『後妻業』第6話 木村佳乃への対抗心で高橋克典に迫る木村多江

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『後妻業』(フジテレビ系)第6話「不倫妻決死の反撃!ついに次の殺人決行」

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■共感しつつも反発する小夜子と朋美

 今回はラブホテルのベッドからスタート。

 何だかんだでエロ~い関係となった中瀬朋美(木村多江)と本多芳則(伊原剛志)。しかし、一晩経って本多は、

「ごめんな、オレとこんなことになって」

 なんて言い出した。

「ウチでよかったら、来るか?」とかなんとか、ちょいちょいフラグを立てておきながら、いざヤッたら責任回避するかのようなこの発言。一発抜いたら冷静になっちゃうタイプか。

 朋美の方も物わかりよく、

「ゆうべのことは忘れよう。もう、これっきりにした方がいいよね」

 このように「なかったことにしよう」としていたふたりだったが、ホテルへのチェックイン&チェックアウトの様子を、武内小夜子(木村佳乃)の弟(ホントは息子)・黒澤博司(葉山奨之)にまんまと撮影されてしまう。

 そうとも知らず、小夜子の次なるターゲットが笹島雅樹(麿赤兒)だと突き止めた朋美は、勝ち誇った顔で小夜子の元を訪れる。

「私、ぜ~んぶお話ししましたから、笹島さんに。アナタがこれまでやってきたことよ」
「どう考えても私の方がまともな女だってこと、笹島さんだって分かっているはずよ」

 勝利宣言! といった感じでドヤる朋美だったが、「これのどこがまともや」と、不倫の証拠写真を突きつけられてぐうの音も出なくなる。

 周りの同世代が母親になっていくのを見て焦りはじめた→ギリギリ高齢出産に間に合う!→……かと思ったら不妊だった→夫とギクシャクしはじめた→夫はまだ子どもの産める若い女に走った→ヤケになって本多と浮気。

 朋美の心を見透かす小夜子。

「いい加減にして。あなたのその、陳腐な想像なんてこれ以上聞きたくない」

 と強がるものの、思いっきり図星だ。

 同年代で反発しつつも、なんとなーく共感し合うふたり。前回は、子どもを欲しがっている朋美に同情をしている風な表情を見せていた小夜子だったが、いざ攻撃的になるとそんな心の傷にもえげつなく塩を塗り込んでくる。

 方向性は違うものの、共通して何か「足りない」ものを抱えているふたりだけに、共感する時は強く共感し、反発する時は強烈に反発してしまうのだろうか。

■あの女に勝ちたい!

 小夜子から言い負かされて帰った事務所で朋美は、夫が7日間の香港出張に浮気相手と一緒に行っていることを知ってしまう。踏んだり蹴ったりな日だ。

 あらゆるプライドをペチャンコにヘコまされてしまった朋美は「勝ちたい、あの女に……勝ちたい!」とつぶやく。

 小夜子に殺された父親の弔い合戦。遺産を取り戻す……などいろいろな理由をつけていたが、ただ「勝ちたい」というのが本音なのだろう。

 これまで自分は「まとも」に生きてきたはずなのに、父親の愛情も遺産も小夜子に奪われてしまった。

 小夜子ですら産んでいる子どもも持つことができない。夫にまで裏切られた。笹島に小夜子の本性をチクッても、結局笹島は小夜子の方を信じてしまう。

「まとも」でいることが正しいと信じてきた価値観が揺らぎ、しかも本多との不倫で自分が「まとも」だという確信も持てなくなった。

「こうなったら、小夜子をぶっ倒すしかない!」ということだろう。

 それが、上手く行っていない人生を挽回する材料にはならないとは思うが……。

■高橋克典はどっちと組むのか!?

「小夜子に勝つ」ため、朋美が立てた作戦は、小夜子の黒幕である柏木亨(高橋克典)と組むというウルトラC。

「後妻業」のために繰り返してきた「殺し」をすべて小夜子の単独犯にするということで手を打とうと提案する。

「小夜子より、私と組みませんか?」

 柏木のキャラなら、朋美に殺人の証拠を掴まれていると確信すれば、アッサリ小夜子を切り捨て、朋美と組むことも考えられそうだ。朋美について「ええ女やないか」と言っていたのも伏線になる。

 一方、「うちも、男に抱かれたい」とメッセージを送ろうとして止めた小夜子は、柏木に対して「後妻業」のバディとして以上の感情を抱いているように見える。

 その柏木を朋美に取られたとしたらダメージはデカそうだ。

 さて、ラストには小夜子が狙っていた笹島が死んだという情報が。

 まだ遺言公正証書を役所に届け出ていないはずなので、いつものように小夜子が殺ったのだとしたら先走りすぎだ。

 ボク的には、笹島家に通いで勤めていた家政婦も、絡んできそうな気がしているのだが、どうなるのだろうか!?
(文とイラスト=北村ヂン)

「中村倫也の表紙」のために……女性週刊誌が木村佳乃を狙い撃ち!?

 

 表紙に起用すれば必ず売れる「完売プリンス」の異名を取るのが、俳優の中村倫也だ。

 NHK朝ドラ『半分、青い。』で一躍注目を浴び、放送中のドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)でも話題沸騰。昨年8月発売の初著書『中村倫也 最初の本「童詩(わらべうた)」』(ワニブックス)は発売前に重版が決定し、オリコン週間BOOKランキングの写真集部門で1位を獲得している。今や各出版社は、所属事務所の「トップコート」詣でを欠かせない状況だという。

「最近では中村が表紙を飾ったテレビ情報誌『TVガイドPERSON vol.78』(東京ニュース通信社)が発売わずか3日で増刷となる異例の売れ行きを見せています。中村を出せば実売は確実に3割アップすると言われていますから、表紙担当者は編集長から『何がなんでも中村を出せ!』との厳命が下されているといいます」(出版関係者)

 とはいえ、スキャンダルを扱う女性週刊誌などは、正面から中村の表紙オファーをしても事務所からけんもほろろに断られてしまう。そうした媒体の中には、“禁断の裏技”でアプローチを試みているところもあるという。前出の出版関係者が耳打ちする。

「トップコートに所属するタレントのスキャンダルを押さえて、記事を掲載しない代わりに中村を表紙に登場させるよう取引を持ち掛けようとしていると聞きます。実際、ある媒体は同事務所所属の木村佳乃が夫・東山紀之と食事している現場を激撮。ジャニーズは夫婦の話題には敏感ですから、トップコートも気を使わざるを得ない。それを材料に、まんまと中村の表紙をゲットしたと、もっぱらのウワサです。同じく、所属タレントの佐々木希も東山夫妻同様に夫婦ショットは絶対NG。スキャンダルまでは行かなくても夫婦の食事であれば現場写真を押さえることはそれほど難しくありませんから、これから狙われていくのではないでしょうか」

 トップコートは他にも、杏、松坂桃李、菅田将暉、新田真剣佑ら人気タレントを多数抱えているだけに、所属タレントたちにとっては、とんだトバッチリとなりそうだ。

『後妻業』第5話 夫の不倫&ライバルの隠し子発覚で、自分も不倫に走る朋美……それでいいのか!?

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『後妻業』(フジテレビ系)第5話「第2章突入! 夫婦の修羅場と悪女の逆襲」

 中瀬朋美(木村多江)は事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)と事務所スタッフ・山本絵美里(田中道子)が、まさかの事務所内で浮気している現場を目の当たりにしてしまった。

 事務所を飛び出した朋美は、学生時代の先輩であり探偵の本多芳則(伊原剛志)に電話をかけて、

「私、家には帰れない」

「ウチでよかったら、来るか?」

 とかなんとか色っぽいことを言っていたのが前回のラスト。完全にヤッちゃうフラグだと思っていたら、今回は冒頭で、

「大丈夫、今日はホテルに泊まるから」

 との返答。じゃあ何で電話かけたんだよ!

 おそらく本多はコンビニにダッシュしてコンドームを買う体勢に入っていたはず。……同情してしまう。

 

■何だかんだで共感し合う小夜子と朋美

 司郎の浮気を目撃して以来、朋美の心はだいぶ不安定になっているようだ。

 司郎と絵美里がヤッていた事務所のソファを処分し、「大阪出張が増えそう?」という司郎の言葉にいらつく。さらに、仕事上で意見が対立した司郎に絵美里が加勢したことでブチギレ。

「ふたりとも私をバカにしているの? 私が何も知らないとでも思ってるの?」

 あーあ、言っちゃった。「浮気しているのを知っている」というのは夫と別れるにしろ、つなぎ止めるにしろ強力な武器となり得るのに……。小夜子に対する時と同様、朋美って理性的に見えて、すぐに感情的になっちゃうタイプだ。

 まあ、「私ぃ~アレ(ソファ)結構気に入ってたんですよね~」などなど、明らかに朋美を挑発してきている絵美里の態度を見せられれば、ブチギレてしまう気持ちも分からなくもないが。

 父親の遺産を後妻である性悪女・武内小夜子(木村佳乃)にゴッソリ奪われたと思ったら、夫も性悪そうな女と浮気。姉の西木尚子(濱田マリ)もなかなかのボンクラだし、女に苦しめられるタイプだ。

 浮気の件をぶちまけてしまい落ちているところへ、追い打ちをかけるように小夜子から電話がかかってきた。直前に本多から「小夜子には息子がいるようだ」という情報を聞いていただけに、さらに心が揺り動かされる。

 というのも、司郎の心をつなぎ止められなかったのは、ふたりの間に子どもが出来なかったせいだと考えているから。

「あんたみたいな女が母親だなんて不公平よ、許せない」

 このあたり、原作から年齢設定を変更して、小夜子と朋美を同年代に、しかも45歳という若めの年齢に設定したのが活きている。

 同年代であるが故に、小夜子の悲惨な生い立ちを知った朋美は思わず同情をしたし、子どもがいると聞いたら「不公平よ」と思う。

 一方の小夜子の方も、朋美の存在を煙たがっていながらも、子どもが欲しそうな様子を知って神妙な面持ちになる。

「後妻業」の被害者と加害者という関係性ではあるものの、微妙に心を通じ合うふたり。今後、ふたりが手を取って、自分たちを裏切った男たちに復讐……なんて展開もありうるのか!?

■ジジイを騙すテクニックが雑

 その小夜子の「子ども」・黒澤博司(葉山奨之)は、柏木亨(高橋克典)からの指示で本多と朋美の動向を監視していた。

 そんな中、絵美里とバトルし、小夜子に子どもがいると知ってショックを受けた朋美は、半ばヤケクソ気味に本多とホテルにチェックイン!

「何してんねん」とは博司の言葉だが、ホントに何してんねん。

 前回、柏木が「泣いてる女を口説くほど困ってへん」と言っていたのに対し、夫に浮気された&不妊を悩んでいる朋美をまんまとホテルに連れ込む本多の下世話さよ。それでいいのか、朋美!

 で、柏木はその情報を三好繭美(篠田麻里子)とベッドイン中に知らされるのだが……さすがフェロモンの権化!

 ラブホに入る朋美&本多の写真を転送された小夜子は、朋美の弱味を握ってはしゃぎつつ、柏木へ「うちも、男に抱かれたい」と返信しようとして止める。

 本多と朋美のただれた関係も気になるが、柏木と小夜子の関係性も謎だ。

 小夜子のことを「商売道具」と呼び、風俗で出会った時すら肉体関係を持っていなかったと思われるふたり。フェロモン全開の柏木は何を考えているのかイマイチ分からないが、小夜子は柏木にほれているということなのだろう。

 改めて、柏木とは男女の関係ではなく、ただのビジネスパートナーだと思い直した小夜子は、色々と吹っ切れた様子で、後妻業の次なるターゲット・元開業医の笹島雅樹(麿赤兒)に遺言公正証書を書くように迫る。

 ド直球!

 ジジイを色仕掛けで騙すにしても、さすがに雑すぎないだろうか。こんな大雑把な手口でも騙せるほどのテクニックを持っているということなのか、小夜子もちょっとヤケクソ気味になっているのか。そして、もうひとりのターゲットだった佐藤蛾次郎はどうなったのか!?

(文とイラスト=北村ヂン)

『後妻業』第5話 夫の不倫&ライバルの隠し子発覚で、自分も不倫に走る朋美……それでいいのか!?

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『後妻業』(フジテレビ系)第5話「第2章突入! 夫婦の修羅場と悪女の逆襲」

 中瀬朋美(木村多江)は事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)と事務所スタッフ・山本絵美里(田中道子)が、まさかの事務所内で浮気している現場を目の当たりにしてしまった。

 事務所を飛び出した朋美は、学生時代の先輩であり探偵の本多芳則(伊原剛志)に電話をかけて、

「私、家には帰れない」

「ウチでよかったら、来るか?」

 とかなんとか色っぽいことを言っていたのが前回のラスト。完全にヤッちゃうフラグだと思っていたら、今回は冒頭で、

「大丈夫、今日はホテルに泊まるから」

 との返答。じゃあ何で電話かけたんだよ!

 おそらく本多はコンビニにダッシュしてコンドームを買う体勢に入っていたはず。……同情してしまう。

 

■何だかんだで共感し合う小夜子と朋美

 司郎の浮気を目撃して以来、朋美の心はだいぶ不安定になっているようだ。

 司郎と絵美里がヤッていた事務所のソファを処分し、「大阪出張が増えそう?」という司郎の言葉にいらつく。さらに、仕事上で意見が対立した司郎に絵美里が加勢したことでブチギレ。

「ふたりとも私をバカにしているの? 私が何も知らないとでも思ってるの?」

 あーあ、言っちゃった。「浮気しているのを知っている」というのは夫と別れるにしろ、つなぎ止めるにしろ強力な武器となり得るのに……。小夜子に対する時と同様、朋美って理性的に見えて、すぐに感情的になっちゃうタイプだ。

 まあ、「私ぃ~アレ(ソファ)結構気に入ってたんですよね~」などなど、明らかに朋美を挑発してきている絵美里の態度を見せられれば、ブチギレてしまう気持ちも分からなくもないが。

 父親の遺産を後妻である性悪女・武内小夜子(木村佳乃)にゴッソリ奪われたと思ったら、夫も性悪そうな女と浮気。姉の西木尚子(濱田マリ)もなかなかのボンクラだし、女に苦しめられるタイプだ。

 浮気の件をぶちまけてしまい落ちているところへ、追い打ちをかけるように小夜子から電話がかかってきた。直前に本多から「小夜子には息子がいるようだ」という情報を聞いていただけに、さらに心が揺り動かされる。

 というのも、司郎の心をつなぎ止められなかったのは、ふたりの間に子どもが出来なかったせいだと考えているから。

「あんたみたいな女が母親だなんて不公平よ、許せない」

 このあたり、原作から年齢設定を変更して、小夜子と朋美を同年代に、しかも45歳という若めの年齢に設定したのが活きている。

 同年代であるが故に、小夜子の悲惨な生い立ちを知った朋美は思わず同情をしたし、子どもがいると聞いたら「不公平よ」と思う。

 一方の小夜子の方も、朋美の存在を煙たがっていながらも、子どもが欲しそうな様子を知って神妙な面持ちになる。

「後妻業」の被害者と加害者という関係性ではあるものの、微妙に心を通じ合うふたり。今後、ふたりが手を取って、自分たちを裏切った男たちに復讐……なんて展開もありうるのか!?

■ジジイを騙すテクニックが雑

 その小夜子の「子ども」・黒澤博司(葉山奨之)は、柏木亨(高橋克典)からの指示で本多と朋美の動向を監視していた。

 そんな中、絵美里とバトルし、小夜子に子どもがいると知ってショックを受けた朋美は、半ばヤケクソ気味に本多とホテルにチェックイン!

「何してんねん」とは博司の言葉だが、ホントに何してんねん。

 前回、柏木が「泣いてる女を口説くほど困ってへん」と言っていたのに対し、夫に浮気された&不妊を悩んでいる朋美をまんまとホテルに連れ込む本多の下世話さよ。それでいいのか、朋美!

 で、柏木はその情報を三好繭美(篠田麻里子)とベッドイン中に知らされるのだが……さすがフェロモンの権化!

 ラブホに入る朋美&本多の写真を転送された小夜子は、朋美の弱味を握ってはしゃぎつつ、柏木へ「うちも、男に抱かれたい」と返信しようとして止める。

 本多と朋美のただれた関係も気になるが、柏木と小夜子の関係性も謎だ。

 小夜子のことを「商売道具」と呼び、風俗で出会った時すら肉体関係を持っていなかったと思われるふたり。フェロモン全開の柏木は何を考えているのかイマイチ分からないが、小夜子は柏木にほれているということなのだろう。

 改めて、柏木とは男女の関係ではなく、ただのビジネスパートナーだと思い直した小夜子は、色々と吹っ切れた様子で、後妻業の次なるターゲット・元開業医の笹島雅樹(麿赤兒)に遺言公正証書を書くように迫る。

 ド直球!

 ジジイを色仕掛けで騙すにしても、さすがに雑すぎないだろうか。こんな大雑把な手口でも騙せるほどのテクニックを持っているということなのか、小夜子もちょっとヤケクソ気味になっているのか。そして、もうひとりのターゲットだった佐藤蛾次郎はどうなったのか!?

(文とイラスト=北村ヂン)

DV、セクハラ、風俗、隠し子……小夜子の過去が『ザ・ノンフィクション』級に壮絶すぎる『後妻業』第4話


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『後妻業』(フジテレビ系)第4話「火花散らす正面衝突!悪女の哀しい過去」

 前半は、武内小夜子(木村佳乃)たちによる「後妻業」の調査をしている探偵・本多芳則(伊原剛志)大活躍回。

 小夜子が新たな「後妻業」ターゲットに狙いを定めていることを突き止め、柏木亨(高橋克典)の事務所に押しかけ、「後妻業」の片棒をかついでいた司法書士にプレッシャーをかけ、小夜子の過去を調べ上げ……八面六臂の大活躍だ。

 ほんのりと好意を抱いているように見える中瀬朋美(木村多江)からの依頼だということはもちろん、元大阪府警のマル暴刑事だったというプライドや、女&子どもが出て行ってしまったストレスなどが相まって、仕事という枠を超え、偏執的なまでに調査にのめり込んでいる。

 ……というか一応、仕事として朋美から調査の依頼を受けているわけだが、調査費用はどうなっているのだろうか? こんだけ時間をかけていたら相当高額になりそうだけど。

 もはや「金とかいらないから、とにかく『後妻業』の実体を暴いてやる」的なモードに入っているのだろうか?

 

■木村佳乃、木村多江の乳を同時もみする佐藤蛾次郎が羨ましい

 ここまでガンガン動き回って小夜子の調査に没頭している本多なのに、朋美が小夜子の元に乗り込んでいくという時には、なぜか着いてきてくれない。

 顔を合わせればいつも感情的な言い合いに終始してしまう小夜子と朋美。その場に本多がいてくれれば、もうちょっと本質的な話し合いができそうなものだが。

 秘密裏に調査を進めるため、小夜子には顔を知られたくない、などの事情があるのか? そのわりには柏木の前には無防備に姿をさらしているが。

 今回も、小夜子の新たなターゲット・富樫幹夫(佐藤蛾次郎)に忠告をしようと、朋美が老人ホームに乗り込んでいったところ、小夜子と鉢合わせし、例のごとく美熟女ふたりによるバトルがスタート。

 その前に明かされていた小夜子の生い立ち――。

 実父からDVを受け、児童養護施設に預けられ、引き取られた先の叔母からはいじめ、叔父からはセクハラを受けており、18歳で家を出てからは、水商売で生計を立てていたものの、男に騙されて風俗に売られた。

 こんなヘヴィーな情報で暗い雰囲気になりそうになると開始されるW木村のプロレス。

 美熟女ビンタ合戦では「バシッ!」「ビシッ!」とベタな効果音まで入り、完全にコント状態だ。

 もう少し真剣に感情をぶつけ合うシーンも見たいところだが、ドラマ全体の雰囲気を暗くしすぎないよう、バランスを保つためのミニコーナーとして意図的に挿入されているのかも知れない。

 とりあえず、ドサクサに紛れてW木村のおっぱいをガッチリもんだ佐藤蛾次郎が羨ましいぞ!

■弟かと思ったら息子! 壮絶人生すぎるだろ

 あんな激しいバトルを繰り広げつつも、

「親の愛情を知らないで育つとあんな風になっちゃうのかなぁ……」

 なんて、小夜子への同情を語っていた朋美。

 1億円近い遺産を小夜子に奪われているというのにとんでもないお人好しだが、確かにそれでも同情しそうになる、『ザ・ノンフィクション』級の壮絶人生だ。

 しかし今回は、さらにヘヴィーな過去情報も明かされた。

 小夜子の弟・黒澤博司(葉山奨之)が5年の服役を終えてシャバに帰ってきた。シャブの運び屋をやっていて捕まったという、まあロクでもない雰囲気全開の男だ。

「何がかなしゅうてあんなヤツの面倒みなアカンのよ」

「(博司に)部屋を借りたって。できたら大阪じゃないとこ。遠いところがええ」

 と小夜子も言っていたので、単純に道を踏み外した弟を煙たがっているのだと思っていたら、なんと本当は弟ではなく、実の息子だということが判明する。

 博司の年齢設定が分からないので、いつ頃産んだ子なのかは不明。

 小夜子を風俗に売り飛ばした男の子どもというあたりが本命だろうが、可能性としては、セクハラをし続けていた叔父の子どもというエグいパターンもあり得るか。

「こんなワルが母親やったらガッカリするやろうから」

 ということで、博司には母子であることを隠しているようだが、他にも何か深い事情があるのかも知れない。

「後妻業」で莫大な収入を得ているはずの小夜子の銀行通帳に30万円チョイしか入っていないという謎も、この辺に理由がありそうだが……?

 さらに、朋美の方は朋美の方で、事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)が事務所で思いっきり浮気している現場に遭遇してしまう。

 妻(朋美)が大阪に行っていると思い込んでいたにしても、事務所の鍵なんて他のスタッフたちも持っているだろうに、超・無防備! ……というかラブホ代くらいケチるなよ!

 傷心の朋美は本多に電話を入れ、

「私、家には帰れない」

「家でよかったら、来るか?」

 と、こちらも大きく関係性が動きそうなのだ。

(文とイラスト=北村ヂン)

 

『後妻業』第3話 ジジイを殺したのは「頼まれたから」小夜子の衝撃告白にさらなる泥仕合必死

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『後妻業』(フジテレビ系)第3話「夫たちの死の真相!悪女の衝撃告白とは」

 

■「殺してくれって頼まれた」とは?

 武内小夜子(木村佳乃)と柏木亨(高橋克典)がさっそく次のターゲットに狙いを定める中、亡くなった中瀬耕造(泉谷しげる)の娘・朋美(木村多江)から依頼を受けた探偵・本多芳則(伊原剛志)は、小夜子の過去を調べ上げていた。

 小夜子は、耕造の前に三度も結婚しており、いずれの夫とも死別しているのだという。

 しかもそれぞれ、練炭による一酸化炭素中毒死、風呂場で溺死、踏切に飛び込んでの自殺(目撃者は小夜子のみ)というアヤシイにもほどがある死因なのだ。

 3人+耕造は結婚相談所「ブライダル微祥」で小夜子と出会ったという共通点も持っており、朋美は、小夜子が「ブライダル微祥」と組んで耕造を殺したに違いないと確信する。

「正面からぶつかりたい、小夜子と。私たちが調べてること、絶対にバレないように気をつける」

「私、自分であの女を探りたい」

 探偵をさしおいて、素人がどう探るのかと思ったら、いきなり小夜子のマンションに押しかけての直接対決。

「あなた、後妻業よね!」

 直球ゥ~。「調べてること、絶対にバレないように気をつける」と言ってたのはなんだったんだという、どストレートな発言。

 これに対して小夜子が返してきたのは、

「うちは、殺してくれって頼まれたんや!」

 という爆弾発言だった。

 

■生きててもしゃあないさびしい老人たち

 これまで、浮かれた銭ゲバ殺人鬼的な側面しか見せてこなかった小夜子だが、ここにきてちょいちょい別の顔をのぞかせている。

 小夜子曰く、耕造が「殺してくれ」と頼んできたのにはこんな事情があったという。

 最初の妻に先立たれた耕造は、さびしさを埋めるように結婚相談所に登録して二度も再婚したものの、その妻たちにも先立たれてしまい、

「これ以上、生きとっても娘たちに迷惑かけるだけや」

 と考えた耕造は、最後に楽しいひとときを過ごしたいと小夜子と(内縁関係だが)結婚式を挙げた。

 過去の3人の夫たちも、みな「孤独」に耐えかねて死にたがっていたのだという。

 耕造が「はよ、お前(最初の妻)のとこ行きたい」と言っていたり、小夜子に空気注射を打たれる直前に「ありがとう。小夜子、おおきに」と言ってた回想シーンが現実なのか、妄想なのか、ただの嘘なのかハッキリしないところはあるが、「孤独」な耕造の元に寄りついていなかった娘たちを牽制するには十分な発言だろう。

 みんながみんな死にたがってたなんて、そんな都合のいいことが……。

「もう生きててもしゃあないって思ってる、さびしい老人たちの願い。それをかなえてあげるためのお手伝いや~」

 実際に耕造から巨額の遺産をせしめているため、金目当てで「後妻業」をやっているのは間違いないのだが、柏木との会話中で出てきた、

「(身内に顧みられていない老人について)切なすぎるわ、ボケてまで長生きせなあかんなんて……」

「武内のじいさん、成仏しとるやろか? 中瀬のじいさんも天国で幸せになっとるやろか?」

 という発言からは、「孤独に耐えかねた老人たちを助けている」と本気で思っているようにも見えるし、「お前は尊厳死のプロなんや」とたきつける柏木から洗脳され、いいように操られているようにも見える。

■関西では高視聴率をキープ中

 罪悪感を抱えている小夜子、夫の浮気に薄々気付いている様子の朋美、家族が出て行ってしまった本多。

 それぞれに闇を抱えている三者+相変わらずフェロモン&うさんくささ前回の柏木が絡み合い、さらなる泥仕合が展開する。

 ……と思ったら、小夜子の3番目の夫・武内宗次郎の娘・香代(平岩紙)も参戦!

 宗次郎を虐待する鬼嫁だった(から殺してくれと頼まれた)と主張する小夜子に対して、香代はヒステリックに猛反発する。

「私と、財産を根こそぎ奪った女、どちらを信じるんですか!」

 中途半端に「いい人感」を出しているせいで、小夜子とバトルするにしてもイマイチ不完全燃焼になっている朋美に対して、香代は思いっきり「遺産を奪われたことが許せない」と金の恨みを丸出し。ますますのドロドロ展開が期待できそうだ。

 このドラマ、関東地方では視聴率1ケタ台で低空飛行しているが、関西地方では12.0%(ビデオリサーチ調べ)と2ケタ台をキープしているという。

 やっぱり、こういうベタなドロドロドラマ、関西の方がウケるんだろうか?

(文とイラスト=北村ヂン)

『後妻業』第2話 木村佳乃と木村多江が遺体の前で“どつきあいコント”開始!?

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『後妻業』(フジテレビ系)第2話「莫大な遺産を強奪!悪女が動く運命の夜」

 金持ちジジイをたぶらかして後妻に収まり、遺産を狙う「後妻業」を営む小夜子(木村佳乃)。

 そのターゲットとなった中瀬耕造(泉谷しげる)は、塩気が多くて脂っこいものばっかり食べさせる、無茶な運動をやらせる、という小夜子の策略で、まんまと寝たきり状態になってしまった。

 今がチャンスとばかりに小夜子は、「後妻業」のパートナー・柏木亨(高橋克典)とともに、耕造が隠し持っていた金庫を開け、預金通帳や投資信託など総額4,000万円以上をゲット。用なしとなった耕造を始末することにする。

 

■木村佳乃の演技に目が慣れてきた!?

 泉谷しげる演じるジジイ役がなかなかいい味を出していたので、死にそうで死なない感じでしばらく引っ張ると思っていたら、予想以上にアッサリ死んで(殺されて)しまいましたな。

 遺産狙いを隠そうともしないコント的な役作りで、「こんなヤツに騙される人いるか?」と違和感のあった木村佳乃の演技だが、さすがに耕造を殺すというパートではさまざまな思いが滲む、いい表情を見せていた。

 あのコントじみた変なキャラも、「後妻業」に対する罪悪感をごまかすため、あえて露悪的に振る舞っている、ということなのだろう。

 そんな簡単に夜中の病室に忍び込んで空気注射とか打てるの!? カメラとかないの!? 殺した後のBGMが「怒りの日」って、仰々し過ぎない!? ……などなど、いろいろと突っ込みどころはあったものの、木村佳乃の演技にもようやく目が慣れてきた。

■遺体の前でコントをはじめるな!

 耕三が死ぬ前から、遺産や葬式の話を出していた小夜子もヒドイが、娘ふたりも結構ヒドイ。

 耕三が元気だった頃からマンションには寄りつかず、寝たきり状態のまま自宅介護になりそうだという話が持ち上がると姉妹で押し付け合いをはじめる。転院手続きや葬式を小夜子が仕切るのもイヤだけど、自分がやるのも面倒くさい……。

 濱田マリ演じる姉・西木尚子は、ただ単に何も考えていない感じだが、妹・中瀬朋美(木村多江)の方は、いろいろと闇を抱えていそうだ。

 不妊が原因で籍を入れていない事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)は、事務所で雇った若い娘・山本英美里(田中道子)と不倫してる臭いし、小夜子の調査を依頼している大学の先輩・本多芳則(伊原剛志)からは、

「オレも籍は入れてへん。中瀬と同じや」

 なーんて言われて、こっちはこっちで不倫フラグ立ちまくり。

 私生活でたまりまくりの鬱屈とした思いが、小夜子への復讐に駆り立てていくのか!?

 それにしても、亡くなった耕造の枕元ではじまった小夜子と朋美のどつきあいは完全にコントだった。

「耕造さ~ん!」
「お父さ~ん!」

 と、耕造の遺体を奪い合う。BGMまで面白ミュージックになっており、「吉本新喜劇でこんなシーン見たことあるよ!」という感じ。

 もうちょっとガチなW木村バトルが見たかったんだけど……。肝心なところで吉本新喜劇の血が流れる関西演出が入ってくるなぁ。

 

■どうして耕造とだけ籍を入れていなかったのか?

 今回、小夜子の過去もちょこちょこ明かされていた。

 耕造の前に、3人の夫と結婚しているのだが、全員入籍後2年以内に死んでいる。

 しかし今回の中瀬耕造とは入籍をしておらず、3番目の夫の「武内」姓のまま内縁の妻となって遺言を書かせていたのだ。

 確かに、これまでの調子で結婚しては殺して……を繰り返していたら戸籍が汚れまくってしまうので、内縁の妻ポジションで戸籍を汚さずに遺産をゲットしたいというのは分かるが、「武内」姓を残したままなのは何故なのか?

 新築分譲で買ったばかりだという耕造のマンションは即売り払ってしまうのに、「武内のじいさん」から買ってもらった家は「本宅」と呼んで住み続けていることからも、「武内のじいさん」に対して何か思い入れがありそうだ。

 とことん下品な銭ゲバに徹していた小夜子の、別の顔が見えてきた第2回。

 第3話以降、ちょいちょい小夜子のバックボーンが明かされつつ、朋美とのバトルも激化していくことだろう。W木村による、本気のビンタ合戦あたりに期待!
(文とイラスト=北村ヂン)

『後妻業』熱演が話題の木村佳乃、ひた隠しするデビュー時の“恥ずかしすぎる黒歴史”とは?

 1月22日にスタートしたドラマ『後妻業』(フジテレビ系)で主演を務めている、女優・木村佳乃。

 女優としては、主演も張れれば、脇役でもひと癖ある存在感を示すことのできる実力派。バラエティ番組、とくに『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では、女芸人らに負けないNGなしの体当たりロケで爆笑をさらう、高いタレント性を発揮しており、広い世代から支持を集めている。

「しかも、一時はジャニーズ事務所の後継者ともささやかれた大物、東山紀之の妻というのがまた驚きで、彼女の価値を高めていますね」(ワイドショー関係者)

 1996年にドラマデビューすると、97年には映画『失楽園』で映画デビュー。同作品で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞と、女優として好スタートを切ると、その後も順調にキャリアを重ねてきた彼女。

 2010年には、東山と結婚し、その後、二児の母に。公私ともに誰もがうらやむキラキラ人生を送ってきたように見えるが、そんな彼女にも「黒歴史」があったという。

 デビュー3年目の98年、アカデミー賞の勢いで、歌手デビューを果たしたのだが、これが非常に残念な結末となっていたのだ。

「デビュー曲はシングル『イルカの夏』。小室哲哉の右腕としても知られた、久保こーじのプロデュース作品で、女優としてブレイクしてからの歌手活動ということもあり、自身が出演するハウス食品『スープスパゲッティ』のCMソングにもなり、ヒットへの好条件がそろっていましたが、さっぱり売れず。年齢も近く、同時期にブレイクしていたライバル・松たか子が、97年に歌手デビューし、次々にヒットを出していたこともあり、同じ路線で売り出そうとしたようですが、うまくいきませんでしたね」(同)

 その後も、00年までに6枚のシングルを出し、ほとんどでタイアップを絡ませながらも、やはりヒットには至らず。

「01年に、ベストアルバムを発売したところで、歌手活動は打ち止めとなりました。売れないシングルをまとめたベストアルバムも、売れるはずはありませんでした」(同)

 15年には、木村も出演する、中村倫也の主演映画『星ガ丘ワンダーランド』の主題歌を歌い、15年ぶりに歌声を披露しているが、この映画も大コケとなっている。

「菅田将暉や市原隼人、新井浩文に杏、佐々木希など、主演級がズラリと顔を揃える豪華なキャスティングが話題になりましたが、〈キャストを活かしきれていない〉〈みんな何がしたいのかわからない〉と酷評されてしまいましたね」(映画ライター)

 ドラマやバラエティはいいけど、もうお歌はよした方がよさそうだ。

『後妻業』第1話。木村佳乃が大竹しのぶと演技で張り合うのは厳しいのでエロスで対抗して欲しい

 木村佳乃主演のドラマ『後妻業』(フジテレビ系)がスタートした。

 原作は直木賞作家である黒川博行の小説『後妻業』。2016年には大竹しのぶ主演の『後妻業の女』というタイトルで映画化もされている。

 多額の資産を持つ高齢者に狙いを定めて「後妻」となり、夫の死後に多額の遺産をゲットすることを目的にした「後妻業」がテーマの本作。

 実際問題、いくら年寄りと結婚したからって、そうそう都合よく死ぬわけじゃないだろうし、「稼業」として成立するのかどうかは分からないが、最近でいうと紀州のドン・ファン事件だったり、平尾昌晃、やしきたかじん、加藤茶などなど、芸能界で栄光&ビッグマネーを手にした大御所が、晩年になって若い姉ちゃんに入れ込んじゃっている例は多数。

 遺産を巡って後妻と子どもたちが大モメというのはワイドショーネタの定番だけに、ドラマとしても注目度の高いテーマだろう。

 

■大竹しのぶの演技とどうしても比べてしまうが……

 ジジイ転がし&殺しの天才・武内小夜子(木村佳乃)は、結婚相談所「ブライダル微祥」を経営する柏木亨(高橋克典)と組んでビッグな資産を持つ高齢者たちをたぶらかし、遺産をゲットしてきた。

 そんな小夜子の新たなターゲットは元・教師の中瀬耕造(泉谷しげる)。

 まんまと後妻の座をゲットした小夜子は、高カロリー&高塩分の食事、無茶な運動で、さっそく不整脈持ちの耕造を殺そうとする。

 計画通り、耕造は発作を起こして倒れてしまうが、報せを受けて駆けつけた娘たち・中瀬朋美(木村多江)、西木尚子(濱田マリ)と大モメに。

 小夜子と再婚したことすら聞かされていなかったことで強い不信感を抱いた朋美は、大学時代の先輩で、元刑事の探偵・本多芳則(伊原剛志)に小夜子の調査を依頼する。

 原作や映画との大きな違いは、木村佳乃演じる武内小夜子がメチャクチャ若いこと。

 原作では69歳設定のところ、ドラマでは45歳。それだけに、財産狙いの結婚だということがより露骨に見える。

 演技面で大竹しのぶと比較するのは酷ではあるが、業の深い女を演じさせた時の、あの迫力と存在感にはなかなか太刀打ちできないところ。

 木村佳乃は映画版の大竹しのぶとはまた別の、かなり誇張した演技で、財産狙いであることを隠そうともしないコント的なキャラクターを作りあげている。

 しかしこんなタイプのキャラ、どこかで見たことあるなと思ったのだが、同じくフジテレビ系のドラマ『コンフィデンスマンJP』における長澤まさみだ。露悪的&軽いノリで犯罪行為を行うあの女詐欺師!

 フジテレビ的に、『コンフィデンスマンJP』が好評だっただけに、似たようなキャラクターを求められたのかもしれないが、逆に長澤との年齢差を考えると……40代の木村佳乃が浮かれたキャラクターを演じているのは見ていて少々キツイものがある。

 大竹しのぶと長澤まさみにはさまれ(?)、なかなか厳しい戦いだが、木村佳乃演じる武内小夜子は、浮かれたハイテンションな詐欺師であるだけではなく、深い闇を抱えていそうな伏線も張られている。

 今後、コント的なだけではない、深みのある演技も見せて欲しい!

■高橋克典のフェロモンでエロ展開を期待

 木村佳乃のキャラクターは賛否両論ありそうだが、周囲を固めるキャスト陣はなかなかいいラインナップだ。

 財産を狙われる泉谷しげるはナイスなもうろくジジイっぷりを発揮しているし、木村佳乃とバディを組む高橋克典は早くもフェロモン全開。

 メインストーリーにどう絡んでくるのかはまだ分からないが、高橋克典のセフレ・三好繭美役として登場した篠田麻里子もエロ~い女を好演していた。

 AKB48卒業後、いまいちパッとしていない篠田麻里子だが、こういう下品な役をやらせるとハマる!

 このドラマ版が映画版と張り合える要素として、やはり「エロス」は重要なポイントだろう。

 木村佳乃と高橋克典のバディは、仕事上のパートナーだけではない、エロ~いいわくがありそうな関係。

 一方、父親の遺産を守る側の木村多江も、事実婚の夫がいるにもかかわらず、学校の先輩である探偵・伊原剛志と過去にいろいろあったっぽい雰囲気をプンプン漂わせている。

 木村多江の事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)も、建築設計事務所に雇い入れた若い娘(田中道子)と不倫しそうなフラグがビンビンだ。

 初回は、ひとまず各キャラクターと関係性のお披露目といった感じで、ストーリーが転がってくるのはこれから。

 フェロモン・高橋克典を中心としたお色気展開、そして何より木村佳乃・木村多江のW木村の、遺産を巡る昼ドラばりのドロドロなバトルにも期待したいところ。

 ちなみに本作では、地上波での放送とは別に、「GYAO!」独占で『後妻業チェインストーリー』というスピンオフも配信している。「1.5話」「2.5話」といった感じで、地上波での各話の間を埋めるようなストーリーが展開されるようだ。

「後妻業」がテーマだけに、若干上の年代がターゲットになっていそうな本作で、ネットのみの配信なんてやらなくても、とも思うのだが……。

 地上波で普通にドラマを放送しているだけではなかなか厳しい時代、フジテレビ的にもいろいろチャレンジしている最中といったところか。
(文とイラスト=北村ヂン)

『後妻業』第1話。木村佳乃が大竹しのぶと演技で張り合うのは厳しいのでエロスで対抗して欲しい

 木村佳乃主演のドラマ『後妻業』(フジテレビ系)がスタートした。

 原作は直木賞作家である黒川博行の小説『後妻業』。2016年には大竹しのぶ主演の『後妻業の女』というタイトルで映画化もされている。

 多額の資産を持つ高齢者に狙いを定めて「後妻」となり、夫の死後に多額の遺産をゲットすることを目的にした「後妻業」がテーマの本作。

 実際問題、いくら年寄りと結婚したからって、そうそう都合よく死ぬわけじゃないだろうし、「稼業」として成立するのかどうかは分からないが、最近でいうと紀州のドン・ファン事件だったり、平尾昌晃、やしきたかじん、加藤茶などなど、芸能界で栄光&ビッグマネーを手にした大御所が、晩年になって若い姉ちゃんに入れ込んじゃっている例は多数。

 遺産を巡って後妻と子どもたちが大モメというのはワイドショーネタの定番だけに、ドラマとしても注目度の高いテーマだろう。

 

■大竹しのぶの演技とどうしても比べてしまうが……

 ジジイ転がし&殺しの天才・武内小夜子(木村佳乃)は、結婚相談所「ブライダル微祥」を経営する柏木亨(高橋克典)と組んでビッグな資産を持つ高齢者たちをたぶらかし、遺産をゲットしてきた。

 そんな小夜子の新たなターゲットは元・教師の中瀬耕造(泉谷しげる)。

 まんまと後妻の座をゲットした小夜子は、高カロリー&高塩分の食事、無茶な運動で、さっそく不整脈持ちの耕造を殺そうとする。

 計画通り、耕造は発作を起こして倒れてしまうが、報せを受けて駆けつけた娘たち・中瀬朋美(木村多江)、西木尚子(濱田マリ)と大モメに。

 小夜子と再婚したことすら聞かされていなかったことで強い不信感を抱いた朋美は、大学時代の先輩で、元刑事の探偵・本多芳則(伊原剛志)に小夜子の調査を依頼する。

 原作や映画との大きな違いは、木村佳乃演じる武内小夜子がメチャクチャ若いこと。

 原作では69歳設定のところ、ドラマでは45歳。それだけに、財産狙いの結婚だということがより露骨に見える。

 演技面で大竹しのぶと比較するのは酷ではあるが、業の深い女を演じさせた時の、あの迫力と存在感にはなかなか太刀打ちできないところ。

 木村佳乃は映画版の大竹しのぶとはまた別の、かなり誇張した演技で、財産狙いであることを隠そうともしないコント的なキャラクターを作りあげている。

 しかしこんなタイプのキャラ、どこかで見たことあるなと思ったのだが、同じくフジテレビ系のドラマ『コンフィデンスマンJP』における長澤まさみだ。露悪的&軽いノリで犯罪行為を行うあの女詐欺師!

 フジテレビ的に、『コンフィデンスマンJP』が好評だっただけに、似たようなキャラクターを求められたのかもしれないが、逆に長澤との年齢差を考えると……40代の木村佳乃が浮かれたキャラクターを演じているのは見ていて少々キツイものがある。

 大竹しのぶと長澤まさみにはさまれ(?)、なかなか厳しい戦いだが、木村佳乃演じる武内小夜子は、浮かれたハイテンションな詐欺師であるだけではなく、深い闇を抱えていそうな伏線も張られている。

 今後、コント的なだけではない、深みのある演技も見せて欲しい!

■高橋克典のフェロモンでエロ展開を期待

 木村佳乃のキャラクターは賛否両論ありそうだが、周囲を固めるキャスト陣はなかなかいいラインナップだ。

 財産を狙われる泉谷しげるはナイスなもうろくジジイっぷりを発揮しているし、木村佳乃とバディを組む高橋克典は早くもフェロモン全開。

 メインストーリーにどう絡んでくるのかはまだ分からないが、高橋克典のセフレ・三好繭美役として登場した篠田麻里子もエロ~い女を好演していた。

 AKB48卒業後、いまいちパッとしていない篠田麻里子だが、こういう下品な役をやらせるとハマる!

 このドラマ版が映画版と張り合える要素として、やはり「エロス」は重要なポイントだろう。

 木村佳乃と高橋克典のバディは、仕事上のパートナーだけではない、エロ~いいわくがありそうな関係。

 一方、父親の遺産を守る側の木村多江も、事実婚の夫がいるにもかかわらず、学校の先輩である探偵・伊原剛志と過去にいろいろあったっぽい雰囲気をプンプン漂わせている。

 木村多江の事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)も、建築設計事務所に雇い入れた若い娘(田中道子)と不倫しそうなフラグがビンビンだ。

 初回は、ひとまず各キャラクターと関係性のお披露目といった感じで、ストーリーが転がってくるのはこれから。

 フェロモン・高橋克典を中心としたお色気展開、そして何より木村佳乃・木村多江のW木村の、遺産を巡る昼ドラばりのドロドロなバトルにも期待したいところ。

 ちなみに本作では、地上波での放送とは別に、「GYAO!」独占で『後妻業チェインストーリー』というスピンオフも配信している。「1.5話」「2.5話」といった感じで、地上波での各話の間を埋めるようなストーリーが展開されるようだ。

「後妻業」がテーマだけに、若干上の年代がターゲットになっていそうな本作で、ネットのみの配信なんてやらなくても、とも思うのだが……。

 地上波で普通にドラマを放送しているだけではなかなか厳しい時代、フジテレビ的にもいろいろチャレンジしている最中といったところか。
(文とイラスト=北村ヂン)