「捨てたいと言うより死んでほしい」、「婦人公論」の“夫断捨離”特集

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「婦人公論」(中央公論新社)3月
22日号

 「婦人公論」3月22日号の特集は、「人生の『断捨離』をはじめよう」。え、今さら断捨離特集? とお思いの方、よーく見てください。“人生の”断捨離と書いてあります。要は、モノを捨てる方法を解説する特集ではなく、人間関係やお金のムダなどを見直しましょう、と提案することが主たる目的の特集なわけです。

 お得意の読者アンケートによると、「私が一番捨てたいもの それは“夫”です」とのこと。単に、これが言いたかっただけなんじゃないか、と思ってしまうほどベタな「婦人公論」的展開です。それを今さらこのレビューで取り上げるべきか迷ったのですが、も~いかにも「ここ、いじって! 話題にして!!」といわんばかりの誌面展開なので、しょーがないから書くことにしました。いや~、それにしてもベタすぎるだろ!

<トピック>
◎人生の「断捨離」をはじめよう
◎女の事件簿 彼女たちの殺意と魔性
◎岡田准一×富樫倫太郎「苦難を乗り越える勇気は歴史小説に教わった」

ガワだけ押し付けられるイクメンブームと、つるの剛士の神格化のワケ

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「LEE」4月号(集英社)

 今月号の「LEE」の表紙&インタビューには、『毎度おさわがせします』(TBS系)、『パーティー野郎ぜ!』(テレビ朝日系)から大出世して、いまはフランスを語っちゃう大女優になったミポリンこと中山美穂です。インタビューではフランスに住んでからの10年の変化、とくに昨年の東日本大震災によって大きく価値観が変わったという話をしています。食べ物は新鮮さ、ケミカルなものではなく自然なものに注目するようになり、化粧品に関しても自然素材なものを選ぶようになったとか。パリではノーメークの女性も多いらしく、

「その影響なのか、私もふだんは、日焼け止めとマスカラをさっとつけるくらいです」
「アンチエイジングに興味なくはないけれど、私はシミもシワもあっていいと思っている」

本物のマダム・岸惠子、「家庭画報」における新連載がギャグのような内容

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「家庭画報」2012年4月号(世界文化
社)

 「家庭画報」4月号は、創刊650号記念号。特別2大付録が付いています。ひとつは、誌面の企画と連動した「魅惑のフェルメール 名画ポストカード」12枚セット。美術展のおみやげみたいな、アレです。もうひとつは、銀座にあるビューティブランドを紹介する綴じ込み付録「銀座ビューティ」。抽選で97名様にサロンで"とっておきのおもてなし"が体験できるというプレゼントも付いています。

 この冊子の中で、スキンケアカウンセラーの鶴岡悦子さんはこう語ります。「(銀座は)先人たちの間で行き交った美のエネルギーがいつしか土地に宿り、世界でも希な、上質でエネルギッシュな風土がつくり上げられたのでしょう」。また、美容アドバイザーの佐伯チズさんは「銀座にふさわしいきちんとしたドレスコードや礼儀、立居振舞いなど、この街には"見えない敷居"があります。(中略)この街には伝統文化を継承する古きよきものと世界の最先端を行く新しいものの両方が存在しますが、共通しているのは一流だということ」と銀座という街を分析。

 現在はファストファッションとアジア系観光客のショッピングスポットとして知られる銀座ではありますが、ある世代、ある種の人々の銀座=一流信仰って根強いですよね。おふたりの言葉、このまんまいくつか単語を換えれば、別の意味で渋谷や原宿、六本木、秋葉原などについても語れるんじゃないかしら。思わず佐伯チズ先生の真っ白いお顔が、「渋谷という街が私をつくった......」とマジ顔して語るマンバギャル(死語?)に見えちゃいましたよ。肌の色は違うけど、"聖地"を熱く信仰している点では同じ。ラブ&ピース、みんなで分かり合おうよ!
 
<トピック>
◎創刊650号特別企画 咲き誇れ桜
◎岸惠子「日本再発見の旅」
◎創刊650号特別企画 女優・賀来千香子さんがまとう「家庭画報コレクション」

女性誌の禁句「美人じゃない」を使っても、出オチ感が否めない「Domani」

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「Domani」4月号(小学館)

 今月から新連載がスタートしました。モデルのSHIHOプレゼンツ"私の日々語り"、タイトルは「mothermoon」。タイトルもベタですが、リードもスゴイです。「SHIHO―女として、妻として、母として..."私たち、いつだって、あなたの生き方が大好きです!"」。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いと申しますが、その反対で「SHIHOが好きなら生き方まで大好き」ということでしょうか。「ヨガを初めてから、そして子供を授かってからというもの、ますます体の感覚に敏感になってきた私がいます」という書き出しで始まり、終始「育児を通じて自分が高められる」というママタレントのキラーフレーズを連発。「娘と出会って知った、心から溢れる愛を周りにいてくれるすべての人にも向けて、育み育まれ、一生懸命生きていきたい」と締めくくっておられました。ご神託ですか。

 SHIHOといえば、シレっとカリスマモデルを語り、ギラっとした夫と結婚したくらいの認識が一般的。「35歳、『仕事』も『女』も、これからがもっと楽しい!」という「Domani」にあって、SHIHOはまさにドンピシャの世代(1976年生まれ)であり、これくらいのウットリは必要悪なのかもしれません。ただ「聞いて......育児ってね、神様からのご褒美なの」という話を、読者層である三十路をとうに超えた女たちが聞いて喜ぶのかっていう疑問が付いて回るのです。

<トピックス>
◎2012年・春の"きちんといい女系"vs"こなれたいい女"系はこうなる!
◎"美人じゃないけど、努力とセンスだけでここまでできる!"BOOK
◎川越達也の男時間

家族愛だけでは解決できない、「STORY」が直面する介護の理想と現実

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「STORY」2012年4月号(光文社)

 今月号の大特集は「もはや最大派閥!『無糖派層』に私も、春から合流」。現在の「STORY」を象徴する「無糖派」企画です。かつての主流派だったバブル世代が徐々に姿を消し、変わって参入してきたのがDKJ(団塊ジュニア)と呼ばれる世代。そんなDKJファッションの特徴と言えば「シンプル&カジュアル」であり、「STORY」ではそのスタイルを敢えて世代では分類せず「無糖派層」と呼ぶようになりました。ブリっとしたコンサバスーツに身を包みPTA活動に勤しんでいた奥さまが、黒・グレー・カーキーなどの地味目裏方ファッションに。と同時に、バブル世代を支えていた「私が一番」というプライドは、「同性に認められたい」というANEGO志向にチェンジ。ここ1年ほどでさり気なく姿を変えつつある「STORY」、今月も注意深く拝見いたしましょう。

ヨーカドーの服が好き、美容院は禁止!?  寂寥感漂う「MORE」娘の貯蓄生活

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「MORE」4月号(集英社)

 韓国人男性を彼に持つ女の子が、朝から韓国海苔を頬張ったり、夜はマッコリバーに繰り出したりするというストーリー......先月の「MORE」の着回しコーデが"不自然なまでの韓国推し"としてネットの話題に上がっていました。あらためて読み返したのですが、これくらいの「ありえへん」は毎度のことのため筆者は完全にスルーしておりました。

 トンデモな設定を打ち出し、力技で○○daysを駆け抜ける。モンスター級の「そんなヤツおらへんやろ~」が割拠する。女性誌内のシチュエーションコント、それが着回し企画です。不自然過ぎ! というツッコミ自体がこの企画には虚しく響きます。そもそも着回しコーデに"自然"など存在しませんから! 個人的には愛されOLみっこ(矢野未希子)の「OLからスイーツコラムニストへ華麗なる転身!」の方がひっくり返りました。韓国大好きOLの設定にびっくらこいた方々は、是非これを機会にさまざまな女性誌の着回しコーデをチェックしてみてくださいまし。ちなみに今月のみっこは「スイート江戸っ娘みっこ」として着回し企画を賑わしておりますよ。どんな江戸っ子!!

<トピックス>
◎かわいい!使える!「ほめられ春服」誌上展示会
◎スペシャル本音トーク 赤西仁 Here I am
◎貯蓄エキスパートの「貯まる生活」30Days

産んだだけで全部チャラ? 「婦人公論」誌上で母性神話のタブーに切り込む

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「婦人公論」(中央公論新社)3月
7日号

 「婦人公論」3月7日号の特集は、「心と体の免疫力を上げる」です。作家の曽野綾子、建築家の安藤忠雄らが自分の病歴と健康法を語っています。昨年10月に心臓の手術を受けた武田鉄矢のインタビューも掲載されています。タイトルは、「『僕は死にません!』と誓ったあの日から」。シャレがきいてておもしろいタイトルではありますが、いくらなんでも20年も昔のドラマにひっかけなくても......と思ったら、なんとっ! 今年3月に舞台『時代劇版 101回目のプロポーズ』が上演され、主演するのだそうです。もちろん相手役は浅野温子。62歳と50歳、合わせて112歳のプロポーズ。いや〜、特集の内容よりこの舞台のほうが気になっちゃいます。特集についてはご興味のある方は各自ご覧下さい。このレビューでは特集以外についてお伝えしたいと思います! SAY YES! 

<トピックス>
◎信田さよ子×村山由佳 「神」として私を支配する母の呪縛から逃れるまで
◎嵐 魔法より軌跡より強く思ってる ここからきっと世界が変わる
◎韓流! 未体験ゾーン

「美ST」が出産・主婦ライフを強力プッシュ!「高齢出産は幸せホルモンが豊富」

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「美ST」2012年4月号(光文社)

 「美ST」今月号の表紙は、菅野美穂。巻頭にインタビューが掲載されているのですが、これが衝撃的でした。年上の友だちから「少しは痛みをガマンしないとキレイになれない」「美人の違いは、わずか1ミリにある!」といったことを教わり、美容には多少のストイックさが必要だと感じているという菅野。

「でも、その一方では、このストイックな"頑張ってる感"がユーモアになったりする。『美ST』では、まさにそれが表現されていると思うのですが、突き詰めると、美容と笑いはすごく近いところにあるんですね」

古き良き時代のモテ技を語る、萬田久子及び「HERS」世代

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「HERS」3月号(光文社)

 毎回不況にあえぐ時代の空気とは無縁で、いまも右肩上がりの時代を生きているかのような「HERS」ですが、今月も萬田久子さんコラム「萬50+3ダッ」にはそんな空気が凝縮されています。

 萬田さんは、近頃あった女子会(ここで何かを言いたくなる気持ちはもう慣れっこなので抑えるとして)で、テレビやCMでスタイリングを手掛ける女性がプロデュースした和食屋に行ったそうです。その女性は京都の旅館の一人娘で、大学時代には嵐山の吉兆で修業もした後、好きなことをしたいと上京。それから30年あまりたち、子どもも成長したことだし本業の傍ら「やりたいことをやらなくちゃ!」とこの和食屋をオープンしたそう。

「美父」と書いて「イケパパ」! "ちびコ愛"で過去を上書きしたい男たち

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「I LOVE mama」(インフォレスト)
4月号

 ファーで乳首を隠したママモデルの妊婦ヌードなど、エッジの効いた表紙で話題を振りまいている「I LOVE mama」ですが、今月号も本当に素敵。親子で微笑むモデルさんの写真はまあフツーなんですが、注目すべきはその下部にあるこんな文言。「美ママがこの春はじめたこと......涙袋を作ってDIYして資格を狙って......それでもやっぱり......ちびコと安カワ極めてます」。涙袋と大工仕事と資格取得が並列に語られるのは、世界広しと言えどもラブママ以外にはあり得ません。そんな壮大なテーマを掲げておきながら、最終的にはちびコと安カワですよ。

<トピックス>
◎わたしたちの春メイク&春ヘアご開帳
◎春ということで、私、○○はじめました
◎ホワイトデイ特別企画 美父~イケパパ~カタログ2012