第1位は『マリオ』! 『コナン』『スラダン』アニメ作品が好調だったGW――映画館動員ランキング

 任天堂の世界的人気ゲーム『スーパーマリオ』を、任天堂と『ミニオンズ』『SING/シング』シリーズのイルミネーションが共同制作でアニメ映画化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、4月28日~5月4日)で初登場1位を獲得した。

 同作はひょんなことから弟のルイージと離れ離れになり、不思議な魔法の世界に迷い込んでしまったマリオが、大魔王・クッパからルイージを救い出すため、キノコ王国のピーチ姫と協力して過酷な戦いを繰り広げる痛快アクション・アドベンチャー・コメディ。「スーパーマリオブラザーズ」結成までのいきさつが描かれている。全世界興収が約1500億円を達成するなど大ヒット中だが、日本でも公開から10日間で興収65億円を突破。今後の数字の伸びに注目が集まる。

 ゴールデンウィーク期間とあってかアニメ作品が好調で、2位には青山剛昌氏原作の人気テレビアニメの劇場版シリーズ第26弾『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』が入った。同作は洋上に浮かぶインターポールの最新施設を舞台に、灰原哀に迫る黒ずくめの組織の魔の手と、その阻止に奔走する江戸川コナンの攻防の行方を描く。公開から3週が過ぎているが、累計動員数は約728万人、興収約103億円を記録している。

 3位は鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみが出演する『劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-』。同作は事故や災害現場で人命救助に当たる都知事直轄の救命医療チーム“TOKYO MER”の活躍を描く、TBS系の同名ドラマ・シリーズの劇場版。爆発事故が発生した横浜ランドマークタワーを舞台に、TOKYO MERメンバーが上層階に取り残された重傷者の救命に奔走するストーリーだ。10日間で動員182万人、興収24億円を記録し、ネット上の評判も悪くない。まだまだ数字を伸ばす可能性もあるだろう。

 4位には北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮らが出演する『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』がランクインした。同作は和久井健氏の同名コミックスを若手人気俳優の共演で実写映画化した『東京リベンジャーズ』(2021年)の続編で、「血のハロウィン編」を2部作で描くその前編。9日の時点で興収も18億円を記録しており、奮闘している。

 春休み期間から人気の『THE FIRST SLAM DUNK』は5位、ピーター・クイルに率いられた愛すべき銀河の落ちこぼれヒーロー・チーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の活躍を描く大人気アクション・アドベンチャー大作の完結編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は初登場6位だった。世界的にはヒットしているが、日本での勢いはそこまでではなさそうだ。

 そして、石ノ森章太郎氏原作の特撮テレビシリーズ『仮面ライダー』(テレビ朝日系)の放送開始50周年を記念して製作された『シン・仮面ライダー』は7位、国民的テレビアニメ『ドラえもん』(同)の劇場版シリーズ通算42作目となる『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は8位。『シン・仮面ライダー』はロングランを続けているものの、動員は151万人、興収22億円とゴールデンウィーク期間に爆発的な伸びを見せることはかなわなかった。

 Snow Man・目黒蓮主演の映画『わたしの幸せな結婚』は、前週5位から9位にランキングを下げた。ただ、公開7週目を過ぎて累計動員数198万人、興収26億円はこの手の映画にしてはかなり好成績だ。10位は公開28週とロングラン中のインド映画『RRR』で、興収も20億円越え目前の19.5億円を記録している。

【全国映画動員ランキングトップ10(4月28日~5月4日 、興行通信社調べ)】
1位  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
2位  名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)
3位  劇場版TOKYO MER -走る緊急救命室-
4位  東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-
5位  THE FIRST SLAM DUNK
6位  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3
7位  シン・仮面ライダー
8位  映画ドラえもん のび太と空の理想郷
9位  わたしの幸せな結婚
10位   RRR

『聖闘士星矢』も大爆死で望み薄――実写映画の続編が白紙になった「ジャンプ」作品

 新田真剣佑が主演を務めるハリウッド映画『聖闘士星矢 The Beginning』が、苦戦を強いられている。4月28日に上映を開始し、5月2日に発表された国内映画ランキング(興行通信社調べ、以下同)では8位発進、公開2週目のランキング(同8日発表)では早くもトップ10圏外に陥落してしまった。業界関係者からは「タイトルの“The Beginning”は“始まり”を意味するが、続きは制作されないかも」(芸能ライター)と指摘されているという。

 同映画は、漫画家・車田正美氏が「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載していた『聖闘士星矢』の実写版。日本とアメリカが共同制作し、真剣佑にとってはハリウッド初主演映画となる。

「しかし、情報解禁直後から、ネット上では『「聖闘士星矢」をハリウッドで実写化するって失敗しそう』などとネガティブな声が多く、上映開始後も世間的な盛り上がりはほとんど感じられません。80億円もの制作費がかかっているという話もありますが、それでいて映画ランキング初登場8位は明らかに“不発”です」(同)

 映画を鑑賞した人がその出来を絶賛するといったことも起こらず、翌週の映画ランキングからはそのタイトルが消えた。

「“The Beginning”とつけられていることからシリーズ化を意識していたとみられますが、この調子だと、続編は期待できそうにありません。ちなみに過去、漫画家・鳥山明氏が同じく『ジャンプ』で連載していた『ドラゴンボール』もハリウッド版『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年/ジャスティン・チャットウィン主演)が公開され、こちらも“三部作”の予定だったはずですが、一作目の時点で不評を買ったせいか、続編の発表はないままです」(同)

 ハリウッド作品に限らず、国内で制作された「ジャンプ」作品の実写映画の中にも、シリーズ化が有耶無耶になったものがある。

「漫画家・荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ(現在は同じく集英社の『ウルトラジャンプ』にて連載中)の第4部『ダイヤモンドは砕けない』が、17年に山崎賢人主演映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』として公開されています。“第一章”を掲げていたので、少なくとも“第二章”の制作は予定されていたとみられるも、やはり一発目が大コケしてしまったからか立ち消えに。『ジャンプ』作品にはたくさんの人気漫画があるものの、実写映画をヒットさせ、かつ続編につなぐことは容易ではないのでしょう」(同)

 なお、真剣佑は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』にも主要キャストの一人として出演していた。『聖闘士星矢 The Beginning』は主演ということもあり、“続編の白紙化”へのプレッシャーをより強く感じているかもしれないが、ここから挽回していけるだろうか。

真剣佑主演『聖闘士星矢』早くも映画ランキング圏外へ! 記録的大コケに東映は落胆?

 新田真剣佑のハリウッド初主演映画『聖闘士星矢 The Beginning』が、4月28日に公開。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で漫画家・車田正美氏が連載していた名作『聖闘士星矢』を、日本とアメリカ合衆国の共同制作で実写化したとあって、大々的に宣伝されていたが、公開初週末の国内映画ランキング(興行通信社調べ、5月2日発表)で8位発進。さらに、2週目のランキング(同8日発表)からは早くも10位以内から消えてしまい、業界内では「配給会社の東映サイドも落胆しているだろう」(スポーツ紙記者)と指摘されている。

 2021年4月に、これまで所属していた事務所・トップコートを退所し、海外を拠点とするようになった真剣佑。そんな彼にとってハリウッド映画における初主演作となった『聖闘士星矢 The Beginning』は、スラム街の地下格闘場で戦う日々を過ごしていた星矢(真剣佑)が“小宇宙(コスモ)”というパワーに目覚め、女神アテナの生まれ変わりであるシエナ(マディソン・アイズマン)を守ることが自身の運命だと知る……という壮大な物語の序章。

「原作は全世界累計発行部数5000万部を突破している超人気漫画。それがハリウッド映画になり、さらに人気俳優・真剣佑が主演を務めるとあって、関係者サイドは大ヒットを期待していたと思います。制作費は80億円といわれ、全国323スクリーンという大規模上演を敢行した点から見ても、ランキング1位発進を狙っていたのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)

 しかし、この週は『聖闘士星矢 The Beginning』と同日に公開した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』がランキング首位に。こちらは任天堂と、『ミニオンズ』などで知られるイルミネーション・スタジオが共同で、人気ゲーム『スーパーマリオ』シリーズをアニメーション映画化し、全米では公開から4週連続1位と世界的な話題となっている。

「『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』だけでなく、現在上映中の作品には、公開3週目の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(2位)や、公開22週目の『THE FIRST SLAM DUNK』(5位)など強敵がズラリ。そんな中、『聖闘士星矢 The Beginning』は、まさかの8位スタートとなってしまいました。同作を鑑賞したというネットユーザーからは『真剣佑はカッコよかったけど、原作ファンとしては微妙な内容』『ハリウッド映画らしい迫力はあったものの、原作漫画やアニメ版へのリスペクトはあまり感じられなかった』『ツッコミどころが多すぎ』といった苦言が寄せられました」(同)

 こうしたネガティブな口コミの影響もあってか、公開2週目にはランキングのトップ10圏外に転落。なお、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』はV2を獲得している。

「実は『聖闘士星矢 The Beginning』の情報解禁前、東映関係者はキャスト情報などをすっぱ抜こうとしたメディアに対し、あの手この手で記事化を差し止めていたんですが、それほどまで力を入れていた同作が記録的な爆死とあって、さぞ落胆しているのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)

 ここから『聖闘士星矢 The Beginning』が巻き返せるような一手が用意されているといいが、果たして……。

『シン・仮面ライダー』上映回数激減――「エヴァ人気頼り?」ファン紛糾の入場特典

 現在、上演中の映画『シン・仮面ライダー』の公式Twitterが4月24日、歴代仮面ライダー映画史上、トップの興行収入に達したことを報告。しかし、一部ネット上では、各劇場の上演回数の激減ぶりが話題となっているようだ。

 公式Twitterはこの日、「昨日までで『#シン・仮面ライダー』は興行収入20億2000万円を突破致しました。『仮面ライダー』映画歴代1位の記録であり、初の興行収入20億円突破となります」と報告。

 これまで、歴代『仮面ライダー』映画の興収最高額は、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(2009年)の19億円がトップだったが、これを上回る快挙となった。

 ただ、同作の監督である庵野秀明氏が過去に携わった『シン・ゴジラ』(16年)『シン・ウルトラマン』(22年)『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21年)の「シン」シリーズの数字と比べると、苦戦している印象は否めない。

 実際、明日27日の都内劇場の上映回数を見てみると、庵野氏の舞台あいさつ付き上映などを行う、同作の配給である東映系の「新宿バルト9」では1日6回の上映を行っているが、「TOHOシネマズ 新宿」や「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ」は2回、「TOHOシネマズ 池袋」や「TOHOシネマズ 日本橋」は1回にまで減少しているのだ。

 ただ、庵野氏のファンの熱は高く、『シン・仮面ライダー』も多くのリピーターが期待できる作品といえる。それもあって、3月18日の封切り以来、入場者特典グッズを毎週金曜日に入れ替え。

 第1弾は、レアカードが入っている可能性もあるという、1パック2枚入り(全10種)の「シン・仮面ライダーカード」、第2弾は「イラストサインペーパー(色紙サイズ)/仮面ライダーver.」……と続き、今月21日からは第6弾となる「シン・仮面ライダーカード3」(1パック全5種入り)を配布中だ。

 そして、24日には、28日から配布が開始する第7弾が「シン・仮面ライダーカード エヴァンゲリオンコラボVer.」であることが発表された。カードのラインナップは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの碇シンジが『シン・仮面ライダー』の主人公・本郷猛の衣装を着たイラストや、綾波レイが緑川ルリ子の衣装を着たイラストなど全5種で、1パックに1枚がランダム封入されているという。

 この第7弾は、全国の劇場にて100万パック限定で配布されるそうだが、ネット上では「いくら客入りが期待ほどじゃなかったからといって、エヴァ人気に頼るなんて足掻きすぎでしょう。ガッカリしました」「これは反則。庵野さんはエヴァを完結させたのに、いまだにエヴァを擦りすぎ」と否定的な声が続出。

 一方、東宝、カラー、円谷プロダクション、東映の4社が合同で立ち上げたプロジェクト「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」が昨年2月に始動して以来、「シン」シリーズのコラボグッズが販売されていることから、「コラボは前からやってたし、別に違和感ない」「コラボを知らない情弱が騒いでるだけ」と反論するファンもいるようだ。

 ただ、こうした異論に対し、「商品として販売するのはわかるけど、入場者特典となると話は別でしょう」という意見もあり、ネットユーザーが紛糾している状況にある。

 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21年)で完結した『エヴァンゲリオン』シリーズ。“カード”として再び劇場に戻って来るとあって、『仮面ライダー』シリーズに興味のない“エヴァファン”の来場も期待できそうだが、果たして客足はどれだけ伸びるのだろうか。

『名探偵コナン』新作映画、初の100億突破は確実! 歴代興収に見る“爆発的ヒット”の転機とは?

 4月14日にアニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が公開され、全国週末興行成績を集計した映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得。さらに、初日から3日間で観客動員217万人、興行収入31億円を突破したことも伝えられ「この初動は歴代シリーズトップの勢いで、業界内外に衝撃が広がっている」(映画誌ライター)ようだ。

 漫画家・青山剛昌氏が「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の人気作『名探偵コナン』。高校生探偵・工藤新一が、“黒の組織”の人物に毒薬(APTX4869)を飲まされて小学生の体となり、以降は「江戸川コナン」と名乗ってさまざまな事件を解決しながら、“黒の組織”を追う――という内容だ。1997年に初の劇場版アニメ『時計じかけの摩天楼』が公開され、最新の『黒鉄の魚影』が26作目となる。

「過去作の最終興収を振り返ると、歴代最高は昨年4月に公開された前作『ハロウィンの花嫁』の97億円。ただ、驚異的なロケットスタートを切った『黒鉄の魚影』は、あっという間にシリーズ初の100億円を突破しそうですし、150億円も射程範囲内でしょう。ちなみに今作の初動は、『ハロウィンの花嫁』初日3日間の対比で164%。この勢いで『とんでもない大記録が生まれそうだ』と業界内でも期待されています」(同)

 なお、『黒鉄の魚影』のキーパーソンは人気キャラクターの灰原哀で、公開前からファンの間で大きな話題になっていたが、「それでも、これほどまでのロケットスタートを切るとは驚き」(同)だという。

「近年、『名探偵コナン』の劇場版シリーズが“爆発的ヒット”となることは珍しくないですが、この盛り上がりは当初からではありませんでした」(同)

 例えば、1作目の『時計じかけの摩天楼』は11億円、2作目の『14番目の標的』(98年)は18.5億円で、その後、15年までは20~40億円台を推移。16年の『純黒の悪夢』でシリーズ初の60億円を突破した。

「そして、18年4月公開『ゼロの執行人』から、現在の“爆当たり”状態が安定してきたように感じます。同作のキーパーソンは公安警察の頂点・警察庁警備局警備企画課(ゼロ)に所属する安室透(本名は降谷零)。彼は女性を中心に絶大な支持を得ているキャラクターで、最終興収91.8億円を叩き出しました。前年の『から紅の恋歌』が68.9億円でしたから、安室人気の凄まじさを感じます。ちなみに安室は、『純黒の悪夢』にもメインで登場していました」(同)

 『ゼロの執行人』で、劇場版シリーズに対する世間の期待値も一気に上がったのか、19年4月公開の『紺青の拳』はさらに数字を伸ばし、93.7億円。その翌年に公開予定だった『緋色の弾丸』は新型コロナウイルス感染拡大の影響により21年4月まで公開が延期され、まだコロナ禍だったこともあってか最終興収76.5億円に留まったが、それでも「十分な盛り上がりを見せた」(同)そうだ。

「現在、封切られたばかりの『黒鉄の魚影』は、鑑賞済みのネットユーザーの間で『めちゃくちゃ面白かった』『見てよかった!』などとかなり評判がよいので、さらに客足が伸びそうです。ゴールデンウィークも近づいてきていますし、100億円突破は確実でしょう」(同)

 同時期に公開される映画にとっては“強敵”となる『黒鉄の魚影』だが、その勢いには期待せざるを得ない。

『ドラえもん』が首位返り咲き、『シン・仮面ライダー』は寂しい成績――映画館動員ランキング

 国民的テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の劇場版第17弾となる『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、3月24日~3月30日)で1位を獲得した。春休み期間に再び動員を伸ばし、前週1位だったSnow Man・目黒蓮主演の映画『わたしの幸せな結婚』を抑えて首位に返り咲き。累計動員数は277万人、興収も33億円に迫っており、最終興収40億円超えも視野に入ってきた。

 2位の『わたしの幸せな結婚』も4月2日までに動員137万人、興収18億円を記録し、順調にヒットを続けている。

 石ノ森章太郎氏原作の特撮テレビシリーズ『仮面ライダー』(テレビ朝日系)の放送開始50周年を記念して製作された『シン・仮面ライダー』は3位だった。歴代ライダー映画の興収最高額は『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(2009年)の19億円だが、『シン・仮面ライダー』は公開17日間で15.3億円。『ディケイド』を超えるのは確実だが、同作の監督・庵野秀明氏の過去に携わった『シン・ゴジラ』(16年)『シン・ウルトラマン』(22年)『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21年)の「シン」シリーズの中では、今のところ、もっとも寂しい興行成績だ。

 4位には公開17週目の『THE FIRST SLAM DUNK』が入った。こちらは興収127.6億円、動員も888万人を突破している。5位には特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』(TBS系、1993年)を原典とし、円谷プロダクションがアニメ制作会社「TRIGGER」とタッグを組んで制作したTVアニメ『SSSS.GRIDMAN』(TOKYO MX)と『SSSS.DYNAZENON』(同)をクロスオーバーさせた劇場版アニメ『グリッドマン ユニバース』が入った。

 『グリッドマン ユニバース』は、はやりのマルチバースもの。日常を謳歌していた主人公・裕太が、別世界の住人・麻中蓬たちと、突如訪れた危機に立ち向かっていく姿がスリリングに描かれる。特撮マニアにとっては興味深い作品でネット上の評判は上々。公開10日間で動員23万、興収3億3492万円。

 6位には葉真中顕氏の同名ミステリー小説を、松山ケンイチと長澤まさみの主演で映画化した社会派サスペンス『ロストケア』が入った。同作は、過酷な介護現場の実情を背景に、心優しい介護士の男(松山)が、自らの信念に従って殺人を繰り返していくさまと、そんな犯人に対峙していく中で葛藤を深める検事(長澤)の姿を描く。決して派手な作品とはいえないが、柄本明など実力派俳優が多数出演し、内容、演技ともにネット上での評価は高い。

 7位には亜南くじら氏の人気少女漫画を、なにわ男子・高橋恭平主演で実写映画化した『なのに、千輝くんが甘すぎる。』が入った。8位はバーナード・ウェーバーのベストセラー児童文学『ワニのライルのおはなし』シリーズを実写映画化した『シング・フォー・ミー、ライル』。同作は孤独な少年・ジョシュと歌が上手なワニ・ライルの心温まる交流の行方を、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(17年)『グレイテスト・ショーマン』(18年)などのソングライター・チームが手がけた楽曲とともにつづるファミリー・ファンタジーだ。

 9位は公開8週目の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』、10位も公開20週目の『すずめの戸締まり』と、いずれも邦画アニメ作品がランクインした。

【全国映画動員ランキングトップ10(3月24日~3月日 、興行通信社調べ)】
1位  映画ドラえもん のび太と空の理想郷
2位  わたしの幸せな結婚
3位  シン・仮面ライダー
4位  THE FIRST SLAM DUNK
5位  グリッドマン ユニバース
6位  ロストケア
7位  なのに、千輝くんが甘すぎる。  
8位  シング・フォー・ミー、ライル
9位  ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
10位  すずめの戸締まり

庵野秀明氏、『シン・仮面ライダー』続編構想も難しいワケ――興行成績と池松壮亮問題

 4月9日、東京・丸の内TOEIで特撮映画『シン・仮面ライダー』(3月17日に一部劇場で最速上映、翌日から全国375スクリーンで上映開始)の舞台あいさつが行われ、監督・脚本を務めた庵野秀明氏が“続編”に言及する一幕があった。しかし、上映中の今作はネット上で賛否両論を招いており、期待されていたほどの興行成績を上げられていないだけに、「続編は厳しいのでは」(芸能ライター)という。

 池松壮亮が仮面ライダー1号・本郷猛を演じる『シン・仮面ライダー』は、「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」シリーズの最新作。これまでに公開された『シン・ゴジラ』(2016年7月)、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(21年3月)、『シン・ウルトラマン』(22年5月)は、いずれも全国週末興行成績を集計した映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得していた。

「かたや『シン・仮面ライダー』は、同週末に公開されたSnow Man・目黒蓮の主演映画『わたしの幸せな結婚』(上映館数313スクリーン)に勝てず、初登場2位に。その後も首位に立てないまま、公開2週目は3位、3週目は5位と、徐々にランクダウンしていました」(同)

 最新のランキング(4月10日発表)によると、公開4週目を迎えた『シン・仮面ライダー』は4位につけ、前週より順位を1つ上げているが……。

「今回は、同7日に公開した『劇場版 美しい彼~eternal~』(萩原利久とFANTASTICS from EXILE TRIBE・八木勇征のダブル主演)が154スクリーンと小規模上映ながら、初登場3位をマーク。『シン・仮面ライダー』は、上映館数が半分以下の作品にもかなわなかったというわけです」(同)

 一方、9日に行われた『シン・仮面ライダー』の舞台あいさつでは、庵野氏が司会・進行を務め、主演の池松とメインキャストの浜辺美波、柄本佑、森山未來がトーク。これまですべてのシンシリーズに携わってきた庵野氏が「次回作(の製作)は何も決まっていません」と述べたのに対し、柄本は「続編はあるんですか?」と質問。すると池松が「今、『ない』って言ったよね」と指摘したというくだりは、ネットニュースでも取り上げられている。

「そんな庵野氏は『続編が可能なものにすることを意識』して脚本を書いていたと明かし、そのタイトルは『シン・仮面ライダー 仮面の世界』に決めているとも語ったそう。ネット上には『ぜひ続きを作ってほしい』との声もありますが、『あんまりヒットしてる印象ないし、続編は厳しそう』といった見方も。実際、今作を鑑賞したというネットユーザーの間では、当初から評価が分かれていました」(同)

 さらに、3月31日にNHK BSプレミアムで放送された『ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~』も物議を醸した。同番組は、映画の撮影に密着したドキュメンタリーだったが、明確な指示をせず、スタッフや俳優陣に“ダメ出し”を繰り返す庵野氏を見て「パワハラにあたるのでは」「池松くんがかわいそう」などと感じたネットユーザーも少なくなかったようだ。

「同番組は今月15日に、NHKの地上波でもオンエアされる予定。BS放送時よりも視聴者からの反発は大きくなるでしょうし、劇場への集客につなげられるとは考え難い。このまま、『シン』シリーズで唯一“1位を獲れなかった作品”として終わると、やはり続編は難しいのでは。また、密着番組で庵野氏に振り回されていた様子の池松サイドも、続編オファーを快諾するかどうか……」(同)

 庵野氏は続編の製作について「東映さんが『やってくれ』って言ってくれれば」とコメントしていたが、このままでは実現は難しいかもしれない。

目黒蓮と永瀬廉、ジャニーズ関連作が1位2位独占! 映画館動員ランキング

 Snow Man・目黒蓮主演で、今田美桜がヒロインを務める映画『わたしの幸せな結婚』が全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、3月17日~3月23日)で初登場1位を獲得。公開から10日間で動員は94万8961人、興収は12億7109万円を記録した。

 顎木あくみ氏の同名ベストセラーを実写映画化した同作は、特殊な能力“異能”を受け継ぐ家系の者たちが、さまざまな災いから人々を守り続けている架空の日本を舞台に、名家に生まれながらも使用人同然の扱いを受けてきた孤独なヒロインと、冷酷無慈悲なエリート軍人の政略結婚から始まる恋の行方を描くファンタジー・ラブストーリー。

 SNS上の評判も上々で、「めちゃくちゃ良かった。もう1回見たい」「2回目見てきた。何回見ても感動する」など、リピートするファンも少なくないようだ。

 2位には国民的テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の劇場版第17弾『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』が入った。同作は、誰もがパーフェクトになれる空に浮かぶ楽園を舞台に、のび太がドラえもんや仲間たちと大冒険を繰り広げる。ゲスト声優としてKing&Prince・永瀬廉が参加しており、『わたしの幸せな結婚』の目黒と共に、ジャニーズ関連作が興収ランキングの1位、2位を独占した形だ。『ドラえもん』という絶対的人気シリーズとあって、動員はすでに211万人を突破。興収も25.4億円超えとさすがの数字だが、シリーズ歴代作と比べると物足りなさも感じる。

 3位は石ノ森章太郎氏原作の特撮テレビシリーズ『仮面ライダー』(同)の放送開始50周年を記念して製作された『シン・仮面ライダー』。『シン・ゴジラ』(2016年)の庵野秀明氏がメガホンを取る同作は、主演に池松壮亮を迎え、浜辺美波、柄本佑ら人気キャストで、『仮面ライダー』の新たな物語を描く。

 興収面ではこの春の本命とも言われたが、ここまで動員75万2000人、興収11億4700万円と期待されたほどではなく、目標ラインの20億の壁も危うい。庵野氏、『仮面ライダー』にはマニアレベルのファンも多いが、「つまらない」「物語になってないし、やたらとスケールが小さい」「ゴジラ程の完成度ではない」など、ネット上には手厳しい声が多く寄せられている。今後巻き返せるかに注目だ。

 4位には『THE FIRST SLAM DUNK』、5位にはなにわ男子・高橋恭平が主演する『なのに、千輝くんが甘すぎる。』が入った。同作は亜南くじら氏の人気少女漫画を実写映画化。ひょんなことから始まったクラスのイケメン男子との奇妙な“片想いごっこ”を描くラブストーリー。公開から24日間で動員66万8000人、興収7億9737万円を記録している。

 6位は『グリーン・デスティニー』などのミシェル・ヨーが主演するSFアドベンチャー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。ダニエル・クワンとダニエル・シャイナートの監督コンビ「ダニエルズ」がメガホンを取り、人生に疲れ果てた中年女性が、ある日突然、ヒーローとしてマルチバースを舞台に全宇宙を救う戦いに巻き込まれる物語だ。24日間で興収6億7059万円と、数字的には地味に見えるが、先の『第95回アカデミー賞』で作品賞はじめ7部門を受賞しただけあって、ネット上での評価はかなり高い。

 7位にはDCコミックス原作のアクション・アドベンチャー大作『シャザム!―神々の怒り―』がランクイン。同作は、魔術師から神々の力を授かった中身はコドモの半人前ヒーロー“シャザム”の活躍を描くシリーズ第2弾。

 8位には『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』、9位には『シュレック』シリーズの人気キャラクターを主人公にして11年に大ヒットした『長ぐつをはいたネコ』の続編『長ぐつをはいたネコと9つの命』がランクイン。同作は9つあった命が残り1つとなってしまった伝説のネコ・プスが、願いが叶うという星を求めて大冒険する様を描く。アントニオ・バンデラス、サルマ・ハエックら人気スターがボイスキャストを務めている。そして、公開5週目の『BLUE GIANT』は10位に踏みとどまった。

【全国映画動員ランキングトップ10(3月17日~3月23日 、興行通信社調べ)】
1位  わたしの幸せな結婚
2位  映画ドラえもん のび太と空の理想郷
3位  シン・仮面ライダー
4位  THE FIRST SLAM DUNK
5位  なのに、千輝くんが甘すぎる。
6位  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
7位  シャザム!-神々の怒り-  
8位  ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
9位  長ぐつをはいたネコと9つの命
10位  BLUE GIANT

『シン・仮面ライダー』が苦戦――庵野秀明氏にパワハラ批判、関係者の異例ツイートで波紋

 “仮面ライダー”の生みの親である故・平山亨氏の息子、平山満氏が4月5日にTwitterを更新し、現在公開中の映画『シン・仮面ライダー』(3月17日に一部劇場で最速上映、翌日から正式に全国上映開始)について「SNSなど不特定多数の方に目に触れる場でのネガティブな書込みは、お控えいただきたい」(原文ママ、以下同)と訴えた。これに対し、ネットユーザーからは疑問の声が相次いでいる。

「『シン・仮面ライダー』は、亨氏がプロデューサーを務めた特撮ドラマ『仮面ライダー』(テレビ朝日系)の生誕50周年を記念し、昨年4月に製作発表されました。同作は、2016年7月公開の『シン・ゴジラ』、21年3月公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、22年5月公開の『シン・ウルトラマン』といった『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』シリーズの最新作でもあります」(芸能ライター)

 そんな『シン・仮面ライダー』の監督・脚本を務めたのは庵野秀明氏。主人公・本郷猛(仮面ライダー)は池松壮亮が演じ、ヒロイン・緑川ルリ子役には浜辺美波、一文字隼人(仮面ライダー第2号)役には柄本佑がキャスティングされている。

「また、当初は“非公表”だった竹野内豊、斎藤工、大森南朋、長澤まさみ、本郷奏多、松坂桃李、市川実日子、仲村トオル、安田顕、上杉柊平ら豪華キャストが出演していることも、公開から1週間後の3月23日に情報解禁されました」(芸能ライター)

 同映画を鑑賞したネットユーザーからは「面白かった」という声が上がり、『シン・仮面ライダー』公式Twitterは、そういったポジティブな感想を次々とリツイートで紹介しているが……。

「ただ、これまでの『シン』シリーズと比べると、『シン・仮面ライダー』は盛り上がりに欠けている印象。『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ウルトラマン』はそれぞれ、全国週末興行成績を集計した映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得していたのに対して、『シン・仮面ライダー』は首位に立てないまま、公開3週目は5位まで順位を落とし、苦戦している様子がうかがえます」(同)

 また、ネット上には「役者さんたちは魅力的なのに、設定や内容がわかりづらかった」「俳優の演技は悪くない。でも、イマイチ世界観に入り込めなかった」「昭和ライダー世代だけど、期待はずれ」といったネガティブな感想も多い。

「その庵野氏ですが、3月31日にNHK BSプレミアムで『ドキュメント「シン・仮面ライダー」~ヒーローアクション 挑戦の舞台裏~』が放送され、制作現場の密着VTRが公開された際、ネット上には『庵野さんひたすらダメ出しばかりでキツい』『指示は出さないくせに意思だけは押し通す上司とか、嫌になりそう』『庵野監督の言動、ただのパワハラとしか思えない』などと批判が寄せられていました。庵野氏のファンからは『もともとそういう人』と理解を示すような声も出ていたものの、『時代に合っていない』と感じる視聴者は少なくなかったようです」(同)

 公開後の興行成績が芳しくなく、さらにドキュメンタリー放送によって庵野氏への批判が高まる中、今月5日に満氏が「映画シン・仮面ライダーが賛否両論あるのは理解しています。3/17の先行封切からまだ1か月も経過していません。ただ、SNSなど不特定多数の方に目に触れる場でのネガティブな書込みは、お控えいただきたい。どうかフラットな気持ちでご覧ください」と異例のツイートをしたことで、さらなる波紋を呼んでしまった。

「ネットユーザーからは『誹謗中傷はダメだけど、つまらないものをつまらないとすら言うなとか何様』『それが結果だと受け入れるべき』といった反論が続出。また、『「フラットな気持ち」で映画を見てほしいなら、ポジティブな書き込みもダメなのでは? ネガティブな書き込みだけ禁止したがるのは言論統制にあたらない?』という指摘も見られます」(同)

 満氏はその後のツイートで、自分も「残念な映画」を見たことはあるが、「その残念な内容や酷評を少なくともweb上では吐き出した記憶はありません」と主張。しかし、『シン・仮面ライダー』を見て「残念」と感じた観客が実際にいる以上、ネガティブな書き込みを禁じたところで、集客アップには期待できそうにないだろう。果たして同作は興行成績をどこまで伸ばせるのだろうか。

『THE FIRST SLAM DUNK』が1位返り咲き! 生田斗真『湯道』はまずまず?――映画館動員ランク

 井上雄彦氏の大人気コミック『SLAM DUNK』(集英社)を、新たな視点で描く新作劇場アニメーション『THE FIRST SLAM DUNK』が、全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、2月24日~3月2日)で1位に返り咲いた。公開からすでに13週が過ぎているが、まだまだ勢いは衰えず、興収も116億円を突破し、「第46回 日本アカデミー賞」でも最優秀アニメーション作品賞を受賞した。

 2位には『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が入った。同作は社会現象を巻き起こした吾峠呼世晴氏原作の人気テレビアニメシリーズの新作『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』(フジテレビ系)の放送開始に先駆けて、その第1話を世界初公開。また、「遊郭編」のクライマックスとなる第10話、第11話を劇場上映するというもの。公開4週目でも上位をキープし続けており、『THE FIRST SLAM DUNK』とともにアニメ強しの日本の市場を象徴する人気となっている。公開31日間で247万8900人を動員、興収も35億円に到達。まだまだ人気は続きそうだ。

 生田斗真主演の『湯道』は3位にランクイン。濱田岳、橋本環奈が共演する“お風呂エンタテインメント”の同作は、亡き父から町の古い銭湯を継いだ兄弟の確執や、彼らと常連客が織りなす人情模様をユーモラスに描く。公開から11日間で動員27万9824人、興収3億6439万円を突破するなどまずまずの出だしで、ネット上では、銭湯という味のある題材が好感を持たれているようだ。

 4位は『シャイロックの子供たち』。同作は池井戸潤氏の同名ベストセラーを阿部サダヲ主演で映画化したミステリー。メガバンクの小さな支店で起きた現金紛失事件をきっかけに、銀行内部の闇が次々とあぶり出されてるさまを描く。アニメや漫画原作の作品が強い日本の映画市場だが、3位の『湯道』同様、本作も公開から17日間で動員53万6000人、興収6億9329万円のヒットとなっている。

 5位にはディズニー映画の『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が入った。同作はポール・ラッドがマーベル史上“最小”のヒーロー、アントマンを演じるアクション・アドベンチャー第3弾。毎回賛否の分かれるマーベル作品だが、ネットでの評判も上々で、「今のところ今年一番面白かった」「アントマン、良い作品だった!」などの声が目立つ。

 韓国のボーイズグループBTSが昨年10月に釜山で行ったコンサートを収録した『BTS:Yet To Come in Cinemas』は6位にランクイン。シネマティック専用カメラで撮影されたコンサート映像とライブ配信時の未収録映像が見どころとなる同作だが、公開33日間で興収19億円を突破するなど、ほかのアーティストのライブ映画では考えられないような興行収入を叩き出している。

 7位は石塚真一氏の大ヒット・コミックスをアニメ化した『BLUE GIANT』。世界一のジャズプレーヤーを目指す主人公が、音楽への情熱を力に、仲間と駆け抜けた日々を描いた同作。演奏シーンには上原ひろみ氏はじめ、世界的プレイヤーが参加している点も話題になっており、声の出演も山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音と豪華だ。

 木村拓哉が織田信長を演じる時代劇エンタテインメント大作『レジェンド&バタフライ』は8位だった。時代劇がウケない昨今だが、公開から38日間で動員177万人、興収23億円を突破。興収目標として掲げる50億円の大台は難しいかもしれないが、まずまずの数字は残している。

 9位は公開16週目の『すずめの戸締まり』、10位はS・S・ラージャマウリ監督がインド映画史上最高の製作費を投じて撮り上げたアクション・アドベンチャー超大作『RRR』。上映時間約3時間の同作だが、ロングランを続けている。「RRRめっちゃ面白い」「非常に濃密な3時間」「ツッコミどころばかりで楽しかった」など、ネット上での評価も相変わらず上々だ。

【全国映画動員ランキングトップ10(2月24日~3月2日 、興行通信社調べ)】
1位  THE FIRST SLAM DUNK
2位  ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
3位  湯道
4位  シャイロックの子供たち
5位  アントマン&ワスプ:クアントマニア
6位  BTS:Yet To Come in Cinemas
7位  BLUE GIANT  
8位   レジェンド&バタフライ
9位  すずめの戸締まり
10位   RRR