『有吉ゼミ』の大食い企画 “謎のゲスト連発”という新たな鉱脈

 有吉弘行が司会の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)の大食い企画に、次々と“謎のゲスト”が登場。「バラエティ番組の新たな手法が生まれた」と、関係者の間で話題になっている。

『有吉ゼミ』は、ヒロミのリフォーム、坂上忍の家探し、はなわ家の柔道3兄弟への密着など、週ごとにいろいろなコーナーで構成される番組。すでに5年以上続く人気番組だが、中でも人気が高いのがギャル曽根の大食い企画だ。これはギャル曽根が大食いメニューの店を訪問し、完食に挑戦するものだが、ゲストも一緒に挑戦するのが恒例。しかし、その人選が謎だ。テレビ情報誌の記者がいう。

「『有吉ゼミ』は毎回2ケタの視聴率を取る番組ですが、編集部の人間の間でもっぱら話題になっているのが大食い企画のゲストです。『なぜ、この人が?』というゲストが出ることが多く、先日は元プロ野球選手の立浪和義と元サッカー日本代表の平山相太という組み合わせでしたし、最新回のゲストは『三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)で活躍した『たま』のドラム・石川浩司とカブキロックスの氏神一番でした。過去にはコワモテ俳優の小沢仁志、最近あまりテレビで見ない保阪尚希、“スーパーカートリオ”の1人の元・大洋ホエールズの屋鋪要が出演したこともあります。しかも彼らはまったく大食いではなく、立浪など、出てきた料理の大半を残していました」

 バラエティ番組のゲストといえば“今、旬な人”を呼ぶのが常識で、大食い企画ならば大食いの人間をブッキングするのが当たり前。そのセオリーを無視し、従来の固定概念を破壊したことは、バラエティの可能性を大きく広げたとテレビ関係者は絶賛する。

「バラエティ番組が、告知や宣伝で出演する芸能人だらけなのに批判が多いことは、制作者側も理解しています。しかし一方で、『なぜ今、この人を使うのか?』という理由が必要なのも事実。それゆえ自然とゲストは“売れっ子か番宣”という組み合わせになりがちです。しかし『有吉ゼミ』は、そういった常識を打ち破りました。しかも、『あの人は今』のような扱いをされれば誰でもムッとしますが、“大食いに挑戦”と言われれば、『よくわからないけど、出てみようかな』と思うのが有名人というもの。ちなみにマツコ・デラックスも『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)の中で、有吉に『あの番組の大食い企画のキャスティングは何なの?』と話していましたし、気になる人は多いようです」

 関係者がどれだけ努力しようとも、番宣は基本的にうっとうしいもの。『有吉ゼミ』は、そういった悪しき風潮に一石を投じたいのか、はたまた何も考えていないのか……とにかく要注目なことだけは間違いないようだ。

「改元お祭り騒ぎ」の同調圧力を弱める、タモリの一言

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(4月28日~5月4日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ますだおかだ・岡田「令、ワオ!」

 昭和から平成に移行したときはレンタルビデオ店が繁盛した、という話がある。天皇崩御に伴う当時のテレビの「自粛ムード」を象徴するエピソードとして、よく聞く。

 対して、今回の改元時のテレビは、おおむね「祝賀ムード」が基調だったように思う。で、Twitterなどを見ていると、そんなテレビに対しては「またお祭り騒ぎをやってる」みたいな批判的な声もあるようだ。バカみたいにはしゃいでるだけでつまらない、というような。今回はレンタルビデオ店ではなく、動画配信サービスが人気だったのではないか、みたいなツイートも目にした。

 なるほど、そういう「お祭り騒ぎ」の面はあったかもしれない。30日の夜、年越しならぬ時代越しの前後には、NHKをはじめ複数の番組は渋谷のスクランブル交差点にカメラを構え、集まった群衆を映していた。改元をまたいで深夜まで行われた岐阜県の盆踊りや、ジュリアナ東京を彷彿とさせるようなディスコからの中継も見た。阿部知代が踊っていた。

「令和ギャグ」もいくつか見かけた。チョコレートプラネット・松尾はIKKOのモノマネで「令和~」といい、ますだおかだ・岡田は「令、ワオ!」と叫んでいた。芸人ではないけれど、DAIGOは平成を「KZN(絆)」と振り返り、令和を「RW(ロックでワイルド)な時代にしたい」と展望していた。

 平成最終日の30日は、民放でどちらかというとマジメ路線の番組が多かった。バラエティ色が強めの番組は、むしろNHK総合で放送されていた(『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~』)。90年代のフジテレビの看板番組だった『料理の鉄人』の“鉄人”たちが、『きょうの料理』とコラボして制限時間内に料理をする企画もあった。福井謙二を実況アナとして迎えるなど、あの“キッチンスタジアム”の雰囲気がNHKで再現されていた。平成の途中までバラエティ番組を中心に元気だったフジテレビと、近年はバラエティ方面でも『チコちゃんに叱られる!』など、民放っぽい人気番組を出すようになっているNHK。そんな平成の31年間を通したバラエティ番組の趨勢を象徴するような場面だった。

 こういった状況を見ると、なるほど確かに、テレビは今回「お祭り騒ぎ」に興じていたみたいな批判も、わからないではない。同調圧力に感じる人も、いたりするのだと思う。個人的には、特に『料理の鉄人』と『きょうの料理』のコラボなど、楽しかったけれど。各シェフが趣向を凝らした料理を作るなか、陳建一が土井善晴の握ったシンプルな塩むすびを、「うまぁい!」と満面の笑みで頬張っていたのが最高だった。

 ただ、実際にテレビが「お祭り騒ぎ」一色だったかというと、そういうわけでもない。

 たとえば、30日夜に放送された『NHKスペシャル』(NHK総合)では、女系天皇や女性天皇の可能性をめぐる過去の議論の経緯が振り返られていた。男性皇族が減り、皇位継承者が限られている現在。このままだと象徴天皇制の存続も懸念されるわけだけれど、どうするのか。「お祭り騒ぎ」の真っただ中、令和になる直前の問題提起だった。

 報道番組の中では、4日放送の『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS系)が、今後の象徴天皇制の存続のあり方に関し、短い時間で複数の論点を取り上げていた。番組の冒頭、街頭インタビューで「“国民の象徴”とは?」と街ゆく人に問いかけ、そもそも私たちの多くが明確な答えを持っていない現状を浮き彫りにしていたのが印象的だった。

 ドキュメンタリー番組や報道番組が「お祭り騒ぎ」から距離を取るのは、ある意味で当然かもしれない。では、バラエティ番組はどうか。29日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、改元発表とは無関係に4月1日の正午前後を過ごす人々にカメラを向けたVTRが流された。エステサロンに行っていた女性は、「(新元号は)全然興味ない。興味ないっていうか、頭いい人たちがみんなで頑張って決めてるんで、従います」と、施術台の上でうつ伏せになりながら答えていた。孫と一緒に釣り堀に来ていた男性の声は、さらに冷ややかだ。

「なんか、マスコミだけが騒いでるような感じがする」

 先週も通常営業だったのが、『5時に夢中!』(TOKYO MX)だ。令和になった感想を聞かれた美保純は、特に話す内容がないとでもいうように「んー(笑)」とほほえみ、新しい元号が何か問われた岩井志麻子は「絶倫元年だろ?」と答えた。ロシア出身の小原ブラスは、今日は警察官が多いので局に来るまでに職質されたと話し、視聴者からは次のようなメッセージが届いた。

「令和の初日には働いていた職場が倒産し無職になり、昨日は付き合っていた彼女に逃げられ、今日は毎日連絡をこっそり取っていた別の女性と連絡が取れなくなり、すべてが令和になってから私から去っていきます」

 そして、30日の夜、フジテレビで放送された『平成の“大晦日”令和につなぐテレビ』。総合司会のタモリは番組の最後、令和はどんな時代になってほしいと思うか問われ、次のように答えた。

「ちょっといいですか? さっき平成とか漢字がいっぱい出てきましたけども、何年か前に省庁が合併したりなんかしまして、看板があるんですね。あの漢字の中で、いかがなものかというのがかなりあるんで、この際どうですかね。ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないかと思いますけども」

 平成はどんな時代だったか。令和はどんな時代であってほしいか。数々の有名無名の人々が、先週のテレビでこの問いに答えていた。そんな中、日本で最も有名な人といっても過言ではないタモリが、約6時間半に及ぶ放送の最後に発した言葉が、省庁の看板をキレイに書き直したほうがいい、である。そのメッセージすら、「ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないか」とあやふやに。

 これまでにもさまざまな現象に茶々を入れ、権威的なものを脱力させてきたタモリ。今回もまた、「ちょっといいですか?」と一拍おいて、「お祭り騒ぎ」の同調圧力の気圧を、少し抜いていた。そんな場面も、このたびの改元前後のテレビの中にはあった。

 話の角度を変えて、最後に短めのエピソードを2つ。

 1つ目。1日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、有吉弘行がこんな話をしていた。年齢を重ねれば重ねるほど、自分は変態になると思っていた。たとえば、森繁久彌のように。けれど、芸能界はもう変態が生息しにくい場所になってしまった。

「あんまりにも芸能界の人もキレイすぎてさ、大吉さんと赤江さんの野っ原座ってるやつ、デートっていわれてさ。かわいそうに。あんなんがそういうふうに言われちゃうぐらい、クリーンだよ」

 2つ目。29日放送の『テレビ千鳥』(同)で、千鳥の2人が海を見に湘南へドライブしていた。車はノブが先日購入した1000万円超のベンツ。屋根をオープンにしたベンツの助手席に座る大悟は、ライターで炙ったスルメを食べ、缶ビールを飲み、タバコを吸いながら語る。

「口ん中にイカがあって、イカの臭いがグダーっとつくやろ? その臭いをビールで、この出てきたイカの汁をビールでいくんよ。口がむちゃくちゃなっとるとこを、タバコの煙で。いま3つ口ん中で混ざって、これが一番うまい」

 ノブはそんな大悟に、「きったねぇ人間!」とツッコむのだった。

 芸能界は「クリーン」になってきている。けれど同時に、タバコをテレビで普通に吸う「きったねぇ人間」が人気者になったりもしている。どちらか一方が誤りというわけでもないだろう。

 平成から令和へ時代がまたいだ先週も、テレビは多面的にお送りされていた。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

「改元お祭り騒ぎ」の同調圧力を弱める、タモリの一言

テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(4月28日~5月4日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします

ますだおかだ・岡田「令、ワオ!」

 昭和から平成に移行したときはレンタルビデオ店が繁盛した、という話がある。天皇崩御に伴う当時のテレビの「自粛ムード」を象徴するエピソードとして、よく聞く。

 対して、今回の改元時のテレビは、おおむね「祝賀ムード」が基調だったように思う。で、Twitterなどを見ていると、そんなテレビに対しては「またお祭り騒ぎをやってる」みたいな批判的な声もあるようだ。バカみたいにはしゃいでるだけでつまらない、というような。今回はレンタルビデオ店ではなく、動画配信サービスが人気だったのではないか、みたいなツイートも目にした。

 なるほど、そういう「お祭り騒ぎ」の面はあったかもしれない。30日の夜、年越しならぬ時代越しの前後には、NHKをはじめ複数の番組は渋谷のスクランブル交差点にカメラを構え、集まった群衆を映していた。改元をまたいで深夜まで行われた岐阜県の盆踊りや、ジュリアナ東京を彷彿とさせるようなディスコからの中継も見た。阿部知代が踊っていた。

「令和ギャグ」もいくつか見かけた。チョコレートプラネット・松尾はIKKOのモノマネで「令和~」といい、ますだおかだ・岡田は「令、ワオ!」と叫んでいた。芸人ではないけれど、DAIGOは平成を「KZN(絆)」と振り返り、令和を「RW(ロックでワイルド)な時代にしたい」と展望していた。

 平成最終日の30日は、民放でどちらかというとマジメ路線の番組が多かった。バラエティ色が強めの番組は、むしろNHK総合で放送されていた(『ゆく時代くる時代~平成最後の日スペシャル~』)。90年代のフジテレビの看板番組だった『料理の鉄人』の“鉄人”たちが、『きょうの料理』とコラボして制限時間内に料理をする企画もあった。福井謙二を実況アナとして迎えるなど、あの“キッチンスタジアム”の雰囲気がNHKで再現されていた。平成の途中までバラエティ番組を中心に元気だったフジテレビと、近年はバラエティ方面でも『チコちゃんに叱られる!』など、民放っぽい人気番組を出すようになっているNHK。そんな平成の31年間を通したバラエティ番組の趨勢を象徴するような場面だった。

 こういった状況を見ると、なるほど確かに、テレビは今回「お祭り騒ぎ」に興じていたみたいな批判も、わからないではない。同調圧力に感じる人も、いたりするのだと思う。個人的には、特に『料理の鉄人』と『きょうの料理』のコラボなど、楽しかったけれど。各シェフが趣向を凝らした料理を作るなか、陳建一が土井善晴の握ったシンプルな塩むすびを、「うまぁい!」と満面の笑みで頬張っていたのが最高だった。

 ただ、実際にテレビが「お祭り騒ぎ」一色だったかというと、そういうわけでもない。

 たとえば、30日夜に放送された『NHKスペシャル』(NHK総合)では、女系天皇や女性天皇の可能性をめぐる過去の議論の経緯が振り返られていた。男性皇族が減り、皇位継承者が限られている現在。このままだと象徴天皇制の存続も懸念されるわけだけれど、どうするのか。「お祭り騒ぎ」の真っただ中、令和になる直前の問題提起だった。

 報道番組の中では、4日放送の『上田晋也のサタデージャーナル』(TBS系)が、今後の象徴天皇制の存続のあり方に関し、短い時間で複数の論点を取り上げていた。番組の冒頭、街頭インタビューで「“国民の象徴”とは?」と街ゆく人に問いかけ、そもそも私たちの多くが明確な答えを持っていない現状を浮き彫りにしていたのが印象的だった。

 ドキュメンタリー番組や報道番組が「お祭り騒ぎ」から距離を取るのは、ある意味で当然かもしれない。では、バラエティ番組はどうか。29日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、改元発表とは無関係に4月1日の正午前後を過ごす人々にカメラを向けたVTRが流された。エステサロンに行っていた女性は、「(新元号は)全然興味ない。興味ないっていうか、頭いい人たちがみんなで頑張って決めてるんで、従います」と、施術台の上でうつ伏せになりながら答えていた。孫と一緒に釣り堀に来ていた男性の声は、さらに冷ややかだ。

「なんか、マスコミだけが騒いでるような感じがする」

 先週も通常営業だったのが、『5時に夢中!』(TOKYO MX)だ。令和になった感想を聞かれた美保純は、特に話す内容がないとでもいうように「んー(笑)」とほほえみ、新しい元号が何か問われた岩井志麻子は「絶倫元年だろ?」と答えた。ロシア出身の小原ブラスは、今日は警察官が多いので局に来るまでに職質されたと話し、視聴者からは次のようなメッセージが届いた。

「令和の初日には働いていた職場が倒産し無職になり、昨日は付き合っていた彼女に逃げられ、今日は毎日連絡をこっそり取っていた別の女性と連絡が取れなくなり、すべてが令和になってから私から去っていきます」

 そして、30日の夜、フジテレビで放送された『平成の“大晦日”令和につなぐテレビ』。総合司会のタモリは番組の最後、令和はどんな時代になってほしいと思うか問われ、次のように答えた。

「ちょっといいですか? さっき平成とか漢字がいっぱい出てきましたけども、何年か前に省庁が合併したりなんかしまして、看板があるんですね。あの漢字の中で、いかがなものかというのがかなりあるんで、この際どうですかね。ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないかと思いますけども」

 平成はどんな時代だったか。令和はどんな時代であってほしいか。数々の有名無名の人々が、先週のテレビでこの問いに答えていた。そんな中、日本で最も有名な人といっても過言ではないタモリが、約6時間半に及ぶ放送の最後に発した言葉が、省庁の看板をキレイに書き直したほうがいい、である。そのメッセージすら、「ちゃんとあれをこう、漢字をやればいいんじゃないか」とあやふやに。

 これまでにもさまざまな現象に茶々を入れ、権威的なものを脱力させてきたタモリ。今回もまた、「ちょっといいですか?」と一拍おいて、「お祭り騒ぎ」の同調圧力の気圧を、少し抜いていた。そんな場面も、このたびの改元前後のテレビの中にはあった。

 話の角度を変えて、最後に短めのエピソードを2つ。

 1つ目。1日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、有吉弘行がこんな話をしていた。年齢を重ねれば重ねるほど、自分は変態になると思っていた。たとえば、森繁久彌のように。けれど、芸能界はもう変態が生息しにくい場所になってしまった。

「あんまりにも芸能界の人もキレイすぎてさ、大吉さんと赤江さんの野っ原座ってるやつ、デートっていわれてさ。かわいそうに。あんなんがそういうふうに言われちゃうぐらい、クリーンだよ」

 2つ目。29日放送の『テレビ千鳥』(同)で、千鳥の2人が海を見に湘南へドライブしていた。車はノブが先日購入した1000万円超のベンツ。屋根をオープンにしたベンツの助手席に座る大悟は、ライターで炙ったスルメを食べ、缶ビールを飲み、タバコを吸いながら語る。

「口ん中にイカがあって、イカの臭いがグダーっとつくやろ? その臭いをビールで、この出てきたイカの汁をビールでいくんよ。口がむちゃくちゃなっとるとこを、タバコの煙で。いま3つ口ん中で混ざって、これが一番うまい」

 ノブはそんな大悟に、「きったねぇ人間!」とツッコむのだった。

 芸能界は「クリーン」になってきている。けれど同時に、タバコをテレビで普通に吸う「きったねぇ人間」が人気者になったりもしている。どちらか一方が誤りというわけでもないだろう。

 平成から令和へ時代がまたいだ先週も、テレビは多面的にお送りされていた。

(文=飲用てれび<http://inyou.hatenablog.com/>)

「ポスト有吉」がいない! 未来が不安なテレビ界、期待はオードリー若林と二宮和也?

 現在のテレビ界において、もっとも多くの冠番組を持っているのが、有吉弘行だ。番組名に「有吉」と入るレギュラー番組は実に11本。今年の4月からはNHKの冠番組『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』もスタートした。

「ここまでたくさんの冠番組を持つタレントは過去のテレビ界の中でも稀有な存在。ビートたけしや明石家さんま、タモリと同じくらいのレベルだと言っても過言ではないでしょう」(テレビ局関係者)

 有吉が大ブレークしたきっかけと言われているのが、2007年の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)における“おしゃクソ事変”だ。品川庄司の品川祐を「おしゃべりクソ野郎」と的確に表現したことで、その毒舌キャラが見出されたという。その後、徐々に人気を伸ばしていった有吉は、2011年ごろからレギュラー番組を増やし、2013年にはすでに8本の冠番組を持っていた。

「有吉がブレークしてから、すでに7~8年くらいが経とうとしているわけで、本当であればそろそろ次なるスターが出てきてもおかしくない頃。でも、有吉ほどの逸材となるとなかなか見つかるものではない。そこが今のバラエティー界の大きな悩みですね。近い将来、仮に有吉の人気が何らかの理由で低下したら、バラエティー界は相当大きなダメージを受けてしまいますよ……」(同)

 そもそも今、業界内で「ポスト有吉」として期待されているタレントはいるのだろうか。

「フットボールアワーの後藤輝基、千鳥、サンドウィッチマンあたりが、一応“有吉の次”と目されていたんですが、そこまで勢いがない。どの芸人も完全に安定していて、爆発力がない。そんななかで大きな可能性を秘めているのが、オードリーの若林です。世の中に対して少々恨みを持っているような感覚は有吉と共通するものがありますし、毒舌も行ける。自分の個性を出すこともできるし、割り切ってMCに徹することもできる。本人が『ポスト有吉になる』と決心すれば、一気に登りつめる可能性もあると思います」(同)

 さらに、テレビ界が期待するのが、ジャニーズ勢だ。

「『ポスト中居』と呼ばれている関ジャニ∞の村上信五などは、中居の椅子だけでなく、有吉の椅子を奪い取ることもありうるでしょう。しかし、村上はテレビ界が期待するほど視聴者から支持されていないんですよね。その一方で、本当に期待されているのは、活動休止後の嵐のメンバーです。現状では、相葉雅紀が完全にバラエティー路線へと進むのではないかと言われていますが、それ以上に求められているのは二宮和也の方。明るくてさわやかな相葉よりも、影がある二宮の方がそれこそ“ポスト有吉”になりうるのではないかという声が多い。2021年以降は、是非ともバラエティーに軸足をおいてほしいと願っているバラエティー関係者も多いと思います」(同)

 若林か、二宮か、それとも他の誰かなのか、はたまた有吉の天下が続くのか──令和のバラエティー界がどこに向かうのか、注目だ。

Mattの加工インスタを盛大にイジる!?『オールスター後夜祭』が攻めすぎだと話題

 4月6日に56回目となる『オールスター感謝祭』(TBS系)が放送された。今年も「赤坂5丁目ミニマラソン」や「プレッシャーアーチェリー」などの定番企画で視聴者を沸かせていたが、同番組の後に放送された『オールスター後夜祭』(TBS系)も大好評。攻めた企画の数々で人々の注目を集めている。

 有吉弘行と乃木坂46・高山一実が司会を務める『オールスター後夜祭』。今回は合計156名の芸人が集結し、バラエティー番組の定番“早押しクイズ”が行われた。しかし問題の内容がいずれもかなり斬新で、「この中で“もとや”はどれ?」「この中で“ドン”はどれ?」といった4択のクイズが。「マットじゃないのは?」というクイズでは、モデル・Mattのインスタ写真が使われ、正解の写真はバービー人形の“ケン”だった。

 以前から「写真が加工しすぎで人形みたい」と言われてきたMattをイジるような問題に、視聴者からは「いきなり攻めるなぁ」「写真のチョイスに悪意しかない(笑)」「難問過ぎる」といった声が。ちなみにMattも自身のインスタグラムで「面白すぎ」と反応していた。

「その後も同番組はかなりやりたい放題な雰囲気で進行。デスメタルにアレンジされた歌の原曲を当てる問題では、有吉が『もし正解ならば10万円差し上げますけど、もし不正解の場合は退場です』と宣言しました。さすがに冗談だと思われたのですが、外してしまった流れ星のちゅうえいが本当に退場。また相方である瀧上伸一郎の妻がなぜか水着で登場し、芸人が服を脱ぎながら競争する企画で放送禁止用語を連発する暴走っぷり。中には『感謝祭』より『後夜祭』を楽しみにしている人も多いようで、『むしろ“後夜祭”が本編』『思わず録画しちゃった』『ちゅうえい輝いてたなぁ』との声が。今回で3回目となる『後夜祭』ですが、大成功に終わったようです」(芸能ライター)

『後夜祭』は以前から「攻めすぎ」と話題になっており、前回は“東京03紳助ネタ”を取り上げて視聴者をざわつかせていたという。

「2009年の『感謝祭』で島田紳助が東京03を恫喝していたと話題になりましたが、昨年秋の『後夜祭』では、恫喝事件のパロディーだと思われるワンシーンが。有吉がお笑いトリオ・ハナコに掴みかかり、東京03の“名場面”を再現していました。これに視聴者からは、『有吉それイジって大丈夫なのか?』『怖いものナシかよ……』との声が。ちなみに有吉はその後、Twitterで『オマージュできて幸せでした。で、オマージュって何?』などとつぶやいています」(同)

 深夜番組らしいギリギリの企画で注目を集める『後夜祭』。芸人たちが一際輝ける番組でもあるので、ぜひとも長く続いてもらいたい。

有吉弘行、ラジオ番組でピエール瀧の“コカイン逮捕”を笑いに変える

 17日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、ピエール瀧のコカイン逮捕について語られた。

 この事件をめぐっては、本人とも共演経験のある伊集院光、南海キャンディーズ・山里亮太、ナインティナイン・岡村隆史らが各ラジオ番組で言及してきたが、いずれも神妙なトーンだった。

 そのため番組で有吉が何を語るかに注目が集まっていたが、冒頭、有吉は別の話題から「あとは瀧さん逮捕ね」と、さらりとコメント。「みなさんはコカインはやっていない?」「目をつぶって。一回やった?」と、アシスタントを務めたマシンガンズ・滝沢秀一と西堀亮に向かって問いかけ、西堀もあきれ気味に「そんなバカじゃないですよ」と返した。

 有吉は、瀧の逮捕について「仕事仲間というか、ご一緒した先輩が捕まったということでは、田代(まさし)さん以来の衝撃でした」と心境を告白。瀧とは番組で共演していた過去があるため「DVDが発売中止にならないといいけど……」と心配する一幕も。ただ瀧の人柄などについて言及することはなく、さらにドラッグを断罪したり、あるいはちゃかすといったこともしなかった。一方で、瀧の逮捕を受けてワイドショーなどで「鼻をかんでました」と証言する“自称・スタッフ”などについては「全然知らねぇようなやつが出てきて」とツッコんでいた。

 さらに、今回の騒動を受け、瀧の友人であるタレントの日出郎が、出演舞台『毛皮のマリー』の直前稽古中にピンクの衣装で報道陣の取材に応じたことに対し、「話していることは真面目なのに、どこまで狙ってんだろ」「格好が、きゃりーぱみゅぱみゅの本気みたいなんだよ」と話し、笑いを誘っていた。

 どんなシチュエーションであってもツッコミどころを見つける有吉は、芸人としての仕事をしっかりとこなしたといえるだろう。これは有吉なりの瀧へのエールとも取れそうだ。

(文=平田宏利)

有吉弘行が『R-1ぐらんぷり』にチクリ「優勝しても売れない……」

 10日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で、同時間帯に放送中だった『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)について語られた。

 有吉は「『R-1』って独特だよね。優勝しても売れねぇしさ。マジで華丸さんだけだろ売れてるの。やまもとまさみなんか見やしねぇよ」と話した。

 博多華丸は2006年の第4回大会で「児玉清のあいうえお作文」ネタで優勝している。当時は、博多華丸・大吉として福岡から東京へ進出直後であり知名度向上に大いに役立った。やまもとまさみは14年の第12回大会の優勝者であるが、自他ともに認める「フリートークが苦手」のウイークポイントが克服できずテレビから消えてしまった。確かに有吉のいう通り『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)に比べて優勝してもいまいち知名度が上がらない。

 さらに有吉は『R-1』の会場の雰囲気について「誰が面白いとか、前評判あんまり関係ないよな。その日の客の空気がどういうものかによる。むちゃくちゃ玄人で男ばかりだったら三浦マイルドが優勝するんだろうけど。女の子ばかりだったら三浦マイルドとかルシファーとか無理だろ」と話した。

 ただ、三浦マイルドは13年の第11回大会で優勝している。『R-1』は『M-1』に比べてその場の空気が大きく影響しそうだ。会場の観客の反応や審査方法などについては、ネットでも賛否両論が巻き起こっている。

 続けて有吉は番組自体の知名度がまだまだ低いため、『R-1』の優勝者は知名度がある方がいいとし「テレビ関係者は優勝者を紹介するのに三浦マイルドじゃイヤって思ってるんじゃない?」と話し「吉本の社員も『霜降り頑張れ』って思っていて『三浦マイルド、わかってるな?』と思ってるのでは」と話し、笑いを誘っていた。

 このトークが展開された時点で優勝者は決定していなかったが、図らずも、霜降り明星・粗品の優勝を予言するトークとなってしまった。有吉も指摘する通り『R-1』には、あらゆる意味でも変革が求められているのかもしれない。
(文=平田宏利)

有吉弘行、”テレビから消えた”蛭子能収を猛プッシュ! 過去には意外な接点も……?

 浮き沈みの激しい芸能界。上り調子のタレントの存在を確認することはたやすいが、消えていくタレントを認識するのはなかなか難しい。“干され”という手段を用いていなければ、大半の者は緩やかに露出が減少し、いつしか人知れず消えていくからだ。

 しかし、そこに“待った”をかける事例が発生した。2月20日放送『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)にて、不意に有吉弘行が声を上げた。

「最近、蛭子見てないな。ヨシカズ見てないね」

 同番組で定期的にリポーターとして起用されていた蛭子能収だったが、四万十川を川下りした昨年11月21日放送分を最後に出演していない。それを、有吉は気にかけたのだ。

 それだけだったらちょっとしたイジりで終わる話だが、他番組でも有吉は「蛭子」の名前を口にする。2月24日放送『有吉ぃぃeeeee!~そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京系)で、岡本太郎の絵画の話をしている最中、唐突に「ヨシカズ、最近見ねえもんなあ。体調悪いんじゃねえのか? 最近見ねえよヨシカズ」とブッ込み、蛭子について言及。

 加えて、有吉の最近のTwitterを見ると、蛭子情報ばかりである。ついには、フォロワーたちから「夜中に蛭子さんをリツイートするのやめてくれませんか?」「蛭子氏ばかりをリツイートするのでフォロー外そうかと思ってる」「蛭子のリツイートしてないで有吉さんを見せて」などと苦情が出る始末だ。

 別に、蛭子に対して需要がなくなったわけではない。昨年12月8日放送『土曜スペシャル 太川・蛭子のローカル鉄道寄り道旅2』(同)のロケ中に転倒して右手小指を骨折して以来、気を遣ったスタッフが蛭子に声を掛けていないらしい。それを『かりそめ天国』スタッフから聞いた有吉は、蛭子再起用を促した。

「ちょっと声かけてよ、ヨシカズ。心配になるじゃん。また良からぬこと(98年の麻雀賭博逮捕)が起こるから。麻雀ばっかりやらせちゃダメだよ」

 蛭子の露出減を食い止めようとする有吉。この姿勢は、売れない頃お世話になり、ブレーク後のお返しに認知度を高める目的で、ビートたけしがしきりに「ポール牧みたいだな」と、先輩の名前を発し続けていた姿を思い出させる……なんてたとえはさすがに言い過ぎだ。そもそも、有吉は蛭子にそんな義理はないのだから。

■いつもと違う“悪キャラ有吉”に驚いた蛭子

 蛭子を引っ張り出そうとする有吉だが、反対に、蛭子は低迷期から脱しようとする有吉の転換期に立ち会っていた。2015年発行『芸能界 蛭子目線』(竹書房)で、蛭子はそのときの様子を漫画にしている。

「元・猿岩石の有吉さんと一緒になった。彼はどちらかというとおとなしい人だ。ツッ込まれてもイヤな顔せず、ボケを演じ、やさしいイメージだった。ところが今日はいつもの有吉さんと違っていた」

 漫画では、タレントの堀越のりに向かって「お前はブスだからよー。ブスは黙って聞いてりゃいいんだよ」と汗を垂らしながら毒を放つ有吉が描かれており、それを「いつもの有吉さんと違う。有吉さんが悪キャラになってる」と横目で見ている蛭子がいる。

「まるで堀越さんに恨みでもあるようにツッかかっていた。私はちょっと有吉さんに反論してみた」(蛭子)

蛭子「堀越さんはブスじゃないよ、美人だよ」

有吉「蛭子、お前はテレ東だけしか出演していないだろう」

蛭子「いや、そ……そんなことはないよ」

有吉「テレ東は必要かどうかのトークしてんだよ」

蛭子「テレ東は必要だよ、絶対!!」

有吉「テレ東がなくなったらお前が食えなくなるから必要って言ってるんだろ?」

蛭子「いやいや、テレ東は東スポみたいなもんで」

 改めて、蛭子はこのときのことを振り返った。

「有吉さんは自分が強く言ってることを自分でウケているようで、時々、下を向いて笑っていた。有吉さんがキャラを変えようとしているのは間違いない。いつまでもおとなしい有吉では生き残れないと本人が思ったか、マネージャーが考えたか。とにかく、有吉改造計画が進められていると私は思った。しかし、問題は彼の優しい顔である」

「悪キャラ有吉か……。この優しい顔でツっ込みができるのか。彼のセリフにはどことなく無理矢理感が漂うのだ。ただいまテスト中と見える。ツっ込みだからはたしてどうなるか?」

■蛭子のオカズを「ガロでしょ」と尋ねる有吉

 蛭子が漫画化したのが、2008~10年に放送されていた『アリケン』(テレビ東京系)の人気企画「アリケンしゃべり場」であることに間違いはない。当時のやりとりは、2009年発売のDVD『アリケン Vol.1』に収録されており、新鮮な有吉の毒舌砲を今でも確認することができる。

「アリケンしゃべり場」は、その名の通り、『真剣10代しゃべり場』(NHK)を真似した討論会企画。「熟女は好きですか?」というテーマの際、くりぃむしちゅー・有田哲平らから自慰行為について尋ねられた蛭子と、それを執拗に追及する有吉のくだりが秀逸だった。

有田「アダルトビデオ見てるでしょうが」

蛭子「見てない、見てない! オナニーするけどさ(笑)」

有田「どうやってするんですか!?」

有吉「何を見るの? ガロでしょ、ガロ」

蛭子「いやいや、ガロじゃないって(笑)」

「芸能界にダメな人間多くない?」というテーマでの、有吉の口撃も勢いがある。

有吉「客観的に見て蛭子さん、いいところ1ミリもないですよ」

蛭子「じゃあ、自分のいいところ言える?」

有吉「あります。優しさ持ってますし」

蛭子「俺もそりゃ、もちろん優しいよ」

有吉「優しくないでしょ」

蛭子「優しい、優しい」

有吉「奥さんが死んで、笑ってたじゃないですか」

蛭子「それは違うよ! 奥さんが死んだときは泣いたよ、いくらなんでも。他の人が死んだときでしょ」

「彼のセリフにはどことなく無理矢理感が漂う」と判定していた蛭子だが、DVDを見る限り、有吉の毒舌は冴えていた。その後の有吉は、ご存知の通り大ブレーク。いまや、テレビ界のど真ん中に位置する天下人である。『アリケン』収録時は様子見だった蛭子も、有吉が成功した後にこう発言している。

「カメラが回っていないところでは、昔と変わらないですよ。俺に対してもすごく優しいし。だからあの毒舌キャラってのは、やっぱり演じてるんだと思いますよ。ホントはすごく優しい人だから。だから、遠慮なしに思い切り、毒舌をやったんじゃないかな。中途半端な感じだとキャラが変えられなかったと思うし、今みたいに成功してないんじゃないかな」

 上昇期の有吉を蛭子が語り、引っ込もうとする蛭子のことを有吉が制止する。そんな2人の不思議な関係性は妙だ。面白い。

(文=寺西ジャジューカ)

有吉弘行が全局制覇の快挙! 長野ローカル番組を一瞬で降ろされていた過去

 有吉弘行が絶好調だ。これまで単発で放送されていたNHKの『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』がレギュラー放送化される。有吉は現在日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京、フジテレビの民放全局においてレギュラー番組を持っている。さらに『有吉反省会』『有吉ゼミ』(ともに日本テレビ系)、『有吉ジャポン』(TBS系)、『有吉くんの正直さんぽ』『有吉弘行のダレトク!?』(フジテレビ系)、『有吉ぃぃeeeee!そうだ!今からお前んチでゲームしない?』(テレビ東京系)といった“有吉”の名前が付く冠番組を数多く持っており、有吉自体がひとつのブランドとなっている。

 いまやバラエティ番組の帝王ともいえる有吉であるが、過去にはテレビ番組を一瞬で降板させられていた過去がある。

「長野放送で土曜日に放送されていたローカルの情報番組『YOU・遊・気分 土曜だ!ぴょん』ですね。この番組は土田晃之をメインに、太田プロダクションの芸人が多く出演していました。土田はコンビのU-turnが解散する直前で、相方の代わりに無名時代の劇団ひとりを連れていきました。しかし、ひとりが番組を降ろされ代わりに指名されたのが、仕事がなくどん底時代に突入していた有吉でした。しかし、空気を読まずに毒を吐きスタジオを凍りつかせ、わずか2カ月で降板させられています」(業界関係者)

 有吉の毒気は長野の県民性に合わなかったのだろう。代わりに入ったある芸人がブレークしている。

「俳優の平泉成のものまねで知られる末吉くんですね。当初は有吉の代わりに出演するも、ほのぼのとしたキャラクターが長野に合ったのか、番組終了後も地元のローカルタレントとして活躍し、現在は長野に家を構えるまでになりました。そのため有吉はいまだに長野と末吉くんが嫌いなようです」(同)

 今をときめく芸人にも、知られざる苦悩の時代があったのだ。
(文=平田宏利)

有吉弘行が芸能界で覇権を握る!? NHKのレギュラーが決まり、掘り起こされる「有吉伝説」

 有吉弘行がMCを務める『有吉・○○のお金発見 突撃! カネオくん』(NHK)が、今年4月からレギュラー化。有吉が芸能界で覇権を取らんばかりの活躍を見せるなか、ネット上では改めて彼の“伝説”が再注目されている。

 同番組はおカネ大好きなキャラクター“カネオくん”が、おカネの秘密を解明する“おカネ教養バラエティー”。昨年は『有吉・福くんのお金発見 突撃! カネオくん』『有吉・望結ちゃんのお金発見 突撃! カネオくん』などが特番として放送され、“アイドル動物の経済効果”や“花火のお金事情”など様々なテーマを取り上げていた。

 そんな『有吉・○○のお金発見 突撃! カネオくん』がレギュラー化されることで、有吉はNHK番組のレギュラーMCを務めることに。彼は日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京でもそれぞれ冠番組を持っており、主要なテレビ局を制覇したことになる。

「数々の人気番組で司会を務めている有吉ですが、NHKのレギュラーMCを務めるのは初めてのこと。これにネット上では、『有吉働きすぎだろ』『有吉の時代がきたな』『もう犯罪とか起こさない限り干されなそう』と盛り上がりを見せていました。司会者としての有吉のすごさが語られるなか、過去に彼が生放送で残した“伝説”について語る人も。『有吉のゲロ掴みポケットは伝説』『このまま芸能界のトップにたっても、ゲロポケットは語り継がれるべき』といった声が上がっていました」(芸能ライター)

 有吉の“ゲロ掴みポケット”とは、かつて彼が『虎の門』(テレビ朝日系)という生放送番組でやらかしたちょっとした放送事故。番組では“本物の泡盛を飲んでいるのは誰か”を当てる企画が行われたのだが、体調が悪かった有吉は飲む前に嘔吐してしまった。しかし彼はその嘔吐物をとっさにポケットの中へ。この行動は後々まで、有吉の“伝説”として語り継がれてる。

「以前放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)でも、土田晃之が有吉のゲロポケット事件について言及。とっさの判断で嘔吐物を隠し、何事もないように仕事を全うした有吉を絶賛していました。適当な発言や毒舌キャラで知られる有吉ですが、実はかなりプロ意識が高い芸人。基本的にどんな仕事も断らず、打ち合わせやリハの30分前には収録現場の近くに来ているそうです」(同)

 とある番組では、千原ジュニアに“ただの人格者”とも称されたことがある有吉。そんな彼の隠れた努力が実を結び、今の活躍があるのだろう。