美の可能性は90歳にも……『MAKE YOU UP』から知る“私自身“の可能性

『MAKE YOU UP』(マーブルトロン)

 「誰かになるためじゃない私自身になるために」――力強い言葉が帯を飾る本『MAKE YOU UP』(マーブルトロン)。メイク本や美容雑誌が毎月何冊も刊行され、そのほとんど全てが女優やモデルといった憧れの「誰か」の顔に近づくために作られている中、この本は「私自身」を志向する異色のメイク本だ。著者のメイクアップアーティスト&ビューティーディレクターのMICHIRU氏は、多くの女優を担当し、モードファッション誌、広告、CFからMiMCのクリエイティブ・ディレクターなども務める第一線の人物。しかし、意外にも『MAKE YOU UP』に登場するのは友人や仕事を通じて出会った知人など素人のモデルが中心。そこには、昨今のメイク事情への思いが込められているという。MICHIRU氏の描くメイク観、メイクの持つ力について、コスメティックプランナーの恩田雅世氏と語ってもらった。

■ファッションや仕事、バックグラウンドは無視できない

恩田 仕事柄、美容本やメイク本をよくチェックするのですが、ほとんどの本がビューティ専門の、肌がものすごく綺麗でメイク映えするモデルさんや有名女優さんを使っているものが多く、流行はわかっても私自身のメイクの参考にならないものが多いと感じていました。モデルさんと読者の間に距離があったんですね。でも、この本はモデルさん自身の魅力をメイクによって引き出していることが感じられ、その引き出し方、メイクへの落とし込みが秀逸で大変参考になりました。一人ひとりの魅力やオーラのようなものが伝わり、「メイクの力ってすごい!」と素直に感動しました。「MICHIRUマジック」を体感できる本に仕上がっていると思います。

美への新しいアプローチか? 不調を整え、健康美へと誘導する「美容鍼」

 最近、美容業界で注目を集めている「美容鍼」。サプリメントや医療技術に頼る西洋医学的な美容アプローチが盛んになっている現在の美容業界で、“心身の状態を整える”ことから美しくなる、という東洋医学の見地に立った美容鍼は新鮮だ。今回は、鍼の美容効果に注目するコスメティックプランナーの恩田雅世氏と平井鍼灸療院の清水良子氏に、鍼と美容の関係、そして臨床の現場から見えてきた現代女性の身体について語ってもらった。

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清水良子氏

「美魔女」的思想に逆行する"美"を体現する井川遥に魅了されるワケ

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 いま"井川遥"が熱い。女性誌でも数多く特集が組まれ、出産後の復帰が待たれていたかのようにCM、ドラマと活躍の場を広げている。なぜ、こんなにも多くの女性の支持をうけるのだろうか。その秘密をひもとくヒントを"アモーレの国・イタリア"女性の魅力に見つけた。

■「実年齢より若くみえる=美」の思考のもろさ

 先日、イタリアに行ってきたが日本の女性の美のあり方とイタリアのそれは大きく違っていた。人間としても女性としても成熟していて、センスよく自分を表現することが「いい女の条件」のイタリア人女性に対して、日本の女性は、「実年齢より若く見える=美」という認識が強く、どれだけ若くみえるかを競う「美魔女」的思考が蔓延している。芸能人でも「ママだけどかわいい」益若つばさやサエコ、「年齢を凌駕し若さをキープしている」君島十和子など、「かわいい」を年齢を超えて追求するカリスマ達が支持を得ている。

 健康的である結果「若々しく見える」のと、「若くありたい」ということを第一目的に生きるのでは、大きく違う。「若い=美」であることを追求していくことは、実年齢の自分自身を否定していくことにつながってしまう可能性もある。「若さ」という切り口だけでみると、細胞からいっても本当に若い人にはどうやったって太刀打ちできないのである。

他人に見えやすい結果が決め手? 男性頭皮ケア市場の展望

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「スカルプD」HP

 いま、男性コスメ市場の中でも突出して「男性の頭皮ケア」が熱い。続々と新ブランドが投入され、大物俳優が広告に登場するなど、飽和状態だったビューティー業界に新しい風が吹いている。「男が、外見を気にするなんて」という時代は、とうに終わりを告げていたことを実感するこのブーム。どのように男心を刺激し、消費行動へと移させているのか考えてみたい。

異業種参入のビューティ業界、化学的根拠と"女ごころ"を掴んだヒット作はコレ!

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肌環境の違いを考慮してヒットとなった「デュアタイムコーア」

 以前も書いたように、異業種からの美容業界への参入が活発化している。特に最近目立つのが製薬会社から発売されている「女ごころ」を掴んだピンポイント商品だ。今年目を引いた商品がどのように女心を刺激し、消費行動へと移させているのか検証してみた。

憧れの「女優メイク」をどう活用すれば、"美人"になれるのか?

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近年の「なりたい顔」No.1の北川景子

 最近、美容雑誌の特集などでよく目にするのが「女優の○○さん風メイクに変身」などの人気女優にメイクで近づく企画だ。女子の願望をくすぐること請け合いの特集といえるが、多くの人は気付いているだろうが、件の企画はもともと対象者に似ている骨格、パーツのモデルが選ばれており、ヘアスタイルというマジックも含んでいる。本当にメイクだけで「なりたい女優顔」になれるのかを検証していきたい。