"私のための歓迎会には艶ワンピで"、「STORY」による働く女性の夢物語

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「STORY」2010年10月号(光文社)

 ヌードなり、卵巣企画なり、飛ばし過ぎるぐらい飛ばす「美STORY」にすっかり押されまくりの、本家「STORY」。そりゃ、「ビューティー」の冠のもとに、エログロな企画を打ちこんでくる「美STORY」と、一応ファッションメインの「STORY」では、はっちゃけ具合が違います。ただ、最近気になることが......。「STORY」と「美STORY」で似たような面子なり、企画が出てきていること。先日発売された「美STORY」の中で、沢尻エリカが表紙を飾り、インタビューで「山咲千里さんがいちばんの"美先輩"」と話していましたが、今月号の「STORY」では「『キレイの化学反応』、し合う女たち」で沢尻&山咲が登場しています。これって、同じに日に合同取材!? それでもいいんです。出版不況ですもの、細かく節約して、面白い企画が掲載されれば、読者に取って損はナシ! という風に勝手にハードルあげてしまいましたが、今月号の「STORY」は、面白い?

<トピックス>
◎大特集 働く40代の服が、参考になる!
◎「キレイの化学反応」、し合う女たち
◎「小物使い」に大人の余裕が出る!

■林真理子は見た!!

 萩原健一&「STORY」モデル・冨田リカの熱愛がアラフォー界を賑わしておりますが、今月号の林真理子先生の連載に驚くべき証言がありました。なんと先生、その現場近くにいたというじゃありませんか!! ショーケンのトークショーにゲストとして呼ばれた先生が、楽屋でヒマをもてあましていたとき、「トントン」とドアをノックしたのが冨田リカだったのだとか。同じトークショーの別公演で出演が決まっていた彼女は、先生とショーケンのファンであること、二人に会えて感動したということを、「図々しさや、いやらしい計算はなく」伝えにきたようです。

 「中年になってから、他人へのアプローチをさわやかにやってのけられる人」「きっと彼女は、私の楽屋のドアをノックするように、ショーケンの扉を叩いたに違いない。(中略)ショーケンが、いっぺんに冨田さんに惹かれたのもわかるような気がする」と、先生は冨田リカにベタぼれの様子。

 というのも先生、この手の「一般的にはさして有名ではないものの、女性誌等ではカリスマ的人気を誇る」輩が苦手なようで、「こういった方の中には、もの凄い勘違いをしている人たちがいる。初対面の私にいきなりタメ口をきいたり、あるいはヘンに卑屈になる」だって。"この手の輩"が気になる方は、どうぞ光文社大人カワイイ三姉妹誌を探してみてください。先生曰く「女性というのは、鋭く同性を見抜く」もの。私は最近離婚したあの方とか、離婚しそうでしないあの方とか、先生をタメ語でイラつかせたのではないかと踏んでいます。

 姉妹誌「美STORY」の対談で出会ったというショーケン&冨田リカ。その時彼女は「素敵な友達になっていただけますか?」と大胆アプローチしたらしいです。「STORY」世代が"素敵な友達"っていうと、どうも銀座で寿司を奢ってくれたり、ホテルのラウンジに花束持って駆け付けたりする"私が輝くためのレフ板"のイメージしか湧かないんです。恐れながら、そんな責任の一端は、林真理子先生、あなたにあると思えてなりません。

■「STORY」を席巻する、謎の職業婦人たち

 先月号のクローゼット特集で、「STORY」にも不況の波が!? とお伝えしましたが、今月の大特集は「働く40代の服が、参考になる」。仕事スタイルを「バリキャリ組」「契約組」「復帰組」と分け、それぞれのリアルストーリーを誌上で再現しています。これがすごい。契約組ゆりこの場合は、「以前はあんなに楽しかったママ友とのランチやお茶も、子供の話や旦那の愚痴ばかりと、同じ話にうんざり」と、のっけから今までのキラキラ日常スタイルを全否定。そして派遣に登録しようと一念発起、初出勤服の「ふんわりブラウスとティアードスカートのフェミニンな装い」に、同僚年下男子から熱い視線が注がれています。「私のための歓迎会にはおニューの艶ワンピで。年下の男性社員からちやほやされ、久々に姫気分を満喫」しちゃうし、家庭に帰れば「仕事の大変さを知り夫にも改めて感謝」と、めでたしめでたし......。なんという夢物語なんでしょう。

 こういうの、どっかで見たことあると思ったら、アレ。男性誌の巻末によくある「天然石のブレスレットをはめたら、童貞の僕がなぜかモテモテに」って誇大広告にクリソツ。「ミニスカートで人生変わる」しかり、今回の「お仕事復帰でモテモテ」しかり、「STORY」ってホント、人生一発大逆転が好きですよね。

 登場するキャリア読者たちも、虎視眈々と一発逆転を狙ってます。親業訓練インストラクター、美人ライフコンシェルジュと、想像すらつかない謎の職業婦人たち。読み進めてまいりますと、これらの方たちは自分で肩書きを作ったとのこと。でも職業として成り立っているということは、この得体の知れないカタカナ職業の元に、何らかの人と金が集まっているということですよね。輝きたい願望の強いアラフォー世代の心の隙間に忍び寄る、これぞ本当の隙間産業。「STORY」女性は現代の山師です。

 これらの企画に押されていましたが、「『キレイの化学反応』、し合う女たち」もキョーレツでした。寺島しのぶ&井川遥、川原亜矢子&シルク、欧陽菲菲&梅宮アンナ、山咲千里&沢尻エリカが「友であり、ライバルである私たち」トークを披露しています。お互いを誉め称え、「そんな私たちって最高じゃない?」と問いかけてくる皆さん。いろんな意味で目を逸らしたくなりました。女が友情を語るときの、あの「私を見て」感が、芸達者な方たちにより濃縮100%でこちらへと向けられるのです。妖怪・山咲千里の隣では稀代のエリカ様も単なる小童に見える。そんな「STORY」のせいで、今夜も寝苦しそうです。
(西澤千央)


「STORY」


熱帯夜の正体は、光文社カルチャーだったか!?


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男性を狂わすテクは、AV女優から学べ! 「an・an」の際限なしのエロ企画

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「an・an」(マガジンハウス)
2010年9月8日

 "地デジカ"の露出が増えてきて、ああそろそろ地デジ対応しなければなーとお考えの人も多いかと思います。そんななかでの「テレビ大好き!」特集。「地デジ化しないと見れなくなっちゃうよ!」というメッセージが含まれているのでしょうか。そんな大特集はとともに注目したいのは、「Hって楽しい(はぁと)ピンクカルチャー for girls」。まずは、トピックからチェック!

<トピックス>
◎何があっても、見逃しません! 私たちの偏愛TV番組3
◎テレビのスキマ☆コラム集
◎ピンク(はぁと)カルチャー for girls!

悩める処女に伝えたい、「with」で放った辛酸なめ子の実用的なアドバイス!

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「with」2010年10月号(講談社)

 読者層、掲載ブランド、無難なテイストなど丸かぶりなゆえに愛読者以外にその違いが伝わりにくい「with」(講談社)と「MORE」(集英社)。先日女性誌レビューでご紹介した通り、今月号の「MORE」は400号記念号。「with」はどうされているかと思えば、表示の「with」の文字にかかるように「創刊29周年記念号 Pre 30th Happy Year」のロゴが! ライバル誌のお祭り騒ぎに負けじと、29周年記念号を打ち出してくる素直さが魅力ですね。今月号は「MORE」の離婚特集に対抗したのか、「結婚の壁」という特集を打ち出してきました。「with」の結婚観、とくと拝見したいと思います!

<トピック>
◎結婚の壁
◎恋のコンプレックス
◎「1年で100万円!!」実例私の貯蓄サクセスの秘訣

「MORE」400号記念で、「谷亮子研究」を掲載した意味を考える

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「MORE」2010年10月号(集英社)

 2週間ほど前でしょうか、『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で「MORE」と「sweet」(宝島社)の「二大女性誌の人気の裏側」を特集しておりました。「sweet」は何といっても付録の豪華さ、一方「MORE」は究極の実用性が女性の心を掴み続ける秘訣だそう。街角でおしゃれさんを調査するひたむきさ、「それじゃ一般の子が真似できない!」と決まりかかった企画をひっくり返す情熱。BGMとして「風の中のすぅばる~(by中島みゆき)」が流れていても違和感ゼロというくらいの『プロジェクトX』っぷりでした。敢えての地味、敢えてのポピュリズム。400号に積み重ねられた、突出しない、尖がらない生き方がこんなにも受け入れられているのは、混沌とした社会状況への不安の表れなのかもしれません。迷えるアラサー女子が安堵を求める「MORE」400号記念号をさっそく読み進めてまいりましょう。

とうもろこし畑で後ろから攻められ……加速する「婦人公論」のエロ特集

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「婦人公論」9月7日号(中央公論
新社)

 「婦人公論」を定期購読すると、雑誌とともに編集長の素敵なお手紙が同封されて送られてきます。今号のお手紙には、「今回は、突然、原稿2本がさまざまな事情で印刷ぎりぎりで落ちて、その手配に大わらわとなった次第です」と書かれていました。前号の「次号予告」と今号を比べてみると、確かにアレが2本ない。いったい何が起きたのでしょうか。舞台裏まで気になる「婦人公論」、さっそく中身をみてみましょう。

<トピックス>
◎特集 もうお金に振り回されない 新しい老後計画
◎緊急企画 読者体験手記 自殺未遂から"生還"した私
◎熱帯夜特集 女の官能が疼く時

得体の知れない"モテ男"の実態に「an・an」が切り込む! でもISSAでいいの?

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「an・an」(マガジンハウス)9月1日号

 先週の特集があまりに嘆かわしい内容だったためレビューをお休みしてしまいましたが、今週は大丈夫。特集「モテ男の落とし方」! いつものちょっとアレな「an・an」節が期待できそうな素晴らしい特集タイトルです。しかも、表紙によると「妻夫木聡に、愛される秘訣」まで教えてくれるそうですから、これは早速内容をチェックしていきましょう!

試行錯誤の「日経ヘルス プルミエ」、チチンプイプイでイライラ解消

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「日経ヘルス プルミエ」(日経BP社)
2010年10月号

 先月号から編集長が変わった「日経ヘルス プルミエ」(日経BP社)。雑誌自体がリニューアルしたわけではないので、いきなりエロ本になったりビジネス誌になったり、なんて「宝島」(宝島社)のようなことはないのですが、なんとなく表紙も誌面も若々しくにぎやかになったような印象を受けます。文字量も増えた感じ。さて、それが吉と出るか凶と出るか......。中身をじっくり見ていきましょう。

<トピック>
◎特集「測るだけ」アンチエイジングでキレイになる
◎更年期にこそよく効くハーブ、アロマ、フラワーレメディ
◎イライラがスッと消える「魔法の言葉」55

「私の大嫌いな"モテ"という言葉」……連載で山田詠美が「GINGER」のモテ解禁に反発!?

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『GINGER』(幻冬舎)2010年10月号

 梨花が表紙の「GINGER」(幻冬舎)10月号。8、9月号で突如、それまで「男に媚びるなんてカッコ悪い」と敬遠していた「モテ」を全面的に打ち出し、我々の度肝を抜いた同誌ですが、今月号では予想を裏切る事態が。なんと、一切の「モテ」の文字が消滅しているのです。先月号の次号予告ページにも、「大人モテな秋髪図鑑」をはじめ「モテ」企画が意気揚々と告知されていたはずなのに、まぼろし......? もしや、ルイ・ヴィトンやディオールといったクライアントから「モテは安っぽい」と野次が入ったのでしょうか? 想像は広がるばかりですが、とにかく中身を見てみましょう。

「I LOVE mama」でさえセックスレス!? 理想的な寝室事情に潜む、ママの心理

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「I LOVE mama」(インフォレスト)

 「I LOVE mama」10月号を購入して家に帰ると、奇しくも『徹子の部屋』(テレビ朝日系)のゲストが木下優樹菜。ギャルというよりは、地元のヤンキーが近所のスナックで働き始めたという風情の渋いワンピース姿で、なかなかに香ばしい過去を語っていました。もちろんギャル(特にマンバ)が大好物の徹子はユッキーナの繰り出すギャル語に喰いつきまくり。きっと近い将来、ユッキーナの愛読書となりそうな、「I LOVE mama」。今月はとうとう夫婦問題にも斬り込んだようです!

<トピックス>
◎新生ラブママ24大発表スペシャル
◎AKB100結成 極める神コスメ&口コミビューティ
◎ラブママクリニック 人には言えない困ったコト

無敵の加藤ミリヤも「JELLY」には居場所なし! 独自の魅力を放つモデル天下

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「JELLY」(ぶんか社)2010年10月号

 SHIBUYA109系おネエギャル誌「JELLY」(ぶんか社)10月号。雑誌の人気を支えるジェリガ(「JELLY」専属モデル)のでも"和製パリス・ヒルトン"こと山本優希が最近、本格的なタレント活動を開始したことは前回お伝えした通り。筆者はジェリガ・ウォッチャーとして、約1カ月間、母のような気持ちで山本優希の出演番組をチェックしておりました。