1位は『大病院占拠』最終回、ラストシーンの“匂わせ”とは? 冬ドラマ「SNS熱量」ランキング

 ドラマの内容がどれほど視聴者の心に響いているのかは、視聴率の数字だけで判断できるものではありません。そこで、「Yahoo!リアルタイム検索」の「ツイート数グラフ」を参考に、プライム帯の各ドラマに関するツイート数(放送時間中)を抽出。サイゾーウーマン編集部が独自で集計し、“SNS熱量”ランキングを作成。視聴者が最も沸いたシーンと共に紹介します(集計期間3月13日~19日)。

以下、ドラマのネタバレを含みます。

1位:『大病院占拠』(日本テレビ系)最終回

 最も視聴熱が高かったのは、18日に放送された嵐・櫻井翔主演の『大病院占拠』最終回。謎の武装集団・百鬼夜行に占拠された大病院・界星堂病院から、人質を救出するために奔走する休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井)の活躍を描くアクションサスペンスだが、最終回ではさまざまな謎が明かされた。

 事件が起こるきっかけとなったワクチン開発計画「P2計画」は、神奈川県警の指揮官・和泉さくら(ソニン)が発端となっていたことや、武蔵が休職する原因となったガソリンスタンド立て籠もり事件の犯人が百鬼夜行のリーダー・青鬼こと大和耕一(菊池風磨)の父親(里親)であることが次々と判明。そんな中、武蔵は妻である裕子(比嘉愛未)を大和の手から救出。さらに火を放って自殺しようとした大和も確保して大団円という形に収まったが、視聴者が注目したのは、宛先不明のメールがパソコンに送られてきたラストシーンだった。

 このメールには「ありがとうございました blue」と大和が送ったと思われる文言が書かれており、それを情報分析官・駿河紗季(宮本茉由)が削除している様子が映されていた。Twitter上には「駿河さんが真の黒幕だったってこと?」という驚きの声や、「この謎を解くために続編があるんじゃない?」「続編の匂わせ?」など、物語の続きを期待する声も出ていた。

2位:『どうする家康』(NHK)第11回

 第2位は、19日に放送された松本潤主演のドラマ『どうする家康』第11回。フジテレビ系の人気ドラマシリーズ『コンフィデンスマンJP』などで知られる古沢良太氏が脚本を手掛け、江戸幕府を開いた戦国武将・徳川家康の生涯を新たな視点で描くという内容の本作だが、今回は、三河を平定した松平家康(松本)が、徳川家康と改名し、たびたび家康が要請しつつも叶わなかった、甲斐国の戦国武将・武田信玄(阿部寛)から持ち掛けられた会談に挑むという内容だった。

 信玄の代わりに重臣2人が来ると聞かされた家康は、国境付近の森で家臣の本多忠勝(山田裕貴)、榊原康政(杉野遥亮)と待ちながら、「甲斐の虎などと言っておるが、正体は猫のような貧相な小男かもしれん」「甲斐の猫か、そりゃあいい」など信玄の悪口を言い合うが、そこに信玄本人が登場。

 「猫は嫌いではない」と家康たちの会話を聞いていたことを示唆しながら、今川家との戦争に関する密約を半ば強制的に結ぶことに。信玄の圧倒的な存在感に対して、Twitter上では「信玄が怖すぎる」「格どころか、立っているステージが違う」と驚がくする声が多く出ていた。

3位:『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)第9話

 第3位は、14日に放送された広瀬すず主演の『夕暮れに、手をつなぐ』第9話。九州出身でデザイナー志望の浅葱空豆(広瀬)と、コンポーザーとして活動する海野音(永瀬廉)の切ない恋を描いた本作。今回は、ファッションブランド「アンダーソニア」を辞めた空豆だったが、以前から決まっていたショーが中止の危機となり、母親・塔子(松雪泰子)を頼ることに。そこで、彼女からパリでコレクションをやるように提案され、パリ行きを決意するという内容だった。

 中でも視聴者が注目したのは、終盤の空豆と音がハグをするシーン。すれ違い続けていた2人だったが、かつてひとつ屋根の下で暮らしていた雪平邸で、季節外れの花火を楽しむ。手をつないだことがあるのを覚えているか聞いた空豆に対し、「忘れた」と答えた音だったが、彼の去り際に「手をさ、伸ばしたら届く? 音に届くと?」と空豆が聞くと、音は「届くんじゃない? 割と簡単に」と回答。ついにお互いの気持ちが通じ合い、涙を浮かべながらハグ。Twitter上では「めちゃくちゃ泣いちゃった」「切なすぎる」という感動の声が集まっていた。

4位:『罠の戦争』(フジテレビ系)第9話

 第4位は、13日に放送された草なぎ剛主演の『罠の戦争』第9話。息子が何者かによって重傷を負わされた上、その事件を権力でもみ消されそうになった議員秘書・鷲津亨(草なぎ)が、自ら議員となって権力者たちに復讐を果たす同作。

 今回は、鷲津が息子の事件をもみ消そうとした首謀者である民政党幹事長・鶴巻憲一(岸部一徳)を、幹事長の職から辞任させることに成功。その後、総理補佐官に就任し、出世を果たした鷲津だったが、週刊誌の記事のもみ消しを行うなど、自身がかつて対決した鶴巻らと同じ行動をしてしまう。さらに、鷲津に対して宣戦布告する内容の怪文書が出回ることに。

 視聴者が注目したのは、鶴巻が倒れたというニュースを扱うテレビを見ながら、鷲津がほくそ笑むような表情を浮かべるシーン。息子の事件の真相解明に尽力する父親から、権力を振りかざす政治家に変貌したことを象徴するようなこの場面に対して、Twitter上では「見事なまでに闇堕ちしている」「表情が怖すぎる」などの感想が出ていた。

参考:「Yahoo!リアルタイム検索」https://search.yahoo.co.jp/realtime

『のだめカンタービレ』ミュージカル化に賛否――かつて千秋役に内定していたジャニーズとは?

 これまでドラマや映画、アニメ化されてきた人気マンガ『のだめカンタービレ』(講談社)が、今年10月にミュージカル化されると発表された。主人公の「のだめ」こと野田恵は、ドラマや映画で主演した女優・上野樹里が演じるというが、玉木宏が起用されていた「千秋先輩」こと千秋真一役は、新たに三浦宏規が抜てきされたという。

 ミュージカル化にあたり、のだめは上野が続投するにもかかわらず、千秋はキャスト変更されるという点で、ネット上は賛否両論の嵐に。一部業界関係者の間では「もともと玉木も“あるジャニーズ俳優”の代わりとして千秋役に選ばれたという経緯があるため、のだめ役だけがずっと“据え置き”であることのほうが驚かれている」(テレビ誌ライター)そうだ。

 漫画家・二ノ宮知子氏が、女性向け漫画誌「Kiss」にて2001~10年まで連載していた『のだめカンタービレ』は、音楽大学ピアノ科に通うのだめや世界的指揮者を目指す千秋が、いろいろな音大生と交流しながら成長していく姿を描いた作品。06年10月期にフジテレビ系で連続ドラマ版が放送され、のだめ役の上野、千秋役の玉木はその後、スペシャルドラマ版(08年1月に2夜連続放送)や劇場版『のだめカンタービレ 最終楽章 前編/後編』(09年12月/10年4月)にも出演した。

「そんな『のだめカンタービレ』が今年、ミュージカル化されることになったのですが、のだめ役は引き続き上野が務める一方、千秋役には若手俳優の三浦が抜てきされました。彼は一般的な知名度こそまだ低いものの、人気ミュージカル『テニスの王子様』シリーズの跡部景吾役や、舞台版『千と千尋の神隠し』のハク役を演じるなど、舞台経験豊富な俳優といえます」(スポーツ紙記者)

 ただ、現在36歳の上野と、今月24日に24歳の誕生日を迎える三浦が、原作では1学年違いののだめと千秋を演じることに、ネット上では議論が勃発。「千秋“先輩”に見えないと思うけど大丈夫?」「そもそも上野樹里が大学生役をやるの?」といった指摘が飛び交い、中には「千秋先輩のキャストを変えるなら、のだめも上野じゃないほうがよかったのでは」と意見する者も見受けられる。

「とはいえ『上野樹里なら、今でものだめ演じられると思う』『のだめは上野樹里しか考えられない』という声もあるほか、舞台ファンからは『ミュージカルや舞台では、役者とキャラクターの年齢はあまり関係ない』『舞台でキャストの年齢差があることなんてザラ』といった書き込みも散見されます。それに、上野はこれが舞台初挑戦となるので、舞台慣れしている三浦とのコンビはむしろバランスがいいのかもしれません」(同)

 一方、連ドラ版『のだめカンタービレ』の制作当時を知る業界関係者の間では、こんな話も。

「最初はフジではなく、他局が上野と岡田准一(当時V6)コンビでドラマ化を企画していたそうです。しかし、岡田が所属するジャニーズ事務所が、制作サイドに“主題歌をV6の新曲にするように”と要求したところ、原作者が大反対。それで企画が一旦消滅した後、フジが上野の起用はそのままに、主題曲はベートーヴェンの『交響曲第7番』第1楽章(抜粋)とジョージ・ガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』を採用する形で、企画を作り直したといいます。その過程で千秋役に選ばれたのが玉木だったのです」(前出・ライター)

 結果的に、フジ制作の連ドラ版『のだめカンタービレ』は全話平均18.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、スペシャルドラマも1夜目は18.9%、2夜目は21.0%を記録する大ヒット作となった。

「千秋役は本来なら岡田だったものの、玉木に変更され、そして今回は三浦に再変更。いくら千秋役の俳優がチェンジされても、のだめ役の上野は据え置きというわけです。『のだめ』に携わる関係者も“のだめ役は上野以外考えられないと思っているのかもしれませんね」(同)

 賛否両論ある上野と三浦のタッグだが、『のだめ』ファンを感動させるミュージカルを作り上げてくれることを祈りたい。

コレコレの滝沢ガレソ氏「違法行為」暴露に圧力か――「芸能人でも難しい」その方法とは?

 暴露系YouTuber・コレコレが3月17日、炎上ネタやタレコミ情報などを拡散させる“一般人”ツイッタラー・滝沢ガレソ氏について生配信で言及。コレコレは、自身のTwitterの位置情報欄で、事前に「ガレソ告発」(原文ママ、以下同)と予告して注目を集めていたものの、生配信で明らかになった内容が「あまりにもしょぼい」とネットユーザーをガッカリさせた。

 しかし一方で、コレコレが“ガレソ氏別の告発”を取りやめた経緯も明かされ、これを疑問視する声が上がるように。マスコミ関係者も「ガレソ氏は、自身のことを暴露されないよう、芸能人でも難しい禁じ手ともいえる“離れワザ”をやってのけたようだ」(週刊誌記者)と騒然としているという。

 ガレソ氏といえば最近、東日本大震災の被災者を侮辱するようなSNS投稿を行った未成年の情報を拡散させたことで“私刑”を招き、業界内外で「やりすぎなのでは」と物議を醸していた。この件に関し、ガレソ氏は3月13日付のツイートで「未成年者をモザイク無しで取り扱ったツイート」は削除し、「今後についても未成年者に関するニュースは特に慎重に取り扱います」と表明。そんな中、コレコレがガレソ氏をターゲットに定めた。

「コレコレは『炎上中の「滝沢ガレソ」の●●行為を女性が告発』といった文言を含むタイトルで生配信を実施。『ガレソ告発』と事前に告知していたため、ネット上では『コレコレがガレソを潰すのか』『潰し合いになる?』などと注目されていました。しかし、同配信で明かされたのは、ガレソ氏が昨年11月にYouTuber・ヒカルについて暴露した内容の一部を“捏造”していたというもので、ネットユーザーが想像していたほどの大ごとではなかったため、『しょぼすぎる』『つまんない』といった批判的な声が飛び交ってしまったんです」(芸能ライター)

 一方でコレコレは、生配信のタイトルにあった「『滝沢ガレソ』の●●行為」について「裏で話し合い」をした結果、告発しないことになったと説明。なお、同情報にはリーク者がおり、その人物は「然るべき機関に対応を委ねた形になった」そうで、警察なり弁護士なりが介入したとみられる。

「ネットユーザーの間では、『●●行為』の告発が取りやめられた経緯が物議を醸しています。まず、コレコレは生配信中、自身が用意していた資料の『ガレソの●●行為の証拠があるとリークが来る』という箇所を『ガレソさんの違法行為の証拠があるというリークが来ました』と読み上げました。わざとなのか、うっかりなのかはわかりませんが、コレコレの発言によって『●●行為』は『違法行為』であることが判明。また、コレコレは『(Twitterの位置情報欄で予告した後)知人の有名YouTuberから「有名なアウトロー人物から“ガレソの告発をやめてほしい”と連絡が来とる」と(伝えられた)』などとも暴露。つまり第三者からの“圧力”によって、告発が取りやめられたわけです」(前出・週刊誌記者)

 同配信を受け、ガレソ氏は自身のTwitterで3月17~18日にかけて、ほかのTwitterユーザーから届いた“間に入ったアウトロー人物”や“もみ消し”に関する質問のリプライに「『●●行為』と伏せ字にされた部分ですよね?私も内容はわからないです」「『裏で話して解決した』というのはもしかしたらコレコレさんと女性の間で、という意味かも」などと返信。

 さらにその後、ガレソ氏いわく、「滝沢の仲介人」が「ガレソの配信やめたげて!てか何話すん」とコレコレに連絡を取ってはいたが、「違法行為」について聞くと、「教えられない」と言われた……と説明している。ちなみにネット上では、アウトロー人物の“正体”としてガレソ氏と同じインフルエンサー・Z李氏の名前を挙げる者も多いが、これに関してはガレソ氏もZ李氏もスルー状態だ。

「この騒動は、マスコミ界隈でも話題になっています。ガレソ氏は“単なる一般人”という前提があり、だからこそTwitter上でヒーロー扱いされていた部分もありますが、きょうび芸能人でも難しい“アウトローの力でもみ消し”という離れワザをやってのけたとなると、ただの一般人とはもう言えなくなるでしょう」(同)

 また、先日ニュースサイト「SmartFLASH」のインタビューに登場していたガレソ氏は「当初の収入はお小遣い程度」で、今はまだ「会社を辞められるくらい収益を安定」させることが目標だと話していたが……。

「コレコレはガレソ氏に関して、“月に1000万円”ほどの広告収入があるのでは、と指摘していました。未成年を晒して大騒動を煽動したことからもわかるように、もはやガレソ氏は、Twitter界で“権力を持つ側”に回ったようです」(同)

 今回は表沙汰にならなかったガレソ氏の「違法行為」だが、いつか暴かれる日は来るのだろうか。

妻夫木聡、『Get Ready!』のエースは不得手な役? キャリアの裏に隠された“苦手分野”

――ドラマにはいつも時代と生きる“俳優”がいる。『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『テレビドラマクロニクル1990→2020』(PLANETS)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、“俳優”にスポットを当ててドラマをレビューする。

 妻夫木聡が主演を務めた日曜劇場のドラマ『Get Ready!』(TBS系)は、仮面ドクターズと呼ばれる正体不明の闇医療チームが暗躍する姿を描いた医療ドラマだ。

 仮面ドクターズの執刀医のエース(妻夫木)は、最新の医療機器を取り揃えたオペ室で、どんな難しい手術でも成功させる天才医師。しかし、性格は冷淡で高額な報酬を要求する一方、患者に「生き延びる価値」があるかどうかで、オペをするか否かの最終決定を下す。

 多額の報酬を要求する代わりにあらゆる手術を成功させる闇医者という設定は、手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』(秋田書店)の令和版といった趣で、リアル志向が強い日曜劇場では異色作といえる。

 エースを演じる妻夫木は、2003年に医療ドラマ『ブラックジャックによろしく』(TBS系、以下『ブラよろ』)で主演を務めている。『ブラよろ』は妻夫木にとって連続ドラマ初主演作で、妻夫木が演じる研修医の視点から、医療現場の過酷な現実を描いた「ブラック・ジャックにはなれない医師」の現実の苦悩を描いたヒューマンドラマだった。

 あれから20年がたち、“令和のブラック・ジャック”といえるエースに妻夫木が挑んでいる姿を見ると、感慨深いものがある。

『ジョゼと虎と魚たち』で評価を得た妻夫木聡

 高校時代にファッション誌「東京ストリートニュース」(学研パブリッシング)の読者モデルとして人気を博した妻夫木は、1997年の「アホポン・プロジェクト」で第1回グランプリを獲得したことをきっかけにホリプロに所属。その後、着々とキャリアを積み重ね、映画『ウォーターボーイズ』(01年)やドラマ『ランチの女王』(フジテレビ系・02年)といった当時の話題作に出演し、注目されるようになった。

 俳優としての評価が決定的なものとなったのは、04年に出演した犬童一心監督の映画『ジョゼと虎と魚たち』だろう。

 本作は、足に障害を抱えた少女・ジョゼ(池脇千鶴)と大学生の恒夫(妻夫木)の出会いと別れを描いた物語。祖母と暮らす民家に引きこもり、社会との接触を拒んでいたジョゼと偶然知り合った恒夫は、自然と彼女の家を訪ねるようになり、仲を深めていく。

 恒夫は不思議なキャラクターで、誰とでも親しくなる人気者だが、一方で誰にも心を開いていないような冷淡さを抱えている。今風にいうと“リア充大学生”といった感じで、ほかの俳優が演じるとだいぶ嫌味な男になってしまうのだが、妻夫木が演じると、妙な愛嬌があって憎めない。

 人間的魅力と言ってしまえばそれまでだが、この他人との距離の詰め方が見ていて心地よく、そこに嘘がないのが妻夫木の魅力だろう。また本作で妻夫木は本格的なベッドシーンにも挑戦しているのだが、障害を抱えたジョゼと抱き合う場面からにじみ出る2人の初々しい色気は、これまた見ていて心地いい。

 何より評価を決定づけたのが、恒夫がジョゼと別れた後に泣き崩れる場面。2人が別れた理由は語られず、恒夫の「僕が逃げた」というナレーションで片付けられるのだが、自分から逃げたくせに失恋に傷つく彼の振る舞いが、とても身勝手なものだからこそ、とても人間味あふれるものとなっていた。この「泣き」の芝居で、俳優・妻夫木聡の評価は決定的なものとなった。

『Get Ready!』は妻夫木聡の苦手分野?

 その後も、李相日監督の『悪人』(10年)や石川慶監督の『ある男』(22年)といった映画に出演し、妻夫木は国内外の映画賞を獲得している。40代の俳優の中で、一番うまいといっても過言ではない。

 だが、『Get Ready!』を見ていると、彼のような名優でも不得手な役があるのかと、逆に驚かされた。妻夫木の演技は、ムダな要素を削ぎ落とした自然体のものとなっている。そのため、どんな役を演じても作品世界に綺麗に溶け込んでしまうのだが、唯一苦手としているのがケレン味の強いヒーロー性が求められる役。映画『どろろ』(07年)やドラマ『若者たち2014』(フジテレビ系・14年)といった主演作では、演技が空回りして、力を出しきれていないように見えた。

 今回の『Get Ready!』のエースも、仮面を付けた闇医者チームの天才執刀医で、手術の始める時に「Get Ready!」と決め台詞を口にするヒーロー性の高い役である。しかもエースは、感情を露わにしないクールな男だ。そのため台詞も少ない難役だが、おそらく妻夫木は、自分の資質と合っていないとわかった上でこの役に挑んだのだろう。残念ながらその挑戦は成功したとは言い難いものの、果敢に挑戦した妻夫木の役者魂には敬意を払いたくなる。

 今年3月7日、妻夫木は「サッポロ生ビール黒ラベル」の新CM完成披露イベントで、新たな一歩を踏み出す大人たちへのメッセージとして「抗い続けること」という言葉を選んだ。そして、夢を叶えたとしても、さらにもっと高みを目指すことが人間的な魅力につながるため、「満足せず、妥協せずに抗い続けてもらえたらうれしいです」と語っている。

 おそらく妻夫木は、今後も俳優としての高みを目指し、自分には向いていない難役に挑み続けるのだろう。“ブラック・ジャック”への道はまだまだ険しいが、妻夫木の役者魂をもってすれば、いつの日かヒーロー役をものにできるのかもしれない。

寺田心はもう14歳、芦田愛菜は名門大へ、加藤清史郎は金髪ヤンチャ系に……元子役たちの今

 子役として人気を集めた俳優・寺田心が、3月13日に都内で行われた映画『シャザム!~神々の怒り~』の“神”アートお披露目イベントに登壇。ネット上では、その成長ぶりが話題となっている。

 タキシード姿で登場で登場した14歳の寺田は、卒業シーズンにちなんだエピソードとして、「もともと、ぬいぐるみを持っていまして。ぬいぐるみと一緒に寝るのをやめたかな」と発言。

 寺田いわく、「恐竜のぬいぐるみと、クマのぬいぐるみ」を大事にしており、中1まで一緒に寝ていたそうだが、最近は1人で寝るようになったという。

 同イベントの様子がネットニュースなどで伝えられると、「心くんもう14歳なのか」「いつの間にか別人みたいに成長してる」「幼児だと思っていたのに少年になっててびっくり」と、寺田の成長ぶりに驚くネットユーザーが続出。

 寺田は子役時代、TOTO「ネオレスト」のCMや、2017年放送のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』などに出演していたが、どうやら当時のかわいらしいイメージで止まっていた人も少なくないようだ。

 寺田と同じく10年代に活躍していた子役といえば、芦田愛菜、鈴木福、本田望結、小林星蘭、谷花音らが思い出されるが、彼らは今月、そろって高校を卒業する。

「芦田は名門私立大の法学部政治学科へ、鈴木も難関大学への進学がそれぞれ報じられ話題になりましたが、本田や谷も4月から大学生になることをSNSなどで報告。なお、谷は3月11日のブログで、大学受験は『ガチの一般入試』で臨んだことを明かし、第一志望の大学は不合格だったものの、『大学で一番学びたい外国語に力を入れている大学に合格』したと明かしていました」(芸能記者)

 一方、8歳当時にトヨタ自動車のCMで「こども店長」を演じた加藤清史郎は、現在も俳優としてキャリアを積んでおり、4月28日にスタートする連続ドラマ『弁護士ソドム』(テレビ東京系)にレギュラーキャストとして出演することも明らかになったばかりだ。

 さらに、近年ではルックスの激変ぶりも話題になっており、昨年末から今年初めにかけては、金髪のロン毛姿をインスタグラムで公開。「ヤンチャ系でかっこいい」と注目を集めた。

 加藤と同じく、子どもの頃からテレビで活躍してきた前田旺志郎は、お笑い芸人から本格俳優にキャリアチェンジしたレアなケースといえる。

「前田は兄・航基とお笑いコンビ『まえだまえだ』を結成し、かつて『M-1グランプリ2007』(テレビ朝日系)の準決勝に史上最年少で進出したことが話題になりました。現在は慶應義塾大学に通いながら、俳優として活動しており、今月20日に最終回を迎える月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)だけでなく、4月22日スタートの連ドラ『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)にも出演。2期連続のドラマレギュラーとなり、今や売れっ子若手俳優の一人です」(同)

 ファンにとって、成長を見守る楽しみもある子役出身芸能人。“脱ぬいぐるみ”を果たした寺田は、今後どんな成長を見せてくれるのだろうか。

北川悦吏子氏、“昔はよかった”ツイート連発! 『ロンバケ』の配信には「気持ち悪い」と吐露

 まもなく最終回を迎える広瀬すず主演ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)を手がける脚本家・北川悦吏子氏が、自身のTwitterで“炎上”について持論を展開し、反響を呼んでいる。

 上京間もない主人公・浅葱空豆(広瀬)が唐突にファッションデザイナーとして開花したり、早々にパリコレに抜てきされるといった展開が「ご都合展開」「強引でついていけない」と物議を醸している同作。

 次回3月21日の放送で最終回(第10話)を迎えるが、第2話以降は世帯平均視聴率5~6%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が続いており、このままだと低調で終わりそうだ。

 そんな中、動画配信サービス・TVerとFODは、3月10日より北川氏の代表作『ロングバケーション』(フジテレビ系/1996年放送)の無料配信をスタート。

 同作は、余計な一言を言いがちなサバサバ系女子・葉山南(山口智子)と、ピアニスト・瀬名秀俊(木村拓哉)の恋模様を描いた90年代を代表する大ヒット作だ。

 これが“初配信”となる『ロンバケ』だが、北川氏は今月14日にTwitterで「ロンバケの南って相当だと思うんですよ」(原文ママ、以下同)と南の強気で天真爛漫な性格に触れつつ、「あの頃もチラホラ言われた。チラ、くらいかな。山口さんがまた振り切ってやり過ぎなくらいやってくれた。あれ、今、ネットすぐ炎上して、ドラマ制作者側もネットの意見気にして、抑えちゃったと思うんですね」とツイート。

 続けて、「何より私が怖くなって、萎縮してあのテンションでは書けなくなってたと思うんですよ。まだ、30前半のデビュー間もない駆け出しの頃だし」「だから、ネットのない時代にデビュー出来て良かった、と思ってます。SNSの目がないからだなあ、って」と、ネットの反応を気にしなくても済んだ時代を懐かしみつつ、「あ、今は慣れたんで、平気です。若いデビューしたての人たちがSNSで潰れないことを、願います。マジで」と、SNSの悪影響を危惧した。

 北川氏といえば、これまでツイートの内容が原因でたびたび炎上。特に2018年度上半期のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』放送中には、頻繁に制作の裏側をつぶやく北川氏をうざったがる視聴者が相次いだ。

 そんな事態を受け、北川氏は当時、「ドラマの裏側を一切知りたくない人は、私のツイート読まないでくださいね。どんどん、ミュートなりブロックなりしてください。その気持もとてもわかります。私は今、歯止め聞いてませんから。ブレーキのなくなった暴走機関車ですから。なんだってツイートします」と投稿。

 それでも、強引な展開や登場人物の行動に対する批判が寄せられると、北川氏は「リプライに妙なものが入って、こわくて、読めなくなってます」と訴え、アンチ対策として「#北川プラス」というハッシュタグをつけるようフォロワーに要請したのだ。

 北川氏いわく、このハッシュタグは「踏み絵の意味」もあるといい、「さすがに、アンチが、北川プラス!とは、打てないだろう」とその意図を説明。「#北川プラス とつけてください。そしたら、必ず読みます。ハッシュタグ検索もするので、私への暖かい感想はこちらへ」ともつづり、批判的な意見を排除していた。

 そうした過去の行動もあり、くだんの「今は慣れたんで、平気です」発言に対し、ネット上では「朝ドラの時、超気にしてたじゃん」「“#北川プラス”はなんだったの?」といった指摘も。

 また、北川氏は今月16日にもTwitterで『ロングバケーション』に触れているが、「ロンバケ配信…なんで、音楽が変わってるんだろう…。劇版が変わってる(ドラマの中についてるやつ)。微妙に気持ち悪い。見るならBlu-ray見よう、と思って結局見ない…んだよなあ。配信って楽」と、配信に伴う変更箇所に難色を示すような内容を投稿したため、同調するファンが続出。

 一方で、「『ロンバケ』見始めたところなのに、水を差すようなツイートはやめてほしい」「楽曲使用は権利の問題があるんだろうし、気持ち悪いってひどくない?」と疑問視する声もあるようだ。

 “昔はよかった”と言わんばかりの懐古ツイートを連発した北川氏。7日には「しばらくホン(シナリオのこと)書かない」と休業宣言していたが、Twitterを休む気は今のところなさそうだ。

『THE FIRST SLAM DUNK』が1位返り咲き! 生田斗真『湯道』はまずまず?――映画館動員ランク

 井上雄彦氏の大人気コミック『SLAM DUNK』(集英社)を、新たな視点で描く新作劇場アニメーション『THE FIRST SLAM DUNK』が、全国の映画館動員ランキング(興行通信社調べ、2月24日~3月2日)で1位に返り咲いた。公開からすでに13週が過ぎているが、まだまだ勢いは衰えず、興収も116億円を突破し、「第46回 日本アカデミー賞」でも最優秀アニメーション作品賞を受賞した。

 2位には『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が入った。同作は社会現象を巻き起こした吾峠呼世晴氏原作の人気テレビアニメシリーズの新作『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』(フジテレビ系)の放送開始に先駆けて、その第1話を世界初公開。また、「遊郭編」のクライマックスとなる第10話、第11話を劇場上映するというもの。公開4週目でも上位をキープし続けており、『THE FIRST SLAM DUNK』とともにアニメ強しの日本の市場を象徴する人気となっている。公開31日間で247万8900人を動員、興収も35億円に到達。まだまだ人気は続きそうだ。

 生田斗真主演の『湯道』は3位にランクイン。濱田岳、橋本環奈が共演する“お風呂エンタテインメント”の同作は、亡き父から町の古い銭湯を継いだ兄弟の確執や、彼らと常連客が織りなす人情模様をユーモラスに描く。公開から11日間で動員27万9824人、興収3億6439万円を突破するなどまずまずの出だしで、ネット上では、銭湯という味のある題材が好感を持たれているようだ。

 4位は『シャイロックの子供たち』。同作は池井戸潤氏の同名ベストセラーを阿部サダヲ主演で映画化したミステリー。メガバンクの小さな支店で起きた現金紛失事件をきっかけに、銀行内部の闇が次々とあぶり出されてるさまを描く。アニメや漫画原作の作品が強い日本の映画市場だが、3位の『湯道』同様、本作も公開から17日間で動員53万6000人、興収6億9329万円のヒットとなっている。

 5位にはディズニー映画の『アントマン&ワスプ:クアントマニア』が入った。同作はポール・ラッドがマーベル史上“最小”のヒーロー、アントマンを演じるアクション・アドベンチャー第3弾。毎回賛否の分かれるマーベル作品だが、ネットでの評判も上々で、「今のところ今年一番面白かった」「アントマン、良い作品だった!」などの声が目立つ。

 韓国のボーイズグループBTSが昨年10月に釜山で行ったコンサートを収録した『BTS:Yet To Come in Cinemas』は6位にランクイン。シネマティック専用カメラで撮影されたコンサート映像とライブ配信時の未収録映像が見どころとなる同作だが、公開33日間で興収19億円を突破するなど、ほかのアーティストのライブ映画では考えられないような興行収入を叩き出している。

 7位は石塚真一氏の大ヒット・コミックスをアニメ化した『BLUE GIANT』。世界一のジャズプレーヤーを目指す主人公が、音楽への情熱を力に、仲間と駆け抜けた日々を描いた同作。演奏シーンには上原ひろみ氏はじめ、世界的プレイヤーが参加している点も話題になっており、声の出演も山田裕貴、間宮祥太朗、岡山天音と豪華だ。

 木村拓哉が織田信長を演じる時代劇エンタテインメント大作『レジェンド&バタフライ』は8位だった。時代劇がウケない昨今だが、公開から38日間で動員177万人、興収23億円を突破。興収目標として掲げる50億円の大台は難しいかもしれないが、まずまずの数字は残している。

 9位は公開16週目の『すずめの戸締まり』、10位はS・S・ラージャマウリ監督がインド映画史上最高の製作費を投じて撮り上げたアクション・アドベンチャー超大作『RRR』。上映時間約3時間の同作だが、ロングランを続けている。「RRRめっちゃ面白い」「非常に濃密な3時間」「ツッコミどころばかりで楽しかった」など、ネット上での評価も相変わらず上々だ。

【全国映画動員ランキングトップ10(2月24日~3月2日 、興行通信社調べ)】
1位  THE FIRST SLAM DUNK
2位  ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
3位  湯道
4位  シャイロックの子供たち
5位  アントマン&ワスプ:クアントマニア
6位  BTS:Yet To Come in Cinemas
7位  BLUE GIANT  
8位   レジェンド&バタフライ
9位  すずめの戸締まり
10位   RRR

仲里依紗『えるえる』きゃりー『えいごであそぼ』……現役ママに聞く、Eテレ芸能人の“親ウケ度”

 歌手のきゃりーぱみゅぱみゅが、4月4日にスタートする子ども向け英語教育番組『えいごであそぼMeets the World』(NHK Eテレ)に出演することが発表された。きゃりーは「新米魔法使い」という役柄で出演し、子どもたちとともに英語に親しんでいくそうだが、ネット上の親世代を中心に物議を醸している。

 『えいごであそぼMeets the World』は、現在放送中の『えいごであそぼwith Orton』の後継番組。『with Orton』3月3日放送回では、Dr.JASON(ジェイソン博士)役で出演するお笑いタレント・厚切りジェイソンの卒業を示唆する内容が放送され、同日にはTwitterで「厚切りジェイソン」が日本のトレンド入りしていた。

 なお、同局は昨年12月、きゃりーを起用した単発番組『きゃりーぱみゅぱみゅのホリデーシーズン 世界のみんなと英語であそんじゃおう』を放送。海外でも活躍するきゃりーらしく、流暢な英語の発音を披露していたが、どうやら同番組はパイロット版だったようだ。

「同番組が厚切りジェイソンの卒業を匂わせると、ネット上で『突然の展開に、朝から涙が出た』『ショックすぎる』などと悲痛な声が続出。厚切りジェイソンの評判がかなりいいこともあって、後継番組に抜てきされたきゃりーには『厚切りジェイソンのほうがよかった』と厳しい声も目立ちます」(芸能ライター)

 きゃりーのみならず、芸能人を積極的に起用するようになって久しいEテレの子ども向け番組。中でも、4~6歳児対象の教育エンターテイメント番組『みいつけた!』は、声優としてサバンナ・高橋茂雄、篠原ともえ、トータス松本、DAIGO、市川正親、森山直太朗など、お笑い芸人や歌手、ベテラン俳優など、知名度の高いタレントを積極的に起用している。

 また、昨年4月には、仲里依紗をメインに起用した小学1~2年生向け国語番組『えるえる』がスタート。仲は子役が演じる火の妖精・ポポ、光の妖精・ビビ、水の妖精・テテの“お世話係の妖精”という役どころで、カラフルな衣装が「似合う」と好評だ。

 さらに、同番組の仲は、子ども向け番組のキャラクターに徹していることもあり、彼女が5代将軍・徳川綱吉役を演じたNHKドラマ10『大奥』の放送後には、ネット上で「同じ人とは思えん」「振り幅がすごい。さすが女優」と話題になったことも。

 そんな中、 Eテレをはじめとした子ども向け番組に出演する芸能人は、業界内で「何より“親ウケ”が大事」と指摘されている。実際、仲の評判を現役ママに聞くと……。

「仲さん自身が子育て中ということもありますし、私の周りには彼女のYouTubeを見ているママ友も多いんですよ。なので、『えるえる』の仲さんへの信頼度は高いと思いますね。その点、きゃりーさんはママウケがいいとは思えません。普段の彼女から離れた役柄を演じるのなら人気も出そうですが、新米魔法使い役は、あまりにも“きゃりーぱみゅぱみゅ感”が強すぎて……。もちろんきゃりーさんのファンならうれしいでしょうけど、私はキャラクターとして愛せるか不安です」(30代・子育てママ)

 今回話を聞いた現役ママからはダメ出しされてしまったきゃりー。『えいごであそぼMeets the World』のオープニング曲や歌のコーナーの楽曲は、きゃりーの音楽プロデュースで知られる中田ヤスタカが手掛けるというが、きゃりーワールド全開の同番組は、果たして“親ウケ”するのだろうか。

木村拓哉の月9『風間公親』で復帰! 坂口憲二を悩ませたファンの行動とは?

 2018年3月31日より無期限休養に入っていた俳優・坂口憲二が、4月から始まる月9ドラマ『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)で9年半ぶりにドラマ復帰を果たすことが発表された。これを受け、ネット上では復帰を歓迎する声が相次ぐ一方で、ある懸念点も浮上しているようだ。

 『風間公親―教場0―』は、木村拓哉主演で20年と21年に新春スペシャルドラマとして放送された人気シリーズの初の連続ドラマ版。赤楚衛二、新垣結衣、北村匠海、染谷将太などの豪華キャストも話題となっており、高視聴率獲得は必至。“春ドラマの目玉”と目されている。

 そんな大注目のドラマを復帰作に選んだ坂口だが、彼は1999年からモデルや俳優として活動し、2006~14年に主演を務めた『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ(同)や、12年に放送された『最後から二番目の恋』(前同)など数々の人気ドラマに出演。

 ワイルド系俳優としてのポジションを確立したが、人気絶頂の中、18年に厚生労働省指定の特定疾患「特発性大腿骨頭壊死症」の治療のために無期限休養に入ると、以降はロースターに肩書きを変えた。

「19年に、千葉・九十九里の自家焙煎コーヒー豆専門店『ザライジングサンコーヒー』を立ち上げ、代表兼ロースターを務める坂口ですが、同店のインスタグラムで自身や息子たちの写真を公開し、話題になることも。以前から『またテレビに出てほしい』と熱望する声は多かったため、今回のドラマ復帰にはファンも沸いています」(芸能記者)

 一方、プライベートを心配する声もあるようだ。

「『ザライジングサンコーヒー』の立ち上げ当初、マスコミやファンが執拗に店へ押しかけたり、ショップカードや紙袋が“ファングッズ化”してネット上で転売され、坂口を随分悩ませたようです。今回、注目のドラマで俳優復帰するとなると、そういった事態が再び発生することも予想されますが、坂口もそのリスクは承知のはず。何かしらの対策を講じた上で、本格的に俳優活動をリスタートするつもりなのかもしれません」(同)

 近年、王子様系俳優が台頭し、ワイルド系俳優が不足しているとの声もある芸能界。その代表格である坂口が、再び注目を浴びそうだ。

『WBC』に振り回された冬ドラマ――『忍者に結婚は難しい』『Get Ready!』に打撃

 フジテレビ系「木曜劇場」枠の連続ドラマ『忍者に結婚は難しい』が3月16日、最終回を迎えた。初回から“1ケタ視聴率”を連発していた同ドラマだが、最後は世帯平均視聴率2.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で自己ワーストを更新。業界関係者は「この日、同時間帯にテレビ朝日系で『2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の日本vsイタリア戦を生中継していたため、その影響をモロに受けてしまったことが“大爆死”の原因」(スポーツ紙記者)と指摘する。

 『忍者に結婚は難しい』は作家・横関大氏の同題小説(講談社)を実写化したもので、主人公は甲賀忍者の末裔・草刈蛍(菜々緒)。夫で伊賀忍者の末裔・悟郎(劇団EXILE・鈴木伸之)と、お互いの正体を隠して結婚生活を送りつつ、それぞれの特殊任務遂行に奮闘する姿がコミカルに描かれた。

「もともと『木曜劇場』自体が“低視聴率枠”ということもあって、初回7.0%で発進した同ドラマ。結果的にはこの数字が自己ベストとなり、以降は第8話まで5~6%台を推移し、第9話で4.8%、第10話で3.5%まで転落。なお、第10話が放送された3月9日は“侍ジャパン”こと日本代表のWBC初戦、中国との試合がTBS系で生中継されていました」(芸能ライター)

 そして同16日、『忍者に結婚は難しい』最終回は、侍ジャパンの準決勝進出をかけたイタリア戦の生中継とも“裏かぶり”し、再び視聴者を奪われたわけだ。

「菜々緒と鈴木といえば、EXILE AKIRA主演の『HEAT』(フジテレビ系、2015年)でも共演していますが、こちらも単話視聴率で2.8%を記録するなど、大爆死。『忍者に結婚は難しい』は7年ぶりの共演作だったものの、またしても残念な結果となってしまいました」(同)

 一方、今期の連ドラは軒並み視聴率で苦戦を強いられているが、『忍者に結婚は難しい』と同じように『WBC』の影響を受け、通常なら上がるはずの最終回で数字を大幅に下げてしまったドラマがある。

「TBS系『日曜劇場』で妻夫木聡が主演したドラマ『Get Ready!』です。12日に放送された最終回は、日本vsオーストラリア戦の生中継の裏かぶりにより、“大打撃”を受けました。『Get Ready!』は第1~3話まで10%台をキープしていたものの、第4~8話は9%台、第9話は8%台と徐々に落ち込み、最終回は6.4%までダウン。『WBC』と重ならなければ、そこまで下落しなかった可能性が高いでしょう。ただ、逆に『WBC』の“恩恵”に預かった作品も。TBS系『金曜ドラマ』の『100万回 言えばよかった』(井上真央主演)です」(前出・記者)

 同ドラマは初回から7%台を推移し、3日オンエアの第8話は6.2%に減退していたが、同10日の第9話でいきなり12.4%まで上昇。この放送直前まで、TBSは『WBC』の日本vs韓国戦を生中継しており、『100万回 言えばよかった』は通常より1時間20分繰り下げられたものの、『WBC』の視聴者を運よく引き込むことができた。

「オリンピックやFIFAワールドカップの開催期間は、各局ドラマの話数を調整したり、放送休止を挟んだりするものです。『WBC』でも同様の措置を行っていれば、『忍者に結婚は難しい』や『Get Ready!』があそこまで数字を下げることはなかったかもしれません」(同)

 日本中が『WBC』に熱狂する中、ドラマ関係者は別の意味でドキドキしていたのかもしれない。