「枯れてもいい、美魔女はしんどい」林真理子が「婦人公論」で意外な持論を展開

fujinkouron20121107.jpg
「婦人公論」11月7日号(中央公論新社)

 今号の「婦人公論」(中央公論新社)の表紙は、国民的アイドルの木村拓哉です。現在、月9ドラマ『PRICELESS~あるわけねえだろ、んなもん~』(フジテレビ系)に主演しています。一時は好きな男日本一として君臨していた彼も、今月13日には40歳の誕生日を迎えます。ドラマでジャニーズの後輩のKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔と並ぶと、肌の質感があまりに違うんで、「ああ年とったなー」と物悲しい気持ちにさせられます。

 でもね。確かに「今」という“点”で見れば、アイドルとしては凋落しつつあるかもしれません。しかし、“点”でなくて “線”で見れば、これほどの息の長いスーパーアイドルは後にも先にもいないでしょう。グループ結成から24年、デビューから21 年。この「婦人公論」でのインタビューで、木村は、以前は「キムタク」というアイドルでいることに居心地の悪さを感じていたと語っています。

「アイドルという存在は、いわば“人形”。でも、人形なりに努力もしているし、悔しい思いもしているし、喜びも感じているんです」

 「アイドルは使い捨て」という従来の定説を変えたSMAP、そして木村拓哉。これまでの時間を思うと、実に感動的です。 背後にどんなキャリアがあろうと歴史があろうと、「今」がダメならダメだという考え方もありますが、そうでない見方があってもいいんじゃないか。テレビで見るより美しいキムタクのグラビアを見つめてそんな気持ちにさせられました。

<トピック>
◎木村拓哉 僕は何者でもない
◎特集「不安な時代だから働き続けたいあなたへ」
◎工藤美代子×林真理子「男女の愛はなくなっても夫婦には情があればいい!?」

彼氏ぐらい12日間もあれば作れるっしょ、「Ray」がクリスマスを前に読者を喝破

Ray201212.jpg
「Ray」2012年12月号/主婦の友社

 もう今年も、残すところあと2カ月。この1年の出来事にしみじみと思いを馳せながら「Ray」12月号をめくると、目次には「優秀! 絶賛! ときめきコート最終便」「シーン別ハイテンションBag図鑑」「ミニでプチ盛りな勝負服着回し31Days」「育てる! 作る! 恋愛力UPなまつ毛のすべて」など、アゲアゲな見出しが乱舞! 「バカヤロー!! まだ2012年は終わらないぞー!!」と、左頬をぶん殴られたような気持になりました。そう、11月とは、来るべき「12.24(イチニーニーヨン)」に向けて、ハッスルにつぐハッスルをしなけれないけない時期。女子大生読者にとって、「彼氏とロマンチックなクリスマスを過ごせるか否か」は死活問題なのです。この時期特有の、「今期こそボーナスは満額出るのか」という心配、「帰省して親にあれこれ言われるのがしんどい」という憂鬱、「あっという間に1年が過ぎ去った」という虚無感なんて、彼女たちには一切ありません。遠い遠い過去に置いて来た「クリスマスを楽しみにする気持ち」を、チャリに乗って全速力で取りに戻りつつ、「Ray」の2012年Xデイ闘争の様子を見ていきましょう!

<トピック>
◎ミニでプチ盛りな勝負服着回し31Days
◎ウィスパーPinkcessで叶うHAPPY DAY
◎男のコのアタマの中大研究

キラキラじゃない! ナチュラル系ママ雑誌「Neem」に見る「オーガニックネーム」という発芽

neem05.jpg
「Neem」vol.5(徳間書店)

 ポカリスエットとか三井のリハウスとか、王道美少女CM枠に出てたのにいつの間にかナチュラリストになっていた一色紗英が毎号表紙を務める、ナチュラルなポリシーを貫くママのための雑誌「Neem」(徳間書店)。この雑誌のママモデルは、かつて“渋谷系”と呼ばれたカルチャーに属していた人たち。彼女たちは今、一斉にナチュラル志向をひた走っています。同時期にモデルだった神田うのや梅宮アンナが現在漂わせまくっているアーバンなアブラギッシュ感はゼロ! 「Neem」では、“質素な生活がイチバンだよね”感を全面に押し出しつつ、21万円のベビーカーや3万円の子供服が普通に紹介されてたり、拠点は中目黒やカリフォルニアだし、“欲はないけど金はあるのでいいものを買う”という、人として最高のサイクルを大爆発させてます。もともとの育ちが違うからマネのしようがねえわ! そんな「Neem」、生後7カ月の女児をもつママライターが読んでいきます!

<トピック>
◎私らしくママライフを送るための「マイ・ルール」
◎もっと朝活! 太陽のリズムで生きる
◎おしゃれママSNAP

「MORE」“27歳・彼氏なし”女子が陥る、妄想と現実の間のブラックホール

MORE2012_12.jpg
「MORE」2012年12月号/集英社

 今月の表紙は「嵐」。これは「MORE」お約束の半期に一度のサービス企画。5人そろったインタビューもバッチリ掲載されてますので、ファンの方はどうぞナマ唾ゴックンでご覧ください。ちなみに今回のテーマは「ぼくらの家へようこそ」です。

 「MORE」のインタビューページは、それはもうあっぱれなほど、タレントさんのパブリックイメージそのままに再現されます。今号の嵐のページも、メンバーの部屋が再現されているのですが、「二宮和也の部屋=殺風景な中に鹿の首」「相葉雅紀=ウクレレとバスケットボール」「松本潤=モノトーンにおしゃれドクロ」「櫻井翔=デスクに洋書」「大野智=キャンバスに描かれた魚の絵とビールケース」と一分の隙もありません。そして5人が集まって男子カレー……あぁ仲良きことは美しきかな。

 これは嵐に限ったことではなく、「MORE」のインタビューに登場するタレントさんは男女問わず、この“妄想のゲージ”にガッチリと絡め取られます。もがけばもがくほど深みにはまる(=面白くなってしまう)恐ろしき「MORE」の妄想蟻地獄。これを老舗らしい安定感とみるのか、やりたい放題とみるのか、「MORE」は“妄想”と“現実”に高低差があり過ぎるので、今月はその辺りを入念にチェックしたいと思います。

<トピックス>
◎嵐 ぼくらの家へようこそ
◎もしも、綾瀬はるかが「恋するモアOL」だったら……!?
◎“27歳・彼氏なし”から脱出せよ!!

「ひよこクラブ」の荒ぶるレイアウト! 50人の赤ちゃんとうんちを並べる

hiyokokurabu1211.jpg
「ひよこクラブ」2012年11月号(ベネッ
セコーポレーション)

 今月の「ひよこクラブ」は、「赤ちゃん50人の健康うんち大公開」特集が話題になっています。「健康のバロメーターの一つであるうんち、だけど他の子のうんちを見る機会はない。そこで50人の赤ちゃんの健康なうんちを大公開。参考にしてね」という主旨の記事で、見開きページに50人の赤ちゃんが出したうんちの写真(広げた使用済みおむつを激写したもの)がギッチリ整然と並んでいます。その横には、出した赤ちゃん本人の顔写真が配置されているという、かなりショッキングな誌面展開! 卒業アルバムの顔写真の横にそれぞれが出した大便画像が載っているみたいな感じですよ! 保健所の冊子とかに、「健康なうんち」の写真が参考として載ってますけど、「このうんちは私がしました」みたいに顔写真までは載ってないんですよ。「顔写真いらなくね?」「さすがにひいたw」「うんちばかり見てたら吐き気がしてきた」など、全国のママたちがその動揺をネット上につづっています! 普段はおしとやかなのによくわからないポイントで突然生々しく語り出しみんなを驚かす「ひよこクラブ」、7カ月の女児をもつママライターが読んでいきます!

東大一直線「プレジデントFamily」を成り立たせる、聖母信仰の恐怖

purejidentfamily1212.jpg
「プレジデントFamily」2012年12月号
(プレジデント社)

 女性誌レビューにお久しぶりの「プレジデントFamily」(プレジデント社)が登場です。媒体資料によると、読者の平均年齢が男性43.6歳、女性39.5歳、男性の職業は会社員が圧倒的に多く65.8%、女性は52.7%が専業主婦です。さらに半数が戸建を持ち、住居エリアは首都圏が57.7%、世代年収は800万円以上が55%を占めます。スーパーセレブリティとはいかないまでも、そこそこに余裕がある家庭がメイン読者のようです。ヘルメットにゲバ棒振り回しながら「教育! 東大!」と叫ぶような過激なイメージの「プレジデントFamily」ですが、読者プロフィールには「お父さんが読んで、お母さんも読む。お爺ちゃんやお婆ちゃん、子供たちが読んでも面白い。そんな家族の真ん中に置かれる雑誌です」と、まるで一家団欒の中心にあるちゃぶ台のようなことが書いてありました。どっからどうみてもそうは思えませんが、真偽のほどはいかに?

怖い、地味、保護者会風、詫びに行く人に見える、“黒”恐怖症に陥った「HERS」

HERS201211.jpg
「HERS」11月号/光文社

 突然ですが、中山美穂主演映画『新しい靴を買わなくちゃ』はご覧になられたでしょうか。バブル時代に青春を送った女性たちの「キュートな私はどこにいても歓迎されるはず」という自信と、「そうは言っても実は年齢を重ねた自分に不安も感じている」という二項対立に揺れる乙女心が沁みる映画でしたが、今月の「HERS」にも同じような構図が見えてしまいました。

<トピック>
◎ブリュッセルには「女でよかった(はーと)」が詰まってる
◎「しなやかな黒」なら負けない!
◎「細すぎないスリム」でデニムスタイルを更新しよう!

「I LOVE mama」マタニティブルー&産後うつ特集に見る、若さへの偏見

「I LOVE mama」2012年12月号
(インフォレスト)

 突然ですが、「パパフロ」をご存じですか? 「イクメンの道はパパフロから!パパと一緒におフロに入ろう」というページから今月のレビューはスタートしたく思います。「I LOVE mama」いわく「データによると親と入浴しているちびコは礼儀正しく、思いやりのあるコに育ちやすい★」んだそうです。まあ幼児であれば親のどちらかがフロに入れてあげないといけないですからね。イクメンパパに聞いたパパフロアンケートによると、約7割のパパが「週に2回以上」パパフロを実行、また約半数のパパが平日・休日ともにちびコと入浴しているんだとか。しかしこのアンケート「おフロでパパの背中を洗ってあげる?」「週に何回パパとおフロに入りたい?」などちびコたちへの質問が非常に作為的。75%のちびコが「パパの背中は洗わない」と答えているのに「パパフロしているちびコの4人に1人は背中を流している結果となったよ♪ 親孝行なちびコにパパはうれし涙がこぼれるね」などなど。調べてみたらこの「パパフロ」、「資生堂SUPER MiLD」のキャンペーン企画みたいです。「何もしないんだからせめてフロぐらい入れろ」というママたちのハードな本音も、イクメン仕立てにすればほらこんなにスーパーマイルド、ということなんでしょうか……ねぇ。

<トピックス>
◎イクメンの道はパパフロから!パパと一緒におフロに入ろう
◎美ママのネコメイク完全追跡!!
◎私たちが乗り越えたマタニティブルーと産後うつ

母親を妖怪扱い!? 娘の主張ばかりが目立つ「婦人公論」“毒母”特集

fujinkouron20121022.jpg
「婦人公論」10月22日号(中央公論新社)

 今号の「婦人公論」(中央公論新社)の特集は、「大人になった娘が苦しむ 母の呪縛を逃れたい」です。タイトルの横に小さく「いまどきの大問題」と 添えられています。確かに、近ごろ「毒母」という言葉をネットなどでよく見かけるようになりました。「愛情を押し付ける、束縛する、依存してくるといった母親の行動が自分を抑圧してきたことに大人になってから気づいたものの、なかなかその支配関係を断ち切れず、生きにくさを感じることがある」のだそうです。いつの時代も親子の確執や悩みはありますが、“中年娘が抱く老年母への憎しみ”を切り取って焦点を当てて いる点は、なるほど“いまどき”です。こういうものに流行り廃りがあるのかわかりませんが、ニュースとしての価値はあるでしょう。

 しかし、いったいこれは誰に向けての特集なんだろう、とふと思いました。「婦人公論」は、よく「40代からの~」といった特集を組んでいますが、読者投稿欄などを見ると、50代、60代はもちろんそれ以上もかなり多い。世代によってきっちり区切られ学年誌化しているファッション誌と違って、「婦人公論」は社会的なインタビューやルポが多いので読者層の幅が広いんです。当然、今号の特集も、リアル“毒母”たちが目にする可能性は高い。もしかして、これは長年の愛読者への挑戦状なのでしょうかっ!?

「VERY」ママフェスで大活躍! 「未来のミセスCEO」の正体に拍子抜け

very201211.jpg
「VERY」11月号/光文社

 今月も広告たっぷりで景気がいい「VERY」。重量感がありますね。小島慶子さんの連載「コ・ジ・マ・メ・セ・ンのもしかしてVERY失格」では、以前取材した女性教育者が、人によって態度を変えるという人物であったこと、またそういった態度が子どもたちのいじめを誘発するのではという考えがつづられていました。その歯切れのよすぎる批評性にハッとなりつつ、今回は「冬のマタニティママのお悩みに、コンフォートシューズが効く!」という特集から見ていきたいと思います。

<トピック>
◎今日から春まで、素足を出さずに生きていきたい
◎甘トラの母もいる。
◎VERYママフェス2012