『集団左遷』福山雅治も絶賛した“クールなメガネ美女”の意外な正体って!?

 福山雅治主演のドラマ『集団左遷!!』(TBS系)の苦戦が続いている。初回こそ13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、好スタートを切ったものの、10連休の影響もあってか2話で数字が急落。その後も上昇の兆しが見えない。テレビ情報誌の記者が言う。

「TBSの日曜劇場は『-JIN-』『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など、ヒット作を量産してきたTBSの看板の枠です。新時代最初の作品ということで、福山雅治、香川照之、市村正親、神木隆之介、三上博史など、豪華ラインナップで勝負してきましたが、コメディタッチな展開はリアリティが薄く、それが数字に現れています。福山は前作の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)が大コケしましたから、是が非でも数字が欲しかったところでしょうが……」(テレビ情報誌記者)

 そんな中、出番は決して多くないもののジワジワと話題になっているのが、蒲田支店の窓口係を務める「藤枝薫」だ。藤枝は制服姿にメガネがトレードマークで、冷静沈着に仕事をこなすクール美女。彼女はいったい何者なのか? ベテランの芸能ライターが語る。

「藤枝薫を演じているのは女優の橋本真実です。現在35歳の橋本の芸歴は長く、もともとはエイベックスが仕掛けた深夜のアイドル発掘番組に出演し、そこから選ばれた5人で『MISSION』というアイドルグループでデビューしました。その番組の出世頭は、後に朝ドラでヒロインになる国仲涼子ですが、当時は橋本の方が人気がありましたね。ただMISSIONはブレイクできず、橋本はグループを途中で脱退して女優になりました。

 女優として顔と名前が一致する人はまだまだ少ないでしょうが、橋本は大ヒットしたドラマ『JIN-仁-』や、カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞した『万引き家族』(2018)にも出演しています。『集団左遷』のイベントでも、福山雅治が『髪を束ねた姿がセクシーだった』と絶賛するシーンもありましたし、事務所も田中麗奈や中条あやみのいるテンカラットですから、一気に人気が出てくる可能性は十分あるでしょう」(芸能ライター)

 5話以降の巻き返しのカギを握るのは、クールなメガネ美女かも!?

福山雅治主演『集団左遷!!』視聴率は安定せず、乱高下! 再度番宣ラッシュの可能性も……

 福山雅治が主演するTBS日曜劇場『集団左遷!!』の視聴率がどうにも安定せず、乱高下を続けている。

 初回は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で好発進するも、第2話で8.9%と急降下。第3話は10.1%となんとか2ケタに戻したものの、直近の第4話(12日)は9.2%で再び1ケタ台に転落した。ここまでの平均は初回の高視聴率が効いて10.5%と2ケタを維持しているものの、この推移を見る限り、先行きはかなり不安だ。

「大型連休中は在宅率が下がり、どうしても視聴率を取るのが厳しくなります。第2話、第3話がよくなかったのは、そのためとも思われましたが、連休明けの第4話で1ケタに落ちたのは深刻です。テレビ朝日系の『科捜研の女』や『緊急取調室』は連休中でも安定した数字を残しました。その意味で、『集団左遷!!』は、視聴者の絶対的な興味を得られていないということでしょうね」(テレビ誌関係者)

 かつて主演したドラマが立て続けにヒットした福山だが、結婚して一児の父となり、気づけば50歳を迎え、すっかりいいオジサンとなった。今までのようなカッコイイ路線はもはや通用しない。そのへんは福山も承知しており、『集団左遷!!』では三枚目っぽい役どころに挑戦。ドタバタ走り回り、顔芸のオンパレード。銀行を舞台にしたドラマなのに、コメディタッチの作品で、二枚目でニヒルな福山はどこにもいない。しかし、福山の挑戦もむなしく、現状、視聴者に受け入れられていない。だからこそ、視聴率も安定しないのだろう。

「多くの視聴者は『半沢直樹』(TBS系)チックなビジネスドラマを期待していたのに、いざ始まってみたらコメディみたいなノリで、楽しみにしていた視聴者をガッカリさせてしまいました。だからこそ、第2話で急降下してしまったんです。ただ、その反省からか、徐々にコメディタッチが薄れてきました。この先、巻き返しを図れるかどうかは、ドラマの内容にかかっているといえるでしょうね」(同)

 TBSの看板ドラマ枠で福山が主演を張る以上、同局では15%超え、悪くても12~13%台を期待していたはず。にもかかわらず、10%台ではなんとも物足りないのが現実。それどころか、全話平均で2ケタを割る可能性すら出てきたのだから大変だ。

 福山は前回主演した連ドラ『ラヴソング』(フジテレビ系、2016年4月期)が8.5%と大爆死を喫しているだけに、『集団左遷!!』は絶対にヒットさせなければならない事情がある。1ケタ台にとどまっているわけにはいかないのだ。今後も10%前後の視聴率に甘んじるようなら、再び福山がTBSの番組に出まくって番宣に努めることになるかもしれない。

(文=田中七男)

福山雅治のかわいいおじさんぶりが空振り残念!! 廃店銀行に預金が増える謎『集団左遷!!』第4話

 福山雅治が主演する超ライトなサラリーマンもの『集団左遷!!』(TBS系)。共演が香川照之、三上博史ら演技派だけに、より福山の芝居の軽さが目立ちます。軽さの中に味わいが出てくるといいのですが、さてどうでしょうか。早くも前半戦クライマックスを迎えた第4話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 三友銀行蒲田支店は半年で100億円のノルマを達成しないと廃店になることが決まっています。片岡支店長(福山雅治)たちは何とかノルマを達成しようとがんばっているのですが、本部の横山常務(三上博史)からいつも横やりが入ってしまいます。横山常務に蒲田支店の情報を流しているスパイを、片岡支店長はようやく見つけます。着任してきたばかりの片岡に最初に懐いてきた花沢課長(高橋和也)でした。娘の結婚を控えている花沢課長は、三友銀行の行員として結婚式に出席したいというあまり、自分だけはリストラされないという条件でスパイ活動に従事していたのでした。

 花沢課長役の高橋和也は、かつてジャニーズの人気バンド「男呼闘組」のベーシストでした。初めてサインを求めてきたファン第1号と結婚し、ジャニーズを解雇されています。その後は俳優としてかなりの苦労を積んできましたが、家庭に帰れば6児の父親でもあります。そんな家族LOVEな高橋にスパイ役をやらせるのは、なかなかナイスな配役です。

 スパイであることがバレ、蒲田支店から追い出されると観念した花沢課長に、片岡支店長は優しい言葉を投げ掛けます。「ここでやり直しましょうよ。きれいさっぱり忘れますから」と人間としての器の大きさを見せる片岡支店長でした。花沢課長を二重スパイに仕立て、逆に横山常務にフェイクニュースを流すなどの作戦も考えられましたが、NHK大河ドラマ『龍馬伝』に主演した福山雅治はそんな小細工には頼りません。「横山さんからの電話にはもう出なくていいんですよ」とスパイ活動の件は不問に処するのでした。

 ましゃのユルかわぶりがさらに発揮されます。駅前にて蒲田支店のみんなで「大商談会」のお知らせのチラシを配るシーン。蒲田のゆるキャラ「かまたん」の着ぐるみが首を外すと、中から50歳になった福山雅治の顔が。かわいいおじさんぶりをアピールします。このシーン、せっかく福山に着ぐるみを着せるのなら、単なるファン向けのサービスカットで終わらせるのはもったいないなと思いました。若手行員たちが片岡支店長のことを「相変わらず、がんばろうしか言わないよ」「あの年齢で、あの軽さ。ヤバくねぇ」とディスってる最中に、実は着ぐるみの中身は片岡支店長でした……などのギャグに使えたんじゃないでしょうか。福山の演技も軽ければ、脚本の甘さもずいぶん目立ちます。

 第4話では、その脚本の甘々さがくっきりと露呈します。木田(中村アン)たち蒲田支店の女性行員たちを、経済誌の編集者(猫背椿)がグラビア撮影するために訪れました。1週間後、片岡支店長たちが発売されたばかりの経済誌を開くと、お目当てのグラビアページはなく、蒲田支店が廃店&リストラの危機にあることをスクープした特集記事にすり替わっていたのです。三友銀行全体の財政内情が悪化していることにも言及した内容でしょうから、数日で裏どりしてサクッと書ける記事ではありません。そもそも大手銀行の内情を暴露した記事を掲載することは、普段から大量に広告出稿してもらっているクライアントタブーに抵触するため、容易ではありません。

 その後の展開はさらに「はぁ?」と首を捻りたくなるものでした。取引先の銀行の経営状態がヤバいとなれば、みんな預金を引き揚げる取り付け騒ぎが起きるはずです。当然のように蒲田支店の窓口にはお客が殺到しました。ところが驚いたことに解約を求める客はひとりもおらず、みんな「ここがなくなったら困るからさ」と新たに預金を預けたいと言うのです。片岡支店長はウハウハです。

 これが地域密着型のプロスポーツや地元で長年愛されてきた老舗の食堂などなら分かります。でも、シビアな金融業界を舞台にしたサラリーマンもので、この安直な展開はありえないでしょう。預金を預けにきたお客の中には、ブタ型貯金箱を手にした子どもも混じっています。脚本家は過去に『ROOKIES』(TBS系)などのヒット作を放っているいずみ吉紘ですが、ご都合主義が目に余ります。この脚本でOKしたディレクターとプロデューサーもどうかしています。視聴者を舐めきっています。サラリーマンドラマを軽快に描くことと、軽薄化することを完全に履き違えています。

 

信用を失ったら終わりだ

 第4話では、片岡支店長が本部へと走り、横山常務と直接対決するシーンが2度にわたって描かれました。花沢課長にスパイ行為をやらせていたことに加え、地面師(戸次重幸)の詐欺行為に気づきながら蒲田支店に40億円もの融資をさせようとしていたことを糾弾する片岡支店長。これに対し、横山常務は明後日の方向を向いて「ひどい言いがかりですね~」とシラを切ります。この明後日の向き方は、性格俳優・三上博史ならではの実に素晴しい妙演でした。

 片岡課長の直訴の甲斐なく、花沢課長は別会社に出向することが決まり、1人寂しく蒲田支店から去っていきます。多摩川沿いの暗い夜道、花沢課長の「がんばれ~、蒲田~。がんばれ~、蒲田~」というエールだけが響き渡ります。泣けるシーンのはずでしたが、せっかくの高橋和也の味のある演技も、ご都合主義が目立つ脚本のせいで感情移入できずに終わってしまいました。

 今回、横山常務は「組織の中で一度信用を失ったら、おしまいです」と語っていましたが、いくら俳優陣が熱演してもリアリティーのまるでない脚本が採用されているドラマを視聴者も信用することができません。最終的には蒲田支店は100億円のノルマを達成するのかもしれませんが、視聴者の信用を回復することは恐らく難しいでしょう。

 

気になるメガネ女子行員

 どうしても不満ばかり出てきてしまいますが、ここに来て女性キャストのひとりが気になってきました。三友銀行イメージガールの生田絵梨花ではなく、蒲田支店の窓口にいるメガネ女子行員の橋本真実です。経済誌のグラビア撮影では、中村アンと張り合ってポージングする姿がありました。地味な銀行の制服姿が似合っており、いい感じです。ドラマの本筋とは直接関係のない、中村アンvs.橋本真実の女性行員同士の影バトルを楽しみにしたいと思います。

 さて、気になる視聴率は? 第1話13.8%、第2話8.9%、第3話10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という推移でしたが、第4話は9.2%という結果でした。二ケタを守ることはできませんでしたが、あのズボラな脚本では仕方ありません。頼りない片岡支店長を支える真山副支店長役の香川照之や哀愁漂う高橋和也たちの名演があったから、まだこの程度の数字の落ち込みで済んだのでしょう。

 第5話はキムタク主演映画『検察側の罪人』(18年)の犯人役で注目を集めた酒向芳、支店総括部の宿利部長がクローズアップされるようです。脇役ひと筋で生きてきたおじさん俳優たちの熱演に応える、真っ当なドラマになることをせつに希望します。

(文=長野辰次)

“カマキリ先生”香川照之に福山雅治が喰われた!? 『集団左遷!!』第3話は視聴率二ケタを守れたか

 福山雅治が主演する初のサラリーマンもの『集団左遷!!』(TBS系)。元号が平成から令和に変わり、キャッチコピーも「平成最後の下克上だ」から「令和最初の下克上だ」に変わりました。さて、どれだけの人が気づいたでしょうか。第3話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 第1話からそこはかとなく漂う“コレジャナイ感”。第3話では廃店が決まっている三友銀行蒲田支店の片岡支店長(福山雅治)たちの前に、廃店計画を進める本部の横山常務(三上博史)が現われます。両者の間で激しい視殺戦が繰り広げられるかと思いきや、横山常務は「業績アップ、おめでとうございます」と蒲田支店の奮闘ぶりを讃え、あっさりと引き揚げていきます。あまり意味のないシーンでした。第2話のラストで盛り上げておいて、すっごい肩すかしです。

 片岡支店長は相変わらず「さらにがんばろ~!」としか言わないのですが、半期で100億円のノルマを達成しないと自分たちの居場所がなくなる蒲田支店の行員たちは尻に火が点いた状態となり、懸命に営業成績を上げていきます。

 

目の前の上司をスパイ呼ばわりする不自然さ

 ところが横山常務の指図で、またしても本部の横やりが入ります。廃店候補となっている支店が扱っている大口の取引先は、本部へと移管されることになったのです。さらに、廃店した支店の残務処理に10人回すように蒲田支店に命令が下ります。これでは、いくらがんばってもノルマを達成することは不可能です。

 せっかく団結しかかっていた蒲田支店ですが、亀裂が生じます。若手行員の滝川(神木隆之介)が「ここの情報がダダ漏れしている。おかしい。本部の肩を持つ真山さんがスパイじゃないか」とみんなの前で言い出します。滝川にとって、副支店長の真山(香川照之)は上司です。いくらドラマとはいえ、目の前にいる上司に向かってこれはないんじゃないでしょうか。若手演技派の神木くんから出てきた台詞だけに、余計に違和感がありました。

 もしかするとTBSのディレクターは、ダメダメ人間たちの中で起きる魔女狩りの恐ろしさを描きたかったのでしょうか。それにしても中途半端です。大手銀行を舞台にした企業ドラマにもかかわらず、“コレジャナイ感”がますます濃厚に漂ってきます。

 

カマキリ先生の意外な一面

 そんな第3話でも、見どころはありました。みんな残業してヤル気を見せているのに、副支店長の真山だけは定時でさっさと退社していきます。『下町ロケット』(TBS系)第2シーズンの変人・軽部(徳重聡)もそうでしたが、残業しないで帰る社員は「日曜劇場」の世界では白眼視されるのでした。でも、真山には定時に退社する理由がありました。愛妻・有里(西田尚美)が長年にわたって入院しており、元気づけるために病院へ足繁く通っていたのです。

 花束を手に病室を訪ねてきた真山に対し、ベッドに伏している妻・有里は「あなたがいっぱい仕事できるよう、私も退院したら張り切ってご飯つくるわ」と囁くのでした。小さく微笑んで妻を見守る真山。企業ドラマブームを巻き起こした『半沢直樹』(TBS系)での顔面演技が大きな話題を呼んだ香川照之ですが、抑えた演技もなかなかです。昆虫に大人げなく大興奮してみせる“カマキリ先生”香川の意外な一面を知り、視聴者もホロリとさせられるのでした。

 ちなみに“カマキリ先生”は5月3日に放送された『香川照之の昆虫すごいぜ! 6時間目』(NHK Eテレ)ではアリを取り上げ、働きアリたちの社会と人間社会を重ね合わせ「あなたにはあなたにしかできないことがある。それをアリの世界が証明している」と熱い言葉を残しています。味方に付ければ心強いけれど、敵に回すと恐ろしい男、それが香川照之です。

 カマキリ先生、いや違った真山副支店長の見せ場が続きます。第3話では主に真山を尾行していた片岡支店長は、病院のロビーでようやく真山を見つけます。真山が定時で退社していた理由が分かり、スパイの疑いも晴れました。

真山「妻が退院したとき、私の今の仕事をなくすわけにはいきません。例え、どんなゴールが待っているかは分からなくても、何もしないわけにはいきません」

 がんばらない代表だった真山が、ついに片岡と手を組み、がんばることを決意したのでした。片岡と真山、スーツ姿のおっさん2人で多摩川の土手を競い合うように走ります。まるでスポ根ドラマのような展開ですが、脚本家のいずみ吉紘って、映画『ROOKIES 卒業』(09年)を書いた人だったんですね。片岡支店長がやたらと土手を走りたがることに、妙に納得しました。

 片岡と真山の共闘作戦の第1弾は、「田口るみビューティーサロン」の杜撰な経営を立て直すことでした。るみ社長(浅野ゆう子)と夫である専務(高木渉)に再建計画書を渡し、お客の信頼を取り戻すよう進言します。それまでホスト遊びで散財していたるみ社長ですが、2人の熱意に打たれてすっかり改心。もう少しでるみ社長にうっかり30億円を融資するところだった片岡は、真山の慎重さのお陰で九死に一生を得たのでした。真山さまさまです。

 

大幅ダウンしていた第2話の数字

 いつもと違った抑えた演技で、第3話の美味しいところをさらっていった香川照之。福山雅治は主役の座を喰われたかっこうとなりましたが、視聴率はどうだったのでしょうか?

 初回13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と思いのほか好発進した『集団左遷!!』でしたが、第2話は8.9%、第3話は10.1%という結果でした。第2話で4.9%も大幅ダウンしていたとは……。救いは福山と香川ががっちりスクラムを組んだ第3話で、二ケタに持ち直したことでしょうか。

 この数字をキープできるかどうかは、やはり福山主演ドラマとしてではなく、企業ドラマとしてアンサンブルの面白さを発揮できるか次第ではないでしょうか。第4話は元男呼闘組の高橋和也にスポットライトが当たるようです。おっさんたちが底力を発揮して、採算効率しか考えない体制側や世間の常識にひと泡吹かせる展開に期待したいと思います。

(文=長野辰次)

“カマキリ先生”香川照之に福山雅治が喰われた!? 『集団左遷!!』第3話は視聴率二ケタを守れたか

 福山雅治が主演する初のサラリーマンもの『集団左遷!!』(TBS系)。元号が平成から令和に変わり、キャッチコピーも「平成最後の下克上だ」から「令和最初の下克上だ」に変わりました。さて、どれだけの人が気づいたでしょうか。第3話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 第1話からそこはかとなく漂う“コレジャナイ感”。第3話では廃店が決まっている三友銀行蒲田支店の片岡支店長(福山雅治)たちの前に、廃店計画を進める本部の横山常務(三上博史)が現われます。両者の間で激しい視殺戦が繰り広げられるかと思いきや、横山常務は「業績アップ、おめでとうございます」と蒲田支店の奮闘ぶりを讃え、あっさりと引き揚げていきます。あまり意味のないシーンでした。第2話のラストで盛り上げておいて、すっごい肩すかしです。

 片岡支店長は相変わらず「さらにがんばろ~!」としか言わないのですが、半期で100億円のノルマを達成しないと自分たちの居場所がなくなる蒲田支店の行員たちは尻に火が点いた状態となり、懸命に営業成績を上げていきます。

 

目の前の上司をスパイ呼ばわりする不自然さ

 ところが横山常務の指図で、またしても本部の横やりが入ります。廃店候補となっている支店が扱っている大口の取引先は、本部へと移管されることになったのです。さらに、廃店した支店の残務処理に10人回すように蒲田支店に命令が下ります。これでは、いくらがんばってもノルマを達成することは不可能です。

 せっかく団結しかかっていた蒲田支店ですが、亀裂が生じます。若手行員の滝川(神木隆之介)が「ここの情報がダダ漏れしている。おかしい。本部の肩を持つ真山さんがスパイじゃないか」とみんなの前で言い出します。滝川にとって、副支店長の真山(香川照之)は上司です。いくらドラマとはいえ、目の前にいる上司に向かってこれはないんじゃないでしょうか。若手演技派の神木くんから出てきた台詞だけに、余計に違和感がありました。

 もしかするとTBSのディレクターは、ダメダメ人間たちの中で起きる魔女狩りの恐ろしさを描きたかったのでしょうか。それにしても中途半端です。大手銀行を舞台にした企業ドラマにもかかわらず、“コレジャナイ感”がますます濃厚に漂ってきます。

 

カマキリ先生の意外な一面

 そんな第3話でも、見どころはありました。みんな残業してヤル気を見せているのに、副支店長の真山だけは定時でさっさと退社していきます。『下町ロケット』(TBS系)第2シーズンの変人・軽部(徳重聡)もそうでしたが、残業しないで帰る社員は「日曜劇場」の世界では白眼視されるのでした。でも、真山には定時に退社する理由がありました。愛妻・有里(西田尚美)が長年にわたって入院しており、元気づけるために病院へ足繁く通っていたのです。

 花束を手に病室を訪ねてきた真山に対し、ベッドに伏している妻・有里は「あなたがいっぱい仕事できるよう、私も退院したら張り切ってご飯つくるわ」と囁くのでした。小さく微笑んで妻を見守る真山。企業ドラマブームを巻き起こした『半沢直樹』(TBS系)での顔面演技が大きな話題を呼んだ香川照之ですが、抑えた演技もなかなかです。昆虫に大人げなく大興奮してみせる“カマキリ先生”香川の意外な一面を知り、視聴者もホロリとさせられるのでした。

 ちなみに“カマキリ先生”は5月3日に放送された『香川照之の昆虫すごいぜ! 6時間目』(NHK Eテレ)ではアリを取り上げ、働きアリたちの社会と人間社会を重ね合わせ「あなたにはあなたにしかできないことがある。それをアリの世界が証明している」と熱い言葉を残しています。味方に付ければ心強いけれど、敵に回すと恐ろしい男、それが香川照之です。

 カマキリ先生、いや違った真山副支店長の見せ場が続きます。第3話では主に真山を尾行していた片岡支店長は、病院のロビーでようやく真山を見つけます。真山が定時で退社していた理由が分かり、スパイの疑いも晴れました。

真山「妻が退院したとき、私の今の仕事をなくすわけにはいきません。例え、どんなゴールが待っているかは分からなくても、何もしないわけにはいきません」

 がんばらない代表だった真山が、ついに片岡と手を組み、がんばることを決意したのでした。片岡と真山、スーツ姿のおっさん2人で多摩川の土手を競い合うように走ります。まるでスポ根ドラマのような展開ですが、脚本家のいずみ吉紘って、映画『ROOKIES 卒業』(09年)を書いた人だったんですね。片岡支店長がやたらと土手を走りたがることに、妙に納得しました。

 片岡と真山の共闘作戦の第1弾は、「田口るみビューティーサロン」の杜撰な経営を立て直すことでした。るみ社長(浅野ゆう子)と夫である専務(高木渉)に再建計画書を渡し、お客の信頼を取り戻すよう進言します。それまでホスト遊びで散財していたるみ社長ですが、2人の熱意に打たれてすっかり改心。もう少しでるみ社長にうっかり30億円を融資するところだった片岡は、真山の慎重さのお陰で九死に一生を得たのでした。真山さまさまです。

 

大幅ダウンしていた第2話の数字

 いつもと違った抑えた演技で、第3話の美味しいところをさらっていった香川照之。福山雅治は主役の座を喰われたかっこうとなりましたが、視聴率はどうだったのでしょうか?

 初回13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と思いのほか好発進した『集団左遷!!』でしたが、第2話は8.9%、第3話は10.1%という結果でした。第2話で4.9%も大幅ダウンしていたとは……。救いは福山と香川ががっちりスクラムを組んだ第3話で、二ケタに持ち直したことでしょうか。

 この数字をキープできるかどうかは、やはり福山主演ドラマとしてではなく、企業ドラマとしてアンサンブルの面白さを発揮できるか次第ではないでしょうか。第4話は元男呼闘組の高橋和也にスポットライトが当たるようです。おっさんたちが底力を発揮して、採算効率しか考えない体制側や世間の常識にひと泡吹かせる展開に期待したいと思います。

(文=長野辰次)

「普通の俳優」と化した福山雅治と「特別扱い」の星野源 事務所内序列が入れ替わった?

 福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)がスタートした。4月21日放送の初回平均視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

「TBSの看板枠である日曜9時ということで、2ケタ発進は最低ライン。できれば15%以上を狙いたかったところですが、13.8%という数字は及第点でしょう。でも、たしかに福山雅治主演ドラマとしては、ちょっと物足りなさも感じます」(テレビ局関係者)

 今回のドラマ出演にあたって、福山はプロモーションに奔走。多くのバラエティー番組や生放送の情報番組に出演した。

「福山といえば、所属事務所のアミューズのトップであり、完全な特別扱い。そもそもドラマや映画のオファーがきてもそう簡単に受けるわけではないのに、今回は番宣稼働がものすごく多くて、ちょっと驚きましたね。もしかしたら、福山の特別扱いもなくなってきたのかな……と感じました」(同)

 いわば、福山が“普通の俳優”と同じように番宣を頑張っていた一方で、アミューズ内で“特別扱い”が始まっていると言われているのが、星野源だ。

「星野源はここ数年、かなり仕事を選んでいますね。特に俳優業の方では、NHKの大河ドラマや、主演映画などには出演するものの、民放地上波のドラマのオファーは基本的に断っているようです。音楽活動との両立ということもあるのですが、俳優業についてはできるだけ大きい仕事に絞っているらしい。これは、完全にかつての福山雅治と同じパターンですよ」(芸能事務所関係者)

 まるでアミューズ内での立場が入れ替わったかのような、福山雅治と星野源。その傾向はさらに加速していきそうだという。

「今年から来年にかけて星野源の主演映画が2作品公開されます。1つ目は今年公開の『引っ越し大名!』。星野と並んで女性ファンが多い高橋一生との共演ということで、話題になりそうです。そして、来年には小栗旬とダブル主演を務める『罪の声』が公開。昭和の未解決事件をモチーフにした重厚なミステリー大作で、星野のキャリアにおいてはかなり重要な作品になるはず。この作品で日本を代表するトップ俳優に躍り出ることも十分考えられるでしょう」(映画関係者)

 どんどんトップへ伸し上がっていく星野。もはやアミューズ内でも事実上のトップとなりそうな勢いだが、不安視する見方も。

「福山は圧倒的に二枚目でオーラもすごい。でも、星野源はどちらかといえが親しみやすい雰囲気で、決して存在感だけで他を圧倒できるタイプではない。そういう意味で事務所の大看板としては、どう考えても福山の方が適しているんですよね。アミューズが星野を売りたいのはよく分かるのですが、福山を差し置いてまでトップに据えるのはちょっと性急すぎる気もします」(前出・芸能事務所関係者)

 芸能事務所としては、看板俳優の世代交代を上手く進めていく必要はあるだろう。しかし、看板に足る素材か否かの見極めを失敗すると、取り返しの付かないことになってしまう。星野源が、看板に相応しい俳優であればいいのだが……。

「日曜劇場」が軽いコメディになった理由とは? 福山雅治がバカボンのパパに『集団左遷!!』第2話

“平成最後の下克上”というキャッチコピーを謳った福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。平成時代が終わっても、下克上宣言を続けるつもりでしょうか。序盤からすでに泥舟感が漂うことが気がかりです。泥舟に乗った気分で、第2話を振り返ってみましょう。

 大手の三友銀行に勤める片岡(福山雅治)は、廃店が内定している蒲田支店の支店長として着任しました。本部の横山常務(三上博史)からは「がんばらなくていい」と釘を刺されていた片岡ですが、蒲田支店の若手行員たちのがんばっている姿に感化され、ついつい「がんばらせてください、廃店にはしないでください」と横山常務に反逆してしまいました。

 副支店長の真山(香川照之)が廃店の話をみんなの前でバラし、行員たちは動揺しまくりです。新支店長である片岡が「半期で100億円のノルマを達成すれば、廃店はありません」と明るい笑顔で説明するも、「どーやって100億円のノルマを達成するんですか!?」とまるで相手にされません。「とにかく、がんばるんです」と連呼する片岡支店長の空回り感は否めません。

 さらに横山常務の指示による本部からの圧力が、蒲田支店全体を揺さぶります。かなり前に本部の審査部に提出していた融資の申請書が「不備がある」と突き返されてしまったのです。片岡支店長が横山常務に逆らったことへの露骨な嫌がらせです。

■部下に舐められまくる上司

 本部からの支店いじめは、まだまだ続きます。営業課長の横溝(迫田孝也)は町田社長(市川猿之助)から5000万円の融資の相談を受けてきたのですが、この情報は本部に筒抜けで、何と羽田支店が蒲田支店よりも安い金利でさらってしまいます。同じ支店同士での醜い足の引っ張り合いとなるのでした。

「とにかく、がんばろ~!」としか言わない片岡支店長に、若手行員のエース格である滝川(神木隆之介)がブチ切れます。

滝川「また出たよ、『がんばれ』。……と僕に口答えされたらムカつきますよね。本部に対して同じことをしたんじゃないですか」

 20代の部下に正論を吐かれ、ぐうの音も出ない片岡支店長でした。これでは、どちらが上司か分かりません。

 自宅に帰った片岡は、高校受験を控えた息子の裕太(絃瀬聡一)に「勉強か? がんばれよ」と声を掛けたところ、またまたやりこめられてしまいます。「はぁ。がんばっているのに、さらにがんばれと言われるのはキツいんだよ。会社でも言わないほうがいいよ」と息子に説教されてしまう片岡パパ。せっかく奥さまのかおり(八木亜希子)が作ってくれたすき焼きも、これでは美味しさ半減です。トホホホホ……。

■片岡支店長はバカ田大学出身?

 がんばれと部下を励ますのは、パワハラになってしまうのでしょうか? それなら、自分がまずがんばって見せるしかありません。町田社長がメガソーラーシステムをやりたがっていることを聞き出した片岡支店長は、大量のソーラーパネルを並べられる東京ドーム半分の広さがある土地を探し始めます。今回の融資話はダメでも、夢を持っている人を銀行員として純粋に励ましたいと考えたのです。他の支店への異動願いが受理されないことを知った横溝も一緒になって土地探しに奔走します。でも、このシーンを見ながら、多くの視聴者は「ちょっと待てよ」と感じたのではないでしょうか。

 太陽光パネルビジネスは、クリーンなエコイメージで以前はもてはやされましたが、ご近所とのトラブルや積雪・台風などでパネルがすぐダメになってしまうなど、多くの人が失敗に終わっている案件です。そんなリスクの高すぎるビジネスのために、後先考えずに走り続ける片岡支店長。泥舟感がハンパない蒲田支店です。

 視聴者の不安をよそに、片岡支店長は三浦半島で格安物件を見つけてしまうのでした。「仕事って、お金だけじゃないですもんね。私たち銀行員ががんばるのは、そこにがんばるお客さまがいらっしゃるからなんです」という言葉を残し、町田社長のもとをドヤ顔で去っていく片岡支店長。横溝課長と「これでいいのだ~、これでいいのだ~♪」と『天才バカボン』の主題歌をハモりながら蒲田支店への帰路に着きます。どうやら、片岡支店長はバカ田大学出身のようです。ますます、蒲田支店が心配になってきます。

 蒲田支店に戻った片岡支店長はびっくりです。さっき別れたはずの町田社長が先に来て、待っているではありませんか。片岡支店長は『天才バカボン』を歌いながら、どこまで練り歩いたのでしょうか。それはさておき、町田社長です。金利の安い羽田支店ではなく、蒲田支店から融資を受けたいと頼みにきたのでした。片岡支店長のバカ正直さに、すっかりほだされてしまったようです。福山雅治と市川猿之助、歌舞伎の世界では市川中車を名乗っている香川照之が同じ画面の中に並ぶという、なかなかレアな光景が第2話のハイライトシーンとなりました。まぁ、歌舞伎好きな人でないと、スルーされてしまいそうですけど。

 5000万円の融資話を羽田支店から奪い戻し、女性行員の木田恵美子(中村アン)をはじめとする蒲田支店の行員たちは、片岡支店長のことをすっかり信頼するようになります。蒲田支店が一丸となってがんばることで、100億円のノルマは1か月後には93億円まで減らすことに成功します。盛り上がる蒲田支店、でも本部に内部情報を漏らしているスパイはいったい誰? というところで第2話は終わりました。

 原作小説の『集団左遷』『銀行支店長』(講談社)が重々しい内容なのに比べ、福山の「日曜劇場」初主演作となった『集団左遷!!』はコメディタッチの展開です。第2話では『天才バカボン』の主題歌を歌ってみせた福山ですが、この調子なら植木等が軽快に歌った昭和のヒット曲「スーダラ節」あたりもダンスを交えて披露してくれるのではないでしょうか。

 それにしても、『集団左遷!!』に漂うこの超ライト感覚、言い換えればチャランポランさはどこから来ているのでしょうか。その答えはとても簡単です。

 今年9月からは日本で「ラグビーワールドカップ2019」が始まります。国際的なスポーツイベントを盛り上げるため、TBSでは7月期の「日曜劇場」は“切り札”池井戸潤が書き下ろすラグビードラマを放送することが決まっています。演出を務めるのは、もちろん『半沢直樹』『下町ロケット』など一連のTBS「日曜劇場」の池井戸ドラマを大ヒットさせてきた福澤克雄ディレクターです。

 福澤ディレクターは、慶應大学時代にラグビー部の主力選手としてチームを日本一に導いています。同じく慶應大学出身の池井戸潤は、国立競技場でその試合を応援していたという縁があります。なので、7月期のラグビードラマはかつてないほど熱いものになることが予測されます。つまり、逆算的に福山主演の『集団左遷!!』はライトなコメディタッチの作品になったと思われます。福山の魅力を最大限に引き出すというよりも、TBSの看板枠である「日曜劇場」の編成にメリハリをつけるための演出方針ではないでしょうか。与えられた条件の中で、結果を出すことが求められている―。という点では、片岡支店長と福山雅治の置かれている立場はすごく似通っていると思います。

 初回視聴率13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率でスタートした『集団左遷!!』。泥舟のように沈んでいくのでしょうか。それともライト感覚のサラリーマンものとして、すいすいと進んでいけるでしょうか。

 第2話では片岡が真山たちと深刻な話をしている最中に、奥さまのかおりが「今日はすき焼きよ♪」と場違いな電話を掛けてくるシーンがありましたが、うまくギャグにすることができずにいました。お笑いの演出が今後うまくハマれば、泥舟化をまぬがれる可能性もあるかもしれません。気になる第2話の視聴率は、次回まとめてお伝えしたいと思います。
(文=長野辰次)

福山雅治主演『集団左遷!!』好発進も離脱者続出の可能性……ビジネスドラマじゃなくコメディだった!?

 今クールのドラマの中で最も注目度が高いといってもいい、福山雅治主演『集団左遷!!』(TBS系)が21日に放送開始。初回視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、まずまずの好発進だった。

 ほかの民放連ドラの初回では、V6・井ノ原快彦主演『特捜9 season2』、天海祐希主演『緊急取調室 THIRD SEASON』(共にテレビ朝日系)の15.2%には及ばなかったが、3位でのスタートとなった。

 同じTBS日曜劇場枠の昨年以降の初回でみると、嵐・松本潤主演『99.9―刑事専門弁護士― SEASON II』の15.1%、阿部寛主演『下町ロケット』シーズン2の13.9%は下回ったものの、嵐・二宮和也主演『ブラックペアン』の13.7%は上回った。

 福山が連ドラの主演を務めるのは、2016年4月期の『ラヴソング』(フジテレビ系)以来、3年ぶり。同ドラマは平均8.5%と大爆死し、福山にとっては消し去りたい“黒歴史”となってしまった。その後に主演した映画『SCOOP!』(2016)も振るわなかっただけに、まさに背水の陣。それがわかっているだけに、福山は同局の情報番組、バラエティ番組に出まくって必死の番宣に精を出した。初回視聴率だけで見ると、その成果が出た格好だ。

 だが、数字的には及第点だったが、問題はドラマの内容で、第2話以降、離脱者が続出しそうな気配になっているのだ。

 ネット上では、「福山をあんなにドタバタにする必要はない。無理にコメディっぽくしなくてよかった」「ストーリーが安すぎて、福山の顔芸が痛すぎる。期待していただけに残念」「銀行の支店長の役柄にしては軽すぎ。重さがなさすぎ」「日曜劇場の枠は、もう少し落ち着いた感じのドラマの方がいい」「ドタバタしすぎていて疲れる。次回以降は見ないと思う」「もっと重厚なドラマを期待していたけど、コメディタッチでガッカリ」「この役は福山には合わない。違和感ありすぎ」「福山の役者としての幅を広げようとした企画なのだろうが、一般視聴者はクールでかっこいい福山を見たいのであって、それが見られないなら、ほかの役者でいい」「演出が稚拙すぎ。福山があんなに走り回る必要がある? 楽しみにしてたので残念」などと酷評の嵐。「よかった」という視聴者は、少数だったようだ。

 同ドラマは大手メガバンク・三友銀行に勤める主人公・片岡洋(福山)が、廃店が決まっている蒲田支店の支店長への昇任人事を受ける。会社からは「がんばらなくていい」といわれるも、部下たちのがんばりを目の当たりして、会社に反発し、「がんばる」ことを決断。ノルマを達成すべく、巨大組織の理不尽に立ち向かうストーリーだ。

「舞台が銀行ということで、多くの視聴者は、同枠で大ヒットした『半沢直樹』チックなビジネスドラマを期待していたことでしょう。ところが、フタを開けてみれば、コメディタッチで、福山は三枚目風の役柄になっていました。TBS日曜劇場の固定視聴者は、硬派の作品を好みます。だからこそ、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの池井戸潤氏のビジネスドラマが好評を得てきたのです。『集団左遷!!』は池井戸氏の作品ではありませんが、多くの視聴者はそのようなノリを期待していたはずも、始まってみたらコメディ路線では、そりゃガッカリしますよ。今後、離脱していく人は増えていくんじゃないかと思います」(テレビ誌関係者)

 初回は好発進した『集団左遷!!』だが、この先は不安がいっぱい。気がついたら1ケタ台に転落していた、ということにならなければいいのだが……。

(文=田中七男)

福山雅治主演『集団左遷!!』好発進も離脱者続出の可能性……ビジネスドラマじゃなくコメディだった!?

 今クールのドラマの中で最も注目度が高いといってもいい、福山雅治主演『集団左遷!!』(TBS系)が21日に放送開始。初回視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、まずまずの好発進だった。

 ほかの民放連ドラの初回では、V6・井ノ原快彦主演『特捜9 season2』、天海祐希主演『緊急取調室 THIRD SEASON』(共にテレビ朝日系)の15.2%には及ばなかったが、3位でのスタートとなった。

 同じTBS日曜劇場枠の昨年以降の初回でみると、嵐・松本潤主演『99.9―刑事専門弁護士― SEASON II』の15.1%、阿部寛主演『下町ロケット』シーズン2の13.9%は下回ったものの、嵐・二宮和也主演『ブラックペアン』の13.7%は上回った。

 福山が連ドラの主演を務めるのは、2016年4月期の『ラヴソング』(フジテレビ系)以来、3年ぶり。同ドラマは平均8.5%と大爆死し、福山にとっては消し去りたい“黒歴史”となってしまった。その後に主演した映画『SCOOP!』(2016)も振るわなかっただけに、まさに背水の陣。それがわかっているだけに、福山は同局の情報番組、バラエティ番組に出まくって必死の番宣に精を出した。初回視聴率だけで見ると、その成果が出た格好だ。

 だが、数字的には及第点だったが、問題はドラマの内容で、第2話以降、離脱者が続出しそうな気配になっているのだ。

 ネット上では、「福山をあんなにドタバタにする必要はない。無理にコメディっぽくしなくてよかった」「ストーリーが安すぎて、福山の顔芸が痛すぎる。期待していただけに残念」「銀行の支店長の役柄にしては軽すぎ。重さがなさすぎ」「日曜劇場の枠は、もう少し落ち着いた感じのドラマの方がいい」「ドタバタしすぎていて疲れる。次回以降は見ないと思う」「もっと重厚なドラマを期待していたけど、コメディタッチでガッカリ」「この役は福山には合わない。違和感ありすぎ」「福山の役者としての幅を広げようとした企画なのだろうが、一般視聴者はクールでかっこいい福山を見たいのであって、それが見られないなら、ほかの役者でいい」「演出が稚拙すぎ。福山があんなに走り回る必要がある? 楽しみにしてたので残念」などと酷評の嵐。「よかった」という視聴者は、少数だったようだ。

 同ドラマは大手メガバンク・三友銀行に勤める主人公・片岡洋(福山)が、廃店が決まっている蒲田支店の支店長への昇任人事を受ける。会社からは「がんばらなくていい」といわれるも、部下たちのがんばりを目の当たりして、会社に反発し、「がんばる」ことを決断。ノルマを達成すべく、巨大組織の理不尽に立ち向かうストーリーだ。

「舞台が銀行ということで、多くの視聴者は、同枠で大ヒットした『半沢直樹』チックなビジネスドラマを期待していたことでしょう。ところが、フタを開けてみれば、コメディタッチで、福山は三枚目風の役柄になっていました。TBS日曜劇場の固定視聴者は、硬派の作品を好みます。だからこそ、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの池井戸潤氏のビジネスドラマが好評を得てきたのです。『集団左遷!!』は池井戸氏の作品ではありませんが、多くの視聴者はそのようなノリを期待していたはずも、始まってみたらコメディ路線では、そりゃガッカリしますよ。今後、離脱していく人は増えていくんじゃないかと思います」(テレビ誌関係者)

 初回は好発進した『集団左遷!!』だが、この先は不安がいっぱい。気がついたら1ケタ台に転落していた、ということにならなければいいのだが……。

(文=田中七男)

「急に演技がヘタクソに!?」TBS『集団左遷!!』の福山雅治が“見るに堪えない”2つの理由

 人気ドラマ枠「日曜劇場」でスタートした『集団左遷!!』(TBS系)。主演を務める福山雅治の演技に対し、「見るに堪えない」などと酷評が殺到している。

『集団左遷!!』は、同枠で話題となった『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』のスタッフらが手掛ける経済ドラマ。廃店間近の銀行支店を、福山演じる支店長が中心となり盛り立てていく様子が描かれる。

「今作の演出も『半沢直樹』路線のため、役者には5割増しの濃い演技が求められる。福山も例に漏れず目を見開きながらオーバーに演じているものの、香川照之、三上博史、神木隆之介といった演技派俳優たちの中で、1人だけどうしてもフワフワと浮いてしまっている。多くの視聴者も『こんなにヘタクソだったっけ?』『福山がずっと空回りしてる』と、その違和感にザワついています」(テレビ誌記者)

 福山にとって、月9『ラヴソング』(フジテレビ系)以来3年ぶりの連ドラ主演となる同作。21日放送の第1話では、やたらと街を疾走したり、窮地に追い込まれ「うわあああ」と頭を抱えながらトイレに座り込んだりと、福山の見せ場のオンパレードであった。

 これまで、『ガリレオ』シリーズ(同)をはじめ、当たり役が多かった印象の福山。なぜ、『集団左遷!!』の演技は評価されないのだろうか?

「理由は2つ。ひとつは、これまでの連ドラは福山側に主導権があったから。主演作の多くは、福山に合う役を探す形で原作や脚本が選ばれてきた。しかし、高視聴率が約束された『日曜劇場』枠では福山側に主導権がなく、実際、主題歌もエレファントカシマシに譲っています。2つ目の理由は、福山に舞台経験がないから。同枠のメインキャストには、舞台で鍛えられてきた役者が多く出演している。ドラマ畑で育ってきた福山には、同枠のしつこい演技が様にならないんです」(同)

 結婚以降、人気低迷が叫ばれている福山。『集団左遷!!』は始まったばかりだが、一発逆転はあるのだろうか?