男の子は詳しく、女の子は大雑把! 「ひよこクラブ」のアソコの洗い方特集

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「ひよこクラブ」(ベネッセコーポ
レーション)5月号

 出産したら「たまごクラブ」を卒業して、次は生まれたてから1歳半ごろまでの赤ちゃん情報を発信している「ひよこクラブ」デビュー。この後も「こどもちゃれんじ」「進研ゼミ」と延々続く“ベネッセ教育事業”のセカンドステージです。

 これからママになるアタシ……♪ と夢見がちな妊婦期を演出する「たまごクラブ」に比べて、「ひよこクラブ」は赤ちゃんの世話というときめきと暗黒が一体化している作業をサポートする堅実な記事が多め。それでもやっぱり天下の「たまひよ」。他の赤ちゃん育児雑誌よりテンションが高いです! 今月号も「男の子のおちんちん 皮はむくの? 性器のお手入れまるわかり」なんて言葉が表紙に並んでますよ! エロ本以外で18禁ワード入りの表紙を持つ唯一の雑誌「ひよこクラブ」、生後2カ月の女の子を持つリアル育休中ライターが読んでいきます!

<トピック>
◎性器のお手入れまるわかりQ&A
◎東京ディズニーリゾートを思いっきり楽しみたい!
◎端午の節句の楽しみ方が知りたい

ヤンチャ懺悔から読み取る、「I LOVE mama」読者母の毒母な一面

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「I LOVE mama」(インフォレスト)
6月号

 今や育児界の一大勢力となりつつある“ギャルママ”。夫の職業(及び年収)、生活環境、年齢や趣味嗜好などがバラバラで心の底から連帯しづらいのがママという生き物ですが、その点この方たちは“ギャル”そして“ちびコ愛”があればOK。門戸が広いような狭いような……とにかく団結力の強い集団です。そこに目をつけたのか、AJINOMOTOはラブママとコラボした「mamaごはん」というイベントを展開させていますが、今号の広告で見つけたのはホンダが発売した新型軽自動車『N BOX』。「ママサー×人気ママモ N BOX移動ショップオープン!!」と題して、おなじみのママサー(ママサークル)とママモの3人がデコデコに盛ったN BOXでその日限りのネイルサロン&メイクサロン&ヘアサロンを開店~。バックドアをオープンにして、レースやらお花やらイチゴやらバルーンやら星条旗やらでモッコモコに。一周廻って、車の新しい使用法かもしれません。きっと多くの企業担当者さんも注目している(に違いない)「I LOVE mama」、今月はどんな盛り技を見せてくれるのでしょうか。

<トピックス>
◎美ママによる美ママのためのママモのお部屋
◎ファッション美ママブロガークローズアップ
◎お母さんありがとう 美ママが贈る、母への手紙10選

旅行し、消費し、夫も捨てる! 今月も「HERS」読者は天真爛漫

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「HERS」5月号(光文社)

 今売りの女性誌は5月号ですが、直前過ぎるということもあってゴールデンウィークを意識した企画はなかなかありませんよね。そんな中、「HERS」だけはさりげなく青山の地図とともに、「青山の歩き方を変えました!」という特集があったり、広告ページでもリゾートを意識したものが多かったり、またモロッコを訪れるページなどもあり、買い物したり旅行したり楽しみまくるぞ! というこの年代特有の景気の良さや欲張り感が誌面から感じられました。昔っからクリスマスなどの年中行事が大好きだった世代ですしね!

<トピックス>
◎伊勢で感動 志摩でリフレッシュ
◎さよならが喜びの始まり
◎ピース綾部が読者とデートに出かけたら

悪目立ち回避、いい女気取り、無難からの脱却! 30代ファッションは難しい

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「LEE」5月号(集英社)

 今月の「LEE」、本当にビックリするぐらいに広告が入っています。一見編集記事に見えるようでも、最終ページにクレジットが入っているので、広告を読み飛ばしていくと、あれま! 不思議なことに「LEE」の本質が見えてくるのです。結婚10年のインタビューとして田辺誠一&大塚寧々夫妻が登場して「夫婦って、秘訣とかじゃないかもしれません」(田辺)、「私たち、なんにも無理してないよね」(大塚)というスッテキ~な話が載っていたり、芸能界イチのセンスの持ち主・辺見えみりが友人宅で見つけた貝殻のランプに一目ぼれして同じものを買ったという話をしたり(でもよく考えるとマネっ子ちゃん)、パリ在住の料理研究家・松長絵菜さんにより「パリの乙女のソーイング」という夢溢れるページがあったり。今月号も「LEE」は「なんかいいよね」「なんかおしゃれだよね」という“浮遊おしゃれイズム”で成り立っていました。

流行アイテムもおそろがいい! 「steady.」の“浮きたくない”という深層心理

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「steady.」(宝島社)5月号

 先月号では新学期、新社会人のために新しい場所でも「嫌われない」「浮かない」ことに必死の形相で伝えていた「steady.」ですが、今月はちょっと落ち着いたようです。それにしても、「VERY」(光文社)といい、「steady.」といい、出会いのシーズンには平常心でいられないものですね。同性同士で最初に気が合わなかったら、これから一年お先真っ暗という強迫観念からくるものなのでしょうけれども、今の日本の社会を如実に表しているようで面白いです。

<トピック>
◎春みんなが買ったトレンドおそろランキング10
◎羽織り5枚でぐるぐる★1ヶ月コーデ
◎ホンマでっか!?心理テク

ボーダーを「モテ」とは別次元の価値観で着こなす、「VERY」の余裕

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「VERY」 2012年5月号/光文社

 今月の「VERY」は「『ゆるトラの母』がいる!」という、ダジャレタイトルで攻めてきましたので、発売後すぐにネットでも話題となっていたようです。ちなみに、「ゆるトラ」は「ゆるくて楽なトラッド」のことなんですって。「VERY」はこれまでにも、「母さん、夏の終わりに豹になる!」(2010年9月号)という特集をしたこともありますので、この手のテイストも好きなのでしょう。母を特集に持ってくるときに、どこか照れちゃうところがあって、ダジャレに走ってしまう部分があるのかと勘繰ってしまいますが……。それにしても、この「トラッド」という言葉は、「トラ」と略されるので、これまでにも「Domani」(小学館)で「ニッポンの夏、オンナの夏――いつも心に『寅さん』を!」(2011年9月号)なんて特集がありました。なんとなく「トラ」という言葉の罪深さを感じてなりません……。

新装刊の「Grazia」に見る、ワーキングマザー向け雑誌の難しさ

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「Grazia」2012年5月号(講談社)

 今月号から「Grazia」がワーキングマザー向け雑誌にリニューアルしました。誌名まわりに「ワーキングマザーがいちばん楽しい!」というキャッチが踊り、今月号の特集も「せわしなくって、幸せな『働く母』を生きていこう!」と気合も十分。表紙&インタビューには、“ポイズンの嫁”としておなじみ、女優・松嶋菜々子が登場。『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で高視聴率を取る女優なのに子育てと両立しているとか、生活が充実しているとか、そんなありきたりな話ばかり受け答えしてますけど、松嶋の起用はそんな理由じゃない! 一部週刊誌で報道された、「松嶋菜々子、ハローワークで家政婦を募集! 時給は相場より安い1,300円」というニュースが、ワーキングマザーの現状を生々しく伝えており、「働く母」の味方・「Grazia」にピッタリ、というのが筆者の妄想による起用理由。あながち外れていないと思うんですが……。

<トピック>
◎せわしなくって、幸せな『働く母』を生きていこう!
◎雨宮塔子連載「瞼のパリ」
◎気になるニュース、女の論点

「それぞれの家庭に“雅子さま”がいる」、「婦人公論」で皇室バッシングを考察

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「婦人公論」(中央公論新社)4月
22日号

 「婦人公論」4月22日号の表紙は、ポスト上戸彩として昨年からドラマにCMに絶賛売り出し状態の武井咲です。「婦人公論」の表紙は、いつも熟女ばかりではなくたまに若い人も出ることがありますが(昨年の例だと20代の杏や石原さとみ)、それにしても若い、18歳です。今月26日から連続ドラマ『Wの悲劇』(テレビ朝日系)に主演、現在放映中の大河ドラマ『平清盛』(NHK)にも、源義朝と清盛に愛される常磐御前役で出演中。今年は出演した映画が3本公開されるそうです。とにかくこの出ずっぱり感たるや、「いったい何がどうしてこうなった?」と思わずキョトンとしちゃうほど。大河のオファーが来たときは「お芝居を始めてまだ2年しかたってないのに」と驚き、プレッシャーを感じたそうです。いや、ほんとこっちが驚きますよ! ま、酸いも甘いも噛み分けた「婦人公論」読者からしてみたら、「こんだけ手間かけてもらってんだから、いきなりジャニーズとデキ婚とかしないようにがんばんなね、スパ~(タバコの煙を吐く音)」ってとこですかね。売れるのも突然なら消えるのも突然、それが芸能界の不思議なところです。

<トピック>
◎特集「40代から始める 老いない脳をつくる生き方」
◎もう雅子さまを縛らないで! 意外と多い、離婚のすすめ
◎中居正広 30代最後の壁 すべての挑戦は、必要としてくれる人のために

おしゃれイクメンはママが育てる、「nina’s」のパパ懐柔術は計算高い!

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「nina's」(祥伝社)5月号

 隔月発売の、クリエイティブな親によるクリエイティブな子育て礼賛雑誌「nina’s」。今月の表紙は豊田エリー、彼女は「Dear My Fairy」という連載も持っています。「ディズニーランドのレストランで娘の誕生祝いをした」「肌の弱い娘のためにアロマクリームを手づくり」など、ほっこりオシャレなママライフを送る豊田さんは、今「nina’s」を象徴する存在なのではないでしょうか。千秋やちはる、そして豊田エリー。「nina’s」で連載を持つ(または持っていた)女性タレントは、女の生々しさを出来る限り避けながら、永遠の少女を夢見ているイメージ。豊田以外のふたりが離婚しているというのもなかなか皮肉な話です。夢見る少女じゃいられません、現実は。

<トピックス>
◎家族と、友達と、食をもっと楽しむ!
◎うちのパパ、すてきイクメン化計画
◎働くママのお仕事&子育てスケジュール

女性誌のサブリミナル効果が結実した、「Domani」の“働くいい女”像

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「Domani」5月号(小学館)

 今月号の「Domani」、同誌カバーモデルの知花くららの30歳誕生日特集にページが割かれています。今まで散々「35歳・夏は“気持ちいい”私!」「35歳・モテ期説は本当だった!?」という特集を組んでメインターゲットの「35歳」を煽ってきたのに、知花は20代だったの? と白目ひんむいた人も多いことでしょう。でもよくよく思い出してください。いまはもう休刊した「NIKITA」(主婦と生活社)はあれだけ30歳以上の艶女(アデージョ)推しだったにも関わらず、カバーモデルは10代の外国人モデルでした。「年齢に縛られない美しさを」「エイジレスな私」を謳う女性誌こそが、「若さ至上主義」の権化であるということを感じさせられます。渡辺えりや瀬戸内寂聴を表紙にする「婦人公論」がいかに誠実か! まあ、そうはいってもファッション誌とライフスタイル誌の違い。ファッション誌における「若さ・顔面至上主義」の鎧は固いッス。

<トピック>
◎「女」「妻」「母」3人の35歳
◎「知花くらら、30歳になりました」
◎春は、大人かわいい“まあるい髪”でいこう!