・ソグォン代表が「今年中に慰安婦碑を2つ以上設置して、悲劇の歴史を広く伝えていく」と明言しているように、アメリカで慰安婦問題がますますイシュー化する可能性は高い。 日韓を超えて、アメリカを舞台に過熱する慰安婦問題。強硬姿勢を貫く韓国に、日本はどう対抗するだろうか。形勢が“待ったなし”であることだけは、間違いなさそうだ。『日本人が知っておくべき「慰安婦」の真実』(小学館)
相次ぐデマに混乱続く――【中国・昆明無差別テロ】報復におびえるウイグル族
3月1日 、中国雲南省昆明市・昆明駅の切符売り場や駅前広場で、刃物で武装した十数人の男女が、居合わせた人々を次々に襲う事件が発生。翌日までに28人が死亡し、113人が負傷した。犯人グループのうち5人も、その場で射殺された。 当局は、ウイグル独立派によるテロと断定し、捜査を進めているが、現地住民の間では、さらなるテロの恐怖が広がっている。 中国版Twitter「微博」では、事件直後には同市の別の場所でもテロが行われたというデマが、また、一時はハイジャックが計画されているという情報が流れた。また、上水道に毒を入れる計画があるという書き込みをきっかけに、街中ではミネラルウォーターが買い占められたという報告もある。 一方、同市在住の日本人男性によると、最も戦々恐々としているのは、容疑者とされる人物と同じウイグル族だという。 「ウイグル族がなりわいとする、羊の串焼き屋台や新疆ラーメン店などは軒並み姿を消したり、休業したりしています。市民からの報復を恐れているのでしょう。テレビでは連日、ウイグル人の残忍性を強調するような映像が繰り返し流されていますから、無理もないでしょうね。また警察が『ウイグル族を見たら通報するように』と呼びかけているという話も聞く。ウイグル系住民は、漢族とは見た目がハッキリ違うので、肩身が狭い思いをすることになるでしょう。また、回族をはじめとするほかのイスラム系住民も、とばっちりを受けているはず」 こうした状況は、ウイグル族への弾圧を強めたい当局からすれば、好都合に見えるが、まさか自作自演なんてことはないといいのだが――。 (文=牧野源)昆明市 市街の様子(Wikipediaより)
上田美由紀被告と三角関係!? 木嶋佳苗が熱烈求愛するジャーナリストとの恋の行方
首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗被告が「木嶋佳苗の拘置所日記」なるブログを開始したことがわかり、話題になっている。 木嶋被告は3人の男性を殺害し、また他男性への詐欺罪などで2012年4月に死刑の一審判決を受け、今年3月12日の控訴審判決を待つ身である。同様の獄中ブログでは、ホリエモンこと堀江貴文氏が開設したことがあるが、事件発覚前は無名の、しかも一審で死刑判決を受け控訴中の被告がブログとは、前代未聞だ。 内容も、事件を追ったライターたちを皮肉交じりで揶揄するなど、一審法廷での“セックス自慢”そのままの上から目線に、相変わらずの舌鋒。逮捕前に木嶋被告が開設していた「セレブブログ」を彷彿とさせるものだ。 だが、何より仰天すべきは木嶋被告が獄中で、“新たな恋”をしているということである。しかも、恋のライバルまで存在する獄中三角関係。 そのお相手とは共同通信出身のジャーナリストで、『モーニングバード!』(テレビ朝日系)などのコメンテーターも務める青木理氏。ブログには、木嶋被告から青木氏への熱烈ラブコールが綴られている。 <個人的に青木さんの髪が好き。ほんの少し白髪混じりで長めのサラサラした真っすぐな髪が、とても似合ってる。長身痩躯のあのルックスで取材に来られたら、ドキドキしちゃうだろうなぁ> 立派な愛の告白であり、ブログを開設した動機も、青木の著書『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』(講談社)に触発されたからだという。 <私はかなりの本読みであるけれど、「誘蛾灯」は、39年の人生でノンフィクション部門ナンバーワンの1冊>(※現在は削除) <青木さんの、日本の刑事司法やメディアの在り方に対する意見に深く共感した。フリーランスの若いジャーナリストに、これ程の見識と情熱がある人がいるとは。私は、ただただ敬服した。刑事事件について、私は青木さんの発言以上に感銘を受けた事はない> 激しい好かれようであるが、木嶋被告のあまりの“青木ラブ”に伴い、その矛先は意外な人物へ向かう。それが、『誘蛾灯』の取材対象である上田美由紀被告だ。上田被告は鳥取で男性2人を殺害したとして一審死刑判決が出ている女性だが、ほかにも周辺で不審死が多発するなど、木嶋被告と比べられることも多い。 ブログには、これまで嫉妬という感情などなかったという木嶋被告が、<ある女性に嫉妬した。上田美由紀さんという人に>と名指しした上で、<私の事件を取材してくれていたら><彼は、私より上田さんを選んだのか。ショックだった><彼女(上田)は、自分が青木さんに選ばれた僥倖をわかっていないのだ>などと猛烈に嫉妬し、大馬鹿だ、嘘つきだと罵倒さえするのだ。 東京と鳥取の“獄中”で繰り広げられる三角関係。そして木嶋被告のラブコールは、クライマックスを迎える。 <いつか青木さんと会えることができたら、堂々と真実を話せる自分でありたいと思い、真面目に努力を重ねてきた> 現在、木嶋被告は、青木氏と会うためだけに生きている。木嶋被告にとっては、究極の“恋”かもしれない。 そして注目すべきは青木の今後の動向だ。木嶋の熱いラブコールに応え取材に乗り出すことはあるのだろうか。 「これまで青木は『木嶋被告の事件には、まったく興味がない』と一貫して公言しています」(出版関係者) 残念ながら、木嶋被告の一方的な片思いに終わる公算が大きいようだ。 (文=編集部)『別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判』講談社
一人っ子政策よりも人口抑制効果大!? 中国で日本製世界最薄コンドーム「サガミオリジナル0.01」が話題
相模ゴム工業が昨年12月に発売した世界最薄のコンドーム「サガミオリジナル0.01」が、海を超えて話題を集めている。 その薄さは、これまで同ブランドのコンドームが誇っていた0.02ミリという世界最薄記録を、さらに半分に塗り替えた0.01ミリ。現在のところ、販売は東京限定となっているはずの同商品だが、なぜか中国で密かに流通しているのだ。 大手オークション・ショッピングサイト「淘宝」には、並行輸入されたとおぼしき同商品が、多数出品されている。日本では定価1,200円(5個入り)だが、1,800~2,200円ほどのプレミア価格で売買されている。さらに、1個500円ほどでバラ売りされているものまである。 同社広報担当者によると、「中国で売られているものは、すべて非正規に持ち出された転売品」としている。 しかし、そんなことはおかまいなしとばかりに、中国版Twitter「微博」では、実際に使用した人たちによる称賛の声が上がっている。 「使用感ゼロ! 日本人のものづくりに対する畏怖を感じた」 「AVといいコンドームといい、日本の下半身産業にはかなわない」 「一人っ子政策なんかより、これを配布したほうが、人口抑制効果があるはず。その違いは、まるで『北風と太陽』だ」 ただ、「やはり」というべきか、現地在住者によると、こうした好評の裏側で同商品をかたるニセモノも出現しているという。最近では、中国系の転売ブローカーによる買い占めにより、花王の紙おむつ「メリーズ」が国内でも品不足となっているが(記事参照)、このままいけば肩書同様、同商品の在庫も「最薄」になる? (文=牧野源)「サガミオリジナル0.01」
日テレ厳命「掛布の映像を流すな!」背番号も与えられない“ミスタータイガース”の現在
ソチ五輪の真っただ中に行われたプロ野球春季キャンプで、ある意味、話題を「独占」した阪神の掛布雅之DC(GM付育成&打撃コーディネーター)。だが、一部メディアではいまだに「露出NG」が続いているという。 昨秋、25年ぶりに現場復帰することになった掛布氏。 「ホームラン王に3度輝くなど、ミスタータイガースとしての人気はいまだに高い。解説者、タレントとしても抜群の知名度があり、最盛期の年収は2億円近かったと聞いています」(芸能関係者) だが、事業に失敗し、2011年には自身の個人事務所の負債総額が推定4億円に上ることが発覚。自宅は競売にかけられ、持ち主に「家賃」を払う形で、現在もそのまま住んでいる。 「近年は、甲子園球場など評論活動する場所に借金取りが押しかけて大騒ぎに。結果、テレビやラジオ各局の解説の仕事は、すべて外されました」(同) その後、球団が絡んだCS放送や公式サイトでのインタビュアーとしての仕事を細々とやっているさなか、中村勝広GMの鶴の一声で、現場復帰が決定。今に至るという。 とはいえ、この借金問題、和田豊監督の後任に納まり、年俸1億円以上の仕事にありつければ、数年で返済できるチャンスは残っているというほどで、完済にはまだ程遠いといった感じ。社会的信用を失墜させた罰も込めて、球団は掛布氏に背番号を与えない“中途半端”な契約を提示したという話もあるほどだ。 さらに、こんな話も。 「かつて解説を長年務めた日本テレビでは、いまだに“掛布の映像を流すな!”と幹部からお達しが出ており、これだけ話題になっても触れることができないそうなんです。映像で藤浪晋太郎投手などニュースの話題になる選手と一緒に映っていても『掛布が映るシーンは、1秒でも短くしろ!』と指示が出るとか。もっとも、日テレサイドからすれば『ブラックな人物は徹底的に排除したい』という意向が強く、そのような対応をしているそうですが……。この対応は、完済するまで解けないでしょうね」(スポーツ紙プロ野球デスク) “ミスタータイガース”に、明るい未来はやってくるのだろうか?「BBH2008 NOSTALGIC掛布雅之」(コナミ)
「設計図の使い回し!?」広島カープ沖縄キャンプ新球場“こけら落とし”でミソついた2つの理由
プロ野球は先月22日以降、オープン戦が“本格化”。各地で熱戦が繰り広げられているが、関係者の間では、ある球場でのオープン戦をめぐって批判が相次いでいる。 広島vs阪神が行われた、沖縄市野球場。今年から地元の信用金庫が命名権を取って、コザしんきんスタジアムの名前で“新装開店”となった。 「球場のフィールド内も広くなったのはもちろん、ロッカールームやスタンドなどは完全に新築したため、過去のオンボロ球場時代を知っている関係者は皆、驚愕していました」(プロ野球番記者) この球場、近年は広島カープが2次キャンプ地として使用。だが「雨漏りもひどく、とてもオープン戦なんて開ける状況じゃなかった。それだけに、今後は宮崎・日南よりも温暖で、球場もきれいなしんきんスタジアムでのキャンプの全日開催を望む声が、選手サイドから一気に増えることでしょうね」(同) では、こけら落としの試合でなぜ、2つもミソがついてしまったのか? まずは、球場の見た目である。 「そりゃもう、那覇空港近くの沖縄セルラースタジアム(巨人の2次キャンプ地)と瓜二つの造りですから。球団関係者の質問に対し、地元関係者が小声で『同じゼネコンでやってますから……』と耳打ちする者もいたそうです(笑)。両球場とも、内野のひさし部分は白色でアーチ型。ひとたび雨が降ると、内野スタンドのほとんどは濡れてしまい、座ることができなくなる。完全に、設計図の使い回しによる“弊害”です」(同) もう1つは、そんな記念すべき試合に「主力抜き」で戦ったタイガースだ。 「広島は、ドラフト1位の大瀬良大地が先発。スタメンもほぼベストオーダーでそろえてきたのですが、対する阪神は福留孝介、西岡剛、鳥谷敬ら主力野手が軒並みキャンプ地・宜野座で居残り。せっかくのこけら落としも、これでは台無しです。まぁ、おおらかな地元ファンは、それでも熱心に声援を送っていましたけどね」(地元メディア関係者) 来年は、同じことを繰り返さないでほしいものだ。
ボクシング亀田ジム“追放”問題、北村晴男弁護士の強気にマスコミ冷ややか「結局は父・史郎氏のメンツ」の声も
「北村弁護士、やることがどんどん裏目になっている感じがします」 26日、都内で行われた亀田ジムの記者会見を取材した記者から、そんな声が聞かれた。 日本ボクシングコミッション(JBC)から事実上の追放処分を言い渡されている亀田ジムは、代理人の北村晴男弁護士が記者会見。JBCの処分を不服として、処分の再審議と第三者機関設置を要求したことを明かした。 しかし、「会見場で北村弁護士が主張した内容は、処分理由と論点がずれていた」と記者。 「JBCが亀田ジムを処分した理由は、ジムの会長ら責任者が正しく職務を行っていないというもので、その原因として、実質的な責任者がほかに存在する“異常”な運営状況が指摘されました。でも今回、北村弁護士から出された主張はそこには触れず、次男・大毅が“負けても王座保持”となったことは正しい、というものでした」(同) この点について北村弁護士は「負ければ王座が空位になるルールが後に翻された、という前提が間違っている」とその理由を述べたが、ここは記者たちの反応が冷たかった。 「だってスポーツ紙からテレビまで、僕らマスコミはみんな“負けたら空位”で報じていたわけでしょ? それを“最初からそうじゃなかった”なんて言われたら、だったら試合前にそれを言えよって思います。北村弁護士が戦略としてそういう主張をするのは勝手ですが、マスコミの不信を煽るだけの話で、むしろ亀田ジムの立場を悪くさせるのでは」(同) 亀田ジムが主張する「第三者機関」の設置についても「まったく現実的ではないし、周囲の賛同も得られない話」と記者。 「業界全体の問題なのであれば、そういう声が上がっても分かりますけど、これは亀田ジムだけの問題。そもそも、この業界の第三者機関がJBCなんですから。それなのに第三者っていうのは、JBCを対立する敵に見立てる発想で、首をかしげる関係者は多いでしょうね」(同) 実際、都内いくつかのボクシングジムに第三者機関の設置について聞いてみたところ、一様に「必要ない」との返答だった。 亀田ジムは今後、要求が満たされない場合は「訴訟しかない」としているが、JBCはそれを想定して動いているともっぱら。法廷闘争になれば、亀田ジムのライセンス復帰は、なお遠のく。 「結局、損するのは亀田ジム。北村弁護士は1月、JBCとの面談でかなり強気にモノを言っていたと聞きますが、本来、JBCと対立すること自体が損で、本当は何か問題があっても、仲間だと思って一緒に改善する姿勢があればよかった」(同) ただ、亀田ジムには、そんな柔らかい態度を取れない事情があるという。 「父親の史郎さんがライセンスを剥奪されて以来、あそこはJBC憎しの感情が強い。今回の件も、史郎さんがJBCを“日本の恥”と言い放ったことに端を発しているでしょ。本来はここまでこじれる話じゃないけど、頑固な史郎さんのメンツを守ることが亀田ジムの大義になってしまっているんだろう」(ボクシング関係者) 興行会社である亀田プロモーションの代表も務める長男・興毅は先日、週刊誌のインタビューで「(JBCに)逆らうつもりも争う気持ちもないです」と答えてはいるが、それでも自ら頭を下げて和解する選択肢はないように見える。 「史郎さんの“戦闘体制”を後押ししているように見えるのが北村弁護士だけど、裁判沙汰になったほうが彼は報酬を稼げる。でも、それで踊らされてしまうと、亀田側にとって得は何もない」(同) 相手を攻撃すればするほど、周囲に不快感の輪が広がっているようにも見える亀田ジムだが、法廷闘争は決定的なしこりを残す最終手段。もう後戻りはできないのだろうか。 (文=和田修二)『北村弁護士のズバッと解決!法律相談』(二見書房)
「ドンには逆らえない……」3連続KOデビューのボクシング村田諒太を悩ます“大人の事情”とは
ロンドン五輪男子ミドル級金メダルの東洋太平洋・日本同級1位の村田諒太が22日、中国・マカオでプロ3戦目を行い、世界戦挑戦経験もあるブラジルのカルロス・ナシメントと8回戦で対戦。試合序盤から攻め立て3回にダウンを奪うなど4回43秒でTKO勝ちし、プロデビュー後の戦績を3戦3勝3KOとした。 「村田にとっては海外デビュー戦となったが、興行を主催したのは村田が契約する米・トップランク社。同社のボブ・アラムCEOも観戦する“御前試合”とあって負けられない戦いだったが、課題だった左ジャブがよく出ていて、攻防で横の動きも使えるようになるなど、前回の試合よりもかなりレベルアップしていた」(ボクシング担当記者) 次戦4戦目は5月末か6月に国内で、5戦目は9月にシンガポールで行う予定だというが、村田の試合をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は各スポーツ紙に対し「村田は頭がいい。練習の成果を試合で確実に出す。1試合で5試合分の経験は積んでいる」とコメント。最短で来年末の世界挑戦を視野に入れるというが、このところ、村田にとっての不安要素がささやかれ始めている。 「アマチュア時代は自己流で強くなっていた村田だが、プロ入り後、トップランク社と契約したことで最高の練習環境を与えられた。専属トレーナーとして、これまで数多くの世界王者を育て上げたキューバ人の名伯楽イスマエル・サラスと契約。二人三脚で“プロ仕様”のファイティングスタイルを作り上げてきて、右ストレートを打つ時に肘が上がる村田の癖もほぼ修正されている。あとは、先日の試合で見せたような横の動きなど、ファイトスタイルを練り上げるだけだが、このところ、本田会長が村田に“技術指導”し始め、サラスと正反対のことを言ったりするので、悩みの種になっているようだ。村田の所属は三迫ジムだが、実質的なマッチメイクは帝拳にしてもらっているので、日本ボクシング界のドンとも呼ばれる本田会長の機嫌を損なうことはできない」(事情通) 世界王者を獲得するためには、さまざまな“大人の事情”にもうまく対処しなければならないようだ。『メダリストへの道―五輪に挑むボクサーたちの肖像』(石風社)
テレビで堂々と宣言! 村上隆の作品は「ブラック企業」で生産されていた!?
ルイ・ヴィトンとのコラボ、ベルサイユ宮殿での作品展開催など、世界的な名声を轟かせているアーティスト・村上隆。ただ、一方で「芸術はビジネス」だと公言し、作品作りからマーケティングまでをシステマティックに行う村上のやり方は、美術界から「工場で工業製品のようにアートを量産している」という批判を受けてきた。 だが、村上の“工場”は、ただの工場ではなかったようだ。場合によっては殴られることも覚悟しなければならない、「超ブラック」な労働現場だったのである。 その事実が判明したのは、2月16日に放映された『夏目と右腕』(テレビ朝日系)。この番組は、夏目三久がトップクリエイターの右腕的人物を紹介する番組なのだが、この日は村上の会社である有限会社カイカイキキの女性プロデューサーが出演し、そのアトリエの様子が公開されたのだ。 まず驚愕したのは、スタッフの多さと勤務システムだった。埼玉県の工場を改築した巨大なアトリエで、何十人ものスタッフが黙々と作業をこなしている。下絵を描くデータチーム、絵を描くペイントチーム、乾燥やツヤ出しを行う仕上げチームと、作業分担が細かく決められ、昼勤・夜勤のシフト制が敷かれ、24時間365日年中無休! しかも毎日、仕事を始めるときには必ず朝礼(夜勤の場合は夜礼)が開かれ、全員が集まって、ラジオ体操、大声でのあいさつの復唱を行う。 その様子はまるで「ワタミ」のようで、とてもアート作品を作っているとは思えないものだったが、もっとびっくりしたのは、そのスタッフへの扱いだった。 番組では、現場に貼り出された、こんな村上の注意書きが大写しされていた。 「これは村上隆の絵です。君たちの絵画的な個性を求めていません!! 大きな勘違いです!! 作業員の絵画的な快感にゆだねたつもりは一切ありません!! それは大きな勘違いです!!」 下絵から仕上げまでをやらせながら、スタッフを“作業員”呼ばわりというのは、まるで奴隷工場の工場主のようだが、自らこの番組に出演した村上はまったく悪びれることなく、こう話す。 「うち、離職率95%以上ですからね」「みんなアーティストになりたくて、チャンスがあると思って来たら、村上の手伝いばかりやらされて嫌になって辞めていく」 だが、95%の離職率は、単に「村上の手伝いが嫌だから」ということではないだろう。むしろ原因になっているのは、その恐怖支配ではないだろうか。 というのも、村上はスタッフを頻繁に怒鳴りつけるのだが、そのやり方がすさまじいらしい。周囲に響きわたるほどの大声を出し、白目を剥き、3時間も怒っていることもあるという。 実際、番組ではスタッフ全員に配布されるという「村上の取り扱い説明書」が紹介されたのだが、そこには「村上さんに怒られている時の話の聞き方」と題して、こんなことが書かれていた。 「多少殴られることも覚悟して、正々堂々と村上さんの目を見て誠実に対応しましょう」 要するに、カイカイキキでは「多少殴られることもありうる」ということだ。ブラックどころか、一歩間違えればパワハラや傷害で訴えられかねないような話だが、村上自身はおそらく、なんの問題も感じていないだろう。数年前、村上は自身のTwitterでこうつぶやいている。 「ブラック企業がどうちゃらとか、したり顔で書いてる奴ら、おまえらきちんと働いてんのかよ、とか思うぜ。なにがブラックなんだよ。無責任、自分だけが有利に金もらいたい。楽したい。嫌なこと言われたくない。じゃあ、社会的な現場で仕事するな」 実は、村上のカイカイキキに限らず、有名アーティストやクリエイターの経営する会社にはブラックな体質を指摘する声が多い。最近では、大ブレークした「くまモン」のデザイナー・水野学が、社内でスタッフに暴力を振るっていたことや、くまモンを部下に作らせていたことなどを「週刊文春」(文藝春秋)が報じた。 自分に憧れている若いアーティスト志望者を洗脳支配し、修行という名のもと、低賃金・不眠不休で働かせ、ストレスのはけ口のように暴力を振るう。 あのオシャレなアートやデザインが、こんな現場から生み出されているとは信じたくないが、これが日本のクリエイティブの現実らしい。 (文=和田実)『芸術起業論』(幻冬舎)









