追突事故を起した蒼井優もチャンス到来!? 奇行続きも、後に本格化を成し遂げた元“清純派”女優たち!

 女優の蒼井優(33)が3月5日、渋谷区のJR恵比寿駅近くの路上で乗用車同士の追突事故を起こしていたことがわかった。すぐに本人が近くの交番に届け出たそうで、幸いけが人もなし。軽い事故で済んでなによりである。

「通報も事後対応も迅速で滞りなく、処理は完璧だったそうです。優等生のイメージが強い蒼井優らしいですね。ただし、ネットではこの事故をきっかけに愛車が高級外車のポルシェ・カレラであることや、愛煙家であることまで話題になり、なぜかイメージダウンしてしまったようです」(芸能ライター)

 だが女優という仕事をしている蒼井にとって、このイメージダウンは逆にチャンスであると見る向きもある。過去にも“清純派”と呼ばれた女優がスキャンダルを糧に活動を本格化した例は、実は非常に多い。今回はそんな元“清純派”たちがその地位を不動のものにするきっかけになった(?)スキャンダルを紹介したい。

 まずは、女優の広末涼子。1995年に洗顔料・クレアラシルのCMでデビューし、同年のdocomoのCMで一気にブレイクして国民的アイドルに。歌手としても97年に『第48回NHK紅白歌合戦』(NHK)に出場し、さらにはドラマや映画でも活躍するなど順風満帆に見えた彼女だが、その人気絶頂時に、タクシー4万円分無賃乗車や号泣会見など、奇行の数々が盛んに報じられた。

「奇行として最も大々的に報じられたのは、2001年放送の『できちゃった結婚』(フジテレビ)撮影中の出来事でしょうか。撮影前日に当時恋人だった金子賢と西麻布のクラブで豪遊し、ロケ地の千葉県白浜町までタクシーで無賃乗車した揚げ句、おかしな行動を連発したと各メディアで報じられました。他にもフランス映画『WASABI』(01)の製作発表会見で号泣したり、03年には女優業を優先するとして早稲田大学を退学、しかし半年後には、岡沢高宏とできちゃった婚を発表するなど、常軌を逸した行動が続きます。薬物使用の疑いや精神的な不安定さを囁かれたことすらありました。これらによって清純派のイメージは完全になくなってしまいました」(同)

 広末はその後、岡沢と08年に離婚するも、10年にはキャンドルアーティストのキャンドルジュン氏とデキちゃった再婚。2児を儲け、私生活は安定。仕事の方も出産を経て女優復帰。ドラマや映画などマルチに活動している。

 また、広末同様、若い頃から芸能界で活躍している女優の宮沢りえも奇行が絶えなかったひとりだ。

 87年にCM『三井のリハウス』の初代リハウスガールを務め一躍脚光を浴びた宮沢。その後も映画に主演すれば『ぼくらの七日間戦争』(1988)で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、歌手としては小室哲哉の楽曲提供により「ドリームラッシュ」でスマッシュヒット。篠山紀信撮影による『Santa Fe』(朝日出版社)ではヘアヌードを披露し、ひたすら超一流芸能人への道を歩んでいた。

 そんな宮沢りえのつまづきの始まりはやはり、92年の関取の貴花田(花田光司)との婚約と破局だろう。

「国民的アイドルと相撲界のスーパースターとの婚約は、当時としてはセンセーショナルな話題でした。ですが結局は破局。その後の宮沢は自殺未遂や拒食症など、精神を病んでしまい女優業も振るわなくなってしまいました。09年には実業家の男性と結婚しますが、やはり後に離婚。14年には母親の光子さんも亡くしてしまいます」(同)

 しかしその後、13年の舞台『おのれナポレオン』の主演・天海祐希が軽度の心筋梗塞で倒れ、宮沢が代役に抜擢。たった2日間の稽古で主役を見事演じきったことに賞賛の声が上がり、現在では映画や舞台で女優としての地位を築いている。また、私生活では18年3月にV6の森田剛と再婚。安定した私生活を送っている。

 そして、俳優の堺雅人と結婚し、現在子育てで忙しい女優の菅野美穂も“奇行女優”を語る上で、忘れてはいけない。

 92年に『桜っ子クラブ』(テレビ朝日系)の番組内ユニット「桜っ子クラブさくら組」でデビューし、芸能人としてのキャリアをスタートさせた菅野。菅野は今でこそ演技派で知られるが、当時はいわばB級アイドルの一員でありダンスや歌などのパフォーマンスもこなしていた。だが95年に朝の連ドラ『走らんか!』(NHK)に出演し注目を集めると、翌年『イグアナの娘』(テレビ朝日系)で演技力を高く評価されるようになり女優としてブレイク。しかし97年の本人の誕生日に突然ヌード写真集を発売し、世間に衝撃を与えた。

「当時菅野は売り出し中のアイドル女優でしたし、ヌード写真集を出版する理由もよくわからなかったので、さまざまな臆測を生みました。『交際していたカメラマンに騙された』だとか『行為中や事後の写真も紛れている』など散々な言われようで。後年の本人のコメントでは『本当の自分を撮っておきたいと思った』と述懐していますが、本当のところはよくわかりませんよね」(同)

 波乱万丈ぶりは三者三様であるが、現在は各々が演技派女優としての地位を確立している。さまざまな出来事が彼女たちの人生に厚みを持たせ、芸の肥やしとなったことは確かなようだ。

不倫報道の高橋由美子、 “男を取り合うライバル” 菅野美穂とのただならぬ因縁関係!

 3月15日、妻子のいる40代の実業家との不倫を「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた高橋由美子。ラブホテルに入る様子をスクープされた高橋はこの日、文書にて「理性を欠いた時間を過ごしてしまったのは確かです。既報のような場所へ到る行動こそが何よりの表れかと思います」「軽率過ぎた行動は非難されて然るべき。悔い改めましてここにおわび申し上げます」とラブホテルに行ったことを認めて謝罪した。

「高橋といえば、最近は酒豪キャラとしてバラエティ番組に出るなどプチブレイク。今年1月のバラエティ番組で披露した泥酔姿も話題になるなどしていた矢先の騒動ですが、関係者からすると『とうとうバレたか』といったところでしょう」(芸能事務所所属)

 というのも、高橋は昔より、自身がファザコンで10歳以上年上の男性が好みであることを公言。さらに過去には「彼には奥さんと子供がいました。そのことを知らなかったなどというつもりは全然ありません」(「週刊ポスト」2001年7月30日発売号・小学館)と発言するなど、人気アイドルだった17歳の時に14歳年上の男性と5年に渡る不倫関係にあったことを明かしているのだ。

 そんな高橋は、実は女優・菅野美穂とただならぬ因縁があるという。そう語るのは某週刊誌記者だ。

「一部マスコミにて高橋さんが俳優の堺雅人さんと交際していたのを菅野美穂さんに略奪された過去があったという記事が掲載され、大きな話題となっています。しかし高橋さんも、実は菅野さんの元彼である稲垣吾郎さんに口説かれていた過去があるのです」

 実はこの話は、13年に放送された『さんま&SMAP 美女と野獣のクリスマススペシャル』(日本テレビ系)にて公開されているエピソード。ゲストに高橋が登場し、稲垣に高校の頃に自分のことが好きだったのか聞いたのだ。2人は当時、堀越高校の芸能活動コースの同級生。当時すでに売れっ子だった2人は帰りの方向が同じだったため、稲垣が高橋を誘う形でよく一緒に帰っていたという。

 そして高校卒業後の1995年、21歳の2人はドラマ『最高の恋人』(テレビ朝日系)で共演。高橋はよく稲垣に「犬を飼い始めたんだけど、見に来ない?」と誘われていたとか。稲垣本人もこの話を認め、クラスで目立たないタイプの彼女のグラビアを書店で呼んで「かわいい」と思っていたことを明かし、高橋に「あの時は好きでした」と告白しているのだ。しかし高橋は、当時は稲垣を異性として見ていなかったと語っている。

「稲垣さんが高橋さんを好きだった17歳から21歳あたりといえば、高橋さんがちょうど不倫恋愛をしている頃です。大人との恋愛に溺れていた彼女から見たら、いくらSMAPメンバーといえども子どもっぽく見えていたのでしょう。その後、高橋さんは稲垣さんの元彼女の管野さんに恋人の堺さんを取られてしまうわけですから、自分と関係のあった男を次々とモノにしていく菅野さんを快く思ってはいないでしょう」(同)

 意外な因縁関係が浮上した高橋と菅野。売れっ子ぶり、好感度ともに菅野がリードしているが、高橋の巻き返しはあるのだろうか?

好感度女優・菅野美穂が、神田うの“成金ママ友会”のメンバーに!? 「イメージ崩れる」と落胆の声

 俳優・堺雅人の妻で女優の菅野美穂が参加した“ママ友会”の参加メンバーを見たファンから、「ショック」「友だち選んでほしい」「イメージ崩れる」といった声が相次いでいる。

 2013年に堺と結婚し、現在2歳半の男児を子育て中の菅野。昨年12月に「週刊文春」(文藝春秋)が発表した「好きな夫婦」のランキングでは、1位の三浦友和・山口百恵夫妻、2位の佐々木健介・北斗晶夫妻に続き、堂々3位にランクインした。

「この手のランキングでは上位の常連である菅野ですが、もともとのサバサバとした明るいイメージに加え、SNSで私生活の切り売りをしていない点も好感を持たれている一因といえそう。さらに、堺と仲良く外出する姿がたびたび週刊誌にキャッチされており、『理想の夫婦』との声は多い」(芸能記者)

 そんな夫婦揃って好感度の高い菅野だが、22日、意外にもタレントの神田うののインスタグラムに登場。菅野は「ママ友親子ランチ会」「#楽しいひと時 #子育て #子育てトーク #ママ同士 #情報交換 #女子会 #ガールズトーク #時間が足りない」と、ママタレの集合写真に登場。写真に写っているのは、菅野、パチンコチェーンや不動産業を手掛ける日拓グループ社長・西村拓郎氏を夫に持つ神田、大手パチンコ機器メーカー・京楽産業社長の榎本善紀氏の妻で女優の伊東美咲、SNSでセレブ生活を公開しているモデルで女優の角田ともみの4人だ。

「成金のイメージが強いママ友との集合写真に、菅野ファンは落胆。昨年10月にゲスト出演したトーク番組『A-studio』(TBS系)では、坂下千里子やMEGUMIからお下がりの育児グッズをもらったことを明かしていたが、神田を中心とした“セレブ・ママ友会”と付き合いがあるとは誰も想像していなかったのでしょう。ちなみに、神田は昨年週刊誌が発表した『嫌いなママタレ』ランキングでぶっちぎりの1位を獲得しています」(同)

 菅野といえば、2月上旬にハワイ在住の梨花らを中心とした“ママ友会”に参加していたと、発売中の「女性セブン」(小学館)が報道。有名コーディネーターのマキ・コニクソンさんのインスタグラムには、「私の大切なお友達(はぁと)」と、マキさんや梨花と食事を楽しむ菅野の姿が投稿されている。

「ハワイのママ友会のメンバーは、梨花のほか、吉川ひなの、長谷川潤など。おしゃれなハワイでの子育ての様子をSNSで発信している彼女たちですが、アンチも多い。菅野がこれ以上、首を突っ込むと、よからぬネットの声に巻き込まれかねません」(同)

 私生活の切り売りで稼いでいる印象が強いためか、バッシングにも遭いやすいママタレ。菅野の好感度に影響しなければいいが……。

“クドカン天才説”撤回! 『監獄のお姫さま』最終回は、やっつけ仕事で不満の残るラストに

“クドカン”の愛称で親しまれる脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の最終話が19日に放送され、平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.1ポイントダウンとなりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に沖縄で起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開したのですが、前回で回想シーンは終了。吾郎が監禁されている現場にカヨたちだけでなく、検察官検事の長谷川信彦(塚本高史)や吾郎の妻・晴海(乙葉)、ユキ殺害の実行犯でタイ人のプリンス(ナリット)らも集い、しのぶの再審請求に先立つプレ裁判が始まったのでした。

 その前回の終了間際、殺人事件当日の昼間に撮影された動画を見ていた長谷川が、パラセーリングを楽しむしのぶのヘルメットにカメラが設置されていることを発見。事件の手がかりになる映像が残っているのではないかと、沖縄へ足を運びます。

 運よく6年前の映像は残っていたものの手がかりは掴めず。落胆する長谷川ですが、吾郎のヘルメットにもカメラが設置されていることに気づきます。そして、その映像には吾郎の殺人教唆を裏づける証拠が残っていたのです。

 一方、カヨたちは正式な裁判を起こすため吾郎を一旦解放することに。しかし、拉致&監禁の被害届は出さないと約束した吾郎が、解放後すぐに裏切って被害届を出したため、全員が逮捕されてしまいます。

 その後、晴海の尽力によってカヨたちは不起訴処分になります。そして迎えた横田ユキ殺害事件の再審で長谷川が例の映像を提出。その映像には、プリンスにナイフを握らせて指紋を付着させ、しのぶが殺人を依頼しているように聞こえる会話を録音するようプリンスに指示を与える吾郎の様子がバッチリと収められているのです。

 追い詰められた吾郎は長谷川との問答の中で、「(ナイフの)鞘は海に捨てた」と失言。しかし、鞘にはわざわざプリンスの指紋を付着させたはずです。なぜ捨てる必要があったのか? となり、実際には自身がユキを殺害し、その際に鞘に指紋を付けてしまったため海に投げ捨てたことを告白。その瞬間、カヨたちの念願叶い、しのぶの無実が明らかになったのでした。

 その後、しのぶはひとり息子の勇介と再会を果たし、EDOミルク社の社長に就任。カヨは千夏の専属メイクになり、明美は死んだ夫が組長を務めていた指定暴力団の“姐御”に、洋子は女優に、ふたばは女子刑務所に再就職と、それぞれの道を歩み始めたところで終了となりました。

 前回、第1話の勇介&吾郎誘拐シーンの舞台裏を明かすことで見事な伏線回収をやってのけたクドカンですが、ドラマの盛り上がりはそこがピークだったようです。結局は吾郎が真犯人だったという、何のひねりもないラスト。前回のレビューで書いたクドカン天才説は撤回したいと思います。少なくとも、事件の真相究明の部分はやっつけ仕事にしか感じられませんでした。

 例えば、今回のストーリーで大どんでん返しにもっていくとしたら、吾郎が犯人じゃないという展開が一番有力ですよね。しのぶが真犯人でカヨたちを騙していたかあるいは二重人格だった、晴海が真犯人、ユキの自殺……。いくらでも選択肢はあったと思います。

 吾郎が真犯人でもそれはそれで構わないのですが、問題なのはナイフにプリンスの指紋を付着させた証拠映像。6年前になぜ警察は気づかなかったのでしょうか。しのぶのヘルメットに設置されたカメラの映像はチェックしたのに、吾郎の方はスルーというのはおかしいですよね。タイ語で会話してるから気づかなかったとか、しのぶがすぐに自供したからよく調べなかったとか言い訳めいたことがカヨたちの会話の中にチラッと織り込まれていましたが、まったく説得力がありません。

 真相追及の部分がないがしろにされてしまったため、しのぶがカヨたちに感謝の気持ちを伝えたり勇介との再会を果たすなど、本来なら感動的なはずの場面も感情移入できず。前回から期待値が高まっていた分だけ落胆が大きくなってしまい、残念な幕引きとなってしまいました。ただ、おばちゃんたちの鈍くさくも愛らしいキャラやワチャワチャ感を描くクドカンの手腕は秀逸だっただけに、同じキャストでの再結集に期待したいです。
(文=大羽鴨乃)

“クドカン天才説”撤回! 『監獄のお姫さま』最終回は、やっつけ仕事で不満の残るラストに

“クドカン”の愛称で親しまれる脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の最終話が19日に放送され、平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.1ポイントダウンとなりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に沖縄で起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開したのですが、前回で回想シーンは終了。吾郎が監禁されている現場にカヨたちだけでなく、検察官検事の長谷川信彦(塚本高史)や吾郎の妻・晴海(乙葉)、ユキ殺害の実行犯でタイ人のプリンス(ナリット)らも集い、しのぶの再審請求に先立つプレ裁判が始まったのでした。

 その前回の終了間際、殺人事件当日の昼間に撮影された動画を見ていた長谷川が、パラセーリングを楽しむしのぶのヘルメットにカメラが設置されていることを発見。事件の手がかりになる映像が残っているのではないかと、沖縄へ足を運びます。

 運よく6年前の映像は残っていたものの手がかりは掴めず。落胆する長谷川ですが、吾郎のヘルメットにもカメラが設置されていることに気づきます。そして、その映像には吾郎の殺人教唆を裏づける証拠が残っていたのです。

 一方、カヨたちは正式な裁判を起こすため吾郎を一旦解放することに。しかし、拉致&監禁の被害届は出さないと約束した吾郎が、解放後すぐに裏切って被害届を出したため、全員が逮捕されてしまいます。

 その後、晴海の尽力によってカヨたちは不起訴処分になります。そして迎えた横田ユキ殺害事件の再審で長谷川が例の映像を提出。その映像には、プリンスにナイフを握らせて指紋を付着させ、しのぶが殺人を依頼しているように聞こえる会話を録音するようプリンスに指示を与える吾郎の様子がバッチリと収められているのです。

 追い詰められた吾郎は長谷川との問答の中で、「(ナイフの)鞘は海に捨てた」と失言。しかし、鞘にはわざわざプリンスの指紋を付着させたはずです。なぜ捨てる必要があったのか? となり、実際には自身がユキを殺害し、その際に鞘に指紋を付けてしまったため海に投げ捨てたことを告白。その瞬間、カヨたちの念願叶い、しのぶの無実が明らかになったのでした。

 その後、しのぶはひとり息子の勇介と再会を果たし、EDOミルク社の社長に就任。カヨは千夏の専属メイクになり、明美は死んだ夫が組長を務めていた指定暴力団の“姐御”に、洋子は女優に、ふたばは女子刑務所に再就職と、それぞれの道を歩み始めたところで終了となりました。

 前回、第1話の勇介&吾郎誘拐シーンの舞台裏を明かすことで見事な伏線回収をやってのけたクドカンですが、ドラマの盛り上がりはそこがピークだったようです。結局は吾郎が真犯人だったという、何のひねりもないラスト。前回のレビューで書いたクドカン天才説は撤回したいと思います。少なくとも、事件の真相究明の部分はやっつけ仕事にしか感じられませんでした。

 例えば、今回のストーリーで大どんでん返しにもっていくとしたら、吾郎が犯人じゃないという展開が一番有力ですよね。しのぶが真犯人でカヨたちを騙していたかあるいは二重人格だった、晴海が真犯人、ユキの自殺……。いくらでも選択肢はあったと思います。

 吾郎が真犯人でもそれはそれで構わないのですが、問題なのはナイフにプリンスの指紋を付着させた証拠映像。6年前になぜ警察は気づかなかったのでしょうか。しのぶのヘルメットに設置されたカメラの映像はチェックしたのに、吾郎の方はスルーというのはおかしいですよね。タイ語で会話してるから気づかなかったとか、しのぶがすぐに自供したからよく調べなかったとか言い訳めいたことがカヨたちの会話の中にチラッと織り込まれていましたが、まったく説得力がありません。

 真相追及の部分がないがしろにされてしまったため、しのぶがカヨたちに感謝の気持ちを伝えたり勇介との再会を果たすなど、本来なら感動的なはずの場面も感情移入できず。前回から期待値が高まっていた分だけ落胆が大きくなってしまい、残念な幕引きとなってしまいました。ただ、おばちゃんたちの鈍くさくも愛らしいキャラやワチャワチャ感を描くクドカンの手腕は秀逸だっただけに、同じキャストでの再結集に期待したいです。
(文=大羽鴨乃)

やはりクドカンは天才?『監獄のお姫さま』見事な伏線回収で、退屈だった第1話の輝きが増す!

“クドカン”こと人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第9話が12日に放送され、平均視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.6ポイントアップとなりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、カヨたちが吾郎への復讐計画を着々と練るものの、犯行プランを記したノートがふたばに見つかり没収されてしまうアクシデントが発生しました。また、仲間たちの仮出所が続々と決まり、遂にはカヨも刑務所を去る時がきたところで終了となったのです。

 今回は、カヨが仮出所する15年11月時点からスタート。誰の迎えもなく、カヨは寂しさを抱えながら街へ行きます。そして、その足でスマホを購入。出所前に仲間たちに教えておいたアドレスbabakayo~を設定して連絡を待ちつつ、新しい生活を始めます。

 一方、刑務所では、しのぶに対して同情心が湧いたふたばが、しのぶの息子・勇介(前田虎徹)を面会に連れて来て欲しいとしのぶの母・民世(筒井真理子)に手紙を書きます。しかし、これを民世から聞きつけた吾郎が面会に訪れ、しのぶの罪を咎めて精神的に大きなショックを与えてしまうのです。

 やがて月日が流れ17年4月。カヨは刑務所で知り合った“小しゃぶ”こと小島悠里(猫背椿)が店長を務める美容室で働き、波風の立たない平穏な日々を送っています。つまり、吾郎・復讐計画のメンバーたちからは一向にメールがこないのです。そのためカヨは、復讐ノートを没収された際にふたばから言われた、「シャバに戻ったら(復讐なんて)みんな忘れるよ」という言葉を思い出し、寂しい気持ちを抱いてしまいます。

 そんなある日、店の前でチラシ配りをしていたカヨの前に、全身黒ずくめの女が登場。よく見るとそれはふたばなのですが、ふたばは一切口を利かず、髪の毛のカットが終わると嵐のように去って行ってしまいます。しかし、ふたばが座っていた椅子には、カヨたちの犯行プランを綿密なものに修正した復讐ノートと折り紙でつくった手裏剣が残されているのです。

 その手裏剣には住所が記されており、恐る恐るカヨが向かうと、そこには吾郎・復讐計画のメンバーの姿が。そして実は、カヨが間違えてbakakayo~とアドレス設定したためにメールが届かなかっただけで、出所後も皆、復讐プランを忘れてなかったことが発覚。カヨは涙を流してよろこびます。

 再会をよろこぶ一同の前にふたばが現れたところで復讐計画がスタート。準備段階や第1話で放送された勇介&吾郎の誘拐シーンがジャンプカットで流れ、現在のシーンに辿り着きます。

 その現在である17年12月25日のシーンでは、ふたばが裁判官役になり、爆笑ヨーグルト姫事件の再審請求に先立つプレ裁判を開始。殺人事件の真相を暴く大詰めを迎えたところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、今回は第1話の伏線回収、というよりも時系列的にはタネ明かしといった方が正しいのかもしれませんが、犯行に至った経緯やその経過などのディテールが一気に明かされた回となりました。そして、内幕がわかったことやこれまでの放送によって、退屈に思えた初回の印象が大きく変わりました。

 第1話のレビューでは、「誘拐時のカヨたちのドタバタ劇も見ていられませんでした。ターゲットを間違える、車のエンジンがかからなくてピンチになるなど、素人でも考えられるようなどうしようもないトラブル続き」と酷評してしまいましたが、それぞれのキャラがわかった今では、初回の面白さが数倍増しに思えたのです。特にカヨと洋子のオッチョコチョイぶりは、第一印象では“テンポが悪い”でしたが、改めて見直すととてもユーモラスに感じられました。

 また、巧妙に散りばめられた細かなネタを挙げたらキリがなく、やはりクドカンは天才なのかなと。序盤レビューではサブカルネタのキレの悪さも指摘しましたが、それらすべてをひっくるめ、思いっきり手のひらを返して称賛したいと思います。

 次回でラストというのは寂しい限りですが、爆笑ヨーグルト姫事件の真相も気になるところ。果たしてどう決着がつくのか、放送が楽しみです。
(文=大羽鴨乃)

やはりクドカンは天才?『監獄のお姫さま』見事な伏線回収で、退屈だった第1話の輝きが増す!

“クドカン”こと人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第9話が12日に放送され、平均視聴率8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.6ポイントアップとなりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、カヨたちが吾郎への復讐計画を着々と練るものの、犯行プランを記したノートがふたばに見つかり没収されてしまうアクシデントが発生しました。また、仲間たちの仮出所が続々と決まり、遂にはカヨも刑務所を去る時がきたところで終了となったのです。

 今回は、カヨが仮出所する15年11月時点からスタート。誰の迎えもなく、カヨは寂しさを抱えながら街へ行きます。そして、その足でスマホを購入。出所前に仲間たちに教えておいたアドレスbabakayo~を設定して連絡を待ちつつ、新しい生活を始めます。

 一方、刑務所では、しのぶに対して同情心が湧いたふたばが、しのぶの息子・勇介(前田虎徹)を面会に連れて来て欲しいとしのぶの母・民世(筒井真理子)に手紙を書きます。しかし、これを民世から聞きつけた吾郎が面会に訪れ、しのぶの罪を咎めて精神的に大きなショックを与えてしまうのです。

 やがて月日が流れ17年4月。カヨは刑務所で知り合った“小しゃぶ”こと小島悠里(猫背椿)が店長を務める美容室で働き、波風の立たない平穏な日々を送っています。つまり、吾郎・復讐計画のメンバーたちからは一向にメールがこないのです。そのためカヨは、復讐ノートを没収された際にふたばから言われた、「シャバに戻ったら(復讐なんて)みんな忘れるよ」という言葉を思い出し、寂しい気持ちを抱いてしまいます。

 そんなある日、店の前でチラシ配りをしていたカヨの前に、全身黒ずくめの女が登場。よく見るとそれはふたばなのですが、ふたばは一切口を利かず、髪の毛のカットが終わると嵐のように去って行ってしまいます。しかし、ふたばが座っていた椅子には、カヨたちの犯行プランを綿密なものに修正した復讐ノートと折り紙でつくった手裏剣が残されているのです。

 その手裏剣には住所が記されており、恐る恐るカヨが向かうと、そこには吾郎・復讐計画のメンバーの姿が。そして実は、カヨが間違えてbakakayo~とアドレス設定したためにメールが届かなかっただけで、出所後も皆、復讐プランを忘れてなかったことが発覚。カヨは涙を流してよろこびます。

 再会をよろこぶ一同の前にふたばが現れたところで復讐計画がスタート。準備段階や第1話で放送された勇介&吾郎の誘拐シーンがジャンプカットで流れ、現在のシーンに辿り着きます。

 その現在である17年12月25日のシーンでは、ふたばが裁判官役になり、爆笑ヨーグルト姫事件の再審請求に先立つプレ裁判を開始。殺人事件の真相を暴く大詰めを迎えたところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、今回は第1話の伏線回収、というよりも時系列的にはタネ明かしといった方が正しいのかもしれませんが、犯行に至った経緯やその経過などのディテールが一気に明かされた回となりました。そして、内幕がわかったことやこれまでの放送によって、退屈に思えた初回の印象が大きく変わりました。

 第1話のレビューでは、「誘拐時のカヨたちのドタバタ劇も見ていられませんでした。ターゲットを間違える、車のエンジンがかからなくてピンチになるなど、素人でも考えられるようなどうしようもないトラブル続き」と酷評してしまいましたが、それぞれのキャラがわかった今では、初回の面白さが数倍増しに思えたのです。特にカヨと洋子のオッチョコチョイぶりは、第一印象では“テンポが悪い”でしたが、改めて見直すととてもユーモラスに感じられました。

 また、巧妙に散りばめられた細かなネタを挙げたらキリがなく、やはりクドカンは天才なのかなと。序盤レビューではサブカルネタのキレの悪さも指摘しましたが、それらすべてをひっくるめ、思いっきり手のひらを返して称賛したいと思います。

 次回でラストというのは寂しい限りですが、爆笑ヨーグルト姫事件の真相も気になるところ。果たしてどう決着がつくのか、放送が楽しみです。
(文=大羽鴨乃)

『監獄のお姫さま』満島ひかりの母性に泣き、菅野美穂のライク・ア・ヴァージン(にゃんこスターVer)で爆笑!

 人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第8話が5日に放送され、平均視聴率6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.1ポイント増となりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、カヨたちが吾郎への復讐を決意し、その計画を着々と練っていく過程が描かれました。

 吾郎への復讐&美容師免許取得という目的ができたことで毎日にハリが出るカヨですが、おっちょこちょいなことにプランを記したノートをふたばに見られ、没収されてしまいます。そんな折、前回の洋子に続いて明美、千夏、タイ人のリン(江井エステファニー)の3人の仮釈放が決定。カヨはふたばから、吾郎への復讐計画など刑務所内だけの話でシャバに戻ったらみんな忘れる、無駄な計画を練るのは止めるよう言われショックを受けるのです。

 やがてカヨの仮釈放も迫る中、それを察したしのぶからこっそり殺人事件が起こる前のことを打ち明けられます。しのぶの父で江戸川乳業(現・EDOミルク)の前社長だった江戸川徳三郎(田窪一世)が、吾郎と横田ユキの交際に気づき激怒。吾郎を出世コースから外したというのです。その結果、追い詰められた吾郎が、しのぶに殺人教唆の罪を被せることで会社を乗っ取る計画を立てたのではないか、というのがしのぶの臆測なのです。

 その夜、布団の中でしのぶが息子・勇介の写真を見て泣いていることに気づき同情心を強めるカヨですが、その翌朝に仮釈放が決まったため、しのぶの傍にいてあげられなくなってしまいます。

 仮釈放といってもすぐに出られるわけではありません。雑居房から隔離された寮で1週間、社会復帰のための教育をふたばからマンツーマンで受けなければならないのです。

 これまではカヨのことを囚人番号“69番”と呼んでいたふたばですが、寮では囚人として扱わないため名前で呼ぶことに。そして、付きっきりで身の世話をし、一緒に料理を作ったりしたことで年下ながらも母性が芽生え、食事の際に例の復讐ノートを取り出して、「馬場カヨのことはね、嫌いじゃない。だから、これは渡せない。先生としてではなくて母親として渡せない。わかって。好きだからもう会いたくないの」と訴えるのです。

 一方、現代の吾郎・監禁シーンでは、前回まで刑事から聴取を受けていたふたばが吾郎の妻・晴海(乙葉)を連れて戻り、いよいよ本格的に吾郎への尋問開始、というところで終了となりました。

 さて感想ですが、今回は笑いと悲哀のバランスが絶妙だったと思います。まず笑いについては、吾郎と2人きりになった千夏が色仕掛けで供述を引き出そうと、ラジカセでマドンナのヒット曲「ライク・ア・ヴァージン」をかけて踊り始めたシーンが秀逸でした。途中から顔をしかめて唇を突き出し、親指を立ててサイドステップを踏む、お笑いコンビ・にゃんこスターのネタの振り付けを披露したのですが、菅野美穂の吹っ切れた演技に笑ってしまいました。

 また、仮釈放された千夏が、白シャツびしょ濡れ状態の吾郎に遭遇して魅了されるシーンがあったのですが、千夏は以前、吾郎について「薄手の白シャツ一枚でずぶ濡れで立ってても素通りする自信がある」と、男として興味がないことを語っていただけに、吾郎に色目を使う演技は菅野のコメディエンヌとしての才能が活きる場面になりました。

 一方、悲哀のエッセンスをもたらしたのは、ふたばでした。ふたばは父親も刑務官を務め、少女時代は刑務所内にある美容室で美容免許をもつ受刑者に髪を切ってもらっていたことがあるんですね。その時に仲良くなった女性が薬物中毒で何度も服役した悲しい思い出を第5話で語っていたのですが、今回、カヨも美容師免許を獲得したため、その姿を重ね合わせてしまったのでしょう。だからこその「好きだからもう会いたくない」というセリフは胸に迫るものがありました。

 しかし、そのふたばは実際にはカヨたちの犯行に加わったわけで、次回はその動機が明らかにされるとのこと。また、吾郎に対する“プレ裁判”も始まるとのことで放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大場鴨乃)

『監獄のお姫さま』満島ひかりの母性に泣き、菅野美穂のライク・ア・ヴァージン(にゃんこスターVer)で爆笑!

 人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第8話が5日に放送され、平均視聴率6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.1ポイント増となりました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、カヨたちが吾郎への復讐を決意し、その計画を着々と練っていく過程が描かれました。

 吾郎への復讐&美容師免許取得という目的ができたことで毎日にハリが出るカヨですが、おっちょこちょいなことにプランを記したノートをふたばに見られ、没収されてしまいます。そんな折、前回の洋子に続いて明美、千夏、タイ人のリン(江井エステファニー)の3人の仮釈放が決定。カヨはふたばから、吾郎への復讐計画など刑務所内だけの話でシャバに戻ったらみんな忘れる、無駄な計画を練るのは止めるよう言われショックを受けるのです。

 やがてカヨの仮釈放も迫る中、それを察したしのぶからこっそり殺人事件が起こる前のことを打ち明けられます。しのぶの父で江戸川乳業(現・EDOミルク)の前社長だった江戸川徳三郎(田窪一世)が、吾郎と横田ユキの交際に気づき激怒。吾郎を出世コースから外したというのです。その結果、追い詰められた吾郎が、しのぶに殺人教唆の罪を被せることで会社を乗っ取る計画を立てたのではないか、というのがしのぶの臆測なのです。

 その夜、布団の中でしのぶが息子・勇介の写真を見て泣いていることに気づき同情心を強めるカヨですが、その翌朝に仮釈放が決まったため、しのぶの傍にいてあげられなくなってしまいます。

 仮釈放といってもすぐに出られるわけではありません。雑居房から隔離された寮で1週間、社会復帰のための教育をふたばからマンツーマンで受けなければならないのです。

 これまではカヨのことを囚人番号“69番”と呼んでいたふたばですが、寮では囚人として扱わないため名前で呼ぶことに。そして、付きっきりで身の世話をし、一緒に料理を作ったりしたことで年下ながらも母性が芽生え、食事の際に例の復讐ノートを取り出して、「馬場カヨのことはね、嫌いじゃない。だから、これは渡せない。先生としてではなくて母親として渡せない。わかって。好きだからもう会いたくないの」と訴えるのです。

 一方、現代の吾郎・監禁シーンでは、前回まで刑事から聴取を受けていたふたばが吾郎の妻・晴海(乙葉)を連れて戻り、いよいよ本格的に吾郎への尋問開始、というところで終了となりました。

 さて感想ですが、今回は笑いと悲哀のバランスが絶妙だったと思います。まず笑いについては、吾郎と2人きりになった千夏が色仕掛けで供述を引き出そうと、ラジカセでマドンナのヒット曲「ライク・ア・ヴァージン」をかけて踊り始めたシーンが秀逸でした。途中から顔をしかめて唇を突き出し、親指を立ててサイドステップを踏む、お笑いコンビ・にゃんこスターのネタの振り付けを披露したのですが、菅野美穂の吹っ切れた演技に笑ってしまいました。

 また、仮釈放された千夏が、白シャツびしょ濡れ状態の吾郎に遭遇して魅了されるシーンがあったのですが、千夏は以前、吾郎について「薄手の白シャツ一枚でずぶ濡れで立ってても素通りする自信がある」と、男として興味がないことを語っていただけに、吾郎に色目を使う演技は菅野のコメディエンヌとしての才能が活きる場面になりました。

 一方、悲哀のエッセンスをもたらしたのは、ふたばでした。ふたばは父親も刑務官を務め、少女時代は刑務所内にある美容室で美容免許をもつ受刑者に髪を切ってもらっていたことがあるんですね。その時に仲良くなった女性が薬物中毒で何度も服役した悲しい思い出を第5話で語っていたのですが、今回、カヨも美容師免許を獲得したため、その姿を重ね合わせてしまったのでしょう。だからこその「好きだからもう会いたくない」というセリフは胸に迫るものがありました。

 しかし、そのふたばは実際にはカヨたちの犯行に加わったわけで、次回はその動機が明らかにされるとのこと。また、吾郎に対する“プレ裁判”も始まるとのことで放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大場鴨乃)

『監獄のお姫さま』“女優”の過去が明かされ、伊勢谷友介フル稼働も視聴率大幅ダウン!

“クドカン”こと人気脚本家・宮藤官九郎による復讐コメディードラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)の第7話が28日に放送され、平均視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から2.4ポイント大幅ダウンとなってしまいました。

 まずは、これまでのあらすじを少し。2017年のクリスマス・イブ、元囚人の馬場カヨ(小泉今日子)、大門洋子(坂井真紀)、足立明美(森下愛子)、勝田千夏(菅野美穂)と元刑務官の若井ふたば(満島ひかり)の5人は、EDOミルク社・社長の板橋吾郎(伊勢谷友介)を誘拐。その背景には、6年前に起こった横田ユキ(雛形あきこ)殺害事件の罪を、当時婚約者だった“爆笑ヨーグルト姫”こと江戸川しのぶ(夏帆)に吾郎が押しつけたことを証言させ、再審請求しようという目的があったのです。

 その吾郎・監禁シーンと、カヨたちが出会い親密になっていく女子刑務所シーンとが行き交うカタチでドラマは展開。前回は、しのぶが刑務所で出産した息子・勇介を奪われたことでカヨたちが吾郎に対して怒りを覚え、復讐を決意するまでが描かれました。

 さて、一時期は“勇介ロス”に襲われ無気力だったカヨたちですが、吾郎への復讐という共通目的ができたことで活気づきます。また、カヨは担当検事・長谷川信彦(塚本高史)に愛の告白を受けウキウキ状態になるのでした。

 そんな中、2014年秋に洋子が出所。そこから復讐計画の流れは一旦ストップして、洋子が2.5次元ミュージカル俳優の大洋泉(全盛期は伊勢谷友介、人気低迷後はAMEMIYAが演じた)に惚れ込み、追っかけのための資金欲しさに詐欺を働き、大洋へのストーカー規制法違反も含めて7年の実刑判決をくらった過去が明かされるのです。

 洋子の回想が終わるとふたたび女子刑務所シーンへ。復讐計画を考えていたある日、しのぶはふと思い出します。横田ユキが殺された日の昼間、殺害実行犯のプリンス(ナリット)と吾郎が何やら話し込んでいたことを。そのことを書き留めるカヨですが、ある時ノートをうっかりと置き忘れてしまい、復讐計画がふたばに筒抜けになってしまうのです。

 一方、吾郎・監禁シーンでは前回、吾郎の秘書をしているふたばの姿が見えないことを刑事が怪しみ始めたため、ふたばは仕方なく顔を見せることに。そして今回、ふたばは刑事の疑いを解くため、実行犯のコードネーム(カヨは“冷静に”、洋子は“女優”、明美は“姐御”、千夏は“財テク”)をバラしてしまうのです。

 ふたばの証言はすぐにマスコミに漏れて報道されてしまったのですが、そのことを知ったカヨたちの脳裏にふと、「ふたばは裏切者なのでは?」という疑惑が浮かんだところで終了となりました。

 今回は吾郎への復讐計画が本格的に動き出す回となり、これまで以上におばさんたちがノリノリ状態。また、前回までは演技ではなく病気なのではないかと心配になるぐらい青白い顔をしていたしのぶの表情も明るくなり、刑務所内でのシーンは楽しさを増しました。それだけに、途中でガッツリと洋子の回想シーンが挿入されたのは残念。テンポが悪くなってしまった印象が否めませんでした。

 確かにこれまで、メインキャストの中では洋子の過去だけが明かされておらず、気になるところではありました。ただ、洋子は皆がワァワァと騒いでる時にボソッと小言でボケるという一歩引いたスタンスが持ち味だっただけに、今回いきなり“私の話を聞いて”といわんばかり強引に過去の話を始めたのには違和感を感じてしまいました。

 とはいえ、ストーカー相手だった大洋泉のスター時代を伊勢谷に、落ちぶれてからをお笑い芸人のAMEMIYAに演じ分けさせた意外性は面白かったと思います。伊勢谷に関しては、カヨたちの回想シーンだけでなく、刑務所内で流れているテレビドラマやバラエティ番組の登場人物など、もはや1人何役かわからないぐらいのフル稼働ぶり。民放の連続ドラマに出演するのは今回が初とのことですが、クドカン・ワールドにどっぷり浸かり、思う存分にそれぞれのキャラクターを楽しんでいるのが伝わってくるため見ていて楽しいです。

 ふたば役を演じる満島もまた、看守という立場をいいことに先輩女優たちに向かって躊躇なく「盛りのついたメスババア」だの「ただの面倒くさいおばさん」だのと言いたい放題なところが毎回笑えます。さらに今回、“実は吾郎の味方なのでは?”という疑いがかけられたため、カヨたちの復讐劇に付き合うことになったいきさつや真意も気になるところです。

 次回は、ふたばが吾郎の妻・晴海(乙葉)に頼まれて吾郎の監禁現場へ連れて行くとのことで、また一波乱ありそうな予感。残すところあと3話となり、巧妙に張られた伏線もそろそろ回収され始めるでしょうから、ますます目が離せません。

(文=大羽鴨乃)