自主規制の波をかい潜る、"イイ話"という免罪符を手にしたテレビ業界

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『ザ!世界仰天ニュース』公式サイト

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎世界一の巨乳はもう出番なし?
 「笑えるイイ話特集」みたいな感じのTBS系『ジュニアラマタの世界ウィット遺産』で、「大好きなジェームス・ディーンが死んで意気消沈の小森のおばちゃまが、アメリカに彼の墓参りに行ったら、元気になって生理がまた来た」という話をしていた。苦笑でも失笑でもなく、真正面からこれを「イイ話」として捉え、スタジオの皆でうなずき合ってた。『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)に出てた人もすごかったしなぁ。映画『ハンニバル』に登場する、顔の肉が犬に食われてなくなってる大富豪にそっくりな人が出てた。裏では『奇跡のダイエット190kgから激変!ミラクルチェンジSP』(TBS系)って番組で、巨漢の女性が、激ヤセのせいで余った腹の皮振り回してたしな。世も末か。コントのパイ投げとかは神経質に自主規制するくせに、こういうのはどんどんダダ漏れ。「人生に感動」ってことで括ってさえいれば、どんな「見世物」もセーフになってる。「びっくり人間大集合」の魂は永遠に死なずか。しかし確実に、往年の「びっくり人間大集合」の頃より「びっくり」のレベルはアップしているわけである。まだまだ上がり続けるだろう。どっかの子供がひきつけ起こして倒れるまで。

誰も真実を望んでいない、「ベスト・ジーニスト賞」という様式美

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タモリではなく、ベスト・ジーニスト
殿堂入りの亀梨和也です

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◎ニュースサイトはどこも亀梨の写真は不掲載でした
 また「ベスト・ジーニスト」発表の季節がやって来た! 亀梨和也と倖田來未が、二人同時に殿堂入り! この「殿堂入り」ってシステム導入のせいで、「ベスト・ジーニスト賞」って、自分で自分の首絞めてるよなぁ。もうとっくに旬じゃなくなった人間を、毎回延々と表彰し続けるまぬけ。本当に旬な人間を壇上に上げたいがために、他に無理やり「協議会選出部門」とか作ったりして。本末転倒。年に一度の恒例まぬけ行事として、「西田ひかるのお誕生日パーティー」の跡目を継いでる。今後も、流行り遅れの人間を、どんどん殿堂に入れ続けていって欲しい。象の墓場みたいに。

キング・カズの偉業をどうしても真顔で受け止められないワケ

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『おはぎ』(講談社)

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◎アルシンドがいた時代からやってますし......
 三浦カズ、自らが持つJリーグ最年長得点を43歳7カ月に更新! 伊達公子、40歳目前でシャラポワに勝利! どちらもすごい偉業ではあるが、このカッコ良さの差はすごいな。今後もどんなに偉業を達成しても、感心ではなく、どこか半笑いで受け止められる、「カズダンス」の威力は、それだけどてらい。

黒木瞳と松嶋菜々子の間をいく、吉瀬美智子にこそ相応しいあの役柄

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DVD『ハガネの女』(ポニーキャニオン)

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◎吉瀬の代表作になり得る
 主演映画の宣伝の為に、『ミヤネ屋』(読売テレビ系)に出ていた吉瀬美智子。美しさの秘訣を聞かれて「本当にズボラで、何もしてないんです」つってた。このフレーズが似合う女優は最近中々いないぞ。黒木瞳ほどの生臭さもなく、松嶋菜々子のような「ウソつけ!」感もなく。「化粧落とさず寝る」とまで言ってたからな。「あんた達凡人とはモトが違うから」という威嚇とも取れるわけだが。それにしても、本当に『水戸黄門』(TBS系)の由美かおるの後任は彼女にして欲しかったな。「悪女感」「サイバー感」「大人の色気感」の継承において、吉瀬ほどの適任はいないと思う。後の配役はそれでいいから。ミキヒサと的場の助さん格さんもそのままでいいから、吉瀬だけ、後からそーっと雛形あきこと入れ変えて欲しい。

「ミラバケッソ」とアルパカの間で揺れる、成海璃子のポジション

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「Natural Pure」(角川メディアハウス)

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◎存在感ではマツコ越えか
 白いアルパカと成海璃子が共演するクラレの人気シリーズCM。当初は、アルパカという見慣れない動物のかわいらしさと、ちょっとナゾを湛えた美少女・成海璃子、「ミラバケッソ」というよくわからない商品名という組み合わせの妙で、ちょっとユーモラス&ミステリアスな感じを漂わせていた。それが人気の秘密だったような気がする。以降アルパカは人気者に、「ミラバケッソ」及び会社名「クラレ」の知名度も上がった。しかし、後に一人ポツンと取り残されてしまった感があるのが成海璃子だ。前にも書いたが、本当に容姿のマツコ・デラックス化がどんどん進んでいる。当初は、何とか彼女を可愛らしい美少女に見せる為、髪型、表情、カメラアングルなどに精一杯の工夫が感じられた。しかし今流れているバージョンは、成海の髪をアップにし、顔の輪郭を「ドーン!」と全出し。更に「発音が違う!」と、ブーブー文句をたれるという設定により、顔も恐ろしいほど可愛らしさが感じられない。もう制作側は、成海璃子を可愛く見せることを完全に諦めたようである。どころか逆に、彼女の「ドーン!」を強調し耳目を集めようという「裏」の狙いも感じられる。私はその裏に引っ掛かるタイプなので、似たような美少女に鞍替えせず、あんなになった成海璃子を使い続けるクラレの心意気に心魅かれるわけだが。何回かに一回、さりげなくマツコ・デラックスで撮影したものも混ぜ込んでおいてくれるとベストなんだが。そこまでやってくれる企業が出てくると、景気も上がるような気がする。根拠はないが。

計算しつくされた"ナチュラルなオシャレ"全開の宮崎あおいCM、新作は意外にも……

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アース ミュージック&エコロジー公式サイトより

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◎ユニコーンあたりですかね
 宮崎あおいが出てる洋服ブランドのCM。エコでエアリーな服を着た彼女が、子供とレトロな遊びに興じながら、デッカイ声でオンチに歌を歌う。選曲はブルーハーツの「1001のバイオリン」。二重にも三重にもハイセンスな感じが張り巡らされた、「好感度の鬼」と呼べるCMであった。しかし最近放映が始まった続編はどうだろう。歌う宮崎あおいが、ロバに乗っちゃってる。でまたブルーハーツの歌を歌ってるのだが、あの曲ほどのインパクトはなし。歌い方も、前回の「ヘタだけど気持ちいいから歌っちゃえ!」的な開放感はなく、「好評につき」てな感じのルーティンワーク。続編を作るなら、歌はブルーハーツに絞らない方が良かったと思うのだが。何を歌うべきだったのか、私は思いつかないが、でも最初のCMを作ったときのラインの延長線で考えていけば、「おお、今度はその歌で来たか!」という名曲が必ずあったはずなのに。ロバといい選曲といい、あまりに安易。ってこの狙いの読み間違いに腹が立つのは何故。あのCMの、二重にも三重にも張り巡らされた好感度取得法のあざとさに、辟易していたはずなのに。危ない危ない。ズレてくれてよかった。

宮根誠司は及びもしない、『24時間テレビ』で見せた徳光さんの名人芸

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◎今こそ評価し直したい、徳さんの芸
 突然武道館に飛び入りして見せるなど、宮根誠司の「あわよくば......」というヤマっ気がツンと鼻を突いた今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)。しかし、この番組の総合司会は、徳さん(徳光和夫)以外にはムリだろう。まるでドミノ倒しのように次から次へと登場する「○○という障害を持った××さん」に、わんこそばのように泣きを入れられるあの技は、独特の「鈍さ」が売りの徳さんならではの芸だ。宮根があれをやったら、たちまち生臭くなり、あれだけの量の「感動」を流れ作業で捌くのはムリになってしまう。そう考えると、徳さんのあの「無意識レベルでのもらい泣き」「感情移入ゼロを悟らせない」という至芸は、「人間国宝」とまでは言わないが「無形文化財」くらいにはしてもいいんじゃないか。それぐらいすごい。あの域で泣ける司会者は、今後永遠に出て来ないだろう。

広末涼子の新恋人キャンドル・ジュンに付きまとうアレコレ

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この目がシロウトじゃないって感じ♪

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◎「危険な男が好き」な自分が好き
 織田裕二の「謎婚」でうやむやになってしまった感があるが、広末涼子の交際相手、キャンドル・ジュンて。レッツゴー三匹か。久々に血沸き肉踊るうさんくささ。小田茜が昔付き合ってた、28歳年上の霊感占い師・Mr.モーリを思い出す。キャンドル・ジュン。年齢不詳。キャンドル・ジュン。ロウソク屋さん。キャンドル・ジュン。移動はスケボー。キャンドル・ジュン。けっこうオッサン。あー。どうしてキャンドル・ジュンって名前を自分に付けたんだろ。考えただけでワクワクするな。ロウソク一本さらしに巻いて、釣り上げた獲物はデカかった。ヒロスエの男を見る目のなさというのは、ちょっと独特で見モノである。このまま周囲が止めるのも聞かず入籍ってのも面白いし、憑き物が落ちたように冷めるってのもまたステキ。どちらにしても、とくと見物させてもらうことにする。とりあえず、このニュースを一番喜んでるのは竹内結子だろうなぁ。

中国製粉ミルク騒動、思わぬところで波紋が広がり……

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「青木裕子の明るく楽しく(仮)」
/辰巳出版

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◎製薬会社が成分解析中
 飲んだ赤ちゃんの胸が膨らんだという中国の粉ミルク騒動。「飲むだけでバストサイズアップ!」なんて銘打ちながら、ほとんど効果が実感できないようなインチキサプリが多い中、ここまで即効性があると、「闇の豊胸サプリ」なんつって裏ルートで出回りかねない気がする。現に、コスメライターの知人が冗談半分でネットで検索したところ、個人的にネットで売り出している人がいたらしい。そうまでしておっぱい膨らませたい人がいる一方で、今日も見事な貧乳っぷりがまぶしい青木裕子。だからとりあえず何か詰めろって。

嗚呼、細かいところでも視聴者の心を掴めない『報道ステーション』

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photo by hikikomorix from filckr

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◎これがテレ朝のおちゃめ
 『報道ステーション』(テレビ朝日系)の、小さなニュースをいろいろ紹介するコーナー。ニュースとニュースの間をつなぐジングルは鼓の「ポポンッ」という音だ。結構まぬけで陽気な音色。「細かいニュースはなごみネタが多いだろう」という予想のもと、見切り発車でこの音に決まったと思われるが、実際は意外とシリアスなネタ多し。「ポポン」のあとに、「熱射病の死者が都内で百人を超えました」だの、「100歳を超えるお年寄りの行方不明者が、依然増え続けています」だの、「母親は、幼子二人が死ぬと分かって放置したと自供を始めました」なんて深刻な文言が読み上げられるもんで、毎回ちょっとヒヤヒヤする。この時期は水の事故も多いし。老婆心ながら、早めに何か他の無難な音に変えることをオススメする。