稲川淳二の怪談グランプリより怖い! 「婦人公論」のきょうだい遺産トラブル

 「婦人公論」(中央公論新社)の9月号が発売になりました。今月号の第1特集は高齢になってからの“きょうだい”関係に迫る「きょうだいは支えか重荷か」。第2特集は、同誌の夏の定番である怪談特集「真夏の不思議スペシャル」です。

 怪談特集に負けず劣らず、きょうだい特集にも背筋が凍るコワいエピソードがたっぷりの今号。早速、中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎<読者アンケート>「血縁だから仲がいい」は幻想!?
◎<読者体験手記>絶縁を決めた理由
◎寂しいのは幽霊も同じです 三木大雲

妹夫婦が父のすべての預貯金の名義を……

 第1特集の「きょうだいは支えか重荷か」。長いこと“母と娘”や“毒母”のブームが続いていた同誌ですが、これからはきょうだい関係にシフトしていくのでしょうか。同誌は年を重ねるときょうだい付き合いにも変化が訪れるといい、その分かれ道になるのは「お金と介護」だと説きます。

 読者アンケート「『血縁だから仲がいい』は幻想!?」(合計153人、平均年齢62.8歳が回答)では、「現在、きょうだいと交流がある?」と答えた人が~40代では58%、50代で51%、60代で66%、70代以上で64%。もし、年に一度でも顔を合わせることも「交流」とするなら、やはりこの数字は少なく見えます。さらに気になるのは「疎遠になった理由」。50代・60代・70代以上の1位はすべて「金銭問題・遺産相続」でした。きょうだいといえども、やはりお金が絡むと関係はこじれるのが現実のよう。

 紹介されているきょうだい間のトラブル事例を見ると、「父が亡くなる前に、妹夫婦が父のすべての預貯金の名義を変更していた」「妹夫婦は、母を振り込め詐欺から守るため母の貯金を預かると言って持って行き、いつの間にか『親がくれると言った』と主張」という詐欺的なものから、「姉の子が幼稚園の時、お年玉として図書券3000円分をあげたら、『しけてる』と笑われた」「(兄からの)贈り物がいつもどう見ても安価」などの些細な感覚のズレによるものまで、バリエーション豊か。亡くなった父親の棺をLサイズにするか2~3万円安いMサイズにするかで揉めた……というものもありました。

 きょうだい問題にはその配偶者という登場人物も加わるため、いっそうよりドラマが生まれるのかもしれません。毒母ブームに続く、毒きょうだいブームの気配がします。

 「絶縁を決めた理由」がテーマの読者体験手記コーナーでは、さらに恐ろしいきょうだいトラブルが詳細に語られています。

 1通目の68歳女性は、実母の介護をめぐって弟&義妹夫婦と行き違いの末、弟から「殺すからな」と書かれた脅迫状が届いたと明かし、2通目の61歳女性は父親の死をきっかけに姉と絶縁状態だとつづっています。

 この2通目の女性は、姉の姑が亡くなったとき、彼女の両親は「香典5万円、生花2万円、お布施2万円、もり籠1万円の合計10万円を包んだ」にもかかわらず、父親が亡くなった際、姉夫婦は香典なしだったとのこと。投稿者が、「両親は姉の姑の葬式にいくら包んだか」を事細かに記憶していることにも驚きますが、それくらいお金の恨みは深いということなのでしょう。さらに6年後、投稿者の母親も死去。姉は今度は香典を包んできたというものの、家や田んぼの名義変更でまたも複雑に揉め、今では「他人以下」だそうです。

 親の介護や葬儀といった誰にでも起こりえるイベントで、ここまできょうだい仲はこじれるのか……と、他人事ではないと感じさせる手記でした。今号では、良い関係を築いている代表として、過去に「女性セブン」(小学館)で不仲疑惑を報じられた上沼恵美子と姉・芦川百々子さんが2人そろって登場するインタビューも掲載されているので、手記でゾッとした方はそちらでお口直しをどうぞ。

 第2特集「真夏の不思議スペシャル」からは、京都・光照山蓮久寺の住職である三木大雲和尚へのインタビュー記事「寂しいのは幽霊も同じです」を見ていきます。この方、2014年の「稲川淳二の怪談グランプリ」チャンピオンだそう。稲川淳二の怪談グランプリなる大会も気になりますが(優勝すると10万円と稲川淳二の怪談DVDセットが授与されるとのこと)、さすが現役住職とあって、三木和尚が同誌で語っている心霊体験は説得力があり、幽霊への優しい眼差しまで感じます。

 最もなるほどと感じたのは、「幽霊を見た時にどう捉えるかは、生きている人の心次第」という部分。その理由を、「誰かを裏切ったという罪悪感を抱いている人にとっては、幽霊という存在は、恐怖でしかないでしょう。一方で、愛する人を亡くし、再会したいと願っておられる方には、奇跡として感じられます」と説明しています。

 ぜひ三木和尚に「亡くなった親の棺の値段をケチったらどうなるのか?」や、「自分の遺産が原因で絶縁した子どもたちを天国の親はどう思っているのか?」などについても、見解をお聞きしたいと感じました。

高齢者の友情が途切れる時とは!? 「婦人公論」の友だち特集に見るツライ現実

 「婦人公論」(中央公論新社)の8月号が発売になりました。第1特集は「友だちづきあいは細く長く、自由に」。第2特集は「戦後77年、私たちは語る」です。

 特に第1特集は、寿命が延びている今、年齢を重ねてからの友人関係がどうなっていくのか……と興味を抱きました。読み進めていくと、同誌読者世代にも「夫」「介護」「認知症」「コロナワクチンへの意見の相違」など、さまざまな友情危機があることに気づかされます。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎読者アンケート「『続く友情』『途切れる友情』その差はどこに!?」
◎読者体験手記「友よ、さようなら!」
◎佐藤愛子 近況短信

“元気な夫”は友情の足かせになる!?

 まずチェックしていくのは、読者アンケート「『続く友情』『途切れる友情』その差はどこに!?」。総勢235人、平均年齢64.6歳の読者にアンケート調査を行った結果が紹介されていて、リアルなシニア世代の友情が見えてきます。特に、友情が途切れるきっかけについての回答に興味を引かれました。

 「大半が連れ合いを亡くしている」(79歳)ので、元気な夫が後ろめたくて友人と距離が生まれたという理由をはじめ、「定年夫がうるさい。(中略)私が1人で出かけるのを嫌がる」(59歳)ために、友達と会えないといった“夫が足かせ”系の理由、また「耳が遠いので、電話も昔のようにはいきません」(87歳)「認知症になった友人のパートナーから『もう電話も手紙も対応できないので、連絡や誘いを控えてほしい』と言われてしまった」(83歳)など、老化が理由の切ない別れもありました。

 一方、「子育て中は連絡がなかなか取れなかったが、少しずつ会う機会が増えてきた」(58歳)「これからを楽しもうと考えられる友だちが残ったような気がします」(72歳)といった前向きな声も多く、希望も感じられます。友人関係の足かせにならない“程よく元気な夫”つまり、“いい感じに存在感を消してくれる自立した夫” が増えれば、シニア女性の友情はもっと長く続くのかもしれません。

 続いては読者体験手記のコーナーです。今月の募集テーマは「友よ、さようなら!」。紹介された2通には、それぞれ“友人関係に終止符を打った瞬間”がつづられています。

 1通目の女性(63歳)は、大学時代に仲が良かった友人と“専業主婦VS兼業主婦”問題などで、40代前半からギクシャクするようになり、やがて関係を絶ったそう。しかし20年がたって60代になった頃、「学生時代の楽しかった思い出までなかったことにしたくない」と思い、彼女の誕生日に「よかったら一度会いませんか」と書いたカードを送付。返事はなかったため、翌年の誕生日にもう一度、ダメ元でバースデーカードを送ると、その元友人からなんと返事が!

 しかし、そこには「達筆な手紙が重かった。もう送らないでほしい」「P.S.この手紙を読んでも落ち込まないでね」と書かれていたそうです。ツライ……。こんな返事をもらったらもう無視していいぞ! と思いますが、この投稿者は「書きにくい手紙を書かせてしまい、ごめんなさい」で始まる手紙を返送しています。

 映画や小説であれば20年という時間がいろいろ解決してくれそうですが、現実では時がたっても埋まらないモノがあるのだなぁ……と、学びました。

断筆していた98歳・佐藤愛子が電撃復帰!

 今月号で特集以外に気になったのは、作家・佐藤愛子さん(98歳)の近況が紹介されたページです。昨年5月に断筆宣言していた佐藤さん。しかし、今号の「佐藤愛子 近況短信」と題されたページによれば、来月号から「婦人公論」でのエッセイ連載を再開させるとのこと! 断筆後の生活は「ヒマで退屈」だったため、原稿執筆を再開していたそうです。

 98歳にしてカムバックとは、その気力・体力、恐れ入ります。タイトルは「思い出の屑籠(くずかご)」とのこと。エッセイや小説にも書かず屑籠に入れて来た小さな思い出をつづっていくそう。100歳を迎える記念すべき2023年まで、ぜひ続けていただきたいです!

復帰した伊藤健太郎が「婦人公論」で語った“反省の日々”に思うこと

 2022年が早くも半分終わり、「婦人公論」(中央公論新社)も7月号が発売となりました。今回の特集は「小さな工夫で心と体はぐっと楽になる」です。

 「60歳からの『元気になる』食事法教えます」「『なんとなく憂鬱』から抜け出すヒント」「症状別、簡単ツボ押し」「梅雨どきの不調、『気象病』かもしれません」など、健康系記事を中心に、中高年の心をつかむ見出しが目白押しですが、ただスッキリさせるだけではないのが「婦人公論」です。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎読者体験手記 私をくたびれさせるあの人
◎「推し活」で若返る!
◎伊藤健太郎 演じる喜びを再び噛みしめながら

隣人に17年間「子どもまだ?」と言われ続ける読者

 読者手記紹介コーナーの今月のテーマは、「私をくたびれさせるあの人」です。今月号の「婦人公論」は食事・メンタル・天気・ツボ・散歩・睡眠などあらゆる方面から、中高年が感じがちな体調不良への対処法を教えてくれて実用的ですが、「どれだけ体を整えても他人がかかわってくる人間関係だけはどうしようもないよね……」という現実を見せるのも忘れません。

 1通目は、手芸教室の講師をしている女性から。わがままでクレーマー気質な生徒に疲れ果てていると、具体的なエピソードを交え打ち明けています。誌上では投稿者の住んでいる都道府県・本名とみられる名前・年齢まで掲載されているので、「この投稿は生徒さんに見つかるのでは」「見られたらクレームどころで済まないのでは」と、読む側が緊張を覚えます。どうか平和に手芸教室が続けられますようにと、願わずにはいられません。

 2通目は、隣に住む老婆に嫌味を言われ続けているという女性からの投稿。夫と2人で暮らす女性は、老婆から「子どもは、まだ?」「子どもがいない人は暇でいいね」と言われ続けて17年になるそうです。なんという忍耐力。

 それだけでなく、嫌味を言うことが老婆のストレス解消になっているのだろうと推測し、「私は彼女の『ご長寿プロジェクト』に貢献している――と思えば腹も立ちません」と書いています。心が広すぎます。老婆はお隣さんに恵まれているなぁと羨ましくなりました。

海老蔵のために手術を遅らせた86歳が登場

 次に見ていくのは読者アンケート「『推し活』で若返る!」です。前文では「心トキメかせる相手(推し)に、どんなきっかけでハマり、どのように応援(推し活)をしているのでしょうか」と、さりげなく「推し」「推し活」の意味を解説しているのがイジらしいですね。

 挙がっている名前はBTS、大谷翔平、東方神起、藤井風など「婦人公論」世代の常連人気メンバーのほかにも、貴景勝・大栄翔・阿炎(力士)、ベイビーブー(男性コーラス5人組)、岡宮来夢(舞台俳優)、東野圭吾(小説家)、和牛(お笑いコンビ)、鈴木直道(北海道知事)などなど、バラエティー豊か。市川海老蔵の公演を見るために手術を遅らせたという86歳、B‘zに500万円つぎ込んだ46歳など、身や財産を削りながらも、みなさんパワフルで楽しそうです。

 読者体験記と合わせて読むと、他人からはどうしようもなくパワーを削られるけれど、理由なくパワーをくれるのもまた他人である……という人生の妙味が感じられます。

 今月号には、伊藤健太郎のインタビューも掲載されていました。20年10月の“ひき逃げ未遂”の不祥事から、公開中の『冬薔薇(ふゆそうび)』で映画に復帰した彼が、活動自粛中の反省の日々、復帰への戸惑いと喜び、俳優としての目標などを語る“THE復帰インタビュー”で、殊勝な言葉が並んでいます。

 事故後初のファンミーティングでは約500人ものファンクラブ会員が集まったそうで、根強いファンがいる様子。復帰作で共演した小林薫や伊武雅刀らと食事した話、石橋蓮司から「芝居はいい」と褒められたエピソードも語られていて、年上・目上の人に可愛がられやすい人柄のようです。「婦人公論」でインタビューに応じたのも、そのあたりを考慮したのでしょうか。

 確かにこのインタビューを読んでいると彼が好青年に見えてきて、「まだ24歳なんだから頑張って!」という気持ちになってきました。戦略がうまいバックが付いていそうな伊藤健太郎の今後が気になります。

オムツやタンまで収集する義母……断捨離どころか“溜め込む”「婦人公論」読者の声

 「婦人公論」(中央公論新社)の6月号が発売になりました。今月の特集は「今の自分にちょうどいい暮らしの整え方」。「自分」「ちょうどいい」「暮らし」「整え方」と、「婦人公論」の好むワード4点てんこ盛りです。この4ワードを組み合わせていくと、誰でも「婦人公論」らしいタイトルを付けられるのでは? と思い立ち、いくつか考えてみました。「暮らしを整えてちょうどいい自分に」「ちょうどいい自分と暮らしの整え方」「自分を整えるちょうどいい暮らし方」――。みなさんも挑戦してみてください。

 そんな安定感ある「婦人公論」、さっそく今月号の中身を詳しく見ていきましょう!

<トピックス>
◎今の自分にちょうどいい暮らしの整え方
◎読者体験手記「溜め込んでますが、何か?」
◎池江美由紀 娘・璃花子を育んだ「夢を叶える」メソッド

断捨離は「77歳でギリギリ」説

 まず見ていくのは特集「今の自分にちょうどいい暮らしの整え方」。「ちょうどいい暮らしの整え方」とは具体的にどういうことなのでしょうか。前文によれば「モノを減らすことが絶対条件ではないけれど、手放せずに容量オーバーになれば、息苦しさや苛立ちを感じてしまうのは間違いありません」とのこと。つまり、要約すると“断捨離しよう”ということのようです。

 実例として登場しているのは、女優・岩下志麻、エッセイスト・中山庸子、女優・中原ひとみなど。岩下志麻は3年半前の自宅リフォームを機に“整えた”そう。「断捨離をしていたら、小学生の娘と交わした手紙が出てきた」などの“整えあるある”も披露しています。

 さらに、読み進めて知ったのは“高齢になると断捨離はキツイらしい”という点。中山氏は「片づけには気力と体力が必要ですからね。60代半ばに生活を縮小しておいて正解だった」。中原ひとみも「モノを減らすのも引っ越しをするのも、77歳という年齢が、体力、気力、ともにギリギリだったと思います」と話しています。とにかく体力と気力があるうちに断捨離しよう! というのが「婦人公論」世代の「ちょうどいい暮らしの整え方」のようでした。

 次に見ていくのは、読者体験手記のコーナー。投稿テーマは「溜め込んでますが、何か?」。岩下志麻らのような整えが進まない読者の生の声が、切実です。

 一人目の投稿者(60歳女性)は、認知症になった義母の収集癖に悩んだそう。「夫が赤ちゃんだった頃に買ったらしい新品のオムツ」「謎の液体が入った瓶」から「吐いたタン」まで、収集物のバリエーションが豊かでしびれます。二人目の投稿者(57歳女性)は、レジ袋集めに夢中。レジ袋有料化を機に収集熱は高まっていったそうで、大量のレジ袋の置き場に悩んでいるとのこと。こんなところでも小泉進次郎の顔が浮かびますね。

 しかし投稿者のお二人は、まだまだ気力・体力ともに充実している様子。断捨離は先伸ばしで良さそうです。

どうしても「なべおさみ」が脳裏に浮かぶ池江母のインタビュー

 最後は、水泳の池江璃花子選手の母で、幼児教室経営者の池江美由紀さんへのインタビュー「娘・璃花子を育んだ『夢を叶える』メソッド」を見ていきましょう。先月号は歌手・MISIAの母にインタビューしていた「婦人公論」。“すごい人を育てた母”シリーズなのでしょうか。

 池江選手をはじめ3人を育てたシングルマザーである美由紀さんは、最初の出産の1年4カ月後、子ども向け能力開発教室を開校。妊娠中に「病院の都合で『産まされる』のではなく、妊婦や赤ちゃんにとって自然なお産がしたい」と考えたり、右脳教育のメソッドに興味を持ったのがきっかけだそうです。

 教室の中でも特に遊具の「うんてい」は「生徒の潜在能力を引き出すのに役立った」と語り、自宅のリビングにも設置してあるそう。自然派パワフル系のお母さまのようです。

 池江選手といえば2019年、「フライデー」(講談社)でなべおさみとの家族ぐるみでの交流が報じられました。池江選手がなべによる「手かざし療法」を受けているのでは? と言われましたが、そのあたりについてはもちろん触れられていません。しかし、どうしてもなべの陰がチラついてしまうのです。もしかすると、池江選手の母と“自然派”なところで意気投合したのか、なべ家にも「うんてい」があったりするのか……池江&なべへの興味は深まるばかりです。

こんまり、「婦人公論」対談で覗かせた”金になる仕事”へのするどい嗅覚

 「婦人公論」(中央公論新社)の5月号が発売中です。今月の特集は「可能性は無限大! やりたいことは何歳からでも」。同誌で好評らしい“働く高齢者シリーズ”が今月も活発で、100歳になったら政治記者になりたいと語る黒柳徹子、人気の笹餅屋を営む95歳女性、現役ホームヘルパーの87歳女性などが笑顔で誌面を飾っています。

 中学生のころ、女子高生向けファッション誌「Seventeen」(集英社)を眺めて、「こんなキラキラした女子高生になれるのかしら」と胸ときめかせたものですが、「婦人公論」を読んでいると再びあの頃の気持ちを思い出せます。「もっと高齢になったら今より元気になれるのか……?」と。

 憧れたような女子高生は雑誌の中にしかいなかったと知っている今でも、キラキラした高齢者にはなれそうな気がしないでもない……気がしてくる今月号の中身、さっそく見ていきましょう。

<トピックス>
◎現役ホームヘルパー87歳。誰かを支える喜びを胸に
◎お得がいっぱい! 意外な「シニア枠」
◎川村元気×近藤麻理恵 片づけで手に入れる幸福という物語

87歳の現役ホームヘルパー

 最初に見ていくのは“働く高齢者シリーズ”より、87歳の現役ホームヘルパー・千福幸子さんへのインタビュー記事。76歳で介護福祉士に合格した千福さんは、80歳でケアマネジャーの資格も取得。87歳の現在もホームヘルパーとして活躍中で、「100歳まで働きます」と宣言しています。

 その気力・体力に頭が下がるとともに、高齢者も“介護される高齢者”と“介護する高齢者”に分かれていくのだなぁ……と実感。果たして自分はどちらになるのか、と思いを馳せながら読んでみてはいかがでしょうか。

eスポーツ施設で「ぷよぷよ」に興じるシニア

 次に見ていくのは、ルポ「お得がいっぱい! 意外な『シニア枠』」。高齢者が利用できる割引サービスがたくさん紹介されています。銭湯、新幹線、航空券、カラオケ、映画、カルチャーセンター、美術館・博物館などなど、シニア枠で安くなるサービスは多岐に渡っているとのこと。eスポーツ施設のシニア割で、お得に「ぷよぷよ」に興じるシニアなどが紹介されています。

 中でも特に憧れを集めそうなのは、「シニア枠モデル」。紹介されているのは、長らく主婦だったという67歳女性。彼女は「伊勢丹でショッピング」していたときにヘアモデルとしてスカウトされたそうで、以降、グレイへアの読者モデルとして活躍。

 ムック本の表紙を飾ったり、大手企業のCMに出演したりと、仕事の幅を広げているとのこと。「お得なシニア割」と「シニア読モ枠」を並べて紹介するのは企画の芯がブレている感もありますが、高齢化が進む今後、シニア読モ枠の争奪戦も激化しそうだと感じました。

 今月号には、片づけコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵氏と、映画プロデューサーで作家の川村元気氏の対談も掲載されています。

 この度、こんまり氏の話を元に川村氏が読売新聞で連載した小説「おしゃべりな部屋」が、単行本として中央公論新社から発売になったことで実現した対談だそう。「モノの声が聞こえる」という共通点を持つ2人のスピリチュアルムードが漂っています。

 “ときめかないモノは捨てる”というのが、こんまり流片づけの極意ですが、コラボ小説の提案には「本当にときめきました」(こんまり的に英語で言うと、Spark Joy=スパークジョイした)。その結果、小説も「物語の力を感じる」(こんまり氏)出来になったそうです。

 欧米でも人気のこんまり氏は、海外向けオンラインストア「The Shop at KonMari」で音叉や水晶など片づけと繋がりの薄そうなグッズを販売するなど、商売上手。こんまり氏のスパークジョイ・センサーは、“お金になるかどうかを見極める嗅覚”とも変換できそうです。こんまり氏と川村氏のスパークジョイを感じたい方にはおすすめです。

97歳の看護師に104歳の理容師! 「婦人公論」90代でも働く高齢者に見るツライ将来

 前回から月刊化した「婦人公論」(中央公論新社)の3月号が発売になりました。特集は「ひとり老後、楽しく自由に最後まで」。久本雅美、水前寺清子、芳村真理、かたせ梨乃など、おひとり様界のスターが明るい老後生活を語っています。

 芳村の「この年齢になって人のことで頭を悩ませるのはバカバカしいわよ」、かたせの「自分の時間をすべて自由に使える」など、心強い言葉の多い今号。さっそく中身を見ていきましょう。

<トピックス>
◎「60代以上おひとり様」のリアルお財布事情
◎池田きぬ「97歳の現役看護師、まだまだ皆さんの役に立ちたい」
◎読者体験記 独居のヒソカな愉しみ

リアルで怖い高齢者のお財布事情

 最初に見ていくのは、特集「ひとり老後、楽しく自由に最後まで」の中の、読者アンケート「『60代以上おひとり様』のリアルお財布事情」です。60代、70代、80代以上と年代別に行ったアンケートで月収、1カ月の生活費、貯蓄額などの平均値が公開されていますが、この結果が怖い。

 60代では仕事をしている人が68%、平均貯蓄額は2158万円。80代以上になると仕事をしている人が0%になり、平均貯蓄額は652万円までダウンしていました。高齢になるとそれまでどおり仕事ができなくなるのは当たり前。しかし働けなくなったからといって生活費が安くなるわけでもない。つまり、貯蓄がどんどん減っていく……というリアルを数字で見せつけられます。

 80代以上の方々の収入は主に年金で、平均は月17万1,071円とのこと。1カ月の平均生活費は16万4,285円で、余裕があるとは言えなさそうです。

 今月号に登場し、明るい一人老後をインタビューで語るおひとり様界のスターたちは、みなさん一世を風靡した方々。彼女たちの平均貯蓄額、月収、生活費も教えてほしい……と感じました。それが読者アンケートと近い結果なのであれば、明るい老後に希望が持てます。ひとりの老後が楽しいのはお金の心配がない人だけなのか!? という疑いはなかなか晴れません。

“働く高齢者シリーズ”に97歳の看護師

 読者アンケートでは80代以上で働いている人は0でしたが、インタビューには97歳で現役看護師として働く池田きぬさん(三重県津市)が登場。

 昨年、エッセイ『死ぬまで、働く』(すばる舎)を上梓した池田さんは、太平洋戦争さなかの19歳のとき海軍施設で看護の仕事をスタート。現在はサービス付き高齢者向け住宅で週1~2回、半日勤務をしているそう。年上の入居者は3人だけ、あとは全員年下とのことで、老老介護を超えています。

 97歳で元気かつ自分でお金を稼げるとは超人的。笑顔でインタビューに応じたり、働いたりしている池田さんの姿は魅力的です。池田さんのような超人に憧れる人が増えれば、やがて人類は90代まで働くことを目標とし始めるのでは……、そうしたら年金受給年齢もさらに上がるのでは……、働くのが好きじゃない人はツライな……など、ぐうたらな身としては考えさせられます。

 ともあれ、「婦人公論」は元気に働く高齢者が大好き。昨年も90歳の絵本作家、90歳のフィットネスインストラクター、104歳の理容師など(いずれも年齢は当時)が登場していました。久本雅美が若者に見えるほど、登場する人の高齢化がどんどん進んでいますが、これからも新キャラ発掘は続くのでしょうか。

74歳ラッパーが示す、ラップと高齢者の親和性

 最後に見ていくのは、読者体験手記のコーナー。今月号のテーマは「独居のヒソカな愉しみ」で、採用されているのは2通。中でも、最近ラップにハマったという74歳のおひとりさま女性の手記がエキサイティングです。

 コロナでひきこもりがちだったこの女性は昨年8月、20代ラッパーと出会います。長年、短歌をたしなんでいたこともあり、ラップのリリックを書いてみたいという新たな夢を持ち、そのラッパーからレッスンを受けることにしたそう。

 ラッパーには「MC名」が付きますが、女性は「コールレイ」と自ら命名。その由来は「高齢」で、まもなく「凍る霊」になるから……とのこと。その尖ったセンスを生かし、どんどん上達していくコールレイ。20代ラッパーから「ラッパーとして見込みあり」とお墨付きを得たそう。「コールレイのお葬式でラップを捧げる」と約束を交わすほど、師弟愛を築いているコールレイ&20代ラッパー。

 楽しそうですね。言われてみればラップはお金もかからず、頭の体操、ストレス発散にもなる。高齢者におすすめの趣味と言えるかもしれません。

三田佳子、人生初「やよい軒」の感激を語る! 「婦人公論」幸運特集に漂うのは自己啓発セミナー感?

 リニューアルした「婦人公論」(中央公論新社)の一発目、2月号が発売中です。これまで月2回の刊行だったのが月1に減り、文字も大きく読みやすくなり、お財布と老眼により優しく進化しました。

 スピリチュアリスト・江原啓之の新連載「『幸せぐせ』を身につけよう」もスタートし、高齢化社会にますますピントを合わせてきた「婦人公論」。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎中園ミホ×三田佳子 試練と向き合った先に豊かさは待っている
◎明日へのやる気を生む部屋づくり3つのポイント
◎読者体験記 思わぬラッキーが舞い込んだ

三田佳子、初「やよい軒」で感激

 今号の特集は「自分史上、もっとも幸運な一年に」。序文には「ハッピー」「運」「引き寄せ」「前向き」「笑顔」と漠然としたポジティブ・ワードが並んでおり、怪しげな自己啓発セミナー感が漂っていますが、その特集のトップを飾る脚本家・中園ミホと女優・三田佳子の対談「試練と向き合った先に豊かさは待っている」から見ていきましょう。

 人気脚本家の中園氏。前職は占い師(現在も有料占いサイト『中園ミホ 女の絶対運命』を主宰)ということで、三田を鑑定していきます。「三田さんには、『食神』という食べ物の神様もついている」と占うと、三田は「そういえば」と、“最近「やよい軒」に初めて行った”エピソードを語り出します。

 さすが大女優、全国チェーンとは知らなかったそうで、「機械で食券を買うのも面白かった」「新しい経験をすると嬉しくなりますね」とのこと。やよい軒との巡り合いが「食神」のおかげかどうかはわかりませんが、やよい軒にこれほど感激できるというのは、確かに幸せの秘訣かもしれません。

 さらに中園氏は、「『この人にあやかりたい』という方の舞台や映画を観に行ったり、書いた本を読むだけでも運気が流れ始める」「お金持ちから財布をもらうと金運ももらえます」など開運法を紹介。スピリチュリストな一面を存分に見せ、瀬戸内寂聴さんの後を継いで「婦人公論」三大ミューズ(ほかは美輪明宏、江原啓之)入りする片鱗をのぞかせているようでもありました。

風水と田舎の母のアドバイスの違いとは……

 続いて見ていくのも特集内の「明日へのやる気を生む部屋づくり3つのポイント」。“人気風水師”で“開運ライフスタイルアドバイザー”である愛新覚羅ゆうはん氏が、「運のいい部屋づくり」のポイントを風水の観点から解説しています。

 いわく、“寝室は蛍光灯より間接照明がいい”“パジャマは天然素材のものを”、“玄関はスッキリと片付けておく”“生ゴミは長く放置しないように”、“お風呂ではボトルのぬめりや抜け毛の放置NG”など――。田舎の母が言っていたことに似ています。風水とは基本的な生活態度を良く保つ、ということなのかもしれないと考えさせられます。

 最後に見ていくのは読者から寄せられた体験記コーナー「思わぬラッキーが舞い込んだ」。2件の体験記が紹介されています。

 1人目(77歳女性)のラッキー体験をまとめると、“終の棲家と思っていたアパートが取り壊しになり退去されられ、不動産会社から老夫婦に貸せるような家は無いと言われていたが、1Kのアパートに入れた”、“30年以上疎遠だった娘が月1で訪ねてくるようになった”、“隣に住む若い男性があいさつしてくれる”、“娘に1000円あげようとしたら『今までさんざんお世話になったじゃないの』と断られる”。

 2人目(71歳女性)のラッキー体験は、“誰かの飼い猫だと思っていたお気に入りの猫が、捨て猫と分かり飼うことになった”、“その猫が逃げたが帰ってきた”でした。

 今号の特集タイトル「自分史上、もっとも幸運な一年に」、そして序文の「ハッピー」「引き寄せ」「前向き」といった言葉から、勝手に“宝くじで高額当選!”とか、“思わぬ遺産が転がり込んだ!”とか、そんなことばかり想像していた自分を恥じました。

 幸せは、それに気づける人に訪れる――。そのことを、心美しい読者の体験記から教えられました。三田のように、やよい軒で食券を買うことにも楽しみを見いだせるようになることが、幸せへの第一歩なのかもしれません。

徳光和夫「AKBの1人や2人は妊娠させられる」発言を「婦人公論」で釈明! 「妻に感謝」節に漏れるヤバさ

 「婦人公論」(中央公論新社)の 12月28日・1月4日合併特大号が発売中です。2021年最後となる今回の特集は、「コツコツと積み重ねて 『健康』と『お金』が福を招く」。健康、そして金という同誌の大好物がセットになり、年末の出血大サービス感があります。

 表紙では神のようなオーラを放つ美輪明宏さんがほほ笑んでおり、飾れば魔除けにもなるかもしれません。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎愛した、書いた、祈った 追悼 瀬戸内寂聴さん
◎藤井聡太竜王、19歳の挑戦は続く
◎徳光和夫 妻との時間が今の私の宝物です

瀬戸内寂聴さんよ永遠に

 まず見ていくのは、11月に99歳で亡くなった瀬戸内寂聴さんの追悼特集「愛した、書いた、祈った 追悼 瀬戸内寂聴さん」です。寂聴先生といえば、美輪明宏、江原啓之と並んで“「婦人公論」の三大ミューズ”的な存在。ことあるごとにインタビューが掲載され、何度か表紙を飾ったこともありました。

  “この人のインタビューを載せたら何はともあれ、ありがたい誌面になる”という特別な存在だった寂聴先生。そんな大きな柱を一本失った「婦人公論」は、8ページに渡って追悼特集を組み、生前の活躍や同誌内での「金言の数々」を振り返っています。

 さらに、親交が深かった南果歩らの追悼コメントも掲載。中でも驚いたのは、50年来の交流があったという美術家・横尾忠則氏の言葉でした。なんと横尾氏、寂聴先生が息を引き取った11月9日、虫の知らせがあったそう。

 「朝7時頃に目覚めた僕は、瀬戸内さんに対する漠然とした『不在感』に襲われました。それで隣にいたカミさんに『瀬戸内さん、亡くなったよ』と言ったんです」とのこと。その少し後、亡くなったと連絡があり、「本当に驚いて、体がうっと寒くなるのを感じました」と明かしています。

 50年来の深い縁があったからこその虫の知らせだったのかもしれませんが、“不思議な力がある人”をありがたがる傾向のある同誌にとって、次は横尾忠則氏が貴重な存在になっていく予感も感じさせました。

ヒゲ萌え! アイドル扱いの藤井聡太四冠

 次に見ていくのは「藤井聡太竜王、19歳の挑戦は続く」。読売新聞写真部所属の若杉和希カメラマンが、「リモートカメラ」も駆使して撮影した第34期竜王戦での藤井四冠のお宝ショットが多数掲載されています。

 この写真の充実ぶり、アイドル的で驚きました。とくに注目なのは、第3局のお茶を飲むタイミングでマスクを外した瞬間の一枚。写っているのは、うっすら口ひげと顎ひげが生えている藤井四冠! レア……! 若杉カメラマンによれば、「髭剃りを忘れたのですかと聞くと、『宿のどこに剃刀があるのか、わからなかったんです』と」。おちゃめ……! 思春期の息子の成長を目の当たりにしたような胸の温かさを感じることができる一枚で、年配女性キラーの素質も感じさせます。

 ほかにも対局中に「いちごサイダー」を手に取る藤井四冠、おやつタイムに用意されたカワイイ「くま最中」や「紫芋モンブラン・ハロウィン特別版」等のおちゃめ写真が多く、来年はさらなる藤井萌えブームが巻き起こるのではと予感させる記事でした。

 最後に見ていくのは、徳光和夫(80歳)のインタビュー記事「妻との時間が今の私の宝物です」。徳光和夫といえば今年10月、水道橋博士のYouTubeチャンネルにて、「明石家さんまさんはAKBの1人や2人は妊娠させられますよ」と発言をして炎上したヤバイおじいちゃんです。

 このインタビュー冒頭で炎上について「反省しています」と切り出した徳光氏。「周りには女性スタッフが多いのですが、彼女らからこんこんと説教されまして」「『今の自分があるのはカミさんのおかげ』といつも妻には感謝しているのに、そういう日頃からある女性への敬意と、社会的な問題意識が結びついていなかった」と続けます。

 さらに話は、軽い認知症の症状が出始めた妻への愛情といった方向へ……。

 この“身内の女性に叱られた”や“妻には感謝している”といった釈明、セクハラや女性蔑視的な失言をした偉い人が言いがちなやつでは。徳光氏も倣ったのかなという印象です。徳光氏が身内の女性に敬意を持っているのが本当であろうが、AKB48には持っていなかったという点、あぶないおじいちゃんである点は変わりません。写真の徳光氏の笑顔がいっそう怖い。どんなに妻への愛を語ってもヤバさは漏れているぞ、「婦人公論」読者の目はごまかせないぞと言いたいです。

小室夫妻を批判するのは「ミミッチイ」? 「婦人公論」で語られる、眞子さま「ホンマモンの恋」

 「婦人公論」(中央公論新社)の12月14日号が発売中です。今回の第一特集は「骨、血管、脳―― 老化に負けない新習慣」ですが、気になるのは断然、第2特集の「成年皇族となられて 愛子さまの歩まれた20年」。

 主役は愛子さまのはずですが、ここでも例の小室圭さん・眞子さん夫婦にスポットが当たりがちに……。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎佐藤愛子 小室眞子さんは汚濁が渦巻く世界の扉を開けた
◎小田部雄次×辛酸なめ子×山下晋司 「公」と「私」が揺らぐ皇室、継承問題のゆくえは
◎中村玉緒 夫・勝新太郎の思い出が生きる力を与えてくれる

小室夫妻を批判するのは「女の腐ったような奴」!?

 天皇皇后両陛下の長女、愛子内親王殿下が20歳を迎えられたことを受けて組まれた、第2特集「成年皇族となられて 愛子さまの歩まれた20年」。ご誕生から現在までの秘蔵フォトが多数掲載されているほか、3~4歳のころに作られたと思われる工作「しろいおひげのサンタさん」の写真や、学習院女子中等科卒業の際に書かれた作文「世界の平和を願って」全文が掲載され、愛子さまファンにとってお宝となる内容になっています。

 しかし、この愛子さま特集号の中でもやはり、小室圭さん・眞子さん夫妻が異様な存在感を発揮。98歳の作家、佐藤愛子氏が小室さん夫婦について語るインタビューも掲載されているのです。

 “憤怒の作家”とも呼ばれた痛快エッセイの名手、佐藤先生はいったい、小室夫妻の騒動をどう斬るのか……とわくわくしてしまったのですが、佐藤先生は眞子さんにはお優しかった。

 「いやぁ、久しぶりでホンマモンの恋を見ました」「会見の様子をテレビで見ましたが、すっかり感心しました」と絶賛し、国民の一部から“警備などに税金を使うな”という批判があることについては、「ミミッチイことは言わないの」。

 なんでも佐藤先生は、“夫の借金を返しながら税金は滞納せず払っていた”という経験があるため、「『損得』を無視して生きる」ようになったとのこと。我々の税金が……という意見は、損得を無視できない人間の「ミミッチイ」声だと感じるようで、「そんなことを言うのは、昔は『女の腐ったような奴』と嘲笑されたものですよ」と、たしなめています。

 自分の苦労話を持ち出して、“それ程度でグダグダ言うな!”という結論に繋げる、大御所あるある――。しかし、佐藤先生ほどの人生経験を積むことで、小室さんのダース・ベイダーTシャツにイラッとしなくなるのであれば、積ませていただきたいとも感じます。

 次に見ていくのも、愛子さま特集の一部。皇室史を専門とする歴史学者・小田部雄次氏、皇室ウォッチャーのエッセイスト・辛酸なめ子氏、皇室ジャーナリスト・山下晋司氏の座談会をまとめた記事「『公』と『私』が揺らぐ皇室、継承問題のゆくえは」です。

 皇位継承がテーマの座談会ですが、ここでも話の中心は小室夫妻に。「愛子内親王殿下の時は、眞子さん以上にお相手のあら探しをするんじゃないでしょうか」(山下氏)、「小室さんのことで、お相手選びのハードルが上がってしまっただろうし」(辛酸氏)と心配の声が上がっています。

 辛酸氏は心配のあまり、「ジャニーズWESTをお好きだと聞いたことがあります」「最近はジャニーズも高学歴の人が増えていますし、やんごとないお家の方もいるかもしれない。そういう人の中からお相手が見つかればいいのですが」と妄想が飛躍している様子。

 さらに「愛子さまが小学生の頃、那須の御用邸に遊びにきていた『ドラえもん』ののび太くん似のボーイフレンドが、成長してカッコよくなっているという話を聞いたことがあります。その彼から、ネックレスをもらったとか」との情報も披露。とにかく、小室圭さん&眞子さん騒動が愛子さまにも大きく影響していることが伝わる座談会でした。

 最後に見ていくのは、愛子さま特集から離れて、御年82歳の女優・中村玉緒のインタビュー記事「夫・勝新太郎の思い出が生きる力を与えてくれる」。24年前に亡くなった夫・勝新太郎さんへの愛を語るのが主なテーマですが、一番の読みどころは“健康の秘訣”についての部分。

 今年9月、週刊誌「FLASH」(光文社)で熱心なパチスロ通いを報じられた玉緒さん。「今日もこれからスロットをしに行くんです」と堂々明かし、「時間が空いたから行くのと違います。最初からスケジュールに組み込んでるんです。夕方に1時間ほどスロットをして帰ると心がすっきりして、よぉ寝られますから。私にとってスロットは精神安定剤みたいなもの」と解説。

 麻雀もお好きだそうで、「スロットのレバーは右手で操作する、麻雀牌は左手で取る……つまり全身運動」「これが健康の秘訣だと思っています」と語っています。

 “82歳でパチスロ通い”と文字だけ見ると心配になってしまいますが、玉緒さん自身は楽しそうで何より。さまざまなことを書かれる皇室のみなさまも、玉緒マインドでいられますように……。と願うのも、余計なお世話でしょうか。

上沼恵美子「関テレさんのことは恨んでます。大嫌いです」……『怪傑えみちゃんねる』終了に「婦人公論」でいまだ恨み節

 「婦人公論」(中央公論新社)の11月24日号が発売になっています。特集は「めげない、折れない しなやかに生きる」。

 大変ざっくりとしたテーマですが、同誌によれば「年齢にかかわらず輝きを放つ人の生き方」には「しなやかに生きる」ヒントがあるとのことで、今号も数々のキラキラシニアが登場。

 特集冒頭には樹木希林さん、瀬戸内寂聴さん、田辺聖子さん、森光子さんらレジェンドの名言が散りばめられ、神々しい雰囲気です。さっそく中身を見ていきましょう!

<トピックス>
◎上沼恵美子 面白い人生ゲームを作るため苦労はいつも買って出た
◎研ナオコ “衝撃メイク動画”も自分らしさの延長です
◎鈴木保奈美 獅子座、A型、丙午。

上沼恵美子、関テレは「大嫌いです」

 「婦人公論」によれば、西の女帝・上沼恵美子も”しなやかに生きている”一員とのことで、上沼へのインタビュー記事「面白い人生ゲームを作るため苦労はいつも買って出た」が掲載されています。輝くアクセサリーなど派手な衣装の印象が強い上沼ですが、今回はボーダーにスカーフとカジュアルな装い。そして発言にも弱気な一面がのぞきます。

 コロナでお客さんの生の反応を感じられなくなったことが精神的に堪えたと言い、別居中の夫に励ましてもらったことを明かしているほか、25年続いた冠番組『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が昨年7月に突然終了してしまったことにも言及。終了の理由は週刊誌でさまざまに報じられましたが、それにも納得がいっていない様子で、「気力を取り戻すのに1年かかりました。白浜の家(註:別荘がある和歌山県南紀白浜)は5メートル先が海で、いつでも飛び込めたんですよ。でも『ここで死んだらアホやな。今は辛抱しよう』と」と、ショッキングな発言も。

 「関西テレビさんのことは恨んでます。大嫌いです」と言い切り、25周年記念でもらった社長賞のクリスタル製トロフィーは「かち割りました。勝手口にパーン! と叩きつけて」とのこと。上沼と関テレの溝はかなり深いようです。

 インタビューでは「年内にYouTubeで番組を始めようと計画してるんです」とも語っている上沼、YouTubeでそのあたりも忖度なしに語ってほしいです。

研ナオコがYouTubeで再ブレークできた訳

 次は研ナオコのインタビュー「“衝撃メイク動画”も自分らしさの延長です」。コロナを機にYouTuberデビューしたタレントが数多いる中、研は大成功したうちの一人。すっぴん&普段着で夫とマクドナルドのテイクアウトを食べるなど飾らない動画がウケて、チャンネル登録者数約17.1万人。“すっぴんから研ナオコに変身”するメイク動画は約500万回再生(11月16日時点)と話題になり、再ブレーク中です。

 「(メイク動画の後で)再生数がドカンと増えてびっくりしました。デビュー以来、自分でメイクをしているので、いつものやり方を披露しただけなのに……と思ったんですけど、すっぴんが衝撃的だったとか言われちゃって、そーいうことかと(笑)」「誰のメイクの参考にもなりませんよーって自信を持っていえますけどね」と分析し、どこが視聴者にウケたのかしっかり把握している、大物ぶらない感じも研の魅力なのかもしれません。

 「流行りのメイクではなく、ただひたすらに“研ナオコ”のメイクを探求してきました」と言い、「人生も同じような感覚で、自分の個性を重視して、山あり谷ありを乗り越えてきた気がします」と人生論につなげていくあたりは、さすが芸歴51年。

 上沼がYouTubeデビューした際には、コラボした“すっぴん→メイク動画”なんていかがでしょうか。

 最後に見ていくのは、鈴木保奈美の80年代風連載エッセイ「獅子座、A型、丙午。」。今回のタイトルは「おしゃれしたい秋」。

 最近、夜な夜なパリコレの動画を見ているというホナミさんは、ショーで披露されるファッションについて「そもそもそれ、お洋服と呼べるのか? 的なオブジェと化しているものも多くて、買って帰って着ましょう、って感じのものではない」、「なんというか、デザイナーとかそのブランドの、世界観? と表現して、発信? する場である、という意味合いみたいだ」と、世の中の大多数が存じている事象を発信。

 そういうショーを見て、ホナミさんは「人間ってアホやなあ」と人が愛おしく思え、やがて「毎日デニムばっかり穿いてちゃいかん」と気を引き締めるのだそうです。

 毎日デニム穿きがちという庶民派イメージを差し込みつつ、パリコレに人間愛まで感じるおおらかさ、おしゃれ心までくすぐられちゃう素直さ……など、ホナミさんの魅力がつまった素敵エッセイで、濃いメンツのインタビュー記事が続いた後の良いお口直しとなりました。