篠原涼子主演の市政ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』(フジテレビ系)第2話。初回では、主人公と選挙戦でデッドヒートを繰り広げた安倍晋三、もとい、磯部真蔵が当選直後に病気でぶっ倒れてしまうという衝撃展開が……。これが、視聴者の間で「安倍批判だ」などと物議を醸しているようです。
そのせいか否か、平均視聴率は初回の9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から、第2話では7.1%まで下落。ツカミは微妙だったということでしょうか? というわけで、早速、第2話のあらすじを振り返ります。
■政治家がこんなにポップに!
磯部が倒れた結果、あおば市議会議員に繰り上げ当選した智子(篠原)は、「きゃー! こんな私が先生だよー!」と浮かれ気分。しかし、初めて本会議に出席した際、後ろの席で居眠りしていたベテラン議員の前田(大澄賢也)を派手に叩き起こしたことで、大ごとに。この様子がネットの動画サイトにアップされ、再生数は100万回を超える勢いです。
市議会のドン・犬崎(古田新太)派の幹部である前田は、智子を呼び出し「こんな大恥かかしやがって!」と激怒。犬崎も、次の本会議で「前田議員は寝てなかった」と訂正・謝罪しろ、さらに犬崎派に入れ、と智子に圧力をかけます。
この一件で、初めて自分がどこかの委員会に入らないといけないことを知った智子は、ママ友・和美(石田ゆり子)の助言もあって“教育こども委員会”を希望することに。しかし、犬崎が議会を牛耳っているため、犬崎派に入らないと希望の委員会には入れなさそう。
また、智子にパンプスをプレゼントし、買収をしかける犬崎。結局、教育こども委員会に入るために、犬崎派に入ることを決意します。
後日、智子は新人議員の未亜(前田敦子)と共に、料亭で開かれる犬崎派の会合へ。智子が、本会議で前田の騒動を謝罪することを約束すると、同席していた新人議員の藤堂(高橋一生)の表情が曇り、席を立ってしまいます。
その晩、智子が犬崎の秘書(若旦那)から受け取った本会議の資料を確認すると、ある一般市民の陳情書が。小さな公園を取り壊し、迂回路を建設する計画に対し、「なくさないでほしい」という内容です。ただ、その決議案の資料には「可」のマークが赤ペンで記されており、犬崎派に入った以上、智子も賛成するしかありません。
陳情書の件がどうしても気になる智子は、問題の公園へ。すると、そこには「やっぱり来ましたねえ」と不適な笑みを浮かべる藤堂が待ち構えています。どうやら、政治家一家に生まれた藤堂は、智子に何かしらの期待を寄せているようです。
公園には、すでに陳情書を書いた主婦・山下(水川あさみ)が。山下は、イジメを受けていた中学校時代、学校に行かずにこの公園で過ごしていたことを明かし、「イジメから逃げられる場所をなくさないでほしい」と智子に懇願します。
しかし、山下以外に反対の声を上げている市民をおらず、現在、この公園をイジメの逃げ場所にしている学生もいない様子。山下の“思い出”に過ぎない状況ながら、藤堂は「政治家として、あなたならどうします?」と智子に投げかけ、去っていきます。
いよいよ本会議当日、迂回路建設の多数決で、犬崎派が「賛成」の声を上げる中、智子も賛同。この後、智子に前田への謝罪の時間が設けられるも、謝罪はせずに、山下のエピソードを挙げて「イジメに遭っている子を守る。そのためにも、私は教育こども委員会に入りたいんです!」と主張。
さらに、国語辞典を取り出し、「『(1)政治を職業とし、専門的に関わる人』、これにはなりたいんです。『(2)揉め事の調整やかけ引きのうまい人』、これにはなりたくないんですよ」と「政治」の言葉の意味を朗読。「だって、おかしくないですか? お前が入りたい委員会に入れてやるから、前田議員は居眠りしてなかったって嘘つけよ、って」と畳み掛け、これに、市長(余貴美子)が満足げな笑みを浮かべて第2話は終了です。
■政治版『ドクターX』?
放送開始前は、篠原演じる普通の主婦が、選挙に出馬することばかりをアピールしていた同作。そのせいで、真木よう子演じる主婦が人気読者モデルを目指す『セシルのもくろみ』(同)の「二番煎じ」などと散々揶揄され、視聴者の期待値も下がったのではないでしょうか?
しかし、同作の見どころは、権力闘争が渦巻く市議会で、自分の正義を貫く1人の“おバカ議員”の姿なんだと。ただ、おバカといっても、主人公はマイクの前ではスイッチが入り、人が変わったように主張を繰り広げる。それはまさに、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の大門未知子を見ているかのようなかっこよさがありました。確かに、智子は大門と違ってヘタレキャラですが、要所要所で『ドクターX』に重なる部分が多いと思うんですよ、このドラマ。
とは言っても、いかんせんフジの宣伝が失敗している……。篠原がスーパーの袋から長ネギを出して、拡声器で何かを吠えているメインビジュアルなんか、「つまらなさそうなドラマ」に見えるし、「世の中、おかしくないですか!?」というウザいサブタイトルも、損しているような気がしてなりません。
というわけで、初回では「これ、どうなんだろう……」と不安になりながらも、第2話では一気にワクワクに変わった『民衆の敵』。次回も、ポップでかっこかわいい主人公に期待します。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)
