「I LOVE mama」がデコ弁を捨てて、料理の基本に戻った「AKC学園」

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「I LOVE mama」(インフォレスト)

2011年6月号

 いろいろな意味でどれを食べていいか分からない、「キャラ弁」や「デコ料理」ばかりがフューチャーされてきた「I LOVE mama」。しかし、ここにきて"基本に立ち返ろう"という動きが。食材の選び方、切り方、だしの取り方など、今月号には料理の基礎をあらためて学べるブックインブックが封入されています。これも震災の影響でしょうか、レビューでも取り上げた「ミッキーマウス形ぶり大根」などエッジの利いたメニューは影をひそめ、「生姜焼き」「さば味噌煮」「鶏のから揚げ」「肉じゃが」など茶色っぽいメニューが多数紹介されています。「節約と定番料理なんて、こんなのラブママじゃな~いっ!」と憤慨するファンの皆さま、どうぞご安心ください。この別冊付録のタイトルは「AKC学園~"ア"イラブママ的、"基"本中の基本の、"ク"ッキング」。謎の略称で読者を混乱させる本誌の心意気に、揺らぎはないようです。それでは中身を拝見します。

50代のファッション誌、「HERS」で萬田久子のお転婆ぶりが止まらない!

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「HERS」(光文社)2011年5月号

 「JJ」、「CLASSY.」、「VERY」、「STORY」と、数々の女性誌を世に送り出している光文社が発行する、50代女性向け「HERS」が女性誌レビュー初登場です! コンセプトは「『まだ50、もう50』。ズルく、可愛く、美しく。まったく新しい50代女性のためのファッション誌(媒体概要より)」とのことです。元ミス・ユニバースの萬田久子が表紙で着た服は必ず売れるというジンクスまであり、創刊3年にして、本誌売り上げも伸びているアラフィフ雑誌。今月号の特集は「『お転婆シンプル』コーディネートBOOK」。いったいどんな世界が広がっているのでしょうか。それでは早速中身を見ていきましょう。

兵役ボディーに抱かれたい!「an・an」が韓国男子との付き合いを指南

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「an・an」(マガジンハウス)2011
年4月11日号

 ついこないだ韓国特集をやったばかりな気がしますが、今週の特集も「2泊3日の週末ソウル!!」です。セックス、恋愛、コスメと「an・an」(マガジンハウス)の十八番特集はいくつかありますが、韓国ってカテゴリも増設されたようです。しかし、表紙のKARAもソウルの街歩きガイドも「HANAKO」(同)でやりゃあいいじゃんという内容だったので、その他のページをチェックしていきます。

「日経ウーマン」が大震災を通して気付いた、本当に大切なものとは?

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「日経ウーマン」5月号(日経BP社)

 「日経ウーマン」5月号は、映画のPRの疲れが出てしまったのか、"ほほ笑み"というにはちょっと苦しい中谷美紀が表紙です。そしてなんと、今月は創刊23周年記念特別号! ほかのファッション誌なら高級ブランドから提供してもらった読者プレゼントを大放出しようものですが、「日経ウーマン」に限っては浮かれたような特別企画があるわけでもなく、いつもと同じテンションでお金の大切さを語っているところはさすがです。"ファッション誌じゃない"という自負がそうさせるのでしょか。それでは早速中身を見ていきましょう。

永作博美が「婦人公論」で、"若くあらねば"プレッシャーについて語る

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「婦人公論」2011年4月22日号(中
央公論新社)

 今号の「婦人公論」の特集は「40代からが女の人生の本番です」。表紙にその文字がデカデカと書かれています。そしてその横には、38歳で結婚、39歳で第一子を出産した永作博美が......。なんかイヤ~な予感がします。女優としてすんごく美形というわけでもなく、グラマーでもなく、しばしば「ナチュラル」「自然体」といった形容詞で語られることが多いにも関わらず、「魔性の女」のイメージも併せ持つ永作博美は、しばしば「憧れの女性」として名前が挙がります。しかし、現実には一般の中年女性が「ナチュラル」と「魔性の女」を両立させるなんてぜーーったい無理。だって「ナチュラル」と「魔性の女」を両立させようと目論むその計算高さ自体、全然ナチュラルじゃないですもん。ストレートにナチュラル婆さんを目指すか、魔性婆さんを目指すかどっちかにしたほうが、よほど素直で好感が持てます。筆者個人は、「憧れの女性は永作博美」と言って、男をチラ見しながら無邪気にクシャッと笑うような女は信用しないことにしていますよ。

「VERY」が「ミセスオーガニックさんって誰なんだ!?」って聞いてますけど?

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「VERY」5月号(光文社)

 未曾有の大震災後、人々の価値観がガラリと変わりました。節電から波及した「無駄」への冷やかな目は、「自粛」「自重」という言葉に代わって、社会を停滞させています。そんな中で苦慮しているのが、華やかさと、ある意味での「無駄」を謳歌する役割の女性誌。震災後に発売された女性誌にはさまざまなメッセージが並んでますが、「VERY」のメッセージは端的。多くを語らずに伝えるってことは、非常に難しいことだと実感しました。というわけで、今回からはレビューも端的に伝えられるように、一層努力します。

「"女"な気分でパンツが着たい」、意味をなさない「Domani」のポエムが痺れる!

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「Domani」5月号(小学館)

 今月号の女性誌はとにもかくにも「CLASSY.」の「結婚できる服」が話題の振りまいてますが、筆者としては「Domani」もなかなかいい味を出していると踏んでいます。「STORY」「美STORY」「VERY」など光文社のキャッチのセンスは一般常識をはるかに飛び越えたオリジナリティー溢れるものですが、「Domani」の言葉選びは小学館特有のちょっと田舎臭いセンスで愛おしくなります。例えば今月号の靴特集「Shoes Tell Everything! 靴は、女の、もうひとつの名刺です!」。あちゃー。きっとこれを「ステキ!」と思う人は、映画『プラダを着た悪魔』とか見ちゃうんだろうなー。心酔しちゃうんだろうなー。そして、「オンナなら、靴は妥協できないよね」とドヤ顔でワイングラス回しちゃってんだろなー。でもなんか憎めない。そんな「Domani」信者を心の深淵をのぞきこむべく、今月も細かく雑誌を見ていきましょう。

今まで「STORY」が避けてきたババァ問題の扉を、泉ピン子がこじ開けた!

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「STORY」(光文社)2011年5月号

 今月の「STORY」は特別定価880円(通常価格800円)。80円分は義援金として被災地に寄付されます。実は今年の1月号でも同じシステムを用いて、読者にチャリティーを呼び掛けていた「STORY」。さすが、動きが早い。その時は、実売約11万4,000冊で900万円、それにチャリティーオークションやら編集部からの寄付やらを足してぴったり1,000万、ユニセフ経由でマダガスカルの学校支援に寄付されたようです。驚いたのが、撮影料10万円をそのまま寄付したカメラマンさん。義援金の金額を云々言うのは野暮ですが、同業他種として頭が下がります。今の私に出来ることは、「STORY」の素晴らしさをサイゾーウーマンのユーザーの方々に知って頂くことと肝に銘じ、仕事に邁進致します。「STORY」的には全く望んでいないかもしれませんが。

女友だちはこうあるべし? 「MORE」のノイローゼ一歩前の"友情"像

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「MORE」(集英社)2011年5月号

 春の訪れを少しずつ感じる今日この頃。「4月からは社会人だから、OLさんのバイブル「MORE」(集英社)を読み始めなきゃ♪」という品行方正な新社会人の方も多くいらっしゃるでしょう。結婚を決めたら「ゼクシィ」(リクルート)、子どもができたら「たまひよ」(ベネッセ)......。自分へのセレブレーションを形にすることで、社会での立ち位置を明確にする。そこから生まれる消費活動が社会経済を活発化していくわけですから、雑誌って大事~。「あおり」っていうのも、雑誌の持つ役割の一つなんですよね。

真面目な「GINGER」が、電車にいるオジサンとの妄想を推奨してるぞ!

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「GINGER」(幻冬舎)5月号

 今月の「GINGER」(幻冬舎)は、「創刊2周年記念特大号」! どこら辺が「特大」なのかは最後まで分かりませんでしたが、記念号であっても付録作戦などに走らず、誌面で勝負しようとするストイックな姿勢に好感♪ 創刊以降、方向性はクネクネと彷徨ってみたこともありますが、「"感覚やノリ"ではなく"脳みそ"100%で作ってます!」という日本人的な真面目さはずっとブレません。赤文字系、青文字系に続く新たなジャンル"左脳系"ファッション誌「GINGER」を、今月もチェックしましょう。