YOUへの"実態のない評価"が明るみになった、「婦人公論」の婚外恋愛特集

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「婦人公論」(中央公論新社)2月
22日号

 今号の特集は、「婚外恋愛白書2012」です。「2012」ってことは、毎年恒例にするんかい! と表紙を見ていきなりツッコんじゃいました。ちょうど1年前の号でも「婚外恋愛」の特集を組んでいます。きっと人気企画なんでしょうね。気になったのは、特集の目玉である読者アンケートの結果発表で、合計何人から回答があったのか書いてなかったこと。昨年は106名でした。今回もその程度か、それより少なかったのか......。「2012」と銘打つわりには婚外恋愛人口はそう多くはないようです。

 ただ母数は少なくても、コメントが生々しくて充実しているのがこのテーマの特徴。今回も、「彼といると微笑みがとまらない。夫といると涙がとまらない」(53歳・公務員、彼53歳・交際7年)、「夫とのセックスは家事だった」(46歳・主婦、彼53歳、交際6カ月)、「結婚とは職業であり、夫はその職場の上司。だからストレスがあって当然」(46歳・主婦、彼51歳・交際2カ月)と、名言が次々に飛び出しています。ごくごく一部の語りたがり読者と、多数の知りたがり読者で成り立っている、それが「婦人公論」という雑誌なのです。

揺り戻し作用? 「VERY」連載陣が"モテキ"特集にモノ申す!

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「VERY」 2012年3月号/光文社

 2012年は1月号・2月号で「私たちの井川遥さん」「第2のモテキ狙います!」と、記憶に残る特集で楽しませてくれた「VERY」ですが、今月は「ハンサムマザーのきちんと服」。季節がらか実用路線にシフトしていて、まるで「モテキ」特集なんてなかったことのように。この誌面を見た映画『モテキ』の大根仁監督が、「先月『第2のモテキ狙います!』って言ってたVERYですが、今月は『そんなもん古いわ!』って事になったみたいです」とツイッターで嘆いていたのも頷けます。

<トピック>
◎コ・ジ・マ・メ・セ・ンのもしかしてVERY失格!?
◎1枚で「いい人そう」な春トップス見つけた!
◎ボクの好きな人。リリー・フランキー×TOKYO No.1 SOUL SET

フラれる前にフッちゃう? 「steady.」の"ワンマン恋愛症候群"の正体

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「steady.」(宝島社)3月号

 毎月、「steady.」読者が会社の同僚や先輩、上司や気になる男性社員といった全方位に気を使いすぎてヘトヘトになっているのではないかと心配しながらレビューしていますが、今月は春っぽいパステルカラーと花柄のオンパレードで、平和だな......と一安心。そう思いきや、今月号にはストレス発散法のページがありました。「steady.」読者がどんな風にストレス解消しているかをまずみてみましょう。

<トピック>
◎クチコミ39連発 みんなのストレス発散法!
◎リアルな悩みに答えます!心配ゼロの好感(はあと)社会人デビュー
◎脱出したい!! ワンマン恋愛症候群

"育児をクリエイト"したがるパパだらけ! 「nina’s」から漂う新たな臭み

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「nina's」(祥伝社)3月号

 隔月のお楽しみ「nina's」。前回のレビューでは「同じ女性としてこれといった引きはないにもかかわらず、『子どもを産んだ』ということで箔が付いたタレントさんたちが並びます」と、改めて読むと失礼なことを書きましたが、今号の表紙はそれらのママタレントから頭ひとつ抜け出た感のある紗栄子。ナチュラルコスメ、ほめられスイーツ、そして"おしゃれ家族"。漠然としたキーワードながら特定の人の琴線にビンビン触れまくる文章が、くるくるパーマの外国人子どもモデルと共に微笑む紗栄子の周りを踊ります。あぁ怖い、ページをめくるのが! 今回こそ、「nina's」の放つクリエイター臭にノックアウトされないように読み進めなければ.....。

<トピックス>
◎子どもといっしょにもっと遊ぼう
◎ほしのあき、森貴美子、中西モナetc有名人初産ママ続々!ママデビューします
◎おしゃれ家族のバギー&ベビーカースタイル

「LEE」の「家計のやりくり実録ルポ」が高収入で役に立たない!

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「LEE」3月号(集英社)

 今月号の「LEE」、大特集は「私たちが『絶対デニム派!』のワケ」というファッションページ。めくってもめくってもデニムデニムデニム。冒頭の方こそ辺見えみりが登場してキレイ目デニムを紹介していましたが、石ちゃんみたいなサスペンダーパンツに、若かりし野口五郎みたいなガウチョパンツなどが出てくるもんだから、読んでいるうちに睡魔に襲われ、アメリカ開拓時代の夢まで見てしまいましたよ(実話!)。ファッションページはスルーさせていただきますので、ご興味のある方は書店までお願いします。

<トピック>
◎私たちが「絶対デニム派!」のワケ
◎突撃!隣の家のお財布事情
◎「ふたり目」、欲しいですか?

「彼の特別な人でいたい」、内田恭子が「Domani」で息子へのうっとり愛を語る

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「Domani」3月号(小学館)

 今月号の「Domani」、まず注目したいのは「知花くららの"Pink、Pink、Pink...(はあと)"」のページです。春を感じさせるピンク色メインのコーディネートを知花が着こなしているのですが、なにやら柔らかなイメージを演出するために、写真に紗が掛かったように加工されています。そしてお馴染みのポエム風キャッチには「女性に生まれてきたことを感謝する瞬間が女にはある」と、もうこれでもかと「お決まり」を並べ立ててきます。春=ピンク=女が無条件で好きな色=柔らかいイメージって、すきっ歯にツマヨウジくわえたジジイが「飯おごったんだから、今夜いいだろ?」と言うぐらいのガチガチな固定観念ですよ。飯おごってもらったぐらいで体なんて許さないし、女だからってピンクが好きじゃないんです。別にピンクどうこうではなく、固定観念を疑いもしない「Domani」にびっくりしました。さらに、知花にピンクを着せる「Domani」、というのも腹痛起こしそうなほどの食べ合わせの悪さ。しょっぱなから不安な今月号ですが、はたして中身はいかに?

<トピック>
◎知花くららの"Pink、Pink、Pink...(はあと)"
◎35歳、『あなたの人生には、たった8枚の服があればいい!』
◎内田恭子の「東京カジュアル」Shopper

ピン子色と聖女色が強まった「STORY」、その"変化"は何を試みる?

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「STORY」2012年3月号(光文社)

 春、出会いと別れが交差する季節です。「STORY」3月号の大特集は「変わろう!富岡さんといっしょに」。富岡さんとは「STORY」の表紙モデルであり、同誌が絶大な信頼を寄せる40代女性のアイコン。長くバブル世代の残滓を引きずってきた「STORY」は、富岡佳子の表紙モデル起用辺りから、DKJ(団塊ジュニア)世代を意識した誌面づくりへと変わっていったように思います。何人のアッシー&メッシーを従えていたのか、ミツグくんに何を献上されたかで女の価値が決められる(と思っていた)バブル世代の分かりやすさから一転、女としてよりよく生きるにはどうすればいいのか、さらに言えば内在する"女"を克服するにはどうすればいいのかという、非常に難解な命題を突きつけられている40代女性及び「STORY」。これから何を「変えよう」と提案しているのでしょうか。まずは今月のラインナップを。

<トピックス>
◎大特集 変わろう!富岡さんといっしょに
◎[クチコミ]40にして旅立つ!「韓国・台湾・香港」弾丸ツアー
◎"アスリート夫人"に学ぶ「夫の逆境は夫婦のチャンスです」

流行は「シンクロ服」! 「CLASSY.」で学ぶ、第一線の"モテ市場"動向

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「CLASSY.」3月号(光文社)

 かつて日本女性の多くが目指していた上昇婚をけん引してきた光文社の女性誌たち。女子大生向けの「JJ」が低迷の末に「おしゃP」という金看板を見出し、一足早く赤文字系カルチャーから脱却。上昇婚したはずの「STORY」「美ST」読者も若かりし自分を引きずる洋服やメイクを「痛い」と総括し始めて、妙にずる賢い印象が漂う光文社カルチャー。その中にあって、「本命彼女」(=結婚相手)という目標を堂々と言ってのけるのが、「CLASSY.」です。

 これまでもレビューで紹介してきたように、「結婚できる服」「着るだけで幸せになれる服」など、もう何が何でも結婚! という清々しい姿勢、そして常に「どういう女性が理想か」という男性の意見を反映させた誌面展開で、「モテ・結婚市場」の第一線を知るには「CLASSY.」を読むのが早いと言っても過言ではないでしょう、きっと。「オーネット」ファッション版=「CLASSY.」ですわな、きっと。

 今月も「肩ひじ張らない自然体こそ新しい本命彼女スタイル もうオシャレは"頑張らなくて"いいんです」という大特集を展開しています。先月号に引き続き、これまでの主張に微妙な軌道修正がなされているので、早速見てましょう。

「婚活できたらマジョリティでいられた」歪んだ自己顕示欲を持つ「MORE」娘

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「MORE」3月号(集英社)

 今月号の表紙を飾るのは女優の柴咲コウです。実物を見ないと分かりにくいのですが、左半分黒髪、右半分が金髪という"ひとりオレオ"風奇抜ヘアで登場したコウさん。姐御肌が高じて地元の友達との旅行に際し全員の旅行代金を持ってしまうというエピソードを披露しつつ、「何かをしてあげているなんて意識はみじんもないし、何かをしてもらいたいとも思わない」「"だれかのために"って、めぐりめぐって、"自分のために"なることだと思う」と語ります。見た目はオレオですが、心はマザーテレサ。また恋愛において大切なのは「変化する相手をきちんと観察して尊敬し続けること」だそうで、インタビュアーの「彼の部屋を掃除したり、手料理を作ることよりも大切と」という問いに「それって自己満足。彼へのマーキングでしょ(笑)」とバッサリ。先月号で提唱していた「結婚するには料理・掃除・貯蓄といった基本的な"妻としての即戦力"を磨いておくこと」を一刀両断されたにもかかわらず、何事もなかったかのようにシレっと受け流していた「MORE」。今月もノッケから本領発揮です!

<トピックス>
◎「アガる↑↑春靴」ノンストップ300
◎HUMAN&LIVING 向井理
◎"おひとりさま"という生き方

「婦人公論」暴排条例企画の後に、吉本社長インタビューのミラクル技

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「婦人公論」(中央公論新社)2月
7日号

 今号は江原啓之の大特集が組まれています。テレビ界では4年ほど前にBPO(放送倫理・番組向上機構)が「面白さを求めて『スピリチュアルカウンセリング』をPRするような構成・演出は避けるべき」とのお達しを出したため、とっくに手を引いたというのに、雑誌界ではいまだにしぶとく起用されています。その中でもこの「婦人公論」は、代表的なご活躍の場所といえます。ま、数ページのインタビューやコラム程度ならお遊び感覚であってもいいのかもしれません。しかし、巻頭で特集を組み、しかも表紙&グラビアに起用となると編集部の良識を疑わざるをえません。よくよくみたら婦人公論発行元の中央公論新社から江原の書き下ろしが今月発行になったので、そのPRでもあるようです。いろいろ事情があるのでしょうか。今号は別のページで氷川きよしが登場しているので、どうせならきよしクンを表紙にすればいいのに......残念。婦人公論編集部は江原様>きよしクンなんですね。いやそれとも、婦人公論読者はふだん「セックス、セックス」「イケメン、イケメン」と煩悩にとらわれ過ぎているので、たまには非イケメンのビジュアルに耐えて厄落とししやがれというメッセージなのでしょうか。そうか、これは修行なのか。想像以上に辛い修行です。

<トピック>
◎特集 江原啓之さんがみちびく 負の感情をプラスに変える秘訣
◎暴力団排除女性、あなたはどう考えますか?
◎氷川きよし「離れていても、心はいつもあなたと一緒です」