長澤まさみ出演の“お蔵入り大作映画”がついに日本公開! 濃厚ラブシーン報道も、実際は……?

 2014年、「長澤まさみ、ついに世界へ!」との触れ込みで注目された、一本の映画があったのをご記憶だろうか?

 映画『男たちの挽歌』(1986)、『レッドクリフ』(2008~10)シリーズの世界的映画監督、ジョン・ウーがメガホンを取り、チャン・ツィイーやソン・ヘギョといった、アジアを代表する豪華キャストが出演。日本からは金城武と我らが長澤まさみの出演が発表されていた『THE CROSSING』である。

「中国版タイタニック」とも言われる、1949年の大型客船の沈没事故『太平輪事件』を描いた作品で、前後編の二部作で、当初の予定を大きく上回る75億円もの製作費をかけた超大作映画。長澤は、金城演じる台湾人の日本軍医の恋人役で、ウー監督からの『是非とも』と直々の指名を受けての出演だったようで、金城とのラブシーンではついに巨乳をご開帳――と、当時、週刊誌各誌がこのニュースを伝えていたが、14年12月に、中国、台湾、香港で前編が公開されながら、日本にはほとんどニュースが伝わって来ず。

「15年夏に後編が公開されてもなお、日本での配給が決まりませんでした。配給圏が高額であったことも、理由の一つですが、実は、中華圏でも前編の評判が最悪だったんです。一時は後編の公開すら危ぶまれ、ウー監督のキャリアの晩節をけがしたとも言われました。とにかく、話が暗く、ストーリーの展開が遅くて盛り上がりに欠ける上に、肝心の“船”が出て来ないというまさかの連続で、〈129分の予告編〉と酷評されたんです」(映画関係者)

 せめて、長澤の巨乳の全容でも拝めれば、日本での配給もすんなり決まっただろうが、

「巨乳どころか、前後編合わせてもお肌の露出自体がほとんどなく、巨乳の膨らみさえ確認できません。後編で、雨に濡れての濃厚なキスシーンはありますが、金城が長澤の首に吸い付くまで。黒木瞳は、同作にノーギャラで出演したことが、公開当時、話題になりましたが、長澤のギャラもかなり買い叩かれたのでは。だとしたらとても脱げない。脱いでいたら、15年に大きな話題になって、ヌード画像がネットに氾濫していたことでしょう」(同前)

 そんな『THE CROSSING』が、なんと4年半遅れて、この6月に日本上陸を果たすという。

「長澤にしてみたら、複雑な心境かもしれません。マスコミに脱ぐ脱ぐと勝手に煽られてしまっていただけに、脱いでないと今度は“脱ぐ脱ぐ詐欺”などと書き立てられ、不入りの戦犯かのような扱いをされるのが、目に見えていますからね」(同)

 日本公開版だけ、長澤のヌードが拝める特別編で大ヒット!――なんてことはあるわけないか……。

長澤まさみ、映画あいさつでの“奇抜すぎるドレス”と“別人すぎる顔立ち”にネット騒然!

 女優の長澤まさみが1月18日、映画『マスカレード・ホテル』の初日舞台あいさつに登場した。

「TOHOシネマズ日比谷」で開催されたこの舞台あいさつには、主演の木村拓哉のほか、共演の小日向文世、渡部篤郎、鈴木雅之監督らも出席。男性陣がスーツでキメている中、長澤は、胸元の変形プリーツが目立つライトブルーのワンピース姿を披露。小物は、右手に大ぶりのリングを2個付け。さらに、白の個性派サンダルで足元をみせ、個性的なコーディネイトでまとめていた。

 この長澤のファッションに、ファンからは賞賛する声が。「スタイルに憧れます」「すごくきれい!」「すてきなワンピース!」といった声が上がっていたが、「ファン以外からは不評ですよ」とファッション誌編集者は、こう語る。

「数年前から、全体がシースルー素材になっている大胆なドレス、ダボっとしたシャツワンピースなど、長澤さんに似合っていない変わったデザインの衣装で舞台あいさつなどに登場することが多くなり、その度『コーデがうまくない』『なんでこの色合いを選んだのか』と話題に。今回も実際のところ、ファンは賞賛しているかも知れませんが、『これを選ぶって至難の業だぞ(笑)』『この奇抜なドレスはどこのブランド?』といった、『本人にまったく似合っていない』という声がほとんど。長澤さんは高身長で顔立ちも大人ですし、本当ならシックで大人っぽいものや、脚を出した衣装などが似合いそうなのですが……もったいないですよね」

 また、「似合っていない」とネットニュースにまでなっているのにもかかわらず、依然として変わらない奇抜な衣装に対し、「スタイリストどうなってるの?」「変えた方がいいのでは?」と疑問の声も上がっている。

 そんな奇抜なドレスが話題になっている中、今回は顔にも注目がいっていたようで、

「この日は珍しく前髪を下ろしていたためか、顔にも注目がいったんですが、顔が別人のようにふくよかになっており、ネットはびっくりしたよう。「誰だかわからなかった」「顔の印象が変わった? いじった?」と整形を疑う声までもあがっている状態です。先日行われた舞台『メタルマクベス』の舞台あいさつに現れた際も、顔も体もふっくらして別人のように変化していた長澤さん。元々、長澤さんはストレスで激太りしやすい体質みたいですし、ちょっと過労になっているだけかも!?」(同)

 いろんな部分で世間を騒がせている長澤。注目度はまだまだ高いようだ。

竹野内豊に待たされた倉科カナが可哀そう!? 長年交際して破局した芸能人3組

 長年連れ添ったカップルだからといって、関係が永遠に続くとは限らない。それは芸能人カップルにとっても例外ではなく、最近では竹野内豊&倉科カナの破局報道が話題になっていた。

 2人の破局を伝えたのは、今年11月の「女性自身」(光文社)。竹野内と倉科は2013年から交際を始めたのだが、同誌の取材に事務所関係者は「今年の夏ごろに破局したそうです」と証言している。また倉科の知人も「倉科さんのほうから別れ話を切り出したといいます。というのも、彼女はずっと『30歳までに結婚!』と思い続けてきたんです。昨年12月に30歳の誕生日を迎え、竹野内さんと本格的に結婚に向けた話を進めようとしたのですが、結果的に折り合いがつかなかったみたいです」と告白。どうやら竹野内が結婚に消極的だったようで、ネット上には「もう竹野内は結婚する気がないの?」「約5年も待たされた倉科がかわいそう」といった声が寄せられていた。

 今回はそんな竹野内&倉科ペアのような、長期交際の末に破局した芸能人を紹介していこう。

 

●伊勢谷友介&長澤まさみ

 まずは俳優の伊勢谷友介と長澤まさみ。2人は2013年に熱愛が発覚しており、交際が始まったのは2012年だと伝えられていた。そして2014年2月に「スポーツ報知」が破局を報道。しかし同年の5月には、「女性セブン」(小学館)が2人の復縁を報じている。

 その後も“破局”と“復縁”が繰り返し取り沙汰されているものの、現在伊勢谷と長澤の関係は終わっている模様。今年11月に配信された「NEWSポストセブン」の記事によると、伊勢谷は2年前からモデルの森星と交際しているという。これにネット上では「なんだかんだ長く続いていたのに、長澤まさみとは別れたのか」「森星に取られちゃったのかな?」との声が。長澤も“新しい恋”を見つけられるといいのだが……。

 

●山下智久&石原さとみ

 山下智久と石原さとみは、2016年の「女性セブン」(小学館)で熱愛を報じられていた。記事によると2人は、2015年の月9ドラマ『5→9 ~私に恋したお坊さん~』(フジテレビ系)での共演をきっかけに交際を開始。お似合いのビッグカップル誕生に世間からは祝福の声が相次ぎ、一時期は“結婚秒読み”などとも囁かれていた。

 ところが今年の春に、「週刊文春」(文藝春秋)が石原の“新恋人”を報道。お相手は「SHOWROOM株式会社」の代表取締役・前田裕二で、石垣島・竹富島の3泊4日の熱愛旅行を楽しんでいたという。いつの間にか山下から乗り換えており、ネット上では「結局“お金”かよ……」「山Pを捨てるなんて許せない」と大ブーイングが。とはいえ今年2月には「女性セブン」がモデルの丹羽仁希と山下の熱愛を伝えており、石原が“捨てた”とは限らない。どちらが別れを切り出したにせよ、現在が順調なら何よりだ。

長澤まさみの60万円は安い!? ダレノガレ明美や田中みな実の方が……女性芸能人の家賃事情

 現在、舞台『メタルマクベス』に出演中の長澤まさみ。来年も主演を務めた映画『コンフィデンスマンJP』や木村拓哉と共演した『マスカレード・ホテル』、人気コミックを実写化した『キングダム』に出演するなど、絶好調の様子を見せている。

 そんな長澤が、とある物件に最近引っ越したことが11月15日発売の「女性セブン」(小学館)で報道され、話題を呼んでいる。記事によると長澤は最近、高級住宅街に位置するかつて皇族の持ち物だった高級ヴィンテージマンションに移り住んだといい、現在の部屋の家賃は60万円超え、広さは100平方メートル以上なのだという。

 このニュースを受け、ネットでは「まさみ稼いでるな」「リアルダー子になるわけですね」と長澤の豪奢な暮らしぶりに興味津々の人が続出。しかし一方で「このクラスの女優にしては安い 港区や中目黒に住む人はもっと高い」「60万って聞いて安いのかな?と思ってしまった。ダレノガレは100万超えてるんでしょ?」という声も……。

 名前が上がったレントのダレノガレ明美は、昨年10月にバラエティ番組で現在住んでいるマンションの間取りが3LDKで広さは200平米以上、家賃が130万円だということを明かし話題に。自身のInstagramでもその豪華な自宅の写真を掲載し、ファンの羨望を浴びている。

「ダレノガレさんはモデルの仕事だけでなく、香水やコンタクト、クレンズジュースや化粧品などのプロデュース業が順調で、それゆえ年収が6,000万円以上あることを明かしています。この稼ぎ額を考えると、130万円の部屋に住んでいても全く不思議ではないです。しかし、タレントとしての格を考えると、長澤さんよりダレノガレさんのほうが、家賃が高いということに違和感を覚える人が多いのはわかる気がします」(テレビ局関係者)

 ダレノガレと同じく、100万超えの家賃なのではないかと噂されているのが、フリーアナウンサーの田中みな実だ。田中は11月10日放送のラジオ番組『田中みな実あったかタイム』(TBSラジオ)にて、現在住んでいる東京・港区に対するこだわりを吐露。ゲストである渋谷生まれ渋谷育ちのホフディラン・小宮山雄飛とトークする中で渋谷区の住民が港区の住民にコンプレックスがあるという話題になった際、「確かに」「私も港区から出たくなくて、引っ越し先も港区の中で考えています」などと港区女子としてのプライドを垣間見せた。

「港区といえば3LDKで100平米オーバーくらいの部屋に住もうと思ったら100万円を越しますからね。さすがにそこまで広い部屋に住んでるわけでもないかもしれませんが(笑)、稼ぎの良い田中アナの家賃が100万円を超えている可能性は十分あるでしょう」(テレビ局関係者)

 さすが、売れっ子女性芸能人は私生活もゴージャス!! うらやましいとしかいいようがない。

長澤まさみの60万円は安い!? ダレノガレ明美や田中みな実の方が……女性芸能人の家賃事情

 現在、舞台『メタルマクベス』に出演中の長澤まさみ。来年も主演を務めた映画『コンフィデンスマンJP』や木村拓哉と共演した『マスカレード・ホテル』、人気コミックを実写化した『キングダム』に出演するなど、絶好調の様子を見せている。

 そんな長澤が、とある物件に最近引っ越したことが11月15日発売の「女性セブン」(小学館)で報道され、話題を呼んでいる。記事によると長澤は最近、高級住宅街に位置するかつて皇族の持ち物だった高級ヴィンテージマンションに移り住んだといい、現在の部屋の家賃は60万円超え、広さは100平方メートル以上なのだという。

 このニュースを受け、ネットでは「まさみ稼いでるな」「リアルダー子になるわけですね」と長澤の豪奢な暮らしぶりに興味津々の人が続出。しかし一方で「このクラスの女優にしては安い 港区や中目黒に住む人はもっと高い」「60万って聞いて安いのかな?と思ってしまった。ダレノガレは100万超えてるんでしょ?」という声も……。

 名前が上がったレントのダレノガレ明美は、昨年10月にバラエティ番組で現在住んでいるマンションの間取りが3LDKで広さは200平米以上、家賃が130万円だということを明かし話題に。自身のInstagramでもその豪華な自宅の写真を掲載し、ファンの羨望を浴びている。

「ダレノガレさんはモデルの仕事だけでなく、香水やコンタクト、クレンズジュースや化粧品などのプロデュース業が順調で、それゆえ年収が6,000万円以上あることを明かしています。この稼ぎ額を考えると、130万円の部屋に住んでいても全く不思議ではないです。しかし、タレントとしての格を考えると、長澤さんよりダレノガレさんのほうが、家賃が高いということに違和感を覚える人が多いのはわかる気がします」(テレビ局関係者)

 ダレノガレと同じく、100万超えの家賃なのではないかと噂されているのが、フリーアナウンサーの田中みな実だ。田中は11月10日放送のラジオ番組『田中みな実あったかタイム』(TBSラジオ)にて、現在住んでいる東京・港区に対するこだわりを吐露。ゲストである渋谷生まれ渋谷育ちのホフディラン・小宮山雄飛とトークする中で渋谷区の住民が港区の住民にコンプレックスがあるという話題になった際、「確かに」「私も港区から出たくなくて、引っ越し先も港区の中で考えています」などと港区女子としてのプライドを垣間見せた。

「港区といえば3LDKで100平米オーバーくらいの部屋に住もうと思ったら100万円を越しますからね。さすがにそこまで広い部屋に住んでるわけでもないかもしれませんが(笑)、稼ぎの良い田中アナの家賃が100万円を超えている可能性は十分あるでしょう」(テレビ局関係者)

 さすが、売れっ子女性芸能人は私生活もゴージャス!! うらやましいとしかいいようがない。

杉咲花はあの人気バンドマン・shakeの娘!? 実は有名人の子どもだった芸能人

 芸能界でも親子で活躍するケースは多く、二世・三世の登場は珍しくない。人気急上昇中のYoutuber・こばしり。(21)もその1人だ。

 こばしり。は化粧品やメイク術を紹介する人気Youtuberで、昨年登場したにも関わらずチャンネル登録者数はすでに40万人を突破。実は今、彼女の父親はGLAYのTERU(47)ではないかと噂されている。「週刊新潮」(新潮社)によると、彼女の本名は“小橋明里”で、TERUの姓と一致。他にも兄の存在や育った環境などがTERUの経歴と重なる部分が多い。

 ネット上でもこの噂に対する注目度は高く、「こばしり。ちゃん、最近動画見てるからびっくり!」「FacebookでもTERUっぽい表記がある。隠す気ゼロやん」「でも今の若者はGLAYの存在を知らないだろうね」などのコメントが相次いだ。

 今回は、こばしり。のように“調べてみると実は有名人の子どもだった”芸能人を紹介しよう。

 

●杉咲花

 まずは今年、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)でヒロインに抜擢された杉咲花。最近インスタグラムで人生初のパーマ姿を披露し、「大人っぽく見える!」「そのパーマ全然似合わない……」「ブルゾンちえみかと思った」と賛否のコメントを浴びているようだ。

 彼女の父親は、元レベッカのリーダーである木暮“shake”武彦(58)。木暮は以前レベッカのNOKKO(55)と結婚していたが、杉咲の母親は再婚相手である歌手のチエ・カジウラ。この事実にネット上での反響は大きく「杉咲の父ちゃんがshakeってビビった!」「バンドマンの娘が演技派女優ってカッコいいな」「花ちゃんがいずれ歌手デビューしたら才能が開花するのでは…」などのコメントが見られた。

 

●長澤まさみ

 続いては、今や日本を代表する女優となった長澤まさみ(31)。最近は舞台演劇へも活躍の場を広げていて、現在上演中の『メタルマクベス』ではセクシーな衣装を披露している。

 長澤の父親は、元サッカー日本代表でジュビロ磐田の初代監督も務めた長澤和明(60)。和明は以前サッカー解説を務めた番組内で、「僕はサッカープレーヤーであって、まさみの父が代名詞ではない!」と発言している。ネット上ではこの意外な親子関係について、「“まさみさんをください”って結婚申し込んだら和明監督がいるなんて。絶対実現しないけど」「長澤まさみがイケイケサッカー選手と結婚するフラグなのでは?」と様々な憶測が飛び交うことに。気になる芸能人がいたら、まず親子関係を調べてみるのもおもしろいかもしれない。

長澤まさみ、『コンフィデンスマンJP』全視聴率平均8%での映画化でも、“この先安泰”のワケ

 まさかの大ドンデン返しと、見事な伏線回収に、視聴者の満足度は非常に高かったようだが、視聴率は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)とやや物足りない成績に終わった、長澤まさみ主演のフジテレビ月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』の6月11日に放送された最終回。

 第9話で、映画化が発表されたが、第1話の9.4%を最後まで上回ることなく、一度も2ケタに届くことがなかったことから、映画化に不安の声が早くも聞こえてくる。

「確かに10%超えはかなわず、全話平均も8%台とピリッとしませんでしたが、同作品はタイムシフト視聴率(録画視聴率)が非常に高く、総合視聴率では常に14〜15%を記録していました。動画配信サイト『TVer』や『FOD』などの見逃し配信ランキングでも常に上位で人気は高く、ネットには『楽しめるドラマだった』といった好意的な評価が溢れていたんです」(放送担当記者)

 というから、固定ファンをつかむことには一定の成功を収めていたと見て良さそうだ。

「最近は、月9ブランドの失墜から、有力俳優陣が月9に出たがらず、今回も長澤の担ぎ出しには苦労し、“映画化込みの企画”ということで、なんとかクビを縦に振らせた経緯がありました。長澤としても、3月に敏腕マネジャーが退社して初の仕事ということもあり、プレッシャーも大きかったはず。この結果には、ホッと胸をなでおろしていることでしょう。公開は来年の春といわれていますが、フジは、この映画を当てて『踊る大捜査線』以来のヒットシリーズにしたいという思いがある。話題作りにと色気コスプレ満載の作品になるようですが、長澤もノリノリだそうですね」(フジ関係者)

 ドラマからの映画化というと、フジには2015年に苦い経験がある。ダンス&ボーカルグループのあるメンバーを主演にしたドラマは、放送前から「映画化決定」を打ち出してスタートしたものの、蓋を開けたら2%台という歴史的な低視聴率。放送後に、映画化の白紙撤回が発表されたのだ。

「ドラマと同時に、映画の制作もスタートしていただけに、大きな損失となったし、何よりフジのドラマのイメージを大きく損ないました。今回も、はじめから映画化は決まっていましたが、9話での発表となったのは、このトラウマがあったからでしょう」(同)

 そういえば、同メンバーと長澤は同郷で、一時、恋の噂もあったが……。ともあれ、イキイキとした長澤の演技がまた見られる日が楽しみだ。

『コンフィデンスマンJP』見飽きたフジの“内輪盛り上がり”……ファン以外は楽しめない最終回!?

 『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)、6月11日放送の最終話「コンフィデンスマン編」。

 詐欺に嫌気がさしたボクちゃん(東出昌大)は、ダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)の元から去る。引っ越し屋の仕事を始めたボクちゃんは、新入りの従業員・鉢巻秀男(佐藤隆太)と出会う。半年前、鉢巻は結婚詐欺に遭っており、金をだまし取ったのがダー子とリチャードという疑惑が浮上。憤ったボクちゃんはダー子たちが隠れ住むホテルの一室に鉢巻を連れて行く。そこで鉢巻は本性をあらわし、引き連れてきたマフィアとともにダー子たち3人を監禁。鉢巻の真の目的は、中国系マフィアであった父親・孫秀波(麿赤兒)が騙し取られた15億円をダー子たちから取り戻すことだった。

 以上が最終話のつかみ。ラストには大どんでん返しが待っており、SNSでもネットニュースでも「すごい!」「騙された!」などの絶賛の声が相次いだ。

 しかし、本当に賞賛に値する最終回と言えるのだろうか? 喜んでいるのは作品のファンだけではないのか? 最終回で初めて見た視聴者でもついていける内容だったのか?

「目に見えるものが真実とは限らない」という本作のコンセプトになぞらえ、最終話「コンフィデンスマン編」を批判的な目線で振り返りたい。

(これまでのレビューはこちらから)

■出た出た! 出ました! フジお得意の内輪盛り上がり

 賞賛されたラストのどんでん返しをネタバレすると、「最終話は第1話よりも前の物語でした」という時系列のトリック。【毎話ダー子たちの食事を配膳する外国人男性がマフィアの中にいた】や、【ボクちゃんの脱退の回数が1話の時より少ない(1話が400回目の脱退・最終話が398回目の脱退)】などの伏線が張り巡らされていた。

 1話から本作を見て来た私は、素敵なファンサービスだと感じた。しかし、冷静に考えれば、最終話で初めて見た人にとっても面白い内容なのか疑問に思った。

 そこで「コンフィデンスマン 初めて見た」で検索し、好意的なツイートを数えてみると15件前後。「コンフィデンスマン」だけで検索すればこの一週間で1万件近いツイートがあるのに比べ、初めて見た人のリアクションは薄いように思える。また、継続視聴していたファンのツイートの中にも、「中だるみを感じた」などの批判的な意見もある。

 原因は、絶賛されたどんでん返しのために伏線を配置する故に、無理にストーリーを押し進めてしまったせいだと考えられる。

 ラストでダー子たちは鉢巻からも15億円を騙し取るのであるが、「鉢巻秀男がファザコンだから銀行口座のパスワードは父親の言いつけ通りのものにしているだろう」と臆測だけで詐欺に及ぶのは、雑な計画と言える。また、最初から鉢巻を騙すつもりだったという後明かしも唐突過ぎる。一応、前フリとしてあったホテルの部屋番号が各話と違うという映像的伏線も、最終話だけを見た人にとっては「何のこっちゃ」という話である。

 ストーリーの面白さというより、ウォーリーを探せ的な面白さに寄せ過ぎたように思う。同じウォーリー的な楽しみで言えば、映画『サスペリア PART2』(1975年)の方が巧妙なので是非見てほしい。室内に隠れた殺人犯が意外な場所で一瞬映るという映像的伏線は見事だ。犯人捜しの物語で、犯人がチラッと映るのはストーリー上、意味を成している。

 本作に話を戻すと、初めて見た人にとっては鉢巻を騙す物語なのに、「実は最終話は第1話の直前の物語でした」と言われても、「だから何?」という感想しか湧かないだろう。

 内輪盛り上がり的なノリが一因で嫌われたテレビ局が、内輪盛り上がりで物語を終結させた。その結果、視聴率は、9話から0.3%ダウンの9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。最終話まで2ケタに届くことはなかった。映画化の決定で再度注目されたのだから、初めて本作を見る人までファンにするガッツキがほしかった。作品の良さを語り合う相手を増やすこともまた、継続視聴した人に対するファンサービスだと私は思う。

■それでも各話名作ぞろい! 勝手に“ベスト3”

 最終話を酷評してしまったが、本作が名作であることに変わりはない。

 Blu-ray&DVD-BOXが9月19日に発売されるだけでなく、「FODプレミアム」で全話見逃し配信されている。しかし全話見るのは時間と根気が必要。そこで、個人的にお薦めできる三つの回を紹介したい。

【3位】第9話「スポーツ編」

 小池徹平扮するIT社長にニセのバスケチームを売りつけるまでの一話。

 巧妙な伏線が見所の回ではあるが、スポーツアクションが多く、『SLAM DUNK』(集英社)などの名作のパロディも楽しめて、疲れていても見易い一作となっている。

【2位】第3話「美術商編」

 石黒賢演じる美術商の毒舌ぶりが痛快で、『リーガル・ハイ』(同)の古美門弁護士が好きな人には必見の回。美術商のバックグラウンドとキャラクター造詣がしっかりしていたため、美術商の転落後を描いた1シーンはグッとくる。脚本家・古沢良太の作るキャラとセリフの面白さを堪能できる一話。

【1位】第7話「家族編」

 コンゲームが本来持つべき、騙し合いや裏切りをコミカルに楽しむことができる。スリルあり、笑いありなのに、ラストは家族愛に泣かされる。そしてベタなストーリーというわけでもない。エンターテインメントのあるべき姿を提示した珠玉の一作。基本設定さえ押さえておけば、この一話だけ見ても十分楽しむことができる。

 他にも第1話は登場人物とストーリーの設定をおさらいできるし、批判はしたものの最終話も全話見た人にとって楽しめる作りにはなっている。

 映画の公開前におさらいするも良し。リアルタイムで見れなかったから見るも良し。酷評しておいて言うのも掌クルクル過ぎるが、実に楽しい3カ月間を『コンフィデンスマンJP』に与えてもらった。

■これからの“月9”は? フジテレビは……?

 『コンフィデンスマンJP』の後作品として控えるのは、7月期『絶対零度』、10月期は海外ドラマ『SUITS』のリバイバルとウワサされている。共に刑事ドラマと弁護士ドラマで、あらすじやコンセプトを見る限り海外ドラマの事件モノにテイストを寄せるようだ。

 過去には『ガリレオ』や『コード・ブルー』などのシリーズも放映された枠ではあるが、恋愛ドラマのイメージが強い月9の路線変更に勝算はあるのだろうか?

 個人的には海外ドラマの亜流には勝算がないと踏んでいる。

 路線変更には、低視聴率を恐れぬ“チャレンジ精神”。もしくは見向きもされない期間を我慢する“忍耐力”が必要だからだ。

 TBSの『半沢直樹』と『逃げるは恥だが役に立つ』にはチャレンジ精神があった。当時ヒットになりにくいとされた業界モノと恋愛モノ。しかし、それぞれ時代劇要素や社会派要素をエッセンスとして足して、面白いと思わせようとする気概を感じた。

 一方、忍耐力が垣間見えるのはテレビ朝日。「見飽きた」「ダサい」などと言われてきた事件モノを、手を替え品を替え放映し続け、ノウハウを蓄積して『相棒』などのヒットシリーズを生み出した。また忍耐力が若手育成にも作用しているのか、若手スタッフが手掛けた『おっさんずラブ』がブームに至っている。

 近年の視聴者の目は肥えていると言われるが、一番の所以は、画面越しでも作り手の思惑を見抜く感受性にあると思う。制作者の熱意も感じ取れれば、方針の迷走や不安すら見抜いてしまう。小手先のテクニックだけで、現代の視聴者を「面白いよ」と騙すことはできない。

 最後に、私個人の話になるが、幼少期は『北の国から』を見て友達のいない期間を乗り越え、苦学生時代はトレンディドラマを見て、実感できないバブルを感じとった。フジテレビの番組が温かかったから、暗い青春時代を明るく生きることができた。

 かつて視聴者の気持ちに寄り添っていたフジテレビのこれからを見守りつつ、何気ない一日でも「楽しかった」と言わせてくれるテレビの未来に期待をしたい。

(文=許婚亭ちん宝)

『コンフィデンスマンJP』見飽きたフジの“内輪盛り上がり”……ファン以外は楽しめない最終回!?

 『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)、6月11日放送の最終話「コンフィデンスマン編」。

 詐欺に嫌気がさしたボクちゃん(東出昌大)は、ダー子(長澤まさみ)とリチャード(小日向文世)の元から去る。引っ越し屋の仕事を始めたボクちゃんは、新入りの従業員・鉢巻秀男(佐藤隆太)と出会う。半年前、鉢巻は結婚詐欺に遭っており、金をだまし取ったのがダー子とリチャードという疑惑が浮上。憤ったボクちゃんはダー子たちが隠れ住むホテルの一室に鉢巻を連れて行く。そこで鉢巻は本性をあらわし、引き連れてきたマフィアとともにダー子たち3人を監禁。鉢巻の真の目的は、中国系マフィアであった父親・孫秀波(麿赤兒)が騙し取られた15億円をダー子たちから取り戻すことだった。

 以上が最終話のつかみ。ラストには大どんでん返しが待っており、SNSでもネットニュースでも「すごい!」「騙された!」などの絶賛の声が相次いだ。

 しかし、本当に賞賛に値する最終回と言えるのだろうか? 喜んでいるのは作品のファンだけではないのか? 最終回で初めて見た視聴者でもついていける内容だったのか?

「目に見えるものが真実とは限らない」という本作のコンセプトになぞらえ、最終話「コンフィデンスマン編」を批判的な目線で振り返りたい。

(これまでのレビューはこちらから)

■出た出た! 出ました! フジお得意の内輪盛り上がり

 賞賛されたラストのどんでん返しをネタバレすると、「最終話は第1話よりも前の物語でした」という時系列のトリック。【毎話ダー子たちの食事を配膳する外国人男性がマフィアの中にいた】や、【ボクちゃんの脱退の回数が1話の時より少ない(1話が400回目の脱退・最終話が398回目の脱退)】などの伏線が張り巡らされていた。

 1話から本作を見て来た私は、素敵なファンサービスだと感じた。しかし、冷静に考えれば、最終話で初めて見た人にとっても面白い内容なのか疑問に思った。

 そこで「コンフィデンスマン 初めて見た」で検索し、好意的なツイートを数えてみると15件前後。「コンフィデンスマン」だけで検索すればこの一週間で1万件近いツイートがあるのに比べ、初めて見た人のリアクションは薄いように思える。また、継続視聴していたファンのツイートの中にも、「中だるみを感じた」などの批判的な意見もある。

 原因は、絶賛されたどんでん返しのために伏線を配置する故に、無理にストーリーを押し進めてしまったせいだと考えられる。

 ラストでダー子たちは鉢巻からも15億円を騙し取るのであるが、「鉢巻秀男がファザコンだから銀行口座のパスワードは父親の言いつけ通りのものにしているだろう」と臆測だけで詐欺に及ぶのは、雑な計画と言える。また、最初から鉢巻を騙すつもりだったという後明かしも唐突過ぎる。一応、前フリとしてあったホテルの部屋番号が各話と違うという映像的伏線も、最終話だけを見た人にとっては「何のこっちゃ」という話である。

 ストーリーの面白さというより、ウォーリーを探せ的な面白さに寄せ過ぎたように思う。同じウォーリー的な楽しみで言えば、映画『サスペリア PART2』(1975年)の方が巧妙なので是非見てほしい。室内に隠れた殺人犯が意外な場所で一瞬映るという映像的伏線は見事だ。犯人捜しの物語で、犯人がチラッと映るのはストーリー上、意味を成している。

 本作に話を戻すと、初めて見た人にとっては鉢巻を騙す物語なのに、「実は最終話は第1話の直前の物語でした」と言われても、「だから何?」という感想しか湧かないだろう。

 内輪盛り上がり的なノリが一因で嫌われたテレビ局が、内輪盛り上がりで物語を終結させた。その結果、視聴率は、9話から0.3%ダウンの9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。最終話まで2ケタに届くことはなかった。映画化の決定で再度注目されたのだから、初めて本作を見る人までファンにするガッツキがほしかった。作品の良さを語り合う相手を増やすこともまた、継続視聴した人に対するファンサービスだと私は思う。

■それでも各話名作ぞろい! 勝手に“ベスト3”

 最終話を酷評してしまったが、本作が名作であることに変わりはない。

 Blu-ray&DVD-BOXが9月19日に発売されるだけでなく、「FODプレミアム」で全話見逃し配信されている。しかし全話見るのは時間と根気が必要。そこで、個人的にお薦めできる三つの回を紹介したい。

【3位】第9話「スポーツ編」

 小池徹平扮するIT社長にニセのバスケチームを売りつけるまでの一話。

 巧妙な伏線が見所の回ではあるが、スポーツアクションが多く、『SLAM DUNK』(集英社)などの名作のパロディも楽しめて、疲れていても見易い一作となっている。

【2位】第3話「美術商編」

 石黒賢演じる美術商の毒舌ぶりが痛快で、『リーガル・ハイ』(同)の古美門弁護士が好きな人には必見の回。美術商のバックグラウンドとキャラクター造詣がしっかりしていたため、美術商の転落後を描いた1シーンはグッとくる。脚本家・古沢良太の作るキャラとセリフの面白さを堪能できる一話。

【1位】第7話「家族編」

 コンゲームが本来持つべき、騙し合いや裏切りをコミカルに楽しむことができる。スリルあり、笑いありなのに、ラストは家族愛に泣かされる。そしてベタなストーリーというわけでもない。エンターテインメントのあるべき姿を提示した珠玉の一作。基本設定さえ押さえておけば、この一話だけ見ても十分楽しむことができる。

 他にも第1話は登場人物とストーリーの設定をおさらいできるし、批判はしたものの最終話も全話見た人にとって楽しめる作りにはなっている。

 映画の公開前におさらいするも良し。リアルタイムで見れなかったから見るも良し。酷評しておいて言うのも掌クルクル過ぎるが、実に楽しい3カ月間を『コンフィデンスマンJP』に与えてもらった。

■これからの“月9”は? フジテレビは……?

 『コンフィデンスマンJP』の後作品として控えるのは、7月期『絶対零度』、10月期は海外ドラマ『SUITS』のリバイバルとウワサされている。共に刑事ドラマと弁護士ドラマで、あらすじやコンセプトを見る限り海外ドラマの事件モノにテイストを寄せるようだ。

 過去には『ガリレオ』や『コード・ブルー』などのシリーズも放映された枠ではあるが、恋愛ドラマのイメージが強い月9の路線変更に勝算はあるのだろうか?

 個人的には海外ドラマの亜流には勝算がないと踏んでいる。

 路線変更には、低視聴率を恐れぬ“チャレンジ精神”。もしくは見向きもされない期間を我慢する“忍耐力”が必要だからだ。

 TBSの『半沢直樹』と『逃げるは恥だが役に立つ』にはチャレンジ精神があった。当時ヒットになりにくいとされた業界モノと恋愛モノ。しかし、それぞれ時代劇要素や社会派要素をエッセンスとして足して、面白いと思わせようとする気概を感じた。

 一方、忍耐力が垣間見えるのはテレビ朝日。「見飽きた」「ダサい」などと言われてきた事件モノを、手を替え品を替え放映し続け、ノウハウを蓄積して『相棒』などのヒットシリーズを生み出した。また忍耐力が若手育成にも作用しているのか、若手スタッフが手掛けた『おっさんずラブ』がブームに至っている。

 近年の視聴者の目は肥えていると言われるが、一番の所以は、画面越しでも作り手の思惑を見抜く感受性にあると思う。制作者の熱意も感じ取れれば、方針の迷走や不安すら見抜いてしまう。小手先のテクニックだけで、現代の視聴者を「面白いよ」と騙すことはできない。

 最後に、私個人の話になるが、幼少期は『北の国から』を見て友達のいない期間を乗り越え、苦学生時代はトレンディドラマを見て、実感できないバブルを感じとった。フジテレビの番組が温かかったから、暗い青春時代を明るく生きることができた。

 かつて視聴者の気持ちに寄り添っていたフジテレビのこれからを見守りつつ、何気ない一日でも「楽しかった」と言わせてくれるテレビの未来に期待をしたい。

(文=許婚亭ちん宝)

『コンフィデンスマンJP』最高視聴率の要因は“小池徹平のネクラ感”と“見事な伏線とパロディの使い方”!?

『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)6月4日放送の第9話は「スポーツ編」。最終回目前にして自己最高の視聴率9.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。前週から1.2ポイントもアップした。

 映画化も発表され、止まらぬ勢いを見せた。第9話のあらすじは以下の通り。

 IT企業経営者・桂公彦(小池徹平)。彼はスポーツチームを買収しては自分の好き勝手に編成し、弱くなったら売却。それを繰り返し、スポーツファンたちから恨まれていた。ダー子(長澤まさみ)たちはニセモノのバスケットのクラブチームを桂に売りつけ、3年契約7.5憶円を騙し取ろうと企む。

『スラムダンク』(集英社)などからのパロディが目を引く回であったが、伏線を巧みに駆使し、笑いと感動を生み出していた。そのテクニックに触れながら、第9話「スポーツ編」を振り返りたい。

(これまでのレビューはこちらから)

■鼻につくIT企業経営者に共感してしまう“異質の1時間”

 伏線の使い方の前に、キャラクターとキャスティングの話からしたい。

 今回のメインゲストはIT経営者の桂を演じた小池徹平。一見、頼りなさそうな小池が経営者という役柄はミスキャストのように思えるが、小池が演じたからこそ良かった。

 世の中のIT企業経営者は鼻につくイメージの人間が多い。容姿・器量・人格が破綻しているにもかかわらず、美女や煌びやかな日常を満喫している(そうでない人もいるが)。

 その身の丈に合わない振る舞いが、鼻についてしまう理由。童顔な小池の身の丈に合わない生意気な振る舞いは、悪目立ちするIT経営者像とマッチしていた。

 この身の丈に合わない感じは、物語にも大きく作用している。小池扮する桂は、学生時代は運動音痴でパッとしない存在。恋した女子は皆、運動部のキャプテンの彼女になってしまう。経営者となり美女との結婚生活を手に入れたが、妻はサッカー選手に寝取られる。スポーツへのコンプレックスが金儲けの原動力となり、プロチームの支配欲求にまで転じる。

 浮かばれない青春を送っていた者は、大人になってからコンプレックスを埋めようと躍起になる。そんな人間の愚かしさが桂の憎らしさの一因となっていた。しかしその憎らしさの正体は、共感であるようにも思える。

 誰しもが完璧な青春など手に入れられない。一流の大学や企業に入った元ガリ勉君が同窓会で調子こいてリア充ぶったり、パッとしなかった女子が彼氏を得た途端「男ってさ~」と、すべてをわかったようなことを言い出したりする。スポーツ選手が引退後に勉強や経営に目覚めたり、勉強も運動も恋愛もソツなくこなした者は自分の普通さを想い悩み、変わったことをしようとする。

 身近な人にも自分自身にも、桂の痛々しさは当てはまるところがあるのではないか。桂という男は万人が共感できる悪役だったのかもしれない。だからこそ、ラストで桂がプロチームを金儲けの道具でなく真剣に育てようとする心境の変化に感動できた。人生とは青春の穴埋め作業なのかもしれないと思わされた1時間だった。

■“見せ球”と“クセ球”、スポーツにも通ずる脚本のテクニック

「スポーツ編」ということで、野球になぞらえて9話で使われた脚本術を紹介したい。

 前置きとして野球には“見せ球”という投球術がある。「速球を投げる前にわざと遅い球を放り、速球をより速く見せる」などがそれに当たる。

 違和感のある球を見せて、渾身の球でアウトを取りにいく。その作法は、脚本で言うところの“伏線”と似ている。

 バスケチームにいたダー子達の仲間、五十嵐(小手伸也)が秘密兵器と呼ばれ続け、その活躍を心待ちにさせる。いよいよ活躍!……という場面で、16秒で交代を余儀なくされ足を引っ張るだけとなる。普通に登場させて失敗させるよりも、秘密兵器という前フリを見せ続けたおかげで笑いの振れ幅は大きくなる。

 ギャグシーンだけでなく、伏線は物語の大きな引っ張りにも使われていた。物語の序盤、桂が魅力的なプロチームの見学中に突然帰宅。そして桂は弱小チームと契約を結ぶ。突然の帰宅という違和感が伏線となり、謎が解けるまでチャンネルを変えられなくなる。

 物語の終盤、その伏線がヒントとなり、チームの買収と弱体化が、わざと赤字部門を出すという会社の税金対策であると同時に、桂のスポーツへの復讐になるという真実を浮き彫りにする。

 余談だが刑事ドラマやミステリーの視聴率が安定するのは、伏線の賜物。誰が何のためにどんなトリックで殺人に至るのか、伏線を散りばめながら視聴者をラストシーンまで誘導できる。

 そして、ネットでも話題となった、『スラムダンク』や『ROOKIES』(ともに集英社)などの名作コミックのパロディ。これは“クセ球”に置き換えられる。クセ球は、ストレートであるがブレる球であるため、バットの芯に当たりにくい特性を持つムービングファストボールなどを指す。

 第9話も、ストレートにやれば、視聴者に「つまらない!」と打ち返される場面で、パロディを使った。不良たちが更生する場面ではドラマ『ROOKIES』(TBS系)の主題歌を流し、「バスケがしたいです」と『スラムダンク』の名言を言わせる。普通の熱血スポ根シーンのはずが、パロディという一クセだけで、元ネタを知る者の喜びに変わり、笑いにもなる。

 また「バスケがしたいです」や「左手は添えるだけ」などの元ネタを知らないという前提で、冒頭に提示しておく配慮は見事だった。知らない人にとっては伏線となり、知っている人にとってはパロディとなる。

 伏線とパロディの使い方が見事だったからこそ、9話の視聴率は上昇するに至ったのではないだろうか。

■最終回、初の2ケタ視聴率となるか!?

 11日には、15分拡大で最終話「コンフィデンスマン編」が放映される。結婚詐欺を題材に、ダー子たちが別のコンフィデンスマンと戦いを繰り広げるようだ。予告によれば、ダー子たちが命の危機が訪れる! ただ、映画化を発表してしまったため、死なないことは明らかなのだが……。

 本レビューも次で最後と寂しさを感じつつ、本作の一ファンとして、最終話「コンフィデンスマン編」の有終の美を期待したい。

(文=許婚亭ちん宝)