
『MAKE YOU UP』(マーブルトロン)
「誰かになるためじゃない私自身になるために」――力強い言葉が帯を飾る本『MAKE YOU UP』(マーブルトロン)。メイク本や美容雑誌が毎月何冊も刊行され、そのほとんど全てが女優やモデルといった憧れの「誰か」の顔に近づくために作られている中、この本は「私自身」を志向する異色のメイク本だ。著者のメイクアップアーティスト&ビューティーディレクターのMICHIRU氏は、多くの女優を担当し、モードファッション誌、広告、CFからMiMCのクリエイティブ・ディレクターなども務める第一線の人物。しかし、意外にも『MAKE YOU UP』に登場するのは友人や仕事を通じて出会った知人など素人のモデルが中心。そこには、昨今のメイク事情への思いが込められているという。MICHIRU氏の描くメイク観、メイクの持つ力について、コスメティックプランナーの恩田雅世氏と語ってもらった。
■ファッションや仕事、バックグラウンドは無視できない
恩田 仕事柄、美容本やメイク本をよくチェックするのですが、ほとんどの本がビューティ専門の、肌がものすごく綺麗でメイク映えするモデルさんや有名女優さんを使っているものが多く、流行はわかっても私自身のメイクの参考にならないものが多いと感じていました。モデルさんと読者の間に距離があったんですね。でも、この本はモデルさん自身の魅力をメイクによって引き出していることが感じられ、その引き出し方、メイクへの落とし込みが秀逸で大変参考になりました。一人ひとりの魅力やオーラのようなものが伝わり、「メイクの力ってすごい!」と素直に感動しました。「MICHIRUマジック」を体感できる本に仕上がっていると思います。




