俳優の沢村一樹が8月10日までにInstagramを更新。次男で最近俳優デビューした野村康太と愛猫が戯れる写真を公開し、反響を呼んでいます。
この日の投稿で沢村は、「次男のお宝がっ!? 襲って…
俳優の沢村一樹が8月10日までにInstagramを更新。次男で最近俳優デビューした野村康太と愛猫が戯れる写真を公開し、反響を呼んでいます。
この日の投稿で沢村は、「次男のお宝がっ!? 襲って…

フジテレビ月9ドラマ『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』が来年1月に放送されることがわかった。
同ドラマはシーズン1、2を上戸彩が主演し、平均視聴率はそれぞれ14.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、13.1%を記録。昨年放送されたシーズン3は主演が沢村一樹に交代となったものの、10.8%と2桁をキープしている。
シーズン4は引き続き沢村が主演するほか、関ジャニ∞の横山裕、本田翼も続投。しかし今回、上戸の出演はないという。
「前作では、1年前に失踪した後に海外で死んだとされていた桜木泉(上戸)にまつわる謎が焦点となっていました。大方の予想どおり彼女は生きていて、最終回に登場。ところが、少しは見せ場があるのかと思いきや、ムスッとした表情でずっと突っ立っているだけで、ドラマ全体で見ても完全によけいな存在となっていました。視聴者には『絶対零度』=上戸のイメージが強かったため、続編という位置づけであるからには、彼女を出さざるをえなかったのでしょうが、“沢村版”でも視聴率2桁を取ったことで、もはや上戸は不要と言う判断になったのでしょう」(テレビ誌編集者)
そんななか、同ドラマのファンからは“あの部分”についての不満が続出しているという。
「そもそも『絶対零度』とは、これ以上冷たくなることができないとされる摂氏マイナス273℃のことを指します。それが転じて、『コールド・ケース』と呼ばれる時効寸前の未解決事件を凍らせないという刑事たちの意気込みがタイトルに込められていた。実際、シーズン1の副題は『未解決事件特命捜査~』でしたが、シーズン2は表面化しない犯罪を扱う『~特殊犯罪潜入捜査~』となり、シーズン3にはこれから起きる犯罪を防ぐ『~未然犯罪潜入捜査~』と変わり、シーズン4は変更なし。もはや『絶対零度』とはまったく違う方向に進んでいるため、『タイトルを変更したほうがいい』『別のドラマにしてくれ!』との声が飛び交っています。同ドラマは過去3シーズン、全てプロデューサーが違うため、タイトルへのこだわりがまったくないのでしょう」(前出・テレビ誌編集者)
前作で上戸の出番が少なかったのは「子育てで忙しいから」との理由づけがされていたが、「別のドラマだから」が本音だったのかもしれない。
6月17日放送の『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP』(日本テレビ系)にて、俳優の沢村一樹が18歳の長男・大貴くんをお披露目したことが話題となっている。
沢村は元タレントの妻との間に三人の息子がいるが、この日は18歳になったからということで大貴くんの写真を公開。すると、番組にサプライズという形で大貴くんが出演を果たし、初の親子共演が実現した。
184cmである沢村を優に超す187cmという身長に加え、かなりの小顔とスタイル抜群の大貴くんの将来の夢がモデルであることに、しゃべくりのMCたちは納得。大貴くんは小さい頃から母親に父が出演しているドラマなどを観させられ、父のこういった仕事が家計を支えていると教えられてきたことを告白。それゆえ“お金を稼ぐ=芸能界で働く”という解釈で育っていることを明かし、将来はモデルや俳優を仕事にしたいという希望があることを明かしていたのだった。それに対し、沢村のほうは親子共演に恥ずかしさがあることを告白していた。
この番組を見た視聴者からは「あら顔小さくてスタイルいいわねー」「顔ちっさ」と大貴くんのスタイルの良さを賞賛する声が続出。その一方で顔立ちについては「あんまり似てないね。お父さんの方がカッコいい」「顔、薄っ! 顔濃いの期待してたんだけど中和されてた」とあまりの沢村との似てなさにガッカリの声が多数上がっていた。
「トークの中で大貴さんが『お父さんのマネジャーさんと待ち合わせした』と言っていたので、もしかするとすでに沢村さんの所属事務所が面倒を見ることが決定しているのかも。前からモデルを希望していて、高校を卒業したタイミングで二世タレントとしてデビューすることが決まっていたのでは」(テレビ局関係者)
近年、増えに増えた間のある“二世タレント”だが、成功しているのは一握りの印象があるが……。
「大貴くんはお父さんのような濃い美形ではありませんが、あっさりした顔立ちのためメイクなどで化ける可能性もある。眉毛がボサボサだったりとまだ垢抜けない印象でしたが、プロの手にかかるといい感じになる可能性も。番組を観ていると、受け答えもおっとりしていて、二世特有のイージーモードで生きてきた印象を受けたので、厳しい芸能界で生き残れる根性を持っているかどうかは疑問ですが(笑)」(芸能事務所関係者)
偉大な父を超えることかできるか?
沢村一樹が刑事生活20年分の記憶を失ってしまった役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)も今回で最終回。14日に放送され、平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。
(前回までのレビューはこちらから)
前回、タロットカードの図柄に見立てた2件の殺人容疑で逮捕される直前、ネットニュース記者の外山直澄(粟島瑞丸)が拳銃自殺してしまう事件が発生。その自宅を時矢暦彦(沢村一樹)らが捜索したところ、外山が模倣したとされる、能見冬馬(高橋光臣)が3年前に起こした殺人事件も自身が犯行に及んだという遺書が見つかります。
また、犯人しか持っていないであろう犯行現場で撮影した遺体写真も見つかったため、能見は釈放されることに。しかしその後、能見を勾留していた留置場の看守・草場友喜(今野浩喜)が、部屋の壁にローマ数字が彫り込まれていることを発見。その連絡を受けた時矢は、6件目の殺人事件を示唆しているのだと直感し、すぐさま能見の元へと向かいます。
しかし、能見はすでに何者かに殺された後でした。捜査に行き詰まってしまった時矢は、元妻で能見の弁護人でもある奥畑記子(財前直見)に頭を下げ、犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)による能見の精神鑑定書を見せてもらうことに。すると意外なことが発覚します。
前回、時矢が面会した時には、藤林は能見の心神喪失の可能性は低いと語っていたものの、鑑定書には「高い」と記されていたのです。さらに、これまでの殺人事件のターゲットになった人物らが全員、藤林から精神鑑定を受けたことや、彼女自身と能見、外山がいずれも過去に事件や事故で家族を失い、その加害者が後に死亡したという共通点も判明するのでした。
それらの事実から時矢は、“復讐を果たせなかった加害者の人数分、殺人事件で不起訴になったターゲットを身代わりに裁きを下す”ことができるという論理のもと、藤林らが犯行を重ねていたのではないかと推測します。
さらに、能見から突き落とされ、記憶を失った事件の現場であるビルの屋上へ足を運んだ時矢は、落下する直前に能見から、殺人事件の容疑者らに罪を下せなかったのは「刑事の罪」だと言われたことを思い出し、罪悪感にとらわれるのでした。
そんな時矢の様子が気がかりな相棒刑事・佐相智佳(瀧本美織)は、ふとした瞬間に時矢を見失ってしまい、連絡が繋がらず途方に暮れてしまいます。するとその夜中、藤林が教授として在籍する大学へ来るよう時矢から連絡があり、嫌な予感を抱きつつ構内へ向かったところ、腹部を刺された藤林の遺体と、血が付着したナイフを握りしめる時矢の姿を発見。犯行時のことが記憶にないという時矢ですが、状況的に犯人とみなされて留置場へ送られてしまいます。
智佳たちはショックで落ち込むのですが、そこへ時矢から封筒が送られてきます。その中には、タクシーに乗って大学まで向かう様子を撮影したペン型のカメラが入っていて、時矢が構内に到着した時にはすでに藤林が殺されていたことや、何者かに後頭部を殴打されたために昏倒し、目が覚めた時には血の付着したナイフを握りしめさせられていたことが映されているのでした。
アリバイが証明されたことで釈放された時矢は、マスコミに囲まれ揉みくちゃに。その混乱の中、何者かにナイフで腹部を刺されるものの、犯人の手を掴んで放しません。そこへ駆けつけた智佳たちが取り押さえた犯人は、留置場の看守・草場。時矢は以前、能見から、「郵便配達に気をつけろ」という謎の忠告をされたことがあるのですが、それが“犯人には思えない普通の人物にこそ注意しろ”という意味だと気づき、署から出る前に防刃ベストを着用していたため致命傷を免れたのです。
その後、取調室にて、容疑者たちがまったく反省の色を見せない姿を目の当たりにして我慢できず犯行に及んだ、という草場の供述を引き出した時には、記憶を失う前の状態に戻ったかと思われた時矢ですが、結局記憶は戻らないまま。シリーズ化をニオわせたところで終了となりました。
さて感想ですが、前回のラストから怪しげな存在として登場し、今回の序盤も黒幕だと思わせる演出がてんこ盛りだった藤林があっさり殺害され、草場が真犯人というのは、視聴者の裏をつくことだけが目的の薄っぺらく雑な脚本だと感じました。
反省の色が見えない容疑者たちに腹が立つ気持ちはわかりますが、それが連続殺人を起こすほどの動機になりますかね。また、“復讐を果たせなかった人数分、殺しをする”という論理も理解に苦しみます。タロットカードの意味を持ちだしてもっともらしくこじつけていましたけど、無理やり感が半端なかったです。
それと、「郵便配達に気をつけろ」というメッセージは、ミステリーの古典小説からの引用とのことですが、能見がなぜ時矢にそんなことを言ったのかもよくわかりません。時矢に回りくどいヒントを与えておちょくっていたということなんですかね?
また、“目立たない人間”に気をつけろというのであれば、もう少しキャスティングに気を遣った方が良かったのではないかとも思いました。草場役の今野は個性的な顔ですし、他の作品で犯人やミスリード役として登場することが多いですから、何の意味も持たずに出演することはないとすぐに予想がつきます。
藤林に会いに行く時、時矢がなぜ隠しカメラで撮影していたのかもよくわからなかったのですが、このドラマは今回に限らず全体的にご都合主義な演出が目立ちました。記憶を失う前は誰からも一目置かれる存在だった時矢が、新人の智佳に尻に敷かれる、という関係性はシリーズ化向きの面白さがあるだけに、次作があるならばもう少し謎解き部分にも注力してもらえたらと思います。
(文=大場鴨乃)
沢村一樹が刑事生活20年分の記憶を失ってしまった役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第9話が7日に放送され、平均視聴率11.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントアップとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
前回、元妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)に記憶喪失になったことがバレてしまい、1週間以内に辞職するよう勧告されてしまった時矢暦彦(沢村)。なんとか記憶を取り戻そうとするも、連続殺人犯・能見冬馬(高橋光臣)にビルから突き落とされる直前の記憶を思い出したところで、何らかの強いストレスがかかってしまい、記憶を取り戻せません。
そんな中、その能見が過去に起こした3つの事件同様、タロットカードの図柄に見立てて死体を遺棄する殺人事件が発生。しかし能見は現在、勾留中の身です。以前の3件と今回の事件の被害者は、いずれも殺人事件で逮捕された後に起訴猶予や不起訴などで釈放された、という共通点があることを見出した時矢は、能見がライターとして勤めていたインターネットニュース配信社の司法担当記者・外山直澄(粟島瑞丸)などにあたり、模倣犯になりうる怪しい人物がいないか調査を開始します。
その結果、“罪を逃れた”人々の名前が載ったリストを発見。そこには、それぞれが釈放された理由も明記されているのです。
さらに時矢は、記憶を失ってから初めて能見と接見することになるのですが、その席で能見から、事件がこの先も続くことを示唆されます。また、殺人事件は「秩序の回復」のためであり、その理由を時矢も知っているハズだと言われたため、ビルから突き落とされる直前に能見から何か耳打ちされたことを薄っすら思い出すのですが、やはり強烈なストレスがかかってしまい、それ以上は思い出せません。
その後、能見の弁護を担当するのが奥畑だと知った時矢は、そのツテで、能見の精神鑑定をしている犯罪心理学の権威・藤林経子教授(南果歩)に会いに行くことに。そこで藤林から、能見は快楽のためではなく、義務感や秩序を重んじることを動機として殺人を犯したことを知らされるのでした。
そんな中、奥畑と接見した能見が、「もうすぐ人が降る」と、次の事件が起こることを予言。時矢は、連続殺人事件の被害者たちがいずれも違う理由で釈放されたこと、それが犯人のターゲット選びのこだわりなのだということに気が付き、リストの中から該当者を見つけ出します。
ところがひと足遅く、フードをかぶった何者かが、その該当者をビルの屋上から落下させて殺害。時矢は謎の真犯人を追い詰め、その正体が外山であることを突き止めるのですが、そのまま逮捕か、と思われたところで外山が拳銃を取り出し自殺してしまうのです。
そしてその映像にかぶせ、研究室で藤林が、「能見は心神喪失。刑事責任能力を問うことは不可能」と意味深に呟き笑う姿が映し出されたところで今回は終了となりました。
次回で最終話ということで、今回から一気にクライマックスへ突入。時矢の記憶喪失のカギを握る能見がようやく絡んできて、ラストを盛り上げるための人物や要素が次々と投入される回となりました。
その中でも特に怪しげな存在として登場したのが、南果歩が演じる藤林。『ハンニバル』(2001)のレクター博士のように精神科医が犯罪者になってしまったパターンなのでは? 能見らを裏で操っている首謀者? と思わせる役どころです。
実際に犯罪に関わったのかはともかくとして、キーマンとして登場した南ですが、ヘリウムでも吸ったかのような高い声が気になってしまい、ラストで意味深に呟くセリフなども集中して聞けませんでした。こんな声の人だった!? と気になり過去作を調べましたが、どうやら役作りのために意図して変えているようですね。う~ん、余計な小芝居といった感が否めませんでした。
一方、時矢がビルから落下する直前に能見から耳打ちされた話は何だったのか、記憶を取り戻す障害になっているストレスとは何なのか、という点は気になるところです。“秩序”に関することらしいので、時矢本人か同僚の誰かの汚職絡みですかね。
または、時矢の妻・奥畑に関連したことかもしれません。元夫が逮捕した容疑者の弁護を担当するって何か違和感があったんですよね。無理やりストーリーに捻じ込んできたような感じがしました。連続殺人の被害者たちが逮捕された時に釈放されるよう尽力したのが奥畑だったのではないか。その時に法の秩序を乱すような、何らかの裏取り引きをしたのではないか、という気がしないでもありません。
何はともあれ、次回ですべてが明らかになることでしょう。予告動画では、時矢が腹部をナイフで刺され両膝立ちする場面も。まるで、名作ドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)で松田優作が演じたジーパン刑事が、「なんじゃこりゃあ!」と殉職したシーンのパロディのような演出ですが、その運命はいかに。次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
沢村一樹が刑事生活20年分の記憶を失ってしまった役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第8話が先月28日に放送され、平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.7ポイントダウンで、初の1ケタ台となってしまいました。
(前回までのレビューはこちらから)
今回、京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)が捜査するのは、精密ガラスメーカー『京極硝子産業』を定年退職したばかりの元研究室室長・三宅鎮男(篠塚勝)が自宅で殺害された事件。元部下の金戸直実(小倉久寛)が逮捕されるのですが、時矢の相棒で新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)の実の父親であることが判明し、課内に動揺が広まります。
金戸は17年前、社の機密情報の流出問題で告訴され、不起訴処分になったものの退社。京都地検の公判検事である妻・貴和子(かとうかず子)と離婚し、智佳の前から忽然と消えてしまったというのです。
しかし、身内が容疑者ということで智佳は捜査から外され、時矢は同僚の福知市郎(寺島進)と久しぶりにバディを組み、事件の調査を開始します。
まず殺害現場である三宅の自宅を訪れた時矢は、遺体が将棋の『歩』の駒を握りしめていたことから、『ときん(歩が成ること)』、つまり『金戸』が犯人だとするダイイング・メッセージなのではないかと推測します。
さらに、『京極硝子産業』へ足を運び、17年前に金戸の部下で、現在は研究室室長を務める吉原に事情聴取。機密情報の流出問題が浮上した際、リサーチ会社に金戸の身辺調査を依頼した結果、社外の人間と交流する姿が目撃されたものの、相手の人物が特定できなかったために不起訴処分になったことや、その後、金戸と三宅が話し合う姿を見かけた、という証言を得ます。
17年前の逆恨みによる殺害だったのではないか。そう考えた時矢は、勾留中の金戸に会いに行くのですが、金戸は事件当夜、三宅の自宅へ行く約束をしていたものの、直前になってスポーツバーで待っているよう三宅からメールが来たため予定を変更。そして、そのバーでサッカー・京都パープルサンガのユニフォームを着た美女に話しかけられたため、彼女を見つけることができればアリバイが証明できると語るのです。
その謎の美女の行方を探るべくスポーツ・バーへ足を運んだ時矢は、店員がスマホで撮影した写真にユニフォーム姿の美女の横顔と背中が写っていることを発見します。しかし、それ以上の手掛かりは掴めず、捜査は行き詰まってしまうのでした。
ところが、福知の計らいで捜査に加わることになった智佳が、ユニフォームの背中に貼られた『YOSHIMI』という文字を見て、サンガにそのような選手がいないことに気づき、捜査は新展開を迎えます。
ユニフォーム制作会社を経由し、行き着いた先はリサーチ会社。そこに勤める女性・吉見(片山萌美)が何者かに依頼され、金戸をホテルへ誘うよう指示されたものの、金戸が応じなかったために失敗したことや、そのリサーチ会社は17年前の事件の調査を請け負っていたことが発覚します。
その結果、三宅殺しの犯人は、『京極硝子産業』の研究室室長の吉原であることが判明。実は17年前の機密情報の流出は、三宅がタクシーに資料を置き忘れたことが原因だったものの、新製品開発を優先させるために金戸が代わりに責任を負い、志願退社したのです。このことを心苦しく思っていた三宅が回顧録に真実を書き記し、それが世に知られることを恐れた吉原が殺害に至ったというわけだったのです。
また、家族に迷惑がかかることを恐れた金戸が、自ら離婚を切り出したこともわかり、真実を知った智佳は号泣。そこへ貴和子が姿を現し、久しぶりの家族水入らずとなったところで終了となりました。
このドラマ、これまでの回でも解決へ至る過程において、「ん? え? なんで?」と首を傾げてしまうことが多々あったのですが、今回は今まで以上にツッコミたくなる点が多かったように感じます。
まず、三宅が将棋の駒を手にしたことによるダイイング・メッセージ。これは結局、金戸が犯人ではないことを示していたらしいのですが、死の間際にこんな手の込んだ(しかも、結果的に金戸に容疑がかかってしまう傍迷惑な)ことをしますかね。推理小説などでは、読者を欺く巧妙なミスリードが仕掛けられたりしますが、これはいくらなんでも強引だと思いました。
また、吉原は金戸のアリバイをなくすため、ホテルへ誘うよう吉見に依頼したとのことですが、防犯カメラなどに映るためにむしろ逆効果。古典的ミステリーの名著『幻の女』のオマージュなのでしょうけど、謎の美女の登場ありきでプロットを組み立てたために完全に不自然な展開となってしまった印象です。
その結果、時矢たちの捜査をリサーチ会社へ向かわせるため、背中に『YOSHIMI』と貼り付けた特製ユニフォームを吉見がわざわざ用意して着たという、アホな演出を講じなければいけなかったわけなんですよね。
謎解き部分は粗だらけでしたけど、父親への誤解が解けて号泣した時の瀧本の演技は、感情がしっかり入っていて素晴らしかったと思います。また、記憶喪失になってからの時矢と父親が似ているとポロっと口に出す場面がありましたけど、これまで時矢にチクチクと小言を漏らしていたのは、父親への愛憎半ばの気持ちを代わりにぶつけていたのかもしれませんね。
どうやらファザコンらしき智佳と、マイペースな時矢のコンビは回を追うごとに自然なものになってきました。次回から最終章へ突入。クライマックスへ向けて盛り上がることを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)
沢村一樹が刑事生活20年分の記憶を失ってしまった役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第7話が21日に放送され、平均視聴率10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.7ポイントダウンとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
記憶喪失に加え、几帳面からズボラへと性格まで変わってしまった京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)。以前の彼に憧れを抱いていた新人刑事の佐相智佳(瀧本美織)は幻滅し、ついつい小言を漏らしてしまったことで仲違い。今回は先輩の内海念也(横山だいすけ)とコンビを組むことになります。
そんな中、バレンタインデーの午前0時に全国各地で7人の女性が同時に自殺を図り、立花みずきという女性以外全員が死亡する事件が発生。その現場にはいずれも、イギリスの詩人・ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢の予兆』が置いてあったのですが、3年前に時矢が担当した事件と酷似しているのです。
そして、3年前に時矢とともに捜査に当たった、警視庁捜査一課の山之辺裕作・刑事(阿部進之介)が姿を現し、再び共同戦線を組むことに。以前の事件では、自殺者たちが全員、失恋者専用のサイトにアクセスし、“セブン”と名乗るサイト管理人・川上昇(亀山貴也)が言葉巧みに自殺へと誘導したのですが、その川上は逮捕直前に服毒自殺し、パソコンのデータも消去されてしまったとのことです。
今度の事件の犯人は誰なのか? 時矢と山之辺が刑事部屋で推理を巡らす傍ら、月影カレンというアニメ・キャラクターの声を担当するVTuber・田所健三(須藤公一)の失踪事件を追う智佳と内海は、突如としてカレンの生配信が始まったことに驚きます。
さらに、その画面の背景に『無垢の予兆』からのフレーズや、「今は亡き7人に捧ぐ」というテロップが流れたことで時矢が反応。田所が真犯人なのでは? と疑うのですが、その配信は途中でホテルの室内の画像へと切り替わり、田所らしき男が何者かに襲われ血だらけになる姿が映し出されたところで途絶えてしまいます。
画面に一瞬だけ見えた窓の外の景色によってホテルを特定した時矢は、現場へと急行し、サカキバラという男を逮捕。カレンの声を担当するのが中年男性ということが許せなかった、というのがサカキバラの犯行理由なのですが、田所がカレンの声優だとなぜわかったのか問い詰めたところ、認知心理学者・兵藤幸雄(石橋蓮司)が代表を務めるオンラインサロンでの繋がりがあったことが判明するのです。
そこからさらに、同サロンに川上も在籍していたことが発覚。時矢と山之辺、智佳の3人が兵藤の元へ向かい問い詰めたところ、3年前の事件は7人の教え子たちがコーチング技術を試すべく“セブン”と名乗り、それぞれが共通する趣味をもつ女性をターゲットに自殺へと追い込んだことを白状します。
しかし、それでは今回の事件の犯人は誰? となったところで突然、山之辺が兵藤に銃を突きつけます。実は3年前の事件で意識不明になった立花みずきは生き別れた妹で、今回の事件はセブンを炙り出すために彼が仕組んだものだったのです。
そのことに薄々勘づいていた時矢は、冷静になるよう説得を試みるのですが、山之辺の決意は固く、邪魔をするなら撃つと銃口を向けられてしまいます。
しかし、お互いに庇い合う時矢と智佳の姿に、昔の自身と妹の姿を重ねた山之辺は殺意を喪失。残り5人の犯人たちを逮捕するよう時矢に託したところで今回は終了となりました。
さて感想ですが、妹を自殺未遂へと追い込んだ犯人たちを捜すため、刑事が同じ罪を犯すという展開は、リアリティーの観点(倫理的にも)においてどうなの? と違和感を覚えてしまいました。
ただ、それを演じた阿部自体はリアルそのもの。血なまぐさい事件を見つめ続けてきたことで厭世観を抱き、くたびれた雰囲気はあるものの、妹の復讐という一点だけには静かに怒りの炎を燃やす中堅刑事役を圧倒的な存在感で演じていました。
阿部が重厚な演技を見せたからこそ、時矢と智佳の子どもじみた意地の張り合いの面白さが引き立ち、緩急のバランスがこれまでで一番優れた回に思えました。
時矢のことを「おっさん子ども」のようだとなじり、机の上を整理整頓しろと命じるなど、まるで母親面の智佳ですが、時矢と言い争いをしている時は自身も子どもそのもの。回を追うごとに名コンビになってきてますね。だからこそ、山之辺に殺意を失わせた、お互いにムキになり庇い合うシーンが印象的かつ説得力のあるものになっていました。
ところで今回、サカキバラが田所を殺した理由として、カレンが中年のおっさんによる“バ美肉(バーチャル美少女受肉)”だったからと告白していましたが、VTube市場は昨年頃から急速に勢いを増しているだけに、いずれ同じような事件が現実に起こるのではないかとちょっとゾッとしました。
それと兵藤が、「現代は悪意が可視化されやすくなった」と口癖のように語っていましたけど、それは反対なんじゃないかな、と感じました。ネットを隠れ蓑にした闇取引が横行しているため、事件が起きることで初めてさまざまな悪意が表出する複雑な時代になったのではないかなぁ、と思います。
何はともあれ、次週8話目ということでクライマックスに近づきつつあります。時矢の記憶は蘇るのか否か、放送を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
沢村一樹が記憶喪失になってしまった刑事役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第6話が14日に放送され、平均視聴率11.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.6ポイントアップとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
今回、京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)が捜査することになったのは、進学校として有名な私立中学の校長・須藤公彦(阪田マサノブ)が、雑居ビルの屋上で刺殺された事件。犯人と思われる女(森口瑤子)は、屋上から飛び降り自殺を図り、一命を取り留めたものの事件時の記憶がすっぽり抜け落ちてしまったのです。
DNAや指紋のデータベースはなく、女の素性はまったく不明。ただ、遺体に突き刺さったナイフには、彼女の指紋がべったり付着していたため、時矢の同僚の福知市郎(寺島進)らはさっさと送検してしまおうと言い出します。
しかし、自らも記憶喪失になり、その苦しみを知る時矢は、徹底的に捜査したいと直訴。バディを組む新人刑事の佐相智佳(瀧本美織)とともに、本格的な捜査に乗り出します。
そして、容疑者の女が地理にやたら詳しいことから、タクシードライバーだったのでは? と推測して調査を開始した結果、ケータリングカーの販売員として働いていたことが判明します。そこから住所を調べ向かったところ、部屋の中には須藤の身辺を事細かに調査した資料や、それぞれ名前の違う弁護士や記者名義での名刺が見つかるのでした。
また、須藤が1年前まで勤めていた全寮制の私立中学校において、母子家庭で育った生徒が投身自殺したことも判明。医師をしているという、『真崎薫』という名前の母親が容疑者の女なのでは? と智佳がタブレットで調べたところ、まったく別人の画像が検索されます。
しかし、容疑者の女と同じく、その画像の女性の首にも大きなホクロがあることから、時矢は薫が整形したのではないかと推測します。そしてその線で捜査を進めた結果、薫は息子がイジメによって自殺したのではないかと疑い、顔を変えて生徒たちに調査をしたことや、須藤が箝口令を敷いたことによってイジメが隠蔽されたという情報を掴み、強い憎しみを抱いていたことが判明します。
ところが、街中の防犯カメラの映像などから、須藤と同じ学校に勤務する女教師・関口成美(舞羽美海)が、須藤に脅されて交際を迫られた挙句、刺殺したことが発覚。その情報を聞いた薫の脳裏に、成美が須藤を殺す現場に居合わせたことや、息子の復讐を果たしたい一心で、須藤の腹に突き刺さったナイフの柄を持ち遺体を傷つけた記憶が蘇ったところで、今回は終了となりました。
今回のケースは、記憶喪失で苦しむ時矢と容疑者とをシンクロさせた展開となったのですが、記憶を失う設定ありきだったためか、終盤はこじつけのオンパレードといった感じがしました。
何より、薫の行動に疑問点が多かったです。成美が須藤を刺した姿を見て、“先を越された”とばかりにナイフの柄を握りしめるぐらい憎しみが強いのであれば、とっくに刺殺していたんじゃないですかね。それと、この時点で須藤がすでに死んでいたことはどうやって証明できるのでしょうか。もしかしたら、まだ息をしていたかもしれませんよね。それにもかかわらず、すぐさま釈放というのは腑に落ちませんでした。
また、成美の犯行だったという記憶が蘇った瞬間、「わたしがやりました!」と、薫は時矢に向かって泣き叫んだのですが、このシーンもいまいちピントがずれた感じがして失笑してしまいました。須藤を刺殺した、という行為ではなく、その罪を背負うことが息子の復讐になる、との捻じ曲がった論理に何とも違和感を覚えました。
そんな短絡的な思考回路の持ち主が、整形して身分を偽り、多くの時間を割いてまで須藤の悪事を徹底的に調査するとは思えません。飛び降り自殺を図ったことについても同じことがいえます。人生を捨てる覚悟をもってまで証拠集めをする執念深い人間が、息子の死の真相を世に示さないまま死のうとしてしまうというのは、行動心理的にちょっと納得がいきませんでした。
おまけに、成美が須藤からどんな弱みを握られていたのかも明かされず、ただ単に“記憶喪失”というテーマを描きたいがため、リアリティーの無い情報をペタペタとくっつけた結果、いびつな作品になってしまったという感が否めませんでした。
初回は、登場人物の繋がりが複雑ではあったものの、新たな人気シリーズになるのではないかと期待させる雰囲気があったのですが、回を追うごとにクオリティーが落ちてしまっているような気がしてなりません。
このドラマは、沢口靖子・主演の人気作『科捜研の女』シリーズに狭まれるカタチで放送されているのですが、このままでは単なる箸休め的な作品として終わってしまいそうです。次回からの巻き返しを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)
沢村一樹が記憶喪失になってしまった刑事役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第5話が7日に放送され、平均視聴率10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.4ポイントダウンとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
京都の山奥にある八咫神(やたがみ)村で、崖の上から村役場の職員・浅木浩太郎(大高洋夫)が転落死した事件を調査するため、京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)は、新人刑事の佐相智佳(瀧本美織)とともに村を訪れます。
村人の小野千秋(大後寿々花)や羽山敬太(尾上寛之)、村長の森幸介(佐戸井けん太)の話によれば、500年前に村を襲った野武士が、“八咫神様”という神様の祟りによって崖の上にある鳥居に向かって走り、そのまま転落死したという伝説があるとのこと。そして、浅木の死体もちょうど、崖の下の河原の流木が集まった地帯で見つかったため、村人たちは八咫神様の祟りだと怯えるのです。
実は1年前にも、何やら怪しげな行動が目立った消防団長の飯田透(太田雅之)が転落死し、その事件後に娘のサチコが行方不明になったことを千秋から聞かされた時矢は、伝説に見立てた殺人なのではないかと疑います。
一方、時矢をライバル視する同僚の福知市郎(寺島進)は、半年前に時矢が解決できなかった事件の再捜査を開始。時矢の鼻を明かしてやろうとの魂胆だったのですが、その被害者がサチコであることや、犯人が浅木であることが判明したため、八咫神村で時矢と共同捜査をすることになります。
その時矢は、転落死の正体が、崖の上に行く際に村人たちが清めのために食べるフキノトウを、狂乱作用のある毒草・ハシリドコロに犯人がすり替えたことによるものではないかと推測。新たな事件を防ぐため、鳥居のすぐ前にある門で夜を明かすことにします。
ところが翌朝、崖の下で森が転落死しているのが発見。鑑定の結果、胃の中にハシリドコロはなく、時矢の推理は破綻してしまいます。しかし、森の指先に、村から6時間離れた福井県の山奥にしか生息していない植物のトゲが刺さっていることから、時矢は真犯人とトリックに気づくのでした。
一方、サチコが殺される前の行動を追っていた福知は、風力発電事業のために村を売ろうと画策していた森と浅木を追及した結果、飯田親子が殺されてしまったことを突き止めます。
それらの事実から時矢は、サチコに想いを寄せていた羽山が、復讐のために森と浅木を殺したと推測。福井県の山奥から小さなイカダに乗せて死体を流し、ちょうど崖の下の流木が集まる地帯でイカダが破壊。そこに死体が留まることから転落死に見え、しかもアリバイも確保できるというトリックだったのです。そして、羽山がこの推理を認めたことで一件落着となりました。
防犯カメラの映像解析ソフトを操作することで“透明人間”をつくりだす近代的なトリックが用いられた前回から一転して、今回は人里離れた村で起こる古めかしい伝説を見立てた殺人事件の捜査となったのですが、ただ単に名作ミステリーのごった煮といった印象しかありませんでした。
沢村は、ミステリー作家・内田康夫の推理小説が原作の『浅見光彦シリーズ』で主演を務めていた時期があるだけに、そのパロディにも思えました。全体的に緊張感がないですし、記憶喪失という設定もいつの間にか添え物みたいになっちゃっているんですよね。記憶を失う前の時矢とは雰囲気が全然違うのに、周囲の人間はどうして気づかないの? と疑問に思ってしまいます。
これまでの回でも思わず唸るような目新しいトリックは出てきませんでしたが、今回に関してはあまりにチープすぎて愕然としてしまいました。死体を小さなイカダに乗せて流し、ちょうど同じ場所で留まるようにするなんて可能なのでしょうか? 八咫神様もビックリの神業ですよね。
また、羽山は村から車で6時間も離れた福井県の山奥まで村長を連れて行き、そこで殺害したということですが、どうやって誘い出したんですかね? ピクニックへ行こうとでも持ち掛けたのでしょうか? 村で殺害して運んだならわかりますけど、移動の間、2人はどんな会話をしたのだろうかと、そのことばかりが気になってしまいました。
次回は、殺人の容疑者が事件のショックによって記憶喪失になってしまう展開とのことで、時矢が20年分の刑事生活の記憶を失った特異な設定を上手く絡ませることができるか見ものです。というよりも、ここで活かさなければ、ただのよくある刑事ドラマになってしまうので、ターニングポイントになることを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)
沢村一樹が20年分の記憶を失ってしまった刑事役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第4話が先月31日に放送され、平均視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.2ポイントアップとなりました。
(前回までのレビューはこちらから)
京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)はある夜、飲み会の帰りに通りかかった中古品買取店の前で怪しい男を発見。声をかけるものの逃げられてしまいます。
すると翌日、その店で時価500万円の純金の延べ棒が盗まれる事件が発生。現場へ駆けつけた時矢と相棒の佐相智佳(瀧本美織)は、店長の高沢真浩(弓削智久)から防犯カメラの映像を見せられ愕然とします。そこには、透明人間が店内を荒らす様子が映っていたのです。
この事件の指揮を執ることになったサイバー犯罪対策室の主任・但馬正樹(野間口徹)によれば、同店の防犯カメラには性別や年齢などを指定することで客の姿を画面上から消せる映像解析ソフトが備わっているとのこと。つまり、透明人間の謎はハッキングによるものであることがここであっさり判明するのです。
その但馬とは別に捜査を始めた時矢は、映像解析ソフトの開発者でもある警備会社社員の北浦菜月(西原亜希)から、自身が勤める会社のセキュリティーが緩すぎるとのぶっちゃけ話を聞きつけます。
そんな中、中古品買取店内で店長の高沢が“透明人間”に殺害される事件が発生。しかも凶器は、窃盗された金の延べ棒だったのです。なぜ犯人は再び現場を訪れ、高沢を殺害したのか? 店内をくまなく調査していた時矢は、以前はあったハズのトレーディングカードのレア物がなくなっていることに気がつきます。
そのレアカードを、事件発生直後に誇らしげにSNS上にアップしている人物を但馬が特定。犯人は仲間に勝手にレアカードを売られてしまい、高沢に返却を求めるも拒否されたことで腹を立てた、林田悠斗(田中偉登)という中学生だったのです。
悠斗の家を捜索したところ、庭先で血液が付着した金の延べ棒を発見。しかし、悠斗は殺人に関しては否定し、時矢もそれを信じます。殺害の証拠である延べ棒があっさり見つかったのは、何者かが悠斗に罪をなすりつけようと企んだものだと直感したのです。
そして悠斗を立ち会わせ、高沢・殺害の現場検証を行った際、別室で但馬と北浦とともにモニタリングをした時矢は、高沢役を務める先輩刑事・福知市郎(寺島進)以外の性別と年齢層が画面から消えるよう解析ソフトを操作。その結果、犯行時と同じく被害者側だけが画面に映る映像ができ上がります。
しかし実は、悠斗役を演じていたのは智佳。解析ソフトを操作することで、レアカードを盗み出した悠斗に高沢殺しの罪をなすりつけることは可能だったのです。ただし、天才的なハッキング能力かソフトのプログラムに詳しい者でなくてはその犯行は不可能。というわけで、真犯人は北浦であることが発覚します。
事件はもともと、悠斗がレアカードを盗んだ際、いち早く事件を察知し現場に駆け付けた北浦が、床に落ちていた金の延べ棒をこっそり盗み事件化することによって、会社のセキュリティーの甘さを世間に弾劾させようと企んだことにあります。ところが、延べ棒をこっそり返そうとした際、高沢に見つかったことで殺害に至ったというわけだったのです。
さて感想。前回は“逆回転誘拐”というキャッチ―な事件を扱い、終盤まで謎解きの緊張感を保っていましたが、今回はあっさり“透明人間の怪”が解けて拍子抜けしてしまいました。そこが肝なのでは!? とツッコミ、この先盛り上がる要素があるのかと見守っていたのですが、見事に何もありませんでした。
北浦が最初から怪しかったんですよね。時矢が事情聴取をした際、自社のセキュリティーが甘々だということを力説するシーンがあったのですが、こんな社員います? いくら警察が相手とはいえ、内部の極秘情報を漏らす(しかも上司の前で)のは違和感でしかありませんでした。
というよりも今回、ゲスト出演したのは4人で、そのうち1人は殺され、1人は刑事役。残った2人のうち悠斗が犯人でないならば、おのずと北浦が真犯人だということになり、そういった意味でも盛り上がりに欠けました。
ネット上でも今回は本編以外の小ネタに視聴者の注目は集まっていたようですね。悠斗を特定する際に登場したレアカードが、ドラマ『スペシャリスト』(同)において草なぎ剛演じる宅間善人が、京都府警の広報課に在籍していた時代に作製したカードであることがわかり、同ドラマの復活論が盛り上がったようです。
そんなわけでちょっと微妙な回となってしまいましたが、次回は山奥にある“神様が棲む”といわれる村で起こる殺人事件を追うとのことで、横溝正史の小説ばりの古めかしい凝ったミステリーを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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