やんちゃモデルと葉山系を生かしきれないママ雑誌「SAKURA」

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「SAKURA」2012年秋号(小学館)

 モデルや女優が子どもを産むたびに「Yahoo!トピックス」にニュース記事が掲載され、「おめでとう☆」「え~、逆算するとやっぱデキ婚じゃん!」「いまはデキ婚って言わないんですぅ、授かり婚って言うんですぅ」というコメントが並ぶ、ここ平和の国・ニッポン。本来ならさして自分に興味のない輩から妊娠日に疑惑をもたれながら、それでも出産後は誌面に載りやすいベビーグッズをリサーチして買ったり、旦那さんとの不仲を隠したりしながら、幸せを振りまくマシーンと化しているのが、ママタレです。そのママタレント・モデルを主役に置いたママ雑誌が「SAKURA」(小学館)。あまり馴染みのない人もいるかもしれませんが、それは季刊誌だから(だと信じたい)。「自分らしく、ママを楽しむ。好感度カジュアルファッション」という手垢まみれの文言は、雑誌を読んだ後にかみしめると、別の意味合いが出てきます。というわけで、早速「SAKURA」の世界へご案内いたしましょう。

<トピック>
◎神田うの流こだわりのママライフ
◎二子玉系×葉山系 ベーシックアイテムで始める“こなれママ”秋物語
◎秋のこなれルール公開

「Domani」における世界レベルの「仕事ができる女」気取りは本物?

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「Domani」2012年10月号(小学館)

 このところの「Domani」は、「35歳、おしゃれも、人生も断捨っていこう!」とか「“きちんといい女系”ナナvs“こなれたいい女系”佳子のSMB5着回し対決」とか、とりあえず5アイテムでワンシーズンを着こなせという無理難題を押しつけてきます。今月号も特集は「秋の始まりは、たった5枚の服で、“きちんといい女”“こなれたいい女”」。「いい女」シリーズは近年の「Domani」でずっと主題にしているテーマなんですが、今月号では「仕事ができるのにオシャレで女らしい」「仕事ができるのにオシャレでかっこいい」というフレーズまでつきました。キャリア志向女性を取り込もうとキャッチーにしたのはいいのですが、下衆な筆者は「Domani」読者は本当に仕事できるのかな、と疑問に思いました。バリキャリ志向の1/3は、実は「自称・仕事のできる女」ですからね。口は動いても、手は動かさない。おいしいところだけかっさらっていくタイプも少なくないですし、本当に仕事できる人はファッション誌もパラパラめくるだけですから。ま、そんな意地悪な視点は捨てて、「Domani」を読んでみましょう。今月もブッ飛ばしてますよ~~!

<トピック>
◎“きちんと系”なら「アンジー」タイトvs“こなれた系”なら「マチャアキ」パンツ
◎「きちんと母娘」vs「こなれた母娘」家族の肖像
◎“BAG&SHOES”Domani

その心変わりは何だ!「CLASSY.」の“勝負ワンピはイタイ”にモノ申す

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「CLASSY.」2012年10月号(光文社)

 「CLASSY.」には毎号筆者が楽しみにしている「結婚するまで、結婚してから」という連載があります。関西、関東1組ずつカップルが登場し、出会い~別れの危機~結婚までの少女マンガ規模の壮大なストーリーが語られます。もちろん婚約・結婚指輪のブランドから結婚式の会場、新婚旅行先など、あちらこちらに高い経済力が感じられて、いかにも「CLASSY.」読者が夢見そうな世界。本当は結婚したてこそ、家計や家事、自分の趣味に掛ける時間とお金など、さまざまな分野での覇権争いが夫婦間で繰り広げられるわけですが、そこにはまったく触れずに、ただただ幸せ絶頂な部分だけを切り取られ、「結婚」のいいところだけを猛プッシュ。こうやって「CLASSY.」読者は、結婚の現実部分に触れず、「幸せな結婚」を刷り込まれていくんだな~と実感。今月号も結婚に向けて「CLASSY.」は本気! 早速見ていきましょう。

<トピック>
◎誰にもできない人生相談お受けします!
◎もう「勝負ワンピ」の時代は終わった!?
◎結婚するまで、結婚してから

初婚活から初産まで「STORY」のアラフォー“初めて”企画のリアルとズレ

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「STORY」2012年10月号(光文社)

 林真理子先生渾身のファースト写真集『美女入門スペシャル 桃栗三年美女三十年』(マガジンハウス)が、ついに発売となりました。マリコハヤシ史上最高の仕上がりということですので、ファンもアンチも一見の価値ありそうです(案の定amazonレビューは荒れておりましたが)。

 連載「出好き、ネコ好き、私好き」でも、全身全霊で宣伝されています。「『ハヤシさん、年をとってからキレイになったのはなぜですか』私は平然と答える。『やっと内面の美が外に出てきたっていうことじゃないでしょうか』」などなど、センセイ一流の一発ギャグをかましておりました。その後、言い訳するように「内面の美はすなわち“個性”」などと解説されていましたが、正直センセイから、そんな「もーともーと特別なオンリ~ワ~ン」みたいなしゃらくせえフレーズは聞きたくないですね。センセイの美は自己都合というか、要するに相対的な価値観の産物なのですから、「金と労力と優秀なスタッフと激しい思い込みで手に入れた勝利の証」とかなんとか目の覚めるような暴論をぶちかまして欲しかったです。何はともあれ、勝間和代さんの『結局、女はキレイが勝ち』(同)と共に、本棚に並べておこうと思います!

<トピックス>
◎大特集 “ゆる・楽・きちん”働く服が、40代みんなの正解だ!
◎実録!40代の初婚活ファッション“成功”物語
◎私たちのCHALLENGE STORY 晩婚時代「40代で産む」のリアル

「9月入学」と「女マネ」を憧れとする、「JJ」のお嬢様気質の正体とは

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「JJ」2012年10月号(光文社)

 女性誌レビューに、久々の「JJ」(光文社)が登場です! 赤文字系雑誌の先駆けとして、かつては売り上げ部数トップを誇っていた「JJ」ですが、現在ではすっかり「CanCam」(小学館)や「ViVi」(講談社)に押されてしまっている印象……というか、そもそも女子の総カジュアル化が進む現在、「JJ」の需要ってどこにあるのでしょうか? 世間の流れに逆らえず、今号からついに付録がつくことになった「JJ」。その記念すべき初付録の香水をプロデュースしたのは、“等身大LOVE”を歌う西野カナちゃんです。彼女が表紙を飾る「JJ」10月号を、さっそく覗いていきましょう!

<トピック>
◎紗栄子って、最近シンプルです(はぁと)
◎「9月入学」VS.「女マネ」スタイル
◎ブロモの夏⇒秋コーデマラソン400!

やっぱり美坊主登場! 「婦人公論」の“ファッション”としての仏教特集

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「婦人公論」(中央公論新社)
2012年9月7日号

 婚外恋愛、中高年のセックス、女性のマスターベーションと、一般に“タブー”とされているジャンルを真正面から切り開いてきた「婦人公論」(中央公論新社)。今号は、宗教の特集です。題して「仏教は女の人生と相性がいい」。宗教って、マスターベーションよりもタブー感が強いと思いませんか。仮に女友達に「バイブ派? 中指派?」と聞けたとしても(聞いたことないですけどね)、信仰している宗派については、なかなか質問しにくいと思います。生き方すべてに関わる問題ですし、新興宗教など予期せぬ答えが返ってくる可能性も高くリアクションに困りそうだし、勧誘されても困るし。あまりおおっぴらには話せないジャンルの1つではないでしょうか。そこへあえて切り込んで行くのが「婦人公論」なのです!

<トピック>
◎特集「40代からの転機に、どう向き合う 仏教は女の人生と相性がいい」
◎難病の夫・篠沢秀夫の毎日は失くしたものを“惜しまない”
◎婦人公論サスペンス劇場<後編>「悪魔が来たりて」

大好きなカレにもウザがられていた! 「Ray」の素直さという“毒”

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『Ray』2012年10月号(主婦の友社)

 今月号の「Ray」は、女優の桐谷美玲がカバーガールを務め、巻頭インタビューにも登場しています。故つかこうへい氏の代表作『新・幕末純情伝』に沖田総司役で主演、映画『荒川アンダーザブリッジ』では、自称・金星人のホームレスという突飛な役を演じるなど、「実力派若手女優」というイメージもある桐谷ですが、インタビューでは、自身の「素」の部分について言及しています。「仲よしは5人いて、似た者同士。甘えん坊の集まりなんで“甘ちゃん会”って呼んでるんです(笑)」「ひとり暮らしを始めた頃はよく料理してました。ル・クルーゼのお鍋で煮込みハンバーグとか」「(好きな男性のタイプは)年上で引っ張ってくれる人。ギャップのある人も好きです」など、大好きなカレに愛されたい欲が強い、いわゆる“キャピキャピした可愛らしいお嬢さん”である「Ray」読者に寄り添うような発言を連発。「実力派若手女優」にありがちな、アングラ系CDを片手に「私、けっこうヤバいのが好きで」とアピールしたり、Twitterで高架下や夕焼けの“ちょっとよさげ”な画像と共にポエムを投稿するなど、オシャブカル(=おしゃれ+サブカル)の痛々しい自意識が桐谷には一切ありません。まさに「Ray」らしいインタビューから始まった今号を、早速読んでいきましょう!

<トピック>
・美玲Style★美玲Beauty
・ハートに響くMyライブラリー
・プリ娘。の部屋

男目線は気にしないけど給与明細は気になる「MORE」娘の二枚舌外交

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「MORE」2012年10月号(集英社)

 今月号の表紙は、綾瀬はるかです。以前レビューで綾瀬はるかを「膝のいい状態の小錦並みの安定感」と表現しましたが、もうそんなもんじゃありませんね。もはや1ピリオドも落とさず、オリンピック3連覇を達成した女子レスリングの吉田沙保里状態です。今回は表紙に加え「カバーガール・ルポ」として、台湾密着取材も敢行。このルポがまぁ120点。落ち度が一切見当たりません。「感動したのは練乳のかき氷!かき氷は何か所かで食べたんですけど、練乳を凍らせたものをかき氷にして、マンゴーがのっているのがあって、すごく好きな味でした。小龍包もホントにおいしかった(はぁと)」どうですか、かき氷を語ることで己を語らせようなどとは微塵も感じさせないこののっぺりとした優良回答。「1人だとご飯の時に寂しいから、一人旅は無理かも」→「女子旅とかいいですね」→「女子旅だとインドかな」→「ピラミッドも見たい!」→「そのためにも英語が出来ないと……」あまりにつるっつるの展開に、ため息しか出ませんでしたよ。はるかの高速タックルに、のっけから場外に押し出された気分です……。

<トピックス>
◎私が輝く!秋こそ「女子力UP服」
◎スーパーキラキラ女子SKJ名鑑
◎ガサ入れ!all27歳カレの「給与明細」

童貞よ、これが女だ! 「シワ」「閉経」「バツ1再婚」40女の現実を暴く「美ST」

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『美ST』2012年10月号(光文社)

 「美ST」10月号の表紙は中山美穂です。表紙も中のグラビアも破顔一笑、目の周りの笑いじわがかなり目立って“クシャ山美穂”って感じになっています。それをあえて修正せずに掲載してしまうところが、女性誌用語で言うところの“自然体”ってことなんでしょうね。確かに、それをよしとする雑誌もあることでしょう。しかし、これまで“SST(「美ST」の造語でシミ・シワ・たるみのこと)”を目の敵にしてきた「美ST」がそれをやるか!? と驚きました。アレアレ、もしかして、なんだかありそうじゃなーい?

<トピック>
◎40代こそチャンス 「美・復活劇」はじまる!
◎賢い45歳は更年期を恐れない
◎検証「再婚する人は美しい」説を追う!

「HERS」が到達した“嫌がられても、マドンナルックがしたい”という境地

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『HERS』2012年9月号(光文社)

 先日、熟女好きを公言しているピース・綾部祐二が、30歳年上の藤田紀子さんと熱愛しているという報道が話題を呼びました。実は「HERS」(光文社)では、2カ月にわたって綾部氏との誌上デート企画を行っていたんです。この企画を読んだ読者は妄想を掻き立てられたことでしょうが、実際に熱愛が報道されると、がぜん真実味を帯びてきて、読者の気持ちはさらに盛り上がったのでは。別にこういう話って、当事者の年代の人からしたら、事実がどうこうではなくって、そういう話が出るだけでも晴れがましいことだと思うんですよね。

<トピック>
◎萬50+4ダッ(ハート)スペシャル「ひとりで立っていられる自信があります」
◎[実例]嫌がられても着たい服
◎見つけました!「風通しのいい」先取り服