「Jさんに会いたいですもん、もはや!」 指原莉乃が、ラーメンをすすりながら言った。 「Jさん」とは、あの杉作J太郎。かつて、彼が地上波の番組で、女性アイドルにこれほど求められたことがあっただろうか? この少し前まで指原は、苦手な渋谷のクラブ(踊るほう)に連れていかれ、ついには泣きだしてしまっていた。 気分転換に、と入ったラーメン屋で、アイドルとしての節制で何年も食べていなかったというラーメンを食べて、ようやく落ち着きを取り戻した。 「ラーメンなかったら、『真夜中』嫌いになって帰ってた」 『真夜中』(日曜深夜1時25分~/フジテレビ系)は、今年4月から始まった指原とリリー・フランキーのロケ番組。その名の通り、“真夜中”に活動するさまざまな場所に赴き、そこにうごめく人々の話を聞くという内容だ。 街での移動は、帯同するスタッフも少人数で、カメラはほぼスマホのみという完全ゲリラ撮影だという。 たびたび指原が「人生初めて」と口にする通り、超がつくほどインドアな彼女にとっては、未体験で未知の世界。それをナビゲートするのが、“深夜”を中心に何十年も活動をしてきたリリー・フランキーというのは、まさにうってつけのキャスティングといえるだろう。 最初は、ピエール瀧を迎えた「銀座」編(第1~3夜)。銀座の高級クラブ(踊らないほう)で、夜の女の極意やお酒について語り合った。 次に訪れたのは「新宿2丁目」(第4~7夜)。ミッツ・マングローブがガイドする形でゲイバーなどを訪れ、ゲイカルチャーの歴史を聞く。マツコ・デラックスの編集者時代など興味深い話も連発で、指原も前のめりになって質問をしていた。 そして、やや趣が変わった「ファミレス」編(第8~11夜)。この収録の直前、指原は親知らずを一気に4本抜いたばかり。顔が腫れ、食べることはもちろん、笑うこともツラそうな最悪のコンディション。そんな中、ファミレスで待ち構えていたのは、吉田豪、杉作J太郎、土屋大樹、岩岡としえという、テレビとは思えない濃厚なメンバーだった。指原も、プロインタビュアーの吉田以外は、まったくの初対面だ。恐る恐るといった感じで、席に着く。 しかし、リリーが「夜中でみんなが集まってする話といえば、趣味の話」というように、趣味の話をし始めると、それが一変する。指原とほかの4人はみな、女性アイドルファンなのだ。 4人の話を聞きながら、みるみるテンションが上っていき、「懐かしー!」「ヤバい!」「泣きそうになる!」と大興奮の指原。 特に杉作のアイドルの愛し方やそのエピソードの数々に、笑うと痛む歯に「痛い、痛い!」と言いながら大爆笑。 「最近出会った人間の中で一番面白い」 と、絶賛していた。 指原は子どもの頃からアイドルファン。きっかけは、モーニング娘。の後藤真希だったという。大分に住んでいた指原はまだ小・中学生だったから、東京まで後藤を追っかけることはできない。だが、ハロー!プロジェクトのアイドルが、福岡など九州でライブをやるとなれば駆けつけた。その結果、いわゆる「ハロヲタ」になったのだ。 そして、トップアイドルになった今でも、現役のアイドルヲタだという。極力現場へ赴き、移動中や家ではアイドルのDVDを見て過ごす。 それがまったくウソではないことは、すぐに証明された。 番組では、ファミレスからイベントスペースの「渋谷ロフト9」へ移動。アパッチとケンケンというアイドルファンも合流し、アイドル映像鑑賞会をやるという。まずハロヲタのケンケンが紹介したDVDの映像を見始めると、紹介者よりもテンションが上がり、「一番泣けるところ!」「かわいい!」などと絶叫しながら踊りだす。 「誰よりもヤバい奴じゃん」 リリーが苦笑する中、指原は紹介者のお株を奪うように解説を始め、「このDVDなら、私が一番見せたいのがあります!」と言って、別のシーンを再生。 繰り返し見ているという指原は、そのシーンのどこがいいのかを「キャー、エモい!」と興奮しながら伝えるのだ。 「一回自分がアイドルを応援してきたからこそ、アイドルはこうあるべきとかがわかる」 と、リリーは指原のアイドルとしての強さを語ったが、まさにそれを如実に表すハイテンションな放送だった。 しかし、次の回(第12夜)では、そのテンションが一変することになる。前述の通り、渋谷のクラブに行くというのだ。 これも、指原にとって「人生で初めて」の体験。「偏見」だと自覚しつつも、「一番苦手」「クラブとかフェスに行くような人と、友達にもなりたくない」「信用できない」と、道中に嫌悪感をあらわにしている。 番組では、FPM・田中知之、高木完、川辺ヒロシらが、クラブシーンやDJの歴史の変遷などを指原にレクチャーしていく。 この3人は、いずれも落ち着いた雰囲気。指原が抱くクラブやDJの人のイメージとは離れているため、素直に話を聞き、凝り固まった偏見が徐々にほぐれていく。 高木指導のもと、ラップにも初挑戦。 「人生でやった仕事で一番恥ずかしい」 と言いながらも、なんとか仕事を全うしている感じだった。 そうやって、偏見を解いていき、最後には「新しい世界が好きになりました!」みたいな展開が、よくテレビで見かける流れだ。 しかし、いざ実際にクラブを訪れると、やはり顔がこわばってしまう指原。プロのダンサーの踊りに圧倒されながらも、それ以上に「酔っ払って踊ってる人が怖い」と、その場の客の雰囲気になじめない様子。 実は、何軒かクラブを回った後、最後にDJがAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を流し、そこで指原がステージに上り、みんなで一緒に踊るというプランがあった。 「怖い」と繰り返す指原に、リリーは「人と出会ったり、みんなでパーティーを楽しみたいっていう人のイベントが大箱であるっていうことは、そういうのが求められているってこと。そこで楽しんでいる人も、今日の指原みたいに、最初は怖い、嫌だって思っているうちに、そうじゃないって誤解を解いていく瞬間がある」などと、実際に経験すると変わることもあると言って、エンディングのプランを話すと、指原は一層顔をこわばらせた。 「怖い……。シンプルに……」 そう言うと、みるみる目に涙がたまっていき、「ごめんなさい」と、ついに我慢できずにないてしまうのだ。結局、指原は番組が用意したプランを実行することができないまま、ラーメン屋のシーンにつながっていくのだ。 それはテレビ的な予定調和ではない、指原莉乃のドキュメントだった。たとえ、偏見が緩和されても、「好き」や「嫌い」は簡単に変わることはない。番組の冒頭には、雑誌「真夜中」発行人・孫家邦(リトルモア代表)の言葉が引用されている。 「真夜中に、陽のあたる場所で言えなかったことを言おう 真夜中に、陽のあたる場所でできなかったことをしよう」 真夜中は、そこでうごめく人たちの昼間では見せない本性が暴かれる時間だ。取り繕うことをやめ、「好き」や「嫌い」に忠実になって、むき出しになる。それを『真夜中』は切り取っていくのだ。 「Jさんに会いたい」と指原がつぶやいた直後、次回予告的に杉作J太郎が自転車で真夜中の街を疾走するシーンが挟み込まれた。 まさにそれは、指原を助けにくる救世主のようだった。 しかし、実際に杉作が再登場すると、指原は「この番組は杉作J太郎しか呼べないの?」と、うれしそうに笑った。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから撮影=後藤秀二
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離婚で一文無しに……渡辺謙、釈明会見を乗り切っても着々と近づく“Xデー”
3月末に「週刊文春」(文藝春秋)で21歳年下の元クラブホステスとの不倫を報じられた俳優の渡辺謙が15日、都内でようやく釈明会見を行った。 渡辺によると、ハリウッド映画と来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』の撮影に臨むにあたり、ひと区切りをつけるための会見だといい、不倫相手とは報道後に慰謝料なしで関係を解消したことを報告。現在、妻で女優の南果歩と別居中で、離婚は否定したが、修復には時間がかかることを明かした。 「渡辺を取り囲んだのは、ベテランの女性リポーターばかり。一切、“忖度”せずに厳しい質問をぶつけたものだから、渡辺はタジタジになっていた。しかし、トータルすると、会見まで時間がかかったわりには肝心なことを何も語らず。不完全燃焼となってしまった」(ワイドショー関係者) それでも、なんとか乗り切り、心機一転、大きな仕事に臨む渡辺だが、今後はかなりの“いばらの道”を歩むことになりそうだという。 「都内の豪邸や、そこを出て暮らしている軽井沢の別荘は、すべて南の所有。ギャラも南に押さえられていて、自由に使える金がない。離婚に向けた話し合いはまったく進んでいないようだが、南としては渡辺の資産を押さえているので、圧倒的に有利な立場。搾り取るだけ搾り取った上で、離婚届を突きつければ済む話。離婚した場合、渡辺は一文無しになってしまいそうだ」(女性誌記者) 渡辺は、前妻と泥沼訴訟を経た上で離婚。その際も、前妻側から「関係を持った」という複数の芸能人を法廷で暴露されてしまった。 実力でハリウッドスターに成り上がった渡辺だが、女グセは一向に直っていなかったようだ。
『コード・ブルー』好スタート! 山下智久が“Cカップ胸筋”で、新垣結衣を公開処刑!?
フジテレビも“胸”をなで下ろしたことだろう。 7月17日に放送された山下智久主演の月9ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)の初回視聴率が、16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。爆死続きのフジテレビドラマの中で、久しぶりの高視聴率となった。 その第1話では、山下のあるシーンに女性たちがクギづけになったようだ。 「劇中、山下が制服を着替えるシーンで、鍛え上げられた胸筋があらわになりました。筋肉が大きく盛り上がった胸板がよくわかる横からの映像も差し込まれたため、女性視聴者は大興奮。『山Pの胸筋がヤバイ!』『物語より気になってしまった』『胸板厚すぎ! Cカップはありそう』といった声が殺到し、検索ワードの上位に『胸筋』が入ってくるほどの大反響でした」(テレビ誌ライター) 山下といえば、2011年公開の映画『あしたのジョー』に出演した際、役作りのために筋トレを開始。トレーニングは現在も習慣化されており、焼き肉店に行っても鶏肉しか注文しないストイックぶりで、体脂肪率は5~8%をキープしているという。 一方で、そんな山下の“Cカップ胸筋”と比較されてしまったのが、共演する女優陣の胸元だ。 「メイン女性キャストの新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未は、いずれもモデル体形。新垣、戸田はAカップといわれており、比嘉も以前より痩せたせいか、推定Bカップと思われます。ネット上でも『山Pがガッキーを公開処刑』といった声が飛び交うなど、比較して面白がっている人もいるほど。思わぬところで貧乳ぶりがクローズアップされた女優たちにとっては、とんだ災難ですね(笑)」(同) 出演者の胸にも注目が集まれば、さらなら視聴率アップが望めるかもしれない!?
『コード・ブルー』好スタート! 山下智久が“Cカップ胸筋”で、新垣結衣を公開処刑!?
フジテレビも“胸”をなで下ろしたことだろう。 7月17日に放送された山下智久主演の月9ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)の初回視聴率が、16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。爆死続きのフジテレビドラマの中で、久しぶりの高視聴率となった。 その第1話では、山下のあるシーンに女性たちがクギづけになったようだ。 「劇中、山下が制服を着替えるシーンで、鍛え上げられた胸筋があらわになりました。筋肉が大きく盛り上がった胸板がよくわかる横からの映像も差し込まれたため、女性視聴者は大興奮。『山Pの胸筋がヤバイ!』『物語より気になってしまった』『胸板厚すぎ! Cカップはありそう』といった声が殺到し、検索ワードの上位に『胸筋』が入ってくるほどの大反響でした」(テレビ誌ライター) 山下といえば、2011年公開の映画『あしたのジョー』に出演した際、役作りのために筋トレを開始。トレーニングは現在も習慣化されており、焼き肉店に行っても鶏肉しか注文しないストイックぶりで、体脂肪率は5~8%をキープしているという。 一方で、そんな山下の“Cカップ胸筋”と比較されてしまったのが、共演する女優陣の胸元だ。 「メイン女性キャストの新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未は、いずれもモデル体形。新垣、戸田はAカップといわれており、比嘉も以前より痩せたせいか、推定Bカップと思われます。ネット上でも『山Pがガッキーを公開処刑』といった声が飛び交うなど、比較して面白がっている人もいるほど。思わぬところで貧乳ぶりがクローズアップされた女優たちにとっては、とんだ災難ですね(笑)」(同) 出演者の胸にも注目が集まれば、さらなら視聴率アップが望めるかもしれない!?
公取委の登場で風雲急! 元SMAP・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の「処遇」に変化が!?
継続か、それとも打ち切りか――。 7月クールの新番組が続々とスタートする中、テレビ各局は10月の改編期に向けて、“あの3人”の処遇に頭を悩ませているという。 悩みの種は、ジャニーズ事務所からの退所・独立が発表された元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が出演する番組についてだ。 7月5日に放送された『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)では、香取が「末永く『おじゃMAP!!』が続きますように」と発言。同19日の放送では「俺、引退しないから」と大真面目に本心を明かした。そんな中、あるニュースをきっかけに、ジャニーズサイドの態度が変わってきているという。テレビ関係者が耳打ちする。 「当初、ジャニーズは3人の出演番組に対して、局側に『ジャニーズを出て行くのだから、打ち切りにするように』と伝えていた。しかし、7月7日にNHKが『公正取引委員会が、芸能事務所と芸能人の契約の中で、独占禁止法に抵触する不公正なものがないかどうか、調査を始めた』と報道。公的機関が“所属事務所から独立しようとした芸能人が圧力や嫌がらせを受けるケース”について注目したことで、当然、元SMAPメンバーの“処遇”にも関心が寄せられるのは避けられない。そのため、ジャニーズは『打ち切りにはこだわらない』と、あいまいな態度に変わったといいます」 現在、稲垣は『ゴロウ・デラックス』(TBS系)、草なぎは『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)、『ブラタモリ』(NHK)、香取は『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)、『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)に出演中。しかし、多くは「SMAP」を連想させるタイトルのため、テレビ局側も扱いには苦慮しているようだ。 「どうやら『スマステ』だけが打ち切りとなり、ほかの番組は来年3月まで継続させて、ゆるやかに番組終了となるようです。タモリとの良好な関係やナレーションのみということで、『ブラタモリ』だけは4月以降も続く可能性が濃厚。『スマステ』の後番組にはドラマが予定されていましたが、ここにきて木村拓哉が使われる可能性も出てきているようですね」(前出・テレビ関係者) 公取委の登場で、“芸能界の掟”がどう変わるのかにも注目だ。
ついに芸能界のドンにも言及! 松居一代が、テレビどころか芸能界からも“抹殺”されそう!?
俳優の船越英一郎が、妻でタレントの松居一代に離婚調停を申し立てた“離婚バトル”。 船越は月曜から木曜までNHKの帯番組『ごごナマ』に生出演するも、離婚騒動には一切触れず。対する松居は、YouTubeやブログで、船越に対する“猛攻撃”を仕掛けている。 それだけにとどまらず、ブログでは読者に対して、NHKに船越の降板を求める抗議電話をするよう呼び掛けるなど、まったく攻撃の手を緩める気配がない。 「松居が船越の不倫相手について暴露した動画は、船越の所属事務所からの抗議で削除された。そこでお相手とされた脚本家でタレントの大宮エリーは、船越との関係を否定したものの、船越への直筆の手紙を公開されるなど、旗色が悪いまま。そして今度は『ギャラは(1本)40万』と暴露した上で、帯番組を降板させようと動きだした。そのギャラで計算すると、年間約9,000万円の売り上げ。事務所にとってもかなりの損失なので、いよいよ松居に対して“反撃”を仕掛けることになりそうだ」(芸能デスク) そんな中、松居は16日の夕方「芸能界の裏話…」と題してブログを更新。前日15日の会見で、松居と船越の離婚バトルについて言及した俳優の渡辺謙に対して、「人のことを、おっしゃる前に自分の不誠実な生き方を改めるべきです」と苦言を呈した。 その後は、「渡辺様の、事務所会長は大変、優しい方」「渡辺様の事務所会長が人生の先輩として好きな方なのでこれ以上は、渡辺様に、物を申すのを止めましょう」と、なぜかゴマすり。しかし、この文面が波紋を広げているという。 「松居によると、名前こそ出さないものの、渡辺が所属するケイダッシュの川村龍夫会長には、駆け出しのころから世話になっていたという。それならば、感謝の意を表すのも納得。ところが、続けて『毎年、この季節になると所属タレントでも無いわたしに大きな、甘~い、スイカを2個、贈ってくださる方がいらっしゃるんです』『この方こそが週刊誌で、芸能界の、ドンと呼ばれていらっしゃる素晴らしい歌手郷ひろみ様が、所属されているプロダクションの社長様です』と言及。『私には、優しい、優しい方です』『素敵な社長様です』など思いっきり持ち上げたが、なんの脈略もないのにいきなり“芸能界のドン”こと周防郁雄氏の存在をにおわせてしまった。周防氏にとっては勝手に絡まれて迷惑な話で、この書き込みを知ったら、あきれ返ることは必至。離婚騒動が収束したら、もはや芸能界に居場所はなさそうだ」(芸能プロ関係者) 周囲に書き込みをチェックし、アドバイスする存在がいない松居だけに、今後も芸能界的にNGの書き込みを連発しそうだ。松居一代オフィシャルブログより
10.8%で2ケタキープ『過保護のカホコ』が描く「よかれと思って」という気持ちの“暴力性”
遊川和彦脚本のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も第2話。視聴率は10.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、初回から0.8ポイント下げたものの2ケタキープです。 第2話は、「アレ?」と思うようなナレーションから始まりました。 「小さな王国に棲んでいるお姫様が、このお話の主人公だ」 声の主は主人公・カホコの父親である正高(時任三郎)。GoogleMapsのキャプチャ画面にCGで描きこまれているのは、歪んだハート型に囲われたエリア。このエリアの外に出てしまうと、すっかり人が変わったようにおとなしくなってしまうので、この内側が“王国”というわけです。 しかし、このエリアから外に出ると人が変わってしまうのはカホコではなく、カホコに異常な愛情を注ぐ過保護な母親・泉(黒木瞳)です。父・正高が「女王様」と呼ぶ泉は、確かにエリア内では生き生きと自己主張を繰り広げますが、一歩外に出ると夫の実家であってもしおらしくなってしまい、相手が聞き取れないような小声でしか話さなくなります。一方の「お姫様」カホコは、エリア外の大学に通っていますし、家にいても外に出ても、同じように「ぽや~ん」としているだけ。とりたてて変化はありません。 なので、このナレーションを聞いたとき、「アレ? 主人公って、母親の泉だったっけ?」と、ちょっと思ってしまったんです。メーンビジュアルはカホコですし、タイトルも『過保護のカホコ』なのでそんなわけないんですけど、第2話はちょっと誤読したまま、母・泉の視点からストーリーを振り返ってみます。 さて、今日も今日とてカホコはひとりじゃ朝も起きられません。泉は目覚まし時計の鳴り響く娘の部屋に乗り込んでむずがる我が子(22)を叩き起こし、大学に着ていく服を選んであげて、車で駅まで送っていきます。いつもの日常です。 娘は就活もうまくいってないし、もう花嫁修業をして専業主婦になればいい。泉はそう考えています。家庭を支えるのだって、立派な仕事だし。 しかし娘は「それじゃダメだって同級生の麦野くん(竹内涼真)が言ってる」などと、意味のわからないことを言い出します。娘によれば麦野くんに「社会に出て働くのが怖いんだよ、違うか?」と言われたそうです。 そんなの、違います。だいたい娘は昨夜、遅く帰ってきたと思ったら「人を幸せにする仕事がしたい」とか言い出しましたが、そんな仕事、どうやって探すつもりなのか。「何かある気がする」とか言ってるけど、なんなのか。専業主婦でいいじゃないか。それでも「パパの会社に見学に行きたい」と言い張るので、まあ、とりあえず連れて行くことにしました。あと、2人の妹の旦那さんがお巡りさんと看護師なので、そっちにも連れて行くことにします。 娘は、パパの保険の仕事には興味がなさそう。お巡りさんと看護師の2人の親戚は、ともに「この仕事は娘には向いてない」と言います。やっぱり専業主婦がいいんじゃないのか。 パパの実家にも娘を連れて行きます。パパの実家はエリア外ですし苦手ですが、ひとりで行かせるのも変なので一緒に行きます。お婆ちゃん(パパのママ)は、こともあろうか「専業主婦だけはやめたほうがいい」などと言い出しました。エリア外なので泉はろくに反論もできませんが、何を言い出すのかこのババアは、と思っています。ババアの家に問題があるだけで、うちみたいな幸せな家庭だったら専業主婦がいちばんなのに。 翌日、大学から帰ってきた娘は、『13歳のハローワーク』を読みふけっています。本屋にも滅多に行かない娘なのに、珍しいこともあるものです。娘はページをめくりながら「ケーキ屋」「保母」「宇宙飛行士」「フラワーアレンジメント」「教師」「大工」「僧侶」など、さまざまな候補を挙げて意見を求めてきますが、どれもこれも娘に向いているとは思えません。向いていない理由を教えてあげると、娘はいい子なので納得してくれます。本当にいい子です。 次の日曜、親戚の女子高生・糸ちゃん(久保田紗友)が出場するチェロのコンクールが開かれました。もちろん、親戚一同仲良しなので、みんなで応援に駆けつけました。といっても、パパの実家のほうには声もかけてません。苦手だし、エリア外の人間だし。当然です。 一同、糸ちゃんの優勝を信じて疑いません。娘のカホコだけトイレを我慢しているのか終始モジモジしていますが、まあ糸ちゃんならやってくれるでしょう。 演奏が始まります。最初はよかったのですが、急に音が歪んだと思ったら、糸ちゃんが弓を落として手首を押えています。チェロも倒れてしまいました。なんということでしょう。演奏は中断。もちろん、優勝もできませんでした。娘はまだモジモジしています。トイレに行きたきゃ行けばいいのに。 病院での診断によれば、糸ちゃんは神経障害を患っていて、もうチェロは弾けないのだそうです。幸い、日常生活に支障はないものの、ずいぶん前から痛みがあって隠していたのだと。糸ちゃんパパ(夙川アトム)は、「気付いてやれなかった自分が悪い」と落ち込んでしまいます。糸ちゃんは安定剤を飲んで寝ているそうです。明日、詳しい検査があって、しばらく入院になると。 それにしても、この親戚一同の落ち込みっぷりはなんなのか。落ち込んでいる場合じゃないだろう。この人たちは、ホントに私がいないと何もできないのだ。こんなときこそみんなで力を合わせて、糸ちゃんのためにできることをしてやらなきゃいけないのに。 泉はひとりひとりに「糸ちゃんを元気づけてやる計画」の指示を与え、明日もう一度集まって、全員で糸ちゃんを見舞う段取りをつけます。泉が仕切らないと誰も動かないので、もう仕切る仕切る。泉のママ(三田佳子)が「しばらくそっとしてあげておいたほうが、いいんじゃないの? 糸もショックで、誰とも会いたくないかもしれないし」などとアホみたいなことを口走りますが、家族が困ってるのにほっとけというのでしょうか。こんなときこそ、なんでもしてあげるのが家族なのです。 ■というのが、このドラマで描かれている泉の考え方です。 あー、書いてて気持ち悪くなってきた。 要するに自分の行動の正しさに対する盲信。「よかれと思って」という気持ちの独善性。そういうものを、遊川は嫌というほど泉に背負わせることにしたようです。 そういう泉が大切に大切に育ててきたカホコは、実は糸ちゃんの手首のことを知っていました。モジモジしていたのは、トイレに行きたいのではなく、「手首のことをみんなに言わなくていいのかな、糸ちゃんは演奏大丈夫なのかな」という心配のそぶりだったのです。 カホコも、糸ちゃんのためにできることを考えます。麦野くんは画家志望だし、同じ芸術家として、糸ちゃんに言えることがあるんじゃないかとカホコは考えています。しかし麦野くんは、「夢破れたばかりの者は慰められてもムカつくだけなので、向こうが必要とするまでほっといたほうがいい」と言います。泉とは、まるで真逆のことを言うので、カホコは混乱します。 それでも必死に考えて、でも、ママに頼らずひとりでできることなんてほとんどなくて、結果、麦野くんと2人で千羽鶴を折ることに。麦野くんは優しいので、貯金を下ろして5万円のバイト代を支払うと、半分の500羽を折ってくれました。 というわけで、糸ちゃんのお見舞いに。麦野くんから「余計なこと言うなよ」と釘を刺されたカホコは、お花と千羽鶴だけ置いて帰ろうとしますが、糸ちゃんに「もう帰るの? (手首のこと)黙っててって言ったの、気にしないでね」と気を使われ、さらに「もう弾けないなんて笑っちゃう、ほかに何しろって言うんだよって感じ」などと悲しい笑顔を見せられてしまっては、どうにもたまりません。 堰を切ったように、糸ちゃんを励まし出すカホコ。「片手で弾けるピアノもある」「歌を歌うこともできる」などと人生を賭けてきた夢が破れたばかりの糸ちゃんの神経を逆なですると、ネットで探してきたジャッキー・ロビンソン(黒人初のMLBプレーヤー)の「不可能の反対は可能ではない、挑戦だ」という名言を披露。さらに「糸ちゃんは絶対に大丈夫」「大人だし強いし奇跡を起こせる」などとのたまいます。 はい、糸ちゃんブチ切れ。 主に「親戚全員嫌い」「特に、何もできないのにカワイイカワイイ言われてるカホコが嫌い」といったメッセージを、ありったけの罵詈雑言を用いて送出しました。病室を貫く果てしない叫び。カホコは生まれて初めて自分に向けられた“嫌悪の感情”というものに、もう耳をふさぐしかありませんでした。麦野くんのアトリエで見たムンクの「叫び」のように、もう耳をふさぐしかありませんでした。 ママに相談したら、ママはきっと糸ちゃんママ(ママの妹)を責めるでしょう。誰にも相談できないカホコの頭にまた、あの糸ちゃんの叫びが蘇ります。 そんなとき、助けてくれるのはやっぱりヒーロー麦野くん。心配してマンションの下まで来てくれた麦野くんと、神社で向き合います。 「どんな人間にも、裏表や二面性がある」 カホコは麦野くんの胸を借りて、思いっきり泣くのでした。 ■母・泉の人生の“副産物”としての娘・カホコ 今回、もちろんカホコに悪意があったわけではありません。単純に、母の信念である「なんとかしてやるのが家族」という哲学と、徹底的な過保護によって育まれた性根の良さが表れてしまっただけでした。 前回のティッシュ配りやピザ配達といった労働体験では良い方向に現れたカホコの性根の良さが、まるまる逆の効果を生んでしまった。そして、交通事故みたいに糸ちゃんの逆鱗に触れてしまった。 だから糸ちゃんの「叫び」は、本当はカホコに向けられたものではありません。それは親戚一同の思想的な旗手である泉の哲学に向けて放たれたものであり、その思想哲学をもっとも強く受け継いで育ったカホコは、人の心について無知なまま大人になってしまった「過保護の犠牲者」として描かれました。ひとつの人格ではなく、まるで母の人生の副産物であるかのような、残酷な描写です。カホコの純粋な、とても純粋な「よかれと思って」が、結果として糸ちゃんにとっては極めて強烈な暴力になってしまった。 冒頭で記したGoogleMapsに描かれた「歪んだハート」型のエリア。このエリアの中でだけ発揮される、母・泉の歪んだ愛情。 正直、第2話の段階でここまで泉の過保護の弊害をストレートに描いてくると思わなかったので、驚きました。何しろ、この作品は展開が速い。あと10話近く残っている中で、泉の善意はどんどん嫌われていって、ズタボロにされていくことでしょう。黒木瞳にとっては、なかなかタフな役回りですが、そのへんは遊川さんとの信頼関係もあるんでしょうね。このドラマは面白いです。はい。 (文=どらまっ子AKIちゃん)日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
香取慎吾「俺、引退しないから」明言も……フジ『おじゃMAP!!』継続が厳しい理由
9月でジャニーズ事務所を退所する元SMAPの香取慎吾が、19日放送の『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)に出演。“芸能界を引退し、画家を目指して海外留学する”との一部報道を一蹴した。 アンタッチャブル・山崎弘也との会話の中で、「俺、引退しないから」と明言した香取。山崎から「留学するんですよね?」と問われると、「20代(の頃)とか、(留学)行きたいなとかあるじゃん。俺、40(歳)! 今、留学して勉強しない。マジでしない!」と否定した。 また、絵については「これからも描きたい」としながらも、画家転向については「俺を画家にしたいの!?」「プロ(の画家)ってどういうこと?」とキレ気味に否定。続けて、「『おじゃMAP!!』でいろんなとこ行って、遊びたいよね」と話した。 「香取の『引退しないよ』発言を番宣に使ったり、番組の最後に引っ張ったりしなかった『おじゃMAP!!』に対し、ネット上ではファンから感謝のコメントが相次いでいる。とはいえ、一時20%超えを果たしたこともある『おじゃMAP!!』も、今やゴールデン帯で平均視聴率6~7%程度。数字だけ見ると、いつ打ち切られてもおかしくない状態です」(芸能記者) 現在、『おじゃMAP!!』のほかに、司会を務める『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)、元SMAP・草なぎ剛とのラジオ番組『ShinTsuyo POWER SPLASH』(bayfm)にレギュラー出演中の香取。日刊スポーツは6月中旬、『スマステ』は9月いっぱいでの終了し、大人向けの連ドラ枠になると報じた。 しかし、今回、「『おじゃMAP』でいろんなとこ行って、遊びたいよね」との香取の発言がカットされずに放送されたため、ネット上では「『おじゃMAP!!』継続確定ってことだよね?」「ジャニーズやめても番組は続けられるんだね。よかった」「『スマステ』終了撤回にも希望が」といった声が見受けられる。 同時に、ジャニーズ事務所に対し「慎吾の今の仕事、絶対につぶさないでよ!」「これで『おじゃMAP!!』終わったら、絶対に許さないから」「クソジャニーズがどんなに圧力かけたって、スマヲタが絶対に終わらせない」といった攻撃的なコメントが相次いでいる。 「SMAPの一連の騒動ですっかり信用を失ったジャニーズ事務所ですが、もし今後、『おじゃMAP!!』が終了するようなことがあれば、ファンの怒りの矛先はジャニーズ事務所に向きそうです。また、香取が引退を否定したため、一部で番組終了が報じられた『スマステ』に対し、『ジャニーズ圧力に屈した』『テレ朝、見損なった』と不満の声も高まっています。ただ、『スマステ』終了を報じた」(同) SMAP解散後もグループ名を連想させるタイトルで放送を続けてきた『おじゃMAP!!』。ジャニーズ事務所退所まで約1カ月半となる中、ファンの思いは届くだろうか?
清水ミチコが「顔マネ」で顔認証技術とガチ対決!? “攻めるNHKバラエティ”が、またまた斬新企画!
昨今、バラエティ制作において民放以上に挑戦的な姿勢が目立つNHK。『バリバラ~障害者情報バラエティー~』や『ねほりんぱほりん』『着信御礼!ケータイ大喜利』あたりは、実験的な精神を放出しながら、世間から注目を集めることに成功した番組たちである。 同局のこの方向性について「若年層に顕著な受信料の徴収率低下に歯止めをかけるのが狙い」と主張する人もいるが、何にせよ、そのチャレンジ精神が面白さにつながるのなら、文句のつけようはないだろう。 そして、7月18日に放送された『(>O<)顔面白TV』。こちらも“冒険精神”と“知性”の掛け合わせが成就した、NHKらしいバラエティと相成っている。 博多華丸・大吉や清水ミチコ、副島淳らが、顔加工アプリ「SNOW」でお互いの顔を交換する場面からスタートしたこの番組。ここから、人間の「顔」の不思議さや面白さを追求する展開へとつながっていくのだ。 例えば、番組はある1枚の写真を紹介。男女のツーショット収めたものだが、背景の木々に“人の顔”としか思えない部分があるから恐ろしい。思わず「心霊写真か!?」と身の毛がよだってしまうものの、実はそうではない。人間の脳には“顔を見る”専門の領域があるとのこと。あらかじめ我々には「顔を見つけたがる」生理がプログラミングされており、それが作用したからこそ、なんてことのない背景も「顔」に見えてしまうのだ。 ■NECの技術の前に敗北し、苦笑いが止まらない清水ミチコ 続いて、なぜか番組は、あのNECへと出張する。顔認証技術に定評のある同社へ、清水が訪れたのだ。 目的は明快。清水といえば、“顔マネ”の第一人者だ。メイクや小道具を駆使して大竹しのぶや草間彌生の顔を模写して見せる彼女。その芸の見事さは、あらためて言うまでもないだろう。 NECと清水、両者を対峙させて番組はムチャをした。まず、NECの顔認証システムに、清水が藤田ニコルを“顔マネ”した写真を認識させる。そして、素の状態の清水と顔マネ写真が同一人物だと見破ることができるかどうかを試したのだ。 「世界一の顔認証 VS日本が誇る顔マネ女王」と銘打たれたこの対決は、0.03秒で写真と清水が同一人物だと見破ったNECの勝利に終わっている。「面目丸つぶれなんですけど……(笑)」と苦笑いが止まらない清水であったが、これは致し方ないだろう。デジタルが完膚なきまでにアナログを打ち負かした様相だ。 それにしても、なんとバカバカしくて面白い企画なのか。しかし、正直言って既視感がある。この面白さは、いつかどこかで見た気がする。 そうだ。これは、数々の“やらせ”が発覚して2011年に打ち切りとなった『ほこ×たて』(フジテレビ系)とベクトルが同じだ! “勝敗”ではなく“組み合わせ”の時点に面白のピークが来ている点は、明らかに異なるのだが。 ■NHKの“フルスイング”で、20年以上前の企画もブラッシュアップ! 後半では、また違った角度から「顔」にフォーカス。 顔の研究者の中には、“平均顔”という概念があるのだそう。法律家や司書、ソムリエなど、それぞれの職業には「○○らしい顔」があり、その職に就くことで、無意識にその顔へ近づいていくらしい。 例えば、ある顔学の研究者は13人分の銀行員の顔を集めて、それらを足し、13で割って銀行員の“平均顔”を作成している。この顔を見ると、いかにも銀行員っぽいのだ。一方、プロレスラー11人の顔を集めて“平均顔”を作成すると、やはりいかにもプロレスラーっぽい雰囲気になる。不思議だし、面白い! 実は、この面白がり方にも既視感がある。約20年前の人気深夜番組『EXテレビ』(日本テレビ系)の、上岡龍太郎と島田紳助が司会を務めた火曜版に「顔顔DonDon」という企画があったことを思い出す。次々と人間の顔写真が登場し、この人たちがなんの職業に就いているかを当てるだけのクイズである。 何も、ここにきて「パクったな!?」と糾弾するつもりはサラサラない。というか、パクったのではなく、たまたま似た内容になっただけな気がする。 今回の『(>O<)顔面白TV』は、NHKらしい充実の番組だった。NECと清水ミチコを対決させるというフルスイングは、見ていて気持ちがいい。同局の“冒険心”が遺憾なく発揮されていて好感が持てる。 すでに存在している企画も、情熱を注げば新しい質感となり得る。その好例として、この番組を評価したい。 (文=火の車)『清水ミチコ物語』(ソニー・ミュージックダイレクト)
福士蒼汰、やっぱり“低視聴率男”!? 日テレ『愛してたって、秘密はある。』同枠史上ワースト発進の大爆死
福士蒼汰主演の連続ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日曜午後10時30分~/日本テレビ系)の初回が16日、30分拡大で放送され、視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と爆死スタートになった。 2015年4月期に新設された同枠ドラマの初回としては、昨年4月期の岡田将生主演『ゆとりですがなにか』の9.4%以来、5クールぶりの2ケタ割れで、史上ワースト発進だ。 同枠ドラマの傾向は、初回で2ケタをマークしても、その後、急降下していくのが定番となっている。前期の綾野剛主演『フランケンシュタインの恋』も初回は11.2%を記録したものの、第2話以降で急落し、全話平均は7.5%に終わった。その例にならえば、初回で8.2%しか取れなかった『愛してたって』はこの先、大きな不安を抱えてのスタートとなってしまった。 同ドラマは、司法修習生の主人公・奥森黎(福士)が中学生のときに、母・晶子(鈴木保奈美)をDVから守るため、父・皓介(堀部圭亮)を殺害したところから始まる。父は“失踪扱い”となり、黎は母と2人だけの“秘密”を持つことになる。その後、大きくなった黎は同じ司法修習生の立花爽(川口春奈)と恋に落ち、結婚の約束をするが、プロポーズの直後から、“秘密”を知る何者かから、不気味なメッセージが届くようになる……というストーリー。 そのほか、鈴木浩介、遠藤憲一、岡江久美子、賀来賢人、山本未來、柄本時生ら、なかなかの豪華キャストが脇を固めているが、初回の数字にはつながらなかったようだ。 福士は13年前期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で、主人公・天野アキ(能年玲奈=現のん)の初恋相手・種市浩一役を演じてブレーク。14年10月期『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)では、主人公・青石花笑(綾瀬はるか)の年下の恋人・田之倉悠斗役を好演し、話題を振りまいた。 しかし、プライム帯での連ドラ初主演となった『恋仲』(15年7月期/フジテレビ系)は、看板枠の月9ドラマながら平均10.7%と、かろうじて2ケタに乗せるのが精いっぱい。続く昨年4月期の『お迎えデス。』(日本テレビ系)は平均7.9%と爆死した。同年6月25日、26日に放送されたスペシャルドラマ『モンタージュ 三億円事件奇譚』(フジテレビ系)も、前編8.3%、後編7.7%と、これまた散々な結果に終わっている。 その後、福士は映画に軸足を置いたため、連ドラ主演は『お迎えデス。』以来、1年3カ月ぶりとなったが、初回からいきなりの大コケで、“低視聴率男”のイメージ払拭には険しい道のりとなりそうだ。 ネット上でも、「シリアスモノなのに、演技力がないとコントみたいに見える」「効果音、BGMが多すぎて集中できない」「福士、川口の棒演技にすっかり見る気が失せて、いつの間にか寝てしまった」などと、辛らつな声が飛び交っている。 福士は5月27日に公開された主演映画『ちょっと今から仕事やめてくる』も低調で、今が辛抱のしどころ。来年には、『曇天に笑う』『BLEACH』『旅猫リポート』など、主演映画がめじろ押しなだけに、『愛してたって』もなんとか巻き返しを図ってほしいものだが……。 (文=田中七男)日本テレビ系『愛してたって、秘密はある。』番組公式サイトより







