怖すぎて離脱者続出……『あなたの番です』は、“VS秋元康”の姿勢で臨む連続殺人ミステリー?

 4月14日よりスタートしたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)。このドラマの企画・原案を担当しているのは秋元康だ。

 初回を見てまず思ったのは「秋元康らしいネタだな」ということ。ドラマのホームページには過激な文言が躍っている。

「とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。(中略)マンションの周囲で次々と人が死んでいく…!」

 秋元氏に対する色眼鏡だろうか。一体、何をすれば世にウケるのか? という山っ気が透けて見えてくる気がする。

そもそも原田知世と田中圭の夫婦が怪しい

 本作は、手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)の新婚夫婦が、購入した引っ越し先のマンションで、住民同士の“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。毎週1人が死ぬという。

 言ってしまうと、そもそも主役の2人が怪しかった。

 まず、田中の芝居である。あまりにも『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のはるたんだった。いや、はるたんより過剰に見える。わざととしか思えないほどあざとい。率先してかわいいと思われようとしている。翔太が、このままぶりっ子で終わるとは思えない。あのセルフパロディっぷりは、何かを隠すためな気がする。裏があると勘繰ってしまう。

 菜奈と翔太は15歳違いの年の差夫婦だ。この設定も臭う。なぜ、そんな夫婦にする必要があったのか。しかもこの夫婦、マンションを購入しているのに、まだ婚姻届を出していない。菜奈が何かと理由をつけ、提出を渋っているのだ。マンションの住人は全員が一癖あるが、この夫婦だってどこか不穏だ。菜奈は翔太に打ち明けていた。

「翔太君の存在を出会ったときよりもどんどん近くに感じてて。でも、年の差だけは埋まらないじゃない? これからもず~っと、15年分埋まらない事実があるっていうのが、何か怖い」

 うがった見方をすれば、これだけで殺人の動機になり得る。翔太が菜奈を殺せば、年の差が縮んでいくからだ。ほかにも、いくらでも勘繰ることができる。それこそ引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを誤ってバラバラにしたくだりだって、菜奈が翔太を殺す動機になる。

 でも、本当にこの夫婦が殺意を抱き合っていたら、視聴者からは「やっぱり」なんて声が上がるに違いない。イージーだ。そんなわかりやすい予想を立てていると、「秋元康の罠にハマッているんじゃないか?」と不安になったりもする。……なんか、“vs秋元康”みたいなコンセプトのドラマに思えてきた。

 今作はミステリーだ。さて、初回ではどんな伏線が張られただろう?

 このドラマ、すべての人の言動が意味ありげに作られており、伏線らしきシーンはメチャクチャある。その中でも主だったものを以下に列挙したいと思う。

・引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを壊した。

・現状確認で手塚夫婦の部屋に上がった管理人・床島比呂志(竹中直人)が、天井を指し「気色の悪いシミが2つある」と指摘した。

・菜奈を無視して翔太にばかり話しかけていた301号室の尾野幹葉(奈緒)。

・佐野豪(安藤政信)が履いていた長靴。

・黒島沙和(西野七瀬)が胸に貼っていた湿布。

・住民会での久住譲(袴田吉彦)の発言「殺したい人は知り合いじゃない」。

・住民会で“殺したい人”を書く際、わざわざ田宮淳一郎(生瀬勝久)からボールペンを借りた赤池美里(峯村リエ)。

・菜奈が引いた紙に書いてあった「こうのたかふみ」という人名。

・マンションのゴミ捨て場にひどい状態で捨てられていたクマのぬいぐるみ。

・菜奈を尾行していた細川朝男(野間口徹)。

・サングラスとマスクで顔を隠し、マンションから出て行った久住。

・倒れたままにしてあった車椅子。ちなみに、赤池幸子(大方斐紗子)は車椅子生活。

 振り返ると、異常なほどの怪しいキャラ祭りである。あと、初回から登場人物が多すぎて全然覚えきれない。「面白い」とか「つまらない」とか感想を抱けるほど、まだ作品の輪郭がつかめないのが事実だ。

低視聴率でも半年間続けなければならない

 初回では管理人の床島が殺害された。当然、マンションには警察の捜査が入る。このドラマは2クールあると予告されている。警察が入るのに、2クールもの長期にわたって連続殺人が行われるというのか? 正直、リアリティという面で心配になる。ミステリードラマにとってリアリティは、クオリティと直結すると言っても過言ではない。

『あなたの番です』の初回視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。もちろん、作品への評価を下すのはまだ早い。でも、今のような低調が続いたとして、それでも2クール引っ張るというのか?

 そういえば、前期に同枠で放送されていたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の最終回の視聴率は15.4%だった。繰り返すが、このドラマは2クールある。半年だ。

(文=寺西ジャジューカ)

怖すぎて離脱者続出……『あなたの番です』は、“VS秋元康”の姿勢で臨む連続殺人ミステリー?

 4月14日よりスタートしたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)。このドラマの企画・原案を担当しているのは秋元康だ。

 初回を見てまず思ったのは「秋元康らしいネタだな」ということ。ドラマのホームページには過激な文言が躍っている。

「とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。(中略)マンションの周囲で次々と人が死んでいく…!」

 秋元氏に対する色眼鏡だろうか。一体、何をすれば世にウケるのか? という山っ気が透けて見えてくる気がする。

そもそも原田知世と田中圭の夫婦が怪しい

 本作は、手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)の新婚夫婦が、購入した引っ越し先のマンションで、住民同士の“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。毎週1人が死ぬという。

 言ってしまうと、そもそも主役の2人が怪しかった。

 まず、田中の芝居である。あまりにも『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のはるたんだった。いや、はるたんより過剰に見える。わざととしか思えないほどあざとい。率先してかわいいと思われようとしている。翔太が、このままぶりっ子で終わるとは思えない。あのセルフパロディっぷりは、何かを隠すためな気がする。裏があると勘繰ってしまう。

 菜奈と翔太は15歳違いの年の差夫婦だ。この設定も臭う。なぜ、そんな夫婦にする必要があったのか。しかもこの夫婦、マンションを購入しているのに、まだ婚姻届を出していない。菜奈が何かと理由をつけ、提出を渋っているのだ。マンションの住人は全員が一癖あるが、この夫婦だってどこか不穏だ。菜奈は翔太に打ち明けていた。

「翔太君の存在を出会ったときよりもどんどん近くに感じてて。でも、年の差だけは埋まらないじゃない? これからもず~っと、15年分埋まらない事実があるっていうのが、何か怖い」

 うがった見方をすれば、これだけで殺人の動機になり得る。翔太が菜奈を殺せば、年の差が縮んでいくからだ。ほかにも、いくらでも勘繰ることができる。それこそ引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを誤ってバラバラにしたくだりだって、菜奈が翔太を殺す動機になる。

 でも、本当にこの夫婦が殺意を抱き合っていたら、視聴者からは「やっぱり」なんて声が上がるに違いない。イージーだ。そんなわかりやすい予想を立てていると、「秋元康の罠にハマッているんじゃないか?」と不安になったりもする。……なんか、“vs秋元康”みたいなコンセプトのドラマに思えてきた。

 今作はミステリーだ。さて、初回ではどんな伏線が張られただろう?

 このドラマ、すべての人の言動が意味ありげに作られており、伏線らしきシーンはメチャクチャある。その中でも主だったものを以下に列挙したいと思う。

・引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを壊した。

・現状確認で手塚夫婦の部屋に上がった管理人・床島比呂志(竹中直人)が、天井を指し「気色の悪いシミが2つある」と指摘した。

・菜奈を無視して翔太にばかり話しかけていた301号室の尾野幹葉(奈緒)。

・佐野豪(安藤政信)が履いていた長靴。

・黒島沙和(西野七瀬)が胸に貼っていた湿布。

・住民会での久住譲(袴田吉彦)の発言「殺したい人は知り合いじゃない」。

・住民会で“殺したい人”を書く際、わざわざ田宮淳一郎(生瀬勝久)からボールペンを借りた赤池美里(峯村リエ)。

・菜奈が引いた紙に書いてあった「こうのたかふみ」という人名。

・マンションのゴミ捨て場にひどい状態で捨てられていたクマのぬいぐるみ。

・菜奈を尾行していた細川朝男(野間口徹)。

・サングラスとマスクで顔を隠し、マンションから出て行った久住。

・倒れたままにしてあった車椅子。ちなみに、赤池幸子(大方斐紗子)は車椅子生活。

 振り返ると、異常なほどの怪しいキャラ祭りである。あと、初回から登場人物が多すぎて全然覚えきれない。「面白い」とか「つまらない」とか感想を抱けるほど、まだ作品の輪郭がつかめないのが事実だ。

低視聴率でも半年間続けなければならない

 初回では管理人の床島が殺害された。当然、マンションには警察の捜査が入る。このドラマは2クールあると予告されている。警察が入るのに、2クールもの長期にわたって連続殺人が行われるというのか? 正直、リアリティという面で心配になる。ミステリードラマにとってリアリティは、クオリティと直結すると言っても過言ではない。

『あなたの番です』の初回視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。もちろん、作品への評価を下すのはまだ早い。でも、今のような低調が続いたとして、それでも2クール引っ張るというのか?

 そういえば、前期に同枠で放送されていたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の最終回の視聴率は15.4%だった。繰り返すが、このドラマは2クールある。半年だ。

(文=寺西ジャジューカ)

10代男女の成長物語がここに!――『青春高校3年C組』その魅力とウインターライブレポート

 2018年も、秋元康プロデュースによるアイドルグループが多くの話題を集めた。海外で新グループを立ち上げた48グループや、「吉本坂46」を発足させた坂道シリーズをはじめ、エイベックスと共同で運営する「劇団4ドル50セント」、テレビ番組と連動した「ラストアイドル」、ワーナーミュージック・ジャパンとタッグを組んだ「国民的ガールズバンドオーディション」など、新企画を次々に打ち出し、それまでとは違った側面で楽しませてくれるのは、「さすが」という他はない。

 そんな中、今年の4月に、テレビ東京で、秋元康企画・監修の新たな番組が始まった。タイトルは『青春高校3年C組』。どこかにある、でもどこにもないような「理想のクラス」3年C組を舞台に、生徒たちが企画に挑戦し、その様子を生放送で伝えるというものだ。

 テレビ東京のみの放送ではあるが、「SHOWROOM」や「Paravi」といった配信サービスで楽しめるため、全国のアイドルファンが視聴可能だ。

 

■多種多様な生徒と、実力派のMC陣

 まず、「生徒」となる出演者は、番組内のオーディションで選ばれた若者たち。この時点で、番組の方向性というものが見えてくる。どんなメンバーを選ぶかで、盛り上がり方や人気が全く変わってくるからだ。

 実際選ばれたのは、実に個性豊かな面々だった。

 ジュニアアイドルグループ「みにちあ☆ベアーズ」の元メンバーで、学級委員長を務める美少女・日比野芽奈。中学時代から7年間引きこもっていたという村西里世。仕草や雰囲気が老けて見えるのか、「おばちゃん」の愛称で親しまれている宇都木彩乃など。

 一方、男性陣は、ナイジェリアと日本のハーフである「チャーリー」ことエゼマタ健太チャールズ。体重120kg超えの巨漢・佐藤諒。見た目のヤンキーっぽさが売りの「リッキー」こと奥村力など、こちらもバラエティ色豊か。

 何よりも、「美男・美女」だけではないところがいい。10代男女が多く出演する番組といえば、今年5月に終了した『Rの法則』(NHK Eテレ)に近い部分もあるが、あちらは基本的にモデルや芸能活動経験がある出演者が多く、美男美女揃い。見ている立場からすると、「どうせみんな“リア充”だしなぁ」という気持ちにならなくもなかった。

 しかし、『青春高校』は違う。多くのメンバーが、何かコンプレックスを抱えていたり、「自分を変えたい」というような気持ちを抱いていたりするのだ。そこに大きな魅力がある。

 一方で、選ばれたメンバーには共通点も感じる。それは、「伸びしろがある」ということだ。実際、毎日の生放送を続けて見ていると、それぞれの成長が見えてくる。

 それは、MC(番組内では「担任」)のキャスティングからも感じることができる。

 隔週木曜日担当のバカリズムは、『アイドリング!!!』(フジテレビ系)のMCを10年近く担当し、菊地亜美や朝日奈央などを育ててきた。金曜日のバナナマン・日村勇紀は、相方の設楽統とともに『乃木坂工事中』(テレビ東京系)など、乃木坂46のMCを務め、「公式お兄ちゃん」と呼ばれるまでになっている。他にも、月曜日のメイプル超合金は、『STU48のセトビンゴ!』(日本テレビ系)で、STU48と共演。隔週火曜日のバイきんぐ・小峠と、水曜日の三四郎は、『浅草ベビ9』(テレビ東京系)で、ベイビーレイズJAPANや9nineと共演している。つまり、多くのMCが、番組を通してアイドルを“育てた”実績があるということだ。

 番組プロデューサーは、『ゴッドタン』でもおなじみの佐久間宣行。彼の中にも、芸人と若者のぶつかり合いによって生まれる、感動や面白さを見せようという思いがあったのではないだろうか。

 生徒たちの成長の度合いを見せるかのように、定期的に企画やイベントが組まれている。

 野外合宿、運動会、新メンバーの加入……その時々に用意された課題に取り組むことにより、メンバーは絆を強め、また少し大人へと近づいていくのだ。

 そんなイベントの中でも、一番の盛り上がりを見せたのが、8月27日に東京富士大学で開催された『青春高校文化祭』だった。会場にはキャパいっぱいの1,000人ものファンが訪れ、「アイドル部」「軽音部」「ダンス&ボーカル部」などの、練習の成果を見届けたのだ。

 そのライブの最後に発表されたのが、「12月26日に、ウインターライブを開催する」という告知だった。一つの山を越えたメンバーたちは、次のイベントに向かって歩き出した。

 そして迎えた、ウインターライブ当日。私も会場に足を運んだので、レポートしたい。

■熱気と感動に包まれた3時間

 開場時間の17時半頃、会場である中野サンプラザに到着すると、すでに大勢の客が集まっていた。ちなみにチケット(およそ2,000枚)はソールドアウト。年末の忙しい時期ではあるが、多くのファンが、彼ら彼女らの発表を見届けようと思っていたのだ。

 入場待機列を眺めてみると、若い男女が多い。皆、自分の現在を、生徒たちに重ね合わせているのかもしれない。入口で、生徒手作りのパンフレットを受け取り、会場に入る。

 注意事項のアナウンス、前説をそれぞれ担当の生徒たちがこなしていく。いずれも、プロとは一味違う初々しさが微笑ましい。

 定刻を15分ほど押して、開演。幕が上がると、出演者の生徒たち31人、そしてMCの中井りか(NGT48)、岩永達彦(ノブナガ)が登場。多くのステージを経験している中井だが、生徒たちかうまくできるかどうか心配で緊張しているという。

 簡単な挨拶の後、まずは、夏に作られた、それぞれのユニットの楽曲披露となった。

 トップバッターは、軽音部。小峠が学生時代に作った曲をベースにした「うるさいうた」を披露する。8月の文化祭に比べ、レベルが上がっているのはもちろんだが、新メンバーが加わり、音に厚みが加わった。特に、上島陸歩のヴァイオリンが、魅力的な音を奏でていた。

 ここで、客席に来ていたMC陣、三四郎の小宮浩信と相田周二、そして安藤なつ(メイプル超合金)が挨拶する。今回相田は、ダンスボーカル部のセンターを務めるということもあり、気合が入っている。

 続いて、企画ユニットが「バトラー」、ダンス&ボーカル部が「Leave it to me!」をパフォーマンス。どちらも新メンバーが加わっているが、クオリティは前回以上。それぞれの熱意が感じられた。

 そして、アイドル部が登場し「チャイムの途中で」を歌う。こちらは、前回の7人から9人に増員。華やかさが増した印象だった。客席からも、色とりどりのペンライトが振られ、彩りを添えていた。

 ここからは、かくし芸的なステージが続く。まずは3人組の漫才部。台本もメンバーで書いたという、ドライブデートを題材にした漫才は、テンポもよく面白かった。そして、MC・中井りかも加わってのコント部。アイドルの握手会という設定で、中井のスキャンダルをネタにしたストーリーは大ウケだった。

 前回賛否両論あったマリンバ演奏では、ピアノや太鼓も加わって、SEKAI NO OWARI「スターライトパレード」を披露。他の出し物のような、熱さこそないものの、なにかほのぼのとして温かい気持ちになれた。

 続いて、今回の目玉のひとつでもある、全員コント。主役は、前回の文化祭で、補欠から正規メンバーに昇格した、別所匠。30分を超えるコントだったが、ひとりひとりの熱演もあって、あっという間に感じた。

 そして後半戦。ここからは、今回のライブのために作られた、新ユニットや新曲のコーナーだ。

 トップバッターは、今回唯一のソロ、前川歌音による「クラクションレクイエム」。かつての中森明菜を彷彿させる楽曲に、マイクスタンドを使った大胆なパフォーマンスが見事。会場からの大歓声に、満足感を感じているようだった。

 そして、チャーリー(エゼマタ健太チャールズ)とおばちゃん(宇都木彩乃)によるユニットで、「ナイジェリアローズ」。こちらは、チャーリーが曲の途中で上着とズボンを脱ぎ捨て、短パンひとつで歌うという驚きの趣向であった。

 ここで客席には、隔週火曜日MC・千鳥の二人が登場。会場に歓声が沸き起こる。

 さて、ステージ上には、元引きこもりの村西里世が登場し、YouTubeとTwitterで、50万回以上再生されたという「引きこもりあるあるのうた」を歌う。自身の経験をも織り込んだと思わる歌詞と、コミカルなダンスが印象的。引きこもりらしく、スウェット姿もよく似合っていた。

 そして、クラスではモテない男子キャラとなっている、出口晴臣、別所匠の2人による「負け犬のブルース」。ここでは、出口がハーモニカも奏で、切なげな歌を一層盛り上げていた。

 部活の発表に戻り、軽音部が新曲「自己嫌悪の夜」を演奏。切ないバラードに、キーボードのソロ、そしてやはりヴァイオリンがいい味を出している。そのままの盛り上がりを受け、企画ユニットの「気まぐれカモン」へと繋がった。

 新メンバーの、「マーガリン」こと大曲李佳がセンターとなった、アイドル部は、「無人島へ連れてって」を歌い踊る。AKBなどにも通じる王道のアイドルソングで、9人のフォーメーションも見事だった。

 部活のラストは、三四郎・相田がセンターをすることになった、ダンス&ボーカル部の「マイナスワン」。赤いジャージ風の衣装で12名が踊る様は圧巻だった。短い練習時間だったと思うが、相田も立派に務めを果たしていた。

 ライブも一通り終了し、生徒がステージに揃ったところでサプライズ。なんと、番組MCを務めている芸人13人による新曲「たった一つだけの約束」ができたとのこと。会場に来ていたMC陣もマイクを握り、曲が流される。「死ぬな、生きろ!」というメッセージが伝わってくる力強い曲。生徒たちは涙を流して聞き入っていた。

 その後、もう一つのサプライズ、来年2月に、新宿アルタで1週間劇場公演が決まったとのこと。こちらもどんな内容になるのか、期待して待ちたい。

 最後、メンバーから感謝の言葉が述べられ、全員で合唱曲「夕焼けはなぜ、一瞬なのか」を歌う。会場は、ひとつのことをやり遂げた生徒たちに拍手を送り、3時間にも及んだライブは終了した。

 

■ライブを通して伝えたかったこと

 企画もバラエティに富んでいて、楽しく、見ごたえのあるライブだった。テレビの企画であることを考えれば、構成や演出は細かく決められていたことと思う。制作しているのは、経験豊富なプロの人たちだ。良いものができるのも納得だ。ただ、実際にステージを生で見て、生徒たちの頑張る姿に、台本を超えた勢いや感動を感じたことも事実である。

 近年は、ネットなどの広まりにより、「学校」というものの存在は希薄化しているのではないかと思う。この番組の作り手側の人たちが経験した時代は、今よりもっと濃密な学校生活があった。私自身振り返ってみても、学生時代、学校は生活のほぼ全てで、塾に行っている人すら少数派だったのだ。

 この番組を生み出したのは、あの頃の学校を作りたかった人たちなのだ。人間関係が濃くて、キラキラと輝いていた。そんな思い出の中の「理想の学校」、それこそが、今回見せてくれた若者たちの「青春」なのだろう。

「学校って、こんなに楽しかったんだよ。こんなに一生懸命になれたんだよ」そんなことを、生徒たちや、テレビの向こうにいる視聴者に知ってほしかったんじゃないだろうか。熱血モノの学園ドラマも流行らなくなった今、バラエティとドキュメンタリーの間にあるような、この番組が、伝えようとしているものは大きいはずだ。

 番組が始まって8カ月、実際に生徒たちは大きく成長した。かつての『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)や『ASAYAN』(テレビ東京系)などの例を見るまでもなく、若い子たちが成長する姿を見るのは、何よりも嬉しいものだ。当然、番組である以上、つらいことや厳しい面もあるだろう。しかし、困難を乗り越えてなお「前に進もう」とする姿勢は、実に尊いものなのだ。

「学校」がコンセプトであるがゆえに、生徒たちもみないつかは卒業していく。彼ら彼女らが外の世界に向け大きく羽ばたいていく日まで、しっかりと見届けたいと思った。

(文=プレヤード)

10代男女の成長物語がここに!――『青春高校3年C組』その魅力とウインターライブレポート

 2018年も、秋元康プロデュースによるアイドルグループが多くの話題を集めた。海外で新グループを立ち上げた48グループや、「吉本坂46」を発足させた坂道シリーズをはじめ、エイベックスと共同で運営する「劇団4ドル50セント」、テレビ番組と連動した「ラストアイドル」、ワーナーミュージック・ジャパンとタッグを組んだ「国民的ガールズバンドオーディション」など、新企画を次々に打ち出し、それまでとは違った側面で楽しませてくれるのは、「さすが」という他はない。

 そんな中、今年の4月に、テレビ東京で、秋元康企画・監修の新たな番組が始まった。タイトルは『青春高校3年C組』。どこかにある、でもどこにもないような「理想のクラス」3年C組を舞台に、生徒たちが企画に挑戦し、その様子を生放送で伝えるというものだ。

 テレビ東京のみの放送ではあるが、「SHOWROOM」や「Paravi」といった配信サービスで楽しめるため、全国のアイドルファンが視聴可能だ。

 

■多種多様な生徒と、実力派のMC陣

 まず、「生徒」となる出演者は、番組内のオーディションで選ばれた若者たち。この時点で、番組の方向性というものが見えてくる。どんなメンバーを選ぶかで、盛り上がり方や人気が全く変わってくるからだ。

 実際選ばれたのは、実に個性豊かな面々だった。

 ジュニアアイドルグループ「みにちあ☆ベアーズ」の元メンバーで、学級委員長を務める美少女・日比野芽奈。中学時代から7年間引きこもっていたという村西里世。仕草や雰囲気が老けて見えるのか、「おばちゃん」の愛称で親しまれている宇都木彩乃など。

 一方、男性陣は、ナイジェリアと日本のハーフである「チャーリー」ことエゼマタ健太チャールズ。体重120kg超えの巨漢・佐藤諒。見た目のヤンキーっぽさが売りの「リッキー」こと奥村力など、こちらもバラエティ色豊か。

 何よりも、「美男・美女」だけではないところがいい。10代男女が多く出演する番組といえば、今年5月に終了した『Rの法則』(NHK Eテレ)に近い部分もあるが、あちらは基本的にモデルや芸能活動経験がある出演者が多く、美男美女揃い。見ている立場からすると、「どうせみんな“リア充”だしなぁ」という気持ちにならなくもなかった。

 しかし、『青春高校』は違う。多くのメンバーが、何かコンプレックスを抱えていたり、「自分を変えたい」というような気持ちを抱いていたりするのだ。そこに大きな魅力がある。

 一方で、選ばれたメンバーには共通点も感じる。それは、「伸びしろがある」ということだ。実際、毎日の生放送を続けて見ていると、それぞれの成長が見えてくる。

 それは、MC(番組内では「担任」)のキャスティングからも感じることができる。

 隔週木曜日担当のバカリズムは、『アイドリング!!!』(フジテレビ系)のMCを10年近く担当し、菊地亜美や朝日奈央などを育ててきた。金曜日のバナナマン・日村勇紀は、相方の設楽統とともに『乃木坂工事中』(テレビ東京系)など、乃木坂46のMCを務め、「公式お兄ちゃん」と呼ばれるまでになっている。他にも、月曜日のメイプル超合金は、『STU48のセトビンゴ!』(日本テレビ系)で、STU48と共演。隔週火曜日のバイきんぐ・小峠と、水曜日の三四郎は、『浅草ベビ9』(テレビ東京系)で、ベイビーレイズJAPANや9nineと共演している。つまり、多くのMCが、番組を通してアイドルを“育てた”実績があるということだ。

 番組プロデューサーは、『ゴッドタン』でもおなじみの佐久間宣行。彼の中にも、芸人と若者のぶつかり合いによって生まれる、感動や面白さを見せようという思いがあったのではないだろうか。

 生徒たちの成長の度合いを見せるかのように、定期的に企画やイベントが組まれている。

 野外合宿、運動会、新メンバーの加入……その時々に用意された課題に取り組むことにより、メンバーは絆を強め、また少し大人へと近づいていくのだ。

 そんなイベントの中でも、一番の盛り上がりを見せたのが、8月27日に東京富士大学で開催された『青春高校文化祭』だった。会場にはキャパいっぱいの1,000人ものファンが訪れ、「アイドル部」「軽音部」「ダンス&ボーカル部」などの、練習の成果を見届けたのだ。

 そのライブの最後に発表されたのが、「12月26日に、ウインターライブを開催する」という告知だった。一つの山を越えたメンバーたちは、次のイベントに向かって歩き出した。

 そして迎えた、ウインターライブ当日。私も会場に足を運んだので、レポートしたい。

■熱気と感動に包まれた3時間

 開場時間の17時半頃、会場である中野サンプラザに到着すると、すでに大勢の客が集まっていた。ちなみにチケット(およそ2,000枚)はソールドアウト。年末の忙しい時期ではあるが、多くのファンが、彼ら彼女らの発表を見届けようと思っていたのだ。

 入場待機列を眺めてみると、若い男女が多い。皆、自分の現在を、生徒たちに重ね合わせているのかもしれない。入口で、生徒手作りのパンフレットを受け取り、会場に入る。

 注意事項のアナウンス、前説をそれぞれ担当の生徒たちがこなしていく。いずれも、プロとは一味違う初々しさが微笑ましい。

 定刻を15分ほど押して、開演。幕が上がると、出演者の生徒たち31人、そしてMCの中井りか(NGT48)、岩永達彦(ノブナガ)が登場。多くのステージを経験している中井だが、生徒たちかうまくできるかどうか心配で緊張しているという。

 簡単な挨拶の後、まずは、夏に作られた、それぞれのユニットの楽曲披露となった。

 トップバッターは、軽音部。小峠が学生時代に作った曲をベースにした「うるさいうた」を披露する。8月の文化祭に比べ、レベルが上がっているのはもちろんだが、新メンバーが加わり、音に厚みが加わった。特に、上島陸歩のヴァイオリンが、魅力的な音を奏でていた。

 ここで、客席に来ていたMC陣、三四郎の小宮浩信と相田周二、そして安藤なつ(メイプル超合金)が挨拶する。今回相田は、ダンスボーカル部のセンターを務めるということもあり、気合が入っている。

 続いて、企画ユニットが「バトラー」、ダンス&ボーカル部が「Leave it to me!」をパフォーマンス。どちらも新メンバーが加わっているが、クオリティは前回以上。それぞれの熱意が感じられた。

 そして、アイドル部が登場し「チャイムの途中で」を歌う。こちらは、前回の7人から9人に増員。華やかさが増した印象だった。客席からも、色とりどりのペンライトが振られ、彩りを添えていた。

 ここからは、かくし芸的なステージが続く。まずは3人組の漫才部。台本もメンバーで書いたという、ドライブデートを題材にした漫才は、テンポもよく面白かった。そして、MC・中井りかも加わってのコント部。アイドルの握手会という設定で、中井のスキャンダルをネタにしたストーリーは大ウケだった。

 前回賛否両論あったマリンバ演奏では、ピアノや太鼓も加わって、SEKAI NO OWARI「スターライトパレード」を披露。他の出し物のような、熱さこそないものの、なにかほのぼのとして温かい気持ちになれた。

 続いて、今回の目玉のひとつでもある、全員コント。主役は、前回の文化祭で、補欠から正規メンバーに昇格した、別所匠。30分を超えるコントだったが、ひとりひとりの熱演もあって、あっという間に感じた。

 そして後半戦。ここからは、今回のライブのために作られた、新ユニットや新曲のコーナーだ。

 トップバッターは、今回唯一のソロ、前川歌音による「クラクションレクイエム」。かつての中森明菜を彷彿させる楽曲に、マイクスタンドを使った大胆なパフォーマンスが見事。会場からの大歓声に、満足感を感じているようだった。

 そして、チャーリー(エゼマタ健太チャールズ)とおばちゃん(宇都木彩乃)によるユニットで、「ナイジェリアローズ」。こちらは、チャーリーが曲の途中で上着とズボンを脱ぎ捨て、短パンひとつで歌うという驚きの趣向であった。

 ここで客席には、隔週火曜日MC・千鳥の二人が登場。会場に歓声が沸き起こる。

 さて、ステージ上には、元引きこもりの村西里世が登場し、YouTubeとTwitterで、50万回以上再生されたという「引きこもりあるあるのうた」を歌う。自身の経験をも織り込んだと思わる歌詞と、コミカルなダンスが印象的。引きこもりらしく、スウェット姿もよく似合っていた。

 そして、クラスではモテない男子キャラとなっている、出口晴臣、別所匠の2人による「負け犬のブルース」。ここでは、出口がハーモニカも奏で、切なげな歌を一層盛り上げていた。

 部活の発表に戻り、軽音部が新曲「自己嫌悪の夜」を演奏。切ないバラードに、キーボードのソロ、そしてやはりヴァイオリンがいい味を出している。そのままの盛り上がりを受け、企画ユニットの「気まぐれカモン」へと繋がった。

 新メンバーの、「マーガリン」こと大曲李佳がセンターとなった、アイドル部は、「無人島へ連れてって」を歌い踊る。AKBなどにも通じる王道のアイドルソングで、9人のフォーメーションも見事だった。

 部活のラストは、三四郎・相田がセンターをすることになった、ダンス&ボーカル部の「マイナスワン」。赤いジャージ風の衣装で12名が踊る様は圧巻だった。短い練習時間だったと思うが、相田も立派に務めを果たしていた。

 ライブも一通り終了し、生徒がステージに揃ったところでサプライズ。なんと、番組MCを務めている芸人13人による新曲「たった一つだけの約束」ができたとのこと。会場に来ていたMC陣もマイクを握り、曲が流される。「死ぬな、生きろ!」というメッセージが伝わってくる力強い曲。生徒たちは涙を流して聞き入っていた。

 その後、もう一つのサプライズ、来年2月に、新宿アルタで1週間劇場公演が決まったとのこと。こちらもどんな内容になるのか、期待して待ちたい。

 最後、メンバーから感謝の言葉が述べられ、全員で合唱曲「夕焼けはなぜ、一瞬なのか」を歌う。会場は、ひとつのことをやり遂げた生徒たちに拍手を送り、3時間にも及んだライブは終了した。

 

■ライブを通して伝えたかったこと

 企画もバラエティに富んでいて、楽しく、見ごたえのあるライブだった。テレビの企画であることを考えれば、構成や演出は細かく決められていたことと思う。制作しているのは、経験豊富なプロの人たちだ。良いものができるのも納得だ。ただ、実際にステージを生で見て、生徒たちの頑張る姿に、台本を超えた勢いや感動を感じたことも事実である。

 近年は、ネットなどの広まりにより、「学校」というものの存在は希薄化しているのではないかと思う。この番組の作り手側の人たちが経験した時代は、今よりもっと濃密な学校生活があった。私自身振り返ってみても、学生時代、学校は生活のほぼ全てで、塾に行っている人すら少数派だったのだ。

 この番組を生み出したのは、あの頃の学校を作りたかった人たちなのだ。人間関係が濃くて、キラキラと輝いていた。そんな思い出の中の「理想の学校」、それこそが、今回見せてくれた若者たちの「青春」なのだろう。

「学校って、こんなに楽しかったんだよ。こんなに一生懸命になれたんだよ」そんなことを、生徒たちや、テレビの向こうにいる視聴者に知ってほしかったんじゃないだろうか。熱血モノの学園ドラマも流行らなくなった今、バラエティとドキュメンタリーの間にあるような、この番組が、伝えようとしているものは大きいはずだ。

 番組が始まって8カ月、実際に生徒たちは大きく成長した。かつての『夕やけニャンニャン』(フジテレビ系)や『ASAYAN』(テレビ東京系)などの例を見るまでもなく、若い子たちが成長する姿を見るのは、何よりも嬉しいものだ。当然、番組である以上、つらいことや厳しい面もあるだろう。しかし、困難を乗り越えてなお「前に進もう」とする姿勢は、実に尊いものなのだ。

「学校」がコンセプトであるがゆえに、生徒たちもみないつかは卒業していく。彼ら彼女らが外の世界に向け大きく羽ばたいていく日まで、しっかりと見届けたいと思った。

(文=プレヤード)

吉本坂46「何をするユニットなのか、わからない……」と芸人は困惑 コケてもOKなカラクリとは?

 秋元康が手がける「坂道シリーズ」第3弾としてプロジェクトが始まった「吉本坂46」の1次書類審査の結果が3月22日に発表され、751名の吉本所属タレントが合格となった。さらに同27日には敗者復活戦の実施が発表され、4月5日から11日まで、ライブ動画配信サービス「SHOWROOM」にてその模様が配信される。

 この「吉本坂46」は、吉本芸人の中から選ばれたメンバーで、本格的なアイドルユニットを結成するというプロジェクトだ。4月からはユニットに密着する番組『吉本坂46が売れるまでの全記録』(テレビ東京、テレビ大阪)がスタートするほか、ソニーミュージックからのメジャーデビューも決まっている。

 本格派アイドルユニットとはいえ、オーディションに参加しているのは芸人ばかり。先輩ユニットとなる乃木坂46や欅坂46とは、まったく異なるものだということは明らかであるが、実際どんな形のユニットになるかは、芸人たちもよくわかっていないという。オーディションに参加した若手芸人は、こう話す。

「とりあえずエントリーシートを書いて提出したんですが、いったい、どんなことをやるユニットなのかは、まったく知らされていないままです。周りの芸人たちも、“何をするのかわからないけど、仕事につながるかもしれない”ということで、なんとなく応募していましたね。あと、1次選考の結果を見ても、知名度で選ばれている感じでもないし、キャラが濃いから受かっているという感じでもない。審査の基準がまったくわからないと、芸人たちも困惑しています」

 とにかく謎に包まれている「吉本坂46」。周辺事情に詳しい放送作家は、こんな話を明かした。

「秋元さんの頭の中では、それなりに構想が固まっているのかもしれませんが、吉本としてはまだ手探り状態のようですね。今はひとまず『SHOWROOM』や密着番組を使って、盛り上げようとしているところ。現状では、デビューするまでを大きな盛り上げどころと捉えているようで、グループが本格的に始まるまでは半年以上かかるかもしれないとのことです」

 どうやら、これからすべてが決まっていくことになる吉本坂46。

「関係者の間では、“順当に売れるのがベストだけど、どこかでコケてしまっても、それはそれで面白い”なんて声も聞こえてきます。芸人がやっていることだから、それこそ“大掛かりなコントでした”というオチでも成立するわけですよ。どっちに転がってもいいんだから、いろんな可能性を秘めたプロジェクトだと思いますね」(同)

 売れてもOK、コケてもOKの吉本坂46。乃木坂46や欅坂46を超える大ブレークの可能性もありそうだ。

秋元康の寵愛を受けて……“炎上上等”NGT48・中井りか「ポスト指原」まっしぐらか

 かつてのような勢いがなくなったAKB48グループの中で、孤軍奮闘しているのがHKT48の指原莉乃だ。しかし、そんな指原のメディア露出も減少傾向にあり、“飽きられ始めた”というのが大方の見方だろう。そんな中、“ポスト指原”として急激に存在感を増しているのが、NGT48の中井りかだ。

 指原と同じ太田プロダクション所属で、目標は指原だと発言したこともある中井。指原がレギュラー出演していたフジテレビの深夜番組『真夜中』(2017年9月終了)の後継番組である『白昼夢』にレギュラーとして抜擢されるなど、実際に“ポスト指原”としてのメディア出演も増えている。アイドル界隈に詳しい週刊誌記者はこう話す。

「指原は、スキャンダルを利用しつつ、良くも悪くも話題性がある存在として、知名度を上げてきたわけですが、中井りかも近いものがあります。SHOWROOMでの配信中に中傷するようなコメントがあると、アンチ呼ばわりして煽ってみるなど、明らかに炎上を狙っている言動も多い。決してクリーンなイメージでは行かず、“ダーティーでもいいからとにかく話題になる”という方向性はまさに、指原イズムです」

 そんな中井はここ最近、AKB48グループの総合プロデューサーである秋元康からの寵愛を受けているとの話も。

「先日は、脚本家・演出家の福田雄一さんが、秋元さんと中井と3人で食事したことをSNSで明かしていました。もちろん仕事の話だったのでしょうが、秋元さんが直々に連れて回っているというのは、完全に中井がお気に入りだという証拠ですよ。ちょっと前なら、HKT48の宮脇咲良あたりを寵愛していたんですが、秋元さんも“推し変”したのでしょうか」(芸能事務所関係者)

 ちなみに昨年のAKB48選抜総選挙で中井は23位。NGT48内では上から4番目だった。NGT48のなかで最も順位が高かったのが荻野由佳の5位、続いて北原里英が10位で、本間日陽が13位だった。

「5位になった荻野はホリプロに移籍しましたが、その後、そこまでテレビなどの出演が増えたわけではない様子。一方、中井は秋元さんパワーなのか、順調ですね。かなり強力なバックアップが感じられるので、来年の総選挙で躍進するでしょう。少なくともNGT48内のトップにはなるのではないでしょうか」(同)

 秋元康の寵愛を受けてスターダムを駆け上がった指原のように、中井が大ブレークする日も近いか?

秋元康の寵愛を受けて……“炎上上等”NGT48・中井りか「ポスト指原」まっしぐらか

 かつてのような勢いがなくなったAKB48グループの中で、孤軍奮闘しているのがHKT48の指原莉乃だ。しかし、そんな指原のメディア露出も減少傾向にあり、“飽きられ始めた”というのが大方の見方だろう。そんな中、“ポスト指原”として急激に存在感を増しているのが、NGT48の中井りかだ。

 指原と同じ太田プロダクション所属で、目標は指原だと発言したこともある中井。指原がレギュラー出演していたフジテレビの深夜番組『真夜中』(2017年9月終了)の後継番組である『白昼夢』にレギュラーとして抜擢されるなど、実際に“ポスト指原”としてのメディア出演も増えている。アイドル界隈に詳しい週刊誌記者はこう話す。

「指原は、スキャンダルを利用しつつ、良くも悪くも話題性がある存在として、知名度を上げてきたわけですが、中井りかも近いものがあります。SHOWROOMでの配信中に中傷するようなコメントがあると、アンチ呼ばわりして煽ってみるなど、明らかに炎上を狙っている言動も多い。決してクリーンなイメージでは行かず、“ダーティーでもいいからとにかく話題になる”という方向性はまさに、指原イズムです」

 そんな中井はここ最近、AKB48グループの総合プロデューサーである秋元康からの寵愛を受けているとの話も。

「先日は、脚本家・演出家の福田雄一さんが、秋元さんと中井と3人で食事したことをSNSで明かしていました。もちろん仕事の話だったのでしょうが、秋元さんが直々に連れて回っているというのは、完全に中井がお気に入りだという証拠ですよ。ちょっと前なら、HKT48の宮脇咲良あたりを寵愛していたんですが、秋元さんも“推し変”したのでしょうか」(芸能事務所関係者)

 ちなみに昨年のAKB48選抜総選挙で中井は23位。NGT48内では上から4番目だった。NGT48のなかで最も順位が高かったのが荻野由佳の5位、続いて北原里英が10位で、本間日陽が13位だった。

「5位になった荻野はホリプロに移籍しましたが、その後、そこまでテレビなどの出演が増えたわけではない様子。一方、中井は秋元さんパワーなのか、順調ですね。かなり強力なバックアップが感じられるので、来年の総選挙で躍進するでしょう。少なくともNGT48内のトップにはなるのではないでしょうか」(同)

 秋元康の寵愛を受けてスターダムを駆け上がった指原のように、中井が大ブレークする日も近いか?

NMB48新曲「ワロタピーポー」でネットユーザーいじり 露骨な炎上商法は秋元康の“惰性プロデュース”?

 12月27日に発売されるNMB48のニューシングル「ワロタピーポー」(laugh out loud! records)が11月15日放送の音楽番組『ベストヒット歌謡祭2017』(日本テレビ系)で初披露された。総合プロデューサーである秋元康が手がけたその歌詞が、あまりにもひどいと話題だ。

 ネットでの炎上をテーマとしている「ワロタピーポー」。個人攻撃を繰り返すネットユーザーを皮肉った歌であり、歌詞には「フェイクニュース」「魔女狩り」などといったキーワードが登場。サビでは「ワロタ ワロタ ワロタ ワロタピーポー どこの誰か名前隠して騒げ!」と、炎上を煽るようなフレーズも飛び出す。

「ネット上では何かと批判の対象になることが多い秋元康ですが、自らの状況を逆手に取ったような楽曲です。登場する言葉や歌詞の内容が薄っぺらく、投げやりな感じがするあたりも、“炎上”の不毛さを表していると思います」(音楽関係者)

 良くも悪くも話題になるような仕掛けを打ち出し、“炎上商法”と呼ばれることも多いAKB48グループ。今回の「ワロタピーポー」は、その究極の形といったところだろうか。

「炎上させるような仕掛けもネタも、尽きてきたということでしょうね。何のひねりもないこの歌詞を読んでいると、秋元のモチベーション低下が透けて見えてきます」(同)

 今回の「ワロタピーポー」は、NMB48にとって1年ぶりとなるシングル。これまでコンスタントに年2~3枚のシングルを発売していたことを考えると、明らかに活動はペースダウンしている。

「NMBはAKB48グループの中でも、秋元康と最も距離があるといわれている。運営会社も吉本興業の子会社であるShowtitleであり、秋元の一存で動かせるグループでもない。そういう意味で、彼女たちに対する思い入れはそれほどでもなく、結果的に歌詞の内容も適当なものになってくるということなのではないでしょうか。そもそも秋元は現在、坂道シリーズに熱心で、AKB48グループ全体から、興味を失っているといわれています。もはやNMBなんて惰性でプロデュースしているような感じなのかもしれないですね」(芸能事務所関係者)

 露骨な炎上商法の片棒を担がされるNMB48のメンバーたちが、不憫でならない。

『ラストアイドル』『スマートフォンデュ』も……秋元康の“フジテレビ離れ”と、とんねるずの終焉

 秋元康プロデュースによる、 女子大生をフィーチャーした深夜番組『スマートフォンデュ』( テレビ朝日系)が10月26日にスタートした。毎月1回、 2時間の生放送であり、 1980年代に女子大生ブームを巻き起こした『 オールナイトフジ』(フジテレビ系)を彷彿とさせる。

 テレビ朝日では、8月から秋元が原案を手がけた『 ラストアイドル』が放送されており、同局と秋元が関係を深めている。そこで気になるのが“古巣” フジテレビとの関係だろう。

「これまで、秋元康とフジテレビは密接な関係にありました。80年代のおニャン子クラブに始まり、90年代のチェキッ娘など、一貫して同局でアイドルプロデュースに携わってきました。さらに、AKB48の『じゃんけん大会』の中継局でもありましたね。これまで秋元がフジテレビで行ってきた企画が、そのままテレビ朝日へスライドしているかのようです」(業界関係者)

 これは、視聴率の下降と、低レベルな不祥事を連発する番組制作体制の劣化など、フジテレビの泥舟具合を秋元が見限ったからなのだろうか? そこでもうひとつ気になるものが、とんねるずの去就だろう。

「秋元はとんねるずと組んで『仮面ノリダー』をはじめとするパロディ企画を次々とヒットさせ、高い人気を獲得してきました。現在も『 とんねるずのみなさんのおかげでした』の構成作家クレジットに名前は載っていますが、積極的に関わっている様子は見られません。同番組の打ち切りは常々ささやかれていますが、秋元の“ テレ朝シフト”で、その可能性がより高まるのではないでしょうか」(同)

 テレビ朝日は、若いスタッフを積極的に起用したバラエティ中心の自由な番組作りによって、業界2位のポジションに躍進した。図らずも、これは80年代末から90年代初めのフジテレビ黄金期にあった「楽しくなければテレビじゃない」のノリの再来といえる。凋落の止まらないフジより、 将来性のあるテレ朝を秋元が選ぶのは必然なのかもしれない。
(文=平田宏利)

前代未聞! 正式メンバー決定前に握手会開催――『ラストアイドル』の戦略と楽しみ

 アイドルというものは、常に多くの人にジャッジされる存在だ。歌を歌い、演技をし、そこでついたファンも永遠に応援してくれるとは限らない。しかし、その不安定なところ、あやうさ自体が実は魅力のひとつであったりもする。

 それを顕在化させ、わかりやすく提示したイベントが、AKB48グループのシングル選抜総選挙である。自分の応援するメンバーが上位に食い込めば嬉しいし、また一方で、あまり順位が伸びなくても逆に応援に力が入ったりする。まさに戦略の勝利と言っていいだろう。

 そんなAKB48グループや坂道シリーズなどトップアイドルたちの総合プロデュースを数多く手掛けてきた秋元康が、新たに手がけているプロジェクトがある。それがテレビ朝日系で放送されている『ラストアイドル』だ。

 一言で言ってしまえば、「アイドルユニットのオーディション番組」だが、いくつか特徴的な点がある。

 一つは、8月の番組開始時点で決まっていた7人のメンバーの前に、次々と挑戦者が現れ、1対1のパフォーマンスバトルの勝敗によって、12月のデビューまでにメンバーが入れ替わるという点。対決式のオーディションは珍しくないが、すでに楽曲、衣装、振付までが完成していて、そこからメンバーの入れ替わりがあるというのは異色だ。デビュー後の展開が約束されている分、息詰まる対決を目にすることができるのだ。

 二つ目は、他のユニットとの兼任が可能だという点。素人を対象として全国津々浦々の新たな才能を発掘するとともに、現在別のグループで活動している現役のアイドルたちも参加対象になるということだ。これは、アイドルブームの現代において、間口を大きく広げることになる。

 そして三つ目。勝敗の判定は、審査員の多数決や合議ではなく、ランダムに選ばれた審査員“一人”の意見で決定するという点。これにより、広くたくさんの人に支持される才能よりも、一人でも強烈な印象を残すことができる個性を持った人が選ばれる可能性があるということだ。

 その画期的なオーディションシステムは反響を呼び、毎回その戦いが放送されるたび、ネット上では多くの意見が飛び交っている。番組開始から3カ月、現在放送されている段階で、メンバーの半数以上が入れ替わり、いくつかの決定事項が発表された。

 まず、メインとなる7人のユニット名は、ずばり『ラストアイドル』。彼女らは今年の12月20日にユニバーサルミュージックからCDデビューすることが決まっている。また、戦いに敗れたアイドルたちで結成されたセカンドユニット『Good Tears』も結成された。

 10月25日、そのラストアイドルメンバーによる初のイベントが開催された。もちろん、オーディションはまだ続いているので、参加するのは「暫定メンバー」、「Good Teas」、そしてセカンドユニット候補メンバーの計15人。企画自体が異例であるだけでなく、正式メンバーが決まっていないのにイベントを行うというのもまた前代未聞である。

 会場となったタワーレコード渋谷店地下1階にあるCUTUP STUDIOには、キャパいっぱいの300人ほどが集まった。イベントの参加券は全て配布終了し、最初に行われたパフォーマンスを見ることができなかった人も大勢いたほどの盛況ぶりだ。
 定刻の18時、番組のテーマソングが流れる中、メンバーが登場した。普段テレビでは対戦に挑む緊張した表情や、敗れて涙にくれる姿などを見ていたせいか、明るいメンバーの表情を見られることがとても嬉しい。

 最初にGood Tearsが新曲「涙の仮面」をパフォーマンス。テレビで見る以上に生き生きとしている様子が伝わってくる。続いて、ラストアイドルが、デビュー曲「バンドワゴン」を披露。いつも番組ではワンコーラスのみの放送であったため、フルで聴くといかにドラマチックな曲であるかがわかる。メンバーによる自己紹介が終わり、握手会へ。

 握手会は、会場に入りきれなかった人も参加できるため、会場の外にも長い列ができる。参加者を見渡してみると、幅広い年齢層が参加している。意外に女性ファンも多い。やはり、秋元康プロデュースということで、48系や坂道系グループのファンも多いのではないかと思う。

 いよいよ握手の順番が回ってきて、15人と一気に対面する。他のグループでアイドル活動の実績がある人は、対応も慣れている。いわゆる「釣り」ができるのだろう。一方で、今回のユニットで初めて活動をする人は対応も初々しさにあふれている。どちらもそれぞれの魅力がある。そして、涙で敗退したメンバーも、ファンに笑顔で接しているのを見て、なにか安心したような気持ちになった。

 公式の発表によれば、この日、のべ1,000人もの人が握手会に参加したという。もうこれはひとつのムーブメントと言ってもいい規模だろう。

 こういった異例づくしのラストアイドルの方式は、残酷だという評価もある。確かに、その時々だけを見ればそう思えるかもしれない。しかし、目に見える形かどうかは別にして、アイドルは常に評価や戦いを避けられない職業であるのだ。この番組は、その目に見えないものを見えやすくしているにすぎない。なにより大前提として、プロジェクトに参加する女の子たちは、そのシステムを了承して参加しているのだ。

 そして、私がハッとしたのは、ラストアイドルがGood Teasのメンバーをステージに呼び込む時の言葉だった。

「私たちの仲間を紹介します!」

 そうか、と、その瞬間、腑に落ちた。

「ラストアイドル」は、選抜に残った人たちだけのものではない。戦いに挑んで敗れた者、その人たちも含めて、同じ戦いを経験した「同士」なのだ。これから番組やメンバーがどのような活躍を見せるかまだ分からない。しかし、彼女たちを同じ仲間だと思って見ていけば、また見える景色が違ってくる。

 この番組は奥が深い。それぞれのメンバーに物語が作られていく。その物語をまとめて楽しめるようになれば、この番組を何倍も面白く見ることができるだろう。

(文=プレヤード)