楽観的な「25ans」に投げこまれた、杏という名の自己主張の塊

25ans1301.jpg
「25ans」(ハースト婦人画報社)
2013年1月号

 女性誌速攻レビューでは久々の登場となる、「25ans」(ハースト婦人画報社)。今月号は400号記念号かつ、クリスマス&ボーナスシーズンで、高級時計やジュエリーの広告が入る女性誌の稼ぎ時ということもあって、厚さ2.4センチという分厚さ。手に取ってみても、エビちゃんフィーバーで盛り上がっていた「CanCam」(小学館)絶頂期を彷彿させる重さです。

<トピック>
◎幸せエレ女の実態調査
◎永久保存版 キャサリン妃BOOK
◎杏’s 美ロソフィー

自ら“おしゃれ業界ママ”と言ってしまう「nina’s」の自家発電ぶり

ninas1301.jpg
「nina's」(祥伝社)2013年1月号

 今号の「nina’s」は、年末ということでとじ込み付録に「福笑い工作セット」が付いてます。あの人気ユニット「tupera tupera」が「nina’s」のために作ってくれた特別な福笑いです。「あの」とか書いていて実は知らなかったのですが、「tupera tupera」はオリジナル布地での小物やイラストレーション、絵本などを制作している夫婦ユニット。「最初は変わった福笑いにしようかとも思ったんですが、やっぱり基本のおかめとひょっとこのほうが面白いかなーと思って。でもあまり和風にしすぎず、星やリボンもつけてnina’sらしくカラフルでかわいい感じにしました」ということで、ポップとセンスとユーモアが三重奏を奏でる福笑いになっております。ヴィンテージ着物女子にも通じる「本当のおしゃれは和に帰る」という志向をひしひしと感じ震えながら、今月のラインナップを。

<トピックス>
◎全お部屋みせます! HAPPY HOUSEへようこそ
◎子どもを寒さや風邪から守りたい たのしく冬対策24時!
◎キレイなママは夜美活

美魔女になりたくない「Domani」、最優先は“仕事ができる女”感

domani1301.jpg
「Domani」2013年1月号(小学館)

 先月号の「Domani」(小学館)のレビューで、読者モデルによる座談会連載において40代への漠然とした不安がトピックに挙がり、「もう、自分たちが家庭をもっても仕事を続ける先駆者になるしかない」とロールモデル宣言ともいうべき発言が出たことをお伝えしました。それを受けてか、今月号の「Domani」の特集は、30代女性に向けた新たな提案「2013年は“まあるい女”でいこう!」。2012年も「まちゃあきパンツ」「ハブ女」「地味美人」など新語を生み出してはまったく根付かなかった「Domani」だけに不安を感じるのですが、2013年こそは大丈夫??

<トピック>
◎まあるい服に、バッグと靴だけは、とんがっていこう!
◎男だらけの“オンナの下着”覆面座談会
◎新連載 堂本剛の“上から目線”“下から目線”

「美スト」セックス特集、「しなくても女は終わりじゃない」とセックスレス肯定!

bist201301.jpg
「美スト」2013年1月号/光文社

 「美ST」(光文社)もついに来ちゃいましたよ、セックス特集。「愛は40代を救う! 絶対! R40指定――『H』と『I』の間には何がある?」と題して、40代の性を取り上げています。「美ST」ではこれまでも、“恋心”の特集を組んだり、ミニ企画としてセックスを扱ったりしたことはありましたが、ここまで大々的な特集は初めての試みです。

 最初のページにこう書かれています。「『セックスでキレイになる』――よく言われることですが、本当でしょうか? もしそうなら、一大事。美ST読者に行ったアンケートでは、40代の約半数がセックスレスという結果が出ているのです」

 セックスレスが夫婦仲や心身の問題ではなく、“キレイになれるかなれないか”という問題につながっているところが、美容雑誌である「美ST」ならではですね。ではさっそく中身を見てみましょう。

<トピック>
◎特集 愛は40代を救う! 絶対!
◎3割盛れる“facebook写真術”でいいね
◎「子だくさん」がキレイなママを作る!

辛口コーデかオバチャンか、「HERS」が五十路の“豹柄”問題に斬り込む

hers201212.jpg
「HERS」2012年12月/光文社

 なんと、今月の「HERS」(光文社)には、「女モテ」という文字がどどーんと踊っています。先月号の萬田久子さんのニューヨーク企画でクローズアップされた、「辛口スタイル」と「女から見てカッコいい人」という要素がミックスされ、今月号の特集「増えてます!女モテ『新・辛口』族」になったようです。萬田さんもアルマーニのパンツスーツを着たり、黒のドレスを着崩したりしています。

 その後も、「『新・辛口』族が同性ウケする理由」「少年風がモテる!」「関西読者の“ピリ辛化”現象をSNAP」などと、脱・可愛い系のキーワードが躍っています。

 そもそも、「女モテ」や「同性ウケ」は、女性誌全体の傾向としてはなんら珍しくはないのですが、50代向けの「HERS」は、バブル全盛期の人々が読者なので、あくまでも雑誌にはコミュニケーションの話題よりも物欲を刺激するものを求めてきました。そのため、昨今の若い女子たちが気にするほど、「HERS」読者は女目線を気にしない傾向があり、 女の友情についての特集はあっても、「女モテ」「女ウケ」に対しては、表立って取り上げたことはなかったように思われます。この「女モテ」という時代の流れを受け入れたというのは、結構な事件です。

<トピック>
◎増えてます!女モテ「新・辛口」族
◎愛される豹柄vsお出かけ迷彩
◎「4人組」なら一生つき合える

ノロケしかない「年下婚」特集にみる、「STORY」世代のオカン力の強み

story201301.jpg
「STORY」2013年1月号/光文社

 今月の大特集は「40代の12月は、毎日がキラキラしてる☆」ということで、いつもの「無糖派=スタイリストさんの私服的オシャレ」は少々お休みし、イルミネーションに負けない華やかなファッションを提唱しています。とはいえ、実際にはシックな色合いのワンピースにすこ~し光沢があるとか、トップスにラメやビジューをあしらうとか、レザーやファーで高級感を出すとか、あくまでも玄人オシャレ風な“キラキラ”。くるよ師匠の「どやさ~」的な華やぎを期待したら出鼻をくじかれます。今年は紅白に幸子は出ないし、「STORY」は相変わらずオシャレだし(ファッション誌ですからね)、年末らしいパ~ッと感がないわとお嘆きの貴女、今号で最終回を迎える「悩んだらピン子に訊け! 最終回スペシャル」をどうぞ。「親友に会う&キレイになる韓国ツアー」で、以前ドラマで共演したリュ・シウォンに会い、韓国美容を楽しみ、おいおい悩みはどこいった!? という自分勝手な内容になっております。極め付きは「顔と腹に150本の針を刺すピン子」。パ~っとというよりヒィィと腰抜かす、衝撃カットに年も己も忘れそうです!

<トピックス>
◎大特集 40代の12月は、毎日がキラキラしてる☆
◎2013年の目標は、「“ゆるキャリ”でCome Back!」
◎私たちのCHALLENGE STORY「年下婚」で、やっと素の私になりました

「あの苦労も私には必要だった」と思うために、「婦人公論」がしつこく断捨離特集

fujinkouron20121207.jpg
「婦人公論」12月7日号/中央公論新社

 今号の「婦人公論」(中央公論新社)の特集は、「人生は『断捨離』の連続です 賢く捨てて、新しい私に出会う」です。「婦人公論」は、今年3月22日号と5月22日号でも断捨離企画を組んでいます。大好きなんですね。断捨離は、単にモノを捨てて整理することではなく、モノといっしょに人間関係や人生をスッキリさせることに重きを置いていることが、いつも人生のことばかり考えている「婦人公論」的にツボなんでしょう。

 今号も「断捨離」の提唱者で“クラター・コンサルタント”のやましたひでこが登場して、森昌子と対談し、人生のスッキリ論を語っています。……ちょっと待って! “クラター・コンサルタント”ってなんスか? ググってみたら、「クラター」とは「clutter」のことで、「散らかっているもの」「乱雑、混乱」といった意味があるそうです。ハァ、まずその肩書きをもっとスッキリしましょうよ。自分が何者か他人に端的に伝えるための肩書きに、一般人が聞き慣れない単語をあえて使うなんて、ねぇ。もしかして他人を煙に巻こうとしているんじゃないですか? 筆者は汚部屋住人代表として宣言します、断捨離にはだまされませんヨ!!

<トピック>
◎特集 人生は「断捨離」の連続です 賢く捨てて、新しい私に出会う
◎江原啓之 人生、苦があるから幸がある
◎「糖質制限」で、老けない、太らない

「MORE」男子座談会、「結婚に焦る女はみっともない」の幼稚過ぎる論拠

more201301.jpg
「MORE」2013年1月号/集英社

 今号発売の11月28日、「MORE」(集英社)専属モデルとして4年目の篠田麻里子が念願の表紙を飾った記念すべきこの日、AKB48・増田有華がDA PUMPのISSAとのお泊まり愛をスクープされ、脱退を発表していました。麻里子様が「ゆっぱい」と名付ける程のナイスバディで将来を嘱望されていたのに、しかもお相手が平成の火野正平……。通常は女優かアーティストしか飾らない表紙に抜擢された篠田麻里子の8ページにわたる記念インタビューを、ぜひとも増田さんにも読んでいただきたかったです。アイドルという仕事とは何なのかを、考えさせられたはずでしょう。しかし相手がISSAとはね……。そんなわけで全AKBさん必読、ドライブする成り上がり魂“篠田麻里子イズム”から、さっそく拝見したいと思います。

<トピックス>
◎毎日がイベント! 12月の「女子力UPコーデ」112連発
◎モアだけに語る、篠田麻里子のSTRONG WORDS
◎カレに直撃!なんで結婚してくれないの?

恋愛がすべてじゃない……クリスマスの“墓場”を設けた「Ray」の意図

Ray201301.jpg
「Ray」2013年1月号/主婦の友社

 先月号のレビューで、「Ray」(主婦の友社)がクリスマスに浮かれすぎていると書きましたが、引き続き今月号も、クリスマス・ハイは続行中。来たる12月15日には、サマンサタバサと「Ray」ガールズたちが、クリスマス女子会を開催するんだとか。クリスマスパーティーにしては早すぎる日程と思われるかもしれませんが、イベント大好き「Ray」読者たちが、現時点で12月の休日に予定が入ってないなんて、ありえないんです! しかしこのパーティー、よくよく見てみると、15時開始の18時終了。女友達と、昼過ぎにファミレスでダベる程度の会か……と、一瞬そのハードルの低さに安堵したのですが、なんと、ご丁寧に「ピンク・リボン・ハートのいずれかを含んだコーディネート」というドレスコードが指定されていました。この3つこそが、「Ray」のガールズイズムの象徴なのでしょうか? そこを突き詰めると、大助花子の花子師匠に行き着くような気がしなくもありませんが、早速「Ray」12月号を読んでいきましょう。

<トピック>
◎聖なる一夜のためにしたいこと
◎THE プリ(はぁと)クラGossip!
◎うれし、はずかしクリスマスSTORY

「認めてほしいの……」、教育者と「edu」ママのラブゲーム

edu1301.jpg
「edu」2013年1月号(小学館)

 前回のレビューでもお伝えした通り、「edu」(小学館)を信奉する“エデュママ”たちは、子育てに対して非常に生真面目な優等生タイプ。常に「私の育児は正しいのかしら」「のびのびと育てられているかしら」と子羊のように迷っています。だからこそ著名な先生たちの言葉に一喜一憂するわけですが、厄介なのは育児に対するそうした努力や戸惑いの果てにあるであろう「頭も心もいい子に育てたい(例えば東大に行くような)」という欲望をひた隠しにするところ。シンプルですがよくよく見るとセンスの良い家具や雑貨がちりばめられたリビングで、おだんごヘアにボーダーのシャツを着てニコニコ笑うお母さんと子どもたち。その傍らには「がんばるママじゃなくていい」の文字が……俗っぽさ0%の、この表紙に込められたメッセージとは?

<トピックス>
◎今のあなたのままでいい 気持ちがラクになる子育てのススメ
◎手とり足とり 陰山メソッド
◎子どもの「伝える力」を育てるハガキ&手紙