7月26日放送『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演したのは、お笑いユニット「おいでやすこが」のおいでやす小田、こがけんの2人であった。
正直、徹子のムチャぶりに撃沈し、スベったところを笑いにする同番組の芸人出演回は苦手だった。普段は脱線が常の『徹子の部屋』なのに、芸人出演回からは逆に予定調和の印象を抱いていたし、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で後日受けるであろうイジりを…
7月26日放送『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演したのは、お笑いユニット「おいでやすこが」のおいでやす小田、こがけんの2人であった。
正直、徹子のムチャぶりに撃沈し、スベったところを笑いにする同番組の芸人出演回は苦手だった。普段は脱線が常の『徹子の部屋』なのに、芸人出演回からは逆に予定調和の印象を抱いていたし、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で後日受けるであろうイジりを…
6月5日に放送された『週刊さんまとマツコ』(TBS系)が、攻めていた。芸能界の事情通・鬼越トマホークが独断と偏見で発表する「アノ芸能人の代役はコイツだ! 2022版」が行われたのだ。
テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(9月15~21日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。
どこまで本当なのかはよくわからないのだけれど、「スベる」は松本人志が世間に広めた言葉だとされる。そんな言葉をめぐって、20日の『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジテレビ系)で繰り広げられた会話が興味深かった。
漫画家の久保ミツロウ、エッセイストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインのトークで主に進行するこの番組。この日は、ゲストとしてレイザーラモンRGが迎えられていた。
ゴダイゴの名曲「ガンダーラ」を歌いながら、「最近のタケカワユキヒデ」の格好をして登場したRG。そんな彼にヒャダインが問いかける。
「RGさんのネタって、このタケカワユキヒデもそうですけど、受け手のセンスが問われるじゃないですか」
これにRGが答える。
「それすごく褒めていただくいい言葉だと思うんですけど、簡単にいうとスベることが多いってことなんですよね」
そして、千原ジュニアの言葉を引用しながら訴える。
「ジュニアさんが言ってたんですけど、『スベるってことはない。伝わらなかっただけだ』って」
「『スベる』じゃなくて、『ちょっとわかんなかったな』ってことにしてください」
「『あいつスベってたな』で、すぐにマウントとるんですよ。世の中って。スベるってことは打席に立ったってことで、打席に立たなければスベらないことなんですよね。打席に立ってる勇気をなぜたたえない」
なるほど、「スベる」という言葉は、発信者の能力不足を指摘しているように聞こえる。しかし実際には、「ウケる」かどうかは発信する側と受信する側の相性、お互いの知識や感性がどれだけ重なっているかにもよる。関係性の中でウケたりスベったりするものを、発信者個人の能力にのみ帰責するのはいかがなものか。打席に立った側を一方的に責めるのはどうなのか。個人が「スベった」のではなく、お互いの関係性の中で「伝わらなかった」のだ。RGの訴えは、そんなふうに解釈できるかもしれない。
RGの話を受け、久保らのトークはネタを交えながら誇大妄想的に展開していく。発信側が一方的に「スベった」と糾弾される状況が続くと、世界は一体どうなるのだろう? 戦争が起きるだろう。森林が、地球が、そして宇宙が死んでいくだろう。お互いを理解し合わなければならない。悪い流れを今ここで止めなければならない――。議論が盛り上がったところでRGが宣言する。
「導かないとですよね」
ウケる/スベるのジャッジを通してマウントをとろうとする世間の不寛容さを問題視していた人が、人類の導師になり圧倒的なマウンティングを決めようとするオチ。もちろんギャグなわけだけれど、小さなサークルがカルト化していくさまを短時間で見せられたかのような展開に笑った。
くしくも、この日RGが着ていたタケカワユキヒデの衣装は、インチキ宗教家のようだった。
芸人のネタを「スベった」ではなく「わからなかった」と受け止める。テレビの中でこれを実践しているのが、黒柳徹子だろう。『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で芸人に「これから面白いことをしてくださるそうです」などと前フリした上でネタを披露させ、しかし自分はなかなか笑わない。その様子は「芸人つぶし」とも呼ばれるけれど、考えてみればこれは黒柳なりの「わからなかった」という意思表示なのかもしれない。
そんな『徹子の部屋』の制作現場に潜入していたのが、21日の『松之丞カレンの反省だ!』(同)。ロケに向かったのは講談師の神田松之丞である。収録に臨むにあたり、スタッフからみっちりとゲストについてのレクチャーを受けている黒柳の様子がカメラに収められていた。
さて、スタッフとの打ち合わせの合間に神田が黒柳に問いかける。話題は『反省だ!』で共にMCを務める滝沢カレンについてだ。
神田「滝沢カレンさんが(『徹子の部屋』に)いらっしゃったときに、すごくなんか徹子さんと話が弾んでたって」
黒柳「息が合っちゃって。あの方と息が合うなんて、相当私も変わってると思いましたよ」
神田「徹子さんもカレンさんのこと変わってると思いました?」
黒柳「私もあんなときがありましたからね」
滝沢が出演した回は昨年の『徹子の部屋』の中でも指折りの面白さだったのだけれど、なるほど、滝沢は黒柳も認める好相性。『部屋』を引き継ぐ者として、滝沢は適任なのかもしれない。
対して、今年5月に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(同)で黒柳の後継者としてマツコと有吉が推していたのは、アニマル浜口の娘にしてレスリングの五輪メダリスト、浜口京子である。18日の同番組では、浜口が椎名林檎とトークをしたAbemaTVの映像(『蜜と毒と薬』2019年5月27日)を見た上で、浜口の可能性についてさらに語られた。
憧れの椎名に自作の俳句「ジョウロより 流れる愛 薔薇受ける」を披露する京子、座右の銘は「いつでも戦えるようにしておけ」だという京子、上腕二頭筋の筋トレ方法を椎名にレクチャーする京子。
そんな映像を見た有吉は言う。
「いつも通りだよ。なんてことない、いつもの京子ちゃんじゃん」
マツコも呼応する。
マツコ「やっぱできるわね。できるわよ『京子の部屋』」
有吉「誰が来ても自分の話してりゃいいんだもん」
カレンと京子。当人も誰も望んじゃいない『徹子の部屋』をめぐる跡目争いが、僕の中で始まった。アンミカが大外から追い上げている。
(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)
3月14日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、サックスプレーヤーでタレントの武田真治が出演。黒柳徹子と抜群の相性をみせ、「まさかこんなにトークが弾むとは……」と視聴者から驚きの声が上がっている。
「同番組はよく芸人が“滑る”ことでお馴染みで、“芸人殺し”などと言われることも。例えば、過去にANZEN漫才・みやぞんが登場した回では、“生ダコ”について延々と掘り下げられる場面がありました。みやぞんは『生ダコにハマっている』とトークを展開し、黒柳は『何色?』とタコの色を質問。これにみやぞんは『タコ色です』とお得意の天然トークで返していたのですが、黒柳は『あ、そうなの』とスルーし、微妙な空気が流れています」(芸能ライター)
中でも“色物”と呼ばれる人々には厳しいイメージのある『徹子の部屋』。そんな同番組に色物タレントの一人である武田が出演し、視聴者からは“放送事故”に期待が寄せられていた。しかし冒頭から武田は自慢の筋肉を披露し、黒柳はまさかの大喜び。彼の胸筋をさわり、「あー! すごいここ!」と嬉しそうにしている。
また通常のトークもしっかり回っており、武田は以前黒柳から“花火のお誘い”がきたエピソードを披露。ちょうどその前日失恋していたことを明かし、黒柳の興味を引いていた。さらに放送の最後では「るーるる・るるるるーるる」という番組テーマに即興でサックスを合わせ、ミュージシャンとしての腕前を披露。黒柳は「すごーい!」と満面の笑顔で聞き入っており、和気あいあいとした雰囲気のまま終了している。
最初から最後まで完璧だった武田に、視聴者からは『徹子さんの無茶ぶりに全部対応していたし、トークも全部面白かった!』『数々の芸人が苦渋を味わってきたこの番組で、まさか武田真治が最適解を示すとは……』『物腰柔らかな態度が徹子さんにとって好感触だったのかも』といった声が。“黒柳VS武田”のトークは大成功に終わったようだ。
「ネタがスルーされたり無茶ぶりをさせるなど、芸人にとっては厳しい環境の『徹子の部屋』ですが、今回のように奇跡的な噛み合いを見せる人も少なくありません。例えば『ブルゾンちえみ with B』のネタは黒柳にも大好評で、手をたたいて笑っていたほど。また出川哲朗が“出川イングリッシュ”を披露した回も、中々の盛り上がりを見せています」(同)
今後『徹子の部屋』ではどのような“対決”を見ることができるのか、次のチャレンジャーにもぜひ番組を盛り上げてもらいたい。
3月14日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、サックスプレーヤーでタレントの武田真治が出演。黒柳徹子と抜群の相性をみせ、「まさかこんなにトークが弾むとは……」と視聴者から驚きの声が上がっている。
「同番組はよく芸人が“滑る”ことでお馴染みで、“芸人殺し”などと言われることも。例えば、過去にANZEN漫才・みやぞんが登場した回では、“生ダコ”について延々と掘り下げられる場面がありました。みやぞんは『生ダコにハマっている』とトークを展開し、黒柳は『何色?』とタコの色を質問。これにみやぞんは『タコ色です』とお得意の天然トークで返していたのですが、黒柳は『あ、そうなの』とスルーし、微妙な空気が流れています」(芸能ライター)
中でも“色物”と呼ばれる人々には厳しいイメージのある『徹子の部屋』。そんな同番組に色物タレントの一人である武田が出演し、視聴者からは“放送事故”に期待が寄せられていた。しかし冒頭から武田は自慢の筋肉を披露し、黒柳はまさかの大喜び。彼の胸筋をさわり、「あー! すごいここ!」と嬉しそうにしている。
また通常のトークもしっかり回っており、武田は以前黒柳から“花火のお誘い”がきたエピソードを披露。ちょうどその前日失恋していたことを明かし、黒柳の興味を引いていた。さらに放送の最後では「るーるる・るるるるーるる」という番組テーマに即興でサックスを合わせ、ミュージシャンとしての腕前を披露。黒柳は「すごーい!」と満面の笑顔で聞き入っており、和気あいあいとした雰囲気のまま終了している。
最初から最後まで完璧だった武田に、視聴者からは『徹子さんの無茶ぶりに全部対応していたし、トークも全部面白かった!』『数々の芸人が苦渋を味わってきたこの番組で、まさか武田真治が最適解を示すとは……』『物腰柔らかな態度が徹子さんにとって好感触だったのかも』といった声が。“黒柳VS武田”のトークは大成功に終わったようだ。
「ネタがスルーされたり無茶ぶりをさせるなど、芸人にとっては厳しい環境の『徹子の部屋』ですが、今回のように奇跡的な噛み合いを見せる人も少なくありません。例えば『ブルゾンちえみ with B』のネタは黒柳にも大好評で、手をたたいて笑っていたほど。また出川哲朗が“出川イングリッシュ”を披露した回も、中々の盛り上がりを見せています」(同)
今後『徹子の部屋』ではどのような“対決”を見ることができるのか、次のチャレンジャーにもぜひ番組を盛り上げてもらいたい。
芸能人からたびたび“出演目標”として挙げられる、長寿番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。なかには司会を務める黒柳徹子とのやり取りで話題になる人物も多く、東京海洋大学名誉博士の「さかなクン」出演時は“神回・伝説回”と称えられるほどだ。
2014年に番組出演経験を持つさかなクンだが、このときは“芸人殺し”の異名を持つ黒柳のスルースキルが発動。コメントに「ギョ」を挟むさかなクンの定番ネタを、ことごとく真顔で受け止めてしまっていた。しかし今年2月20日放送回にさかなクンが再登場すると、なんと黒柳が「あなた用のグラスでギョざいます」「ありがとうギョざいました」と便乗。ネット上も「序盤から神回の匂いがプンプンしてた」「この2人最高すぎて涙止まらないくらい笑ってる」と大盛り上がりの回になった。
今回はさかなクンのように、『徹子の部屋』へ出演して話題になった芸能人を紹介しよう!
●ローラ
まずは15年11月3日放送回に登場した、モデルのローラ。タメ口のスタイルを崩さないローラは、黒柳から出演映画のキスシーンについて感想を求められても「ヒミツー!」と“舌好調”。さすがの黒柳もマイペースなローラに翻弄されて苦笑いを見せる。
しかし、押されっぱなしで終わらないのが黒柳で、“10の質問”コーナーで逆襲へ転じることに。理想の男性について「アボカド料理をあげたら喜んでくれる人!」というローラに、黒柳は「そうですか。いっぱいいるでしょう」とあっさり。生まれ変わったら「空」になりたいという不思議オーラ全開の回答では、「いいね。空。いいと思います」と全く会話を広げることなく次の質問に移ってみせた。
●ヒロシ
続いては18年11月6日の放送回で、“芸人殺し”の黒柳を喜ばせた芸人・ヒロシ。この日は驚くべきことに、黒柳自らヒロシの持ちネタが「すごい好き」とネタ振り。ヒロシが初出演を飾った際に披露した、「ヒロシです。布団をめくったら、中に野良犬が寝ていたとです」というシーンをVTRで振り返った。
ところがネタ直後の黒柳は「なるほど。可愛いですけど」と答えたのみで、VTRが終わるとヒロシは思わず「あんまり笑ってなかったですね!」とツッコミ。それでも黒柳は「だけど笑った記憶がすごくあるし、いまでも忘れないぐらいおかしいと思ってるの」と絶賛したのだ。そんな2人のやりとりに、ネット上では「徹子さんと絡むヒロシ、生き生きしてるね」「ヒロシも徹子さんもめっちゃ楽しそうで良い雰囲気!」といった声が相次いでいる。
テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(2月17~23日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。
20日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、さかなクンが出演していた。以前、さかなクンが同番組に出た回は“伝説”と評されている。あの明石家さんまも、この時の黒柳徹子とさかなクンの応酬について、何度かテレビで絶賛しているほどだ。
そんな注目のトークの冒頭で、徹子はさかなクンが出演した前回のやりとりを振り返る。
「アタシ、さんまさんに叱られまして。あんなに『そうでギョざいます』とかって言ってんのに、全然『はいはい』って言ってアタシがスルーしちゃってね、かわいそうじゃないかって」
そして、前回の反省に基づき、徹子は約束する。
「アタシ、『はぁ』って言いますね。『ギョ』っておっしゃったら、『はぁ』って言います」
さかなクンが「ギョ」と言ったら、徹子はスルーせずに「はぁ」と言う。さかなクンの「ギョ」話法を無視しない。これを聞いたさかなクンは、なんと言ったか。
さかなクン「『ギョ』と『はぁ』と。……ハートがあります!」
黒柳「あ、そうですか」
個性的なセンスのギャグを披露するさかなクン。面白いかどうかは、この際置いておこう。とにかく、さかなクンの発言を今日は受け止めると約束した直後に、「あ、そうですか」と完全に受け流す徹子である。
ではその後、さかなクンの「ギョ」に、徹子はどう反応したのか? たとえば、次のやりとりは、ダイオウイカなどを食べた前回の出演シーンを振り返った際のもの。さかなクンは「おいしゅうギョざいました」と回想した。「ギョ」の発動である。さて、徹子は「はぁ」と言ったか。
「おいしゅうございました」
言わない。むしろ徹子は、さかなクンの発言を正しく言い直した。徹子は肉体派の男性が出演した際にやたら筋肉を触ることでも知られるが、自身の弁によると、これは視聴者に正しい情報を伝える役目を全うせんがためである。そんな徹子にとって、意味が正しく伝わらないリスクを抱えた「ギョ」話法は、しばしば矯正の対象である。
次に、番組が用意した魚模様のグラスを使い、さかなクンが水を飲んだ場面。「ギョギョっとー! 水を得たお魚」とカメラ目線で叫ぶさかなクン。徹子は、この「はぁ」チャンスを生かしたか?
「フフ……」
苦笑いである。徹子は困った笑いを一瞬口元に浮かべ、次の話題に早々と切り替えた。番組の円滑な進行に責任を負う司会者として、いちいち立ち止まっていられないとでも言うように。
最後に、さかなクンがかぶっているハコフグを模した帽子を紹介した場面。さかなクンはTPOに合わせて帽子を変えており、現在5タイプを使い分けているらしい。一通り紹介を終えたさかなクンは「以上のギョタイプでございます」言った。さて、徹子は――。
「はい」
惜しい。30分の番組中、ここが最も「はぁ」に近づいた瞬間だろうか。というか、今回の一連のトークで徹子が発したのは、「はぁ」よりも次のような言葉であった。
「アナタ用の、さかなクン用の、あのー、ギョラスでギョざいます」
番組で用意した魚模様のグラスを紹介する際、徹子は自分から「ギョざいます」と言った。実は番組中、徹子はさかなクンの言葉を復唱する形で何度か「ギョ」と言っているのだが、ここでの「ギョ」は徹子発信である。しかし、「ギョ」話法の「ギョ」配分は素人には思いのほか難しい。グラスまで「ギョラス」と言ってしまう「ギョ」の過剰配分の過失を徹子が犯すのも仕方ない。
さかなクンが「ギョ」と言ったら、徹子は「はぁ」と言う。そういう約束で始まったはずのトークは、エンディングで「ありがとうギョざいました」と徹子が謝意を述べて終わった。結局、徹子は一言も「はぁ」と発することなく、むしろ「ギョ」と言ったのでした。
ただ、あらためて考えてみると、本当に「ギョ」にすべて「はぁ」で対応していたら、それこそ、さかなクンを全面的にスルーする結果となったのではないか。だとしたら、そもそも最初の約束はなんだったんだという話なわけだけれど、「ギョ」へのさまざまな対峙の仕方で視聴者を魅了し、最終的に自分から「ギョ」に巻き込まれていった今回の徹子の対応には、なるほど確かにハートがあったのかもしれない。
19日放送の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に、元サッカー日本代表・丸山桂里奈が出演していた。この日の番組には、食に対してこだわりがある人とない人を集めたトーク。そこで丸山は、うどんの食べ方に対する並々ならぬ思い入れを語りだした。
「うどんを切る人がイラっとするんですよ。私は1回もうどんとかを切ったことがホントになくて」
丸山はうどんを食べる際、麺を途中でかみ切ることがないと言う。だが、うどんの麺は長いし、熱い場合はひと口ですするのが大変だ。なぜ、丸山はうどんをかみ切らないのか?
「実際、うどんって茹でられて死んで、かむときに死ぬから、2度死ぬんですよ」
うどんは2度死ぬ。このキラーフレーズをきっかけに、トークは混迷を深めていく。「そこまで5度ぐらい死んではるわ」「刈られて、粉にされて、練られて、水責めにおうて、足で踏まれて」とツッコむさんま。そもそも“うどんが死ぬ”ってどういうことなのかよくわからないわけだけれど、“2度死ぬ”となると、さらに意味がわからない。しかし、丸山が展開したこのうどん問答のフィールドに足を踏み入れてしまったが最後、MCのさんまも含め誰しもが、うどんには死がある、しかも複数回、という前提で話を進めざるを得ない。
この問答の管理者は丸山であり、ルールはすべて丸山が設定する。だから、うどんは麺にされた時点ですでに切られているのでは? というクリティカルな批判に対して、丸山はこう応じる。
「茹でられる前の話とかホントにどうでもいいんですけど」
最終的に胃に入ると死ぬのだから、1度死ぬも2度死ぬもないのでは? という批判に対する反論はこうだ。
「そうなんですけど、本望じゃないと思うんですよ、うどん自体も」
うどんの本望とは何か。そんな疑問をよそに、丸山はたこ焼きの食べ方へとトークを大きくサイドチェンジする。
「たこ焼きとかも、だったらひと口で食べないといけないんですよ。半分に切ると中にタコがいるから、半分に切ると(タコが)ワッとなるじゃないですか。わかります?」
ここから周囲は、長さのある他の食品の食べ方について次々と質問を寄せる。丸山はチュロスをどう食べるのか?
「逆に真ん中ぶった切って食べますよね。なんのために、そんな1本を全部食べるんですか?」
ホットドッグは?
「ひと口で入らないじゃないですか。限界っていうものを逆に考えてもらいたいです。だって、人間の限界でホットドッグをひと口で入れられます?」
フランスパンは?
「フランスパンは手で割るのは無理だから、こうやってボーンって足で割ります」
あらためて確認するが、そもそも、“うどんが死ぬ”ということ自体、丸山が始めたうどん問答の中で、丸山のみがその意味を理解している事柄である。どんな批判が入ろうとそれは丸山によって無効化され、どんな矛盾があろうと独自の論理で解消される。丸山は元サッカー日本代表でありながら、オフサイドのルールをよく理解していなかったことでも知られる。しかし、ルールの上でうまく立ち回る者ではなく、ルールを作る者が最も強力に その場を支配するのだ。
丸山のうどん問答は、長い食べ物を丸山がいかに食べるかに話題が移行して終わった。だが、一連のトークで周囲が一斉にツッコミを入れるなか、1人、丸山の話に時々うなずいている出演者がいた。滝沢カレンである。丸山と滝沢の2人は、番組のエンディングで何やら楽しげに話しながら、連れ立ってスタジオを後にした。
丸山の問答を聞きながら、滝沢は何を思っていたのだろうか? 2人は何を話していたのだろうか? そして、何を共有していたのだろうか?
(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)
2月20日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にさかなクンが出演。自由過ぎる2人の“頂上決戦”が繰り広げられ、前評判通りの神回となった。
「『徹子の部屋』にさかなクンが出演するのは今回が初めてではなく、2014年の放送にも登場しています。しかしさかなクンは独特なワードセンスや世界観を持つ人物で、かたや黒柳徹子は“芸人殺し”と呼ばれるほどのスルースキルで有名。この時の放送も次々に繰り出されるさかなクンの小ボケを黒柳が全てスルーしており、独特な緊張感が漂っていました。一歩間違えると“事故”になりかねない放送ですが、視聴者の間では『ある意味伝説の回』『シュールすぎて笑える』と大好評。以前は明石家さんまも『人生で一番テレビを観て面白いと思ったのは『徹子の部屋』のさかなクンの回』と絶賛していました」(芸能ライター)
今回さかなクンは5年ぶりに出演したのだが、冒頭から黒柳は「私さんまさんに叱られまして」と告白。14年の放送で「ギョざいます」などのネタをスルーしてしまい、「かわいそう」と言われたという。そこで今回はさかなクンが「ギョ」と言うたびに、「はあ」と反応することを宣言。するとさかなクンは「『ギョ』と『はあ』と…… ハートがあります!」と独特なギャグを披露。
これに黒柳は「あ、そうですか」と答え、序盤から微妙な雰囲気に。視聴者からは「いきなり大事故が起こってて笑う」「これは今回も神回になりそうだ……」「開始3分なのに30分くらい見たような濃さ」と歓声が上がっている。
「その後も5年前の再現とばかりに、かみ合わないトークを繰り広げる2人。ただ改善が見られるところもあり、さかなクンが『50cm』を『ギョじゅっセンチ』と言った時には、黒柳も『ギョじゅっセンチ』としっかりノっています。またさかなクンのために用意した魚模様のグラスを紹介する際も、『あなた用のグラスで“ギョ”ざいます』と発言。これには視聴者から『黒柳さんが自分から“ギョ”って言った!』『さかなクン語がうつってる!』と歓喜の声が上がっていました」(同)
最後は2人で「ありがとう“ギョ”ざいました」と頭を下げて終了。全体的には中々笑わない黒柳をさかなクンが強い心で押し切る形で、今回の放送も「長すぎる30分だった」「また5年後くらいに共演してほしい」「いやーすごいもん見させてもらったわ」「やっぱりこの2人が揃うと神回になるな」と大好評だった。
終始テンション高めのさかなクンと、真顔な黒柳のコントラストが見事な“さかなクン回”。次の共演にも新たな“伝説”を期待せざるを得ない。
2月20日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にさかなクンが出演。自由過ぎる2人の“頂上決戦”が繰り広げられ、前評判通りの神回となった。
「『徹子の部屋』にさかなクンが出演するのは今回が初めてではなく、2014年の放送にも登場しています。しかしさかなクンは独特なワードセンスや世界観を持つ人物で、かたや黒柳徹子は“芸人殺し”と呼ばれるほどのスルースキルで有名。この時の放送も次々に繰り出されるさかなクンの小ボケを黒柳が全てスルーしており、独特な緊張感が漂っていました。一歩間違えると“事故”になりかねない放送ですが、視聴者の間では『ある意味伝説の回』『シュールすぎて笑える』と大好評。以前は明石家さんまも『人生で一番テレビを観て面白いと思ったのは『徹子の部屋』のさかなクンの回』と絶賛していました」(芸能ライター)
今回さかなクンは5年ぶりに出演したのだが、冒頭から黒柳は「私さんまさんに叱られまして」と告白。14年の放送で「ギョざいます」などのネタをスルーしてしまい、「かわいそう」と言われたという。そこで今回はさかなクンが「ギョ」と言うたびに、「はあ」と反応することを宣言。するとさかなクンは「『ギョ』と『はあ』と…… ハートがあります!」と独特なギャグを披露。
これに黒柳は「あ、そうですか」と答え、序盤から微妙な雰囲気に。視聴者からは「いきなり大事故が起こってて笑う」「これは今回も神回になりそうだ……」「開始3分なのに30分くらい見たような濃さ」と歓声が上がっている。
「その後も5年前の再現とばかりに、かみ合わないトークを繰り広げる2人。ただ改善が見られるところもあり、さかなクンが『50cm』を『ギョじゅっセンチ』と言った時には、黒柳も『ギョじゅっセンチ』としっかりノっています。またさかなクンのために用意した魚模様のグラスを紹介する際も、『あなた用のグラスで“ギョ”ざいます』と発言。これには視聴者から『黒柳さんが自分から“ギョ”って言った!』『さかなクン語がうつってる!』と歓喜の声が上がっていました」(同)
最後は2人で「ありがとう“ギョ”ざいました」と頭を下げて終了。全体的には中々笑わない黒柳をさかなクンが強い心で押し切る形で、今回の放送も「長すぎる30分だった」「また5年後くらいに共演してほしい」「いやーすごいもん見させてもらったわ」「やっぱりこの2人が揃うと神回になるな」と大好評だった。
終始テンション高めのさかなクンと、真顔な黒柳のコントラストが見事な“さかなクン回”。次の共演にも新たな“伝説”を期待せざるを得ない。
この数日間、あの樹木希林がいくつかのテレビ番組に出演した。どうやら、映画『モリのいる場所』公開に合わせたプロモーションのよう。いまや天上人のごとき存在の樹木だけに、外界へ降りてきた今回はプレミア感であふれている。
5月18日放送『あさイチ』(NHK総合)に出演した樹木は、司会の博多華丸・大吉に「どういう風に見えんの、私?」と質問したが、正直、彼女には怖いイメージがある。インタビュー相手として手強いというウワサを耳にしたこともある。
しかし、今回の樹木のご機嫌は麗しかった。前述の『あさイチ』でも、中山秀征が聞き手を務めた『シューイチ』(日本テレビ系)でも、どんな質問にも“らしく”、それでいて感じ良く受け答えした樹木。芸能界の後輩らもホッと胸をなで下ろしていたに違いない。
そんな中、様子の異なる番組が一つだけ存在した。5月16日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)である。
「様子の異なる」と書いたが、その原因は黒柳徹子にある。とにかく、徹子の当たりが強い。
まず、徹子が「あなたをテレビで見ない日はない」と切り出すと、樹木は謙遜しながら「とんでもない。(徹子を指して)10年違うのに、この元気さ!」と返答。すると、待ってましたとばかりに、徹子は樹木を指さした。
「あなたさ、これから本番10秒前って時に、いきなり『あなた、いくつ?』って私に聞いたのよ。『45です』って言ったら『へえ~、私より10歳上なんだ』ってあなたがおっしゃって本番始まったの。意地悪と思ったけど」(徹子)
唐突に、45歳当時のエピソードを持ち出した徹子。恐らく、ゲスト・樹木のために用意してたに違いない。ちなみに現在、徹子は84歳。ということは、約40年越しのリベンジということになる。今回の徹子は用意周到だ。
続いて、話題は「終活」について。自分が死んだ時は『徹子の部屋』の追悼特集で出してほしい、と殊勝なことを言う樹木に対し、徹子はイケイケの姿勢を崩さなかった。「私が先になったらあなたがね、上手に(弔事を)……」と言いかけるも「でも、あなた何言うかわかんないから嫌だわ、私」と壁を作り、またしても昔のことを蒸し返すのだ。
「あなた、絶対言うわ。『あの方、お父様お母様はきれいだったけど、ご本人はそうじゃなかったです』って」
「あなたさ、私の父と母の写真見て『どうしてお父様とお母様あんなにきれいなのに、あなた違うのかしら』って私におっしゃったじゃない。覚えてない? 忘れちゃうのね、そういうことは。あなた、そうおっしゃったの。私、それ覚えてる、ちゃんと」
徹子のアプローチを受け、樹木も呼応し始めた。
樹木「こうやって直で見て(徹子の顔をマジマジと見る)……、きれいですよね。(頬を上に上げて)何か、引っ張ったりしてない?」
徹子「してませんよ! だって、毎日このテレビに出るのに、こんなとこ引っ張って出られませんよ、あなた」
樹木「私も吉永(小百合)さんの顔をよく見たんですけどね、縫い目がないんですよ」
徹子「こんなところに縫い目があるような手術してないでしょ、そんなさ。もうちょっと上手に……」
樹木「今どきね(笑)。アッハハハハハ!」
“怒”や“楽”など比較的感情の動きが見える徹子に対し、終始笑いながらブラックなことを口にする樹木。竹中直人の「笑いながら怒る人」ではないが、喜怒哀楽が二重三重の壁の向こう側にある樹木は、やっぱり怖く見えてくる。
とはいえ、この手のやりとりを当人同士は意外に楽しんでいたりもする。お互いの肌のきれいさを称え合うや、樹木は「2人で褒め合っててもおかしいから、次の話しませんか(笑)」と提案、徹子も「そうしましょう」と応じ、2人は皮肉の言い合いを再開した。
樹木が外界へ降りてきた貴重な数日間。“当たり”は、やはり『徹子の部屋』だった。天上人同士の貴重な邂逅を目撃できたのだ。
(文=寺西ジャジューカ)
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