関ジャニ∞・錦戸亮、「文春」脱退報道にジャニーズ沈黙のワケ――内部からは錦戸批判も?

 3月7日発売の「週刊文春」(文藝春秋)報道により、脱退の意思が公になった関ジャニ∞・錦戸亮。昨年の渋谷すばるの脱退・退所に引き続き、再びファンは阿鼻叫喚の状況だが、テレビや新聞など、ジャニーズ事務所に近しいメディアは、後追い報道を一切出していない。ジャニーズとしても、沈黙を貫く覚悟のようで、その裏には関ジャニ∞の活動に深く関わる“裏事情”があるという。

 同誌では、錦戸の関ジャニ∞内での孤立、さらにはジャニーズ関係者にも見放されている状況が、詳細につづられている。時期についての明言はないが、そう遠くない将来、錦戸はグループを脱退する意向だという。

「ここまで大々的に報じられながら、ジャニーズサイドは表向き、何の対応も行っていません。完全にガセであるならば、即座に否定すべきところですが、昨年の錦戸が、『文春』で報じられた状態に陥っていたことは事実であるため、ひとまず様子見となったんでしょう」(テレビ局関係者)

 それでも錦戸に対しては、残留や活動休止など、関係者は代わる代わるの説得を繰り返しているようだ。

「実は関ジャニ∞は、この件とはまったく関係のない“大きな発表”の準備を進めているという話もあります。もちろん、錦戸の進退によってはこの内容が大きく変わる可能性もあることから、状況が整ってから、錦戸の件についても同時に発表したいという思惑なのかもしれません」(レコード会社関係者)

 こうしてファンを最も困惑させる“様子見”を選択することになったというジャニーズ。内部からは、煮え切らない態度の錦戸に対するバッシングの声も出ているのだとか。

「彼がきっぱりと『グループ活動を継続する』と決意してくれれば、事務所として『文春』報道を否定できるし、ファンの心配をこれ以上煽ることもなくなります。内部関係者からは錦戸に対して『甘えすぎだ!』という考えを持つ者も少なくありません」(同)

 ファンの憂鬱な日々が、少しでも短くなってくれることに期待したいところだが、ジャニーズ、そして錦戸の“公式発表”は、果たしていつの日になるのだろうか。

関ジャニ∞・錦戸亮、脱退報道! 「Xデーは5月」とジャニーズ内部でささやかれる舞台裏

 昨年、渋谷すばるが脱退した関ジャニ∞が、さらなる苦境に立たされているようだ。3月7日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、錦戸亮の脱退をスクープした。時期については「夏頃までに結論が出る」と伝えられているが、ジャニーズ事務所内部では「Xデーは5月」といわれているという。

 記事によると、錦戸は昨年渋谷の脱退に際して、グループ解散を強く主張したという。メンバー内で多数決を取るものの、解散は錦戸の1票のみで、関ジャニ∞は継続の道を選んだ。ところが、納得のいかない錦戸はその後も態度を崩すことなく、ついには他メンバーやジャニーズサイドも、錦戸に対してさじを投げてしまったのだとか。

「通常、ジャニーズアイドルの契約は、デビュー日が更新日で、毎年を取り交わしを行います。そして契約内容に申し立てがある場合は、その3カ月前に意思確認を行い、継続の可否を決めるといいます。この契約システムは、SMAP解散騒動時、盛んに報じられ、事実ジャニーズを去った稲垣吾郎ら3人も、まったく同じパターンで契約終了となりました」(週刊誌記者)

 そして錦戸の場合は、NEWSメンバーとして2004年5月12日、シングル「希望~Yell~」リリースをもってメジャーデビューしている。

「錦戸は、藤島ジュリー景子副社長の“お気に入り”ということもあり、NEWSデビュー以前に結成した関ジャニ∞でも、同じくメンバーとして活動を行っていた。そして、関ジャニ∞が04年8月25日、『浪花いろは節』でCDデビューすると、しばらくは両グループのメンバーを“掛け持ち”という状態が続きました」(同)

 それでも、錦戸がジャニーズとの契約を交わしたのは、“最初にデビューした時期”という点で、NEWSデビューの5月と見られているようだ。

「そうなると、すでに2月時点で意思確認は行われており、5月の脱退、あるいはジャニーズ退所に向けて、すでに結論は出ていても決しておかしくない状況。もし関ジャニ∞デビュー時に、契約が変更されていれば、8月という可能性もなくはありませんが、いずれにせよ半年以内に『関ジャニ∞の錦戸亮』は存在しなくなるはずです」(ジャニーズに近い関係者)

 2年連続でメンバー脱退という、前代未聞の事態に陥るかもしれない関ジャニ∞。果たしてこの現実は、メンバー、ファンにとって受け入れられるものなのだろうか。 

錦戸亮、関ジャニ∞脱退でジャニーズ退所へ 事務所もグループに見切り!? 悪友・赤西仁の活躍が退所を後押しか

 3月7日発売の「週刊文春」(文藝春秋)にて、関ジャニ∞の錦戸亮がグループを脱退、ジャニーズ事務所を退所すると報じられ、ファン内外に衝撃が走っている。

 記事によると、昨年8月に渋谷すばるが脱退したことで、今後の活動について何度もメンバー全員が集まり話し合いが行われたそう。その際、錦戸以外のメンバーからは、前向きな提案が上がっていたが、錦戸は「関ジャニは7人ではないといけない」と“解散”を主張。それに対し、横山裕と村上信五は激怒。ほかのメンバーも錦戸の主張に賛同せず。その後、孤立してしまった錦戸はグループ脱退と事務所退所を申し出。今年の夏ごろまでに結論を出す方向で話が進んでいるという。

 この報道に、ファンは動揺を隠し切れないようだが、「関ジャニが解散するかも……」といった危機感を覚える声も上がっている。

 そんな崩壊寸前の関ジャニに対し、「事務所もさじを投げている」と芸能記者は、こう語る。

「昨年11月頃に、ジュリー藤島副社長と横山、大倉忠義が、関西のテレビ局幹部を集めて、『関西Jr.のために何か』と接待したとの情報があり、その後、関西Jr.の出演が増加。さらに、村上さんや横山さん、大倉さんが裏方に回り、多方面で関西Jr.をプロデュースするとの報道もあり、事務所が関西にも力を入れていくという方針で行くと思われていたんです。ですが、今回の報道で、このときから事務所は関ジャニに見切りをつけていたようですね。後輩の売り出しを強化し、錦戸さん以外のメンバーには個々で仕事を与える方針に転換していこうとしていたんでしょう」

 渋谷に続き錦戸までも……立て続けの脱退・退所問題に、事務所も「関ジャニにはお手上げ」となったのかもしれない。

 また、グループ脱退以外に事務所の退所までも申し出たという錦戸。そんな彼の願いに追い討ちをかけたのが赤西仁の活躍ぶりでは、との推測もあるようで、

「赤西さんはKAT-TUN脱退・事務所退所後、かねてから友人関係にあった山田孝之さんとユニットを組んだり、これまで築き上げた交友関係を使って仕事している。最近のぐでたまとのコラボも、クラブに出入りしていた頃に知り合った人物がサンリオにいて実現したとの話です。そういう姿を見ていたら、『別にジャニーズの看板がなくてもやっていける』と思ったのかもしれません」(芸能ライター)

 夏ごろに結論を出すとのことで、まだ、錦戸の脱退が確定しているワケではないが……。今年も関ジャニには“試練”が降りかかってきそうだ。

関ジャニ∞・錦戸亮、脱退報道でファン「あの決意は?」……新曲は13.7万枚で前作超え

 関ジャニ∞の錦戸亮がグループを脱退する意向を固めていることを、3月6日にニュースサイト「文春オンライン」が報道。昨年の渋谷すばるに続く急転直下の展開に、ジャニーズファンが衝撃に包まれている。メインボーカルの渋谷が抜けた後、錦戸はその穴を埋める存在になることを決意していたようだが……。

 「週刊文春」(文藝春秋)編集部の取材によれば、錦戸は関ジャニ∞脱退に向けてジャニーズ事務所側と協議を進めており、夏頃までに結論を出す予定とのこと。7日発売の「週刊文春」では、メンバーとの確執、事務所との契約問題などについて詳報しているというが、前日の午後4時に「文春オンライン」の記事がネット上にアップされると、ファンの間に衝撃が走った。「亮ちゃんの件、ガセであってほしい」「『文春』なんてガセだと思いたいのに、トラウマがあるからやめてほしい」などと、動揺の声が続出。

「関ジャニ∞ファンにとっての“トラウマ”とは、昨年の渋谷脱退騒動でしょう。4月13日発売の『フライデー』(講談社)が『渋谷すばる「関ジャニ∞」を脱退へ』と報じ、ファンが揺れる中で、15日にはファンクラブ会員限定ページにて、渋谷の脱退及び年内での事務所退所が発表されました。『フライデー』の時点で多くのファンは不安を抱えながらも、どこか楽観視していたものですが、実際にはほぼ報道通りになってしまったことから、今回の『文春』報道も完全にガセだとは思えず、戦々恐々としているようです」(ジャニーズに詳しい記者)

 渦中の錦戸は、渋谷が辞めて6人体制になった後、ボーカル面でグループを支えている1人だ。渋谷の関ジャニ∞としてのテレビ出演は、昨年7月8日の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の生放送だったが、番組出演後、渋谷は公式携帯サイト・Johnny's webの連載「関ジャニ戦隊∞レンジャー」で心境を吐露。放送後、最初にメールをくれたのは錦戸だったと明かし、そこには「これからの関ジャニは僕が引っ張って行きます」と書かれていたことを報告。渋谷はその思いを受け止め、「一生忘れません」と綴った。

 こうした背景もあり、ファンの間では「『関ジャニを引っ張っていく』って言った人が、自分から辞めるわけない。軽々しく脱退って言葉使わないで」「引っ張るって決意してくれた錦戸くんを、eighter(関ジャニ∞ファンの呼び名)が信じないで誰が信じるの?」といった、脱退はあり得ないとするコメントが散見される。

 しかし、脱退の情報を知った一部の人たちからは「辞めるなら軽々しく『自分が関ジャニを引っ張る』とか言わないでほしかった。ダサい」「すばるが抜ける時に一緒に抜ければよかった。あの決意はなんだったの?」と、半ば突き放すような意見も。

「『文春オンライン』による報道と同日の6日に、ニューシングル『crystal』が発売されました。錦戸が主演を務め、現在放送中の月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)の主題歌に起用された楽曲で、販売形態は初回限定盤、通常盤に加えて『期間限定-多謝台湾-盤』の3種類。5日付のオリコンデイリーランキングでは13万7,030枚を記録し、1位の好スタートを切っっています」(同)

 6人体制になって初のシングル「ここに」(昨年9月発売)も初回限定盤、通常盤、201∞盤(18年12月末までの限定商品)の3種展開だったが、初日売り上げは12万4,593枚。新曲「crystal」は、初日時点で前作より1万2,437枚もアップした形だ。もし脱退が事実だった場合、錦戸にとっては“ラストシングル”になる可能性も。関ジャニ∞の動向や、新曲の売り上げにも注目が集まる。

関ジャニ∞・錦戸亮、脱退報道でファン「あの決意は?」……新曲は13.7万枚で前作超え

 関ジャニ∞の錦戸亮がグループを脱退する意向を固めていることを、3月6日にニュースサイト「文春オンライン」が報道。昨年の渋谷すばるに続く急転直下の展開に、ジャニーズファンが衝撃に包まれている。メインボーカルの渋谷が抜けた後、錦戸はその穴を埋める存在になることを決意していたようだが……。

 「週刊文春」(文藝春秋)編集部の取材によれば、錦戸は関ジャニ∞脱退に向けてジャニーズ事務所側と協議を進めており、夏頃までに結論を出す予定とのこと。7日発売の「週刊文春」では、メンバーとの確執、事務所との契約問題などについて詳報しているというが、前日の午後4時に「文春オンライン」の記事がネット上にアップされると、ファンの間に衝撃が走った。「亮ちゃんの件、ガセであってほしい」「『文春』なんてガセだと思いたいのに、トラウマがあるからやめてほしい」などと、動揺の声が続出。

「関ジャニ∞ファンにとっての“トラウマ”とは、昨年の渋谷脱退騒動でしょう。4月13日発売の『フライデー』(講談社)が『渋谷すばる「関ジャニ∞」を脱退へ』と報じ、ファンが揺れる中で、15日にはファンクラブ会員限定ページにて、渋谷の脱退及び年内での事務所退所が発表されました。『フライデー』の時点で多くのファンは不安を抱えながらも、どこか楽観視していたものですが、実際にはほぼ報道通りになってしまったことから、今回の『文春』報道も完全にガセだとは思えず、戦々恐々としているようです」(ジャニーズに詳しい記者)

 渦中の錦戸は、渋谷が辞めて6人体制になった後、ボーカル面でグループを支えている1人だ。渋谷の関ジャニ∞としてのテレビ出演は、昨年7月8日の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の生放送だったが、番組出演後、渋谷は公式携帯サイト・Johnny's webの連載「関ジャニ戦隊∞レンジャー」で心境を吐露。放送後、最初にメールをくれたのは錦戸だったと明かし、そこには「これからの関ジャニは僕が引っ張って行きます」と書かれていたことを報告。渋谷はその思いを受け止め、「一生忘れません」と綴った。

 こうした背景もあり、ファンの間では「『関ジャニを引っ張っていく』って言った人が、自分から辞めるわけない。軽々しく脱退って言葉使わないで」「引っ張るって決意してくれた錦戸くんを、eighter(関ジャニ∞ファンの呼び名)が信じないで誰が信じるの?」といった、脱退はあり得ないとするコメントが散見される。

 しかし、脱退の情報を知った一部の人たちからは「辞めるなら軽々しく『自分が関ジャニを引っ張る』とか言わないでほしかった。ダサい」「すばるが抜ける時に一緒に抜ければよかった。あの決意はなんだったの?」と、半ば突き放すような意見も。

「『文春オンライン』による報道と同日の6日に、ニューシングル『crystal』が発売されました。錦戸が主演を務め、現在放送中の月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)の主題歌に起用された楽曲で、販売形態は初回限定盤、通常盤に加えて『期間限定-多謝台湾-盤』の3種類。5日付のオリコンデイリーランキングでは13万7,030枚を記録し、1位の好スタートを切っっています」(同)

 6人体制になって初のシングル「ここに」(昨年9月発売)も初回限定盤、通常盤、201∞盤(18年12月末までの限定商品)の3種展開だったが、初日売り上げは12万4,593枚。新曲「crystal」は、初日時点で前作より1万2,437枚もアップした形だ。もし脱退が事実だった場合、錦戸にとっては“ラストシングル”になる可能性も。関ジャニ∞の動向や、新曲の売り上げにも注目が集まる。

錦戸亮主演『トレース~科捜研の男~』視聴者に負担を与えつつも……“禁じ手”に挑戦した第8話!

(これまでのレビューはこちらから)

 2月25日放送の『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)第8話。まずはそのあらすじから。

 同居する友人・根岸秀司(落合モトキ)を刺殺したと自首する御手洗治(渋谷謙人)。取り調べを担当する虎丸(船越英一郎)は、御手洗が根っからの悪人とは思えずにいた。

 根岸・御手洗と共に児童養護施設で育った人気女優・橋本梨央(石井杏奈)もまた、同じ理由で、事件の調べ直しをノンナ(新木優子)に願い出る。

 皆が御手洗を心配する中、彼自身は嘘の証言を続け、真相を隠そうとした。

 礼二(関ジャニ∞・錦戸亮)は、現場の血痕の乾き具合を見て刺殺から通報(自首)までの“空白の1時間”を発見。さらに現場から猫の毛を検出。珍しい猫種であったことから、飼い主がフリーライター・益山英彰(弓削智久)と特定される。虎丸は益山の自宅を訪ねるも、益山は遺体となって発見された。

 以上が物語前半の内容だ。新たに死体として発見された益山は、根岸と御手洗とどのような関わりがあるのか? そして御手洗はなぜ、下手な嘘をついてまで真相を隠そうとするのか?

 その2つの問いに焦点が当たり、根岸と御手洗との友情、そして彼ら2人の女優・梨央への献身が明らかになっていく。

 前半は事件関係者が多いためか複雑でわかりづらい部分もあったが、後半の解決パートは映画『砂の器』(1974年・監督:野村芳太郎)のラストを彷彿とさせる感動があった。

 そして第8話は、とある禁じ手を使った意欲作。その事に関して次章から触れていきたい。

■禁じ手に挑む演出家と脚本家の勇気!!

 冒頭で述べた禁じ手とは、以下の2つである。

・重要なキャラ(本作だと御手洗)を嘘つきにさせる

・セオリーを度外視した構成

 なぜ嘘をつくのが禁じ手かと言えば、テレビドラマ的な観点からすると、視聴者に与える負荷が多くなるから。人物がひとつ嘘をつくごとに、“覚える”と“忘れる”の二つの脳内作業を強いることになる。その取捨選択に加えて、正しい情報も覚える必要があるのだから、真実と嘘で頭がこんがらがってしまう。視聴者の混乱を防ぐ方法は、瞬時に嘘だと気づかせることだ。

 嘘つきの動揺や焦りを見せればいいのだが、これがなかなか難しい。動揺が露骨になれば重要キャラが安っぽくなってしまうし、抑え過ぎれば間違った情報だと気づいてもらえない。高度な役者の演技力と演出家の腕が要求される。

 だが、本作の第8話を担当した松山博昭氏は、絶妙な塩梅で視聴者に嘘だと見抜かせた。

 御手洗は梨央を守るために必死に嘘をつき、虎丸は彼が嘘をつくたび心配そうにする。二段構えで嘘とわかる場面を置くだけでなく、両者が献身的な気持ちを持つゆえに、キャラの高尚さを損なわずに済んだ。

 一方、小悪党が保身のために嘘をつく時には水をゴクゴク飲ませ、あえて安っぽく仕上げていた。登場人物の重要度に応じて、演出の技量を上げ下げするのは見事だった。 

 とはいえ、嘘をつかせ続ければ情報は増える一方。冒頭で“前半は分かりづらい”と述べたが、たぶん制作サイドは織り込み済み。だから構成のセオリーをぶっ壊して、難解な捜査の時間を極力短くし、後半30分全てを解決パートに当てたのだろう(通常なら解決パートは10分前後)。解決パートなら、人情劇で視聴者を引き込む事ができる。

 けれど、そこには大きなリスクが潜む。第8話のゲストたちの過去回想となり、メインのキャラはほとんど画面に映らない。主人公・礼二たちの目線で物語を追う事ができなくなり、感情移入しづらくなる。

 しかし、僅かな登場時間で礼二たちに存在感を出させることで、その問題は解消されていたようにも思う。礼二は「離れていても思い合うのが家族」と梨央を慰める。虎丸は「一人でよく頑張ったな」と嘘で梨央を守ろうとした御手洗を慰める。

 慰めるに至った経緯は見逃し配信などでチェックしてほしいが、その台詞があるから礼二たちの物語という体は保てた。そして家族と死別した礼二と、離れて暮らす息子と御手洗を重ねる虎丸に、相応しいセリフだったとも言える。

 メインキャラを出せないハンデを背負いながら、構成のセオリーに逃げず、セリフでの真向勝負に出た岡田道尚氏には、脚本家としての高尚なプライドを感じる。また、嘘がテーマとなる難しい回を引き受けた松山氏の自信と周囲からの信頼には頭が下がる。

 ただ面白いものを作るだけで終わらない、プロの仕事を見せつけられた気がした。

■視聴率は1ケタ続き。それでも……

 前回の第7話の視聴率は9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)。そして今回の第8話は9.8%。

 視聴率は下がる一方だし、1ケタを二回連続で出してしまった。

 けれど、全話平均視聴率は2ケタをキープしているし、本作の性質から見れば大健闘なのではないだろうか。

 科捜研という過去起きた事件を解決する組織であるため、現在進行形での第2第3の事件の連鎖を起こしづらい。また、見応えのあるアクションシーンなどに逃げることもできない。

 それら刑事ドラマのメリットが出しづらいだけでなく、チャンネルを変えたくなるような陰惨な事件も多い。今回も幼少期の性的虐待が絡むなど、家族そろって観づらい内容。なおかつ前述のとおり難しい題材に挑戦し、メインの役者を長時間映せないハンデまであった。それでも、0.1%ダウンだけで踏ん張れたのは、多くの視聴者が、「最後は絶対に感動させてくれる」とこの作品を信頼しているからではないだろうか。

『トレース』を毎週追ってるひいき目かもしれないが、また2ケタ視聴率に復調してくれることを願っている。

■視聴者と登場人物の感情をつなぐ音楽

 このドラマの売りと言えば、事件のスリリングさと解決パートでの感動だろう。

 そのふたつを際立たせるのは音楽。タイトルバック前に必ず流れるテクノ調の曲『TRACE』が事件の緊迫感と物語への期待を高め、バラード調の『Never Again』が解決パートで明らかになる事件関係者の悲しみに対する共感を誘う。そして、『Your Broken Heart(Reprise)』で捜査員や事件関係者が前に進む希望を感じさせる。(タイトル名はサウンドトラックより引用)

 本作の音楽を手掛けるのはKen Arai氏。『鍵のかかった部屋』(2012年・フジ)や『失恋ショコラティエ』(14年・フジ)など、先ほども紹介した松山博昭氏の過去の作品でも音楽を提供しているようだ。作り手同士の関係性や、作品に込める想いを想像するのもまた、ドラマの楽しみのひとつである。

 第8話ではサウンドトラックCDのプレゼントの告知があったが、連ドラのプレゼント告知は作品が大詰めになっている時期なのだと実感させる。次回より最終章突入。3月4日放送の第9話も見逃せない。

(海女デウス)

関ジャニ∞・錦戸亮、King&Princeで不機嫌モードに! 「怒らないで!」と共演者困惑

 関ジャニ∞が毎回さまざまな音楽アーティストを迎えてトークを繰り広げる音楽バラエティ番組『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日系)。2月24日の放送は、音楽プロデューサーの蔦谷好位置とヒャダインをゲストに迎え、「コレを踏まえて聴いてみて! 売れっ子音楽Pが嫉妬する超名曲とは?」特集が行われた。

 ヒャダインが取り上げた「ジャニーズのデビュー曲は名曲揃い」というテーマでは、錦戸亮が嫉妬を爆発させた。関ジャニ∞のデビュー曲「浪花いろは節」(2004年)は、数あるジャニーズグループの中でも唯一の“演歌”とかなりの異色作だが、テーマが発表されると「僕らの曲入ってますか?」(錦戸)「あれ? 大丈夫かな?」(丸山隆平)「俺らもインパクトは負けてないからな」(横山裕)「いや、インパクトだけや」(大倉忠義)と不安を口にするメンバー。

 そのうえ、名曲を発表する前に、踏まえるポイントとして「先輩たちのヒットの法則が注ぎ込まれた曲」「サビ後半に裏声パート」と紹介されると、すでに関ジャニ∞の楽曲ではないと悟ったのか、錦戸は「誰ッスか? まだ踏まえるんですか? ここは一番踏まえづらいですわ!」と次第に不機嫌モードになってしまう。そして、1つ目の名曲としてKing&Princeの「シンデレラガール」(18年)が紹介されると、錦戸が「ちっくしょ~!」と雄叫び。「怒らないでみんな、もう!」と、ヒャダインは必死にその場を収めようとしていた。

 その後、「みなさんの場合は、演歌チャート1位でデビューってあたりが、そもそも、パンチ効いてるじゃないですか!?」とヒャダインがたどたどしくフォローするも、「もう無理せんといて!」(村上信五)「申し訳ない……」(丸山)と、メンバーは逆に悲しさを滲ませていた。

 その後、曲のポイントとしてサビのコードとメロディに、コードの構成音にない音を使うことで緊張感や不安定さが表現されていると説明があると、今後は横山が「不安定さは俺らが一番ありましたよ!」と自虐コメント。さらに、村上が「デビュー曲はちょっと“祝儀”もあるからな」とコメントすると、「そうやね」と返事した錦戸がなぜかアップで15秒ほどカメラに抜かれ続け、その間錦戸は「なんやねん? なんも言うてへんがな……まだなにも言うてへんやろ!」とスタッフに向け“撮るな”アピールをし、笑いを誘っていた。

 結局、今回紹介されたデビュー名曲は、KinKi Kids「硝子の少年」(1997年)、少年隊「仮面舞踏会」(86年)、嵐「A・RA・SHI」(99年)で、「浪花いろは節」は入っておらず、VTR明けには気まずい雰囲気に……。そんな中、追い討ちをかけるように、トークゲストのモデル・emmaが「私(の世代)はKAT-TUNさんとか……」とコメントすると、再び錦戸が「関ジャニ∞(とKAT-TUNは世代が)ほぼほぼ一緒やぞ!」と噛みつき、最後まで他グループに嫉妬していた錦戸が場を盛り上げていた。

 この放送にファンは「今日の亮ちゃん、やたらと噛み付くな~!」「亮ちゃんが怒ってるの、なんかかわいいんだけど(笑)」「錦戸亮ちゃんの嫉妬、愛くるしい!」「ジャニーズの話をしてるときの亮ちゃん、ほんと関ジャニ∞が大好きなんだろうなって感じた」と反応。グループを愛するが故に怒り狂ってしまう錦戸の姿を、愛おしく思うファンが多かったようだ。
(華山いの)

 

関ジャニ∞・錦戸亮、King&Princeで不機嫌モードに! 「怒らないで!」と共演者困惑

 関ジャニ∞が毎回さまざまな音楽アーティストを迎えてトークを繰り広げる音楽バラエティ番組『関ジャム完全燃SHOW』(テレビ朝日系)。2月24日の放送は、音楽プロデューサーの蔦谷好位置とヒャダインをゲストに迎え、「コレを踏まえて聴いてみて! 売れっ子音楽Pが嫉妬する超名曲とは?」特集が行われた。

 ヒャダインが取り上げた「ジャニーズのデビュー曲は名曲揃い」というテーマでは、錦戸亮が嫉妬を爆発させた。関ジャニ∞のデビュー曲「浪花いろは節」(2004年)は、数あるジャニーズグループの中でも唯一の“演歌”とかなりの異色作だが、テーマが発表されると「僕らの曲入ってますか?」(錦戸)「あれ? 大丈夫かな?」(丸山隆平)「俺らもインパクトは負けてないからな」(横山裕)「いや、インパクトだけや」(大倉忠義)と不安を口にするメンバー。

 そのうえ、名曲を発表する前に、踏まえるポイントとして「先輩たちのヒットの法則が注ぎ込まれた曲」「サビ後半に裏声パート」と紹介されると、すでに関ジャニ∞の楽曲ではないと悟ったのか、錦戸は「誰ッスか? まだ踏まえるんですか? ここは一番踏まえづらいですわ!」と次第に不機嫌モードになってしまう。そして、1つ目の名曲としてKing&Princeの「シンデレラガール」(18年)が紹介されると、錦戸が「ちっくしょ~!」と雄叫び。「怒らないでみんな、もう!」と、ヒャダインは必死にその場を収めようとしていた。

 その後、「みなさんの場合は、演歌チャート1位でデビューってあたりが、そもそも、パンチ効いてるじゃないですか!?」とヒャダインがたどたどしくフォローするも、「もう無理せんといて!」(村上信五)「申し訳ない……」(丸山)と、メンバーは逆に悲しさを滲ませていた。

 その後、曲のポイントとしてサビのコードとメロディに、コードの構成音にない音を使うことで緊張感や不安定さが表現されていると説明があると、今後は横山が「不安定さは俺らが一番ありましたよ!」と自虐コメント。さらに、村上が「デビュー曲はちょっと“祝儀”もあるからな」とコメントすると、「そうやね」と返事した錦戸がなぜかアップで15秒ほどカメラに抜かれ続け、その間錦戸は「なんやねん? なんも言うてへんがな……まだなにも言うてへんやろ!」とスタッフに向け“撮るな”アピールをし、笑いを誘っていた。

 結局、今回紹介されたデビュー名曲は、KinKi Kids「硝子の少年」(1997年)、少年隊「仮面舞踏会」(86年)、嵐「A・RA・SHI」(99年)で、「浪花いろは節」は入っておらず、VTR明けには気まずい雰囲気に……。そんな中、追い討ちをかけるように、トークゲストのモデル・emmaが「私(の世代)はKAT-TUNさんとか……」とコメントすると、再び錦戸が「関ジャニ∞(とKAT-TUNは世代が)ほぼほぼ一緒やぞ!」と噛みつき、最後まで他グループに嫉妬していた錦戸が場を盛り上げていた。

 この放送にファンは「今日の亮ちゃん、やたらと噛み付くな~!」「亮ちゃんが怒ってるの、なんかかわいいんだけど(笑)」「錦戸亮ちゃんの嫉妬、愛くるしい!」「ジャニーズの話をしてるときの亮ちゃん、ほんと関ジャニ∞が大好きなんだろうなって感じた」と反応。グループを愛するが故に怒り狂ってしまう錦戸の姿を、愛おしく思うファンが多かったようだ。
(華山いの)

 

錦戸亮主演『トレース~科捜研の男~』、メインキャストたちが激白! 実は“BLドラマ”だった!?

(これまでのレビューはこちらから

 2月18日、『トレース』(フジテレビ系)第7話が放映された。

 今回の事件のテーマは“替え玉事故”。

 都議会議員・伊集院和明(徳重聡)の妻・葉子(河井青葉)が徘徊老人をひき殺してしまう。

 虎丸(船越英一郎)ら捜査員は、伊集院が保身のために葉子に罪をかぶせたのではないかと疑う。一方、沢口ノンナ(新木優子)ら科捜研の女性職員に身の危険が降りかかる。ノンナは数日前、不良たちに絡まれた女性を救っており、彼らが腹いせをしているのではないかと思う。

 “交通事故”と“女性の救出”。無関係に見えた2つの事柄は繋がっていた。ノンナを危険な目に遭わせていたのは伊集院。助けた女性は伊集院の不倫相手であった。ノンナは女性を助ける際、自分と彼女の交通系ICカードを取り違えてしまい、伊集院は愛人のICカードを取り戻そうとしていた。

 女性のICカードの履歴を見てみると事故当日の現場近くのコインロッカーを使用した形跡があった。ICカードで照合してロッカーの鍵を開けると、中から違法薬物が見つかる。

 事故当日、飲酒運転をしていた伊集院は徘徊老人をひき、密会中の不倫相手に所持した麻薬を押し付ける。さらに警察が来る前に妻を呼び出し交通事故の罪を被せた。伊集院が妻と愛人に被せた全ての罪を、礼二(関ジャニ∞・錦戸亮)ら科捜研が暴くのであった。

 結末まで書き長くなったが、以上が第7話のあらすじだ。

 沢口ノンナが鍵を握っていた回ということで、今回のレビューでは彼女を演じる新木優子にスポットを当てたいと思う。まずは第7話の感想から綴る。

■さすがの月9、細部に宿る“ラブ”の腕

 今回は加害者を追及する勧善懲悪モノ。『踊る大捜査線』(1997年)や『HERO』(2001年)にも通じる“弱きを助け、悪を挫く”の精神。『古畑任三郎シリーズ』(94年~、ここまで全てフジテレビ系)みたく犯人確定とまではいかないものの、ほぼクロの人間を追い詰める構造。今までは遺体の鑑定を機に被害者たちの悲しみに寄り添う感動回が多かった本作が、フジの事件モノっぽく攻めたのが逆に新鮮だった。

 フジっぽさと言えば、今回は恋愛パートが際立っていた。(1話のレビューで“本作はラブ線が無さそう”とか書いてスイマセン……)

 ノンナの淡い恋心が議員のゲス不倫との対局になっていたし、ノンナと礼二の手の触れ合いが議員を追い詰める決定打になったりと、恋愛パートを出した意味があったように思う。

 特に良かった点がノンナと礼二の会話だ。妹が彼氏と行くのであろう旅行を「友達と行く」と言った事に対し、「彼氏のいない自分に気を遣わせた」とヘコむノンナと「良い妹さんだな」とほほ笑んで励ます礼二。奥ゆかしくいじらしい会話を見て、本作の脚本家・相沢友子氏が過去に手掛けた『恋ノチカラ』(02年・フジ)を思い出した。

 また、ノンナを演じる新木優子もファインプレーの連続だった。今回のノンナは、合コンに行った事を礼二にバラされて戸惑ったり、礼二が家に来ると聞いて慌てたりと、一歩間違えれば“イタイ女”に見えていた可能性がある。けれど新木優子が控えめなトーンで演じたため、

 嫌味な印象は受けなかった。グラビアでは色気やカッコいい雰囲気を醸し出せるのに、ドラマでは女っぽさを抑えられるのが凄い。

 演出家の指示もあるだろうが、彼女の持つクレバーな部分が演技に反映しているようにも思う。クレバーだと思った理由は、次章にて述べる。

■ドラマファンにはお薦めしたい“副音声放送”

 第7話では、副音声ボタンを押すと錦戸・船越・新木の対談を聞く事ができた。

 放送される映像に合わせ、「このシーンのロケの日、寒かった」「俺が出てた場面(編集で)カットされた」などの制作秘話が流れる。

 この時の新木優子のトークの立ち回りに彼女の頭の良さを感じた。

 男2人が盛り上がってるときは相槌だけに留める。脱線し過ぎた時には先輩の演技を褒めながらドラマの内容に話を戻す。小道具さんや美術さんが苦労して作った装飾品を見て無邪気に喜び、かといって媚びる感じも優等生ぶってる感じも出ない。ちなみに前章で述べた“勧善懲悪モノ”というまとめ方も彼女から出た言葉だったような気がする。

 トーク慣れした錦戸と船越のおかげで新木の魅力が出たと思う反面、新木が居るからこそ錦戸のチャーミングさと船越の熱量が際立ったと感じた。まさに『トレース』の礼二・虎丸・ノンナのような関係性。三者三様に役作りの一環と捉えて、現場でのコミュニケーションを大切にしてるのかもしれない。

 皆が和気藹々とした雰囲気を心がける中、まだ20代なんだよなーと良い意味で思えたのが、「オフの日は何してる?」の質問に対する新木優子の一言。

「オフの日ほどオフになれない。気を抜いた瞬間、風邪とか引きそうで怖い」

 リアルに勝るドラマはないと感じた。

■それでもノンナは片思い?『トレース』は男2人のラブストーリー!!

 対談の中で、船越英一郎が印象深いことを言っていた。

「『トレースは礼二と虎丸のラブストーリーです』と、(制作スタッフから)言われた」

 散々煽っておいて申し訳ないが、これは物語の構造のお話。

 最初はそっぽを向き合っていた礼二と虎丸が、回を重ねるごとに互いを認め合う……言われてみれば嫌い合っていた男女が互いを好きになる恋物語と同じ構図だ。

 第7話では、冒頭で虎丸がわざと礼二の嫌う「刑事の勘」というフレーズで彼にハッパをかける。ラストでは報われない議員の妻を心配する虎丸を、事件解決のおかげで妻の救われた部分もあると礼二が励ます。礼二と別れたあと嬉しそうにする虎丸がほんの少しだけかわいかった。

 ラブストーリーの構造がラストまでの肝となるのであれば、最終回間近には今までで最大級のぶつかり合いがあるのだろう。ベタだが、互いを想う故の衝突なら泣けるし、ヨリを戻した上で難事件に立ち向かう男2人はメチャメチャ恰好よく見えるだろう。

 とはいえ、『おっさんずラブ』(18年、テレ朝)のような事態に陥る急展開や、殉職した虎丸の遺体から礼二が“真実のカケラ”を見つけ出すようなシリーズ化を棄てた男気なども見てみたい。

 ラストへの期待や妄想が膨らむ終盤、2月25日放映予定の第8話も見逃せない。

(海女デウス)

『トレース~科捜研の男~』面白さに欠ける中だるみ回も、演技派ジャニーズ“錦戸亮パワー”で視聴率上昇!?

(これまでのレビューはこちらから

 2月11日放映のトレース第6話。まずはあらすじから見てみよう。

 河川敷で発見されたホームレスの変死体の鑑定を依頼される科捜研の面々。死んだホームレスは真野礼二(関ジャニ∞・錦戸亮)の兄・義一をイジメていた同級生であった。25年前、義一はイジメが原因で引きこもり、礼二以外の家族を刺殺した後に自殺したとされている。兄の殺人も自殺も不審に思う礼二は、変死体の鑑定をしながら25年前の真相に迫る。

 礼二の過去が明確になる重要な回ではあったが、前回までに比べると面白さがトーンダウンした印象だった。今回はその原因に触れながら、6話で明かされた新情報を整理する。また、礼二にスポットの当たる回ということで、主演・錦戸亮の魅力にも迫っていきたい。

■風呂敷を広げるだけで終わった第6話

 第6話では以下のような情報が提示される。

・死んだホームレス新妻大介はイジメの主犯格の一人だった

・兄・義一はイジメで引きこもったが大検の合格を目指し前向きに生きていた

・警察は義一以外の犯行の線も調べていた模様

・新妻の遺体発見現場にあった手袋に付着した血痕が礼二の両親と姉のDNAと一致

・礼二の上司、海塚(小雪)は25年前の事件の鑑定を担当していた

・25年前、事件の鑑定資料を上層部に取り上げられ、改ざんされた資料が戻ってきた

・海塚は改ざん前の事件の記録を残したノートを持っていた

・ノートには殺害前、当時高校生の礼二の姉が妊娠3カ月だった記述がある

 警察による隠蔽の疑惑や、姉の妊娠など、新事実が明らかになるスリリングな回ではあった。

 しかし、「新妻は氷を喉に詰まらせて死んだの“かもしれない”」「警察が25年前の真相を隠したの“かもしれない”」と、ホームレス新妻の死の真相も、25年前の事件の真相も、わからぬまま物語が終わる。

 前後編仕立てで、次話に全ての真相が明らかになるなら納得する。だが1話完結型に戻り、25年前の事件の情報を小出しにしていくのであれば、今でさえ多い情報を視聴者が覚えていられるかの懸念がある。

 また第6話は、事件解決のカタルシスも、誰かが救われた場面も描けなかったため、本作の見どころでもある山場の秀逸さが発揮できなかった印象だ。

 亡くなった家族への想いの吐露や警察組織への憤慨など、礼二の感情が揺さぶられている場面を増やしてほしかった。『トレース』の制作チームであれば礼二のキャラにブレを感じさせることなく撮れていただろう。印象的なシーンがあることで新情報を強く記憶に残せていたとも思う。

■錦戸亮が真野礼二に与えたモノとは!?

 ストーリーには物足りなさを感じたが、視聴率は前回から0.4ポイントアップの10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 また、「(錦戸の演技が)目、声、表情で伝わる」「色気とカッコよさが堪能できた」など礼二を演じる錦戸亮に対する好意的な意見がネット上で見られた。

 ファンによる書き込みも多々あるだろうが、錦戸ファンでない私も賛同する。

 第6話まで過去が明らかにされていなかった真野礼二を主役として見られたのは錦戸亮の存在感に頼るところが大きい。「過去つらい経験をしたんだろうな」程度の情報しか提示されていない状況で、錦戸亮が醸し出す憂いや儚さが無ければ、礼二が虎丸刑事に突っかかるただの変人にしか見えなかっただろう。

 演技力以上に、錦戸が役者として持つ天武の才は滲み出る“愛嬌”だと思う。

『ごめんね青春!』(2014年・TBS系)や『サムライせんせい』(15年・テレビ朝日系)などのコミカルなドラマではチャーミングな男を演じられる。『ラスト・フレンズ』(08年・フジテレビ系)でDV男を演じた時は、女にとって離れがたい男という設定を、錦戸の愛嬌が説得力を持たせていた。

『トレース』においても、礼二から滲み出る“憂い”は、錦戸亮の持つ愛嬌と、原作と脚本が抽出した悲しい過去が合わさってこそ生まれる。

 キャスティングの段階で錦戸の魅力の立たせ方が分かるスタッフも優秀であるが、周囲に自身の長所を気づかせる錦戸亮も素晴らしい。

■今後の展開への期待

 錦戸亮の演技以外で、第6話の良かった部分を挙げるなら、各キャラクターと礼二との関係性の変化だろう。

 ノンナ(新木優子)と虎丸(船越英一郎)は、礼二と接する機会が多いからこそ、25年前の事件を前にした礼二の異変を察することができていた。虎丸に至っては、礼二の真実を追究する姿勢を呆れながらも理解を示すようになった。他の科捜研のメンバーも同様だろう。

 この先、礼二に救われた仲間達が、25年前の真相に立ち向かう彼のために何をするのか?

 各話、真相の解明と救われる人々の姿で泣かせてくれたドラマだけに、主人公・礼二が救われる立場になった時の感動は計り知れない。

 また、サスペンスとしての要素も楽しみだ。千原ジュニア演じる警察上層部の男はどう25年前の事件と関わっているのか? そして礼二の協力者として登場した兄・義一の元担任・早川(萩原聖人)もまだ秘密を握っている匂いがする。

 次回2月18日放送予定の第7話では、1話完結のメインの事件に主軸を置きながらも、未解決のままのホームレスの死因も含め25年前の事件の真相に少し近づくのだろう。

 残り4回ほどの放送を、最後まで見守りたい。

(海女デウス)