<p> 日本人の死因の第1位といわれている「がん」。近年は、医療の発達や検診の普及による早期発見により、不治の病ではなくなりつつあり、社会復帰する人も多い。しかしながら、特に女性の美という視点でのケアはまだまだ置き去りにされており、がん治療の副作用による肌の黒ずみやくすみ、脱毛が患者の精神的負担となっていることは想像に難くない。そのような悩みに取り組んでいるのが、日本の化粧品業界トップのシェアを誇る、資生堂だ。</p> <p> 今回は、肌に深い悩みを抱える人のために特化した商品シリーズ「資生堂ライフクオリティーメーキャップ」の拠点となる、専門施設「資生堂ライフクオリティービューティーセンター」(東京・銀座)を取材。資生堂の取り組みと、病気と向き合う時にこそ必要とされる化粧の力について考えてみたい。</p>
「01爆発的ヒットの裏側」タグアーカイブ
“女の子大好き”な女装男子から見えてきた、男女のコミュニケーションツールとしての「メイク」
<p> 美容業界では、性別や年齢を超えて、同じ化粧品を共有する「シェアドコスメ」や「ジェンダーレスコスメ」といった、新たな価値観をもった化粧品が注目されつつある。また、男子高生を女子高生に変身させる資生堂のCMや、今年の2月・3月に異性愛以外の愛を描いた映画『キャロル』『リリーのすべて』が立て続けに公開となるなど、一般的にも男女の役割やその意識が変化しているように思う。</p>
もうメイクだけでは「旬の顔」になれない! 2015年の美容業界は「健康との組み合わせ」がトレンド
<p> 2015年の化粧品業界を振り返ると、成分や処方で突出した印象を残すような化粧品はあまりなく、美容と健康の概念が近づいた年だったというのが率直な感想だ。美容のブームとしては、水素や酵素ドリンク、スムージー、塩麹などの発酵食品など、内側からキレイになる商品が人気を集めた。そのような健康志向は化粧品メーカーにも影響し、資生堂のヘアケア商品「TSUBAKI」が今年2月リニューアルした際、「椿麹つけこみ美容」を商品コンセプトに取り入れるなど、発酵ブームを意識した商品展開が話題になった。また、今年は食品業界から美容と健康を切り口にした商品が次々と発売されたことも特徴的で、「健康」と「美容」の境がなくなり、「健康であり、美しくある」という包括的な願望が満たされるような商品がヒットした年になった。そのような背景を受けて、今年のトピックスを振り返ってみたい。</p>
なぜ、今“Over60”の女性たちに惹かれるのか――美魔女ブームの疲弊と「私は私」の風潮
<p> 今年2月に、東京・渋谷で行われていた『NYマダムのおしゃれスナップ展』に行ってきた。『Advanced Style~ニューヨークで見つけた上級者のおしゃれスナップ~』(アリ・セス・コーエン、岡野ひろか訳、大和書房)という“Over60”の女性に焦点を当てた写真集からピックアップされた写真展で、写る人の言葉とともに飾られた笑顔はどれも魅力とエネルギーにあふれ、会場はすごい熱気。特に、20~30代の若い女性が目立ったのが印象的だった。</p>
白斑問題から学ぶこと――コンプレックスを刺激する広告と距離を置き、冷静な想像力を持とう
<p> 夏が終わったこともあり、改めて今夏の美容雑誌を眺めている。例年、初夏からは美白化粧品のPRが過熱する時期だが、2013年にカネボウによる白斑の問題が表面化して以降、美容雑誌での美白の扱いが変わってきている。一時期は、「美白」を前面に押し出したキャッチフレーズが並んでいたが、現在は「透明感」という言葉で、肌本来の美しさを訴求するようなナチュラルな美白へと移行している。</p>
「かわいい」「女子」ブームが本格的に終焉、美容界の向かう「強さと美しさ」の潮流
<p> 「○○女子」「女子会」など年齢、外見に関係なく「女子」というゆるい括りでまとめられ、なんとなく満たされた感覚に浸っていた私たち。しかし、ここにきて時代が女子からの卒業を促すような動きを見せている。それは、女子の価値基準である「かわいい」の真逆をいく「強さ」だ。それも、ただ強いだけでなく「強くて美しい」こと。今回は、新発売の製品などから、今までの女子の価値観と真逆のムーブメントについて掘り下げていきたい。</p>
「ガーリー」「女子」ブーム終焉で、女性たちの意識が向かう先とは
<p> いまや、40代女性までもが大手をふるって「女子」と言えるようになっているが、このところ「脱・女子」化の傾向が顕著だ。モデルの梨花はガーリー路線を卒業し、シンプルテイストに変更。「an・an」(マガジンハウス)ですら「もう、女子は卒業です」と銘打った特集を組んだ。女子を捨てた先に、私たちはどこに向かうべきなのか? 女子と女性の間の深い溝について考えていきたい。<br /> </p>
20代をピークに髪は老化! ヘアケアのプロに聞く、美しい黒髪を育む秘訣
アマトラ社・シュラメク氏
前回の記事で、最近の若い女性達の間で起こっている「黒髪ブーム」の背景には、日本人の遺伝子として「美しい黒髪を愛でる」という美意識・価値観が平安時代から現代まで根強く残っているのではないかということを、歴史を紐解きながらお伝えしたが、実際に私たちが美しい黒髪を手に入れるには、どのような商品を選び、どのようなケアをしたらよいのだろうか? 今回は、長年にわたりプロフェッショナル用のヘアケアブランドに携わり、美容師をはじめ多くの美容のプロから支持され、注目を集めているアマトラ社・シュラメク氏とコスメティックプランナーの恩田雅世氏に「美しい黒髪を育む秘訣」を聞いた。
恩田雅世(以下、恩田) まずは、現在のヘアケア市場の傾向について教えて頂けますか?
シュラメク 大きな流れでいうと、昨今の「ノンシリコンブーム」をきっかけに、消費者のヘアケアに対する関心が高まってきていますね。髪だけでなく、地肌から根本的にケアしたいとうニーズも増え、ヘッドスパなど地肌ケアを謳った商品が多く発売されました。さらに、ファッションや流行に敏感な女性達が、こぞってオーガニック系・ナチュラル系のヘアケア商品を支持し、新たなブームを牽引しています。
恩田 消費者にとっては、商品の選択肢が広がるのは良いことですが、同時に商品選びに迷う人も増えているような気がします。商品を選ぶ上で一番大切なことは何でしょうか?
シュラメク まず重要なのは、髪の土壌ともいえる頭皮の健康を左右するシャンプー選びです。シャンプーの役割は、頭皮や髪の汚れを落とすことですが、洗浄力が強すぎるものは、必要な脂まで落としてしまうため、頭皮や髪を乾燥させてしまうこともあります。頭皮も顔の肌と同じように、適度な皮脂と潤いが必要なのです。そういう意味では、洗浄成分が肌に優しいものを選ぶということが、キーポイントになってきますね。
恩田 もはや、シャンプーはスキンケアの一部と考えた方がよいのですね。具体的に、洗浄成分にはどのようなものがあるのでしょうか?
黒髪ブームは女が強い証し!? 日本史から読み解く、黒髪と日本女性の美意識
<p> 今、巷では黒髪ブームが巻き起こっている。女性誌でも黒髪を押し出す企画が数々立ち上がり、表紙を飾る女性も石原さとみ、知花くらら、前田敦子ら黒髪が印象的な女性が目立つ。さらには、女性たちの「ヘアカラー離れ」が加速しているとニュースになったほど、ブームは大きなうねりとなっている。『黒髪と美女の日本史』(水曜社、平松隆円)は、女性の髪形を平安時代から現代までたどり、日本人固有の髪への美意識をひもといていった一冊だ。著者であるタイ国立チュラロンコーン大学専任講師の平松隆円氏と、コスメティックプランナーの恩田雅世氏との対談で、加熱する黒髪ブームの背景を探ってみた。</p>
美の可能性は90歳にも……『MAKE YOU UP』から知る“私自身“の可能性

『MAKE YOU UP』(マーブルトロン)
「誰かになるためじゃない私自身になるために」――力強い言葉が帯を飾る本『MAKE YOU UP』(マーブルトロン)。メイク本や美容雑誌が毎月何冊も刊行され、そのほとんど全てが女優やモデルといった憧れの「誰か」の顔に近づくために作られている中、この本は「私自身」を志向する異色のメイク本だ。著者のメイクアップアーティスト&ビューティーディレクターのMICHIRU氏は、多くの女優を担当し、モードファッション誌、広告、CFからMiMCのクリエイティブ・ディレクターなども務める第一線の人物。しかし、意外にも『MAKE YOU UP』に登場するのは友人や仕事を通じて出会った知人など素人のモデルが中心。そこには、昨今のメイク事情への思いが込められているという。MICHIRU氏の描くメイク観、メイクの持つ力について、コスメティックプランナーの恩田雅世氏と語ってもらった。
■ファッションや仕事、バックグラウンドは無視できない
恩田 仕事柄、美容本やメイク本をよくチェックするのですが、ほとんどの本がビューティ専門の、肌がものすごく綺麗でメイク映えするモデルさんや有名女優さんを使っているものが多く、流行はわかっても私自身のメイクの参考にならないものが多いと感じていました。モデルさんと読者の間に距離があったんですね。でも、この本はモデルさん自身の魅力をメイクによって引き出していることが感じられ、その引き出し方、メイクへの落とし込みが秀逸で大変参考になりました。一人ひとりの魅力やオーラのようなものが伝わり、「メイクの力ってすごい!」と素直に感動しました。「MICHIRUマジック」を体感できる本に仕上がっていると思います。
