小出恵介の未成年飲酒&飲酒が報じられ、芸能界が大騒ぎとなる中、しれっと謝罪コメントを出したのが、女優・仲間由紀恵の夫である俳優・田中哲司だ。 田中は今月2日に写真週刊誌「フライデー」(講談社)で、ヘアスタイリストとの不倫が報じられていた。8日、報道各社にファクスを送り「私の軽率な行動でお騒がせしまして、関係者の皆さまには大変ご迷惑をおかけしましたこと誠に申し訳ございません」と謝罪。続けて「家族には大変つらい思いをさせてしまい、今後このような思いをさせないと心から謝罪いたしました」と述べ、「皆さまの信頼を回復するべく芝居に精進して参ります」とした。 仲間が仕事をセーブして「妊活」に取り組む最中の浮気に、業界からは「ゲスすぎる」との声も飛んでいいたが……。 「激怒したのは、仲間さんの所属する尾木プロ。事務所の看板女優に傷をつけられたわけですから。もともと女グセの悪い田中さんとの結婚は猛反対だっただけに、本音は『離婚してもらいたい』でしょう」(スポーツ紙記者) しかし、周囲が思う以上に田中にゾッコンの仲間は、年齢的なことも逆算し、夫婦関係継続を決意した。尾木プロとしては、彼女の決意を尊重するしかないが、田中には、なんらかの落とし前をつけてもらわなければならない。それが、あの謝罪コメントだった。 「マスコミ各社には田中さんの所属事務所『鈍牛倶楽部』からFAXが届きましたが、鈍牛は芸能マスコミに疎く、そうしたことまで頭が回るはずがない。尾木プロ側が指示したのでしょう。小出さんのスキャンダルにかぶせてくるあたりは、さすがですが(笑)。ただ、田中さんの一件で鈍牛は尾木プロに貸しを作ってしまったので、今後、仕事面では“不可解なキャスティング”が連発する可能性があります」(事情を知る芸能関係者) 病的な女好きで知られる田中にとっては、今回体験した“業界の洗礼”が、浮気防止の良薬になりそうだ。鈍牛倶楽部公式サイトより
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フジテレビ『27時間テレビ』にお笑いファン失望中……たけし司会も“番宣”頼みの経費削減構成へ?
9月に放送されるフジテレビ系『27時間テレビ』。注目の総合司会はビートたけしが務めることになった。さらにサポート役として、関ジャニ∞の村上信五が出演する。たけしの総合司会は、1996年放送の『FNSの日 十周年記念1億2500万人の超夢リンピック』以来、21年ぶり。大物の起用に期待が高まる一方、お笑いファンからは落胆の声も上っている。 「今回の放送は、これまでのお笑い路線を排し、テーマに『にほんのれきし』を掲げる教養バラエティ路線を打ち出ました。ジャニーズタレントが通しで出演することから、ハードな下ネタや若手芸人の暴露合戦など、これまでの『27時間テレビ』にあった醍醐味は大幅に減退するとみられます」(放送作家) さらに、放送時期もこれまでの6~7月から、9月へ後ろ倒しとなった。このことで懸念されるのが、『27時間テレビ』の“番宣番組化”である。 「放送翌月の10月7日には、北野武監督の最新作『アウトレイジ 最終章』の公開が控えています。たけしさんは映画の宣伝ができるならば、普段出演のない番組であっても露出は惜しまない人です。おそらく、本人のギャラも低く抑えられているでしょう。さらにこの時期は、10月の番組改編も控えています。新ドラマに出演する女優や俳優も、宣伝名目の形で低いギャラで起用するのではないでしょうか」(同) フジテレビでは6月28日の株主総会を経て亀山千広社長が退任、同時に日枝久会長も退き、代わって宮内正喜新社長が就任する。すでに高額な番組制作費やタレントのギャラの見直しが始まっているという。2017年の『27時間テレビ』は、そんな“経費削減”の賜物なのかもしれない。 (文=平田宏利)
日テレ『ボク運』の“ご都合主義”設定に視聴者興ざめ!? 亀梨和也と木村文乃の初Hシーンが……
KAT-TUN・亀梨和也と山下智久の掛け合いが愉快なラブコメディ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)。10日放送の第9話の平均視聴率は、前回から1ポイント上昇の9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。 そういえば、11日のNEWSの東京ドーム公演で、NEWS・手越祐也が「この数週間、珍しくドン底まで落ちました」とファンの前で号泣したそうですが、3年前に一般人のスマホを破壊した疑いで書類送検された山Pが神役でここまで賞賛されているのですから、「芸能界もジャニーズも甘いから、大丈夫♪」とエールを送ってあげたいです。 さて、今週もあらすじを振り返りましょう。
亀梨和也と木村文乃のベッドシーンが……
温泉旅行に行くことになった誠(亀梨)と晴子(木村文乃)。奥手の晴子が心配な三恵(菜々緒)は、「まな板の上でただ料理されるのを待ってるのは20代まで。30代では、まな板の上に自分でよじ乗って、料理の手助けしなきゃダメなんだからね」と、誠とのスムーズな初Hのためにアドバイス。 一方、神(山下)は突然、「あなたの息子です!」と誠に素性を明かし、神ではなく、“一郎”という名前の科学者であることが発覚。一郎いわく、30年後に地球に衝突する隕石を軌道上から逸らす発明をするも、あと一歩間に合わず。一郎の前に現れた神様から、「どうしても地球を救え」と命令され、30年前にタイムスリップさせられたんだそうです。 また、誠と晴子は一郎がいなくても結婚していたとか。しかし、早く生まれて研究を早めるために、これまで急かしていたんだそうです。 神様が運命を変えられないのは理解できますが、普通に考えて、受精のタイミングが変わったら一郎以外の人間が生まれそうな気も……。ただ、そんなことはこのドラマにおいては言うだけ野暮ということでしょう。ざっくりと受け止めて、先に進みます。 そんな一郎から、誠に「温泉行ったら、お湯抜いてください。そこにメッセージが書かれてるから」と最後の指令が。ちなみに、一郎が出してきた指令は、一郎自身の言葉ではなく、全て神様から言われた通りに指示しているだけなんだそうです。 そして、ついに温泉旅行の当日。温泉の営業が終わる深夜を狙ってお湯を抜いた誠ですが、底にメッセージはなし。部屋へ戻って晴子とカップ焼きそばを食べていると、カップの底に…… 女「ずっと私のソバにいてね」 男「ソースね」 との「ソース焼きそば完食劇場」が。これに後押しされ、晴子の布団に潜り込む誠。ちなみに、ここでのラブシーンはキスまででした。そらそうか。 翌日、誠が温泉旅行から帰宅すると、一郎は「永久あばよ」と別れを告げ、姿を消してしまいます。誠はこれまでを回想し、号泣。しかし、翌日には一郎に関する記憶が全て消されており、何事もなかったかのように日常に戻っていきます。ご都合主義に興ざめ!?
神の正体が誠の息子・一郎だったことがわかった第9話ですが、ネット上でも当初から息子説が有力視されていたため、驚いている視聴者はさほど見られません。 それより、「こんないいドラマが終わっちゃうなんて、信じたくない」「亀梨くんと山Pのやり取りが見られなくなっちゃうなんて、最終回がきてほしくない」という意見と、「誠と晴子が付き合いだしてからのストーリー、ダレすぎ」「ご都合主義の設定に興ざめ」「詰めが甘くて、雑」という声があり、ここにきて視聴者の印象が真っ二つに。 次回迎える最終回の展開次第では、「設定は面白いけど、収集の仕方がヘタクソ」「尻すぼみだった」という印象になりかねない雰囲気だけに、今からハラハラ。後味のいいドラマになることを願うばかりです。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)日テレ『ボク運』の“ご都合主義”設定に視聴者興ざめ!? 亀梨和也と木村文乃の初Hシーンが……
KAT-TUN・亀梨和也と山下智久の掛け合いが愉快なラブコメディ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)。10日放送の第9話の平均視聴率は、前回から1ポイント上昇の9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。 そういえば、11日のNEWSの東京ドーム公演で、NEWS・手越祐也が「この数週間、珍しくドン底まで落ちました」とファンの前で号泣したそうですが、3年前に一般人のスマホを破壊した疑いで書類送検された山Pが神役でここまで賞賛されているのですから、「芸能界もジャニーズも甘いから、大丈夫♪」とエールを送ってあげたいです。 さて、今週もあらすじを振り返りましょう。
亀梨和也と木村文乃のベッドシーンが……
温泉旅行に行くことになった誠(亀梨)と晴子(木村文乃)。奥手の晴子が心配な三恵(菜々緒)は、「まな板の上でただ料理されるのを待ってるのは20代まで。30代では、まな板の上に自分でよじ乗って、料理の手助けしなきゃダメなんだからね」と、誠とのスムーズな初Hのためにアドバイス。 一方、神(山下)は突然、「あなたの息子です!」と誠に素性を明かし、神ではなく、“一郎”という名前の科学者であることが発覚。一郎いわく、30年後に地球に衝突する隕石を軌道上から逸らす発明をするも、あと一歩間に合わず。一郎の前に現れた神様から、「どうしても地球を救え」と命令され、30年前にタイムスリップさせられたんだそうです。 また、誠と晴子は一郎がいなくても結婚していたとか。しかし、早く生まれて研究を早めるために、これまで急かしていたんだそうです。 神様が運命を変えられないのは理解できますが、普通に考えて、受精のタイミングが変わったら一郎以外の人間が生まれそうな気も……。ただ、そんなことはこのドラマにおいては言うだけ野暮ということでしょう。ざっくりと受け止めて、先に進みます。 そんな一郎から、誠に「温泉行ったら、お湯抜いてください。そこにメッセージが書かれてるから」と最後の指令が。ちなみに、一郎が出してきた指令は、一郎自身の言葉ではなく、全て神様から言われた通りに指示しているだけなんだそうです。 そして、ついに温泉旅行の当日。温泉の営業が終わる深夜を狙ってお湯を抜いた誠ですが、底にメッセージはなし。部屋へ戻って晴子とカップ焼きそばを食べていると、カップの底に…… 女「ずっと私のソバにいてね」 男「ソースね」 との「ソース焼きそば完食劇場」が。これに後押しされ、晴子の布団に潜り込む誠。ちなみに、ここでのラブシーンはキスまででした。そらそうか。 翌日、誠が温泉旅行から帰宅すると、一郎は「永久あばよ」と別れを告げ、姿を消してしまいます。誠はこれまでを回想し、号泣。しかし、翌日には一郎に関する記憶が全て消されており、何事もなかったかのように日常に戻っていきます。ご都合主義に興ざめ!?
神の正体が誠の息子・一郎だったことがわかった第9話ですが、ネット上でも当初から息子説が有力視されていたため、驚いている視聴者はさほど見られません。 それより、「こんないいドラマが終わっちゃうなんて、信じたくない」「亀梨くんと山Pのやり取りが見られなくなっちゃうなんて、最終回がきてほしくない」という意見と、「誠と晴子が付き合いだしてからのストーリー、ダレすぎ」「ご都合主義の設定に興ざめ」「詰めが甘くて、雑」という声があり、ここにきて視聴者の印象が真っ二つに。 次回迎える最終回の展開次第では、「設定は面白いけど、収集の仕方がヘタクソ」「尻すぼみだった」という印象になりかねない雰囲気だけに、今からハラハラ。後味のいいドラマになることを願うばかりです。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)HKT48宮脇咲良、AKB48横山由依と雌雄を決す! “アイドル批判”と向き合った『豆腐プロレス』
テレビ朝日系『豆腐プロレス』第21話は、チェリー宮脇(HKT48宮脇咲良)がランニングをするシーンからはじまる。休憩のため公園のベンチに腰掛けたチェリー宮脇に、通りすがりの男2人が声をかけてくる。片方の男が握手を求めてくるので、宮脇がそれに応えると、男は宮脇の手首を捻る。宮脇が「痛っ! やめてください!」と怒ると、男らは「チェリーちゃん、本当に強いの……?」「まあまあ、プロレスなんてショーなんだから」と、プロレスを批判するような発言をしてみせるのだった。 これをフォローするように、アリゲート流司(今野浩喜)は宮脇に語りかける。チェリー宮脇の父、ウロボロス洋平(菅原大吉)も現役時代、プロレスに対する批判的な世間の目と戦っていたのだった。アリゲート流司は、最後に「アイドルも一緒だろ?」と問いかける。 同ドラマにおいて「プロレスとは何か」という議論がなされる場合、「プロレス」は「アイドル」に置き換えることができると過去のレビューでもお伝えしてきた。 プロレスとアイドル。この2つの間に強い親和性がある。それは“ガチでないショーだ”と批判を受けている点ではないだろうか。暴露本『流血の魔術 最強の演技』(講談社)で、元プロレスラーでレフェリーを務めていたミスター高橋が告発したように、プロレスはショービジネスとの疑いを持たれている。AKB48グループでも、毎年恒例の選抜総選挙の結果には、一部のファンから疑惑の目を向けられることもしばしば。 同ドラマは、女子高生によるプロレスをテーマにしたドラマを、アイドルたちに演じさせる方法で、プロレスやアイドルが共通して受けてきた批判に対する答えを模索している。深読みがすぎるかもしれないが、そう読み取ることができるのではないだろうか。 それにしても、アリゲート流司の「アイドルも一緒だろ?」という発言は奇妙だ。というのも、チェリー宮脇には、アイドルという設定はないので、このセリフは女子高生プロレスラーのチェリー宮脇ではなく、チェリー宮脇を演じる宮脇に投げかけられた言葉だ。このセリフの裏には制作側の態度が見て取れる。 今回の試合は、チェリー宮脇とロングスピーチ横山(AKB48横山由依)の対戦カード。どちらも同じ錦糸町道場出身の選手で、チェリー宮脇は錦糸町道場を切り盛りしてきたウロボロス洋平の娘、そしてロングスピーチ横山はウロボロス洋平の一番弟子である。もともとチェリー宮脇はプロレス(と豆腐)が大嫌いで、反抗期真っ盛りでプロレスに対して否定的だったなか、同じ屋根の下でウロボロス洋平にプロレスを教わっていたのがロングスピーチ横山その人だった。 同じ道場出身で一緒にやってきた仲間とはいえ、因縁も深い。「てか、お父さんとデキてたの?」「正直、おやっさんの顔はタイプやない」「旦那の顔、お父さんにそっくり!」「全然似てへん!」「一人二役レベルで似てるんだよ!」と、リング上で話している会話が面白い。 ウロボロス洋平は、もし娘がプロレスをやるときになったらということを考え、「サクラスペシャル」という必殺技を娘のために考えていた。それを知っていた横山は、一番弟子の自分ではなく娘のために、というところに複雑な感情を抱く。この試合のために、横山は試合前に修行へ行き、「サクラスペシャル」を会得し、この技で決着をつけようとする。宮脇は、サクラスペシャルを喰らいダウン寸前まで追い込まれるものの、なんとかカウントを逃れると大きく叫び声を上げる。そして同じサクラスペシャルで横山を倒し、宮脇の勝利。 これまで『豆腐プロレス』では、数多くのメンバーたちがドラマ中の試合を盛り上げてきた。特にハリウッドJURINA(SKE48松井珠理奈)やユンボ島田(AKB48島田晴香)、オクトパス須田(SKE48須田亜香里)、バード高柳(SKE48高柳明音)といったキャラクターの試合は大きく盛り上がり、ファンの間でも評判だった。 しかし、それに比べると主役であるチェリー宮脇の試合は少し盛り上がりに欠けていたところがあったのではないかと思う。実際、宮脇はプロレスにあまり似合わないキャラクターであり、運動神経もよくない。また、そもそも他のキャラクターにスポットライトが当たる試合が多かった分、主役でありながら影が薄くなっていたようにも思える。だが、今回の試合はそういったネガティブな要素を吹き飛ばすことができていたと思う。 試合が終わったあとの宮脇のスピーチが強烈に印象に残っている。「ワールド・アイドル・プロレスリングはすごいんです。世の中にはいっぱいすごいことがあるけど、どんなものにも負けたくない! リングの上での戦いは、ウソですか? ニセモノですか? ……ふざけんな! 本当のことだけがプロレスなんだ! 本当のことが、このリングには、いっぱいいっぱい詰まっているんだよ!」 この言葉の背景には、プロレスやアイドルに対する批判があることは言うまでもないだろう。アイドルは歌もやるしダンスもやるし、メンバーによっては演技やお笑いの仕事を引き受けたりもする。歌手・ダンサー・俳優・お笑い芸人といったそれぞれの専門職の人間に比べると「実力不足」との批判も受けている。また、一部のメンバーなどのスキャンダラスな写真から「遊んでいる」との印象を持たれてしまう。だからといってアイドルが皆生半可な気持ちで仕事をしているわけではない。まさにこのセリフは、そういったアイドルの批判に対する決意表明だと言えるのではないだろうか。 そういった決意表明は、やはり総選挙のスピーチでもよくなされる。かつて元AKB48メンバーの前田敦子や大島優子が行ったようなスピーチは、アイドルに対する数多くの批判に対する自分たちの思いを代弁するようなところがあったし、かつて「歌もヘタだし、ダンスもヘタだし……」と涙したHKT48指原莉乃が、現在事実上ナンバーワンアイドルとして君臨しているのは、批判をかき消すような現象だ。 人気が下火と言われても、毎年規模を拡大していくAKB48の選抜総選挙。6月17日の結果発表の日の深夜には、22話が放送される。注目の対戦カードは、ハリウッドJURINAとユンボ島田。同ドラマの出演者の中で、プロレスとの相性のいい2人の試合だ。ファンもそうでもない人も胸焦がすような試合になることは、間違いない。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
HKT48宮脇咲良、AKB48横山由依と雌雄を決す! “アイドル批判”と向き合った『豆腐プロレス』
テレビ朝日系『豆腐プロレス』第21話は、チェリー宮脇(HKT48宮脇咲良)がランニングをするシーンからはじまる。休憩のため公園のベンチに腰掛けたチェリー宮脇に、通りすがりの男2人が声をかけてくる。片方の男が握手を求めてくるので、宮脇がそれに応えると、男は宮脇の手首を捻る。宮脇が「痛っ! やめてください!」と怒ると、男らは「チェリーちゃん、本当に強いの……?」「まあまあ、プロレスなんてショーなんだから」と、プロレスを批判するような発言をしてみせるのだった。 これをフォローするように、アリゲート流司(今野浩喜)は宮脇に語りかける。チェリー宮脇の父、ウロボロス洋平(菅原大吉)も現役時代、プロレスに対する批判的な世間の目と戦っていたのだった。アリゲート流司は、最後に「アイドルも一緒だろ?」と問いかける。 同ドラマにおいて「プロレスとは何か」という議論がなされる場合、「プロレス」は「アイドル」に置き換えることができると過去のレビューでもお伝えしてきた。 プロレスとアイドル。この2つの間に強い親和性がある。それは“ガチでないショーだ”と批判を受けている点ではないだろうか。暴露本『流血の魔術 最強の演技』(講談社)で、元プロレスラーでレフェリーを務めていたミスター高橋が告発したように、プロレスはショービジネスとの疑いを持たれている。AKB48グループでも、毎年恒例の選抜総選挙の結果には、一部のファンから疑惑の目を向けられることもしばしば。 同ドラマは、女子高生によるプロレスをテーマにしたドラマを、アイドルたちに演じさせる方法で、プロレスやアイドルが共通して受けてきた批判に対する答えを模索している。深読みがすぎるかもしれないが、そう読み取ることができるのではないだろうか。 それにしても、アリゲート流司の「アイドルも一緒だろ?」という発言は奇妙だ。というのも、チェリー宮脇には、アイドルという設定はないので、このセリフは女子高生プロレスラーのチェリー宮脇ではなく、チェリー宮脇を演じる宮脇に投げかけられた言葉だ。このセリフの裏には制作側の態度が見て取れる。 今回の試合は、チェリー宮脇とロングスピーチ横山(AKB48横山由依)の対戦カード。どちらも同じ錦糸町道場出身の選手で、チェリー宮脇は錦糸町道場を切り盛りしてきたウロボロス洋平の娘、そしてロングスピーチ横山はウロボロス洋平の一番弟子である。もともとチェリー宮脇はプロレス(と豆腐)が大嫌いで、反抗期真っ盛りでプロレスに対して否定的だったなか、同じ屋根の下でウロボロス洋平にプロレスを教わっていたのがロングスピーチ横山その人だった。 同じ道場出身で一緒にやってきた仲間とはいえ、因縁も深い。「てか、お父さんとデキてたの?」「正直、おやっさんの顔はタイプやない」「旦那の顔、お父さんにそっくり!」「全然似てへん!」「一人二役レベルで似てるんだよ!」と、リング上で話している会話が面白い。 ウロボロス洋平は、もし娘がプロレスをやるときになったらということを考え、「サクラスペシャル」という必殺技を娘のために考えていた。それを知っていた横山は、一番弟子の自分ではなく娘のために、というところに複雑な感情を抱く。この試合のために、横山は試合前に修行へ行き、「サクラスペシャル」を会得し、この技で決着をつけようとする。宮脇は、サクラスペシャルを喰らいダウン寸前まで追い込まれるものの、なんとかカウントを逃れると大きく叫び声を上げる。そして同じサクラスペシャルで横山を倒し、宮脇の勝利。 これまで『豆腐プロレス』では、数多くのメンバーたちがドラマ中の試合を盛り上げてきた。特にハリウッドJURINA(SKE48松井珠理奈)やユンボ島田(AKB48島田晴香)、オクトパス須田(SKE48須田亜香里)、バード高柳(SKE48高柳明音)といったキャラクターの試合は大きく盛り上がり、ファンの間でも評判だった。 しかし、それに比べると主役であるチェリー宮脇の試合は少し盛り上がりに欠けていたところがあったのではないかと思う。実際、宮脇はプロレスにあまり似合わないキャラクターであり、運動神経もよくない。また、そもそも他のキャラクターにスポットライトが当たる試合が多かった分、主役でありながら影が薄くなっていたようにも思える。だが、今回の試合はそういったネガティブな要素を吹き飛ばすことができていたと思う。 試合が終わったあとの宮脇のスピーチが強烈に印象に残っている。「ワールド・アイドル・プロレスリングはすごいんです。世の中にはいっぱいすごいことがあるけど、どんなものにも負けたくない! リングの上での戦いは、ウソですか? ニセモノですか? ……ふざけんな! 本当のことだけがプロレスなんだ! 本当のことが、このリングには、いっぱいいっぱい詰まっているんだよ!」 この言葉の背景には、プロレスやアイドルに対する批判があることは言うまでもないだろう。アイドルは歌もやるしダンスもやるし、メンバーによっては演技やお笑いの仕事を引き受けたりもする。歌手・ダンサー・俳優・お笑い芸人といったそれぞれの専門職の人間に比べると「実力不足」との批判も受けている。また、一部のメンバーなどのスキャンダラスな写真から「遊んでいる」との印象を持たれてしまう。だからといってアイドルが皆生半可な気持ちで仕事をしているわけではない。まさにこのセリフは、そういったアイドルの批判に対する決意表明だと言えるのではないだろうか。 そういった決意表明は、やはり総選挙のスピーチでもよくなされる。かつて元AKB48メンバーの前田敦子や大島優子が行ったようなスピーチは、アイドルに対する数多くの批判に対する自分たちの思いを代弁するようなところがあったし、かつて「歌もヘタだし、ダンスもヘタだし……」と涙したHKT48指原莉乃が、現在事実上ナンバーワンアイドルとして君臨しているのは、批判をかき消すような現象だ。 人気が下火と言われても、毎年規模を拡大していくAKB48の選抜総選挙。6月17日の結果発表の日の深夜には、22話が放送される。注目の対戦カードは、ハリウッドJURINAとユンボ島田。同ドラマの出演者の中で、プロレスとの相性のいい2人の試合だ。ファンもそうでもない人も胸焦がすような試合になることは、間違いない。 (文=MC内郷丸)テレビ朝日系『豆腐プロレス』番組サイトより
綾野剛『フランケンシュタインの恋』過去最低6.3%……役者の熱演を裏切り続ける「ご都合主義と雰囲気オシャレ」
綾野剛演じる“怪物”が山から降りてきて、とびきりキュートなドタバタラブコメディを繰り広げた第1話から一転、妙にシリアスな展開で視聴者を振り落してきた日曜ドラマ『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ系)も第8話。視聴率は下がりに下がって6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最低を記録。しかし、おそらくこの第8話が同ドラマでもっとも面白い回になるのだと思います。ようやく、ドラマらしいドラマが見られました。 これまでのレビュー(記事参照)でも書いてきましたが、本作はとにかく展開が遅いドラマでした。第1幕ともいうべき怪物と人間社会とのファーストコンタクトを描くことに6話を費やし、第2幕に入ったのが前回の7話から。全10話予定と告知されていますので、「面白くなってきたら、すぐ終わっちゃう」という感じです。 だからといって、前回や今回が文句なく面白いかといえば、そうでもありません。ここまで時間をかけてきた“怪物”にまつわるSF設定がガバガバで、視聴者を混乱させるばかりなので、気を抜くとイラっとしてしまいますし、集中しすぎてもイラっとしてしまいます。しかし、ちょうどいいテンションで、いい感じの出演者たちのいい感じのお芝居を眺めていると、「ああ、面白いな」と感じることができるという不思議なドラマです。 今回は、気を抜くとイラッとする話と、集中しすぎるとイラッとするという『フランケンシュタインの恋』の特徴についての話をしようと思います。 まず前者の、気を抜くとイラッとする話。ラジオの公開放送に参加した怪物が、興奮して毒胞子をまき散らしながら会場から逃げ出した場面の顛末がありました。 怪物は、テンションが上がると両手から毒胞子を発生させ、その手で触った人間を殺すという設定が与えられています。この毒胞子発生時、細かい粉のようなものが周囲に舞い散るわけですが、これまで、「直接的に毒手で触らなければ危害ナシ」というルールは徹底されていました。周囲に人がいる状況で毒胞子化したことは何度もありましたし、脳の病気を抱える継実がそばにいるときでさえ、そこだけは徹底されてきた。 しかし今回になって、舞い散る粉胞子を吸い込んだ数人が気分が悪くなって病院に行くというシーンが出てきます。脚本家が自分で作ったルールを簡単に無効化してくる。こういうSF設定の反故は、このドラマでは何度も繰り返されていて、「もうそこは飲み込もう」と思って見ているので、それ自体はスルーできるんです。でも、吸い込んだ人たちが病院には行くけど、“異臭騒ぎ”として警察に届けたりはしない。マスコミもたくさんいたのに、誰も取材しない。お話の都合で一般人の一般的な感覚がスポイルされた瞬間に、飲み込む許容量を超えちゃうんです。気合を入れて「SFについてはガマン!」と思って見ていても、気を抜くとついこうしたポカが目についてイラっとしちゃう。 続いて、集中しすぎの話。 前回、怪物が自分の中にある“殺人菌”を殺すために殺菌スプレーを飲もうとするくだりから、今回の前半にわたるシークエンスは、このドラマにおける「もっともオイシイところ」でした。怪物が、ずっと仲間だと思っていた稲庭先輩(柳楽優弥)が、実は怪物を陥れて片思い中の継実ちゃん(二階堂ふみ)を奪い取るために行動していたことを告白。「俺を憎め、俺を怒れ」と怪物に迫る先輩と、「それでも怒れないんです、僕は稲庭先輩が大好きです。今も感謝しています」とまっすぐな瞳で訴えかける怪物のやり取りは、2人の熱演もあって血涙を搾ります。こういうシーンが見たかったのだ、と素直に思える場面です。 稲庭先輩は「人間は矛盾を抱えているから」と、自らの行動が人間の普遍的な心の在り方からくるものであると怪物に説きます。そりゃそうだ、すごく納得のできる言葉です。柳楽くんの芝居はホントに素晴らしくて、一言一句聞き逃したくなくなってしまう。集中しちゃう。 だからこそ、鼻につくんです。前回のラストで、自分の卑怯なやり方を告白した彼は、怪物に「人間じゃないのは、俺なんだよ」と言っています。こんな卑怯なやり方は「人間じゃない」と言っているわけで、今回の言い草と食い違っている。前回は「人間じゃないから卑怯なことができる」と言い、今回は「人間だから矛盾から卑怯なことをする」と言う。どちらも筋の通った話ですが、前者は「ぼーくは人間じゃーないんでーす♪」という歌詞で始まるエンディングに、いい感じでつなげるためのセリフなんです。雰囲気オシャレを優先しているんです。些細なことですが、こうした食い違いは、そのセリフの「心の底から吐き出した感」を薄めてしまうんですよねえ。せっかくの盛り上がりに水を差されてしまう。で、イラッとする。ああー、イラッとする! と、ここまで脇役やサイドエピソードばかりの話になってしまいましたが、今回はようやくヒロイン・継実ちゃんにも見せ場が訪れました。これまで継実ちゃんは大したセリフも役割も与えられず、とことん冷遇されてきました。そして今回も、たった1シーンだけで再び冷遇されることになります。 継実ちゃんは、「もう一度ラジオに出る」と言い張る怪物の手を引いて駆け出し、怪物に「一緒に逃げましょう」と言います。 「森へ帰りましょう、一緒に」 そして、ずっと怪物の心の支えだったラジオ番組のテーマソング「天草に聞け」を「継実に、聞け」と替え歌にして、怪物と共に生きる決意を明かします。感動的です。二階堂ふみ、ホントにかわいいです。私も、ずっと二階堂ふみと森で暮らしたいと思える素晴らしい芝居です。でも、心配になります。この人、脳の病気でクスリを常用しているはずだし、そもそも森で何を食って生きていくつもりなのか……。 心配する必要はありませんでした。継実ちゃん、その場で都合よく頭痛くなって倒れちゃいます。こうしたご都合主義も、本作の特徴です。最初から、この脚本家にとって「森で暮らす」という選択肢はないんです。「森で暮らすって言わせても、病気で倒せば進行に異状なし」と決め込んで書いてるんです。 なんだかね、脚本が芝居を裏切っている感じがヒシヒシと伝わってきて、悲しくなりますよ。特に継実ちゃんに対しては、ちょっと扱いが雑すぎるんじゃないかと思います。川栄李奈が複雑な心情を持った役を与えられてイキイキと演じているのと対照的で、二階堂ふみの女優としての才覚が誤解されてしまいそうなくらいです。 ともあれ、第2幕は今回だけでおしまいのようです。予定ではあと2話ですが、SFとしてはガバガバのくせに伏線を張りまくっているし、都合よく怪物の記憶も戻ったので、ここからは第3幕の解決編に向かっていくことになるのでしょう。次回は、120年前の怪物とサキさん(二階堂ふみ/二役)を振り返るようです。とりあえず、過去を演じる2人のお芝居だけを楽しみに、ちょうどいいテンションで待ちたいと思います。 (文=どらまっ子AKIちゃん)日本テレビ系『フランケンシュタインの恋』番組サイトより
元AKB48・篠田麻里子が「今にも消えそう」!? 3年ぶり連ドラレギュラー決定も、またも“チョイ役”か
元AKBの篠田麻里子が、7月6日よりスタートする伊藤淳史主演の連続ドラマ『脳にスマホが埋められた!』(日本テレビ系)で、3年ぶりに地上派の連ドラにレギュラー出演することがわかった。 同ドラマは、高梨臨主演『恋がヘタでも生きてます』が放送中の「木曜ドラマ」枠で放送予定の深夜ドラマ。ある日突然、脳がスマホのようになってしまったサラリーマンが、特殊能力のせいで社内外のトラブルに次々と巻き込まれていくSFヒューマンストーリーだという。 「篠田は、主人公が働くアパレル会社の総務課に勤務するOL。篠田といえば、プロデューサー兼デザイナーを務めたアパレルブランド『ricori』が3年前に突然、全店閉店。その後の篠田の対応がバッシングされた。今回の“アパレル会社勤務”という役柄が、当時の騒動を思い起こさせるとして、ネット上では失笑する人も」(テレビ誌記者) 地上波連ドラレギュラー出演は、2013年7月期の『家族狩り』(TBS系)以来となる。 「『家族狩り』では、あまりのチョイ役ぶりと、素人臭い演技が話題になった篠田ですが、今回のドラマも番手はかなり下のほう。2番手のヒロインは篠田ではなく新川優愛で、3番手にはメイプル超合金・安藤なつも。今回もチョイ役の可能性が高そう」(同) 「ricori」閉店後は、映画初主演となった『リアル鬼ごっこ』(15)のほか、大作映画『テラフォーマーズ』(16)、舞台『BIOHAZARD THE Experience』に出演。女優としてのキャリアをゆっくりと重ねている篠田。 一方で、10年から曜日レギュラーを務めていた情報番組『PON!』を昨年3月に降板。MCを務めていた『ペットの王国 ワンだランド』(テレビ朝日系)も今年3月に終了し、レギュラー番組は消滅してしまった。 「広告業界離れも著しく、みるみる存在感が薄れていくマリコ様にはファンから心配の声も。31歳ながら、いまだに世間から女優として認められていない感のある篠田は、AKB48卒業生の中でも特にポジションを見失っているように見えます」(同) 肩書に“女優”を名乗って久しいものの、底辺で足踏みが続いている篠田。久々の連ドラ出演で、世間に女優と認めさせることはできるだろうか?
これが小倉優子の生きる道? 芸人からの執拗な「離婚イジリ」で新たなママタレ路線へ
芸能界の「ママタレ枠」は群雄割拠。パッと思い浮かべるだけで木下優樹菜、辻希美、ギャル曽根、北斗晶といった面々が出てくる。この過酷な“椅子取りゲーム”は一筋縄ではいかず、もはや正攻法で風穴を開けるのは困難な状況だろう。 そんな中、異彩を放ったのは6月8日放送『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)に出演した小倉優子だ。 通常、シングルマザーとなった女性タレントに対し、正面切って離婚の事実は切り出しにくいはず。モラルを踏まえてスルーに徹するパターンもあるだろうし、“イジり”に踏み切るとしてもチラッと触れる程度がせいぜいだ。 しかし、小倉が出演したのは、とんねるずの番組。彼ら特有のデリカシーのなさからか、この日の小倉は離婚をつまみにしたイジりを終始受け続けた。 ■とんねるずの目の前で“前のダンナ丼”を振る舞う 今回、小倉が登場したのは「失敗したらダイジェスト! チャチャッとキッチン」なる企画。「家丼」をテーマに、各出演者が自宅でチャチャッと作れるオリジナルの丼料理を披露するコーナーである。また、「失敗したらダイジェスト」のタイトルが示す通り、料理に失敗したらオンエアではダイジェスト扱いの憂き目に遭ってしまう新ルールが、この日から付け加えられている。 MCを務めるおぎやはぎ・小木博明から説明が行われるや、とんねるずの2人がいきなり口火を切る。 石橋「人生と料理は、失敗がつき物ですからね」 木梨「えっ、ゆうこりんの話?」 ちなみに、小倉が作った丼料理のタイトルは“小倉家のハッピー豚丼”。「ハッピーじゃないイメージがついちゃってるので、私が作る料理はハッピーだということを今日は知っていただきたいと思いまして」という彼女の意志が反映されている。しかし、ここでも「“前のダンナ丼”だっけ?」と口を挟む木梨。 豚のみならず、玉ねぎや2色のパプリカも色鮮やかで、“小倉家のハッピー豚丼”の見た目はすこぶる華やかだ。 小倉「やっぱり、黄色ってハッピーかなと思って」 石橋「泣いちゃう! 黄色いパプリカ見るだけで涙が出ちゃう(泣)」 小木「いちいち悲しくなりますね」 ■「離婚イジリ」解禁で新たなママタレへ 実は最近の小倉、バラエティ番組に出演しては、離婚の事実を芸人たちにイジられっ放しなのだ。4月に『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演した際は、有吉弘行から「全国民が『やっぱりね』と思った」と指摘され、5月に『痛快!明石家電視台』(MBS)へ出演した際は、明石家さんまから「ゆうこりんが悪いと思う」とバッサリ言われている。 芸能界では、トラブルや悲しいことがあった時、“笑いに変える”という手法で復活を試みるケースがある。昔でいえば、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)でたけしからネタにされてテレビ界復帰を果たした飯星景子や山本モナがいる。昨今は、騒動後に『ワイドナショー』(フジテレビ系)へ出演した乙武洋匡や川谷絵音(ゲスの極み乙女。)らがそれに当たるだろう。 小倉にとって、今回のとんねるずとの絡みは極めつき。「離婚を乗り越えるシングルマザー」の印象が、バッチリ世間に浸透したのではないだろうか? 新たな門出としてふさわしい気がしてならない。 “ママタレ枠”の取り合いは熾烈さを極める。ならば、ただのママタレではなく、そこに「離婚」のエッセンスを付け加えたキャラクターこそが、小倉の生きる道なのかもしれない。そうすれば、ノーマルなママタレとは競合しない。 バラエティはチームワーク。小倉の様子からは、離婚をイジられ、笑いに変えてもらうことを望む感情が明らかに透けて見えた。とんねるずにイジられた瞬間、彼女の表情に安堵の色が浮かんだように思えたのは気のせいではあるまい。
『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』第9話 ヘイヨー! ダメ兄に捧げる妹ラッパーのライム
かっこ悪いということは、なんてかっこいいんだろう。最終回まで残り2話となった『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』第9話だが、今週のIKKUとMIGHTYはいつも以上に超ダサい。周回遅れのドンジリもいいところだ。そんなメンタリティー&コンディションで、クラブチッタのステージに立つことができるのか? これまで一度も東京に足を踏み入れたことがなかった埼玉在住のほぼニート男・IKKU(駒木根隆介)が、川崎へ行く手前の東京都北区赤羽で途中下車した前回。クラブチッタでのライブまで残り2日、兄タケダ先輩(上鈴木伯周)が「SHO-GUNG」のために作ってくれた新曲を手に入れて盛り上がっていたIKKUとTOM(水澤紳吾)だった。ところが、ひとりシミジミとタバコの煙をくゆらせていたMIGHTY(奥野瑛太)は、かつてパシリをさせられていた極悪系ヒップホップグループ「極悪鳥」の大河(橘輝)、海原(板橋駿谷)たちに見つかり、拉致されてしまう。 MIGHTYが忽然と姿を消したことを気に病む一行だったが、とりあえずカブラギ(皆川猿時)が運転するカブラギ号に乗って会場下見のために川崎クラブチッタへ。青森育ちのトーコ(山本舞香)はクラブチッタの立派さに、「ここでやんの? すっげー!」と素直に驚く。クラブチッタのエントランスに貼られたポスターには、ちっちゃ~くだが「SHO-GUNG」の名前も載っていた。埼玉ではみんなからバカにされまくったけれど、ようやく辿り着いた夢のステージだ。IKKUとTOMは選ばれし者の恍惚と不安に酔っていた。 一行がクラブチッタの前で騒いでいると、そこへくわえタバコで現われたのはクラブチッタのマネジャーである芽衣子(黒沢あすか)。芽衣子が美人であることから目がランランと輝くカブラギ。雪国育ちのおっとりした雪(中村静香)から、都会派の大人の女性・芽衣子まで、ストライクゾーンがやたらと広いカブラギだった。 カブラギの発した「なんで、こいつらを(オープニングアクトに)選んだんですか? 人気も華もないのに」という素朴な疑問に対し、芽衣子はサプライズな答えを用意していた。 芽衣子「たまたま見てたのよ、栃木での野外フェス。イベントとしては滅茶苦茶だったけど、個人的にグッときちゃって。男の友情に弱いのよね」 なんと、芽衣子は『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)の怪しい野外フェスに足を運んでいた。IKKUとTOMは栃木在住のラッパー「征夷大将軍」とコラボしたステージに臨み、これから盛り上がるというところでMIGHTYが「極悪鳥」と騒ぎを起こし、フェスそのものを台無しにしてしまった。でも、「SHO-GUNG」が『SR3』で精いっぱい吐いた思いの丈は、ちゃんと伝わる人には伝わっていたのだ。 真剣に願った夢は必ず叶う。ただし、願った本人の思惑とは違った形や意外なタイミングで訪れることになるが。「SHO-GUNG」にとって、芽衣子はまるで『小僧の神様』(by志賀直哉)のような存在だった。女神が埼玉在住のダサ~い男たちにほほえんでくれた。もう、このエピソードだけでお腹いっぱいな第9話です。 一方のMIGHTYはまだ赤羽。「極悪鳥」のアジトに連れ込まれ、血まみれ状態で監禁されていた。鎖で足を繋がれ、逃げようにも逃げられない。今まで叶わない夢からずっと逃げ続けてきたMIGHTYだけど、夢が叶いそうになった瞬間に身動きできない状態に陥ってしまうとは、なんと言う皮肉か。6月10日から藤原竜也&伊藤英明主演の犯罪ミステリー映画『22年目の告白 私が殺人犯です』が絶賛公開中の入江悠監督、MIGHTYパートは思いっきりサスペンスモードに振り切っていく。 かつては東京のクラブシーンでそこそこ知名度のあった「極悪鳥」だったが、栃木の野外フェスで警察沙汰を招き、空中分解してしまった。埼玉の片隅で夢を捨てきれずに追い続けた周回遅れの「SHO-GUNG」とは対称的に、ずっと先を走っていたはずの「極悪鳥」はダークサイドに堕ちていった。 裏ビジネスを2~3回手伝えば、解放してもいいという「極悪鳥」の元リーダー・大河。ここで大河の求めに応じれば、IKKUやTOM、それに埼玉でブロッコリー畑を営んでいる実家の家族をまた裏切ることになる。 MIGHTY「ヒップホップの仁義~。失礼ながらお控えなさって。今度こそ、今度こそ咲かせてみせます、ブロの花~♪」 裏社会への誘いを断り、ボコボコにされながらもゾンビのように立ち上がるMIGHTY。口から出てくるリリックは全然ラップになってないし、ブロッコリーの花が咲いたら食べられなくなっちゃうよ。でも、MIGHTYは再びダークサイドに堕ちないよう、必死で自分の中のもうひとりの自分と闘っていることだけは充分に伝わってくる。IKKUやTOMを川崎で待たせているMIGHTYは、『走れメロス』の主人公メロスのような心境だった。 そして舞台は再度、川崎のクラブチッタへ。MIGHTYが当日ちゃんとライブに現われることを信じるしかないIKKUたちだったが、もうひとつ懸案事項が。相棒のTOMがIKKUの心の中を見透かしたようにせっつく。明日はクラブチッタのライブだが、IKKUの妹・茉美(柳ゆり菜)の結婚式でもある。 TOM「電話しろって。まだ、ちゃんと謝ってないだろ。ずっと後悔するよ。そんな中途半端な気持ちで、明日ライブすんのかよ」 TOMのお節介で、京都のホテルで独身最後の夜を過ごす茉美にテレビ電話することになるIKKU。子どもの頃からIKKUよりしっかりしており、自分の人生を着実に歩む妹に、今さら愚兄として掛ける言葉が思いつかない。 IKKU「人もうらやむ器量よし~。その名も加賀谷茉美という~♪」 さっきのMIGHTYもそうだが、IKKUもまるでラップになってない。“バカな兄貴でゴメンな音頭”とでも呼びたい即興ソングを歌うものの、撮影も終盤に入って余裕がないせいか、そうとうにひどい出来。IKKUのかっこ悪さ、全開である。恐ろしくダサい。でも、いつもは口数の少ない兄・郁美が本心を明かしてくれたことが茉美にはうれしかった。スマホの小さな画面の中で、妹ひとりのために顔を真っ赤にして歌う兄はひどくかっこ悪く、そして超かっこよかった。 ごめんな、お兄ちゃんはまだヒップホップやめられない。幸せになれよ、と締めくくるIKKUに対する茉美の返しが実にクールだ。 茉美「ヘイヨー! ニートなブラザー。明日はかませ~、会場沸かせ~♪」 10年間、IKKUの隣りの部屋でラップを聴いてきた茉美にも、ヒップホップ魂がほんのりと移っていた。茉美は「TOMさんも明日のライブ、がんばって」と、兄妹仲を気遣ってくれたTOMへの感謝の言葉も忘れない。クラブチッタの芽衣子に加え、「SHO-GUNG」にとって、もう一人の女神がほほえんでくれたライブ前夜だった。 夜が明け、いよいよライブ当日。監禁されたままのMIGHTYはどうやって生還するのか。悪の孔雀「極悪鳥」は実にあっけなく、そのこずるい悪の歴史を終えることになる。警察のガサ入れが迫り、大河や海原はMIGHTYを残したままアジトから慌ただしく逃げ出していく。羽根の折れた「極悪鳥」の末路は無惨だった。近くにあったヤスリを使って、ようやく鎖を断ち切ったMIGHTYは、「極悪鳥」との因縁も断ち切ることに成功した。血だらけの顔のまま、MIGHTYは街へ飛び出し、走行中の車の前に立ち塞がる。 中年のオッサン(川瀬陽太)の運転する車の助手席に乗っていた「あーちゃん」と呼ばれる女が、MIGHTYが口にした「SHO-GUNG」「クラブチッタでライブ」という言葉に反応する。助手席の女は『SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』(10)に登場したコンニャク屋の娘・アユム(山田真歩)だった。「ミッツ、SHO-GUNGだって」というアユムの声に、後部シートで眠っていたミッツ(安藤サクラ)も目を覚ます。アユムとミッツが中心となって結成された群馬の女子ラッパー「B-hack」もまた、伝説のDJ・タケダ先輩にトラックを提供されたという縁がある。赤羽にひとり残されていたMIGHTYにも、女神たちがほほえんだ。これでトーコが「SHO-GUNG」のライブに参加すれば、女神たちのロイヤルストレートフラッシュの完成だ。 第9話にて、テレビシリーズ『マイクの細道』と劇場公開作『SRサイタマノラッパー』北関東三部作がひとつの輪に繋がった。『マイクの細道』のオープニング曲に登場するキャラクターもすべて回収。残すは、もうクラブチッタでのライブステージのみ。残り2週、グンググ~ンと盛り上がりたいッ。 (文=長野辰次)テレビ東京系『SRサイタマノラッパー~マイクの細道~』番組サイトより







